2016年7月31日日曜日

高知東生の「早く会いたいです」をどう解釈するか



「ジゴロ(仏: gigolo)とは、女から金を得て生きている男(女から金を巻き上げて生活する男、女にたかって生活する男、女から巧みに援助を得る男など)のことをいう。ヒモ、男妾 など、また男娼、『つばめ』、『スケコマシ』」などが類義語に当たる」。ウィキペディア、グッジョブである。WGJ!! とりわけ「スケコマシ」のひとこと。ろくでなし加減が爽やかなほどに剥き出しになる素晴しい日本語である。



で、たぶん日本屈指のジゴロである高知東生(51)および高知東生の“早く妻に会いたい”発言について考えてみたいと思うのである。とくに、この“早く妻に会いたい”には違和感を抱かれた方が多いはずだ。私も同じで、それをなんとか解消したいのである。喉に小骨が刺さったままのようで気持ちが悪い。これまたいいまわしが古くてすまんのう。



では、覚醒剤取締法違反の罪で逮捕され起訴、追起訴された高知東生被告が、7月29日、警視庁湾岸署から保釈されたときのようすからである。もうすっかりおなじみの警視庁湾岸署前。テレビでご覧になった方も多いであろうけれども、印象をすりあわせておきたい。まずはざっくり『リアルライブ』2016年7月30日配信分から抜粋してご紹介しよう。



《報道をまとめると、東京地裁が同日午後、保釈を許可し高知被告は保釈金500万円を即日納付。午後8時過ぎ、黒のスーツとネクタイ姿で湾岸署の正面玄関から出てくると、報道陣に向かって深々と頭を下げ、「このたびは多くの方々にご迷惑をお掛けしてしまい本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

発売中の「女性セブン」(小学館)が高知被告が今月半ば、高島に署名、押印入りの離婚届を送ったと報道。報道陣から「離婚届は出されましたか?」と聞かれると、高知被告はうっすら笑みを浮かべたが、「(妻に)早く会いたいです」と涙ぐんだという》



保釈が許可されたのは同日、29日の午後である。なんとなく寝耳に水の感じであった。寝耳にミミズは田代まさし(59)である。おっと間違いた(by 荒木経惟)、田代まさしは「ミニにタコ」であった。しかし、保釈の前には当然ながら保釈申請が出されているはずである。



で、こうした芸能人、有名人が保釈される場合には、あらかじめその日時が推定され、煽り半分で報道されるものである。たいていの場合。今回、高知東生に対するメディアの態度はいささか冷たい。まあ、清原和博(48)に較べればずいぶん小物だからしかたがないといわれればそうだが、しかし東京都知事選などにうつつを抜かしている場合ではないのである。



保釈時の高知東生のようすをさらに生々しく、詳しく伝えているのは『スポーツ報知』(2016年7月30日 配信)だ。以下抜粋である。

《東京地裁は同日、高知被告のみ保釈を認める決定をした。保釈保証金は500万円で、即日納付。複数の関係者によると、保釈金は知人が用意したものではなく、高知被告と女優の高島礼子(52)の夫妻が自分たちで準備したという。五十川被告の調べは今後も続くと見られる。

午後8時7分、勾留されていた東京・青海の警視庁湾岸署から35日ぶりに保釈された高知被告は黒いスーツ姿で、素足に革靴を履いていた。やつれたような様子はなく、深々と一礼。集まった約100人の報道陣の前に進み出て、「この度は本当にたくさんの人に迷惑をかけてしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪。約10秒間、再び頭を下げた。

代理人の弁護士に車に向かうように促された高知被告は、何か話したそうなそぶりは見せたものの、言葉をのみ込んだ。一部で今月中旬に妻に弁護士を通じて署名と押印をした離婚届を届けたと報じられたことについて問われると、無言で唇を震わせた。さらに「奥さんにひと言」と声を掛けられると「早く会いたいです」と目に涙を浮かべながら答えた。

高知被告を乗せた車は首都高を都内の自宅方面に向かった。自宅前にも報道陣が集まったが、家は明かりがついておらず、インターホンにも応答はなかった》



そうか高知東生、裸足だったか。新しい靴下の差し入れをしてもらえなかったわけでもあるまいし、こんなときにもノボルは洒落こいていたということ。そして「奥さんにひと言」と問いかけられての衝撃のひとこと。


「早く会いたいです」with うっすら涙目


ヤバいなー。ヤバい。これをやられたらたいていの妻、愛人、姐さん、スケはコロリと参ってまたすっかり元のサヤであろう。一撃必殺のキラーフレーズである。それを謝罪の場から立ち去る寸前に放つとは、高知東生のジゴロ、スケコマシとしての天才性がギラリと光った瞬間であった。才能に恵まれない凡庸な男としては、ああ、もう35日ぶりだからなー、これでまた1発やられるかもしれなんなー、とゲスな妄想を膨らませるしかないのである。



「早く会いたいです」そのものについては、高知東生の天才性で片付けられるのだけれども、割り切れないのは高島礼子側との意思の疎通がどの程度できていたのか? ということである。



ふつうに考えれば、対高知東生については高島礼子の一存だけでは動けないはずである。高知東生は、いまや対応を間違えると女優生命を危機に晒すほどの危険物である。しかも仕事関係者はじめ、みな口を揃えて早期離婚を奨めているのである。であるから、まずはあいだに高島側の人間が入ってそのあたりの話し合いなり調整を図っているだろうと思われるのである。そしてそうであれば、保釈されたとしてもすぐに高島礼子に会えるわけではないくらい、高知東生は十分に知っているはずなのだ。



会えないことがわかっていて「早く会いたいです」と発したのであれば、そこにはなにかの思惑があるのである。うむ。高知東生、高島礼子以降のジゴロ人生を考えて世間の女たちにアピールをかましたのか?



いやいや、今月中旬に弁護士を通じて署名・押印をした離婚届を高島礼子に届けたと一部で報じられたことについて問われ、無言で唇を震わせるというくだりがあったのである。「奥さんにひと言」と声を掛けられる直前である。つまり、高知東生は「早く会いたいです」という言葉で離婚届を届けた事実はないということを表明もしたのである。これから離婚する妻に「早く会いたいです」というヤツはいない。



離婚届が高島礼子に届けられたと報じたのは『女性セブン』(2016年8月11日号)である。記事によるとそれは7月半ばのこととされている。ちなみにこの『女性セブン』の発売日は7月28日、高知東生の保釈の前日である。



さて、ここからはあてずっぽうの推測である。高島礼子側はもちろん勾留中の高知東生と接触していたのである。しかし接触の目的は、もっぱら二人を別れさせることであった。とうぜん高知東生はその話には乗らない。まずは直接、高島礼子と話をしたいと主張する。まあ、とうぜんといえばとうぜんである。



そこで高島礼子側はできるだけ顔が立つようにするからとか、恥をかかせないようにするからとか、条件をもちだす。イエスorノーの話をいつのまにか条件闘争にすり替えるのは、ロクでもない交渉ごとの常套手段である。もちろん、この期におよんで“顔が立つようにする”も、“恥をかかせない”もないものではあるが。



で、高知東生がこれ以上妻に迷惑はかけられない、と留置場から署名・押印入りの離婚届を送り届けた、というストーリーがつくられたのである。しかしこれにも高知東生は首を縦に振らなかった。振らなかったが、高島礼子側は説得する自信があったのであろう。となると保釈前にはその離婚届が届いていことにし、また発表しておきたい。それこそ高知東生には保釈後も一切、永遠に、発言してもらいたくない、公に姿を見せてほしくないくらいの気持ちなのである。で、見込み発車で『女性セブン』にリークしてしまったのである。



『女性セブン』の表紙を見てもらえばわかるけれども、離婚届の件は8月11日号のトップ記事である。ところが、こうした一連の高飛車ともとれる高島礼子側の対応が、ジゴロの反骨魂に火を点けてしまったのである。たぶん、留置場で最初に離婚話をもちかけられたときからそうであったろう。たしかに自分の過ちで迷惑をかけたのは申しわけないことだけれども、結局は別れるにしても礼子とのことは2人の問題だ、というわけである。五十川敦子(33)とのことがあっても。



そうするとつまり、「早く会いたいです」は高島礼子への、会って話がしたい、という呼びかけでもあるのである。あたりまえか。このときの高知東生、ちょっとした闘うヒーロー気分だったろうなあ。まあ、高島側の話のもっていき方が一方的すぎた、というか、あまりに高知東生の考え方や性格を無視していた、ということはいえると思うのである。



高知東生の保釈についての所属事務所の反応は「京都にいるので(29日に)高知被告と会う予定はありません」(スポニチアネックス)、「当初の予定通り、ドラマの撮影に集中していますので(高知被告の保釈については)把握しておりません」(スポーツ報知)である。



うむ。正直、私は高島礼子がまたジゴロ高知東生の手にすっかり堕ちてしまうことを心配しているのである。高知東生は私が思っていたより何倍も凄腕のジゴロである。一点の罪悪感はもちろん、引け目すら感じていないらしいところも脅威である。



対して高島礼子は、高知東生とのあいだに子どもができなかったことを長年悔やみ続け、今回の高知東生の件についても「もし子どもが生まれていればこんなことにはならなかった」といって泣き崩れたというくらいの自罰的な人間なのである。高知東生はそこに食い入り、高島礼子はそこで高知東生に依存していたのである。自罰的な人間には、能天気でよく気がつく明るいヤツがいい。まさに絵に描いたようである。



であるから私は、高島礼子も直ちに離婚をすることばかりを考えるのではなく、今回の事件でまたも追い詰められているであろうメンタルが回復するまで結婚生活を続けるのもひとつの道だろう、と以前にも書いたのである。自立できるようになったら捨てればいいのであるから。



しかし「早く会いたいです」は強烈である。あーん、高島礼子がメロメロにされてしまうー、である。ま、それで幸せだというならこちらがゴタゴタいう筋合いはなにもないわけである。いいのである。



それにしても高知東生にはいいものを、これぞ天才という仕事と生きざまを見せてもらったのである。この驚きと感動は、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ)で「ヒップアップ」の島崎俊郎(61)がヘリコプターから飛び降りる恐怖のあまり、見事な2本洟を垂らしたのを見て以来である。これまた懐かしい話で恐縮である。(了)






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2016年7月30日土曜日

人は孤独。「ひとりSM死」とか



「ひとりSM」とは、私の辞書によれば、ひとりでなにごとかにコツコツ励むことである。そしてそれはいま現在の私の姿である。コツコツ。しかしそれが「ひとりSM死」となると穏やかではない。「ひとりSM」が過ぎて「死」に到ったのだろうと適当に推察はするが「死」は断絶の向うである。遠い、手の届かない世界である。「ひとりSM」と「死」のあいだにはなにか大きなものが横たわっているのである。



コツコツコツコツ文章を書きすぎてそのまま死んだという話は聞いたことがない。作家の自殺はコツコツ書けなくなったからである。しかし「ひとりSM死」はあっけなく、そのなにか大きなものを超えてしまうのである。



「SM死」はわかる。SMプレイの手加減を誤って相手か自分かを死に至らしめてしまうのである。たとえば窒息プレイ。実際には息をふさぐばかりではなく、頸動脈を締めることもある。そうして脳への酸素の供給を停止させるのである。



窒息プレイは“自己発情窒息”とも呼ばれるそうで(by Wikipedia)、これこそひとりSMであろう。高校生などがやる失神ゲームも同じものだ。しかしうっかりすると死んだり重度の障害が残ったりするから、たいへん危険である。ところで“自己発情窒息”、“発情”の位置はセンターでいいのだろうか。



窒息プレイではないが、首の後ろから回して胸でクロスするような縄の掛け方をする場合も、知らずに頸動脈を圧迫していることがあるので注意が必要である。また、胸の辺りをキツく縛り、締め付け過ぎると呼吸困難に陥る危険性もある。知識だけは豊富なのである。



興奮のあまり心臓マヒを起こして、という、なんだか幸せな「SM死」もある。そういえばむかし、ガソリンスタンドで働いていた男が、仕事中に自動車用の空気入れで肛門から空気を注入されて死ぬという事件があった。しかしこれは「SM死」ではない。「SM死」には快楽という動機がなければならないはずだ。というかただの過ぎた悪戯である。



では、一般に「SM死」と呼ばれているものはどんなものか、具体例を見てみよう。『サンケイスポーツ』、いささか古いが 2007 年 4 月 07 日配信分からである。 タイトルは《36歳読売記者、ひとりSMで昇天!? 手錠、口の中に靴下!》。同じ読売グループなのにこのタイトル。情け容赦がないのである。そしてこのときすでに「ひとりSM」は一般化した言葉だったのである。



《東京都文京区のマンション室内で5日に男性が変死体で見つかった件で、男性が“特殊行為中”に事故で亡くなったとみられることが6日までに分かった。遺体発見時は後ろ手に両手に手錠をかけており、口の中には靴下が。警視庁の捜査も事件→自殺か、と迷走したが、最終的には事故との見方に落ち着いたようだ。専門家は「見る人が見れば一目瞭然の特殊プレー」と指摘している》



靴下を詰め込んだ口には粘着テープが貼られていたという。発見時には後ろ手に手錠をかけられていたにしても、まあ、このくらいはひとりでできないことはない。死因は窒息で、発見時、上下の服は着ていた。とうぜん記事にもあるように警視庁は事件と自殺の両方の可能性を追究したものの

