2017年1月31日火曜日

宇宙人の「高木さん」と食事をした男の、不思議と悲劇



世の中にはほんとうにいろいろな人がいて、いろいろな世界があり、宇宙がある。街を歩けば異なる宇宙がすれ違う。しかし一人ひとりが直接知っているのはそのごく限られた一部に過ぎなくて、たぶんその他の大部分についてはそこに存在していることにさえ気付かないまま一生を終えてしまうのである。と思う。そういう私とは異なる宇宙に棲む人のお話である。



実在の人物なので「彼」ということにさせていただく。仕事の打ち合わせのために待ち合わせをして早く着いた私がコーヒーを頼み、ふとその店の入り口を振り返ると「彼」が相撲の四股のような格好で床を踏み固めていた。



「1日に10回はやらないと気が済まなくて」



「彼」とはあくまで仕事を通してではあるけれども5年以上の付き合いで、ほぼ半日ほども一緒にいたこともある。しかしそんな姿にはついぞお目にかかったことがなかった。意外である。というか可笑しい。



「股関節を柔らかくしておくと体全体の調子がいいんですよ」



このごろは中高年のあいだで股割りみたいな股関節ストレッチというのをやる人が多いらしいですね。しかし「彼」はもう10年以上もそれを寝起きのベッドの傍らで、リビングで、事務所で、浴室でやっているというのである。



で、もともと腰が悪い彼は四股のほかにもいろいろな治療や対策を実践してきていた。なかでも効果があったのは「尾骨の矯正」だといった。



「お尻の穴から指を入れてパチッと」



肛門から指を挿し入れて「パチッ」と尾骨を動かすのだそうである。ずいぶんダイレクトなやり方である。その瞬間に全身に電流が走ったような衝撃があり、長く悩まされていた腰痛がすっとラクになった、というのである。指はずいぶん深く入れるらしい。どっち方向にどう動かすかなどということは瞬間の“パチッ”であるのでわからないという。風俗店などでやると噂の前立腺マッサージとはやはり違うもののようである。



で、彼の話によるとこの術を施せるのは日本に2人しかいなかったのだけれども、そのうちの1人は手を怪我してしまって、いまは1人だけになってしまったそうだ。2人は“アメリカでカイロプラクティックを開発した先生の直弟子”なのらしい。そういういちおうの説明もないままに「お尻の穴から指を入れて」というので、思わずこちらの頬が弛んでしまうのである。



あとで調べてみたらカイロプラクティックに肛門経由での尾骨矯正という技はちゃんと存在していた。私にとっては産道を拡げるためにするといわれる膣マッサージに匹敵する衝撃であった。ああ、そういえば子どもができない夫婦が病院に相談に行ったら、いきなり旦那の肛門に指を突っ込まれたというお話もあったっけ。



ただしカイロプラクティックが創始されたのは1895年のことであるから、“カイロプラクティックを開発した先生の直弟子”というのはたぶんなにかの間違いであろう。



「背骨や首もブツブツいいながらやるんですよ。小さい声で。いまどこそこを飛んでいるとか。おー、きたきたとか、おー入ったとか」



飛んでいるというのはUFOが、である。ユッフォー。そしてその施術者はそういうUFOをよく見知っているお仲間たちとなんらかの方法を使って交信しながらカイロプラクティック治療に励んでおられる、と。まじっすか?



「UFOはもうあたりまえですよね。けっこうたくさんいますよ。UFOの中に2回入ったという人もいます」



あらららら。なにがたくさん? UFO? それとも見たっていう人? 交信ってどうやって? もう少しだけでも具体的にお話を伺いたいと思うのであるけれども、「彼」はいつもそういう具体的、説明的なディテールは飛ばしてしまうのである。もちろんそこを根掘り葉掘りしたいのはやまやまである。しかし仕事の打ち合わせ前なので、あまりしつこくかき口説くわけにもいかない。



「私も宇宙人と食事をしたことがあります」



うわっ出た、と思ったのである。やっぱりいいです、話すのであればそういう胡散臭いお話は止めてさっきの肛門カイロプラクティックに戻りましょうよ。



「高木さんという宇宙人で、高木さんの体を借りて地球で暮らしているといってました」



????、それじゃほんとうの高木さんはいったいどこへ?



「高木さんが交通事故で死んだ瞬間にスッと……」



体内に入ったというのである。ジャック・フィニイ(享年83)のSF小説、『盗まれた街(The Body Snatchers)』である。ボディスナッチャーである。不気味である。知らないあいだに宇宙人と暮らすことになった「高木さん」のご家族はいったいどうすればいいのであろう?



しかし「彼」がいうには宇宙人「高木さん」の話はどこからどう突ついても破綻がなかったというのである。で、「彼」本人もウソをついているようすには見えないし、無頓着なのか「だいぶむかしのことで細かなところは忘れましたけど」というし。



「もうそうやって暮らしている宇宙人はたくさんいるらしいです」



こうなってくると巷間さまざまにいわれる「宇宙人地球侵略説」だとか「宇宙人移住説」だとかのお仲間の感じである。ちなみにその「高木さん」は某有名企業の取締役だった人だそうである。



「人間には基本的には男と女の2種類の性別しかないですよね。でも、『高木さん』のところは8種類もあって、すると進化のスピードがすごく速いというんです。これにはナルホドなと思いました」



つまり「高木さん」のところでもやっぱり生殖行為は1対1で行われるらしい。そうして生殖行為がいろいろな組み合わせで行われるほど、環境によりいっそう適応した個体が、より早く生まれてくる可能性が高い、ということらしいのである。



ほんとうか? 性別、性差だけバリエーションに富んでいても、それがすぐに適応や種としての進化の速さに結びつくのか? 9番目、10番目の性を産み出すだけではないのか? 負けずにバッコンバッコン頑張ればとりあえず2つの性でも適応のスピードでは負けないのではないのか?



その日、実は昨日なのであるけれども「彼」は自分の健康状態についてよく喋った。水出しコーヒーについてくるオマケのチョコレートケーキを食べながら「こんなの1年に1個しか食べられないこともありました」、「でもスゴいもんです。1ヵ月で4キロ痩せましたから」。食餌療法ですか? 健康にはずいぶん気を配っているようなのに、なにが原因でそんなことに?



「子ども用のジキニンシロップを2本飲んで、それからユンケルのいちばん高いヤツを飲んで熱い風呂に入ってすぐ寝るんです」



風邪を一晩で治す方法だと知り合いに教えてもらったのだそうである。



「ほんとうに治ります、一晩で。朝起きたらバッチリ、スッキリです」



で、調子にのってそのまま海外へ出張して現地の取引先とパーティというようなことを繰り返しているうち、内臓器官にさまざまなダメージを負ってしまったそうなのである。「体調はそこそこよくないほうがいい」というのが「彼」の結論であった。



この小児用ジキニンシロップ+栄養ドリンクという風邪退治の荒技は、調べてみるとそうとう以前から一部ではよく知られていた方法らしい。しかしだからといってそれで安全が保証されたわけでは決してないので真似はおすすめできない。



では彼の話がどこまでほんとうなのか? である。これまでにはここにご紹介した以外にもたくさんのびっくりぽん話を聞いた。たとえば使い終わった割り箸で自家製ハチミツをすくい取り、それでいきなり目玉をゴシゴシ洗うとくもりのベールが剥がれたように視野がパッキーンとする、とか。



あ、そういえば「吸玉療法」事件というのもあった。「カッピング療法」ともいって、背中などにカップ状のものをいくつか置いてなかの空気を抜き、血液を浄化し、血行をよくしたりするというものである。スポーツ選手の背中に丸い痕が残っている場合があるけれども、これである。



「彼」はある獣医師に動物用の機械を使った「吸玉療法」を施され、結果あまりに強力に吸って吸って吸いまくられたので、6つ使ったすべてのカップの中程まで血が溜まったというのである。



「もうケロイドですよ。痛くて痛くて……。家族には叱られるし、さんざん」



血はどこから出たですか? 緊張するとワケのわからない九州訛りが出る。



「毛穴でしょう。背中なんで見えなかったですけど」



家畜用の「吸玉療法」はまだその獣医師による実験研究段階だったのである。恐ろしい話である。ざっくり調べたところ家畜用の「吸玉療法」あるいは「カッピング」という記述はネット上どこにもないので、この試みは失敗に終わったようである。おお、お手軽簡単な吸玉・カッピングのツールは楽天でも売っておる。



ふつうは動物実験で安全性を確認してから人間を対象にした臨床試験へという流れだと思うのだけれども、「彼」の場合はその逆をやらされたわけである。そして「彼」は背中のケロイド状の傷のために、その後何ヵ月間もうつ伏せで寝なければならなかったのだそうである。



九州といえば九州のある山の中に2.26事件に関与した男がひっそり匿われていた、という話もあった。毎年決まった時期に保守系の超大物政治家がわざわざ彼を尋ねてやってきていたそうである。彼はその地で生涯独身を貫き、ついに数年前、世間から隔絶したまま亡くなられたという。2.26事件から今年で81年、あり得ない話ではない。



2.26事件で陸軍教育総監であった父・渡辺錠太郎(享年61)が殺されるのを目の当たりにした9歳の少女、のちのノートルダム清心学園理事長・渡辺和子さんが亡くなられたのは「彼」からその話を聞いた約1年後、2016年12月30日のことであった。享年89歳。「彼」の話を聞いたとき、もしその匿われていた男と渡辺さんが対面をしたならいったいなにを語り合うだろう、とたいへん不遜な想像をしたことを憶えている。心よりご冥福をお祈りする。



「ほら、2.27事件……」



そう、彼は2.26事件を2.27事件と間違えて憶えていたのである。であるからこの話は実にほんとうっぽいのである。2.26事件の話で驚かせてやろうという下心なら、それを2.27事件といって台無しにしてしまうような曖昧な憶え方はしていないはずである。



「彼」の昨日のお話、「股関節ストレッチ」、「肛門経由の尾骨矯正カイロプラクティック」、「宇宙人『高木さん』」、「風邪退治のイッキ飲み」、「家畜用吸玉療法」のうち、ウラが取れないのはほぼ宇宙人「高木さん」だけである。たぶん「彼」はすべてほんとうにそのように見聞きし、体験もしたのであろう。しかも私が小耳に挟んだだけでもここには書けない話がまだまだあり、さらに掘ればもっともっと出てくるはずである。



思うに、「彼」は正統的な知識や学問の外で生きていて、たぶんそこには、多くを既存の秩序に依存しながらも、またずいぶんと異なる別の宇宙があるのである。実際にその「彼」の宇宙で生きることを考えるとアタマのなかがクラッとする。しかし「彼」の経験、私の立場でありていにいえばネタは羨ましい。なんとかしてしまいたい。なんとかしてしまおう。もとから私の宇宙はウソでできているのだから。(了)





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2017年1月30日月曜日

たぶんこれから和田アキ子の苦労話を延々聞かされる注意報!!



世のなかの私を見る目は、たとえば5年ほど前とは比べものにならないくらい厳しい。髯の手当を怠って汚く、無精髭っぽくなってくるとコンビニのオバちゃんの対応も明らかに2段階くらいはダウンする。試しにわざとボロボロの格好をして歩くと、世間のみなさまはあからさまに嫌悪の視線を投げつけてくる。



さらに以前は遠巻きにやり過ごされてしまう感じがあったのだけれども、最近は近いのである。強がっている若者ばかりではなくてジジイもババアもすれ違うときに体が触れ合うくらいまで近づく。つまり完全に無視されてしまうのである。もはや人間ですらない感じである。



いっておくけれども私はうわべの雰囲気だけは貧乏人っぽくも変人っぽくもない。それからコンビニのオバちゃんと特別に仲よくなりたいとも思っていない。しかし身なりの違いだけで世のなかの私を見る目は劇的に変わる。これを体験するとこちらの人を見る目もナナメになってくる。時間があったらあなたもぜひ。なかなかタメになる社会実験である。



ふだんの行動、態度に対する社会的な責任、責務というような観点からのチェックもどんどん厳しくなっているように感じる。もともと相互理解にもとづく“シャレ”の範囲はきわめて小さいものではあるけれども、“シャレですまされる”範囲がどんどん狭くなっている。私はいま人前でオナラをする勇気はない。もし音が出てしまっては困る。



そーんな時代とは無縁のようすでのびのび生きているのが和田アキ子である。例のNHK紅白歌合戦に落選したことについて「もうちょっとオトナの対応をしてほしかった」と発言してヒンシュクをかったのもそれである。



あ、つまり和田アキ子としては、昨年出場していれば40回出場という大台に乗るはずだったのに世代交代だかなんだか知らんけど無造作に切り捨てることはないやないけえ!! といいたかったのである。で、そういうお前はオトナか? がおおかたの反応だったのである。



パワハラじみた言動も和田アキ子に染み付いている悪いクセである。最近では『アッコにおまかせ!』(TBS・2017年1月22日放送)での“出川哲朗冷やかし電話強要事件”がある。よくまとまっているので『アサ芸プラス』(2014年1月24日配信)から抜粋しておこう。



《「番組で狩野の騒動を取り上げたところ、和田は狩野の事務所の先輩である出川哲朗に、直接(狩野に)電話をかけさせたのです」(テレビ関係者)

和田は出川に「ホンマに聞いてないの?」と詰め寄り、「ちょっと電話してみて。家にいると思う」と促した。出川は「いやいやいや‥‥」と拒否したものの、結局、和田に押し切られ、「狩野、ごめんな‥‥」と謝りつつ電話をかけることに。電話は留守電につながったのだが、和田は「ホンマにかけたか?」と言って出川のスマホの発信履歴を確認。サバンナの高橋茂雄はその言葉を聞き、「ホンマにかけたか? ‥‥怖いですね」と和田の傍若無人ぶりに身震いした。》



小中学生レベルのイジメである。いまどきこれを生放送のテレビ番組でやらかせるのは和田アキ子くらいしかいない。時代とかけ離れた無神経さと芸能界の大御所的位置、さらにホリプロダクションという所属大手事務所の全面的な後ろだてがあってはじめて可能になる蛮行である。そしてそうした自分を取り巻くカラクリでさえ和田アキ子には理解できていない。そう、これまでにも何度もいっているように私は和田アキ子が大嫌いなのである。



で、そんな和田アキ子が芸能界をわたる船の舵を大きく切ったと思わせるテレビ番組があったのである。1月29日に放送された読売テレビ『八方・陣内・方正の黄金列伝!』である。わざわざ『デイリースポーツ』が2017年1月29日 17時58分と同日19時8分の2回に分けて配信・紹介している。抜粋しておこう。



◆17時58分
【和田アキ子 デビュー当時のいじめ告白「3人ぐらいおった」】

《当時は女性歌手が大部屋で一緒だった時代。先輩歌手から「男がいるから着替えられない」と悪口を言われたり、黒い衣装ばかりだった和田に対し「黒イヤだわ。(衣装)替えて」と難題を突きつけられたりしたという。当時は白いバスケットシューズを履いていたが、そのくつに黒いマジックで「男の子は出ていけ」と書かれたこともあったという。》

◆19時8分
【和田アキ子 がんで子宮全摘出…自殺考え、実母に代理出産頼んだ過去】

《31歳の時に現在の夫・飯塚浩司さんと再婚したが、再婚1カ月後に子宮がんと宣告された。「(子宮を)全摘出しないとダメ」「子供は一生産むことができない」と医師から告げられ、「本当に気が狂うぐらい泣いた」という。

—〈略〉—

当時の病室は4階。その部屋から「何回、飛び降りようと思ったか」と何度も自殺を考えたことも告白。実母に「おかん、浩司(夫)の精子で、山の中で子供産んで」と代理出産を頼むほど追い詰められたことを明かした。

夫には「別れてくれていい」と告げたが、「オレは和田アキ子の歌が好きだ」と言われ、生きる望みが沸いてきたという。》



苦悩の過去を激白する和田アキ子。以前には、いやありていにいえばNHK紅白歌合戦に落選する以前には見られなかった姿である。落選後、和田アキ子がどう変化するかに興味をもっていた私には少し意外である。去勢、おっと間違いた(by荒木経惟)虚勢といわれてもなんとか明るい雰囲気を演出してくるのだろうと思っていたのである。



それが「男がいるから着替えられない」であり「おかん、浩司の精子で、山の中で子供産んで」なのである。“山の中で”っておかんをやはり山ゴリラだと思っていたのであろうか? ともかく、明るい雰囲気とは対照的な哀しく切ないお話なのである。



そしてずいぶん考えたな、と思った。芸能人としての売り方を考えると、これまでの和田アキ子を支えてきたのは(日本トップレベルの)歌手であるという評価だ。そしてそれはNHK紅白歌合戦に毎年呼ばれているという事実で担保されていた。



しかし落選してしまったこれからはそうはいかない。ただ歌手というだけでなくほかにもウリが必要だ。新曲を出してもCD1000枚くらいしか売れないし。そうだ人間的魅力というヤツでなんとか生き延びられないものであろうか? むかしからの知り合いも多いのだし、なんとかトーク番組の司会なんかやらせてもらえないものだろうか? 黒柳徹子を殺して。それにはとりあえず『週刊文春』の「女が嫌いな女」ワースト50でもトップを独走している嫌われっぷりをなんとかしなければならんでごわす。



大げさにいうとこんなふうに考えた結果が、辛い過去の打ち明け話になったのではないかと思ったのである。先に「舵を大きく切った」と書いたのはそういう意味である。



しかしよくよく考えてみれば和田アキ子のアタマのなかには人が自分に抱くイメージでんでん(by安倍晋三・62。notうんぬん)という繊細な思考の余地はほとんどないのである。和田アキ子に対する批判的な報道はいっさい目に触れさせまいとするスタッフの余計なお世話も加わって、自分が嫌われていることにすらおそらく気付いていないであろう。



ではなぜ「男がいるから着替えられない」とか「おかん、浩司の精子で、山の中で子供産んで」のお話になったのであろうか? それはきっと和田アキ子にとってのNHK紅白歌合戦というものが、私などが想像するよりも遥かに巨大なものだったということであろう。



歌手というよりも芸能人・和田アキ子の存在証明はただひとつNHK紅白歌合戦であり、1年に1度この関門をくぐりぬけることが、地位と精神の安定を保障していたのである。それを失ったいまの和田アキ子は完全に武装解除された敗残の兵の心境であろう。



したがって「男がいるから着替えられない」とか「おかん、浩司の精子で、山の中で子供産んで」とかいう和田アキ子のエピソードトークは戦略にもとづいた発言ではなく、いままさに前線を去ろうとしている老兵の懐旧談として聞くべきであろう。『アッコにおまかせ!』(TBS)がその色に染まりだせばフェードアウトは近い。



うむ。ときどきは人の話に素直に耳を傾けなければいけない。しかし『デイリースポーツ』に紹介された和田アキ子の発言には、故意の小さなウソが少なくとも2ヵ所ある「男の子は出ていけ」と夫の飯塚浩司が語ったという「オレは和田アキ子の歌が好きだ」である。



和田アキ子がデビューした1968年当時の女性歌手は、和田アキ子に対して嫌がらせをしようとするときに「男の子」などとはいわない。決していわない。これはたぶん「ヤロー」か「オカマ」あるいは「ゴリラ」である。



それから、仮に和田アキ子の歌が好きだとしたら私は当時のこととてレコードを買ってきて目をつむり体を丸め音が漏れないよう注意深くヘッドフォンで聴く。歌が好きだからといって結婚などは絶対にしない。死んでもしない。あ、体を丸めて聴くのはきっとそこら中に和田アキ子がいるような気がするだろうからである。(了)







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2017年1月29日日曜日

あのV、イギリスもロシアも持ってるってよ。どうする? トランプ



ドナルド・トランプ第3ファンクラブ代表:エースのシシド0.65秒・1336である。2013年に自宅が全焼してしまったあの方(83)とは関係がない。0.65秒は風船2つをピストルで打ち抜いた所要時間で世界第3位の記録なのだそうである。さらにセックスをした相手1336人というのも世界第3位の記録らしい(by川地民夫「NEWSポストセブン」2016年1月20日配信)。



昭和黄金期の映画人ならではの豪快さを彷彿させるお話だけれども、これだと女の数をいちいち数えておく几帳面さいじましさという矛盾が生じる。しかし1336人というディテールには「ムキになっていいつのる」感じがあって笑える。“ムキ”、ナイスである。ディテールに宿るのは美ではなく“ムキ”である。ただ松方弘樹(享年74)が亡くなってもコメントが出てこないのは気になる。



ドナルド・トランプ(70)にはインドの超国家主義団体「ヒンズー・セナ(Hindu Sena)が熱烈な支持を表明していて一部に“ファンクラブ”という見方がなされているようである(AFP・2016年11月9日配信)。すでに日本でも「日本トランプファンクラブ」が設立されて公式ツイッターに17人ものフォロワーを集めているのである。



したがって「エースのシシド0.65秒・1336」が思いついたドナルド・トランプのファンクラブは、アメリカ国外における第3のファンクラブを名乗らざるを得ないわけである。



