なにかにつけてアイツより上だとか下だとか、one-up or one-under の関係でしか人と付き合えないヤツが多過ぎます。そういうヤツのアタマはたぶん大相撲の番付表みたいなことになっているのでしょう。わかりやすくてラクといえばラクですけれども、ならクチが裂けても寂しいだの孤独だのいわないようにしていただきたいものてです。
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そんなやたらマウンティングしたがる方々のご意向を反映してか、世の中には安直なランキングが溢れております。もちろんそれほどアテになるものでもなく、またそもそも世間さまのふるまいが気になるわけでもないのでほとんど見ませんけれども。おもしろいのがありました。
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◆『NEWSポストセブン』2018年7月5日配信
【「日本のセクシー女性」大調査 5位に石原さとみ、1位は?】
《 1950年代半ばに登場した「セックスシンボル」という言葉は、単に「セクシーな人気者」を表わすものではない。その時代を象徴する、美貌と知性を兼ね備えた「影響力のある女性」の代名詞として定着している。本誌・週刊ポストは読者1000人にアンケート(最大3人まで回答可)を実施し、「日本のセックスシンボル」について調査した。果たして、男たちが本当に憧れる女優・タレントは誰なのか──。
1位:壇蜜(178票)
2位:五月みどり(100票)
3位:橋本マナミ(84票)
4位:杉本彩(57票)
5位:石原さとみ(52票)
6位:深田恭子(49票)
7位:菜々緒(46票)
8位:由美かおる(39票)
9位:松坂慶子(38票)
10位:吉永小百合(30票)
〜 略 〜 》
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自分でピックアップしておいて最初から激しくイチャモンを付けるのは気が引けますけれども、もう、のっけからずっこけさせてくれてありがとうさん(byアホの坂田)。
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「1950年代半ばに登場した『セックスシンボル』という言葉は、単に『セクシーな人気者』を表わすものではない。その時代を象徴する、美貌と知性を兼ね備えた『影響力のある女性』の代名詞として定着している。」
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って、バカなことばっかりこいてんじゃあねーよ(byバカ殿)。セックスシンボルといえばこけるかこけないかで決定に決まってんじゃねーかよ(by志村けん)。なあ(by中岡創一)。
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シンボルといえば「象徴」であって、男の象徴、女の象徴といえばそれぞれ性器を示す。そういう文言上の連想もあるでしょ。平たくいえば性的夢想の世界へいざなうアイコンがセックスシンボルなのよ。
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極論すれば、ここに並べられた「セクシー」と「美貌と知性」と「影響力」が互いに120度の角度で乖離しているということもそらありうるわな(by竹村健一いまごろどうしている)。
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まあ、ともかく「日本のセックスシンボル」について『週刊ポスト』が読者1000人にアンケート(最大3人まで回答可)を実施し、調査しましたとさ。
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一見して感じられるのはパブリックイメージの強さですね。「セックスシンボル」ならではの、よりプライベートで淫靡な感じを抱かせる回答は10位の「吉永小百合」くらいしかありません。ワタクシが見るところ。もっと得票数の少ない回答たちを見せていただきたかったなあ、と思いますね。かなりドキッとする回答もあったと思うので。
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パブリックイメージの強さが鮮やかに現れているのが、やはり1位の壇蜜です。もう完全にマーケティングにやられまくりですね。なぜ壇蜜に人気があるのかちっともわからないワタクシとしては、彼女の前職にもあわせてご愁傷さまな感じです。というほかありません。
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第2位の五月みどり(78)は週刊誌の読者層が50代〜60代中心ということを考えると、少し違和感を感じるかもしれません。しかしたぶん「セックスシンボル」への熱情はミドルティーンのころにふつふつと沸き上り焼き付けられているのだと考えれば納得できます。
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『五月みどりのかまきり夫人の告白』(東映)が公開されたのは1975年ですから、当時15歳の少年はただいま58歳。ついついセックスシンボルといわれれば半自動的に五月みどりに投票してしまうくらいに育っていてもフシギはありません。というか、いいところではないでしょうか。
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おお、『五月みどりのかまきり夫人の告白』の併映作品は『新仁義なき闘い 組長の首』(深作欣二)ですか。この2本立てならいまでもちょっと観にいきたい気分になります。
