2018年5月1日火曜日

郷ひろみの母親が振り込め詐欺にあったという、実に味わい深いお話




これはなかなか意地悪な案件である。↓





◆『FNN』2018年4月30日配信
【郷ひろみさん母、特殊詐欺の被害 郷さん名乗る男から】

《 歌手の郷ひろみさんの母親が、2018年2月、郷ひろみさんをかたる男らから、現金200万円をだまし取られる特殊詐欺の被害に遭っていたことがわかった。

2018年2月5日、東京・目黒区に住む郷ひろみさんの80代の母親に、郷ひろみさんを名乗る男から「カバンを盗まれた」と電話があり、その後、「カバンは見つかったのだけれど現金が必要で、用意してくれないか」と、再び電話があった。

そして翌6日に、郷ひろみさんの事務所関係者を名乗る人物が母親の元を訪れ、現金200万円をだまし取ったという。

警視庁は、郷ひろみさんを装った特殊詐欺事件として捜査している。》





詐欺は意地悪どころではない。意地悪なのはこの事件をネタに笑いをいただこうとしているワタクシにとってである。それなら誰に頼まれているわけでもないのだから放っておけばいいものを、と思われるかもしれないけれども、やはり捨てるには惜しい。惜しすぎる。しかしいざ書こうとするとあからさまに技量がバレるので意地悪に感じるのだ。



話つまり口頭の場合は掴み、というかいきなり単刀直入に本筋に入るのが常道である。



「こんなの犯人は我修院龍也に決まってんじゃん」

「我修院龍也67歳、別名若人あきら。郷ひろみのモノマネで有名。なあ」

で、ここまででの反応にあわせて我修院話を広げる

「防波堤で釣りをしてたんだけどそのまま失踪して3日ぐらい経って帰ってきたら縞状記憶喪失になってたヤツだよ」

とか

「え? 我修院龍也知らない? あのものすごく眉毛の濃いヤツ。カモメ型の1本で両眼をカバー」

とか

「北朝鮮に拉致されたんだけど見た目が気持悪いんですぐ解放されたらしい」

とか

「縞状つったってビジュアルが全部シマシマになってるわけじゃねーよ」

とか。我修院話がひと段落したら今度は話を少し動かす。



「いやマジで警察は我修院にも話を聞きにいってると思うんだよなあ。あ、あと竹原ひろみとかHiBiKiとかジェニーいとうとかも、とうぜん聞かれてるでしょ」



竹原ひろみ(60)、HiBiKi(55)、ジェニーいとう(50)も郷ひろみモノマネ芸人である。それぞれの芸風なり特徴なりで話を盛り上げて、まだいけそうなら“オレオレ→振り込め→特殊詐欺”という呼称変遷の蘊蓄も垂れよう。でもって



「でもやっぱ声だけの勝負だと我修院龍也だよな」

で回収して

「犯人が捕まるのは5月5日に決まってるべGO!! GO!! 騙されたのは2月5日で2月のGO!! 2月のGO!!」

みたいな締まらないオチをつける。



しかしこれをこのまま文章でやろうとすると話相手が目の前にいるわけではないので自作自演・ひとり芝居臭がキツくなる。知識をひけらかす感じも漂う。もっと問題なのは意外性をあまり感じさせられないことである。



文章で笑わせるには文脈の中での意外性が大切。となるとまずは地の文章がほしい。しかしこれだとドアタマの「こんなの犯人は我修院龍也に決まってる」で興味と謎解きの決着がついてしまうのである。



したがって文章で書くとなると、「芸達者な素人が増えたものである」とか「さすが郷ひろみである。再々婚で授かった双子の出生時体重の合計が5500g、GO!! GO!! 双子。母親が特殊詐欺被害にあったのは2月5日、おふくろGO!! 」とかでなんとか遠回りにはじめることになる。



さらに文章の場合はいささかややこしくはなっても知的好奇心に訴える展開も望まれる。この場合だと「郷ひろみさんをかたる男らから」と書かれているけれども、電話をしてきた男は最初から郷ひろみと名乗ったのであろうか? という疑問が設定できる。



特殊詐欺はランダムに電話をかけるものらしいので、その中の1本がたまたま郷ひろみの実家に繋がり、そのあとの話の流れのなかで母親の話に合わせるカタチで犯人は郷ひろみを名乗ったのではないか、という推理がひとつ成り立つ。



さらには、犯人は最後まで被害者が郷ひろみの母親だと気付いてはいなかったのではないか、という読みもできる。郷ひろみの本名は原武裕美で、「はい原武でございます」と電話口に出られれば、犯人は原武のオバサンとしてしか認識しなかったということもあり得る話である。それに郷ひろみの実家に対して200万円というのは金額が控えめすぎるような気もする。



で、あとになって警察やら周囲の人間やらが原武さんの息子さんならHIROMI GO、郷ひろみだわよねえ、と勝手に決めつけているだけかもしれないのだ。郷ひろみのモノマネでいきなり「母さん、ぼくだよ。億千万!!」と電話したというよりこちらのほうが現実的な気がする。



といったようなところだ。そしてここまで充実した内容があるなら叙述次第でかな〜り面白くできそうで、そこが難問、意地悪なのだ。だから結局こんなふうにズルくお茶を濁して逃げてしまってゴメンネ。(了)




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