ちなみに私にはあと2つ肩書きがあって、それは「謝罪文評論家:ゴメンネ一筆」と「全顔主義創唱者:かおりん」である。「かおりん」はいま思いついた。あのトップアイドルから一転して嫌われ者になった芸能人とはまったく関係がない。あちらの「かおりん」は有名ヨガインストラクターと結婚して2児の母になっているという噂である。ヨガインストラクター(♂)、ナイスである。たぶん。



本題に入る。すでに皆さんご承知の通り、我らが金髪のまだらオウムヘッド、ドナルド・トランプは1月27日、ホワイトハウスにイギリスのテリーザ・メイ首相(60)を招いてはじめての首脳会談を行ったのである。で、問題はそのあとの共同記者会見であった。



ドナルド・トランプ、いつになく意気消沈したようすだったのである。表情が冴えず声も小さく身振り手振りもほとんどなかった。いったいなにがあったというのであろう? ヨーロッパ貴族階級の底力を見せつけられて脅えてしまったのであろうか? それともただ外交の難しさを痛感して今後に不安を感じたのであろうか? それともただ風邪気味だっただけなのか? いやトランプは風邪はひかない。



トランプとは対照的にテリーザ・メイは上機嫌に見えた。ときおり笑顔もみせる余裕、してやったりの雰囲気まで漂わせていた。実年齢よりも老けて見えはするけれども。首脳会談の中身は『NHK NEWS WEB』(2017年1月28日配信)から抜粋しよう。メンドくさかったら飛ばしていただいてもけっこうである。



《両首脳はイギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱を見据えた2国間の貿易協定や、過激派組織IS=イスラミックステートへの対策などについて協議しました。


このあと、共同記者会見でトランプ大統領は「アメリカとイギリスの特別な関係は偉大な力の1つだ。ビジネスなどにおける結びつきを強化するため緊密に協力していきたい」と述べました。これに対し、メイ首相は「アメリカとイギリスの間の貿易協定は両国の国益になると確信している」と述べるとともに、年内にイギリスを訪問するようトランプ大統領を招待し、大統領が受け入れたことを明らかにしました。


また、メイ首相はトランプ大統領が費用負担などをめぐって厳しい見方を示してきたNATO=北大西洋条約機構について、100%支持することを確認したと強調しました。


一方で、ロシアとの関係について、トランプ大統領が「ロシアへの制裁をどうするのか話すのは時期尚早だ。ただ、ロシアとすばらしい関係を築けば、大きな財産となる」と述べたのに対し、メイ首相は、ロシアがウクライナ情勢をめぐって停戦合意を完全に履行するまで制裁は継続すべきだと主張し、立場の違いが改めて浮き彫りになりました。


イギリスのメイ首相はトランプ大統領と臨んだ記者会見で、「貿易交渉は、両国にとって国家的な関心事だ」と述べ、今後、両国で交渉の進め方などについて、速やかに検討する方針を示しました。



イギリスでは、メイ首相が表明したEU=ヨーロッパ連合の単一市場からの撤退に対し、産業界から懸念の声が上がっています。こうした中、メイ首相としては、アメリカとの貿易協定の締結に向けた土台を作ることで、国内で広がる経済面での懸念を和らげる狙いがあるとみられます。


また、メイ首相は会見で、エリザベス女王がことし後半にトランプ大統領を国賓としてイギリスに招くことを明らかにしました。イギリスのメディアは、アメリカ大統領が国賓として招かれるのは就任から数年後になるのが通例で、トランプ大統領に対して異例の対応を取ることで、貿易交渉を円滑に進める狙いがあるとの見方を伝えています。》



第3ファンクラブ代表「エースのシシド0.65秒・1336」が注目するのはロシアとの関係に言及している部分である。



《トランプ大統領が「ロシアへの制裁をどうするのか話すのは時期尚早だ。ただ、ロシアとすばらしい関係を築けば、大きな財産となる」と述べたのに対し、メイ首相は、ロシアがウクライナ情勢をめぐって停戦合意を完全に履行するまで制裁は継続すべきだと主張し、立場の違いが改めて浮き彫りになりました。》



つまりトランプは内心ではロシアへの制裁を解除したいのである。解除したいのではあるけれども、いまそれをいい出すとマズいことになるので「時期尚早」とだけ語ったのである。どうやらこの件に関してのイニシアティブはすでにイギリスが握っていることがわかる。さらにトランプが「 ロシアとすばらしい関係を築けば、大きな財産となる」と付け加えたのは、制裁解除を強く望むロシアに向けてのエクスキューズである。そのうち解除しますから〜。忘れてませんから〜。



大統領就任前の記者会見(1月11日)でトランプとCNNが激しくやり合ったのを憶えていらっしゃる方、多いはずである。トランプは結局CNNの記者の質問を受け付けなかった。地方新聞の連合である『47NEWS』(2017年1月12日配信)から抜粋しよう。



《実はCNNは会見の直前、米情報当局がトランプ氏やオバマ大統領に行った報告に、ロシア情報機関がトランプ氏のダメージとなり得る私生活や財務に関する情報をつかんでいるとの未確認の内容が含まれていたと報じていたのだ。報告は英秘密情報局(MI6)元要員がロシア関係筋から得た情報などを基に作成されたとされという。トランプ氏はこうした報道に反発、質問を拒否したとみられる。

問題は「トランプ氏のダメージとなり得る情報」の中身だ。CNNなどは詳しく触れていないが、一部米メディアはトランプ氏がモスクワのホテル滞在中に、複数の売春婦を部屋に呼んだ際の様子を撮影したテープも含まれていると伝えた。一言付け加えなくてはいけないが、こうした情報は何のソース(情報源)によっても裏付けされていないし、その後、トランプ氏、ロシア側双方が完全に否定した。

しかし、真偽は別にしても、テープの存在を含む情報は一時、ワシントンの外交筋や記者、議員らの間を駆け巡ったという。最終的にCNNなど主要メディアが報じたことで多くの人が知ることになった。》



報告書の中身については、『世界のニュース トトメス5世』という“経済・マネー・外交・軍事ほか”を領域とする個人サイトが以下のように書いている。



《(報告書は)イギリスの諜報官(つまりスパイ)が書いたものという説明があり、2016年後半の選挙期間中の日付になっている。

35ページに渡ってロシアがトランプに積極的に働きかけて「取り込んだ」経緯が示されているが、内容は検証されていない。

例えばロシアは5年前からトランプに目をつけて懐柔し、大統領選に立候補し当選するよう支援してきた。

トランプの興味を引くようなロシアでの不動産取引を持ちかけたり、モスクワに招いて接待したり、政敵の情報を送った。

ロシアが諜報活動やサイバー攻撃で得たヒラリーの情報をトランプに伝え、選挙中に攻撃材料として利用することができた。

そしてトランプはモスクワ訪問中に「ハニートラップ」に引っかかり、ロシア諜報部にスキャンダルを握られてしまったという。

ロシアはスキャンダルの証拠を流出させないかわりに、大統領に当選したら親ロシア政策を取ることを約束させた。

オバマ大統領はロシアのクリミア併合で経済制裁を課し、2017年現在も解除されていないが、トランプに制裁解除させる狙いがあると推測できる。》



“トトメス5世”って誰? というお話であるけれども、BBCニュース(ワシントン)のポール・ウッドは2017年1月12日、次のように書いている。“トトメス5世”が誰かはどうでもよくなる。『BBC NEWS JAPAN』からのごく一部の抜粋である。



《ロシアが次期大統領について「コンプロマート(失墜させうる情報)」を握っているという情報源は、元MI6だけではない。私は昨年8月に元スパイから、問題情報の存在を「東欧情報機関のトップ」から聞いたと教えられた。

私は後に、この事案を扱う現役のCIA係官に、仲介者を通じていくつか質問した。直接は取材を受けてくれないので。返ってきた答えは、次の内容だった。

「1カ所以上の場所で」(モスクワのリッツカールトンと、サンクトぺテルブルクで)、「録音と録画」が、「複数の日にち」にわたり存在し、「性的な内容」だという。

CIA担当者は、トランプ氏に関するロシアの「コンプロマート」の内容は「あり得る」ものだと判断した。だからこそ、米紙ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストによると、報告の内容は先週、オバマ大統領のもとにまで届けられたのだ。事情説明のブリーフィング書類は連邦議会幹部やトランプ氏自身にも渡された。

情報の中心となるテープは、2013年11月に撮影されたものと言われ、確かにこの時期にトランプ氏はモスクワを訪れている。現地で開かれた「ミス・ユニバース」大会に出席したテレビ映像が存在する。モスクワの主要ホテルに泊まる人は、部屋にはミニバーだけでなく、隠しカメラやマイクも備えられているはずだと考えた方がいい。

11日の記者会見でトランプ氏は、海外移動中には気を付けるようスタッフには常々注意しているのだと強調した。

「くれぐれも気を付けるように。ホテルの部屋には、どこへ行っても、おそらくカメラがあるはずだから」とトランプはスタッフに言い含めてきたのだそうだ。》



YAVA!! アーマイガー!! である。バカだなあトランプ、いまごろスタッフに気をつけるように注意したって遅いでしょ。暗に“自分も痛い目にあった”と告白しているようなものでしょ。「エースのシシド0.65秒・1336」心配するわよ。



ロシアはハニートラップには定評がある。注目すべきところでは1999年に当時のエリツィン大統領側近の汚職疑惑捜査に乗り出したスクラフト検事総長にハニートラップを仕掛け、そのビデオ映像を国営テレビで放映して解任に追い込んでいる。しかもこれを指揮したのはロシアの「連邦保安庁」(KGBの後身)トップにあった現在のプーチン大統領だったとされているのである。(「47NEWS」2017年1月12日配信)



ドナルド・トランプは1月27日、ホワイトハウスに招いたイギリスのテリーザ・メイ首相から、たぶんロシア製ハニートラップのとんでもない成果をほのめかされたのである。で、それまで激しく批判してきたNATO=北大西洋条約機構についても掌を返して“100%支持しますから〜”になってしまったのである。



我らがドナルド・トランプにとってもっともキツいのは、ロシアへの制裁解除をめぐってイギリスとロシアの板挟みになってしまったことだ。どちらも「コンプロマート(失墜させうる情報)」を握っている。会談の直後の共同記者会見でしょんぼりしてしまったのもムリはない。



さらにイギリスはトランプ大統領を就任後としては異例の早さで国賓として招くことを承諾させた。これは異例の対応を取ることで、貿易交渉を円滑にすすめる狙いだとされている(「NHK NEWS WEB」)。しかしそれだけではすまないであろう。イギリスはアメリカ大統領の首根っこをがっしりと捕まえているいまのうちにガンガン要求を通そうとしているのである。



そういえば大統領就任式の翌日、つまり1月21日、トランプは関係がギクシャクしていたCIA の本部を訪れて「自分はだれよりも強くCIA を支持している」、「私は1000パーセント、 あなた方と共にある」とかなんとかおべっかを使っていたのである。それもこれも「コンプロマート(失墜させうる情報)」の存在に脅え切っているからである。子どもである。



1000%? トランプが10人もかよ〜、集められたCIA職員約400人の嘲笑いが聞こえてきそうである。私ならセックスビデオなどいくら見られても平気である。撮れるものなら撮ってみやがれ、である。カメラアングルにもよるか。うむ。つい見栄を張ってしもうた。さみしいのう。



で、こんなコメディみたいな状況に太平洋の彼方、極東の島国のIQ低く性格悪く羞恥心の欠落した男までもが気付いてしまっているのである。いまが叩きどころというのを遥かに超えて民主党も共和党も総力を挙げてヨシヨシと慰めあやし保護してやらなければならない事態である。荒川ではない。良々ももう43歳。



2月10日で決まった日米首脳会談は無事に開催されるのであろうか? ドナルド・トランプ第3ファンクラブ代表「エースのシシド0.65秒・1336」は気が気ではない。我らが金髪のまだらオウムヘッド、ドナルド・トランプ、いきなりの辞任表明も十分にあり得るであろう。あれ? このあいだのあれはなんだったの? ということにたぶん今年のうちになりそうだ、と私は思う。



ああ、なるほどそうか。芸能レポーター・井上公造(60)がいっていた「今年は“引退”がブームになるかもしれない」とはこういうことであったのか。成宮寛貴(34)、江角マキコ(50)、ドナルド・トランプと並べてまったく違和感がない。(了)








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2017年1月28日土曜日

「イエスの方舟」、みんなオバサンになっていた。諸行無常



『爆報! THE フライデー』(「TBS」2017年1月27日放送)で「イエスの方舟」の現在のようすを見た。「イエスの方舟」とは千石剛賢(享年78)が創設した聖書勉強会である。それにしても『爆報! THE フライデー』のほうはいつもいつもこれでもかとばかり取材VTRを繰り返すのでウンザリしてしまう。



《(1975年頃から)、家庭には居場所がないと感じていた信者が千石の活動に共感し、家庭を捨てて共同生活を始めるようになる。信者の多くは若い独身女性だったが、男性や既婚女性も含まれていた。その後、千石の体調が悪化したことと満足な布教活動ができなくなったことを理由に、1978年から千石は信者26人と共に全国を転々としはじめる。》とWikipediaにはある。



で、家出してきた会員の家族などからの訴えもあり「イエスの方舟」は次第に狂信的団体、邪教、カルト教団などと呼ばれるようになる。「千石イエス」とは主宰者の千石剛賢に対してマスコミが勝手につけたあだ名であって、本人はこう名乗ったことはないらしい。会員からの呼ばれ方は「おっちゃん」である。1980年ごろには日本国中が「イエスのおっちゃん」の噂でもちきりであった。



日本国中が大騒ぎになったのは会員の大部分が若い女だったからである。私もなぜ若い女ばかりが集まったのかを知りたくて番組を見たのである。しかしあれから30数年、「おっちゃん」が世を去った「イエスの方舟」は映像で見るかぎりババアばかりであった。共同生活をはじめた1975年ごろに集まった会員がほぼ全員そのまま残っていたのである。ちょっと居心地のよさそうなグループホームの趣である。



会員の内訳については1978年に東京国分寺市の拠点を出て全国を転々としはじめたときの26人についてわかっている。若い女性11人、中年女性8人、中年男性4人、青年1人、子ども2人である。総人数は現在もこのときからわずか数名程度増えたくらいであるらしい。ちなみに「中年」とは「だいたい40歳から50代なかばぐらいまで」(NHK放送文化研究所)だそうである。



そんなわけで「イエスの方舟」について説明する場合には「男性会員や既婚女性もいるが大半は若い女性であった」といういいかたがされることが多い。



だーからどーして若い女ばかりが集まってきたんだよー!! という問いの答えは同番組にはなかった。ざっくり調べてとくに若い女を集めたという話もない。現会員たちご本人もたぶん自然にそうなったという気分なのであろう。しかし雨が降るにも理由はある。自然にそうなるにも理由はあるはずである。



番組のなかで、律儀な子づくり男・中田敦彦(34)が「リーダーは実は千石イエスの奥さんのほうで、千石イエスはシンボルだったのではないか」という憶測を語っていた。たしかに2001年12月に千石イエスが亡くなってから丸15年、「イエスの方舟」は妻の千石まさ子(84)を主幹として運営されている。



千石イエスがまさ子と結婚したのがいつのことであるのか定かではないけれども、大阪で聖書研究会に参加した1952年には夫婦であったことがわかっている。つまり1960年に「イエスの方舟」の前身である「極東キリスト教会」を主宰して共同生活をスタートさせたころからともに歩んできたわけである。



テレビで観た千石まさ子は高齢にもかかわらず端正にととのえた身なりをし、柔らかな口調で的確な受け答えをしていた。おそらく、1975年当時集まってきた若い女たちそれぞれがもつ家庭に対しての悩みなどを聞くには適役だったのであろうと思う。とくに母と娘の軋轢みたいな話になると「おっちゃん」の出番はない。



しかしだからといって中田敦彦がいうように千石まさ子がリーダーでイエスがシンボルということではないと思う。信者を増やして教勢を拡大しようという目論見は最初からなかったのであるし、そもそも宗教団体ではないので、いわゆる教祖・教学・教宣という役割はない。シンボルキャラクターなど不要である。それよりもふたりで会員の母親と父親の役をやっていたというほうが妥当だと思う。



だーからどーして若い男は少なくて若い女ばかりが集まってきたんだよー!! の理由は、「イエスの方舟」が聖書の勉強会であったからだろうと思う。これが駆け込み寺よろしく来る者は拒まずの姿勢でいたら、たぶん若い男も大勢いただろう。そもそも唯物史観とキリスト教とは相容れないとはいえ、70年安保を通過した若者が少し途方に暮れていた感じの時代であったし。



まじめに聖書を勉強する気がなければ会の仲間には加われない。これはかなりハードルが高い。1970年代中期のこととてどこかハイブロウな感じもある。実際に会員には良家の子女というタイプの方々が少なくないようである。どこか上品な千石まさ子とは波長があったんだろうなあという気がする。



そして「イエスの方舟」は勉強会であるので、言葉は悪いけれども迷える子羊たちの歓心を煽り立てるようなドグマとは無縁である。「毎日1000回“ありがとう”を繰り返しなさい。そうするときっと奇跡が起こります」というようなありがたーいご託宣もない。え? これどこかで聞いたことがある? あ、そう。えっ? 小林麻央(34)? 忘れてくれんかの。



ともかく「イエスの方舟」ではそのようにして毎日毎日静かに聖書と向き合っているのである。国分寺時代から増えたメンバーはごくごくわずかなので、とうぜん高齢化が進んでいる。どうするのであろうか? とは書いてはみたものの、正直にいうと私とは世界があまりに違いすぎるので興味がない。若い女ばかりが集まってくる特別な秘密もないみたいだし。



ああ、そういえば30数年来の会員である彼女たちに「最初からこんなに長いお勉強になると思っていたのか?」ということは聞いてみたい気がする。そこが修道院ではなくて「勉強会」なのは、なにかを掴んで、あるいはある程度学んだらまた実社会に還って生きようと思っていたのかもしれない、と考えるからだ。彼女たちはなぜそこにきたのか? よりもなぜそこに留まったのか? に大きな意味があるような感じがする。



だがしかしそんなことよりも「イカの方舟」である。「びっくりドンキー!!」である。一昨日の午前11時ごろ、繁華街の「びっくりドンキー!!」で「イカの方舟」とライスとサラダ、それにみそ汁という渋〜い食事をとっておられたお姐さん、男物の白ワイシャツと黒いショーパンとトイレサンダルのお姐さん、いまごろどこでどうしておられるのであろう?



そんな凡俗の巷に生きる私はパソコンで同じ作業を繰り返していると、ついソフトウェアがすり減るのではないかと心配になるほんとうのバカである。救いがない。(了)






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2017年1月27日金曜日

カインコンプレックスと「洗脳」で江角マキコ、たいへん!!



江角マキコの「洗脳」疑惑を最初に取り上げた井上公造は『芸能(秘)チャンネル』(AbemaTV・2017年1月24日放送)でこう語っていた。



「(A氏による)洗脳という感じがする。別の力が働いているような気がするんです。(江角さんとA氏の)家族でスキーに一緒に行った時も、江角さんと2人になり、ご主人が不信感を抱いている。もし不倫だったら、子供込みで旅行に両家族では行かないと思う。」



私もそう考えた。2日前(2017年1月25日)の当ブログで書いたように「億単位の金を騙し取られた男のマンションに1人で出かけて行くのはいくら鬼のように気が強い江角マキコでも不自然」であるし、だからといってただの不倫関係と決めつけるには「A氏」との付き合い方があまりにもオープンで奇妙なのである。



それはたとえば前出、井上公造の話にある互いの家族同士でのスキー旅行や、高級イタリアンレストランでの知人たちとの食事会からの「A氏」と仲よく連れ立っての帰宅(「FRIDAY」・2016年5月13日号)である。またこの1月25日には『サイゾーウーマン』が以下の証言を紹介している。



《さらに「(女性)自身」では、江角と子どもたち、そしてA氏とみられる男性が、4人で食事会をしていた可能性についても指摘しているが、昨年末には江角宅周辺で、ある“異様な光景”も目撃されていたようだ。

「江角さんは、男性とご自身の長女さんと3人で、堂々と自宅の近くを歩いていました。一緒にレストランに入っていくところを見かけたこともあります。当然その男性は、江角さんの旦那さんだと思っていましたが、外見が、週刊誌に出ていたA氏と似ていることに気づいたんです。当時は家族ぐるみの付き合いだったのかもしれませんが、返金の交渉相手と子ども連れで外を出歩いたり、食事をしていたなんて、にわかには信じられませんよね」(近隣の一般人)》



で、先ほどから引き合いに出している2日前(2017年1月25日)の当ブログの記事は、さらに遡って2016年4月30日に江角マキコを取り扱ったときに、なぜ「洗脳」が思い浮かばなかったのか、と激しく悔いているのである。だがしかーし!! だがまたしかーし!! いま考えると2日前のブログの記事もまた一歩踏み込みが足りなかったようなのである。ああ、IQが低いと苦労する。みなさまにもご迷惑をおかけして申しわけない。



思うに、江角マキコが1億円超も騙し取られたといわれる「A氏」に対して「洗脳」を疑われるほど依存的な態度を見せているのは事実なのだけれども、それにプラスして、というかその底で「もうひとつ別の力」(by井上ハムゾー)が働いているようなのである。



あとで原文を示すけれども、例の『女性自身』の不倫疑惑報道に反論するカタチで行われた『女性セブン』(2017年2月9日号)との単独インタビューでは、「A氏」とのあいだの金銭問題について「お金の返済を求めて税理士と弁護士の先生に相談して、以降2年ほどは話し合いを続けています」と語って「A氏」に騙されたことを認めているのである。もし「A氏」が江角マキコの洗脳に成功しているのならば、江角マキコは金銭問題の存在すら否定するはずである。



おかしいなあ、と思って自分のIQの低さと格闘しているとき1月25日の『文春オンライン』の記事を思い出したのである。今回の不倫疑惑→芸能界引退宣言のあらましもまとまっているので、前半部分も入れて少し長めに抜粋しよう。



【“落書きから2年半で引退”江角マキコの母親を直撃】

《1月23日、突如芸能界引退を発表した江角マキコ(50)。翌24日発売の「女性自身」(2月7日号)に「江角マキコが落ちた昨年8月に逮捕の男と“自爆”不倫!」と題する記事が出ることを受け、先手を打った形での発表だった。江角は代理人弁護士を通じて声明を出し、夫でフジテレビのゼネラルディレクター・平野眞氏(51)と別居していることも明かした。

島根県に住む江角の母親に不倫相手とされる男性について聞くと、「そんな人のことは知りません。再婚はだめです。それが常識というものだから。娘には強く生きて、子供をしっかり育ててほしい。私の願いはそれだけです」などと話した。》



少し長めに抜粋しても江角マキコの母親のコメントはごくわずかである。ごくわずかではあるけれども人柄の実直さ、頑固さ、昔気質、強い規範意識はよく伝わってくる。それにしてもなぜ『週刊文春』は江角マキコの母親へのインタビューなどというくだらない仕事をしたのだろう?



