2018年3月18日日曜日

ジャニーズに「新しい時代」は永遠に来ない



一昨日、3月16日に書いたジャニーズ事務所の幹部2人がそれぞれ失踪、自殺した件についての続報、いや書き直しである。少し筆が滑り過ぎたかな、と思っていたらやはりダダ滑りしていた。



少し振り返っておこう。失踪したとされる音楽プロデューサー・Kとはジャニーズ・エンターテイメント社長の小杉理宇造(70)である。失踪時期はおそらく3月初旬で、3月12日にはネットニュースサイト『サイゾーウーマン』もそのニュースを配信している。



『週刊文春』3月15日発売号で自殺を報じられた伊坪寛(享年62)は、その小杉理宇造率いるジャニーズ・エンターテイメントの役員であると同時に、同じくジャニーズの子会社でデジタルコンテンツの配信事業などを手がけるアートバンクの社長でもあった。



3月16日に書いた記事では、伊坪寛がこのアートバンクの社長でもあった点と、3月5日早朝に遺体が発見された場所がアートバンクの事務所内であったことが抜けていた。



経営幹部がグループ企業の役員を掛け持ちすることはめずらしくないから、ことさら小杉理宇造と伊坪寛に緊密な接点があったと強調したのは適当ではなかったかもしれない。同時多発的に2人の幹部が自殺あるいは失踪するというのもたいへん異様ではあるけれども。



ちなみにアートバンクが入居しているビルはジャニーズ事務所が2016年10月に取得した渋谷駅新南口の12階建てのビルで、ここにはアートバンクやジャニーズ・エンタテイメントのほか出版や広告、グッズ制作などに携わる複数の関連企業が集約されている。これまでは実勢価格約80億円といわれるリッチさで話題になっていたけれども、これでまったくありがたくない因縁もついてしまったわけだ。



前回の記事以降に出てきた情報を少し拾ってみよう。まず3月16日配信『サイゾーウーマン』の【ジャニーズ子会社役員、自殺の背景――元関係者語る「土下座」「深夜3時の電話」のパワハラ体質】から





《「(伊坪寛が自殺した)当日は、事務所が新たにジャニーズJr.の公式YouTubeチャンネル開設を発表する日でした。そのタイミングで関係者が命を絶ち、しかもその場所が社内……となると、誰もが“遺恨”を感じてしまうところ。実際、事務所内にはパワハラ体質が存在していましたから」(元ジャニーズ関係者)

15年1月発売の「文春」のインタビュー中、メリー喜多川副社長が当時SMAPのチーフマネジャーだった飯島三智氏を呼び出した事件については、世間で「パワハラでしかない」という指摘が飛び交ったものだ。

「やはり、事務所スタッフが最も恐れているのはメリーさん。ただ怒鳴られるから怖いのではなく、一度ヘソを曲げてしまうと、各スタッフが進めている企画を“白紙に戻せ”といわれてしまうんです。『文春』インタビューが出た時期は、特に社内が『メリーさんを怒らせないように仕事をしなければ』といった空気に満ちていましたね。また、こうしたメリーさんの態度が、ほかの社員のパワハラを加速させている面もあったように思います。例えば、上司に部下が大声で罵倒されるのは当たり前、若手スタッフがミスを犯し、他部署に迷惑をかけた際などは、そこの上役に土下座して謝罪する……なんてことまで行われていたんです」(同)

ほかにも、上司から深夜3時に電話がかかってくることが日常的にあり、「出ないと激怒される」(同)など、一般企業では考えられないような話も。

「メリー副社長の娘・藤島ジュリー景子副社長の体制に変わってからは、社風も一変したものの、今回内部関係者の自死が報じられてしまった。伊坪氏の遺書には『仕事に疲れました』とあったそうで、表向きに改善があったとしても、果たしてそれが、どこまで社員たちに反映されているのか……」(同)》





また、『東京スポWeb』2018年3月16日配信【ジャニーズ幹部自殺の背景 変革の真っ最中に子会社社長なぜ社内で首つり】は伊坪寛の仕事と人柄を次のように伝えている。





