2015年5月2日土曜日
お金に負けない生きかた
お金持ちでなければ見られない景色があれば
貧乏でなければ見られない景色もある
貧乏だと軽んじられやすいし
なにかにつけのしわ寄せも多い
まあ そのぶん いろいろな人の
利己的な側面をよく観察できる
手のひら返しやらあと足で砂やら
思いがけない技の数々も見られる
みんなそんなふうにして
自分も貧乏にならないように
頑張っているのだ
お金をもっているかいないかだけで
世界は本当にガラリと変る
自分という人間が変ったわけではないのに
だからたとえば
人間の価値はお金ではないというけれども
それは利害関係のない者同士が
すれ違ったときなどにいえる言葉で
実際にはほとんど意味をなしていない
しかし
そんな貧乏にだってよいところはある
貧乏のよいところは
家族や夫婦の絆が強くなることだ
細かく相談しながらやりくりをし
毎日を乗り越えていかなければならないから
いつまでも喧嘩など続けているわけにはいかない
それから案外頑張り屋だとか機転が利くとか
相手の長所の思わぬ発見もある
改めて見直したりもする
それから
これは本当に気休めだが
消費や歴史にそれほどかかわっていない
という気楽さもある
だから
人の嫌な面 利己的な面を見せつけられても
心が折れない自信があるのなら
貧乏などとくべつ怖がる必要もない
怖いのは人間や社会を
自分勝手であさましいものだなどと
思うようになってしまうことだ
それが心に刻みこまれてしまうと
もし経済的に立ち直ったとしても
その後の人生は暗く無味乾燥なものになってしまう
お金がすべてではない
しかし人間や社会を
自分勝手であさましいものだなどと
感じるようになる前に
まずは収入のための努力をすることだ
自分や家族を守れるだけの収入を得る
それはちっとも恥ずかしいことではない
お金のために自分を売るのとは正反対のことだ (了)
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