◆事件とするには:玄関が施錠されている
外部からの侵入や物色された形跡がない
着衣の乱れもない
現金が残っている
左手には手錠のカギを持っていた


◆自殺とするには:遺書がない

ことからその両方の可能性は消えたのである。そしてその一方で《室内に手錠などSM系に関する器具が多数あった》ので《自慰行為中の事故とみられる》と判断されたのである。上下の服を着たまま自慰行為といわれてもあまりピンとこないが、そういう趣味だったのだといわれればそうか、とも思う。で、底意地の悪いことにこの記事にはまだ続きがある。



《一方で男性を知る人物からは「同性愛者だというウワサを聞いた」「仕事もするし、まじめで優しそうな感じ。でも2人では飲みに行きたくないタイプ」などの声も。

オナニー専門家は、今回の件について「窒息オナニーですね。見る人が見れば一発でわかりますよ」と証言。けい動脈を絞めて意識が遠くなる瞬間と、射精感が合わさると想像を絶する快感が得られるという。

複数の専門家は「ここまで手の込んだ方法は聞いたことがない」と驚き、中には「高難易度。フツーじゃない。アイススケートなら5回転ジャンプくらいだ」との声も聞かれた》



「でも2人では飲みに行きたくないタイプ」とは、シドイ。しかし記事の通りだとすると、この亡くなった記者は、なんらかの方法で頸動脈を締めていたということなのであろうか? アイススケートなら5回転ジャンプ? 前人未到ではないか。なにを思ったかは知らないが、『サンケイスポーツ』、余計なことは書かないほうがいいと思う。



クエンティン・タランティーノ(53)の『キル・ビル』シリーズでビル役を演じていたデビッド・キャラダイン(享年72)の場合は、バンコク中心部のホテル、」スイスホテル・ナイラートパーク・バンコク」352号室のクローゼット内で、首と性器にロープが巻きついた状態で死亡しているのが発見されている。2009年、新作映画『ストレッチ(Stretch)』出演のためタイに滞在していたときのことだ。



例によってタイのことであるから現場写真が流出していて、それによるとデビッド・キャラダインは両腕を上に伸ばし、クローゼットのバーにぶら下がる恰好で死んでいたという。ホテルのクローゼットでストレッチなどするものではないのである。死の原因についてはいまだ諸説あるけれども、デビッド・キャラダインは“自己発情窒息”の愛好家だったという情報があり、タイ警察当局も自慰行為の事故の可能性を指摘している。



実はこうした「ひとりSM死」は日本国内で年間300件にのぼるといわれているのである。2015年11月5日に放送されたバラエティ番組「ヨソで言わんとい亭」(テレビ東京)で、“現代人の性事情などに詳しいジャーナリスト”の谷川明日香(34)が語ったのである。しかし谷川明日香、アイドルであり、タレントであり、美容家でもあるのである。ミニスカポリスでもあった。いつのまに現代人の性事情などに詳しくなってしまったのであろう。



ともかく、根拠がはっきりしないながらも、2015年11月5日をもって、日本では毎年300人が「ひとりSM死」していることが定説になったのである。谷川明日香のせいである。おお、そういえばミイラ化した死体を生きていると強弁したライフスペースの定説オヤジ、高橋弘二(78)はいまごろどうしているのであろうか。



しかしまあ、年間300人という数字はかなりいいセンを突いているような気もするのである。窒息プレイで死ぬ、ということはスーっと気持ちがよくなったまま還ってこないということである。かなりあり得る話だとおもう。あと谷川明日香によれば自縛ローソクプレイ中の火事とか。



で、「ひとりSM死」なのであるから、ひとりで虐めたり虐められたりするのである。ということは、アタマのなかで「この薄汚いブタ野郎!!」とか、「ああん! 許してえん!!」とかやっているのであろう。春先、多忙を極めた税理士が仕事場の押し入れの中で自縛プレイをし、首に縄がかかって死んでしまったという事件もあった。泊まり込みをするほど忙しいのに、ひとりSMとはご苦労さまなことである。



それとももっと静かに「私はひとりこんな地の涯で永遠に苛まれ続けるのよー」とかなるのであろうか。私には性的な快楽にそういう演技的な要素が入り込んでくるというのは、あまりよくわからないのである。



三島由紀夫(享年45)は小説『仮面の告白』のなかで、主人公がグイド・レーニ画のセバスチャン(セバスティアヌス)殉教図を見て性的興奮と文学的感興を催す場面を描いている。アタマを頭上に掲げて樹に括り付けられ、裸の上半身に左右から矢を射られているアレである。後に三島由紀夫はこの構図とポーズの写真を、自分がモデルになって篠山紀信(75)に撮影させている。澁澤龍彦(享年59)いうところの セバスティアヌス・コンプレックスである。



殉教、あるいは殉教者に対して憧れる気持ちは理解できる。絶対的なものに近づいていく感覚があるのだろうと思う。しかし私の場合それはとても性的興奮、性的快楽の方向には向かわないのである。性的興奮、性的快楽とは、徹底的にゲスなものだと思うのだけれども、みなさん、この点いかがでしょう。絶対をかいま見ようとして、などという崇高な快楽は理解できないのである。



私の場合、誰かを虐めていると夢想することはできる。ああそうか、私はSであってしかも徹底的に非Mなので「ひとりSM死」が理解できないのである。「SM死」を考えるのは私には無理なのである。おお、ここまで引っ張ってきてこのていたらく、まことに申しわけのないことである。伏してお詫び申し上げる次第である。



しかしながら私はSなので「ひとりSM死」をしている人を見つけるのは得意なのである。ほんとうはノーベル文学賞が欲しくてあの手この手だった村上春樹(67)とか、まったく可愛くないのにアイドルをやっている小島瑠璃子(22)とか、喋れば喋るほど異状がバレるのに喋るのを止められない岡村隆史(46)とか、おひとりさまの人とか。岡村隆史はあまり洒落にならないけれども。



まあ、だからそんなことをいえば、人類全体がいま「ひとりSM死」を迎えようとしているといえないこともないのである。そしてそう思えば人類滅亡のときも笑って迎えられそうな気がするのである。そうでもないか? (了)




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2016年7月29日金曜日

ロボットの本質は“機能”。しかし人間は違う!! 植松め



「KABA.ちゃん」。芸名KABA.ちゃん(47)。本名の椛島永次(かばしま えいじ)からきているのだろうが、たいへん思い切った、というか振り切れた名前である。誰に頼まれたというわけでもないのに、「よし、私は明日から“KABA.ちゃん”で売っていく!!
」と踏ん切りをつけるのには、きっと、なみなみならぬ気の荒さというか、鉄火場気質(かたぎ)みたいなものが要る。



この、ひとむかし前の漁場だとか土木工事の現場だとか炭坑だとかで働く女をイメージさせる一種の猛々しさ、というか獰猛さがときどき顔を出してしまうのが、KABA.ちゃんがいつまでもいまいちひと皮むけ切れない原因である。ひと皮むけ切れない。KABA.ちゃんには微妙な表現である。うむ。



たとえばいつだったか『ダウンタウンDX』(読売テレビ)で、隣席のアイドル女子を、不意に体に触ったとかで激しく怒鳴りつけたことがあったのである。その場は麒麟の川島(明、37)でないほう(田村裕、36)の機転(好みのタイプだと聞いていての逆襲)でなんとかおさまったのだが、KABA.ちゃんの突然の一瞬の激高ぶりには思わず目をみはらせるものがあった。



KABA.ちゃんは、「なにいってんだ! この野郎!!」とか「オモテに出ろ!!」とか「やってやろうじゃねえか!」という啖呵がいちばん似合うオカマなのである。で、染みついている荒くれた空気はすぐ場末感につながっていき、暗さ、影も感じさせるのである。KABA.ちゃん、キャラ設定としてはいじられキャラなのにこれほど怖くては、売れないのもあたりまえなのである。売れようと思ったら性格を変えないかぎりムリ。少なくとも“鉄火場気質(かたぎ)”が“鉄火肌”くらいにならなくては。ここのところ、今日の本題に少しかかわってくる。




KABA.ちゃんといえば美容整形である。性同一性障害を抱えているので、自分の男っぽい外貌に嫌悪感があるというのは理解できる。理解はできるけれども少し斜めに見てしまうのは、それをいちいちマスコミを使ってご報告してくることだ。こちらが受け付けなければそれでいいのだけれども、なにかの拍子に目に耳に入ってくる。いまや工事中タレントである。



もしこれを、とりわけこれといった売りものがないので自分の身を切り刻んででもマスコミに乗ってやろうと考えた、というふうにだけ推察すると、これまた恐ろしいことである。しかし実際は、いわゆるふつうの審美的美容整形、性同一性障害を抱えているからこその、女性化をめざした整形、そしてビジネス整形、この3つが複雑に絡み合っての“工事中タレント”なのであろう。



では、ざっくり
KABA.ちゃんの美容整形の実績を並べてみよう。残念ながら時期ははっきりしない。

◆美容外科の医師に「平均的な男性より顔が5mm長い」といわれてアゴを5mm削る
◆同時に、金運上昇のために福耳にする。しかし左右同じ大きさにならず、左の耳たぶが右に比べて大きい
◆鼻にプロテーゼを入れる
◆ほお骨やアゴを削って女性らしい小顔に
◆二重まぶたの形成
◆眼瞼下垂の矯正手術と二重まぶたの修正
◆肌にハリを出すための金の糸の埋没手術



かかった費用は、金の糸の埋没手術を除いて総額約210万円。案外安い? そうでもないか。いちばん高額なのはアゴの5mm削り代金、約150万円だそうである。これ以降にもところどころ追加工事をしているかもしれない。



ああ、そういえばいま大阪で金の糸の埋没手術を受けた患者が、MRI(磁気共鳴映像装置)検査を受けられなくなったいってと訴訟を起こしているけれども、見解は医師や関連機関によってマチマチのようである。高須克弥院長(71)にも聞いてみなければなるまい。



で、これは美容整形ではないけれども、
KABA.ちゃんは2016年3月から5月にかけてタイで
●性別適合手術&声帯手術
を受けている。性別適合手術は陰茎を切り取り、膣と陰核をつくるのであるから大工事である。もちろんリスクもある。たいへんなことである。



性別適合手術を受けるにしろ受けないにしろ、さまざまな苦労、辛さを強いられる性同一性障害について考えていたとき、ふと、たいへん不遜で恐縮な思いつきをしてしまったのである。それは、心と体の性別が不一致なのであれば、心のほうを体に合わせてはどうなのか? ということである。いまでは脳の性分化が体とは反対の性に向かったことが性同一性障害の原因と推測されているようだから、それなら脳の外科的な手術で解決できるのではないのか? ということである。アメリカでは鬱病治療に脳に電極を差し込む時代だ。



ざっくり調べてると、以下の理由でそれは不可能だということがわかった。

●性同一性障害の当事者自身はジェンダー・アイデンティティ(自分自身が自覚・認識している性別)の変更を望まないことが多いので、治療の継続が困難

●精神医学的なアプローチでは、過去おいてジェンダー・アイデンティティの変更に成功した例がなく、そのような治療は極めて困難だと判明している

●脳を身体の性別に一致させるための脳に対する外科的アプローチは現在の医療水準では不可能である。もし可能であっても倫理的な問題が残る



そんなことは本人も望まないし、技術的にもムリだ、ということである。本人も望まないというのは、少しわが身に置き換えて考えてみればすぐにわかる。医療機関を訪れるご本人、当事者の方々はすでにさんざん自分のジェンダー・アイデンティティと体の違いに悩み、苦しんできたわけで、その結果、やはり自分は自分が思う性(ジェンダー・アイデンティティ)で生きたいと決意しているのである。それをおいそれと、そんなふうに思っている心のほうを変えよう、とはいかないのに決まっているのである。まあ、たいへん軽はずみな思いつきで失礼をしてしまったものである。深くお詫び申し上げる。



人は心に自分自身のアイデンティティ、本質を託す。そりゃそうである。ロボットとは違う。ロボットのアイデンティティは「機能」にある。たとえば100tの土砂を3分で100m運ぶためにつくられたロボットであれば、それができなくなった瞬間にアイデンティティを失う。ロボットではなくなるのである。ただのカタマリである。



KABA.ちゃんについて、「キャラ設定としてはいじられキャラなのにこれほど怖くては、売れないのもあたりまえなのである。売れようと思ったら性格を変えないかぎりムリ」と書いたのは、それがアイデンティティの変更を迫るほどの問題ではないからである。



ここのところは、よく耳にする「自分らしく生きたい」というセリフにも関連する。「自分らしく」を逃げ口上にしているとしか思えない場面にもしばしば出くわす。だからそう思ったときには、一度それが自分の本質にどれほど深く関わる問題なのかを考えたほうがいいと思う。自分を変えることを怖れていては進歩はない。はい! その通りです。ただいま通りがかりの知り合いから、いえた義理か!! というありがたーいご指摘をいただきました。はい。



人間はロボットではないのだから、男の機能がなくても、女の機能がなくても、それが入れ替わっていても人間なのである。もちろん、たとえば言葉がうまく発せられなくても、歩けなくても、目が見えていなくても人間なのである。人間の本質は「機能」ではない。そこを間違ってはいけないのである。その男、植松聖(26)の過ちはあまりにも愚かしい。
亡くなられた19人の方々のご冥福を心からお祈りする。(了)




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2016年7月28日木曜日

ジャニーズとフジがSMAPになにをしようとしているのか?