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でもってこの「日本のセックスシンボル」ランキングは、こうした“過去の擦り込み”と“現在のマーケティング”のせめぎあいの上に成り立っている、ということができます。そこで1人特殊なのが吉永小百合で、ずーっとずーっと、たぶん100歳200歳までも清純派のはずの吉永小百合がセックスシンボル、というのが妄想を頼りに生きていた時代を彷彿させて、かえってエッチです。
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そうなのよねー。そんなふうに誰かのことをアタマに重い浮かべながらひとりエッチすることを「汚す(けがす)」なんていっていたものよねー。ボクは自己嫌悪でいっぱいです、なんつって、よくドクトルチエコとかに手紙で相談してたわよねー。
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そんなことを考えながら眺めていると、もうひとり目を引くのが菜々緒(29)です。もちろんジジイの少年時代にセックスシンボルとして擦り込まれていたというほどトシをとってはいませんし、現在もセクシー系を前面に出した売り方はされていません。それがなぜ7位なのでしょう? 水戸黄門のお風呂番を凌いで。
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はい。これはですね、『プレイガール』(テレビ東京1969〜1976)を端緒とするミニスカアクションものの長年にわたる蓄積があってのことでしょう。と思いますね。同じくテレビ東京の『出動! ミニスカポリス』(1996〜2001)をあいだに挟み、ときには戦隊ものの女性隊員でお茶を濁しつつ、パンチラハイキックもここへきて伝統芸の領域に入りつつありる、ということです。パンチラハイキックのストレージ効果、よろしいでしょうか。
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でもって、ワタクシ今回ほんとうにいいたかったことは、やはり趣味志向というものは14歳くらいで決定づけられるらしい、ということであります。
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《 今年2月の「New York Times」では1992年にリリースされたレディオヘッドの代表作「クリープ」について、興味深い分析を行っている。この曲は38歳の男性では164位の人気曲だが、20代以前の人々にとっては300位にも入らない。どうやら人は十代前半、特に13~14歳の頃に良く聞いていた曲を、その後もずっと聞き続けるらしい。クリープがヒットしたとき14歳前後だった人が、今でもこの曲を一番良く聞いているのだ。この傾向はクリープ以外の様々な年代のヒット曲でも確認できるという。》
※『TOCANA』2018年6月9日配信【〈悲報〉30歳を過ぎると「新しい曲」を聞かなくなる理由が分析される! 年を取ると“同じ曲を繰り返し聞く”傾向も】
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同記事はまた
「音楽ストリーミングサービスのビッグデータは、33歳になると人は新譜を聞かなくなるという客観的な事実も示しているという。海外のデータではあるが、10代は人気の音楽ばかりを聞いているが、20代では年を取るにつれてトレンドを追いかける人は着実に減るそうだ。そして33歳にもなると新譜を明らかに聞かなくなるという。」
とも書いています。
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ある音楽ジャンルのコアなファンといわれる方々のプロフィールを思い起こせばなるほどと頷けるお話です。たとえばメタルマニアと呼ばれる方々、1970年代から90年代までそれぞれの時代で13〜14歳にしてメタルに出会ったあった方々であり、それから2000年代に入ってもメタルばかりを聴き続けている、それ以外は聴けなくなっているというわけです。したがっていまやメタルは十年一日のごときワンパターンにこそ価値があるというわけです。
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こうした傾向は音楽に留まらず映画、小説、ファッションなどおよそあらゆる分野についてもいえるようです。おそるべし14歳、おそるべし中二病。人生最初の出たとこ勝負。
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このことは、同工異曲といわれるようなもの、単なるアイデアの再生産に過ぎなくても、そのときどきの14歳にヒットすればそれでよろし、という安逸な考え方にもつながります。むしろ現代の音楽産業はそうすることで新しい顧客を得ている、といっても過言ではないかもしれません。意図しているかどうかは別にして。
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ですからあなた、あなたの身の回りに14歳がいたとしたら、迷わず、堂々と自信をもって、自分の好きな音楽を聴かせ、本を読ませ、映画を観せましょう。いま現在の売れ筋に席を奪われ、つまりくだらないマーケティングに押しやられて話のわからないジジイ扱いされる前に、ぜひ。
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おっと、松本智津夫に死刑執行。平成がパタパタと片付けられていくようです。(了)
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