2018年5月4日金曜日

小林よしのりはウブでいいヤツだがセクハラタイプだよねえ



小林よしのりという方、あまりよく存じ上げておりませんけれども意外にウブなので驚きました。いったいキャバクラをなんだと心得ておられるのでしょう。これではまるで現代の悪所そのものではありませんか。まずはその偏見に満ちたお言葉をさっくりとご鑑賞ください。





◆『BLOGOS(小林よしのり)』2018年5月2日配信
【セクハラ糾弾イデオロギーの次の標的】

《東京新聞はセクハラ糾弾をイデオロギーとして推進するので、今朝の記事ではついにキャバクラでもセクハラはダメだと言い始めた。

痴漢的行為を否定するのはまだ分かるが、キャバクラでセクハラ発言をNGにしたら、客足は圧倒的に遠のくだろう。

そもそも品行方正な男はキャバクラには行かない。


キャバクラに行く男は、女の色気を期待して行くんだろうから、キャバクラ嬢はプロとして男のセクハラをいかにさりげなくかわして、それでも色気で惑わせるテクニックを駆使するかで、生計を成り立たせているはずである。

セクハラ糾弾はイデオロギーだから、キャバクラならセクハラ発言は許されるとは言うまい。


東京新聞も「男性癒しシステム再考を」と書いている。


癒されないキャバクラに誰が行くか!

セクハラ糾弾イデオロギーの革命運動を放っておけば、将来、120万人のキャバクラ嬢が失業することになる。


中には学費を払うためにバイトでやってる娘もいようが、学校に行くことも断念せざるを得まい。

女が女の首を絞めてでも爆走する、それがセクハラ糾弾イデオロギーである。
セクハラをなくすには、イデオロギーで急進的に暴走してはならない。
誰かを断頭台に上げるような革命運動はダメだ。


イデオロギーではなく、社会常識の浸透として、漸進的に啓蒙していくしかないのである。》





キャバクラでセクハラ的言動をすると癒される、そのために男は金をつかう。したがって品行方正な男はキャバクラ遊びひなどしない、とおっしゃっているわけです。まるで中学生坊やみたいでとても可愛いですね。



しかし、申しわけありませんけれどもキャバクラでもセクハラ男は嫌われます。あたりまえです。お金さえ払えば人さまを傷つけるような言動をしてもかまわないということには絶対になりません。そういう考え自体がハラスメントの温床です。



なのでキャバクラの客である男はセクハラにならないように気をつけながら、家庭や会社ではできない話をします。で、なにが楽しいのか。そりゃあなた、キャバクラやスナック以外の場所ではおとうさんの話なんか誰もまともに聞いてくれないでしょ。たとえば映画や音楽の話を家庭や職場でしようとしても、あーまたはじまった、はいはいはい、みたいにあしらわれるのがオチじゃないですか。



ここに愛人だのパパ活だのギャラ飲みだのがつけ込んでくるスキがあるわけです。



もとい。そこのところ、家庭でも職場でも理解されない自分の話を、キャバクラにいけば若く綺麗な嬢が丁寧に聞いてくれます。おっと、若くも綺麗でも嬢でも丁寧でもないかもしれませんけれども、とりあえず相槌くらいは打ってくれます。まあ、いわゆる世間話です。楽しそうででしょ。



“セクハラにならないように気をつける”というのもそれなりの駆け引きみたいなものですからこれもまた楽しいですね。で、お相手をしてくれる嬢の性格、考え方、経験、それからアタマの回転などを忖度しながら場を盛り上げる、と。これが過ぎると幇間(たいこもち)みたいになりますけれども。



というわけで、ここに言外の意味をとらえる、気持をそれとなく測る、空気を読む、阿吽の呼吸、ときに腹の探り合い、とまではいきませんけれども、そんなような高度なコミュニケーションが花開いちゃいます。今回の記事を読むかぎり、小林よしのりという人はこういう会話はまったく苦手とお見受けします。