フジテレビとジャニーズ事務所はとっても仲がいい、のか? それとも落ち目の坂を転がり続けるフジテレビはジャニーズ事務所に嫌われるのがものすごく怖い、のか? まあ、フジテレビの身になれば、ここでジャニーズから“総引き上げ”なんてチラつかせられたりしたものなら、震えを通り越して悲鳴のひとつも上げるだろうなあ、と私は思う。



それほど最近のフジテレビとジャニーズの結託ぶりはシドイ。しかも、ただいま熱心に手がけていることはSMAP問題の事後処理、後片付けである。単純なバーター出演とかいう話ではないのである。それならいまにはじまったことでもなくいまここに取り上げる必要もない。とてもまともな話ではないが、すでに慣例である。



で、フジテレビとジャニーズ事務所、悪の結託がただいま力を入れて取り組むミッションをもう少し具体的にいえば、「木村拓哉の悪いイメージを回復させ、SMAPをはやく忘れ去らせるキャンペーン」である。



ジャニーズ事務所にとって木村拓哉(43)はSMAPの突然の離脱、解散を阻止した英雄であり、中居正広(43)以下の4人は主君に弓を引いた逆賊である。おお、これまた古くさくてすまんのう。ともかく、ジャニーズ事務所としては中居正広以下4人については、おそらくは面倒も見たくないというのが本音だろう。対して木村拓哉は、事務所に忠誠を貫けばこんなによく面倒を見てもらえるのだ、というショーピース(お手本モデル)の道をまっしぐらである。



問題なのは、「木村拓哉の悪いイメージを回復させ、SMAPをはやく忘れ去らせるキャンペーン」は、いってしまえば大衆操作だからだ。わかりやすく極端な例を挙げると、どこかの金持ち大企業とテレビ局が一緒になって自民党支持者を増やしましょう、とキャンペーンを打っているようなものである。であるからコレ、はっきりした資料が整理できれば、高市早苗総務大臣(55)が大見得を切った「電波停止」に相当する大罪である。ちなみに高市早苗、ゴジラの胎児に似ている。見たことはないけれども。ゴジラは胎生か?



では、フジテレビ&ジャニーズ事務所がどんなことをやらかしているのかを、具体的に見ていこう。まずは木村拓哉(43)の悪いイメージの回復、である。これは“木村拓哉アゲアゲ特集”ではないかと物議をかもした7月25日放送の『SMAP×SMAP』(フジ)について、『日刊サイゾー』(2016年7月27日配信)が伝えている。抜粋してご紹介する。



『「木村拓哉先輩、ついて来てもらっていいですか?」と題した同放送では、木村以外のSMAPメンバーの姿はなく、ゲストとして俳優の濱田岳と桐谷健太が出演。木村は、濱田と水圧で上空に舞い上がる最新アクティビティ“フライボード”に挑戦し、初めてとは思えない乗りこなしを見せたほか、桐谷とハンドメイドキャンプに挑戦した。



「フライボードでは、うまく乗りこなせずに水没を繰り返す濱田と、最初から自在に乗りこなす木村が対比。キャンプでも、桐谷のワガママを聞き入れ実現させる、木村の手際のよさが際立つ内容だった。編集段階で、木村のかっこいい場面だけを寄せ集めた可能性もあるが、少なくとも視聴者には『なんでも華麗にこなすキムタク』という印象が強く残る番組となった」(テレビ誌記者)

〜略〜

「ほかのメンバーは先月、同枠で放送された冠特番『中居正広の神センス☆塩センス!!』『SMAPバラエティつよしんごろうの境界線クイズ2016スペシャル!!!』でそれぞれ司会を務めたため、残った木村が今回、クローズアップされた形。しかし、ほかのメンバーが司会を務めた特番は、多くのタレントが出演していたのに対し、今回はまさしく『キムタクによる、キムタクのための、キムタクの番組』という内容。『特別扱いされている』と揶揄されても仕方ない」(同)』



しかしまあ、こうした番組ごとの仕掛けについては、通常の演出の範囲で他意はない、といえないこともない。ところがその“演出”が明らかに不自然だった番組もある。こうなると1番組だけの話でもないし、局としての意図を感じざるを得なくなる。



それがたとえば7月18日放送の『2016FNSうたの夏まつり~海の日スペシャル~』である。「木村拓哉の悪いイメージを回復させ、SMAPをはやく忘れ去らせるキャンペーン」の、“SMAPをはやく忘れ去らせる”ほうの例として挙げておこう。『ビジネスジャーナル』(2016年7月27日配信)からの抜粋である。



《同番組には昨年まで5年連続で出場していたSMAPが出演しなかったことが話題を呼んだ。フジ側はオファーをしたものの、新曲リリースがないことと十分なパフォーマンスができないという理由でジャニーズ事務所側が見送ったという。

同番組では、『2000人が選ぶ今聴きたい夏の名曲100選』が発表されたが、このなかにSMAPの曲はひとつも入らなかったことが、テレビ局関係者の間で密かに波紋を呼んでいるという。

「普通に考えれば、SMAPの代表的な夏歌である『青いイナズマ』や『BANG! BANG! バカンス!』が入ってもおかしくない。出演を辞退されたから外したのではないか、という見方が広まっています。今回のランキングがどのようにしてつくられたかは定かではありませんが、このようなランキングは“出演者ありき”でつくられるケースも多いのが番組制作の実状です。“2000人が選ぶ”とは謳っていますが、実際にどのような調査をしたのかは不明。番組はこのランキングをベースに進んでいったのに、その根幹に疑問が持たれるようでは、視聴率が伸びなかったのも納得できます」(テレビ局関係者)》



ご承知の通り、SMAPは7月16日放送の『音楽の日』(TBS)の出演も辞退している。理由は、オモテ向きフジの『うたの夏まつり』と同じく「新曲リリースがないことと十分なパフォーマンスができない」であった。



しかし実際はSMAP5人の関係が、揃ってナマで歌える状態にないこと、そしてジャニーズ事務所も5人のSMAPを見せたくないこと、である。「あ、そう。5人では気まずくて出たくないならそれでいいから」。おそらくは中居正広、木村拓哉両方のワガママを聞いているフリをして、着々とSMAPの存在を消しにかかっているのである。



『ビジネスジャーナル』の記事は続けて近藤マッチ彦(52)にも言及している。近藤マッチ彦はジャニーズ事務所の取締役に就いていると噂されるほどのガチガチの体制派だ。メリー喜多川(89)のお気に入りである。これをまた『2016FNSうたの夏まつり~海の日スペシャル~』が持ち上げているというのである。



《SMAPの曲が入っていないことと同時に、90位に近藤真彦の『情熱☆熱風 せれなーで』がランクインしていたことに対して、ネット上では疑問の声が多く上がっている。

「そもそも1982年1月に発売された冬の曲ですからね。マッチの曲なら、同じ年の夏に大ヒットして一般的にも馴染み深い『ハイティーン・ブギ』ならわかりますよ。なぜ、『情熱☆熱風』なのか。『夏の名曲100選』という企画なのに、なぜ“冬の歌”が90位に入るのか理解に苦しみます。近藤といえば、いわずと知れたジャニーズ事務所の最年長タレント。一方のSMAPは今年初めに独立騒動を起こした、いわばジャニーズにとっては問題児。そこでフジは、わざと『ジャニーズ事務所に気を遣っています』と視聴者にわからせるための巧みな高等戦術なのかと、勘繰りたくなるほどの謎です」(同)》



細かなことからコツコツと、である。そしてジャニーズ事務所のためなら「2000人が選ぶ今聴きたい夏の名曲100選」に細工をすることくらい、フジテレビはたぶんなんとも思っていないのである。こうして着々とフジテレビ&ジャニーズ事務所による「木村拓哉の悪いイメージを回復させ、SMAPをはやく忘れ去らせるキャンペーン」は遂行されているのである。



それにしてもジャニーズ事務所、カルチャー誌『SWITCH』(スイッチ・パブリッシング)8月号に木村拓哉の特集を組ませるなど、広告代理店が介在しているのではないかと疑わせるほど、そのイメージ回復に本腰なのである。しかしおおかたの視聴者にとっていまのところそれは逆効果だから、もう少しでヒール(悪役)木村拓哉が誕生するだろうと楽しみなのである。



そんなジャニーズ事務所に、フジテレビは『FNS 27時間テレビ フェスティバル!』(7月23日〜24日放送)でも、またもしっかりと媚を売り、尻尾を振って見せていたのである。



かつて“SMAPの育ての親”と呼ばれ、チーフマネージャーであった飯島三智(59)が担当していた「Kis-My-Ft2」と、藤島ジュリー景子副社長(50)が手掛ける「Hey!Say!JUMP」が対決するコーナーを設けたのである。大サービス!! もちろんこれは「もう“SMAP派”は存在しない」というメッセージだ。



ジャニーズ事務所、金と体力にモノをいわせてグイグイ押しているのである。ああ、大きいところでは『SMAP×SMAP』は終了して、後番組にKinKi Kidsをねじ込むという話もある(『リアルライブ』2016年7月20日 配信)。



このままでは時が経てば経つほど、中居正広以下4人のイメージは削がれ、おとしめられていく。7月22日の当ブログにも書いたけれども、だから中居正広の独立は急がなければならないのである。契約が終了するこの9月に少なくともなんらかの手を打たなければ、未来はない。



歴史は勝者がつくるものである。よくいわれていることだ。つまりSMAPの存在そのものがいつか歴史から抹殺されるだろうということである。冗談ではなくメリー喜多川、そこまでやるオババである。恐るべき89歳。実際にジャニーズ事務所の“正史”には、かつて在籍していた森且行(42)すら、最初からいなかったことになっている。



敗者になりたくなければメリー喜多川の手の届かないところで、新しい自分の道を切り開いていくしかない。いま中居正広に期待するのはそのことである。



しかし最後に、また繰り返しになるけれども、フジテレビのていたらくである。ジャニーズ事務所にくみして大衆操作をおこなおうとするその姿勢は、すでに許容される範囲を超えているのである。メディアとしての自殺行為である。



これでまたまたフジテレビの信用は大幅に失墜というか、地表からさらに沈んで地の底深く潜り込んでしまったのである。もうこうなってしまったら、サバンナの八木真澄(41)にしか呼び戻せない。(了)




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2016年7月27日水曜日

「ポケモンGO」よりただの散歩のほうがおもしろいよん



よく街歩きをします。以前はほぼ毎日、そうもいかなくなってきた最近でも3日に1度はブーラブラです。そういえば以前、4ヵ月ほど仕事で閉じこもりきりになったときには、筋力が落ちたせいもあるのでしょうけれども、ちょっと歩き方を忘れたようになってしまって困りました。



人間の体というのは鍛えれば逞しくなるし使わないとすぐダメになります。あたりまえか。しかしその加減が、なんだかバランスをとりながらフワフワと宙に浮いているように微妙なものだ、と実感したのはそのときでした。健康には恵まれてきたおかげです。あ!! ただいま通りすがりの知り合いからトシのせいだろう、というご指摘をいただきました。ありがとうございます。



で、街を歩いているといろいろなものが目に入ってきます。最近はやっぱり「Pokemon GO」ですね。7月22日に配信開始でしたから、わずか数日のうちにあっちでウロウロ、こっちでウロウロの状態になっているわけです。



配信なのだからあたりまえといわれればそうなのですけれども、たとえば「ファイナルファンタジー」なんていうゲームソフトを買うのに数前日から徹夜で並んだ、というむかしを思い出せば、やはり隔世の感があります。



「Pokemon GO」に導かれてあっちへウロウロこっちへウロウロしているポケモントレーナーの方々を見ていて思うのですが、きっとみなさん、ポケモンゲームが楽しいということは周知されている、あるいはポケモンゲームをプレイすることは楽しげに見えているはずだ、と思っていらっしゃるのではないでしょうか。



そうでなければあんなにおおっぴらに公衆のまっただなかで夢中になったりはできません。そして残念ながら、世間のみなさまも使う公共の道なのだから、という遠慮や慎みみたいなものは、いまのところ、ほとんど感じられませんでした。



ここのところが微妙で、そもそもソーシャルゲームに興味がない方、嫌いな方というのも相当数いらっしゃるわけです。私も含めて。そういう者から見れば、路上でかなりなハイテンションでスマホに向かい合っている方々というのは、やはり一種異様なものです。意外に年齢層も高いし。



なにがいいたいかといえば、少なくとも急に立ち止まったり曲ったり、ふつうの歩行の流れを妨げるのはなんとかならないものか、ということです。事故が起きるからというのではなく、そのもっともっと前の、譲り合う、配慮しあう、というところでです。



それと、「Pokemon GO」には部屋にばかり閉じこもっていないでオモテに出よう、というメッセージがあるとかいうお話です。けれども、3日に1度はブーラブラの私にいわせていただければ、あんなにスマホに首っきりでは、外歩きの楽しみの半分は失われています。人々や建物のたたずまいの変化を眺めながらゆっくり歩く、そこで何かに気付くことが街歩きのおもしろさです。



まあ、それでも歩き方を忘れないためには有効ですし、閉じこもりがちな方にはオモテに出るひとつのきっかけとしていいのではないか、と思います。そのときにはぜひ、公園なりカフェなりでボーッとまわりを見回す時間をつくっていただければ、と思います。うむ。



で、「Pokemon GO」ですけれども、もうすでにブーム化しているわけですが、案外、早々に終息するのではないか、と私は思います。おそらく「Pokemon GO」にうつつをぬかしているのは世間全体から見ればきわめて少数派で、これからもそうは増えないだろうと見込みが立った時点で熱は冷めます。



「Pokemon GO」は最初にアメリカで発売されて人気になり、それから日本へ、という経過をたどったこともあって、ポケモントレーナーの方々の中にはちょうどMacエバンジェリスト(伝道師)のような気分の方も多いのではないのでしょうか。まあ、時代の先っちょいってます的な。