ここでようやくIQの低い私のアタマにボウッと灯りがともったのである。江角マキコの母親はウチのおふくろによく似ている、と。まあ、うつけ者である。



ウチの家族は兄弟間葛藤という精神的な問題を抱えていて、それは我々の子どものころの育てられかたによって生じている。長女である姉は4歳違いの弟である私(本家の長男だどん)が生まれてから、愛情面ではほぼ顧みられることなく育ってきたのである。



江角マキコの母親が「再婚はだめです。それが常識というものだから。」と理屈にならないリクツで筋を通そうとするように、ウチのおふくろも「あなたはお姉ちゃんなのだから我慢しなさい。ウチはなんでも長男が優先」とだけ繰り返して姉を育ててきたのである。子どもながらに抗議をしても「それが常識というものだから」というワケのわからない撥ね除け方をされる。



一方の父親も情に篤い人ではなく、そのうえ家庭のゴタゴタに踏み込むことを極端に嫌っていたから、姉は4歳からはつねに激しい愛情への飢餓感のなかで育ってきたのである。そしてついに姉のアタマは少し壊れてしまった。



アタマのキズは私と直接かかわらない範囲での日常生活ではまったく察しられないほどの軽いものであるけれども、いつまでも治らない。それどころか年とともに亢進しているように私には見える。それはユングのいうところのカインコンプレックスである。



《兄弟の関係において差別的に親の愛情を受けた場合、それによって苦しんだ原体験は、兄弟以外の関係にも投影されていくという。このコンプレックスを負う者は、親の愛を巡る葛藤の相手となった兄弟と同じ世代の周囲の人間に対して憎悪を抱くこともあるという。これをユングは旧約聖書、『創世記』偽典『ヨベル書』の神話を基に「カインコンプレックス」と呼んだ。

一般的には、兄弟間の心の葛藤、兄弟・姉妹間で抱く競争心や嫉妬心のことを言うとされる。》(Wikipedia)



細かく説明すると気が滅入るので、姉のアタマの状態を江角マキコのお話に関連するところだけ箇条書きにしておこう。



◆ 父親を崇拝している(いまはホトケ)。それにしては仏壇の供え物は腐るまで放置されている

◆ 自分にまったく自信がない。自分は失敗してはいけないという強いオブセッションがある(失敗すると愛されないので)。なので試験や人前に出ることなど試される場面を極力回避する

◆ 自分に間違いはない、自分はいつも正しいと信じている。一種の無謬神話にすがっている

◆ 無意識のうちに弟に悪意を抱き、密かに仔細な攻撃を仕掛ける。たとえば自分からした約束をすっかり忘れる。これを何度も何度も繰り返す。なかったことを事実としていいふらす。これとはまた別に、自分にまつわる過去の記憶を捏造することもある

◆ ウソをつく。矛盾した言動のつじつまをウソで合わせようとする。それを追求するとまったくトンチンカンなことを猛烈な勢いで主張しはじめる。ウソはときとして質的にも量的にも思わず感嘆してしまうほど高度である。ほんとうに、渾身の、珠玉のウソというものをひねり出す。



で、遠慮なしにいわせていただくと、江角マキコはこんな私の姉とよく似ているのだろうと思うのである。江角マキコも姉と同様に長女で、3歳下に弟、9歳下に妹がいる。末が女の3人っ子というところまでウチと同じである。そして高校1年生で父親を亡くしている。江角マキコの弟は姉からさんざん攻撃されたはずである。



江角マキコのあの「私は正しい、私は間違っていない」という異様な強気は姉の無謬神話に共通する。そして、これもまたいつものうがち過ぎかもしれないけれども『週刊文春』がわざわざ江角マキコにインタビューしたのは、実はこうした事情をほのめかしたかったからではないか、と疑っているのである。



疑いついでに今回はもう一歩踏み込もう。江角マキコよりも1歳年上の夫・平野眞は、いまや実の弟と同様にカインコンプレックスからくる憎悪の対象になってしまっているのではないか。アタマが壊れているのだ。十分に起こり得る。そうすると「A氏」は崇拝の対象である父親の代替である。父親への崇拝は、カインコンプレックスにはつきものの傾向である。攻撃的性格も。



たぶん「A氏」とのあまりにもオープンな行動、たとえば自分の子どもと3人で出歩いたり食事をしたり家族ぐるみで旅行したりという行動も、コンプレックスから生まれた無意識の父親への承認欲求の表れだ見ることができるのである。



江角マキコと「A氏」との関係は、なんというのか江角マキコの側から見れば、現実を認識する力のときどきの歪みみたいなものと、つまりカインコンプレックスからくる狂気と依存と愛情とが絡み合っているものなのだろうと思う。



では、そんな私が8割型はウソだと判断する『女性セブン』のインタビューを、速報版である『NEWSポストセブン』(2017年1月26日配信)からご紹介しよう。以上に書いたところまでたどり着いて読むとかなり切ない。



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【江角マキコ 「実際は4時間、同席者いた」A氏との関係語る】

《女優の江角マキコ(50才)が1月23日、芸能界引退を発表した。その翌日に発売された『女性自身』では、実業家のA氏(51才)と不倫関係にあり、フジテレビ局員の夫・平野眞氏(51才)とはすでに別居中だと報じられた。記事によると、昨年12月中旬に、江角とA氏が自宅とは別のマンションで6時間にわたって過ごしたという。これが不倫の根拠というわけだが、江角はA氏との不倫関係を否定、さらにはこの報道が引退の理由ではないと本誌・女性セブンには語っている。

A氏には許諾詐欺事件に関わった過去がある。2016年8月、江角のほか、布袋寅泰(54才)、GACKT(43才)ら複数の有名人が出資者に名を連ねた総額113億円もの巨額投資詐欺事件で、コンサル会社の社長ら5人が逮捕された。うち1人がA氏だったのだ。

資産家として芸能界でもよく知られていたというA氏。インターナショナルスクールに強力なコネを持っており、芸能人が教育に関する相談をすることもあったという。

江角は2014年3月に古巣の事務所から独立すると、新設した個人事務所を前述のA氏所有のマンションの中に置いている。さらに同年8月の「落書き事件」以降、江角とA氏との仲は近づいていったとの証言もある。1月24日、本誌は江角に対するインタビューを実施。A氏との関係について、話を聞いた。

──A氏から投資の話が出たのはいつ頃ですか。

「4年前だったと思います」

──どういった事業で、どの程度の出資額だったのか。

「金融工学的な難しい話でしたが、間違いない投資だとうかがって。具体的な数字は言えません」

──A氏を信頼した背景には、彼の豪勢な生活ぶりや周囲の評価もありましたか。

「決してそういうことではありません。お子さんがいて、家族を大切にしている普通のかたで、人望も厚かった。正直、どういうお仕事をしているか詳しく知っていたわけではないんですが、家族と触れ合う中で信頼できるかただと思いました」

──自宅に行ったことも?

「知人の誕生日会とか、何度か行ったことがあります」

──2014年3月に個人事務所を設立した際、A氏の持つマンション内に本店を構えたのはなぜですか。

「所属事務所の社長もAさんと親しくしていた関係で、Aさんから“空き部屋があるから使っていいですよ”と。他に一室借りるとなれば費用も発生しますので、使わせていただくことになりました」

──2015年3月、A氏は関東財務局のホームページに、『無登録の金融商品取引業者』として実名が出た。信頼は揺るがなかった?

「その話を聞いた時は、さすがに心配になりました。お金の返済を求めて税理士と弁護士の先生に相談して、以降2年ほどは話し合いを続けています」

──詐欺事件とA氏の関連を知った後も密に会っていたのはなぜですか。

「弁護士の先生から返済してもらうために、“これまでの関係を保ちながら頻繁に会って返済の要求をするように”と助言されました。ご指導いただきながら、あえて以前より頻繁にお会いするようにしていました。

もちろん、自分の中で反省の気持ちはあります。芸能という狭い世界に身を置いていると、他の職業のかたと知り合う機会が少なく、世間知らずだったという面は否定できません。誰にも相談せず、閉鎖的に自分で投資を決めてしまった。それが全ての間違いでした」

──2014年8月の「落書き騒動」以降、A氏を一層頼るようになったという証言もあります。

「私は子供を私立小学校に入学させ、そのままエスカレーター式という環境にいたので、他の学校のことをあまり知らなかったんです。子供たちの今後の教育について悩んだとき、思い切ってインター教育に切り替えようと。その際、にインターに詳しい知人にお話を聞きましたが、Aさんもその1人で、信頼して相談していた部分はありました。

私、ずっと仕事をしてきて、つきあいが狭いんですね。飲み歩くこともないし、パーティーもほとんど顔も出してこなかった。限られた友人の中で学校のことも話せて、独身ではなくご家族があるかたで、インターのことも相談できる。そういうかたはAさんを含めて数少なかった」

──不倫報道の根拠になった昨年12月15日の「6時間密会」について教えてください。

「同席者もいましたし、正確には4時間で、返済を巡る話し合いをしていただけです。昨年冬ころから今年にかけて、特に返金を交渉するために必死でした。弁護士の先生からも言われて、週に2~3回はお会いしていたはずです。

面談中、終始返金の話しかしないというわけではないんです。友好的な雰囲気で話をするためにも世間話も含めていろいろとお話ししますので、長時間になることもあります。その後、私の運転でAさんを駅まで送りました。それだけの話です」

江角はA氏との関係はよき相談相手であり、詐欺事件以降もつきあいを続けたのは元来の信頼関係に加え、出資金の円滑な返済のために必要だったと強く主張した。》



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とりわけ、詐欺事件と「A氏」の関連を知った後も密に会っていたのはなぜか? という質問に対して

「弁護士の先生から返済してもらうために、“これまでの関係を保ちながら頻繁に会って返済の要求をするように”と助言されました。ご指導いただきながら、あえて以前より頻繁にお会いするようにしていました。」

と答えているのは弁護士からの指摘を待つまでもなく、たいへん奇妙な話である。



《この江角さんのインタビューに対して、弁護士で元裁判官の清原博氏は疑問を呈した。江角さんが面会した男性は、巨額詐欺事件で逮捕されて有罪となった人物であり、江角さんもその詐欺事件の被害者であることを指摘。もし江角さんが男性と親しかったとしても、他の被害者を差し置いて自分だけ返金してもらおうとするのは「不公平」だとした。

そのため清原氏は、江角さんの弁護士ならば、男性と距離を置き、弁護士が交渉を担当するとアドバイスするだろうと指摘。そして、弁護士の指示で男性に週2、3回会いに行くということは「あり得ない」と断言したのだった。

さらに清原氏によると、弁護士はクライアントとの守秘義務があるため、江角さんの発言に対して弁護士は反論できないとのこと。「江角さんはそれをわかっていて、弁護士をうまく利用して、自分の防波堤を築いているのかな」との仮説も立てていた。》(「バイキング」フジテレビ・2017年1月26日放送、引用元「トピックニュース」)



《ALG&Associatesの山岸純弁護士は、「詐欺事件の被害者が、加害者の『明日になれば返せる』といった言い分を信じ、藁にもすがりたい精神状態から、接触を繰り返すというケースはあり得ます」(同)というが、江角の代理人の“助言”に関しては、「(自身であれば、こうしたアドバイスをすることは)ないですね。相手が時間稼ぎをするための話が繰り返されるだけなので、早急に民事訴訟を提起したり、刑事告訴をお薦めします。(江角の代理人は)投資詐欺事件を担当した経験があまりないのかもしれません」と話す。》(「サイゾーウーマン」2017年1月26日配信)



また、2014年に個人事務所(「インクワイヤー」)を設立した際に「A氏」の持つマンション内に本店を構えた理由についてに出てきた「インクワイヤー」社長は、不倫疑惑が取沙汰された前後からまったく音信不通だという。(「サイゾーウーマン」2017年1月26日配信)



こんなふうに江角マキコはウソを平気で、しかも強気に並べ立てる。姉のようすを見たところでも、ウソをついているときは、本人自身それがウソだという認識が“入っていかない”雰囲気なのである。病んでいるのである。



こうした深刻なカインコンプレックスを抱え込んでしまった江角マキコはいってみれば被害者である。原因は母親の育て方にある。しかし母親としてはそういうふうに育てるのがあたりまえという社会規範のなかで育ってきて、母親の責任をまっとうするためにそうしてきたのである。責めるわけにはいかない。多くの場合カインコンプレックスに悪人はいないのである。被害者はいるけれども。



で、被害者のたとえば私としては姉と母親にまずカインコンプレックスを抱えているということを理解してもらわなければ先にすすめないのだけれども、それは母にとっては自分の子育てを否定されることにつながる話なのである。きわめて頑固な昔気質の女、とくにウチのおふくろがそれを認めるわけがない。たぶん江角マキコの母親もそうであろう。



そんなこんなで私は姉と母親と3人暮らしだった家を出ている。いつも怒ってばかり、しかもそれが空振りばかりではたまらない。まあ、江角マキコは早く自分の異状に気がつくことだ。子どものころからのことなのでたいへんだとは思うけれども。



姉? ウチの姉自身? 私に指摘されたときには自分の異状に気付きはするようだけれども“ときどきの歪み”がそれをいつかどこかへ押しやってしまうようだ。一度カウンセリングを受けてくれといっても絶対に聞こうとしないし。



ああ、ウチのようすについて2015年6月24日に書いたブログが出てきた。実際のお話なのでずいぶんと控えめに書いている。関係のあるところだけ抜き出しておこう。メンドくさい方はもちろん飛ばしていただいてけっこうである。



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※過去ブログからの転載部分は「*」を「★」に変更しています。



私の姉である。彼女が長女で次に生まれた私が長男、下に妹が1人いる。私にとって姉は、なにがというわけではないが、ずっとなにか嫌な感じの存在だった。



それを意識したのは私が高校に入ったあたりで、4歳違いの姉はそのときすでに働いていた。勉強が嫌だといって進学しなかったのである。とりあえず進学したってそんなに勉強なんかしなくていいのに、と私は不思議がったものだ。



「嫌な感じ」に実体があると確信したのは、自分なりに小さな出来事の積み重なりを整理した結果だ。あまり詳しくはムリだが、二、三さわりだけを書いておこう。



子どものころ夜中に私がわがままをいって母に果物を買いに行かせ、それを自分は分け与えてもらえなかったという、現実にはありえない姉の記憶がある。成長してからは、自分が用意するからと実家に昼食に呼んでおいて、当日、顔をあわせて挨拶をしたものの、そのまま出かけて帰ってこないことが何度かあった。電話で話していると辻褄があわなくなり、突然切ってしまうこともある。



これだけではよく理解してもらえないかもしれないが、姉には後になって自分でつくった記憶がいくつもあり、また直近の出来事(たとえば昼食の約束)でも完全に忘れてしまうことがある。



つけ加えれば、亡くなって約5年になる父への思いが徐々に高まり、私から見るとすで崇拝の域にまで達しているように見える。「父は私を可愛がって、よくいろいろなところへ連れていってくれた」などと親戚には話しているらしいが、忙しい父が子どもを連れて出歩くことなど、妹と私も含め、ほんとうにまったくなかったのである。これもつくられた記憶である。



で、つまり姉は自分が長女であったために、長男である私に較べて冷遇されたり、我慢を強いられたりしたと感じているのである。しかも私たちの両親は2人とも情が濃いほうではないので、子ども時代からあまりかまってもらえない、認めてもらえないという淋しさがあったことも想像できる。私も両親から直接ほめてもらったことは、いままでに1度もない。ほめられるようなことはなにひとつしていないが。



姉の、子ども時代のそんな“不遇”への恨みつらみへの復讐の刃は私に向けられているのである。私は無意識的に攻撃されていたわけである。嫌な感じの正体だ。



こうなると、食事に誘っておいて姿をくらますのは、あとになってつくりあげた記憶、「夜中の果物事件」への報復だと考えられなくもなく、そうすると私は非常に怖いのである。本人が無意識というのがことさら怖いのである。



しかも父が亡くなり母もめっきり老いてきた最近では、姉は無意識の攻撃にプラスして明確に悪意をもって私を陥れようとするようにもなってきた。いまは別の都市に住んでいる妹の、私に対する態度が急変したのは昨年の夏あたりである。私に関する情報は、妹へは私を除けば姉からしか入りようがない。



そして小さな事件が起こった。母が今年の冬に軽い脳梗塞を起こして倒れたのである。母と実家で2人暮らしの姉が運よく出勤前で電話をしてきてくれたものの、少々異様なことにうわごとのように「助けて、助けて」と何度も繰り返すだけなのだ。



これはと思い、とにかくすぐに救急車を呼ぶようにといって駆けつけたのだが、10分後くらいに到着したときにはまだ救急車を呼んでおらず、姉はただ部屋のなかをウロウロと歩き回っていたのである。



救急病院のロビーで姉は何度も「私がいてよかった」「私が後ろにいて支えられたからお母さんは頭を打たなくてよかった」と繰り返した。そのとき、ああ、認めてもらいたいのだな、とわかった。しかし、まだ母の応急の診断が下る前であり、いわれたとおり救急車をすぐに呼ばなかったことに腹を立ててもいたので、私は聞かないふりをしていた。



まだ先がある。幸いに母の脳梗塞は軽く、2週間程度の入院で回復した。その退院の前日、医師から退院許可が出たことを姉にメールしたところ、勤務中の時間帯であるにもかかわらず、折り返しの電話がきて「まだ都合が悪い」というのである。



都合が悪いといわれても、母が今日か明日かと待ち望んでいる退院であるし、おおよその日程はすでに告知されて、姉にも伝えてあったのである。おかしいと思いながらその旨を途中まで話しかけたとき姉はいきなり「わかったわかったわかった」と叫んで一方的に電話を切ったのである。たぶんまた無意識的に忘れてしまっていたのである。



その日、病院から自宅に戻り、またまたの腹立ちがひと段落してぼうっとしていたとき、私は思いついたのである。姉は自信がないのだ。徹底的に、救急車を呼ぶことすら躊躇するほど自分に自信がないのである。ふだんは強気でどちらかといえば人あたりもきついほうなので気づかなかったのだが、対外的な強気は自信のなさの裏返しであったのある。



高校卒業時に進学を選ばなかったのも入学試験が怖かったからだと思えば腑に落ちる。そういえば勤続20数年になるいまの職場でも登用試験を受けていないので、身分上は臨時職員のままで一応の所長代理である。姉が相当の年配になってもいまだ独身でいるのもそういうわけだろう。



おそらくは、とくに父親に認めてもらいたいばかりに失敗を極端に恐れて生きてきたのだろうと思う。私が長女のたいへんさみたいなことにさりげなく話を向けようとすると強く拒絶するのにも、本心を探られる気まずさとともに、自信のなさが影響しているのだ。



というわけで、いまのところ私には姉が無意識的に、あるいは意図的に仕掛けてくる嫌がらせへの根本的な対策がない。嫌がらせといってもたかが知れているし、その理由も把握できているのでいまはまだ気分的な余裕がある。しかしいつか自分を押さえられなくなるときがくるかもしれない。というか、すでにその気分はある。残酷な結末にならぬよう、距離を置いていようと思う。 

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江角マキコは強いカインコンプレックスに囚われていて、1歳年上の夫・平野眞は実の弟の代役として憎悪の対象であり、「A氏」は崇拝する父親の代わりである。一見スゴい結論だけれども、お互いの家族を伴っての旅行の異様さもこれで解決がつく。それは夫・平野眞への攻撃、同時に「A氏」への承認欲求からくる成果品なのである。



