「ジゴロ(仏: gigolo)とは、女から金を得て生きている男(女から金を巻き上げて生活する男、女にたかって生活する男、女から巧みに援助を得る男など)のことをいう。ヒモ、男妾 など、また男娼、『つばめ』、『スケコマシ』」などが類義語に当たる」。ウィキペディア、グッジョブである。WGJ!! とりわけ「スケコマシ」のひとこと。ろくでなし加減が爽やかなほどに剥き出しになる素晴しい日本語である。
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で、たぶん日本屈指のジゴロである高知東生(51)および高知東生の“早く妻に会いたい”発言について考えてみたいと思うのである。とくに、この“早く妻に会いたい”には違和感を抱かれた方が多いはずだ。私も同じで、それをなんとか解消したいのである。喉に小骨が刺さったままのようで気持ちが悪い。これまたいいまわしが古くてすまんのう。
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では、覚醒剤取締法違反の罪で逮捕され起訴、追起訴された高知東生被告が、7月29日、警視庁湾岸署から保釈されたときのようすからである。もうすっかりおなじみの警視庁湾岸署前。テレビでご覧になった方も多いであろうけれども、印象をすりあわせておきたい。まずはざっくり『リアルライブ』2016年7月30日配信分から抜粋してご紹介しよう。
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《報道をまとめると、東京地裁が同日午後、保釈を許可し高知被告は保釈金500万円を即日納付。午後8時過ぎ、黒のスーツとネクタイ姿で湾岸署の正面玄関から出てくると、報道陣に向かって深々と頭を下げ、「このたびは多くの方々にご迷惑をお掛けしてしまい本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。
発売中の「女性セブン」(小学館)が高知被告が今月半ば、高島に署名、押印入りの離婚届を送ったと報道。報道陣から「離婚届は出されましたか?」と聞かれると、高知被告はうっすら笑みを浮かべたが、「(妻に)早く会いたいです」と涙ぐんだという》
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保釈が許可されたのは同日、29日の午後である。なんとなく寝耳に水の感じであった。寝耳にミミズは田代まさし(59)である。おっと間違いた(by 荒木経惟)、田代まさしは「ミニにタコ」であった。しかし、保釈の前には当然ながら保釈申請が出されているはずである。
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で、こうした芸能人、有名人が保釈される場合には、あらかじめその日時が推定され、煽り半分で報道されるものである。たいていの場合。今回、高知東生に対するメディアの態度はいささか冷たい。まあ、清原和博(48)に較べればずいぶん小物だからしかたがないといわれればそうだが、しかし東京都知事選などにうつつを抜かしている場合ではないのである。
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保釈時の高知東生のようすをさらに生々しく、詳しく伝えているのは『スポーツ報知』(2016年7月30日 配信)だ。以下抜粋である。
《東京地裁は同日、高知被告のみ保釈を認める決定をした。保釈保証金は500万円で、即日納付。複数の関係者によると、保釈金は知人が用意したものではなく、高知被告と女優の高島礼子(52)の夫妻が自分たちで準備したという。五十川被告の調べは今後も続くと見られる。
午後8時7分、勾留されていた東京・青海の警視庁湾岸署から35日ぶりに保釈された高知被告は黒いスーツ姿で、素足に革靴を履いていた。やつれたような様子はなく、深々と一礼。集まった約100人の報道陣の前に進み出て、「この度は本当にたくさんの人に迷惑をかけてしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪。約10秒間、再び頭を下げた。
代理人の弁護士に車に向かうように促された高知被告は、何か話したそうなそぶりは見せたものの、言葉をのみ込んだ。一部で今月中旬に妻に弁護士を通じて署名と押印をした離婚届を届けたと報じられたことについて問われると、無言で唇を震わせた。さらに「奥さんにひと言」と声を掛けられると「早く会いたいです」と目に涙を浮かべながら答えた。
高知被告を乗せた車は首都高を都内の自宅方面に向かった。自宅前にも報道陣が集まったが、家は明かりがついておらず、インターホンにも応答はなかった》
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そうか高知東生、裸足だったか。新しい靴下の差し入れをしてもらえなかったわけでもあるまいし、こんなときにもノボルは洒落こいていたということ。そして「奥さんにひと言」と問いかけられての衝撃のひとこと。
「早く会いたいです」with うっすら涙目
ヤバいなー。ヤバい。これをやられたらたいていの妻、愛人、姐さん、スケはコロリと参ってまたすっかり元のサヤであろう。一撃必殺のキラーフレーズである。それを謝罪の場から立ち去る寸前に放つとは、高知東生のジゴロ、スケコマシとしての天才性がギラリと光った瞬間であった。才能に恵まれない凡庸な男としては、ああ、もう35日ぶりだからなー、これでまた1発やられるかもしれなんなー、とゲスな妄想を膨らませるしかないのである。
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「早く会いたいです」そのものについては、高知東生の天才性で片付けられるのだけれども、割り切れないのは高島礼子側との意思の疎通がどの程度できていたのか? ということである。
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ふつうに考えれば、対高知東生については高島礼子の一存だけでは動けないはずである。高知東生は、いまや対応を間違えると女優生命を危機に晒すほどの危険物である。しかも仕事関係者はじめ、みな口を揃えて早期離婚を奨めているのである。であるから、まずはあいだに高島側の人間が入ってそのあたりの話し合いなり調整を図っているだろうと思われるのである。そしてそうであれば、保釈されたとしてもすぐに高島礼子に会えるわけではないくらい、高知東生は十分に知っているはずなのだ。
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会えないことがわかっていて「早く会いたいです」と発したのであれば、そこにはなにかの思惑があるのである。うむ。高知東生、高島礼子以降のジゴロ人生を考えて世間の女たちにアピールをかましたのか?