それが、先に述べた、ポケモンゲームが楽しいということはすでに周知されている、あるいはポケモンゲームをプレイすることは楽しげに見えているはずだ、という気分と合わさって、一種のゲームエリート的なステイタスを感じさせているのではないかと思うわけですよ。



で、実際はそうでもなかった、眉をひそめている人も多い、となったときに、「Pokemon GO」に引きずられてあっちへウロウロ、こっちへウロウロ、は実はひどくお調子にのったカッコ悪い姿ではなかったのか、となってしまうような気がします。



見方を変えると、「Pokemon GO」に連れられてオモテに出たものの、それは部屋に閉じこもってゲームに首っ引きな、まったく無防備な自分の姿を公衆の面前にさらしただけではないのか? ということですね。マーケティングにすっかりやられてしまっているカッコ悪さというのも、もちろんあります。



さらに、これから「Pokemon GO」延命のためにさまざまなオプションなりが投入されるにつれ、あの懐かしくも忌まわい「オタク」という言葉が急接近してくるでしょう。そんなこんなで、たいへん申し訳のないことですけれども、「Pokemon GO」、急速にポシャると私は見ています。



では、お前は街をブーラブラして、なにを見てなにに気付いたのか? とおっしゃいますか。そーさなー、最近はまたさらに一段、街行く人々の服装がグレードダウンしました。貧相、みすぼらしい、というといささか語弊がありますけれども、ここ数年そうした傾向が続いています。で、ここへきてまたガクンと下がりました。誰か今年の夏物買った人いる? というくらいに。



景気がよくない、生活がキツい、というのは街を歩いているとヒシヒシと伝わってきます。高齢者の場合ですが、試しに年金支給日に公共料金の支払い窓口やスーパー、ファストフード店などにいってみると、ふだんとは比べものにならないくらい大勢いらっしゃいます。



私の住んでいる近くでも、年金支給日には、ふだんはあまりお見かけしないお年寄りがたくさん外出なさいます。そうそう、驚いたのはランチタイムの回転寿しですよ。明らかに年金受給者と見られる高齢者と、その働かない息子、みたいな2人組、3人組を何組も見ました。先のことを考えるとなんだか暗くなります。



でもって、服装が貧相、みすぼらしくなった理由には、もちろん、服装にあてる予算が減ったことがイチバンでしょう。そして、全体的にあまり身なりに気をつかわなくなった、とりあえずカジュアルでよしとする風潮が定着したことも上げられます。とにかく着ていてラクなものがいいというラクチン志向ですね。



そして安さも含め、そうした安逸ニーズに対応できる、しかしすぐ着崩れするファストファッションが、世間の貧相化に拍車をかけている、ということではないでしょうか。



いいものを長く着たほうが結局はおトク、ではなくて、安物を長く着たほうが経済的、という時代です。私などは1年365日、1日24時間、ハイキングにでも行くような恰好で過ごしています。で、そーさなー、と首をひねらないと前回を思い出せないほど衣類は買っていません。



服装に回す予算が減っているのは、もちろん収入が目減りしているからです。さらに収入が減っていなくても、少しでも多く貯蓄に回そうとしているからです。それほどみなさん将来に不安があるということですね。生まれてこのかた、お年玉貯金以外はしたことがない私がいうのも恐縮ですけれども。



貧乏になって被服費の次に削るのは食費です。若いころは被服費の前に食費を削りますが、年寄りは食べることだけが楽しみだもんでですのう。しかし食費まで削らなければならない事態も、もうすでに着々と進行しています。

といいますか、厚生労働省の発表にもとづいて、2011年には2053人もが「餓死」しているということがいわれます。そのうちわけは

◆栄養失調(症):1701人
◆その他の栄養欠乏症:307人
◆食糧の不足:45人

で、「栄養失調(症)」は偏食や病気が原因でも起こります。ですから食物の摂取を絶たれて死ぬ「餓死」者は、厳密には年間45人です。しかしともかく、不十分な食事が原因で2000人近くが亡くなっている、と考えてもよいのではないか、と思います。キツい状況です。



先ほどのお話の続きになりますが、ウチの近所のスーパーに入っているベーカリーでは毎朝、食パンの耳だけを袋に詰めて安く売っています。これをお年寄りたちが早い者勝ちで奪い合うのです。私も欲しいと思いましたがご遠慮させていただきましたよ。



そういう、高齢者が生きるために必死になっている光景を見ていますと、これは天明の大飢饉並みのサバイバルゲームじゃなかろーか、とさえ思います。「Pokemon GO」で街に出たら、公園やカフェでひと休みしたら、その次には、ぜひこんなところも見ていただきたいものだと思います。(了)





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2016年7月26日火曜日

爆問の太田って幼稚園からやり直したほうがいいと思うんですけど



テレビと私とは実に長い、しかも昵懇の間柄なので、これまで黙ってスイッチを切る、あるいはチャンネルを替えるなどという失礼なことは、ほとんどしませんでした。たいてい、少なくとも「バカ」とか「うるせー」くらいの声はかけていたのです。機嫌のいいときは「おやすみ」なんていったこともありました。



ところが最近、何回か無言でチャンネルを替えました。あきれ果てて。営業店としてはクレームをいってくれるお客さまはありがたい、なにもいわずに去って2度と来店しないお客さまがいちばんコワい、ってヤツですね。無言ですけれども、お前なんか相手にしてられねー!! と腹の中は煮えくり返っているわけです。



相手にしてられねー!! まずは選挙報道です。選挙活動のレポート。街頭で児童施設で講演会場で、愛想を振りまく各候補の姿が映し出されます。しかしこれ、撮るほうも撮らせるほうもフォーマットが古すぎやしませんか?



たとえば待機児童対策に取り組むことをアピールするために、保育所で子どもたちとの笑顔のショット、みたいなものが何度も出てくるわけです。都知事選の主要3候補といわれる方々、みなさんおやりになっていました。



けれども実際的には、保育所を回って視察するなどということは都知事の仕事ではないわけです。やってもPRがらみ。つまり子どもたちとの笑顔のショットは、いってみればイメージショットなわけです。清涼飲料水を飲めば髪が爽やかな風になびく、みたいな。おお!! ヤラセともいえる、といま通りすがりの知り合いが。その通りでございます。



こうした、はるかむかしにマスコミ向けに考え出された画ヅラがいまだに健在とは、企画不足も甚だしいといわざるをえません。そしてまことに残念ながら、こんなシラジラしい芝居を満面に笑みを湛えてよくやるなー、という候補者への嫌悪感以外は、なにも伝えるものがありません。



で、各候補の選挙対策本部からお知らせがきて、イソイソとこんな撮影に出かけていくマスコミにも呆れます。選挙活動のレポート、報道といっても、これでは各候補のいいなり、それもまったく陳腐な企画に乗っかっているだけではありませんか。手間がかからないという点ではナイスでしょうけれど。



やるほう、やらせるほう、それを伝えるほう、みーんなナメているわけですよ。有権者なんてこんなものを見せておけばいいだろう、と。ですからわたしなんかは、保育所での対応がいちばんぎこちなかった候補に投票するタイプですね。こんなことでは、少なくとも私の票は絶対にとれません。



次、私としてはたいへんめずらしいことにバラエティ番組の途中でチャンネルを替えてしまったのは、7月23〜24日放送の『FNS27時間テレビ フェスティバル!』(フジ)内の『さんまのお笑い向上委員会』でした。



とにかく太田光(51)がイタいのです。この点については24日放送のラジオ番組『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送)でホストの上田晃之(43)が語っています。そこのところ『トピックニュース』(2016年7月25日配信)からご紹介しましょう。



《土田は「すごく楽しかった!」と満足気に振り返る。そして、出演者たちが「中堅」どころで、「みんなテレビで活躍している人たち」だったために「はしゃいでふざけているけど、出どころは人にちゃんと譲る」人たちだったことを称賛していた。

ところがそこで「爆笑問題の太田(光)さん以外は」と付け加える。太田以外の出演者は「この人が今フィーチャーされるな」といった場面や、MCの明石家さんまが「今この人のところに行こうとしているな」というときは、トークを譲り、時間も守っていたのだそうだ。太田だけは、その暗黙の了解を守らないのだという。そして太田が話に割り込んでいくと、「チッ!また出て行った」と不満をもらす芸人もいたと明かしたのだ》



この、場の空気の読めなさ、おもしろくなさ、つまりひとりよがり加減というものは、まあ、あれです、ちょっと乱暴な中学校だったら率先して殴られているタイプですね。鉄拳制裁。



ワーワーギャーギャーと番組進行を無視して暴れる園児・光はもちろんいただけませんけれども、もっと深刻にイタかったのは、太田光はどれだけ暴れてもその後の仕事を心配しなくてもいい立場、非難されることない立場、つまり安全地帯の上で暴れていたということです。しつこいですねー。ともあれ、永野(一樹、41)とは懸かっているものがまったく違います。



その立場のひとつには、もちろんテレビのバラエティ番組ですから、スタジオ内での反応にも抑制があるということ、なにをやらかしても徹底的に非難されることもなければ、殴られるなどはもってのほかということです。とはいえ私、園児のごとくギャーギャー喚き立てる太田光を眺めて、やっぱり子どもには体罰も必要なのかなー、と真剣に考えましたけれども。



ふたつめは、自分のお笑い界でのポジションに守られているということ、多くの出演者にとって先輩であり、いちおう売れていて名前もある、若手とは格が違う、文句はいいずらいだろう、というわけです。



そしてみっつめは、なにをやろうと、どんなヘマをしようと、とりあえずは明石家さんま以下のお笑い芸人たちがよってたかって着地させてくれる安心感です。これは大きいでしょうね。しかしお笑い芸人としてはまるでおんぶに抱っこです。



テレビのバラエティ番組という枠、お笑い界での格、しっかり受けて着地させてくれる安心感、この3つに守られて太田光ははっちゃけていました。しかし、です。これら3つの安全装置は、すべて人さまのもの、あるいはおかげです。お笑い界でのいまのポジションでさえ、妻の光代(52)につくってもらったようなものです。



番組企画含め、妻・光代のプロデュースがあってこその太田光。太田光にとって妻・光代は絶対の存在です。たとえば、せっかくの白塗りを収録中に指示を受けてすっかり落したこともありました。この番組のなかでも、太田光は妻・光代の話題を出すととたんにおとなしくなる、と誰かに指摘されています。結局、太田光は人さまの庇護の元でしかはっちゃけられないわけです。そんなヤツです。



で、太田光の場合、どうしてはっちゃけているのか、そのそもそもの理由も痛々しいくらいに画面上に露呈していました。それは、いつ殴られるかもしれないと教室の隅でオドオドしていた、たぶん中学生くらいの自分です。そのコンプレックスの反動です。



どうして誰もこっちを向いてくれないんだよー!! でも怖いんだよー!! おもしろいこともできないしー!! という中学生・光の心の叫びそのままです。そんなわけで、『FNS27時間テレビ フェスティバル!』での太田光はそうとうグロテスクな見世物でした。



ちなみに、いま太田光のファンというのはどのくらいいるのでしょう? 視聴率的にどのくらいの数字をもっているのでしょうか? 『サンデージャポン』(TBS)などでのコメントはとうのむかしからおめでたいボケでしかないし、いったい誰が支持しているのか、と不思議です。



事務所のタイタンには光代社長のゲテモノ好きが災いして若手が育っていませんし、たぶんこれからの太田光はキツいのではないか、と思いますねー。はい、私は太田光が嫌いです。(了)





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2016年7月25日月曜日

犬を見ていると幽霊の存在を信じる気持ちになるよね



知り合い夫婦の家でミニチュア・ダックスフンドを飼っています。ダックスフンドの割には鼻が短くて黒くて可愛いヤツ(♂)です。ところがコイツ、実に不思議な行動をします。飼い主・夫が帰宅する20分ほど前から玄関のほうを向いて鼻を鳴らし、吠えはじめるのです。そうして飼い主・夫が帰ってくるまでやめません。



私が実際にこの目と耳で確認したことで、もちろん、吠えるようにと飼い主・妻がこっそり指示出しをしたわけでもありません。不思議なことです。帰宅20分前というと、飼い主・夫は自宅方向に向かうバスに乗っていたそうです。



飼い主・妻によるとそれはいつものことで、犬が夫の帰ってくる時間を教えてくれるといっていました。そんなことがあるのでしょうか? 犬を飼っている人、飼っていた人、何人かに聞いてみましたけれども、なんと! 飼い主の帰宅はるか以前から吠えはじめるのは、それほどめずらしいことでもないというではありませんか!! どうですか? 愛犬家のみなさま。



ただし、いまでは飼い主が玄関を開けて帰宅した際に喜んで吠えるだけでもムダ吠えとされているようで、吠えないようにしつけられることもあるようです。え??? 通りがかりの知り合いがいま吐き捨てていきましたけれども、そんなのはもう常識だそうです。犬の感情表現はどうしてくれるのでしょう? 人間さまの都合ばかりではありませんか。



「うちはその点、あんまり近所迷惑にはならないので、フォッフォッフォー」、と一戸建てのあるじ、飼い主・夫はほざいておりました。



うむ。もとい。犬は千里眼なのでしょうか? ありきたりないいかたですまんのう。まあ、たぶん、予知能力というよりは、なんらかの兆候を察知して吠えているのでしょう。もし予知能力があるのなら、災害の前には町中たいへんな騒ぎになってしまいます。



では、その兆候とはなにか? ということになります。犬はなにからその兆候を察知するのでしょうか? 音? 犬の可聴範囲は40Hz〜60000Hzといわれていて、低域はほぼ人間並みですが、高域は人間が聴きとれる限界の1万8000Hzをはるかに上回っていますから、この部分に秘密があるのかもしれません。



匂い? おお、犬は人の100万倍〜1億倍の嗅覚をもっているという記述もネット上にはあります。そうか、飼い主・夫の加齢臭が遥か彼方のバスの中から飛んでくる、と。そのほか電磁波というものも考えられそうです。



で、ここで思い出すのがジェームズ・ラブロック(96)です。科学と皮肉屋の国、イギリスの伝統を受け継ぐこの男、「ガイア仮説」の創唱者として有名なこの男が、1956年につくった電子捕獲型(ECD)ガスクロマトグラフィーです。



このECDガスクロマトグラフィーによって、人は地球上に存在する微量物質を、それまでの100万倍以上の高感度で分析できるようになりました。その結果、DDTやディルドリンといった化学農薬が、すでに地球環境全体に存在していることがわかってしまったのです。



そうしたデータを裏付けにして書かれ、1962年に発表されたのが、これもまた素晴しく有名なレイチェル・カーソン(享年56)の『沈黙の春』です。地峡環境汚染問題のはじまりです。



うむ。当時、イギリス国立医学研究所に在籍していた研究者のジェームズ・ラブロックが自分たちの医学的研究用につくつたECDガスクロマトグラフィーの誕生から、わずか6年で『沈黙の春』です。何かうさん臭いものを感じません? 私だけ?