残酷な話だけれども理解できないイヤなヤツが1人減ったことは私にとってグッドニュースである。しかしとくにウチの姉と私の場合は理解はできてもおそらくは決して改善されないだろう。子どもへの愛情の注ぎ方にはぜひご配慮を。長い文章にお付き合いいただいてありがとう。(了)







2017年1月26日木曜日

松方弘樹は立派。これから死に方もいろいろいわれるんだろーなー



2017年1月21日、俳優の松方弘樹が亡くなられた。享年74歳。たぶん多くの方々には、2016年2月に入院されてそのまま逝かれたという感じがあろうと思う。もちろん手を尽くしての治療と闘病があったはずではあるけれども、本人と看護にあたった方の希望であろう、それらはほとんど伝えられていない。俳優という夢を売る仕事に就いた者の矜持である。謹んでご冥福をお祈りする。



考えてみれば、むかしはみんなこんなようすだったような気がする。病院というのは地獄の審判所みたいなもので、そこで医者が「助かる」といえば助かるし、「難しい」といわれれば覚悟を決める。そんな感じの場所だというイメージがある。ジジイだもんでのう。あのころは子どもじゃった。



死者に対しても、ああもう会えないのだと惜しみ悲しみはするけれども、いってしまえばそれまでである。ほとんど家族・親族以外の者にとっては誰が死のうと簡単なものだ。マルセル・デュシャンがいったように、死ぬのはいつも他人だけ。それにもともと「死」についての想像力というものはなかなか発動しないようになっているのであろう。



そういえば梅宮辰夫(78)が松方弘樹の遺骨を前にして「人間ってこんなに簡単なのかとつくづく思った」と慨嘆したと伝わっている(デイリースポーツオンライン・2017年1月24日配信)。それには命の儚さへの嘆きと同時に、遺された者にとっての「死」のこうした取りつく島のなさみたいなものが込められていたように思う。



であるから親しかった者の「死」を実感し受け容れ、心に落ち着かせるために葬儀があり、何回もの供養がある。今日びもっとも儀式が儀式らしくその機能を働かせる場所が葬儀、供養である。



日本はすでに2011年ごろから多死社会(!)に到っているわけで、これからはどんどん人が死んでいく。2015年には約131万人であった年間死亡者数が2020年には約143万人、2025年には約153万人と右肩上がりに増えていく(国立社会保障・人口問題研究所「招来推計人口」平成24年1月推計)。1942年生まれの松方弘樹のすぐ下には団塊の世代が控えているのである。



たぶんいま原稿を書いているこのパソコンにも、ネットから「死」が続々と入り込んでくるであろう。死にそうな人の情報も、人が死にそうだという情報も入ってくる。そうすると「死」はたぶんますます簡単なものになっていくのだと思う。



実際、遺体とともに火葬場へ行くと「全骨拾われますか?」と尋ねられる。ここで「いいえ」と答えると喉仏の骨などだけを手元に残して、残りの遺骨はカラカラカサカサ、ゴソッとまとめて捨てられる。西日本で伝統的に行われている全体の3分の1、あるいは4分の1くらいを持ち帰る「部分収骨」とはまた違うお話である。



とにかく全骨をいちいち箸渡しして骨壷に納めているヒマなどないのだ。後がつかえている。火葬場によっては遺骨をまったく持ち帰らなくてもかまわないところまで出てきている。宗教学者・島田裕巳(63)はそれを「0葬」と名付けたのだそうだ。そのうち葬儀から遺骨の供養までワンストップでできる場所が増えるに違いない。



送るほうはそれでいいとして、なかにはもう少し大騒ぎして死にたいと思う方々もいらっしゃるに違いない。働くだけ働かされて死んだら黙ってとっとと消えてくれ? そんな殺生な、というか死んだら黙っているに決まっている。働けなくなったら黙って消えろ? そんなことでいいのか? 恨みごとのひとつやふたついってやりたくならないのか? せめて人生の最終カーブ、まだここに生きていると大音声でよばわりたくはないのか?



いやいや明鏡止水、すっかり晴れ晴れとした気持で家族同僚親戚友人知人先輩後輩彼女彼氏に感謝を述べ、ついでに病気のようすなども淡々と記録しておきたいと考える方もいらっしゃるであろう。そういう方々がブログなりSNSで発信する。



うむ。闘病記の大洪水である。そのひとつひとつ死に方の手本、闘病の見本という読み方もできることになる。地獄の審判所みたいな病院の具体的な中身も少しづつ明らかになってくる。実際に大きな病を得たときには、どなたか先達の闘病記がたいへん役に立つ、という話を聞いたことがある。



実際に闘病記ばかりを集めたネット書店もあった。「パラメディカ」といったけれども昨年4月に店主が亡くなりいま現在は休業中らしい。世の中には有名無名に関わりなく驚くほど多くの方々の闘病記が遺されているらしい。これは後世の役に立つ。



であるからDeNAも医療系まとめサイト「WELQ」などといういかがわしいものの代わりに闘病記専門サイトを立ち上げればよかったのである。2ちゃんねるに負けないように工夫して。あ、たぶん金にはならないからダメか。とにかくそういう「病」や「死」の情報が氾濫していく。



もちろん「死」に対する考え方はみなそれぞれであり、先ほどの松方弘樹の話にしても、なにも俳優だからといってみな人の目を忍ぶようにして死んでいけ、といっているのではない。一般人と同様に、取り乱し、大騒ぎしたってそれはそれでかまわないと思う。



しかし有名人の場合やっかいなのは、というか面倒くさいのはここに「ファン」と「金」が絡んでくることである。たとえばアメーバブログを開設して闘病のようすを公開したとしよう。大勢のファンがそこを訪れてくれるだけで、有名人の場合は運営からギャラが入る。



具体的には、市川海老蔵(39)の場合は年間3000万円にはなっているであろうというお話も聞いたことがある(週刊女性PRIME・2016年11月16日配信)。たぶん小林麻央(34)のブログも同様の数字を叩き出しているのであろう。



であるからゲスな話ではあるけれども、金のために闘病記を書く、書かせられるという事態もたぶん起こりうる。もし仮にそういうことであっても否定はしない。「ファンからの応援がなによりの励みになるから」といわれればおおいにその通りであろうし、病気の治療には金がかかる。なんだか少し怪しい看護日記というのは困るけれども。



ただひとついいたいのは、それを自分の「作品」だとは考えていただきたくないということである。俳優は演技が、歌手は歌が本業であって、それ以外に自分がファンに何かを与えられるなどと考えるのは、やはり思い違いだと思う。ここを踏み外してしまうとそれまでに重ねたキャリアも栄光もすべてダメにしてしまう。



極端な例には、以前にも書いた森光子(享年92)の場合がある。死ぬまで舞台に立ちたい、舞台の板の上で死にたいという気持ちはわかるけれども、それで果たして観客に納得のいく芝居を見せられたのであろうか? 時間を割き、劇場まで足を運び、金を払って見る価値のある芝居ができたのであろうか?



たとえ観客が「あー、今日はもうでんぐり返しができなくなっていたわね。ほんとうに光子さん頑張ったわね。感動したわ」と満足したとしても、その観客が見たのは完全な「放浪記」ではない。ファンとの別れを惜しみたいのであれば芝居の舞台ではなくまた別な場所を用意すればいいのである。俳優としての意地や決意が大切な作品の価値を貶めているのである。



末期の胆管癌でほとんど骨と皮だけになりながらミュージカルに出演して若い女の役を演じた女優もいるけれども、それは、たいへん申しわけのないいいかたになるけれどもエゴイズムでしかない。そんな半端なものを見せられる観客はたまったものではない。容色衰え必要十分なパフォーマンスができなくなったらその時点でその作品からは引退すべきだと思う。厳しく聞こえるかもしれない。しかしそれはどんな職業にもあたりまえにいえることだ。



井上公造(60)が、昨日このブログでとりあげた江角マキコ(50)の洗脳を疑う記事のなかで成宮寛貴(34)のケースも取り上げ、今年は“引退宣言”がブームになるかもしれない、というようなことを書いていた(AbemaTIMES・2017年1月24日配信)。しかしそれよりも確実にやってくるのは“闘病”、“死亡”ブームである。ブームなどと大きな声では憚られるけれども、“引退宣言”よりもよほど確実な引退である。これから芸能ニュースに確実なシェアを占めていくはずである。



そしてそういう流れのなかであってもやはり1人ひとりの「死」はその重さを失っていく。松方弘樹の追悼番組をNHKでやると聞いて(「ファミリーヒストリー」2017年2月2日放送)、ああ追悼番組というものもあったのか、と気付いたくらいなのであるから。



ああ、そうだ。死んだあとのいろいろな整理をしてもらう成年後見人制度に申し込んでおくのを忘れておった。恥ずかしいあんなものこんなものを面白半分に人目に晒されてはたまらぬ。ハードディスクは物理的に破壊、厳重に要望しておかねば。(了)









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2017年1月25日水曜日

男に洗脳されたらしい江角マキコ。道理でフツーじゃない



芸能レポーター・井上公造(60)のことを書こうと思って最近の発言を当たっているうち、面白いものを見つけたのである。江角マキコの“引退宣言”に関して『芸能(秘)チャンネル』(AbemaTV・2017年1月24日放送)でした発言である。『AbemaTIMES』(2017年1月24日配信)から抜粋しよう。



《「僕が不思議に思ったのが、お金を騙された人が、その人の家に一人で行きますか? そんな勇気はないのではないでしょうか。これだけ有名な人だから普通は弁護士、或いはご主人と一緒に行くのでは。そもそも相手の家で会うのはイヤですよね」

だったら何なのか。井上氏は「間違っていたらゴメン」と前置きをしたうえで、「(A氏による)洗脳という感じがする。別の力が働いているような気がするんです。(江角さんとA氏の)家族でスキーに一緒に行った時も、江角さんと2人になり、ご主人が不信感を抱いている。もし不倫だったら、子供込みで旅行に両家族では行かないと思う。別の力が働いていると思う」 とコメント。》



億単位の金を騙し取られた男のマンションに1人で出かけて行くのはいくら鬼のように気が強い江角マキコでも不自然、というのは多くの人が指摘しているところである。それはその通りで、ここでいわれている「A氏」となんらかの特別な関係にあることは間違いないと思うのであるけれども、井上公造はそれを「洗脳」というのである。「洗脳」!!。これについて井上公造の発言はこれ以上なかったので自分で考えるしかない。



そういえば俳優の高橋克実(55)が24日放送の『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ)で、江角マキコが主演を務めたドラマ「ショムニ」の共演者が集う会に「ここ2年くらい来てない」と明かしたという(スポニチアネックス・2017年1月24日配信)。つまりそれまでの人間関係を遮断しはじめたのは2年前からであったか。おお、だんだん「洗脳」っぽくなってくる。



ついでに時系列を遡ってみよう。ママ友からのイジメを告白→ママ友の速攻反論→バカ息子長嶋一茂(50)邸イタズラ書き事件発覚、の発端となったブログへの書き込みがおこなわれたのは2014年7月30日である。我慢して耐えました。必死に耐えました。バカ息子長嶋一茂邸への落書きが発見されたのはさらに遡ること約1年半前の2012年12月30日である。



江角マキコが「洗脳」されていてそれが本格的に行動にも表れはじめたのが2年前だとすると、洗脳されていったのはこれらゴタゴタの時期とちょうど重なる。相談しているつもりがその相手に取り込まれていった、ということであろうか?



でもって最後のレギュラー番組であった『バイキング』(フジテレビ)と、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ)の人気企画「ゴチになります!」(ともにフジテレビ)降板はともに2015年12月であった。



おや? あれ……? そういえば以前なにか怪しいなあ、と思ったことがあるのであった。うむ。小芝居で失礼した。思い出した。そのときの記事を読んでいただこう。もちろんそちらに飛んでいただいてもかまわないのであるけれども、アフェリエイト広告があまりに多くて恥ずかしいのである。それで1年以上も書き続けてきて総収入約300円である。なんとかならんかのう。



【2016年4月30日の当ブログから】—————————————————————————————————


※過去ブログからの転載部分は「*」を「★」に変更しています。


いきなりで恐縮ですが、江角マキコ(49)はむかしから苦手です。我が強すぎるというのかワガママというのか、ともあれ、私は正しい、私は違う、私は特別、という強烈な自意識が画面からも伝わってくるからです。



顔の中心線上に大きな前歯の1本が生えているというのも、「全顔主義」の私としてはおおいにひっかかるものを感じています。たぶん、映画『シンバッド七回目の航海』(1958)に出てくるひとつ目の巨人サイクロプスからの連想だと思いますが、怪物的なものを感じてしまうのです。



いやいや江角マキコが怪物のはずがないでしょう、と打ち消すと、今度は、いったい皮膚の下の骨格がどうなっているのだろうか、という怖れが生じます。いやはや前歯1本のことでここまでいろいろいわれるというのも、申しわけのないことです。



ちなみにこの顔面中心線上の前歯1本という特徴は、さだまさしにもあります。で、私や近所の居酒屋のオヤジは江角マキコを「1本歯のメス」さだまさしのことを「1本歯のオス」と呼ぶことがあります。ほかにもたくさん歯はあるのに「1本歯」。



そんな江角マキコの半生を、日本テレビの『いつみても波瀾万丈』だったかで紹介しているのをずいぶん前に見ました。たしか高校時代は体育の教師を志していたものの、父親が急死したので家庭の事情を考え、バレーボールの実業団チーム(日本たばこ産業、現JT)に入った、のだそうです。



けれどもそのチームの女子寮で先輩にいじめられた、とかで一度は逃げ出したものの母親に叱られてまた戻った、とか、しかし戻ってまもなく右肩に大ケがをして選手生活を断念した、とかいうお話でした。



で、このあとも、避けては通れない桐島ローランドとの結婚、離婚(1996年。結婚期間9ヵ月)の話題などが出ていました。思いつきで結婚してひらめきで離婚した、というふうに揶揄されたその顛末は、マキコにとってはあたりさわりなく、しかしかなり具体的にまとめられていたように思います。正直なところはよく憶えていないのですが。



しかしそうして観ていると、やはりまた、どうしても私は悪くない、私は違う、私は特別、という感じが伝わってきてイヤな気分になるのです。というのも、どうしてもなにか不自然なわけです。



人が何十年も生きていれば、恥ずかしいこと、なんとなく後ろめたいことのひとつやふたつはあるはずです。そしてもしそれには触れたくないというのであれば、さらりと流すか飛ばせばいいわけです。でも江角マキコの場合はことごとく正面からぶつかって、力づくでねじ伏せていく観があったのです。



そうそう、『ぴったんこカン★カン』(「TBS」2012年1月8日放送)で、江角マキコが「日本たばこ産業」時代のチームメイトの何人かと久しぶりに感動の再会、というくだりがありました。



これもまあ、いい加減にギクシャクしていました。チームメイトたちはチームメイトたちだけで微妙に身を寄せ合っていて、マキコとのあいだには、はっきりと一線が引かれてるのが見て取れました。いいお話のはずなのに。



で、チームメイトとしては、江角マキコにとってはきっと思い出したくない時代の友人だから、とあえていままで連絡もせず、遠くから温かく見守っていた、という設定になっていましたね。あー、うさん臭いこと。



ああ、マキコの経歴を紹介するうえで、ひとつだけふれてはいけないタブーがあります。2004年に発覚した国民年金保険料の未払いスキャンダルです。スキャンダルといわれるまでの大事件に発展したのは、当時、マキコは「国民年金保険料納付キャンペーン」の広報イメージキャラクターを務めていて、しかも未払い期間が17年にも及んでいたからです。「日本たばこ産業」を退社後、厚生年金から国民年金に切り替えていなかったミスが原因、というのが記者会見でのいいぶんでした。



で、これで『ショムニ』(「フジテレビ」1998〜)で掴んだ人気もキャリアも、とりあえずチャラ。前年に再婚した同ドラマの担当ディレクターとのなかもギスギス、といわれつつ、2006年頃から不死鳥のように復活。と思ったらまた2014年には、長嶋一茂の自宅に「バカ息子」などと落書きをさせていたとの疑惑をセンテンススプリングに暴かれて大失速な人なわけです。



おお、そういえばマキコの国民年金保険料の未払いスキャンダルのあおりもあって、ほぼ10年間のブランクの後に放映された『ショムニ』第4シリーズには、ベッキーも出演していましたっけ。ショムニから2人も撃墜したセンテンススプリング、いまさらながらたいしたものです。



でもってようやく本論です。そんな江角マキコが『FRIDAY』の取材申し込みを受け、代理人経由で伝えた回答が、同誌2016年5月13日号に掲載されていました。いわく「仕事がなくなったのではありません。自分からテレビに出るのをやめようと決めたんです」。ザワザワ。



江角マキコは2015年12月24日に放送された『ぐるナイ最終戦ゴチ!聖夜にサヨナラ…涙のクビ決定4時間SP』で、年間最下位になって“クビ”になったのです。「年間最下位で“クビ”」がルールです。



それを自分から降板したにしろ降板させられたにしろ、意図して最下位になれるということはイカサマ、デキレースだったのか!! と疑惑の目を向けられているわけです。まあ、どうでいいようなお話ではありますが、真剣に観ていた視聴者もいるわけですから、もし事実だとすれば許されないことです。



江角マキコの私は正しい、私は違う、私は特別、というエゴが思わぬ波紋を呼んでいるわけです。しかし、問題はそれだけではないのです。というか、本当の問題は別のところにあります。『FRIDAY』(2016年2016年5月13日号)の電子版をよく読むと、オヤオヤ? がいくつも出てくるのです。



次に『FRIDAY』の記事《「芸能界休養宣言」 江角マキコが母として選んだ道》の抜粋を引用しておきます。

《「仕事がなくなったのではありません。自分からテレビに出るのをやめようと決めたんです」

代理人を通じ、本誌にこう明かしたのは、江角マキコ(49)。かつて飾らないサバサバキャラで人気を博した女優は、芸能界から離れる決意を固めていた―。

話は4月5日にさかのぼる。

 この日、江角は西麻布(港区)の高級イタリアンで知人が催した食事会に出席していた。夜10時過ぎ、会はお開きになり、江角は主催の女性に挨拶を済ませると、参加者のうちの一人の男性と連れだって帰路に就いた。

〜(略)レギュラー番組が完全消滅した経緯の説明〜

1年半におよぶバッシングは、相当堪えたに違いない。この夜、江角はなんとも物憂げな表情を浮かべていた。ツレの男性は「昔からの知人で、男女の仲ではない」(所属事務所関係者)というが、江角はピッタリと彼に寄り添い、せつない顔で語りかけている。遠回りしたのは、おそらく聞いてもらいたい話がたくさんあったのだろう。

 女優ではなく母として、江角が選んだ休養という道。強いオンナが復活する日は来るのだろうか。》



中途半端です。あまりにも不完全。だいたいタイトルにある「 江角マキコが母として選んだ道」への具体的な言及がまったくないのは、どうしたわけでしょう?



で、『FRIDAY』は4月5日夜に西麻布の高級イタリアンレストランから出てくる江角マキコをキャッチした、と。そしてマキコは「ツレの男性」と「遠回りした」、と。つまり『FRIDAY』は2人を尾行したのでしょう。



「ツレの男性は『昔からの知人で、男女の仲ではない』(所属事務所関係者)」。おやおや、いきなりドキッとすることが書いてありますよー。わざわざこんなふうに書かれると、なにかただならない仲なのかなー、とドキドキしてしまいますよー。



最初からもう一度、読み直していきますと、まず、4月5日のこの夜、なぜ『FRIDAY』はイタリアンレストランにいる江角マキコを張り込んだのか? という疑問がわきます。レギュラー番組がゼロになった感想なら、そんな面倒くさいことは不要です。ふつうに取材を申し込めばいいのです。



2つ目の疑問は、4月5日の出来事の掲載が、なぜ5月13日号になったのか? この間になにがあったのか? ですね。申しわけないですけれども、この程度の記事を書くのには半日もかかりません。



3つ目の疑問は、ここには紹介できませんけれども、『FRIDAY』に掲載されている4月5日のはずの写真が夜ではなくて昼間に撮られたものであること、とうぜん連れ立って帰途についた「ツレの男性」は映っていません。『FRIDAY』、張り込みまでして1枚の写真も撮らなかったのでしょうか?