よしおちゃんにおっぱいデケーっていわれても腹立たないけどよしのりにいわれたらムッタリムカつく、という違いがここで生まれます。セクハラの裾の部分はそんなものです。



まあ、そんなこんなが癒しになります。あ、あとキャバ嬢との同衾を夢見て最初から最後まで口説き一辺倒の客というのもいまはもうほとんどいないでしょう。コストパフォーマンスが悪過ぎます。



ですから「セクハラ糾弾イデオロギーの革命運動を放っておけば、将来、120万人のキャバクラ嬢が失業する」ことなんかにはなりません。世の中一般でと同じく、女を相手に口を開けばどうしてもセクハラ発言になってしまう、世間話のひとつもできない男が困ることになるだけです。



「セクハラ糾弾イデオロギーの革命運動」が成功した暁にはそれはそれでセクハラ男を対象にした新しい業態が出てくるでしょうから心配はご無用でしょう。暴言パブ、みたいな。



で、「癒されないキャバクラに誰が行くか!」とセクハラできないことに腹を立てて激高する小林よしのりも純真ウブが過ぎて、胸の開いたドレスを着た嬢が隣にでも座ったとたんに世間話どころではなくなってしまう男なのでしょう。ともあれ、キャバクラでセクハラ、小林よしのりは嫌われます。



たぶん口を開けばセクハラしてしまうタイプの純真ウブ・小林よしのりの、たぶん今回の記事でいいたかったであろう主張にもそんな傾向が窺えます。



「セクハラをなくすには、イデオロギーで急進的に暴走してはならない」


「イデオロギーではなく、社会常識の浸透として、漸進的に啓蒙していくしかないのである」



えーからえーからまかせとき!! なんて手練バアさんが飛び出してきそうです。小林よしのりがこれほど性善説のお方だとはいまのいままで存じ上げませんでした。



しかし残念ながらセクハラはイデオロギーの問題ではなくて人の尊厳の問題です。イデオロギーというのはもしかしたらフェミニズムのことをおっしゃっているのかもしれません。けれども、いくら東京新聞がイデオロギーとして取り扱っているからといって、いまここで小林よしのりがそれにくみしては問題がまたガチャガチャになるだけです。ドグマティック(教条的、独断的)というならまだわかりますけれども。



さらにいえばセクハラ問題の根本は女性蔑視の感覚が多くの男にとってはまったく無自覚に骨の髄までしみ込んでしまっている、ことにあります。つまりその意味でセクハラの問題は性悪説的です。



で、そうした個が集まっていてまだ醸成されてもいない社会常識——セクハラとはこういうことでこれはなくさなければいけないという自覚と共通認識と社会的合意、がどうして浸透していきましょう。いったいどなたが“漸進的に啓蒙”をしてくれるというのでしょう。



たとえば福田淳一元事務次官のセクハラ問題のときにテレビ朝日がとった態度ですよ。やっぱりわかっちゃいねー、少しだけわかっていても財務省への忖度が先に立っちまう、そしてそれが企業の行動としてなんとなく看過されっちまう、だったでしょ。しかも福田淳一が財務省を辞めた途端に「福田淳一本人からの謝罪を要求する」ってなんざんしょ。テレビ朝日ったらごていねいに恥の上塗り? ワタクシ開いたクチからヨダレが止まりません。育ち盛りでもないのに。



この状況で「社会常識の浸透として、漸進的に啓蒙していくしかないのである」とおっしゃいますか。



もちろん、理想としては純真ウブな小林よしのりがおっしゃるように誰も傷つけず断頭台に送らずすめばいいのでしょう。けれども、全共闘の東大安田講堂事件のあと、三島由紀夫が語った「どうして学生の一人でもあの上から飛び降りなかったのだ。そうすれば状況は劇的に変わったのに」という発言に激しく同意するワタクシです。



セクハラ問題の解決を前に推しすすめるためには、無自覚なまま安逸を貪っている女性蔑視の心性を叩き起こし震撼させ得るショックが必要だと思います。そのためにスケープゴート、ヤリ玉に挙げられる方はたいへんですけど身が出たサビ。



小林よしのりって母性をくすぐるタイプだったのか。(了)






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