性格がぐんにゃり歪んでいる私ですから、ここだけ特別に犬並み、超能力的に鼻をきかせるわけですよ。しかし、この1960年代から手際よく、というか周到に、環境汚染は企業家や政府がおかした過ちではなくて、人類みんなの課題になっていったのは事実です。



そしてたぶんもっとさかのぼって1950年代の中ごろには、こうした環境汚染だとかエネルギー危機、資源の枯渇といった「人類的課題」はほとんど把握されていたと思うんですよねー。もっと裸眼に近いスケールで。いまはまだ根拠を見つけていないんですけれどもー。そー思うんですよねー。そーに違いないんだけどなー。



もとい。ですから犬の知覚には、私たち人間からするとまさにECDガスクロマトグラフィーのような性能があるというわけです。ECDガスクロマトグラフィーは物質についてですけれども、これを音や電磁波などの波動、あるいはもっとほかの、たとえば温度とか放射能とかというふうにどんどん広げられれば、犬がなぜ飼い主が帰宅する20分も前にそれを察知できるのかがわかると思うのです。



それにはたぶん、「ある」「なし」だけではなくて、状態、たとえば音であればどんな音がどんなふうに、というところまで感知できるようになることが必要でしょう。



そうすると、同じように、いま私たちがときどき口にする「気配」だとか「毒気」「瘴気」などの正体もわかってくるかもしれません。「気」の超高性能センサーと解析器。いつかは必ず実現されるはずです。



で、そうなってくると、たぶん幽霊、ゴーストの正体もつかめるはず、と私は思います。その前にもっと単純に、犬にわかって人間にはわからない存在のしかたがあるのなら、人間にとっての“幽霊”がほんとうにいても不思議はない、ということです。今日いいたかったことはこれです。まー、くだらないといえばくだらないですけれども。



ともあれ、生体磁気、人の体から発している磁気はその人が立ち去った後もその場にしばらく残ることは知られるようになっています。「生体磁気」の研究はいま、生体磁気診断や脳磁界計測へとすすんでいます。近い将来、医学関係者にあっと驚くインパクトのある成果が得られるかも、と期待の分野ですね。私は幽霊の正体探しにも貢献があるのではないかと睨んでいるのですけれども。ムー。



そういえば、犬が突然、誰もいないところに向かって吠えるというのも、たぶんほんとうにナニモノかの存在を察知しているからなのでしょう。怪談話によく出てきますけれども。なんだか今回は“たぶん”ばっかりで恐縮です。で、要するに、それが計測できればいいわけです。そして近い将来そうなるでしょう、と。



最近の、加工したのがバレバレの心霊動画、たとえばコープス・ペイントした幽霊とか、シャドウのオーバーレイとかそんなこんなで夢を失いかけていたあなた、まだまだあきらめてはいけません。



とはいえ、そんな機械が発明されて、おお、こっちにも幽霊、あら、あっちにもゴースト、というようなことになってしまうと、なんだかいろいろと、そうとう恥ずかしいことになってしまうのではないか、と私はいまから不安です。



人の目を忍ぶことはできますけれども、幽霊やゴーストには見られてしまう、というか見られていることがわかってしまうわけです。ヤツら壁をすり抜けるし、天井からもやってくるといいますから。ああ、不安。幽霊やゴーストがほんとうにモノを見ているのかもまだわからないのに、もう心配。



仮にいままでも見られていたにしても、それをこちらがわかっていなければ平気だったのに。ああ、あんなことも、こんなことも見られている……。で、幽霊によるプライバシー侵害という問題が起こってくるわけです。幽霊汚染。知らなければよかったのに。でもって、ゴーストフリーなんていう埋葬法や新建材が開発されたりするのですよ。たぶん。(了)




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2016年7月24日日曜日

女優が次々叛旗!! 日本型の芸能プロダクションシステムを壊せ!!



柴咲コウ(34)が所属事務所のスターダストプロモーションとのあいだになにかトラブルがあり、今年の春に強引に独立していたそうです。で、お決まりの干す干されるというお話しになっています。『ビジネスジャーナル』(2016年7月23日配信)から抜粋してご紹介しましょう。



《「マスコミが柴咲の交際報道に関してスターダストに問い合わせた際、同社は『柴咲コウはウチを辞め、現在は業務提携』と答え、柴咲の担当マネジャーの連絡先を教えてきたといいます。さらに、この担当者は柴咲が設立した個人事務所のスタッフになっているのですが、女優・江角マキコのマネジャーと同一人物だったのです」(テレビ局関係者)

江角もまた、14年にそれまで所属していた研音を離れ、個人事務所インクワイヤーを設立。マネジャーは「今年の春から柴咲も担当するようになった」と説明し、交際については「本人に任せている」との回答だったという。

「柴咲はスターダストと一悶着あったようで、自らマネジャーを見つけて強引に独立したといわれています」(芸能事務所関係者)》



記事中の「交際報道」というのは、『サンケイスポーツ』(7月6日)によると“和牛王”(39)だそうです。“和牛王”はブランド和牛の情報発信を手掛けているのだそうです。それはともかく、



《「スキャンダルは圧力で潰すなど、所属タレントは徹底して守るスターダストですが、その一方で反旗を翻した者には容赦がない。そんなタレントには嫌がらせのような情報リークを行うのが、同社の常套手段なのです。09年9月に退社した女優・沢尻エリカも、その後すぐに大麻報道が出ました。最近、スターダスト関係者は『柴咲はそのうち必ず足をすくわれる』とうそぶいているそうで、大河ドラマが始まる前後で、なんらかのネガティブ報道を仕掛けてくる可能性があります。柴咲が今後、業界から“干される”日が訪れてしまうかもしれません」(スポーツ紙記者)》



といいますから穏やかではありません。柴咲コウの他にも、能年玲奈=nonはじめ、所属事務所からの独立、退社がらみのトラブルはいくつもあります。堀北真希(27)の場合は、女優業からの引退を求めての冷戦が伝えられています。所属事務所はスウィートパワー。



これも『ビジネスジャーナル』(2016年7月18日配信)が、「堀北の所属事務所の事情に詳しいスポーツ紙関係者」の話として、次のように伝えています。



《「妊娠は、彼女が芸能界を引退するためにつくった既成事実です。もともと堀北は結婚を機にいさぎよく芸能界を引退した山口百恵に憧れていたことから、かねてから一部業界関係者の間では『結婚をしたら引退するだろう』と思われてきました。その一方で、女優としてどんどんその名前が大きくなっていくことから、引退は現実的な話ではなくなったとも思われていました。そんななかでの昨年8月の山本との結婚は、関係者にとっても電撃的で、想定外の早さでした。14歳の堀北をスカウトし、NHKの連続テレビ小説で主演を張るほどの国民的女優に育て上げた社長も、驚いたうちの1人でした」》



同記事のなかで、「堀北が女優として大成する以前から見守ってきたというテレビ局関係者」は堀北真希の心情をこう推測しています。



《「彼女は口数は少ないですが、芯がしっかりある子。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年)で女優としての実力が認められる前は、清純派のグラビアアイドルとして認知されていました。縁があって入った芸能界ですが、彼女自身は学校にも行けない。同世代の友達もできない芸能界の仕事が好きではなかったようです」》



事務所側の理屈としては、ズブの素人から育て上げてせっかく稼げるようになったのに勝手にいなくなられても困る、ということなのでしょう。とうぶんは出産を見守るスタンスのようですが、まだあきらめてはいないようです。



この、“せっかく育て上げたのに……”は、若手芸能人の独立問題がモメる原因のほとんど定番です。たとえばジャニーズ事務所でも、郷ひろみ(60)、田原俊彦(55)から赤西仁(32)まで、さまざまありました。



さきほどの柴咲コウも14歳のときに池袋のサンシャインシティを歩いているところをスターダストプロモーションにスカウトされたといいますから、この“せっかく育て上げたのに……”パターンでしょう。そして、その最近のきわめつけが、ご承知、能年玲奈=nonです。



ここの事情をまたまた『ビジネスジャーナル』(2016年7月18日配信)が手際よくまとめています。あ、今回の資料はすべて『ビジネスジャーナル』からです。『ビジネスジャーナル』、気がつけば密かにこの手の問題に注力中です。2014年に設立された『サイゾー』グループの情報サイトです。



《「能年が所属して以降、レッスン等で発生した費用を考えると、新人として出演したNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のギャラ、また数本のCMでは、どう考えても採算がとれません。彼女の月給が5万円という報道に批判もありましたが、どこの事務所でも新人の手取りが数万円というのは、ごく当たり前の話。いざ回収という段階になって、直接話もせず身勝手に独立を宣言するなど、“干される”のは当然の流れといえるでしょう」(有名芸能事務所関係者)》



で、これが、まずは未消化分の契約延長の主張、さらに契約終了後も「能年玲奈」を芸名として使用する場合には同社の許可が必要だとする“警告”、というカタチで実行されつつある、ということです。「未消化分」というのは、 能年玲奈=nonが仕事を拒否し、話し合いにも応じなくなったこの約1年半を指しています。



素人から育て上げ、「いざ回収という段階になって、直接話もせず身勝手に独立を宣言」されると困るのであれば、最初の契約の段階でそこを明文化しておくべきでしょう。しかしそうするためには事務所側が収支を明確にしなければならない、などの諸事情が足を引っ張っているのでしょうけれども。



能年玲奈=nonが不運だったのは、例の生ゴミ先生、滝沢充子(54?)に捕まってしまったことだと思います。こうした、いわば泥臭い業界内のしきたり、不問律そのものに深く関わるお話に、芸能界については素人同然のオバサンが出てきてもうまくさばけるわけがありません。



とにかく能年玲奈=nonをいかすのであれば業界の外の常識をもち出してあれこれ申し立てるのではなく、一歩引いてオトナの交渉をすべきだと私は思います。結局は金の問題なのですから。でも、以前にも書きましたけれども、こういうオバサン、“時代に風穴を開けるのよ!!”とか息巻くとなかなかおさまらないのです。



で、能年玲奈=non+滝沢充子側は6月末で契約が終了したと解釈して、『週刊文春』や『FRIDAY』に登場し、さかんに仕事復帰をアピールしています。しかし、残念ですけれども、滝沢充子が早めに手を引かないかぎり、能年玲奈=nonは早晩、芸能界から消えるでしょう。



おっと、そういえば『ビジネスジャーナル』(2016年7月23日配信分)にはこんな記述もありました。



《さらに「フライデー」で掲載されたグラビア写真については、こう苦言を呈する。

「顔こそ魅力的でかわいかったけれど、同じような構図だったり表情が微妙だったりで、グラビアとしては最低レベル。きちんとした事務所がついていれば、絶対にあのような写真にOKは出しません。トラブルがあった以上、CMやドラマの仕事は当然しばらく無理だとしても、こんな仕事ばかりしていたらそれこそファンは減る一方だと思いますよ」(有名芸能事務所関係者)》



そんなこんなですったもんだしているあいだに、能年玲奈=nonを追撃する新人も次々に登場しています。岡山の奇跡・桜井日奈子(19)だとか。もう、ここまで問題があからさまになっているのに実効的な対応ができず、ヘタを打つ能年玲奈=nonのケースは、干す干されるというよりも、自滅としかいいようがない、と私は思います。



もちろん、所属タレントのすべて、私生活まで支配しようとするいまの芸能界のシステムはまったくよくありません。ただ、たとえそうであろうと、いまの段階で能年玲奈=nonを生き残らせようとすれば、もっとしたたかに妥協点を探らなければならないと思いますし、それがオトナの責任というものだとも思います。



さらにもうひとり、事務所と静かにバトル中の女優がいます。井上真央(29)です。こちらは子役時代からの活躍があり、現在の所属事務所、セブンス・アベニューに育ててもらったというわけではありません。しかしギャラに不満を抱えていて、独立を模索しているのではないか、といわれています。『ビジネスジャーナル』(2016年7月22日配信分)は以下のように伝えています。