4つ目の疑問は、記事には「江角はピッタリと彼に寄り添い、せつない顔で語りかけている。遠回りしたのは、おそらく聞いてもらいたい話がたくさんあったのだろう。」と書かれているものの、結局この夜、2人がどこにたどり着いたのかは、書かれていないのです。



おやおやおやー。穏やかではありませんよー。この4つの疑問を合理的に解釈しようとすると、江角マキコと「ツレの男」は「男女の仲」という答えしか浮かびませんよー。ああ、楽しい。私は次のように推理します。信じるか信じないかはあなた次第です。



江角マキコと「ツレの男」は男女の関係にあり、というか現状は不倫関係にある。その2人が揃って食事会に参加しているのだから、少なくともすでに会の仲間にはオープンな交際なのである。あるいは、そもそもこの食事会は2人から知人などに、なにがしかの報告をする会だったのかもしれない。



その食事会が開かれることを聞きつけた『FRIDAY』が張り込んだ。



店から出てきてクルマに乗り込み、遠回りをしながらどこかにたどりつくまでの一部始終を取材した。とうぜんカメラにも収めてある。



記事がほぼできあがった段階で、江角マキコサイドに『FRIDAY』から事実確認のための取材申し込みをした。



江角マキコサイドから猛烈なもみ消し工作。とうぜん弁護士があいだに入る。



おそらく、同記事のタイトル《「芸能界休養宣言」 江角マキコが母として選んだ道》には、そのときの江角マキコサイドからの主張、子どもの気持ち、子どもへの影響を考えて自粛してほしい、が反映されている。



また、江角マキコが「芸能界から離れる決意を固めていた―」という内容を書いているのは現在のところ本誌だけなので、「江角マキコはすでにもう一般人である」という主張もされた。



さまざまなやりとりののち、4月28日発売号の記事に落ち着く。写真もあたりさわりのないもの、つまりこんな場合に使えるものは撮影していなかったので、まったく別のものに差し替えた。



そのうち、今回のバーターに使われたなにがしかの情報が『FRIDAY』に掲載される。



どう思われます? 私としてはかなりな自信があります。うーん、付け加えれば、ことの遠因には、国民年金保険料の未払いスキャンダルとか長嶋一茂邸落書き事件とか、いろいろと酷い目に遭わされてきた旦那がついに愛想を尽かせた、ということがあるのかもしれません。



さらにこの件については、東京スポーツの記者が江角マキコのゴシップを手に入れたものの「番組降板で落ち目のマキコをさらに叩くのもどうか」と二の足を踏んでいるという話もあります。だめだよおー。センテンススプリングにやられちゃうよ。



しかしまあ、今回の『FRIDAY』の記事で、江角マキコの芸能界カムバックの線は、ほぼ完璧に消えてしまったといえるでしょう。いまだ激しく対立しているといわれるママ友グループの喝采の雄叫びが、ここまで聞こえてくるような気がします。



ベッキーにもいえることですが、ふだんから敵をたくさんつくってしまうと、こんなときはほんとうに辛いです。気をつけましょうね、お互い(了)。

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うーむ。十年一日のごとくくーだらないことをダラダラと書き連ねておる。とくにこの記事をかいているときになぜ「洗脳」という言葉が浮かばなかったのか、痛恨の極みなのである。4月5日の夜、西麻布の高級イタリアンレストランでの出来事について「2人が揃って食事会に参加しているのだから、少なくともすでに会の仲間にはオープンな交際なのである。あるいは、そもそもこの食事会は2人から知人などに、なにがしかの報告をする会だったのかもしれない。」と書いたところからあともう一歩だったのに。



さらに悔しいのは、その前後どこかで「A氏」の、顔の判別が難しい全身モノクロ写真を見たときに、女優・若村麻由美(50)の亡くなられた夫を連想していたのである。美人女優とはまったく釣り合いのとれない恰幅のよさ、というか異形ぶりと、どこか獣的な猛々しさが共通しているように思えたのである。いまとなっては後出しジャンケンといわれてもしかたがないけれども。



若村麻由美の亡夫は新興宗教「釈尊会」の代表・小野兼弘(享年54)であった。で、結婚当時(2003年)、10歳以上の年の差があったこともあって若村麻由美は「洗脳」されたのか? とさんざん憶測されたのである。おっといま確認すると小野兼弘 、渡辺謙(57)の元妻に4億5000万円を貸したとして離婚裁判にも顔を出していたらしい(Wikipedia)。ああ、ゲンナリするくらいよく似ている。



いま改めて考えると、洗脳」を疑ってみるべき理由は確かにある。2015年12月の段階でほぼ芸能界引退状態になり、それ以前に「A氏」に億単位の金をつぎ込んだ江角マキコが、もしここで不倫→離婚という轍をたどったとしたら生活はいったいどうするのか? ということである。



2人の子どももいる。「A氏」にはすでに詐欺師のレッテルが貼られているし妻もいるのであるからまったくアテにはならない。もちろん離婚にあたって江角マキコは慰謝料を払わなければならないほうの立場だ。にもかかわらず、離婚の危険を承知で関係が続いているのは井上ハムゾーがいう「別の力」が働いているからだ、と考えざるを得ないのである。



うむ。逆に考えれば夫のフジテレビ社員・平野眞(51)がまだ離婚に踏み切らないのは子どものこととあわせて、江角マキコの不倫は「洗脳」されているからだと考えてのことか、とも推察できる。いま妻は正常な精神状態ではないのだ、しかたがない。しかしそう自分にいい聞かせることはできるかもしれないけれども、これは男としてはたいへんに辛いことだろうと思う。



またハムゾーがいうように江角マキコの家族と「A」氏の家族が一緒に旅行に行ったりなどしていたとすれば、江角マキコの夫も「A」氏に取り込まれてしまっているのかもしれない。「洗脳」は常識を破壊するので傍から見るといつもひどくドロドロして映る。格差があちこちで激しくなり社会全体がギスギスしてくると、さらにこういう輩は増えるのであろう。



ずいぶん長くなってしもうた。井上ハムゾーについてはまた日を改めて書かせていただきたい。(了)







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2017年1月24日火曜日

スーパーきかない女、江角マキコの引退宣言。読むとボロが出る出る



みなさまご無沙汰しておりました。謝罪文評論家のゴメンネ一筆です。このたびは江角マキコさん(50)が弁護士を通じてマスコミ各社に送付したといわれる、なんと申しましょうか「声明文」につきまして解説をさせていただきます。では、まずその全文をご覧いただきましょう。送付されたのは2017年1月23日です。



******************************

報道各位

明日発売の一部女性週刊誌において、江角が不倫を行っているとの報道がなされるようですが、相手とされている方とは、投資金の返金交渉の相手方として、交渉のためお会いしているのであって、不倫関係などには断じてございません。事実無根の報道に対しては、法的措置を準備中です。

 なお、夫との別居については事実ですが、あくまで双方の仕事や生活スタイル上の便宜のためであり、夫婦関係が悪化したという理由ではありませんし、離婚の予定も全くありません。



芸能活動を引退させていただく所存であることは事実です。30年間エンターテイメント業界において活動させていただきましたことについては、とても感謝しております。ただ、子供の誕生も成長も、仕事をしながら歩んで参りましたので、今は一度立ち止まり、子どもたちのために、今私にしかできないことを選択し専念する時期だったと考え、このような決断に至りました。これまでお世話になった皆様に、心より感謝申し上げます。

以上
平成29年1月23日

******************************



江角マキコさん、そうとう慌てておられるようです。そのために若干の齟齬が生まれています。最後の段落の冒頭「芸能活動を引退させていただく所存であることは事実です。」と唐突にあるのがそれです。そんなことをあらかじめどこかでマスコミに語っていたのでしょうか。



探すとすぐ見つかりました。『女性自身』(2017年1月23日配信)です。以下抜粋します。



《「私自身、芸能活動についてはこのほど引退させていただく所存です。30年エンターテイメント業界において活動させていただきましたことについては、とても感謝しております。ただ、子供の誕生も成長も、仕事をしながら歩んでまいりましたので、今は一度立ち止まり、子供達のために今、私にしかできないことを選択し専念する時期だと考えました」

1月20日の夕方。江角マキコ(50)から、本誌に衝撃のファクスが届いた。



この前日、編集部から江角に、彼女とある男性・A氏とが「不倫関係」にあるのではないかという“質問状”を送っていたのだ。》



江角マキコさんはすでに20日夕方の段階で『女性自身』に対して芸能活動引退を表明していたわけです。で、不倫疑惑を報じるこの『女性自身』の発売(1月24日)前に、あからさまないい方をすれば先手を打ってマスコミに対して疑惑を否定した、そのついでの“引退宣言”ということです。



そこで『女性自身』にだけ対応した20日の経緯との混乱が生じて「芸能活動についてはこのほど引退させていただく所存です。」をわざわざ「芸能活動を引退させていただく所存であることは事実です。」と修正するというミスをおかしています。



実は1月1日の当ブログでも今年の予想として「江角マキコの不倫が発覚。離婚へ」と書いたように、江角マキコの不倫はかなり以前から風評にのぼっていました。ですから『女性自身』以外のマスコミともいろいろなやりとりがあったのかもしれません。ついでにもう少し『女性自身』から抜粋しておきましょう。



《

じつはこのA氏なる男性は、昨年8月にある投資詐欺事件に関連して警視庁に逮捕されている。その後、事件と関連した金融商品取引法違反の罪で有罪判決を得た。

本誌は、昨年12月、江角とA氏が都内のマンションの一室に6時間以上もこもっていたのを確認。写真も撮影していた。

そして、江角の夫であるフジテレビのゼネラルディレクター・平野眞さん(51)を直撃すると、苦渋の表情でこう答えたのだった。

「じつは、2年前から別居しています。“相手の男”のことも知っていますよ。ただ、子供のことがあるので……」

夫も認めた江角とA氏の“不倫関係”。いよいよ江角本人に事実確認を――。そこで返ってきたのが、冒頭の衝撃の“引退宣言”だった》



『女性自身』は不倫疑惑よりも“引退宣言”のほうを“衝撃”と捉えているようです。江角マキコは“バカ息子”長嶋一茂邸落書き事件などですでにセミリタイアの状態にありましたから、一般の読者感覚からすれば“引退宣言”よりも不倫疑惑のほうに目がいくはずです。そこが逆転して“引退宣言”に驚いてしまっているのは、いかに編集部内で江角マキコの不倫疑惑があたりまえのことになってしまっていたかを物語っています。



こうした事情は江角マキコにもマイナスでした。というのも、読者としては「なにをいまさら引退宣言なのか?」という感想ですから、引退宣言をしなければならない理由を考えます。そもそもわざわざ引退宣言などしなくても黙って消えていけばいいだけのお話ですし。



それをなぜ……、と考えると、ああ、“不倫疑惑にはもうふれてくれるな、私は素人、一般人”ということなのだな、という意図にすぐ気付きます。もうどうでもいいことですけれども、最後の最後まで強気で傲慢な見栄張り女です。いいすぎてますかしらん。



最後の最後まで強気で傲慢な見栄張り女だということは「 今は一度立ち止まり、子供達のために今、私にしかできないことを選択し専念する時期だと考えました。」という一文にも表れています。あの、“バカ息子”長嶋一茂邸落書き事件の原因になったといわれる、いわゆるママ友とのトラブルをすっかり忘れていらっしゃる風情です。あまり子どもたちに専念されると怖いです。



ついでにいわせていただくとWikipediaによれば江角マキコの活動期間は1995年からとなっていて、今年で丸22年。ファッションモデル時代を含めても「30年間エンターテイメント業界において活動させていただきました」はいささか盛り過ぎです。どんな経歴を飛ばしていらっしゃるのでしょうか。



もとい。少しうがった見方をすると、引退宣言が衝撃だというのは『女性自身』からの痛烈な皮肉ともとれます。『女性自身』はすでに2016年7月15日配信分でこう書いています。



《14年に発覚した“長嶋一茂邸落書き事件”で関与を疑われ、仕事が激減した江角マキコ(49)。今年4月、写真誌の取材に江角自身はこう語っていた。

「仕事がなくなったのではありません。自分からテレビに出るのをやめようと決めたんです」

いわば強気の芸能界“無期限休養宣言”――。その真意はどこにあるのだろうか。じつは、“落書き事件”発覚後の14年末、江角は大規模な自宅リフォームを行っていた。彼女の知人が明かす。

「江角さんの自宅は、都内の高級住宅地にある3階建ての豪邸です。1階の真ん中には中庭もある、オシャレな造りの家でした。リフォームは、その中庭までつぶして、1階をぶち抜きのワンフロアにするものでした。そして、その広いリビングルームの一角に、子どもの勉強スペースを作ったんです」

リフォームに際して、彼女は周囲にこう話していた。

「(落書き)騒動で仕事が激減しちゃうと思う。今後は時間に余裕ができるけど、子育ての時間がたっぷり取れると前向きに考えます」

—〈略〉—

それだけでも、子供の教育にかける江角の情熱がわかるというもの。もしかしたら、江角はこのまま“引退”すら覚悟しているのかもしれない――。》



ともあれ『女性自身』からの“質問状”は前日に郵送で送られているはずなので、江角マキコはそれを受け取った当日、急いで『女性自身』あてにファクシミリを返したということです。しかし江角マキコ自身にとって引退宣言はその場の思いつきではありませんでした。「きたな、バカ野郎」ですね、たぶん。でもこちらは「おっと、そんなの先刻承知の助」なのですよ。



最後に話は少し逸れます。今回、江角マキコの写真を何葉か拝見して、鼻のイノシシっぽさが似ている吉田羊(42)との共通点がやはりいくつかある、と「全顔思想」創唱者として思い、そして吉田羊といえばHey! Say! JUMPの中島裕翔(23)7日間監禁事件で、そんなジャニーズといえば松本潤(33)はじめAV嬢で、しかしジャニーズのタレントがAV嬢を重宝しているらしいように、実は芸能界においてジャニーズタレントも便利で重宝な存在になっているのだろうなあ、と思いました。マスコミに嗅ぎ付けられないかぎり事務所はひた隠しにしてくれるわけですし。元気だし。もう、年増にはたまらんでしょうなあ。てへへ。ってまた下ネタ。(了)









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2017年1月23日月曜日

いったいなにが? 日刊サイゾーの唐突なパワーアップ



ニュースサイト『日刊サイゾー』が最近調子がいい。今年に入ってからのことだけれどもかなり突っ込んだ記事を書いている。あの『日刊サイゾー』がどうしたのであろう? なにがあったのであろう? たぶん『日刊サイゾー premium』への会員誘導のためであろう。なぜなら有料配信のはずの『日刊サイゾー premium』の記事も一緒に掲出されているからである。そんなものである。



“あの『日刊サイゾー』”よばわりしてしまったのは、過去にはマジか? とアタマをひねりたくなる記事も散見されたからだ。探してみたら少し古くなるけれどもこんなものまで出てきた。2015年11月4日付である。抜粋してご紹介しよう。『日刊サイゾー』、バックナンバーの物もちもいい。



【嵐・相葉雅紀がイベントでリクエストされたポーズが“差別表現”でお蔵入り! スタッフ騒然の事態に】

《嵐・相葉雅紀がメルセデス・ベンツの新型「smart」の新テレビCMへの出演が決まり、10月29日に会見に出席。イベントは和やかに進行していたというが、その場で相葉たちがリクエストに応えて取ったあるポーズが差別表現に当たるのではないかということで、スタッフたちは騒然となっていたという。

〈略〉

「マスコミによる記念撮影の際に、CMが『fortwo forfour』というタイトルだったことにかけて、メルセデス・ベンツ日本の社長兼CEO上野金太郎氏が2という数字を、相葉が4という数字を指で作ってポーズをとってもらうというリクエストが入ったんです。その場は何事もなく撮影となったのですが、これが『四つ足→動物→畜生→人間以下の意味』『武器を持って蜂起しないよう、親指を切り落とされたから』と諸説ある差別表現にあたるのではないかということで、終了後にPRスタッフが血相を変えて『このカットはご使用を控えていただければ』とアナウンスしていました」(ワイドショースタッフ)

結果、その問題になったかもしれないカットは写真・映像ともに水際でお蔵入りとなり、騒動には発展することはなかったよう。少しでも躍動感のある画をと、よかれと思ってやったことが、思わぬところで裏目に出てしまったようだ。》



メルセデス・ベンツ日本のPRスタッフも滑稽だけれども、その記事を「少しでも躍動感のある画をと、よかれと思ってやったことが、思わぬところで裏目に出てしまったようだ。」で終わらせてしまう『日刊サイゾー』もそうとうなものである。



これでは居酒屋で「ジョッキー4つ!!」と手を上げて頼めなくなるではないか。これは以前に書いたか。いやヤクザが「5つ!!」と頼んでもどうしても4つしか出てこないというギャグだったのかのう。もうなにもかもが朦朧としておる。



もとい。「相葉が4という数字を指で作ってポーズをとってもらう」ことが「諸説ある差別表現にあたるのではないか」。こうしたバカげた思い込みが不要な怯懦を生み、逆にいつまでも差別意識を息づかせてしまうのである。『日刊サイゾー』これではマスコミとしての常識を疑われてもしかたがない。



そーんな『日刊サイゾー』が、しつこいようだがいい調子。『日刊サイゾー premium』会員獲得大キャンペーン中だけのことなのか、そしてその“premium”もこれからどう転ぶのかはわからないけれども、とくに以下の座談会記事はおもしろかった。あ、“会員獲得大キャンペーン中”というのは勝手な想像である。



[SMAP騒動の裏にいる魑魅魍魎…スーパー芸能記者が見る“年始め芸能報道”の正しい読み方【前編】](2017年1月22日配信)

[マスコミ不信を招いたSMAP騒動の余波…スーパー芸能記者が見る“年始め芸能報道”の正しい読み方【後編】](2017年1月21日配信)



なぜか後編のほうが前編より1日早く配信されていることになっているのである。それはともかくごく一部だけ抜粋してご紹介しよう。



《NHKが、大みそかの紅白歌合戦において、最大の目玉としてSMAP出演に動く中、その窓口を務めていたのが、所属先のジャニーズ事務所ではなく、田邊社長という時点で、SMAPの制御不能&空中分解ぶりが如実に表れているわけだが、草彅剛らSMAPのメンバーたちと親交の深い子飼いの大物タレント・タモリを『SMAP×SMAP』に出演させ、紅白への投入も辞さず、メンバーたちの説得にあたった田邊社長の目論見はあえなく霧散。

結果、SMAP出演は失敗におわったわけだが、辞退を真っ先に報じたのが、フリーアナウンサーの夏目三久と有吉弘行の交際&妊娠を報じたのが「日刊スポーツ」だったのは、偶然ではないはずだ。

「SMAPの紅白辞退のニュースは、言うなれば田邊社長にとって赤っ恥以外の何物のでもない。田邊社長がNHKサイドに『俺に任せろ。SMAPを紅白に出してやる!』とタンカを切ったことは業界内では広く知られていますからね。日刊にしてみれば、田辺エージェンシー所属の夏目アナのスキャンダル記事を完全否定されて、訂正記事まで紙面に出させられた恨みを晴らしたといったところでしょう」(スポーツ紙デスク)

そして、この日刊のスクープの裏には、水面下で激しい抗争を繰り広げているバーニングプロダクションの周防郁雄社長の暗躍があるという。

周防社長と田邊社長の対立が表面化したのは昨春のことである。

「バーニングに国税が入るということで、それまで周防社長に忠誠を誓っていた大手芸能プロダクションの複数の社長や出版社の社長などが一斉に周防社長のもとを離れて、田邊社長にすり寄った。しかも、彼らはIT関連企業を立ち上げて、その株で大儲けしたことで周防社長との対立の色に拍車がかかりました。そうした中で、周防社長がSMAPの独立騒動を妨害すれば、前出の田邊派が日本レコード大賞の“闇資料”を『週刊文春』にリーク、夏目&有吉の一連の報道など、水面下で激しい火花を散らしていた……という話が多くの芸能マスコミの間で囁かれました」(週刊誌記者)》



芸能・マスコミ裏事情の暴露、痛快である。これがどこの出版社・新聞社にも属していないネットニュースならではの強みであろう。このままこれを続けられれば『噂の真相』の流れを汲む『LITERA』も厳しい。



そうそう。今回の座談会がそうであるように、『日刊サイゾー』or『日刊サイゾー premium』がかつての『噂の真相』のような、週刊誌・新聞紙記者たちのフラストレーション発散の場になってくれれば楽しいと思うのである。「スーパー芸能記者」という手前味噌な呼び名も許そう。“premium”読者になってもいい。果たしてサイゾーに何本もの訴訟を抱えても続ける根性はありや?