《 文春によると、命を絶ったのはジャニーズの子会社アートバンクの代表取締役で、ジャニーズ・エンタテイメントの役員でもあったAさん。ジャニーズJr.がユーチューブに公式チャンネルを開設すると発表があった今月5日朝、事務所で亡くなっているのが発見されたのだ。

Aさんが代表を務めていたアートバンクは、デジタルコンテンツの配信と著作権保護が業務の中心。取締役だったジャニーズ・エンタテイメントは、ジャニーズ事務所が設立したレコード会社で、グループ内でも中核の会社だ。Aさんはジャニーズグループの中でも、重責を担っていた幹部の一人だった。

レコード会社などを経て2005年にジャニーズ・エンタテイメントに入社したAさんについて、ある関係者は「優しくて真っすぐな人で、責任感も強く人望も厚かった」と語っている。それだけに、なぜこのようなことになったのか、信じられない思いでいる関係者も多い。

見つかった遺書に、会社への不満や抗議などは一切見当たらず、上司への感謝の言葉もあったという。

〈— 略 —〉

長年にわたって昔ながらの手法を守り続けてきたジャニーズ事務所だが、現在変革の真っ最中なのは広く知られている。

これまではインターネット上に所属タレントの写真掲載を認めてこなかったが、今年に入ってついに解禁。また前述のユーチューブでの公式チャンネル開設もその一環だ。》





うむ、こうして見てくると伊坪寛の自殺はいきなりネット活用に舵を切ったジャニーズ事務所の先頭に立つ激務と重圧に押し潰されてしまったのだと見るのが妥当に思える。小杉理宇造の失踪と直接関連づけて考えるのは適当ではない。3月16日の当ブログではここをうがち過ぎてしまい、挙げ句暴力団の介入まで匂わせたりしてまったく申しわけも面目もなし。



で、深く反省のうえ以下のように考える。



伊坪寛の自殺と小杉理宇造の失踪とは直接の関連はないけれども、その根っこのところにはやはり通底するものがある。それはジャニーズ事務所の前近代的な体質と、そこから一気に改善を図ろうとする粗さである。



伊坪寛が代表を務めていたアートバンクはデジタルコンテンツの配信と著作権保護が業務の中心であるから、昨年から新しくスタートしたネット戦略の核を担う。しかしこれ、それまではネット上に所属タレントの画像の掲出すら許さなかった会社がやるのである。



しかもメリー喜多川(91)はもちろん藤島ジュリー景子(51)もネットワークやデジタルコンテンツについて十分な知識をもっているとはとうてい思えないから、社内プレゼンだけでもまさに気が遠くなるほどの手間がかかるであろう。



そこへもってきて“パワハラ体質”である。なれない仕事、理解されない仕事で疲弊し切っているのにガンガン詰められればいたたまれなくもなる。記事を読むと“パワハラ体質”については改善されているように錯覚するけれども、実際のところは「 藤島ジュリー景子副社長の体制に変わってからは、社風も一変したものの」という記述しかない。



いやいや組織の体質を改善するのはまったくもってそんなに簡単なことではないし、とくにパワハラの問題は組織のガバナンスそのものであり社内的に非常に厳しい案件である。まあ、とりあえず全社員匿名アンケートからはじめましょうか、でスタートしたものの、途中で社長がウンザリして投げ出すというのがありがちなコース。決して一朝一夕にはいかない。



またこれまで無縁だったネットを活用できるようにしようというのも大事業である。プロジェクトチームを組むなりして全社を挙げて取り組むべき課題なのだけれども、なにかかけ声さえかければそれがすぐに実現できると思っているフシがある。おかげで、たとえばCMスポンサー企業のローンチの撮影会などでそうとうな混乱が見られた。



でもって小杉理宇造は経営トップと現場との板挟みにあって進退窮まったのではないか。と思う。絵に描いたような同族会社で株式未上場、これまで外部の目が入っていないジャニーズ事務所であるし、コンサルティングを導入するのにも躊躇があろう。



さんざんヘタな原稿を書いておいてエラそうにいうのも気が引けるけれども、ジャニーズ事務所、もうムリなのよ。できるものなら早めに身売りするのがイチバン。(了)



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