《井上といえば、今年4月に一部スポーツ紙で所属事務所からの独立騒動が報じられて話題を集めた。

「騒動の発端は3年ほど前、井上さんが『独立したい』と所属事務所に申し出たこと。理由は『ギャラが安いから』で、上積みしてもらえない場合、他の事務所への移籍もにおわせたそうです。その後、昨年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の主演が決まり、親御さんに家を買ってあげる際に所属事務所の社長からお金を借りたなんて話もあって、一度は翻意したものの、昨秋に再び所属事務所サイドに独立を申し入れ、依然として話し合いは平行線をたどっていると言われています」(スポーツ紙デスク)》



では井上真央はどのくらいの報酬を得ているのか? といいますと、芸能プロダクション経営者の話としては



《「井上のギャラは年俸2000万円プラスCM出演料の半分と噂されている。けっして安いとは思わないけど、あのクラスの女優にしては高いとも言えないよね》



だそうです。安くも高くもない、と。ふうん。さらに井上真央が独立をめざしている理由についてもうひとつ、よく噂になっている結婚問題があります。



《「『嵐』の松本潤との結婚問題です。井上さんは来年の1月で30歳を迎えますが、以前から周囲には『できれば30歳までに結婚して子どもがほしい』と公言していました。ただ、ジャニーズ事務所とも円満な関係を築いている今の所属事務所にいる限り、松潤との結婚は難しいですからね。」(スポーツ紙デスク)》



ふむ。しかしいまの事務所、セブンス・アベニューとの縁が切れたとして、どうして松本潤(32)との結婚話が前進するのでしょう? ジャニーズ事務所はそーんなに甘くありまへんで。結局はここも金の問題ということです。



そして「スポーツ紙デスク」がこの記事の締めくくりで語っているように「芸能界では“独立騒動”を起こしたタレントは業界全体から厳しい目が向けられるだけに、独立が成功したとしても前途は多難」なわけです。



ただ、柴咲コウ、堀北真希、能年玲奈、井上真央と、立て続けに所属事務所とのあいだのもめ事があからさまになってきているというのは、なにか大きな地殻変動の予兆のような気もします。女優ですから、地上波のテレビドラマがまったく不振ということも背景にはあるでしょう。



所属事務所から独立しても干される心配のない受け皿ができる、またはテレビに頼らなくても十分に活動を支えていける芸能の厚みができる、あるいは小栗旬(33)がほんとうに芸能人の労働組合をつくってしまう、というくらいがいま適当に思いつく状況変化のシナリオですけれども、いかがなものでしょう。



日本の体臭芸能、おっと間違いた(by荒木経惟)、大衆芸能の歴史をたどってみると、もっとなにか違ったものが見えてくるのかもしれません。私、最近、そもそも日本人に、いわゆる芸能は必要なのか? という疑問も抱えております。どなたかひとつ、欧米と比較するカタチでやっていただけないものでしょうか? メンドくさそうなので。(了)





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2016年7月23日土曜日

SMの巨匠、団鬼六『花と蛇』が文学的に無視されているのはなぜか?



近ごろモノゴトへの関心が薄くなってきました。たとえばテレビはどのチャンネルにしようか、とか、なにを聴こう、とか、夕食はなににしよう、とか、知り合いに会うのはいつにしよう、とか、そんなものはすべてなんでもいい、どうでもいい、という感じになっています。とにかく“選ぶ”というのが、まずはメンドくさいのです。



で、もう少し大きく、いまなにをしたいか? 誰に会いたいか? どこへ行きたいか? と考えても、そういうものもとうぜんありません。お地蔵さん並みに欲がないのです。近所の居酒屋のオヤジはこんな私を捕まえて、心がない、この世にいない、さらには、あまり食材の整理係、ということさえいいます。自分でもときどきもうすぐ死ぬのではないのだろうか? と不安になります。



どうしてこんなことになってしまったのだろう? と考えるのも実はどーでもよかったのですけれども、みなさま方に事情をご理解いただくためにここで考えてみると、もちろん、すべての欲望が満たされたので関心がなくなったなどというわけではありません。貧乏ですし、人間関係もとても狭いです。まあ、この2つは「ぺこ&りゅうちぇる」みたいなもので必ずワンセットです。



りゅうちぇる、ひとりではおもしろくないしネタもすぐに尽きる、そこで2in1パッケージで売り出したという、きわめて戦略的な匂いのする方々ですね。リアリティ番組のフォーマットをそのまま実生活全体にまで敷衍して見せています。これからこういうカメラの枠を超えたリアリティ番組ぽいものが増えていくでしょう。まともなフィクション=ドラマはつくれませんし。



もとい。私の関心の薄れというのは、たとえば清貧というような、自ら積極的に選び取ったことではもちろんなくて、ただダラダラと消去法で生きてきたらこうなっていた、ということです。ですからひきこもりの精神状況とも少し共通する部分があるのかなあ、とも思います。



そんな私ですけれども、逆に、要らないものは手にしない、やりたくないことはしない、というのは、これはほんとうに譲れないところです。で、これが「それはほんとうに必要なのか?」「それがほんとうにしたいことなのか?」ということになってくるとまたメンドくさくなります。この辺りの取捨選択は、まあ時間をかけてなるようになってきた感じです。



感じです? なにをエラそーに、とおっしゃられるかもしれません。そうなのです。要らない、やりたくない、というふるまいは、ほんとうの土壇場での選択でもなければ目にも留まらず、したがって評価されにくいものです。たとえば、それはあなたの部屋にないモノであなたを評価するというようなことですから。



と、ここまではモノだったりコトだったりのお話ですけれども、これが情報となると、要る要らないを峻別するのはほとんどムリなわけです。ニュースなどはとりあえず見出しに引っかかってサラッとでも読んでみなければ必要な内容なのかどうかはわかりません。



その結果、自衛官が同僚の漫画単行本300冊を盗んで懲戒免職になった、とか、小池百合子(64)の顔は二重になっている、とかジャイアンツの菅野智之(26)がデートした、とかRAG FAIRのおっくん(38)が結婚したとか、カルティエが値下げしたとか次の選挙は自民党が大敗だろうとか、サムスン会長に買春疑惑だの、どーでもいいニュースにたっぷり出会ってしまうわけです。アタマのなかがガラクタでいっぱい。



さらに、世の中には作品と呼ばれる膨大な数の映像や文章もあるわけです。これはもう、勘に頼ってバッサリ切り捨てるしかありません。もうあまり時間がないので。ここでは、妙に完璧主義なのも足を引っ張ります。フーテンの寅さんについて語ろうとするなら映画『男はつらいよ』全48作+特別編は観ていないとダメでしょ、となるとバッサリいかざるを得ないのです。



そもそも三島由紀夫(享年45)がなにかに「世界で最も“速い”文章を書くジャン・コクトー」と書いたときに、え? 由紀夫は世界中の文章を読んだのか? と疑問に思った男ですから、私は。バッサリいくか、頑張って読むか。まあ、結局はバッサリいっても頑張りはしないのですけれども。



しかし、ときどきはバッサリいきます。なんのために取捨選択するかといえば、繰り返しになりますが、限られた時間をムダにしたくないからで、そうすると古今東西、あらゆるジャンル、カテゴリーとの比較対象になるわけです。で、村上春樹(67)の『1Q84』はやめて団鬼六(享年80)の『花と蛇』(幻冬舎アウトロー文庫全10巻)にしておこう、というふうになります。私の場合。



その結果、大長編SM小説『花と蛇』は作者、団鬼六の忍耐力に付き合うものだったのだ、ということがわかるわけです。だいたい文庫本で50ページくらいあれば足りる内容で文庫本全10巻、ほとんど無限にループしています。



なかでもとても退屈で象徴的なのが、主人公の静子夫人という上流階級の若奥様の精神がまったく変わらないことです。長期間監禁され弄ばれ、全裸で男たちに囲まれて浣腸までされてしまったというのに、また同じメンバーに引き立てられての陵辱場面では、必ず「なにをなさるんですかっ。そ、そ、そんなことっ、おやめくださいましっ」です。これはダメでしょう。



静子夫人、過酷な経験を重ねているのですから、徐々にタフになるとか逆に壊れていくとか、なにがしかの変化がないと不自然です。あのー、たとえがまたたいへん不謹慎ですけれども、ロシアのラーゲリに何年も捕らえられていて、まるで昨日の今日のようにシレッと出てこられるわけがありません。



え? だからそういうふうにいちおうは貞淑な女をいたぶる設定でなければ読む男は興奮しないにきまっている? うむ。通りすがりの知り合いのいうとおりでございます。たしかに、へいっ! 毎度いらっしゃい!! ではどうにもなりません。男を勃たせようとすれば、そういう芝居の書き割りみたいな、あまりにもありきたりで通俗的な設定にはなります。



勃つというのは徹底的にゲスなものです。高尚なポルノ、知的ポルノ、哲学的ポルノなど存在しません。勃たせるか勃たせられないか、2つにひとつです。これもポルノ小説に文学的な価値が認められない根本的な理由ですね。ネモトテキ。なにをリキんでいるのだか。



しかしながら団鬼六の『花と蛇』は、もっぱらゲスなことを書いているポルノなのにもかかわらず、男の勃ちに徹底的に奉仕するのだ、という決意が感じられないのです。そこがぬるい感じがします。



だからー、そこのー、良家のー貞淑なー奥様がー崩れていくところが鬼六の美学なんじゃないのー、鬼六は『花と蛇』に関しては、他の男の勃ちのためだけに書いたのではなくてー、そういう美学を表したかったんじゃないのー!!



うむ。通りすがりのお方、ありがとうございます。ですから書くたびに最初のときと同じく、静子夫人は何回も崩れなければいけないということですか。 うむ。美学ですか。鬼六の美学、多様な展開が見られなかったということは、あまり深くはなかった、ということですね。



まあ、良家の貞淑な美人奥様がならず者に家を乗っ取られ……、というのはいまからすればいかにも古いです。いかにも古くてついていけませんけれども、これが書きはじめられた1962年(昭和37年)にはまだそれほど陳腐ではなかったということでしょう。しかも“良家”“貞淑”“美人奥様”というイメージ、いってしまえば幻想はいまなお健在です。



もとい!! それで情報の取捨選択の話ですけれども、こんな具合に『花と蛇』を読みつつも、切り捨てた『1Q84』にうしろめたさがないわけではないのです。『花と蛇』とどっちがつまらなかったか較べられなかったのは残念だ、と。



そういう情報の“切り捨て”と、もう一方の、日々洪水のように押し寄せてくるどーでもいいガラクタニュースとのあいだで、私のアタマのなかの何かが死んだフリをしているような気がするわけです。で、“選ぶ”のがメンドくさい、なんでもどーでもいい、ということになっているのではないか、とボーツと考えています。



今日はたいへんくだらない話にお付き合いいただき、ありがとうございました。お礼といってはなんですけれども小説『花と蛇』のラストシーンを、こっそりお教えしましょう。エンディングに向かって物語が進展する小説ではなくて、どこを切っても同じ金太郎飴みたいな小説ですからご迷惑にはならないと思います。私が読んだ幻冬舎アウトロー文庫版が最終稿のはずです。



最後は、またまた静子夫人が恥ずかしめを受けているところに、夫人を裏切ってならず者の仲間に入った女中なども加わり乱痴気騒ぎになった場面です。で、その女中の精神が徐々に逸脱しはじめる、というところでジ・エンド。「今日は乱交はパーティーよ」とかなんとか叫んだのでした。気分的にはトー・ビー・コンテヌーです。



それにしてもいじめるほうの女中の気がふれるのですから、静子夫人、たいしたものであります。引き比べてメンドくさいとかどーでもいいとか、なんと情けないことでありましょう。もう少し頑張ります(了)



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2016年7月22日金曜日

キムタクは自分の番組をもち、スマスマは終了!! だってさ



SMAPの実質的な解散がいよいよあからさまになってきました。7月17日の当ブログで指摘したジャニーズ事務所による「SMAPなしくずし消滅作戦」がぐいっとまた大きく前進です。それを裏付けるニュースがたてつづけに2本、入っています。ひとつは『SMAP×SMAP』(フジ)の番組終了、もうひとつは木村拓哉(43)単独の冠番組のスタートです。



と、その前に、これらのニュースの配信元についてです。2本とも、ネタ元は最近なぜかジャニーズ、とくにSMAPものに強い『リアルライブ』です。信憑性についてご不安の方のために、この『リアルライブ』について少しご説明しておきましょう。



終戦直後の1946年に創刊された『内外タイムス』

2009年にわずか3ヵ月のイノチだった『リアルスポーツ』

『リアルスポーツ』のWebサイトを改名して『リアルライブ』

という経緯をもつニュース配信社で、『リアルスポーツ』のサイト運営を委託されていたコンテンツメーカー「株式会社フェイツ」がそのまま担当しています。内外タイムス社は2009年の時点で倒産していますけれども、『リアルライブ』はその古くからのパイプを受け継いでいるのかもしれません。



と、いうわけで最初は『SMAP×SMAP』打ち切りというニュースからです。2016年7月20日 23時17分配信です。以下抜粋してご紹介します。



《局側から発表もあり、「SMAPの解散は回避された」「『SMAP×SMAP』は継続する」との方向へ向かっているとする見方もある。しかし、そんな一安心したファンの思いとは逆に、やはり『SMAP×SMAP』は9月で終了するようだ。ちなみに、その後継番組にはKinKi Kidsがつとめることで、合意しているという》(原文ママ。以下同)