『日刊サイゾー premium』、とりあえずいまなら一部だけだけれども無料で読める。『日刊サイゾー』ホームページのトップにドドーンと掲出されている。おヒマな方はぜひお出かけいただきたい。私? 私はサイゾーからびた一文ももらってはおらぬ。ほしい。(了)





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2017年1月22日日曜日

相手17歳というけれど狩野英孝だって6歳くらいだと思うよん



昨日は笑った。最初の一撃は「ドナルドトランピ」である。カリフォルニアで発見された新種のガの名前なのだけれども“トランピ”、ワケもなくおかしい。さっそくいつからかどうしてか部屋にあるトランプのことをこれからは「トランペ」と呼ぶことにした。



もちろんガの“トランピ”は第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)にちなんでいて、フルネームは「ネオパルパ・ドナルドトランピ(Neopalpa donaldtrumpi)」である。体長約9ミリ、いわれれば頭の上の金色の鱗粉がドナルド・トランプのヘアースタイルに似ているような気もする。しかし気もする程度である。



このガを発見し命名したカナダ人研究者のバズリク・ナザリによると「米国の危機的状況にある生息地の保護を続けるため、より多くの人の注目を集めたかった。この国には、まだ確認されていない種が多数存在する」なのである。(AFP・2017年1月19日配信)



2016年9月には“オバマイ”という新種の扁形動物が発表されている。こちらは第44代アメリカ大統領バラク・オバマ(Barack Obama)にちなんでいて、フルネームは「バラクトレマ・オバマイ(Baracktrema obamai)」である。



発見者トーマス・プラットという専門家は“オバマイ”の由来について「移動するのに驚くほどの障害に直面し、成長と繁殖のため宿主の免疫系と闘わなければならない」点を踏まえたといっているらしいけれども、あとづけの感じがする。また、家系調査をした際、自身の家族とオバマ大統領の家族が共通の先祖に由来することを知ったことからも影響を受けた、と語ったらしい。(AFP・2016年9月11日配信)。



“オバマイ”はマレーシアでカメに寄生している。



“トランピ”や“トランペ”というパ行の語尾変化がただひたすら滑稽さを醸すのに対して“オバマイ”に見られるア行の語尾変化にはなんとなくアフリカンで知的な雰囲気がある。“トランピ”はただのパーみたいである。移民を制限してパーな白人ばかりになったらどうするつもりだろう? 最終的にネイティブ・アメリカンだけの国にするというなら話は別だが。



次に笑えたのが狩野英孝の淫行記者会見である。狩野英孝は徹底的にパ行の人なので取材陣とのやりとりが半分以上噛み合っていなかったのである。それが朝から酒を飲んでドローンとしたアタマにぴったりマッチしていい気分であった。



「涙の謝罪会見66分」? 狩野英孝泣いてたっけ? 記憶にない。狩野英孝の涙よりも「野性の勘」発言と剃り過ぎた眉毛が印象的であったことは誰しもが認めるところであろう。



「野性の勘とか。働いたんです。嘘ついてることない? という1発目の質問で、間があったんです。で、何かあるなと。年齢とは思わなかったです」で、相手がまだ十代であることを突き止めたというのである。恐るべし狩野英孝、ハンターである。生まれながらのハンター。狩野マタギ。



しかしその野性の勘の発動の鈍さは責められてしかるべきであろう。とくに未成年であることは付き合う前に看取しなければならない。その意味ではなんの役にも立っていない。俳優をめざして上京して丸16年、都会の人混みに第六感まで奪われてしまったのか。徹底的にパ行なのに感覚まで鈍って、これまでどうやって生きてきたのであろう? やはり笑いの神さまがついているのであろうか?



おお、狩野マタギが付き合っていたというのは「赤血球」という地下アイドルグループのメンバーであったらしい。狩野マタギと付き合いはじめた昨年7月ごろに引退して、いまは千葉県の通信制高校
に学ぶ17歳である。重ね重ね恐縮であるけれどもそうとう若い。「赤血球」時代の写真で見るかぎり、若過ぎる!! とこの私でも野性の勘は働く。可愛いか可愛くないかといえばごくふつうである。ごくふつうの赤血球。



川本真琴(43)、加藤沙里(35)、六股疑惑、そして今回。狩野ロクマタギはなぜこうも女に見境がないのであろう? 郷里の宮城県立築館高校(偏差値Eランク)の先輩、宮藤官九郎も嘆いておられる。逆につねに女がいることが、あのあまり根拠のない自信に結びついていることはよくわかる。あれはモテるとはいわない。



なぜであろう? なぜあれほど女に目がないのであろう? うむ。当時『ロンドンハーツ』、現『金曜★ロンドンハーツ』(テレビ朝日)の総合演出を担当しているプロデューサー・加地倫三は、狩野ロクマタギについて「彼はピーターパンなんですよ。凄く純粋な男なんです」と語っている。狩野ロクマタギを歌手デビューさせるというドッキリで反響を呼んだ『ロンドンハーツ 50年に1人の勘違い男 ボク芸人やめますSP!』(2009年2月3日放送)のころ、つまり「50TA」のころのことである。



ピーターパン、なんとなくわかるような気がする。いつまでも子どもということである。狩野ロクマタギパンは、子どものように異性というかセックスと戯れているのかもしれない。常識だとかモラルという日常の垣根は通用しない。



フロイドによれば子どもにも性欲はある。「小児性欲」と呼ばれ、発達心理学の主要な柱をなしている。「小児性欲」は5つの段階に別れていて、これら性行動をともなわない性欲を充足させられるか否かがその後の人格形成に大きく寄与すると考えられている。



【小児性欲】
口唇期(満1歳ころまで)
肛門期(2〜3歳)
男根期(5〜6歳まで)
潜伏期(学童期)
性器期(思春期以降)



潜伏期に小児性欲は一時影をひそめ、子供の関心は知的方面に移行し、比較的感情が安定する。そしてそれから性器を中心とした性欲の満足が求められる時期、性器期に入るわけである。



うむ。そうするともちろん狩野ロクマタギパンは「性器期」以降にいるわけであるけれども、ここでは「男根期」、男根に関心が集中する時期だと考えたい。いつも用事もないのにチンチンをいじっているはな垂れ小僧、がぴったりのイメージである。



そういえば私は小学生のときの調理実習で、そんな同級生が素手でつくった「キュウリの塩もみ」を食べさせられたことがある。あのときどうして拒否しなかったのであろう? それからそいつは授業中にいきなり机の上に立ち上がり、半ズボンからチンチンを引っ張りだして



「これを見ろおーっ!」



と大声で叫んだこともあった。私はいったいどこのなんという学校に通っていたのであろう? どんどんわからないことが増えていく。



狩野ロクマタギパンはいずれしばらく謹慎したあとにまたテレビに出てくるのであろう。番組ももうすでに『金曜★ロンドンハーツ』に決まっているらしい。そのときの顔を見れば私もなんとか子ども時代のことを思い出せるような気がする。まだ酒が残っている。失礼した。(了)






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2017年1月21日土曜日

SMAP元マネ飯島三智に追い詰められたジャニーズの意外な狼狽ぶり



まさに号砲一発であった。1月19日発売の『週刊文春』である。ラオックス関係者の設立した会社の代表取締役にSMAPの元マネージャー・飯島三智(58)が就任したと伝えている。



それもそのはず、新会社の登記情報には事業目的として「日本コンテンツの海外発信事業」「映画製作」が含まれており、さらにラオックス関係者、つまりラオックスを運営する蘇寧電器の羅怡文社長およびその夫人は中国の政界や芸能界に太いパイプをもっている。とうぜん中居正広(44)以下4人、いま注目のSMAP独立組の去就問題にも深くかかわってくるだろうと予想されるのである。ネットマスコミは大騒ぎである。そういうオラもこれについては19日付のこのブログに書いたばかりだん。



で、Go for 一発!! 走り出したマスコミは中居正広以下4人のジャニーズ離脱、飯島三智との合流はこれで決定的という見方でほぼ一致しているようだ。いくら『週刊文春』の直撃に対して飯島三智本人が「SMAPの話はひとつもしたことがありません。1000%ない!」と答えたからといってそれをまともに受け取る人間はいない。そもそも4人のジャニーズ離脱、飯島三智との合流はもうずっと以前からの確定事項なのである。



それよりもここで興味をそそられるのは、ジャニーズ事務所がこの事態をどう受け止めているのか? またほかのプロダクションなど芸能界はどう反応するのか? である。日本芸能界は当面、ジャニーズ事務所と飯島三智の関係を軸にして激しくせめぎあいながら大きく変化していく。海千山千といおうか魑魅魍魎というべきか、すでに熾烈な情報戦がはじまっている気配もある。



また興味という点でいえば昨年はイタリアの名門サッカークラブ「インテル・ミラノ」を買収し、さらにイングランド・プレミアリーグの海外放映権まで取得した蘇寧グループが、いったいどこまで本気でエンターテインメント産業へ参入しようとしているのか? そしてそこで飯島三智の新会社はどのように位置づけられるのか? も気になる。蘇寧グループはお金持ちだし。長友佑都(30)でなくてもアモーレである。



しかしSMAPファンにとってみれば、では中居正広以下の4人は中国へ行ってしまうのだろうか? もう日本では見られなくなるのだろうか? 赤西仁みたいに、というのが最大の関心事であろう。



実は飯島三智関連の会社はもう1社ある。飯島三智がジャニーズ事務所を辞めた去年2月4日のその日に田辺エージェンシーの元専務である松尾浩介が設立したマネジメント会社『B』である。飯島三智のために立ち上げた事務所といっていい。おそらくここが中居正広以下4人、さらに総勢20人にもおよぶといわれるジャニーズ離脱組の日本国内での活動拠点になると思われる。



松尾浩介という人物は田辺エージェンシーグループにおいて田辺昭知(78)、そして傘下のプロダクション、ケイダッシュの会長である川村龍夫(76)に次いでナンバースリーの地位にあり、もちろん田辺昭知からの信頼も厚い。つまり飯島三智とSMAP独立派4人組は国内においてもジャニーズに十分対抗できる態勢をすでに整えているのである。



田辺昭知は日本芸能界のドンである。どれだけドンかといえばだいしゅき夏目三久(32)の扱いを見ればよくわかる。昨夏の妊娠→結婚騒動のあと、夏目三久にはなんと女優業への道を用意しているし、有吉弘行(42)には今春からの大幅露出減が噂されている。要するに自分の手元に留まった愛人にはご褒美、その愛人を寝取ろうとした男へは制裁。天国と地獄。こんなことができる人間はそういない。というかこんなことをしようと思う人間もそういない。



であるから飯島三智の新しい仕事に対して、ジャニーズのメリー喜多川(90)や工藤静香(46)と仲よしのバーニングプロダクション社長・周防郁雄(76)があからさまに介入してくるとは考えにくい。4人の活躍する姿はこれからも日本で十分に見られる。



確認しておくと『B』が設立されたのはもちろん5人揃っての独立構想が潰れたあとである。潰れたあと新たに立ち上げた構想にのっとって『B』がある。そしてジャニーズ事務所退社後も飯島三智は田辺昭知、川村龍夫と面談を重ねている。すなわち飯島三智は少なくともほぼ1年前から『B』とラオックス=蘇寧グループ系新事務所の2本立て構想を抱いていたと考えられる。



それにつけても飯島三智という人には感心させられる。蘇寧グループ系の新会社社長に納まったことで独立にかかるリスクヘッジはほぼ完璧だし、『B』に対しても対等以上の立場で仕事ができる。よりどころが『B』しかないのとではまったく雲泥の差だ。こうした政治的感覚をもちながら、たとえばドラマの脚本もラクラク読みこなすというのであるから、かなりスーパーである。マリオではない。



さて、この事態にジャニーズ事務所はどう対応しようとしているのであろう? いまはまだマスコミをつかっての情報戦略に関してしか見えてこないけれども、それは4人の離脱→飯島三智との合流をなんとか阻害・阻止しようとする「硬」と、離脱の条件交渉あるいはその後の協力関係も見据えた「軟」の2本立てであるように見える。「北風」と「太陽」でもいい。そういえば飯島三智もジャニーズ事務所も大谷翔平(22)も二刀流である。ただそれだけである。



ジャニーズ事務所が「硬」「軟」交えて情報を流してくるのでマスコミの動きもややこしい。それを解きほぐして読もうとするこちらは気をつかう。とりあえずは両方の代表的な記事をピックアップしてみよう。まずは「硬」、4人と飯島三智の独立構想をなんとか阻害・阻止しようとするものである。『アサ芸プラス』(2017年1月20日 配信)がこう書いている。



【「育ての親」が新会社設立も元SMAPメンバーたちが合流できない“爆弾”事情】

《〈略〉一部では、解散騒動の最中、ジャニーズ事務所残留を表明した木村を除く4人がI女史の新会社に合流するのではという見方もあるが、その一方で別の芸能プロ幹部は否定的な見解を語る。

「他のメンバーと袂を分かった木村を除く“独立派”の中でも、強硬派の香取慎吾を除く3人がいまひとつ強気な態度に出られない背景には、“爆弾”の存在があると言われています。つまり、ジャニーズ事務所が過去に水面下でマスコミ各社に対して、歯止めをかけて封印してきたスキャンダルですよ。木村を除く4人が仮にジャニーズから独立するとなれば当然、報復措置としてそういったスキャンダルが表沙汰になる可能性がある。そういったリスクを回避するため、3人は芸能界の重鎮を頼り、ジャニーズと交渉してもらうことで“円満退社”を目指してきたわけですが、芸能界とは別の勢力が動くとなると、話は変わってきますからね」

元SMAPメンバーの今後の動向が何とも気になるばかりだ。》



マスコミ辞令というヤツである。本来は政治や企業活動において人事の異動をあらかじめマスコミを通して周知させておく、その反応を探る、といった意味あいであるけれども、この場合は脅しである。報復措置としてスキャンダルを盛大に流れ出させますよ、といっているのである。



たとえばすぐにピンとくるのは『噂の真相』(2000年12月号)が書いた【国民的アイドルSMAPリーダー中居正広を襲った妊娠中絶劇の顛末独占衝撃告白】である。中居正広が署名した中絶同意書、さらにその署名が本人であることを証明するための中居正広の筆跡まで持ち出しての、逃げるすべのないスクープであった。しかもこのときに相手の女とのあいだに入って最終的に中絶を納得させたのがマネージャー・飯島三智だったのである。



いまさらこれを持ち出されては大ダメージである。本人たちとしても思い出したくない過去であろう。しかしそんなことをいいはじめればジャニーズ事務所側にも火種は山ほどある。最大のものはジャニー喜多川社長みずからの複数の少年との淫行疑惑である。約30年も内部にいたメンバーや飯島三智なら、いくつもネタは握っている。その気になれば、へい、お待ち!! であろう。そっちがいうならこっちも。泥仕合になりかねない。そんなことはジャニーズ事務所も百も承知だ。



であるから実際にはほとんど恫喝の効力はないけれども、もしかするとイメージを傷つけられるかもしれない、というくらいの気にはさせる「硬」である。まあ、だいたいにしてこの「ジャニーズ事務所が過去に水面下でマスコミ各社に対して、歯止めをかけて封印してきたスキャンダル」という話を『アサ芸プラス』が書くというのも異例である。かつてスキャンダルが存在していたことを肯定しているのであるから、かつてのジャニーズ事務所なら黙っていない。



逆に「軟」のほう。独立するにしても事務所側から見てなんとかソフトランディングしてもらえないか、という下心をもって宥和しようという戦略である。これにはこの1月14日にジャニー喜多川(85)が語ったコメントが最大限利用されている。ネットニュースで取り上げなかったところはひとつもないはずである。以下のようなものである。



「SMAPもああいうふうになりました。元気づいてやってくると思います。僕は(解散の詳細は)何も知らないですから、正直なところ。SMAPは頭文字を取るとさ、『(S)素晴らしい、(M)メモリー、(A)ありがとう、(P)パワー』でSMAPなんだよね。SMAPはそれで終わり。でも、個々がすごくやっているじゃないですか、活動を。絶対、期待出来ると思います。僕も今、子供たち(ジャニーズJr.ら)で新しい(作品)をやっていますから、それもご注目いただいて。これからの芸能界はますますよくなっていくということ」
(『メディアゴン』2017年1月17日配信)



うむ。ジャニー喜多川はクセは悪いけれどもとことん悪い人間ではないのである。SMAPにもいつも温情を感じさせる発言をしている。しかしだからといってそれがジャニーズ事務所の意思なのかといえばまた別問題で、ジャニーは姉のメリー喜多川のほぼいいなりなのである。「命をかけて守る」といい切ったSMAPがいとも簡単に解散させられたのがなによりの証拠。社長の肩書きが悪ふざけのようにさえ見える。



そんなジャニー喜多川なのでまったく鵜呑みにはできないのであるけれども、ジャニーズの御用雑誌とまで揶揄される『女性セブン』(2017年1月20日配信)が取り上げ、さらにその発言を独立容認の方向に拡大解釈したとなると、いささか事情は異なってくる。ような気もする。木村拓哉(44)に対する歯の浮くような前半のヨイショ部分はバッサリカットして、4人の独立問題に関する部分だけをご紹介しよう。



《そんな中、元SMAPのメンバーの行く末について、事務所のジャニー喜多川社長(85才)が13日、注目の発言をした。

「みんなそれぞれの気持ちに任せます。だけどみんなが出て行くっていうことを前提に話はしてないと思います。そんなやぼっちい人間、タレントじゃないと思う。ぼくは絶対永遠に後押し、バックアップ、応援をしていくつもり」

ところが、その“真意”を巡って、翌14日のスポーツ紙の一面は真っ二つに割れた。サンスポの見出しは《元SMAP全員独立ない》。対して日刊スポーツは《元SMAP4人移籍「任せます」》というものだった。

「ジャニーさんの“任せる”という発言はつまり、木村以外の4人に独立の意志があれば認めるということでしょう」と語るのは、ある芸能関係者だ。

「大手事務所から中小事務所に移籍や独立をしても、なかなかそれまでと同じように多くの仕事をこなすことが難しくなるケースは多いですが、ジャニーさんの“バックアップ発言”で、その心配もなくなった。独立すると、ジャニーズのタレントと共演が困難になるのではないかといわれてきましたが、それもクリアになった。もう自由にしていいよ、ということでしょう。それでもメンバーはまだ悩んでいるみたいですけどね。事務所に残る木村さんと他の4人が共演することも今後あり得るということです」》



ジャニー喜多川の発言に対して《元SMAP全員独立ない》と《元SMAP4人移籍「任せます」》の2通りの解釈があることをわざわざ示し、『女性セブン』としては「独立の意志があれば認める」ことであろうとしているわけである。これもまたまだまだ100%信用するというわけにはいかないけれども、ジャニーズ事務所もここへきてついに折れかかっているようすは窺える。弱気になっている。



ジャニーズ事務所がここまで弱気になる理由は2つある。ひとつは記事の最後の部分で「事務所に残る木村さんと他の4人が共演することも今後あり得るということです」と語らせていることでわかる。つまり現状で4人に出ていかれてしまったままになると木村拓哉の悪役イメージが払拭できず、人気回復の手がかりが失せてしまうからだ。最低限、共演の可能性は残したいというのが本音であろう。“仲直り”ではなくてあくまで“共演”というところがミソだわよ。



もうひとつは例の松本潤(33)の二股疑惑でのダメージ。事務所全体がすっかりダーティなイメージになってしまった。もちろん「嵐」も辛い。松本潤については井上真央(29)への涙の土下座謝罪ついでのプロポーズで一件落着させたという情報があるけれども、それは井上真央に関してだけのお話である。世間は井上真央に同情こそすれ、その井上真央と結婚したからといって松本潤を許すほどお人好しではない。



しかもジャニーズ事務所にはこのほかにもまだいくつもくすぶっている話がある。最も強烈なのはなんといっても『日刊サイゾー』(2017年1月20日配信)が報じた以下の情報である。



【袴田吉彦、塩谷瞬だけじゃない! ハニートラップ女がひた隠すジャニタレとの仲】

《〈略〉だが、一説にはこのX、ほかにも大物と“関係”を持ったことがあるそうで「そのうちの一人は、ジャニーズの某人気グループのメンバーといわれています。彼の名前を暴露すれば、文字通り大騒動となりますが、彼女はジャニーズ事務所の力を恐れてか、自主規制しているそうです」(事情通)という。

某メンバーはインテリキャラで、MCを務めるレギュラー番組も持つ人物。お手本のようなハニートラップだが、引っ掛かった男が悪いのが世の常。いっそ、すべてを実名暴露してもらいたいものだ。》



「某人気グループのメンバー」で「インテリキャラで、MCを務めるレギュラー番組も持つ」といわれれば「嵐」の櫻井翔(34)か、あるいは「news every.」(日本テレビ)に出演中のNEWS・小山慶一郎(32)であろう。2人のうちのどちらかといわれれば「文字通り大騒動」になるならやはり櫻井翔だろう。この春にも「NEWS ZERO」(日本テレビ)ではメインキャスターに昇格するらしい。



SMAPに続いて「嵐」までどうにかなってしまってはジャニーズ事務所、もうたいへんである。というか屋台骨が一気に傾く。合計約500億円の売り上げが大幅ダウンと考えただけでただごとではない。そのうえメリー喜多川個人はSMAP独立→解散騒動で世間から目の敵にされたのがそうとうこたえているようだし、事務所的には先に書いたように次から次にスキャンダルやゴシップが噴出してくる。ついに弱気になってきたとしてもあたりまえである。



でもって弱気になったと見たとたん、かさにかかって攻め込んでくるのが世知辛いこの世のなかというものである。『日刊サイゾー』の記事もそんなところが出元かもしれないけれども、これを書かれてしまうジャニーズはやはり衰えている。物騒ないい方をすればジャニーズ事務所の周りにはすでにタキギがうずたかく積まれていて、あとはなにかの拍子で火がつくのを待つだけのところまできている。



ああ、そうそう。『スポーツ報知』(2017年1月20日配信)にはこんな記事もあった。これまたずいぶん譲歩したものである。



【舞祭組、Mステで中居への“感謝ソング” 「あなたからもらった1000の言葉忘れない」】

《〈略〉「“大切な人”への感謝を歌った曲」として紹介された同曲。歌詞の中に中居へのメッセージと思われる部分が多数あることが話題となっている。「気づいたら2年近く(新曲を)出してなくて、出せるかわからないけど4人で作ってみようということになって」と二階堂高嗣(26)。10日間合宿を行い、4人の作詞作曲のバラードを作った。