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いやいや、今月中旬に弁護士を通じて署名・押印をした離婚届を高島礼子に届けたと一部で報じられたことについて問われ、無言で唇を震わせるというくだりがあったのである。「奥さんにひと言」と声を掛けられる直前である。つまり、高知東生は「早く会いたいです」という言葉で離婚届を届けた事実はないということを表明もしたのである。これから離婚する妻に「早く会いたいです」というヤツはいない。
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離婚届が高島礼子に届けられたと報じたのは『女性セブン』(2016年8月11日号)である。記事によるとそれは7月半ばのこととされている。ちなみにこの『女性セブン』の発売日は7月28日、高知東生の保釈の前日である。
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さて、ここからはあてずっぽうの推測である。高島礼子側はもちろん勾留中の高知東生と接触していたのである。しかし接触の目的は、もっぱら二人を別れさせることであった。とうぜん高知東生はその話には乗らない。まずは直接、高島礼子と話をしたいと主張する。まあ、とうぜんといえばとうぜんである。
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そこで高島礼子側はできるだけ顔が立つようにするからとか、恥をかかせないようにするからとか、条件をもちだす。イエスorノーの話をいつのまにか条件闘争にすり替えるのは、ロクでもない交渉ごとの常套手段である。もちろん、この期におよんで“顔が立つようにする”も、“恥をかかせない”もないものではあるが。
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で、高知東生がこれ以上妻に迷惑はかけられない、と留置場から署名・押印入りの離婚届を送り届けた、というストーリーがつくられたのである。しかしこれにも高知東生は首を縦に振らなかった。振らなかったが、高島礼子側は説得する自信があったのであろう。となると保釈前にはその離婚届が届いていことにし、また発表しておきたい。それこそ高知東生には保釈後も一切、永遠に、発言してもらいたくない、公に姿を見せてほしくないくらいの気持ちなのである。で、見込み発車で『女性セブン』にリークしてしまったのである。
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『女性セブン』の表紙を見てもらえばわかるけれども、離婚届の件は8月11日号のトップ記事である。ところが、こうした一連の高飛車ともとれる高島礼子側の対応が、ジゴロの反骨魂に火を点けてしまったのである。たぶん、留置場で最初に離婚話をもちかけられたときからそうであったろう。たしかに自分の過ちで迷惑をかけたのは申しわけないことだけれども、結局は別れるにしても礼子とのことは2人の問題だ、というわけである。五十川敦子(33)とのことがあっても。
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そうするとつまり、「早く会いたいです」は高島礼子への、会って話がしたい、という呼びかけでもあるのである。あたりまえか。このときの高知東生、ちょっとした闘うヒーロー気分だったろうなあ。まあ、高島側の話のもっていき方が一方的すぎた、というか、あまりに高知東生の考え方や性格を無視していた、ということはいえると思うのである。
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高知東生の保釈についての所属事務所の反応は「京都にいるので(29日に)高知被告と会う予定はありません」(スポニチアネックス)、「当初の予定通り、ドラマの撮影に集中していますので(高知被告の保釈については)把握しておりません」(スポーツ報知)である。
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うむ。正直、私は高島礼子がまたジゴロ高知東生の手にすっかり堕ちてしまうことを心配しているのである。高知東生は私が思っていたより何倍も凄腕のジゴロである。一点の罪悪感はもちろん、引け目すら感じていないらしいところも脅威である。
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対して高島礼子は、高知東生とのあいだに子どもができなかったことを長年悔やみ続け、今回の高知東生の件についても「もし子どもが生まれていればこんなことにはならなかった」といって泣き崩れたというくらいの自罰的な人間なのである。高知東生はそこに食い入り、高島礼子はそこで高知東生に依存していたのである。自罰的な人間には、能天気でよく気がつく明るいヤツがいい。まさに絵に描いたようである。
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であるから私は、高島礼子も直ちに離婚をすることばかりを考えるのではなく、今回の事件でまたも追い詰められているであろうメンタルが回復するまで結婚生活を続けるのもひとつの道だろう、と以前にも書いたのである。自立できるようになったら捨てればいいのであるから。
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しかし「早く会いたいです」は強烈である。あーん、高島礼子がメロメロにされてしまうー、である。ま、それで幸せだというならこちらがゴタゴタいう筋合いはなにもないわけである。いいのである。
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それにしても高知東生にはいいものを、これぞ天才という仕事と生きざまを見せてもらったのである。この驚きと感動は、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ)で「ヒップアップ」の島崎俊郎(61)がヘリコプターから飛び降りる恐怖のあまり、見事な2本洟を垂らしたのを見て以来である。これまた懐かしい話で恐縮である。(了)
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