まあ、オトナは事情が絡むといつもウソをつく、というわけです。合意しているというのはフジテレビとジャニーズ事務所が、ですね。で、後継番組の内容についてもすでにできあがっているらしいです。



《昨今、めっきり減ってしまった歌番組を新感覚で仕掛けるということで決まってしまっているという》



でもって、一見、現時点ではあまり関係のなさそうな、というかツジツマの合わない話も書かれています。



《ジャニーズ事務所には、2つの派閥があることは有名である。その派閥抗争がSMAPの解散騒動へとつながったことは世間の周知のところである。そんな中、KinKi Kidsは中間派と見られており、角が立たずに番組ができる。そもそも、フジテレビとKinKi Kidsの関係は古く、また良好だ。1996年から「LOVE LOVEあいしてる」、後継番組となる「堂本兄弟」「新堂本兄弟」を放送していた》



しかしこれ、実はフジテレビ側の話なのです。KinKi Kidsはフジテレビに存在するジュリー派とかつての飯島派の中間派だから、「角が立たずに番組(製作)ができる。」といっているわけです。フジテレビ、まるでジャニーズの関連会社みたいです。



で、次の木村拓哉単独の冠番組がスタートする、というニュースです。こちらは2016年7月21日 21時0分 配信です。『リアルライブ』連日のヒット!! これも抜粋、要約してお伝えします。



《事務所残留の意志を変えなかったキムタクへの評価は、所属事務所の上層部から非常に高い。他のメンバーへは今後、冷たい仕打ちが待っているとも言われているが、キムタクだけは別である。それは今後の番組編成にも影響がでるようだ。

スマスマ終了後、他のメンバーには番組はまったく用意されていないが、キムタクには彼の冠番組がスタートする。内容は政界、財界の大物とMCのキムタクが1対1のトークをする番組になる。キムタクにトーク番組というのは、これまでの印象と違うような気もするが、これには事情がある》



その“ある事情”についての記事の説明が少しわかりずらいので、整理して箇条書きにしておきます。



●『SMAP×SMAP』が打ち切りになればそれだけ木村拓哉の露出が減るので、新しくその機会(番組)を増やさなければならない

●しかしドラマに関しての“キムタク神話”はすでに崩壊しているし、そもそも、もうドラマの時代でもない



で、なんとかしなければ、なのですけれども、ここにSMAPならではの特殊な事情があります。それはご承知の通り、ジャニーズ事務所内でのSMAP5人に対する評価が一般のファン心理とは完全に逆転している、ということです。



木村拓哉はファンから見れば裏切り者ですが、事務所内では他の4人のメンバーこそが裏切者で、木村拓哉は正義の人です。そんなこんなで



●事務所の上層部は、木村拓哉とSMAPの他のメンバーとの共演すら気にくわない。他のメンバーに仕事をさせたくない

●一般のファンが抱いている木村拓哉の悪印象を一変させたい



と、こんな事情があって、政財界の大物をゲストに招くことで木村拓哉の社会的評価をアップさせる、という戦略が練られたらしいのです。視聴ターゲットが少し違っていますけれども、大丈夫なのでしょうかー?



ちなみに、この『リアルライブ』の記事では

《事務所の上層部は、この“政財界の大物”というワードが大好きで、嵐の櫻井翔の父親が、都知事の有力な候補に名前が挙げられた時は、かなり興奮していたという情報もある。》

《ちなみに、このトーク番組は、フジテレビではなく、六本木か赤坂の方で放送されるという。》



という記述もありました。つまり放送局はテレビ朝日かTBSか、ということですね。どちらかといえばテレビ朝日でしょう。TBSには『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』と深夜枠ですが『Momm!!』がありますけれども、テレビ朝日では『中居正広のミになる図書館』だけです。



では、木村拓哉が政財界の大物と1対1のトークを繰り広げる番組が実現したとして、どうなるのでしょう? 気になるのは、結局、政財界筋に都合よく利用されるだけの番組になってしまうのではないのか、ということです。



もちろん、経営だとか政策だとかについてまともに取り上げる番組にはならないでしょうけれども、ただハイハイとお話を拝聴しているようすが画面に出てしまえば、なんだよキムタク、やっぱり中身の薄いアイドルオヤジじゃねーかよ、ということにもなってしまいます。



まあ、メリー喜多川の人脈をいかして大物を呼んできて、『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ)みたいに、育ちや家族、友人の話なんかをすることになるのではないでしょうか。最初からヨイショ番組。あー、なにかオトナの事情から見ればたいへんうまくできた企画です。視聴ターゲットがズレていますけれども。



とはいえ、です。ただあたりさわりのない話を転がすだけにしても、木村拓哉個人にとっては、中居正広(43)のスキルに太刀打ちできるレベなのか、という高いハードルが待ち構えているわけです。厳しいでしょうね。中居正広のトークスキルはすでに定評の域ですから。



大物相手に、マジすか? ホントすか? そーれいきなりヤバいっすね!! の連発なんてことだけにはならないようお願いしたいものです。



さて、『リアルライブ』が伝えるこの一連の流れの通りでいきますと、もうSMAPはほとんど過去の存在です。SMAPの5人が元のサヤに収まるなどということは、いまとなっては奇跡です。そしてその奇跡の鍵を握っているのは、ここでもやはりメリー喜多川でしょう。89歳ですから。



不在であることで世の中を動かす人もいるわけです。あー、そういえば「メリー喜多川呪殺団」なんていう物騒なものが結成されたという噂も聞きました。でも、放っておけばいずれ死にます。



SMAPファンは、いまはあまりケバ立つことはしないで、さすがSMAPだ、ファンもみんな素晴しい!! といわれるエンディングに向けて、粛々と準備をしていくべきではないでしょうか。



「SMAP」という名前を葬るのはたいへん残念です。しかし「SMAP」にふさわしい最後の演出は、これまでの経緯を見れば、ジャニーズ事務所やメリーにはまったく期待できないのです。最初からSMAPなどなかった、といいだされても、私はちっとも驚きません。



「SMAP」の最期は、いまやファンの手に委ねられています。ファンのみなさんによる感動のしめくくりを期待しております。(了)




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2016年7月21日木曜日

永六輔と大橋巨泉が亡くなって、古き佳き昭和も店じまい



7月7日に永六輔が、7月12日に大橋巨泉が亡くなりました。享年83歳と82歳でした。心よりご冥福をお祈りいたします。



これから少し無礼な発言をするかもしれませんが、それはただ私にとってのおふたりの死の意味を考えるうえでたどらなければならない経過です。決して故人をけなそう、おとしめようとしているわけではないことを、ぜひご理解いただきたいと思います。



これまで、誰の訃報に接しても「ひとつの時代が終わった」などと思ったことはありません。あるおひとりを除いては。しかし、大橋巨泉死去のニュースが入ってきた昨日から本日ただいま未明にかけては、「昭和」ということがアタマから離れなくなりました。



もちろん永六輔、大橋巨泉の死をもって昭和が終わったなどというのは、たいへん大げさです。たとえそういう称揚のしかたが故人に対する礼儀というものだとしても、私には抵抗があります。



「永六輔や大橋巨泉がいまのテレビをつくった」、といういい方もされていました。しかし申しわけありません、これにも、いやそれは電通じゃないの? という違和感が先に立ちます。性格が悪いです。



しかし、おふたりの死が私の気持ちのうえで「昭和」になにがしかの区切りをつけたのは事実で、それを考えていたわけです。で、それはなにかというと、昭和後半のある一面、いってしまえば「ぬる〜い昭和」の終りということです。



時代というのは文字通り、一筋縄では行かないものです。さまざまな色が織り合わされつつ流れていきます。そのうちの昭和後半の「ぬる〜い昭和」が、私の場合、平成28年になってようやく終わったのだ、というのが実感です。



それはたとえば、アメリカのジャーナリズムをして“日本人は分裂症か?”といわしめた戦後、昭和30年代のロカビリーブームだとか、“あそこで誰かひとり飛び降りていれば……”と三島由紀夫にいわしめた昭和44年の全共闘による東大安田講堂封鎖事件とか、の昭和です。



三島由紀夫の“あそこで誰かひとり飛び降りていれば……”というのは、“あそこで全共闘の学生がひとり安田講堂の上から飛び降りて死ねば世論が味方についたのはわかり切っていたはずなのに、なぜそれをしなかったのか?”という意味です。結局、誰も死なない、と。



もちろん、その一方では、浅間山荘事件(昭和47年2月)や、テルアビブ空港乱射事件(昭和47年5月)、連続企業爆破事件(昭和49年8月〜50年5月)へと到る、決してぬるくない昭和もあります。あれ? こういう学生運動のお話ばかりしようと思っていたわけではないのですけれど。



しかし、そういう激烈な昭和の様相を眺めてきた目には、永六輔が“尺貫法を守れ!!”だとか“鯨尺は素晴しい!!”とかいっても、さらにぬる〜い感じがするわけです。



昨日のテレビでは、大橋巨泉は反体制的だったとか、みんなが猛烈に働いているときに遊びを仕事にしたのがスゴい、などと語っている人もいましたけれど、なにが反体制的ですか、スゴいもんですか。ぬる〜い!!



でもって、“いつまでも続く日常”、みたいなことがいわれだしたのが1980年代です。昭和50年代なかば。ああ、そういえば社会学者の大澤真幸(58)が、その年を「昭和」で数えるのは昭和40年代までだ、といっていました。そんなわけで、「昭和」の後半はどんどんどんどん、ぬる〜くなっていきました。



昨日よりは今日、今日よりは明日がきっとよい日だ、と信じられた、おおらかで退屈なほど平和だった一面の昭和。そしてぬるさだけが残った後半の昭和。それを担っていたのが、私にとっては永六輔と大橋巨泉だったような気がしています。あともうひとりタモリがいますが、こちらはまだご健在。



で、永六輔は昭和7年(1932年)生まれ、大橋巨泉は昭和8年(1933年)生まれです。そしてタモリは昭和20年(1945年)8月22日、なんと終戦の1週間後。その、なにかの判じもののようなタモリはさておいて、私のいう昭和後半のぬる〜い昭和は、実はその昭和7年、8年ごろからこっそりと準備されていたような気がします。腹立たしいことに。



ここのところの事情をご説明するのはとてもたいへんそうで、あまりアタマのよくない私の手には負いかねます。申しわけのないことです。とはいえここを素通りではこの文章の意味もありません。いつか必ずきちんと整理したいと思いますので、なにとぞご容赦ください。



ともあれ、昨日、平成28年になって、私のぬる〜い昭和が終わりました。これからは昭和にフタをして、きっととてもシリアスな2010年代がはじまるのでしょう。



ああ、そういえばタモリ、大橋巨泉のことを「テレビ局の玄関で待ってて『おまえの番組に出てやる出てやる』って、農家の庭先のニワトリみたいに」といっていたこともありましたっけ。



なにをいっているのかわからない? え! しかもいまごろになって「ぬる〜い昭和が終わった」なんていっているお前のほうがよっぽどぬる〜い? あー、そうか。そうでしたか!! やっぱりそうだったのかー。(了)





2016年7月20日水曜日

怪談:実録!! 大カラスを戴く女



怪談話の季節です。澤穂稀(37)が妊娠したとかいうことではありません。お化けとか祟りとかのお話です。私もいくつか知っているお話があるのでご紹介しましょう。最初はほんとうにあった話です。



私の知り合いの知り合いの女、ふつうの30代の家庭の主婦ですけれども、スピ系というのでしょうか、神さま仏さま、気とかオーラとか、そういうものがなんでも好きで、まあ好きっていっちゃあ申しわけないんでしょうけれども(by 稲川淳二)、とにかくいつでもそういうことを気にかけ、また口にもしていたそうです。



初夏の午後、そのスピ系の彼女が公園の前の横断歩道で信号待ちをしているところに、ちょうど知り合いが出くわしたのだそうです。信号が青に変わり、こちら側から私の知り合いが渡りはじめたのに、道路の向こう側のスピ系の彼女はまったく動こうとしません。信号機の横にただじっと地蔵のように突っ立ったままです。



で、ヘンだなーどーしたんだろーなー、と思いながらも知り合いがどんどん横断歩道を渡って近づいていくと、やたら丈の高い、黒い帽子のようなものを被っているのがわかったそうです。で、知り合いがこちらから手を振って挨拶をしてもスピ系の彼女は微動だにしません。おかしーなー、失礼なヤツだなー、と思いながらさらに近づくと、なんとスピ系の女の頭の上には


大カラスがとまっていた!!