宮田俊哉(28)は「今回、初めてフルコーラスで歌えるということで。台詞もあるのでかまないようにしないと」と緊張の様子。すると後ろで見守っていた先輩、KinKi-Kidsの堂本光一(38)が思わず「俺らまでドキドキしてきた。ザワザワする~」と声をかけていた。

歌詞には、メンバー4人の名前を連想する部分のほか、「あなたからもらった1000の言葉忘れない」や「ありがとうじゃ足りないの 想うほど切なく 声に出して叫び続けた 届くかな」といった“誰か”への感謝の思いが多数。「僕が大好きな人が決めた事だから、受け入れるよ」「別の道を歩くのは悲しいものじゃない」「もう見当たらないその姿 僕らだけの道しるべ」など複雑な思いをつづった切ない歌詞も登場していた。〈略〉》



わずか数ヵ月前には干されるかも、と心配されていた4人に曲を作らせ人気歌番組でフルコーラスまでさせる厚遇である。しかも「メンバー4人の名前を連想する部分」である。“5人”ではなく。つまり舞祭組は中居派ですよと主張している歌を歌わせるほどのものわかりのよさなのだ。意地悪な頑固ババアが急にやさしくなったと思ったらポックリ……、というのはよく聞く話である。



いやいやいろいろなところでウソつきで有名な私である。“ウソップ物語の「オオカミと少年」”といわれた男である。「オオカミと少年」のむかしむかしからのもうひとつ別なタイトルは「ウソをつく子ども」である。ジャニーズ事務所、とうぶん大丈夫っしょ。(了)






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2017年1月19日木曜日

元マネージャー飯島三智が新会社の社長に。SMAPの第2幕スタート



天皇の生前退位、ドナルド・トランプアメリカ大統領の誕生、SMAP解散、人工知能の実用化、サケ・サンマ不漁……。時代が巨大なカーブを描いて転回しようとしていることは、こんなたとえを平気で並べるアタマの悪い私にもよくわかる。



なかでもとりわけ異質なたとえが「SMAP解散」であろうけれども、これは「日本芸能界の70年体制崩壊」といってもいいことについ先ほどなった。SMAPの元チーフマネージャー飯島三智(58)が新しい芸能エージェンシーの社長に就任したというニュースが伝わってきたからである。これに日本芸能界の現リーダーの高齢化・老害という以前からの課題が加わって、否応なく現秩序は壊れていく。



バーニングプロダクション社長の周防郁雄は76歳、ジャニーズ事務所副社長のメリー喜多川は90歳、ジャニー喜多川社長は85歳、田辺エージェンシー社長田辺昭知は78歳、オスカープロモーション社長古賀誠一74歳である。事務所の設立時期はいずれも1970年前後であった。つまり70年体制。



ジャニーを除く日本芸能界のドン4人の平均年齢はなんと79.5歳である。しかもこのうち周防郁雄は近々の引退を表明しているし、田辺昭知は夏目三久に入れこみすぎてすでに正気を失っている。4ドンが3ドンになり2ドンになりという日は目前に迫っている。



飯島三智が新しい芸能エージェンシーの社長に就任してなにがどう変わるのか? まずはこれをスクープした『週刊文春』の速報版、『週刊文春WEB』(2017年1月18日配信)をご覧いただきたい。



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【SMAP独立? 飯島元マネジャーが新会社代表に就任】

《中居正広らSMAP独立組のメンバー4人が、ジャニーズ事務所と契約を更新するか否かに注目が集まる中、SMAPの元チーフマネジャー・飯島三智氏が昨年12月21日、ラオックスの関係者が立ち上げていた新会社の代表取締役に就任したことが「週刊文春」の取材により明らかとなった。

飯島氏は2011年、SMAPが北京でコンサートを開催したのをきっかけに、ラオックスの羅怡文社長夫人と親密な関係となった。

「羅社長は中国の政界や芸能界にも太いパイプがある。そのような背景から飯島氏が4人と合流したうえで、中国進出を計画しているという話が浮上しています。実は、ジャニーズを退所した元KAT-TUNの赤西仁が現在、中国でコンサートツアーやドラマ出演などを果たし、大成功を収めているという前例もあるのです。ジャニーズサイドはもう4人をコントロール出来ないというのが実情で、すべては本人たちの腹次第だと言える」(大手プロ幹部)

新会社の会社登記情報を見ると、目的の欄には〈日本コンテンツの海外発信事業〉〈映画製作〉が含まれており、中国芸能界への進出をうかがわせる。》



以前から大型免税店ラオックスを経営する中国資本が飯島三智の新会社に10億円ほど出資するという噂はあって、それは当ブログにも書いておいた。中国進出もとうぜん読めていた。それがラオックス側が立ち上げた会社の代表取締役に飯島三智が就くというカタチで実現に一歩前進したというわけである。



新会社の資本構成がどうなっているのかはあと数時間後に発売される『週刊文春』本誌で知れることになるであろう。ただこの書き方だと、つまり中居正広以下4人の参加についてはまだ明確にされていないところをみると、噂にあった中居正広も出資するということにはなっていないようだ。



ここで注目すべきはやはり事業内容に〈日本コンテンツの海外発信事業〉〈映画製作〉があるということだろう。すなわちこの新会社は中居正広以下4人の受け皿となることだけを目的に設立されたものではないと思われるのである。



新会社はジャニーズから移籍するタレントと併行して、たぶんそれ以外のタレントの中国進出のサポートも手がけることになるはずである。せっかく中国との太い確かなパイプを持ち、一方で中国進出を望む国内のタレント、プロダクションは多いのであるからそれが自然ななりゆきというものだ。



しかし新会社が描く展望のスケールはもっともっと大きい。〈映画製作〉がそれである。映画はいま中国という巨大市場での最有力コンテンツなのである。ちょうど2016年12月13日付『Forbes JAPAN』に大連万達集団(ワンダ・グループ)会長の王健林(ワン・ジエンリン)の取材記事が掲載されていた。



それによるとワンダ・グループは近年米国のメデイアやエンターテイメント企業を盛んに買収している。

◆2012年:米映画館チェーン「AMCエンターテインメント」26億ドル(約2970億円)

◆2016年:ハリウッドの映画制作会社「レジェンダリー・エンターテインメント」35億ドル(約3980億円)

◆2016年11月:ゴールデングローブ賞授賞式などの番組を制作する「ディック・クラーク・プロダクションズ」10億ドル(約1030億円)



たいした豪勢なお買い物である。こうした積極果敢な攻勢の背景について王会長は以下の通り発言している。



《先週末、北京で開催された中国起業家ミーティングの場で王はこう述べた。

「先日、アメリカ映画協会の会長と会談した際、ドナルド・トランプに何か言いたいことはあるかと尋ねられた。私はトランプにこう言ってくれと伝えた。私は米国に100億ドルを投資している。もし、彼が判断を誤れば2万人以上の米国人が職を失うだろうと」

さらに王は、今後の米国のハリウッド映画産業の発展は中国市場の成長にかかっていると述べた。

「中国の映画市場で儲けたいなら、もっと中国的なテイストを映画に加えるべきだ。現状では中国で上映される米国製の映画はまだ少ないが、今後は巨大な成長が見込める」》

《北京で行なわれたスピーチで王は中国の“ソフトパワー”の重要性にふれた。

「現在、グローバルに映画を配給可能な企業は6社しかない。今後、中国製の映画を世界に広めるために彼らに依存することは出来ない。中国のカルチャーの影響を世界にもたらすために、独自のチャネルを構築することが必要だ。我々はまた、世界的に認知されるブランドを生み出す必要がある」と王は述べた。》



ラオックスを経営し、今回の飯島三智の新会社を設立したのは中国に家電小売941店舗を有する蘇寧電器(スニンディエンチー、日本語読み:そねいでんき、英語:SUNING)という企業である。Wikipediaによれば「中国企業500強」で59位、「中国民営500強」で第3位にランクされている。たいしたものである。



ワンダ・グループとは別物ではあるけれども巨大資本であり、映画を軸にしてエンタテインメント産業への進出を考えていることは間違いない。その準備をすすめ、さらに国内タレントの中国進出をサポートするエージェンシーとしての基盤づくりをこの9月までに具体化させるために、飯島三智社長就任の12月21日というタイミングがあったのであろう。



中居正広(44)、稲垣吾郎(43)、草彅剛(42)、香取慎吾(39)が9月いっぱいでジャニーズ事務所から移籍してくるとなると、その前後は彼らのマネジメントに忙殺されるはずだからである。加えてうがった見方をすればSMAPが解散するまでに次の体制を用意しておきたかった、ということもあるのかもしれない。



余談になるけれども昨年12月22日配信の『TOCANA(トカナ)』に興味深い記事がある。メンドくさかったら飛ばしていただいてもかまわない。



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【銭ゲバメリジュリ、4人SMAPの新会社設立をシブシブ承認か!? 紅白出場の可能性も高まり…!】

《〈略〉メンバーたちの去就が連日メディアを賑わす“揉めに揉めての解散”ながら、やはり2017年以降ソロとなる彼らの動向が大きな注目を集め始めている。

契約上は、SMAP全員がジャニーズ事務所へ残ることになるが、実際は水面下で獲得合戦が動いているようだ。

「9月といわれている毎年の契約更改で、木村拓哉を除く4人は継続しない意志をすでに伝えているようです。実は、この動きがマスコミで徐々に伝えられ始めると、ジャニーズを実質的に取り仕切っているメリー喜多川と藤島ジュリー景子の母娘が急に焦りだしたという。彼女たちは、SMAPは解散するにせよ、ジャニー喜多川社長の説得で木村以外の4人もジャニーズに残るだろうと考えていた。特に、今回の解散に木村とともに最後まで反対し、メンバーを説得していた中居正広は確実に残り、MCとして活躍すると考えていたんです。ただ、その中居も解散が決まってからは、木村以外のメンバーと密に連絡を取るようになり、改めて独立を考えるようになった。この動きに、ジャニーズが焦り始めているのです」(夕刊紙記者談)

なぜ焦るのか? それは、もちろん稼ぎ頭がいなくなってしまうからに他ならない。

「嵐にダントツの売上と集客力があるとはいえ、SMAPの売上も年間200億円以上といわれ、ジャニーズ事務所の稼ぎの4分の1近くに達している。株式も上場していない一族経営とはいえ、今回の解散によって大打撃を食らうことは明らかです。しかも、肝心の嵐がメンバーの主演ドラマが低視聴率となり、冠番組も調子が悪い。先行きはかなり不安定な状況になっている。
その中でも、中居のMCとしての力は安定していて、その他のメンバーもドラマや出演番組にはスポンサーがつきやすいなど、調子は悪くない。コンサートができないので、200億円の大部分がなくなるとはいえ、まだまだ影響力の強いテレビで、“元SMAPメンバー”として稼ごうとしていたんです。とりわけ中居は、MCのギャラもさんまやタモリと同クラスになっていて、1人で数十億円を稼げるといわれるので、抜けるとなったらかなりの大打撃です」(民放関係者談)

そこで、ジャニーズが動き出したのは、思いもよらない行動だった。

「ジャニーズをクビになった元SMAPマネージャーで、育ての親でもある飯島三智氏に、会社を持たせようとしているんです。実は飯島氏も、SMAP独立の時に相談をしていた田辺エージェンシー社長・田邊昭知氏と、未だによく会談しているそうです。田邊氏はジャニーズとも話せる存在で、このまま揉めてSMAPメンバーを潰してしまうくらいならば、飯島氏に会社をやらせて、ジャニーズと田辺エージェンシーでサポートする体制にしないか、という提案まで出ているとか。これについては、飯島氏を追い出したメリー喜多川や藤島ジュリー景子も、一銭にもならなくなるくらいならば……と承認したといいます。まだ調整をしている段階のようですが、ほぼ、飯島氏の新事務所構想は決定事項として話が進んでいるようです」(週刊誌記者談)》



なんだかデスマス体とデアル体がミックスした不思議な談話である。まあ、SMAPにはギリギリまで紅白出演交渉を続けます!! などとNHKがヒステリックに叫んでいたころ、水面下ではかなり緊迫したせめぎ合いがあったわけである。



どういう経過があったのかはわからないけれども、蘇寧電器が設立した新会社があったから、飯島三智はジャニーズからの提案をキッパリと断ることができたわけである。 銭ゲバメリジュリ遅過ぎ。



さて、飯島三智と中居正広以下4人、そのほかのジャニーズ組も忙しくなりそうである。多少のことはあってもジャニーズ事務所を退所したあとの中居正広、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が路頭に迷うことはなくなった。これが飯島三智の最大の懸案であったはずだ。



しかし、だーがしかし!! 這えば立て、立てば歩めの親心である。中国での仕事の見込みはあるけれども、やはり問題は日本国内である。「ジャニーズを退所した元KAT-TUNの赤西仁(32)が現在、中国でコンサートツアーやドラマ出演などを果たし、大成功を収めている(「週刊文春WEB」)」とはいえ、国内での露出はほとんどゼロの状態が続いている。



赤西仁の中国での人気がどのくらいのものかといえば、北京で開催されたエンタメジャンルの授賞式『2016爱奇艺尖叫之夜』で、日本人としては初の「アジア人気アーティスト賞」と「年度音楽大賞」の2部門を受賞し、中国版Twitter「微博」では約200万人のフォロワーを集めている。たいしたたまげたである。



しかし、それにもかかわらず日本での最近の活動といえば、ひげの濃い役者・山田孝之(33)とのユニット「JINTAKA」でCDを発表したくらいのものである。赤西仁のマネジメントは個人事務所「Go Good Records」であるので、ジャニーズの“圧”を受けやすいのである。



このあたりのところ夏目三久に血相を変え血道を上げ血迷ったヒヒジジイ・田辺昭知がどうさばいてくれるのかが見どころといえば見どころであろう。シドイのう。そしてそうこうするうちジャニーズ事務所の凋落が決定的となり、「日本芸能界の70年体制」が崩壊し、さらに大中弱小プロダクション入り乱れての無政府状態からテレビ局専横の時代へとつながっていくのである。



おや? あそこで髪の毛を振り乱し満面のつくり笑いをしながらラオックス方向に全力疾走していくあの小学生はいったい誰なのであろう? おお、あれはアグネス・チャンではないか。たいした失礼した。(了)







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2017年1月18日水曜日

沈静化するどころかどんどん面白くなっている「嵐・松本潤ゲーム」



「黒ひげ危機一発(Pop-up Pirate)」というゲームがある。海賊黒ひげが頭だけ出して入っている樽の胴の差し込み口にテキトーに短剣を刺していき、内部のトリガーに当たってビヨヨ〜〜〜ンと海賊が飛び出してしまったらその人の負けである。単純だけれどもなかなか面白いゲームでいまも人気がある。世界累計出荷数1200万個超だそうである。TENGAは4000万個超である。



タカラトミーからオリジナルが発売されたのは1975年。その後さまざまなバリエーションがつくられ、いまや「マツコ危機一発デラックス」まである。標準タイプが4980円くらいのところ、なんとその約3倍の1万6480円である(Amazon)。マツコはこんなところでも稼いでいる。



マツコバージョンがあるのなら松本潤(33)バージョンがあってもいいのではないか。うむ。松本潤が頭だけを出して入っている樽に、みんなが順番にグッサグッサと短剣を突き刺していくのである。短剣は4種類4色あって、各色ごとにキーワードが設定されている。



短剣を刺すときには、刺そうとする色の短剣に記されているキーワードを否定する言葉、あるいはキーワードに関連して松本潤を応援するメッセージを大声で叫ばなければならない。松本潤が樽から飛び出すか、「否定の言葉」も「応援メッセージ」も思い出せなくなってしまったら負けである。短剣の色分けとキーワードは以下の通り。

◆ 赤い短剣・浮気体質    ◆ 青い短剣・暴言体質

◆ 緑色の短剣・アイドル体質  ◆ 黄色い短剣・飲尿体質



「松潤危機一発(Pop-up Matsujun)」が「黒ひげ危機一発」と異なっているのはこの「否定の言葉」と「応援メッセージ」が追加されているところだけである。であるからご自宅の「黒ひげ危機一発」の黒ひげの顔の部分に松本潤の顔写真を貼っていただければそのまま使える。ぜひ。



おおっとここでクレームである。「危機一発」の表記、これは商品名としてはこれが正しいのであるけれども、時が時だけに日本語として正しい「危機一髪」にしてもらえないものか? というのである。ダメである。却下。松本潤は危機一発(ジャニーズより愛を込めて)野郎なのである。でははじめよう。



◆ 赤い短剣・浮気体質:「お通夜で連絡先を交換ってなんかありえないなー。って思うのでガセネタだと思います! 」

◆ 赤い短剣・浮気体質:「この売名女!!」

◆ 赤い短剣・浮気体質:「松潤のこと信じてるから大丈夫だよ。」

◆ 赤い短剣・浮気体質:「真央ちゃんと結婚するよね。」

◆ 赤い短剣・浮気体質:「文春のやつ、相手AVかよwまじでっちあげいいがんにしろー!」(原文ママ)

◆ 赤い短剣・浮気体質:「文春そろそろミサイル発射すっぞ」

◆ 赤い短剣・浮気体質:「絶対しないとおもいます!」

◆ 赤い短剣・浮気体質:「松本潤くんは、一夫多妻じゃないと二股できない子なの。それを、バラエティで真面目に言って「何を言ってるの君は」って言われちゃう子なの」

◆ 赤い短剣・浮気体質:「何もないところから煙を立てて何回も記事にして迷惑行為の最たるもの」

◆ 赤い短剣・浮気体質:「そもそも井上真央ちゃんとの交際も認めてないよね?」



またまたおおっと。あっというまに〈◆ 赤い短剣・浮気体質〉の短剣10本がなくなってしまった。おおっと、というけれどもあたりまえのなりゆきである。書き忘れていたけれども、「否定の言葉」と「応援メッセージ」は実際にファンが発した言葉だけが使用できるのである。さて残るは次の3色だけである。

◆ 緑色の短剣・アイドル体質 ◆ 青い短剣・暴言体質 

◆ 黄色い短剣・飲尿体質



◆ 緑色の短剣・アイドル体質:「嵐はどんな態度を取ればよかったですか? とても残念です」



なにこれ? 日本テレビのプロデューサーの「嵐がはしゃいでいた」というツイッターにファンとして腹を立ててる? そう。



◆ 緑色の短剣・アイドル体質:「日テレの対応に問題があるのではないでしょうか。嵐にどうこう言うのは失礼だと思います」

◆ 緑色の短剣・アイドル体質:「嵐ははしゃいでないです。これからも嵐をよろしくお願いします」



えっ? 今度はなに? 暴言といえば松本潤が「それ以上、彼女のこと言ったら殺すよ」っていったことだけれども、自分も葵つかさになにかいってやりたい? わかっただよ。



◆ 青い短剣・暴言体質:「あなたが現れたせいで幸せを奪われました」

◆ 青い短剣・暴言体質:「一生寝とけば?」

◆ 青い短剣・暴言体質:「お前まじクソ。お前みたいな低脳一回人生やり直せ」

◆ 青い短剣・暴言体質:「嵐ファンが集まればどんなに強い人たちでも簡単に倒せるからな!!」



ここまでくると怖い。おおっと、ついに黄色い短剣にも手が伸びた。



◆ 黄色い短剣・飲尿体質:「なーにが『彼氏に飲ませるのが好き』だよ!!」



やはりどうしても葵つかさ(26)に怒りの矛先は向くのである。確かに葵つかさにも女に嫌われる要素はある。女についてまわる窮屈な規範を軽々と超えてしまっているように見えるAV女優であることがその最大のものだ。いまやAV女優は同性にとって羨望・嫉妬の対象にもなっているのである。



葵つかさが女に嫌われるもうひとつの理由はブリッ子キャラである。たとえば1月17日に再開したツイートにもそれはアリアリである。



「今日から活動スタートします! 昨年は色々と心配掛けてごめんなさい。 でも、こんな私を応援してくれて、本当に本当にありがとう。 今年もよろしくお願いします!」



で、さらに、ヒヨコと猫が描かれた「2017 HAPPY NEW YEAR」のイラストとか、「2017年、つかさ、頑張ります。」と舌をペロッと出した写真とかを公開したのである。舌をペロッと出した26歳である。嫌われる。今回の松本潤二股疑惑騒動で一時は不安定になった精神状態が危ぶまれさえしていたのに、これでは強いのか弱いのかわからない。



それでも私は圧倒的に弱者であるはずの葵つかさに頑張っていただきたいのである。なんだかんだといっても、つかわないでくれと申し入れていた文言を『FRIDAY』のヌードグラビアでシレッと掲載されてしまう立場なのである。



それに交通費自腹で、『週刊文春』によればおよそ週イチで4年間も男のところに通いつめるなどエラいではないか。あいだに3ヵ月ほどのブランクがあったようであるけれども、「なんでオレこんなに会いたくなっちゃうんだろう?」(by松本潤)で戻って、ざっと200回近く、少なくとも150回は通っているのである。



1人の女と定期的にセックスをするようになったら青春は終りだと誰だったかがいっていたけれどいも、それ以上に1人の女と100回以上もセックスをするのはたいへん重いことではないのか? と思うのである。しかもタダで。いやマジ。



そういえばAV『1ヵ月間セックスもオナニーも禁止されムラムラ全開でアドレナリン爆発!痙攣しまくり性欲剥き出しFUCK 葵つかさ』(S1 NO.1 STYLE)が、実は2016年9月に発売されていたことを捉えて、アレはヤラセだったのか!! と怒り狂っている向きもあるようではあるけれども、私の器量はそんなに小さくはない。もともと「イヤラシイ」の語源は「ヤラセ」である。ウソである。



◆ 緑色の短剣・アイドル体質:「潤くんソロで間違えたけど……記事のこと気にしてるのかな」



「ジュレーム!!!!!!!!!!!」



松本潤が飛び出した。ゲームセットである。純情そうなあなたの負け。ジュレーム(Je l'aime)とは「彼・彼女のことが好き」という意味である。彼・彼女とはいったい誰なのであろう? いやいやこれはそんなロマンチッチクなお話ではない。



純情そうなあなたには申しわけないけれども、ここは松本潤、「J’aime le sexe.=セックスが好き!!」あるいは「Juste pour nous amuser.=ただの遊びだよ〜ん」と叫ぶべきだったのである。



うむ。それでなにをいいたいのかといえば、ただいま世間では「松本潤」というゲームが流行りだしてはいないか? ということである。今日は出てこなかったけれどもメリー喜多川という魔女も潜んでいるゲームである。ジャニーはその魔女が持っている腐ったリンゴ。で、なんだかんだいいつつみなさんいろいろな対応をされていらっしゃるけれども、それぞれ半ワラで取り組んでおられるような気がしてならないのである。



マスコミ、世間、ネットの方々はきっとすでに確実にみんな半ワラ。これでファンのみなさままでが半ワラになってしまっては、きっと松本潤と「嵐」は滅びてしまうのである。半ワラは滅亡への片道切符。半ワラがクセになって外出にマスクが手放せなくなっている私はそう思う。(了)










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2017年1月17日火曜日

ベッキーの“限定ぶっちゃけ”は戦略か? 精いっぱいか?