というのです。知り合いがそばまでくるとようやくカラスは飛び去り、女は「重かったのー」といって涙ぐんだそうです。スピ系なのに。いつも頭上にカラスを舞わせている鬼太郎よりも不吉です。



スピ系の女、それでも性懲りもなくお祓いだの浄霊だのにうつつを抜かしていたそうです。で、そのおかげといえばいえるのか夫はトントン拍子に出世をしていて、30代の若さで新築一戸建てを購入したそうです。



しかし。新居に入ってから1ヵ月もするうちに、スピ系の女はみるみる元気を失いゲンナリして、ふさぎ込むようになったといいます。知り合いは、これはチャンス!! とお見舞いを口実に新居を拝見しにいったそうです。小さいけれども可愛い、お洒落な家だったそうです。



新居に引っ越ししてからはじめて訪れた客なのですから、ふつうは家のなかを少し案内したりなどしてくれそうなものですが、スピ系の女はリビングのソファに座ったまま動こうとしません。好奇心丸出しにするのもイヤだし、話は弾まないしでもう帰ろうかなー、と思いはじめたとき、スピ系の女はこういったそうです。


「2階でラップ音がするのー」


知り合いがいうには、そんなヘンな、気持ち悪い雰囲気なんて全然なかったし、場所も明るくてよかったよー、ということでした。新築だから建て付けがなじむまで、いろいろきしんだりするんじゃないのー、それをアイツ、スピ系だからさー、なのでした。



しかし。スピ系の女にとってこれは深刻な問題で、なんと、それから1ヵ月も経たないうちに、今度は新築のマンションに引っ越ししたのです。前の家を売りに出したらすぐ次の日に売れちゃったんだってさー、やっぱりいい家だったんだよ、と知り合いは少々、毒づいていました。



で、それから約1週間後、そろそろ引っ越しのあと片付けも終わったころだろうか、と思っていたときに、そのスピ系の女から電話がきたそうです。低く暗い、まるで地獄からのような声だったそうです。これはまたなにかあったに違いないと直感した知り合いがどこかで会おうか、と誘うと、スピ系の女は電話口で急に泣き出したのだそうです。


「きのう隣の女の人がベランダから飛び降りたのー」


あとでわかったところによると、隣のたぶん40代の奥さんが夫婦喧嘩の最中に衝動的にベランダからダイブしたらしい、ということでした。そのフロアは4階でしたが、打ちどころが悪かったらしく即死でした。



スピ系の女ご夫妻は恐慌をきたし、あわてふためいてそのマンションを引き払って、いまは賃貸マンション暮らしをしています。ちょうどご主人が単身赴任をしたこともあって、以来、妻のスピ系への傾斜はますます激しくなり、なにかよくわけのわからない新興宗教の道場と気の教室と自己啓発セミナーみたいなものに通い、そのうえ時間が空いたときには写経にも励んでいるそうです。



スピ系の女にしてみれば、自分が頑張ってここまでやっているからこの程度の悪運、悪因縁ですんでいる、らしいのです。ふむ。私としては、毎月それだけの月謝なり寄付なりをする金があれば、もう少し明るく陽気に生きられるのに、と思います。偶発的な出来事を関連づけて解釈してもロクなことにはなりません。



私の知り合いは、頭に大カラスをとめるくらいだからアイツそのものが疫病神なんだよー、とニタニタしています。恐ろしいヤツです。



いろいろ想像を逞しくしていただければ、少しは怖くなっていただけるかと思いますが、いかがでございましたでしょ(by 稲川淳二)。



怖い話にもいろいろあります。むかしからある怪談話は、さすがに物語がしっかりしていて、よく練られています。不思議なのは因果関係が描かれ、つまりその部分では合理的な説明があり、さらに祟られる主人公に感情移入できるわけでもないのに怖いことです。



たとえば四谷怪談です。お岩さんは惨殺された恨みを晴らすために化けて出てくるわけですから、そのお岩さんなりの都合といいますか事情ははっきりしています。伊右衛門はやられてあたりまえ。自分の女房を狼藉三昧の果てに斬り殺したのですから、ざまあみろ、です。でも怖い。



ああ、むかしの怪談話は怪異譚であって、主人公に感情移入するようになると、ホラーになる、という感じでしょうか。



とかなんとかいいつつ、私が好きなのは非合理的なお話です。ツジツマがどうのこうのはまったく関係なく、ただ怖いというもの。これの先駆者はふだん稲川淳二(68)だと思います。



ある日、浜辺に土左衛門(水死体)が上がったというので見にいったら、青いビニールシートの下に横たわっているはずのその遺体が、やけに長い。おかしいなと思って人の目を盗んでそーっとシートをめくってみると、遺体の両脚にもう一人の遺体がしがみついていた、とかいうお話ですね。つまり1人がもう1人を引きずり込んだ、と。現実にあるはずもないのに怖いです。



もっと怖いのがあったはずですけれども、思い出せません。申しわけのないことです。ちなみに、むかし腐敗がすすんで膨れ上がった水死体を見て、まるで色白デブで有名な成瀬川土左衛門みたいだ、と悪態をついたところから「土左衛門」という呼び方が定着したそうです。いまなら恵美子、ですね。上沼恵美子(61)。キョンシーの水死体。怖いです。



中学時代、体が小さくていつも教室のいちばん前に座らされていた男がいて、ある日の2時限目、またいつもの通り先生がやってきて授業がはじまったのですけれども、教室の中がちっとも落ち着かない。先生も注意をしようとしない。ずうっとザワザワザワザワしている。おかしいなー、と思って後ろを振り返ると、クラスメイト全員が自分の顔にカッターでザクザク切れ目を入れていた。というのはどうでしょう。



だめですかー。ただ痛いのと怖いというのとは違う? ではこういうのもあります。街を歩いていて何気なく空を見上げたところ、すぐそこの4、5階建てのビルの屋上のヘリに、ずらっとなにか大小の飾りのようなものがぶら下がっている。よく見るとそれは全部、ヘリにつかまった人間の手首だった。



どうでしょう。最近はこういう短いのがもてはやされているようです。では、もっともっと短いヤツ。


空一面が顔。


あいつのDNAが混じっていないか、私のウンコを検査してください。


(了)



2016年7月19日火曜日

仮性包茎の手術は健康保険の適用外だと、キミは知っているか?



人間は誰にでもなにがしか、これだけは譲れないというものがあります。たとえば自分のアタマのよさをそのように自負している人が、はっきりと間抜けな失敗をしでかしてしまうと、途端にパニックに陥ったりします。アタマのよさは生きていくうえでの精神的な主柱みたいなものなのです。



私などの場合、自分はもともと思っていたほど利口でもスマートでもなかったのだ、と思い出せばそれで一件落着なのでラクです。ふだんそれを忘れているところから間抜けであった、あっ、そうか、と。しかしそうではない方々もいらっしゃるわけです。



譲れない、簡単に茶化せないそんな部分を、“虎の尾”といういいかたをすることがあります。虎の尾っぽを踏んじゃって……、というあれです。ハゲだとか低身長だとか、丸顔だとかいうコンプレックスも“虎の尾”ではありますが、こちらはコンプレックスではなく自負の問題です。



で、また私の場合で恐縮です。私の場合はそれほどスゴい、カッコイイ、デカいというわけではないのですが、チンチンは人並みだという自負はあります。ほんとうに、これは譲れないのです。たぶんごくごくふつうの、平凡な“人並みのチンチン”であることが、私が生きていく上での精神的な主柱なのです。せめて。



なぜチンチンが生きていく上での精神的な主柱であるとまで自覚するようになったかといいますと、ふだんはあまりシャキッとせず、内心では少々軽んじていたある男のたいそう立派なチンチンを、温泉の風呂で突然まのあたりにした経験があるからです。



それまでチンチンの大小になどまったく関心はありませんでした。しかし、その男にはまったく似つかわしくない、ブランとふてぶてしいたたずまいが目に入った途端、私は存在を根底からゆさぶられたような衝撃を受けたのです。



あえていえば、言葉にならない、理屈ではない、しかし有無をいわさぬ決定的な格付けを喰らった感じです。あまりシャキッとしないその男への畏怖の念がしばらく消えず困ったものです。



なにかほかにこのような感じを受けたことはありません。チンチンこそ存在の拠り所、精神の主柱。まあ、男はDNAを継承させるために生きているとかなんとかいえばツジツマは合うのかもしれませんけれども、股間に原始の暗黒を抱えているようで不気味です。しかし案外、私のような男は多いのではないかとも思います。



そーんな男たちがたいへん気にするのが“包茎”という問題です。なにしろ仮性包茎も含めると約7割が包茎という話もあります。それどころではなく、Schoberlein (1966) の調査では、おおよそ、通常時には割礼されていない成人の50%において包皮が亀頭を完全に覆っており、42%は包皮が部分的に覆っており、残りの8%において亀頭が完全に露出している、という話まであります(Wikipedia)。



まったく包茎ではない!! ズル剥け!! と胸を張れるのは全体のわずか8%なわけです。さて、包茎には次の3つのタイプがあります。



◆仮性包茎:平常時には亀頭の全部あるいは一部が包皮に覆われている状態だが、勃起時には、痛みも締めつけもなく亀頭をスムーズに完全露出させることができる。引けば剥けるタイプの包茎。五勝手屋羊かんに似ている

◆真性包茎:包皮輪が非常に狭いために、平常時も勃起時も包皮を剥くことがまったくできない。引いても剥けないタイプの包茎。中華料理やタイ料理に使われるフクロタケに似ている

◆カントン包茎:包皮輪が狭いために、亀頭を露出するとその下に締めつけがあったり、締め付けのために亀頭を全部露出できない。真性包茎の少しゆるいタイプの包茎



で、包茎の多くは仮性包茎です。ところで、包茎、なにかおかしくないですか? 正しくは、要するに先っぽの問題なわけですから、茎ではなく、包頭あるいは包亀というべきではないのでしょうか? ちなみにモンゴルには包頭(パオトウ)という都市があります。



で、仮性包茎の場合、実用には差し支えがありませんし、いつでも手術をすれば簡単に治せるという気持ちもあるので、かえってそのまま放置されがちだったりするわけです。実際問題としても、放置していてもなんの問題もないわけです。衛生に気をつけるのはどんなチンチンでも一緒。



しかし、そんな包茎手術にも落とし穴があります。まずは料金です。よく2万円〜3万円程度という表記を見かけますが、これは真性包茎、カントン包茎に限った場合です。



もっとも多い仮性包茎の手術には健康保険が適用されません。実際問題として仮性包茎の場合は放置していてもなんの問題もないのですから、あたりまえといえばあたりまえです。で、自由診療で費用は10万円〜30万円ほどになります。なぜ真性包茎でなかったのか!! という気分にもなります。ならないか。



このほか包茎手術のさまざまなトラブルについては、ちょうど《包茎手術で100万円!「手遅れと言われ真っ白に…」 施術台の上で「追加料金」 トラブル続出の実態》という記事が配信されていました(「withnews」2016年7月18日)。復習も兼ねて以下抜粋してご紹介します。



《包茎手術で高額な施術を強引に勧められるなどのトラブルが相次いでいる。健康保険が利かない自由診療の医療機関であることを知らずに施術を受け、費用が100万円を超えることも。術前に施術内容や費用を確認することが大切だ。(朝日新聞文化くらし報道部)》



《関西地方の福祉関係職員の男性(40)は30代の頃、大阪市内のクリニックを訪問。医師に相談すると、「これはひどい。いますぐ手術をしないと手遅れになる」と言われた。提示された費用は100万円超。「持ち合わせがない」と言うとローン会社を紹介された。言われるままにサインし、即日手術を受けた。男性は「手遅れという言葉で頭が真っ白になった」と振り返る。

男性が施術を受けたのは、費用が全額自己負担となる自由診療のクリニックだった。男性は保険適用外のクリニックであることを知らなかった。》



国民センターによりますと、包茎手術に関して寄せられた苦情は過去5年間(2011年度〜2015年度)で1092件にのぼっています。相談の内容は手術後の痛みや腫れを訴えるもののほか、「施術部分が裂けた」「出血が続く」「組織が壊死した」など。さらに、機能障害や排尿障害など後遺症に関する苦情もみられたそうです。で、このうちの8割以上が手術の即日契約をしています。



《厚生労働省などによると、保険が適用される医療機関で、必要な施術だけを受ければ、1万~3万円程度の費用ですんだとみられる。ただ、仮性包茎の場合、保険が適用されない。

国民生活センターなどによると、雑誌の広告やホームページで、手術費用を5万~10万円程度とする包茎クリニックは多い。だが、実際に相談に行くと、「トッピング」と呼ばれる医学的に特に必要がない追加施術を勧められ、費用が膨らむケースもある。》



包茎手術の「トッピング」というのは「追加施術」ですから、“リバス”と呼ばれるチンチンの増大&長茎術、ヒアルロン酸やシリコンボールの注入などのことです。欲張りますねー。このほか「オプション」としてより高級な手術糸を使うなどということもあるようです。



《医療問題弁護団は先月26日、包茎手術に関するトラブルの無料相談を実施。53人から相談が寄せられ、費用が100万円を超えた人が15人いた。また、半数以上が即日手術をしていた。厚労省は昨年9月、美容医療について、「即日施術の必要性が医学上認められない場合には、即日施術の強要行為は厳に慎まれるべき」とする通知を出している。》



で、結局、手術後の満足度はどうなの? というと、国民生活センターが、包茎手術を3年以内に受けたことがある18歳から39歳の150人にアンケート調査したところ、4割の人が術後に何らかの不安や不満、不具合を感じていると回答しています(「excite.ニュース」2016年6月24日配信)。



高い費用を払って新しい悩み事、心配事を背負い込むかもしれないとなると、考えものです。仮性包茎くらいのほうがチャーミング、と考えていたほうがいいのではないでしょうか?



考えてみればここのところ、4回か5回に1回くらいの割合で下ネタっぽい話題になっています。なんといいますか、人間のやること、どんなことでもだいたいのタカは知れているわけですけれども、その点、下ネタっぽい世界にはまだ未踏の地が残されているような気がするのです。



だいたいですよ、チンチンにシリコンボールだのヒアルロン酸だのを注入するって、そういうことと女性の快感とはあまり関係がないといわれているのにもかかわらず、なにを子どもっぽい夢を見ているのでしょうか、です。ま、そういう強烈なカスタムが入ったチンチンを1度見てみたいような気もしますけれども。



ま、いってみれば下ネタの周辺は、不合理、不条理がまかり通る秘境、穴場なわけです。でも考えてみれば、下ネタというのは、不思議と小さな子どもたちも喜びますよねえ。(了)



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