1月15日に放送されたベッキー(32)休業後初の地上波レギュラー『北海道からはじ○TV』(UHB北海道文化放送・フジテレビ系列)を、わざわざ送ってくれたおせっかいがいたので観た。「辛いラーメン」だとか「イクラ丼型スイーツ」だとかの取材VTRにスタジオでコメントを入れるおなじみのスタイルであった。



こなれていないせいもあってか深夜バラエティをさらにユル〜くした感じで番組はすすむ。できないのかしないのか、かつてのベッキーのようにテキパキ仕切ることはない。サポート役のはずのレギュラー、千原ジュニア(42)のほうがMCに見えてしまう場面も多々あった。約1年間のブランクがあり、そのあいだのたまのテレビ出演でも質問に答えるばかりだったのでしかたがないのかもしれない。



ベッキー自身はもちろん明るく陽気にふるまっている。しかし100%明朗闊達、かつての元気で明るいベッキーではない。割合でいうと“元気の押し売り”のころの60〜70%程度という感じであろうか。千原ジュニアも自分がどこまで出ていっていいのか、またベッキーが出てくるのを待ったほうがいいのか、戸惑っているようすであった。



北海道文化放送が本気で視聴率を稼ごうと思ったら、それはわざわざいうまでもなくどこまでベッキーをイジれるか、にかかっていたのである。まずベッキーの事務所(サンミュージック)とそこのところのせめぎ合いをやっておかなければいけなかったのである。



で、たとえば「(ゲスではない)品のよい合コン」「傷心のベッキーを慰める北の男たち」「黒ベッキーと白ベッキー」というような企画にかり出せればライバル局北海道テレビ(HTB・テレビ朝日系列)の『水曜どうでしょう』に対抗しうる番組にもなったはずなのである。具体的になにをやるのかはわからないけれども。



しかし北海道文化放送、どうやら「ぶっちゃけキャラ解禁ですから」程度のセールストークに大喜びして飛びついた観アリアリである。そんなものそのうちどこのキー局でもあたりまえになるというのに。北海道民、もう少しガツガツいかないと。



それでもまあ、フォローしておくと、『スポニチアネックス』(2017年1月16日配信)によれば初回の平均視聴率は7.0%(札幌地区)だったそうであるから、日曜午後1時からの番組としてはまずまずの滑り出しといえるであろう。善かれ悪しかれベッキーへの北海道民の期待値はそれなりに高かったのである。あ、関心といえばいいのか。



さて、ベッキーがどこまで“ぶっちゃけキャラ”になっていたかについては『スポニチアネックス』の記事から抜粋しよう。



《初回オープニングは、ジュニアから「ベッキー、大丈夫なの?」と聞かれると「もうオッケーです」と返答。途中、苦手の激辛ラーメン実食に挑むと、ジュニアから「去年の今頃の方がつらかったから大丈夫」と励まされ「辛いの向こうにおいしいがある」などと持ち味のトーク力を発揮した。》



あ、ここは《東スポWeb》(2017年1月16日配信)のほうが詳しかった。



《ともにMCを務める千原ジュニア(42)から「何してんねん。もうええの?」とツッコまれたベッキーは「もうオッケーでしょう! いや、オッケーかわからないけど」と苦笑いした。

 さらにジュニアは「オレと(新番組を)始めるより、ぐっさんと始めた方が」と水を向けた。休養前にベッキーは、情報バラエティー番組「にじいろジーン」(フジテレビ系)で、“ぐっさん”こと山口智充(47)と共演していた。ジュニアの発言に対しベッキーは「ぐっさんとも始めたいですけど、まずは千原さんとね」と返した。

 芸能関係者は「実はベッキーにとってジュニアは最も気心が知れたパートナーと言える。過去に共演回数が多いうえ、ジュニアの自宅で飲み会に参加したことがあるほど仲がいいですから」と指摘する。》



おわかりいただけるであろうか? いまのところはゲス川谷絵音との不倫騒動そのものではなくて、「その後のつらかった話」しか解禁になっていないのである。いや、いまのところは、ではなくてたぶんいつまで経ってもここ止まりであろうと思う。



「その後のつらかった話」まではぶっちゃける。これが完全復活をめざすベッキーが見つけ出した妥協点なのである。しぶといといえばしぶとい。しかしこれがただの戦略なのか正真正銘の限界なのかの見極めはつかない。これまでベッキーについては何度も書いてきて、完全復活のためにはトークにNGをなくすか再度記者会見を開いて、あの去年1月6日の一方的会見でのウソを謝罪するかしかないであろう、としてきたのであるけれども、これでごまかせるかどうか。



で、トークの解禁か再度の記者会見かをなぜやらないのかがたいへん不思議だったのである。なにしろようやく約4ヵ月ぶりに「奥様に謝罪させていただくことになりました」と、先走りのまた軽〜いウソをつきながら『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS・2016年5月13日放送)でテレビ出演を果したしたものの、状況はまったく動かなかったのである。このまま引退という予想さえ広がるほど激しく追い詰められていた。



トークの解禁か記者会見かをやればとりあえずの復帰は確実であるのに、なぜそれをやろうとしないのか? 不自然でさえあった。で、おそらくオブセッション(obsession:脅迫観念、固定観念)があるのであろう、自分はいつも絶対によい子でなければならない、いつも明朗・清廉でなければならないといういささか不合理な考えに取り憑かれているのであろう、と憶測したわけである。これといった根拠はないけれども、それまでの言動を思い返せば十分に妥当だったといまでも思う。



そう考えれば、ゲス川谷絵音との不倫について語ることは自分の倫理観の欠如を認めることになるので、絶対にできないのである。しようと思ってもできなかった。はずである。



であるから「その後のつらかった話」の解禁はオブセッションからの解放が少しだけれどもはじまっていることを意味している。いまはまだ川谷絵音との不倫問題という核心の周りをウロウロしている段階であるけれども、「その後のつらかった話」をやり過ごすことができるようになったのは大いなる前進である。



これ以上の高望みはせず、どうしてオブセッションが生まれてしまったのかという、オブセッションそのものの原因を追及するようなことさえしなければ、またいつか少しずつ不倫騒動そのものについても話せるようになるであろう。



いーえ、いえいえ。私はどうしてもベッキーの口から川谷絵音とのアレコレを聞きたいというわけではないのである。いや少し聞きたい。しかしそれよりもベッキーという人間に興味があるのである。いいわけである。押し売りするほどの元気をもった人間とはどんなヤツなのか? ムリに元気を続けるとどうなるのか? まあ、かつての完全無欠なイメージを引きずっていたベッキーは大嫌いであったけれども、「その後のつらかった話」ができるようになったベッキーならまだ譲歩の余地はある、ということである。エラそうじゃのう。



ベッキーの“ぶっちゃけ”への変化が最初に見られたのは昨年12月15日、LINEの年末年始キャンペーン「LINEのお年玉」発表会に登場したときである。『J-CASTニュース』(2016年12月16日配信)から抜粋してご紹介しよう。



《(ベッキーさんは)LINEカラーに合わせたグリーンのドレス姿で登場すると、冒頭から「『因縁』と言われていますけど、大丈夫ですか?」と、自ら「ゲスネタ」をブチ込んだ。

ベッキーさんはLINEのサービスが始まった2011年当時にもCMキャラクターを務めていたが、騒動後の起用は本人も想定外だったようだ。オファー時の気持ちを聞かれると「すごく驚きました。『このタイミングで?私に?』と。たくさんご迷惑をおかけしたはずなのに」と恐縮した。

LINEアプリについては「ちょっと前に再インストールさせていただいた」と告白。会場がザワつくと「あ、ちょっとザワザワっとしました」と笑いながら、「今はまだ家族とやりとりをしている感じですけど、年末やお正月に向けて他の方々ともつながれたら」と話した。》



まあこの程度のものなのであるけれども、それまで一般的な恋愛話もNGであったことを考えればそうとうな前進、“ぶっちゃけ”に映ったわけである。あ、たぶんいまでも恋愛話はNGになっているかもしれない。とにかく解禁されたと確認できているのは「その後のつらかった話」だけなのである。



でもってこのときのベッキーのようす、容貌に驚いたのである。近所の居酒屋のオヤジは「シビれた」といっていた。さっそく12月17日のブログに書いているので、その部分を再掲しておこう。



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近所の居酒屋でカウンターにつくなりオヤジが
「ベッキー見た?」
と近づいてきた。ニヤついている。つい
「見た見た」
と答えた。以心伝心である。



男同士がこころのうちで交感していたのは、“ベッキー(32)は奇妙にエロかった”という発見である。例のLINEの年末年始キャンペーン発表会(2016年12月15日)に出てきたベッキーの顔がエロかったのである。



「あれ、ほれ、果物なんかまだ青いうちに摘んでおくと自然に熟れるけどあんなもんなんか? トマトやバナナがそうだろ」
といったあとでオヤジは気まずそうに視線を逸らせた。口にしてしまったけれどもトマトもバナナもこの場合のたとえとしてあまり適当ではないと気付いてしまったのであろう。その感じもよくわかる。ナイーヴな男である。



久しぶりのベッキーの顔はテカテカ脂ぎっていた。かつての松居一代(59)を思い出させた。口が左上方向に歪んでいたのはウソばっかりついていたからである。で、顔全体が肉っぽかったことに男2人はもっとも目を奪われたのである。太っていたと書いてもいいのだけれども、なにかムンとくるヌク〜い感じが漂っていて“肉っぽい”といわせる。



「熟女だよねえ」
前に“そんなにベッキー嫌いベッキー嫌いっていって、ほんとうは好きなんじゃないの”と小学生みたいな冷やかされ方をしたことを忘れて助け舟を出したのである。人が好いのではなくて忘れっぽいだけなのである。ベッキーは嫌いだ。



紹介されてステージ上手から出てきたベッキーはむしろ16.1.7ウソつき4分半会見のときや『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(「TBS」2016年5月13日の金曜日)に出演したときよりもスマートになったように見えた。しかしクローズアップになった顔は丸く脂ぎって肉厚である。うむ。32歳という年齢以上に濃い。



ベッキーにいったいなにがあったというのであろう? オヤジはさっきトマトとバナナをもちだして、なにもないのに色気付いた、と解釈を述べたのである。そんなことがあるのであろうか? しかしこれをあまり考えるといまでもムラムラ、おっと間違いた(by荒木経惟・76)、ムカムカしてきそうなので止めよう。



そんなようなわけで、いま現在の奇妙にエロいベッキーには一定のオヤジ層からの需要が見込まれるのである。熟女に清純さ、バージニティなんかを求めるオヤジもいないわけで、つまり不倫するくらいのヤツのほうがおもしろ楽しいわけで(by吉岡秀隆・46)、もしあの脂ぎってムンと肉厚な顔がそうした戦略に基づいてのものであるならサンミュージックの相澤正久社長(67)もなかなかやるな、とまた小バカにしているのである。



うむ。ベッキーは人知れず自ら深夜帯バージョンにチェンジしていたのである。腹立たしいことにゲス川谷絵音との不倫問題にもかすめるくらいには触れられるようになっているようだし、頑張っていただきたいものである。矢口真里(33)、発進!!

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まー、ダラダラダラダラと男のくせにくだらないおしゃべりを、である。赤面、汗顔の至りである。しかし書いてはみたものの、いまいち反応は鈍かったのである。いま改めて『J-CASTニュース』に添えられている「LINEのお年玉」発表会の映像を見てもベッキーの襟元が汗か脂かでエロくテラテラ光っているのに、である。どうして誰も気付かないのであろう?



と、思っていたらようやく『アサ芸プラス』(2017年1月16日配信)が1月10日に『志村の時間』(フジテレビ)に出演したベッキーをつかまえて以下のように書いたのである。



【心労で一気に老けた?ベッキーのアゴ・首元にシワが増え「マダム」の貫禄】

《芸能活動を再開したベッキーが1月10日、志村けんの冠番組「志村の時間」(フジテレビ系)にゲスト出演。志村と共演した思い出などを語り、本格復帰が近いことを感じさせたが、その際のベッキーの風貌に驚きの声があがっているようだ。女性誌のライターが話す。

「番組内では横顔を見せる場面が多く、最初は『ハーフだから鼻が高いなあ』と思っていましたが、だんだんとアゴや首元に目立つシワが気になってきたのです。彫りの深い顔つきも年齢を目立たせるほうに働いてしまい、1年間の心労で一気に老けたのかと感じました。バッサリと切った髪型も、若さではなくマダム感を醸し出していましたね」

番組では志村が「ずーっと21、22歳の感じがするけどな」と語っていたが、84年生まれのベッキーは3月で33歳を迎える立派なベテラン。その年齢を余計に感じさせるやり取りも気になったという。女性誌ライターが続ける。

「年齢の話題になると彼女は自ら『ビックリなのは(共演者の橋本)マナミさんと同い年、学年で言うとマナミさんのほうが下なんですよ!』とカミングアウト。以前なら誰しもが橋本のほうが年上に見えると思ったでしょうが、この日ばかりは『たしかにベッキーのほうが老けてるわ』と思わずにはいられませんでしたね」

スポーツ選手が長期休養を経て衰えたという話はよく耳にするが、どうやら芸能人にとっても長すぎる休養はネガティブに働いてしまうようだ。》



うむ。この記事には「白根麻子」という署名がある。文中の「女性誌のライター」が実はご本人ではないかという気もするけれども、それはともかく、やはり女の変化には女のほうが敏感なのである。



でもって「一気に老けたのかと感じました」というその原因は、やはり心労というのもあろうけれども、ひとつのオブセッション、その緊張から少し解放されつつあるという安心感にもよっていると思うのである。弛んだのである。おそらく。カウンセリングを受けたのかもしれない。いやいやこれはまったくわからない。



とはいえ、しかしこうして気を許せないのもまたベッキーなのである。おやおや、あちこち振り回すようで申しわけござらぬ。記事中の「その年齢を余計に感じさせるやり取りも気になったという。」の部分、つまり自分から橋本ナマミ股間違いた(by荒木経惟)、橋本マナミのほうが1学年下だと話したというくだりである。



おそらくベッキーとしてはこれからもキャピキャピにぎやか楽しくいくのは違和感があるだろうし、これを機に年相応の自分でいこう、と考えたのであろうと思う。メイクも眉がこころもち太かったりしてオトナっぽくなっている。これははっきりと意識してやっていることだと看て取れる。



ではオトナっぽくなったベッキーに需要はあるのか? という話にとうぜんなる。ベッキーも考えたはずである。需要層は明らかに12月17日のブログにも書いたようにオヤジである。近所の居酒屋のオヤジみたいな。そこを狙って首筋、顔面あたりの肉付きをよくしたのであれば、ベッキーたいしたものである。



また12月17日のブログを繰り返している。実をいえば、「熟女ベッキー」が私だけの思い込みではなくてホッとしているのである。小心者なのである。で、ホッとしたついでに考えた。北海道文化放送には追加のコーナー企画「北の新人熟女・日曜きんでしょう」をご提案しよう。なにをやるのかは知らないけれども。(了)










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2017年1月16日月曜日

ドナルド・トランプはやっぱりプロレス止まりで次がない!!



ドナルド・トランプ次期大統領(70)が1月12日、当選後はじめての記者会見を開いた。約半年ぶりである。場所は例によってニューヨーク五番街の「トランプ・タワー」。で、壇上のドナルド・トランプの下手(向かって左側)のテーブルにたぶんA4サイズの茶封筒がうずたかく山をなして積まれていたのである。



それがドナルド・トランプ自身のビジネス「トランプ・オーガニゼーション」を2人の息子、つまりドン・ジュニア・トランプ(39)とエリック・トランプ(33)に託すためにサインした書類だと知らされたとき、ああ、完全決着がついてしまった、と思ったのである。まだ早いしどこかでビールでも飲んで帰ろう、の心境である。



この虚しさは「トランプ・オーガニゼーション」を息子に任せたところで「大統領職と企業の経営者」という「二足のわらじ」を履くことでの「利害相反問題」が解消されるわけではない、といういわばまっとうな失望からではない。最後、土壇場での見せどころであるはずの逆転技が出ないまま“プロレス選挙”が終わってしまったからだ。



あらかじめお断りしておこう。これまで選挙期間中にもドナルド・トランプの選挙活動をプロレスと比較して論じる人々は大勢いた。しかし私はやりかたが似ている、とかプロレスに学んだ、とかいうレベルではなくて、トランプがやっていることはプロレスそのものである、とといいたいのである。



ドナルド・トランプが敵と味方の関係をことさら際立たせて国内分断にも繋がりかねないスタンスをとったのも、個人攻撃、ゴシップにヅカヅカと踏み込んでいったのも、プロレスそのものだからである。プロレスに学んだ、というレベルならとうぜん現れるはずの手加減や躊躇がない。



で、土壇場の逆転技におおいに期待をしていた私は、それはローリング・クラッチ・ホールドみたいなヤツであろうと勝手に予測までしていたのである。頭から突進してくる相手の背中に間一髪、跳びつき、そのまま相手もろとも前方に1回転してスリーカウントを奪うプロレス技である。



これはさんざん痛めつけられてレロレロになった選手がよく使う手で、勝負には負けても試合には勝ったことにしてくれ、という馴れ合いプロレスの典型みたいな技である。トランプがやるとする場合の立場は逆で、トランプが選挙には勝ったけれども大統領職は譲ってやる、つまり頭から突っ込んできて逆に丸め込まれるほうの役になるはずであった。



誰がトランプを丸め込むのかは不明である。妄想するにたぶんリング外から疾風のごとく乱入してきた共和党からのニューカマーだ。それでもレフェリーはスリーカウントを数え、試合が終わってしまうのがアメリカンプロレスである。



なにをいっておるのか、と訝られますか。そうですか。しかし私は今回のアメリカ大統領選挙を、ずっとまるでプロレスだなあと思いながら観ていたのである。トランプの発言、やることなすこと振る舞いかた、WWEの「億万長者対決(Battle of the Billionaires Hair vs Hair)」(2007)のトランプを思い出させたからだ。そしていまはトランプのヤツ、プロレスをやったな、と思っている。



うむ。WWEとは「World Wrestling Entertainment」つまり前身のWWWF時代まで遡れば1963年からの歴史をもつ世界最大のプロレス団体である。創業者は現WWE会長ビンス・マクマホン(71)の父親、マクマホン・シニア(享年69)。ドナルド・トランプとはこの団体がWWEとなった1980年代の初頭から親密な関係を続けている。



親密な関係の例をひとつ上げれば、プロレス界最大の祭典といわれるWWEの「レッスルマニア」が1988年と1989年の2年続けてニュージャージー州アトランティックシティにあるドナルド所有のトランプ・プラザで開催されているのである。「レッスルマニア」が2年続けて同じ会場で開催されたのは去年(2016)までの33回のうち、このときだけだ。



しかも、2007年の「レッスルマニア23」、「億万長者対決(Battle of the Billionaires Hair vs Hair)」で、ドナルド・トランプはついにWWEのリングに上がったのである。対戦相手、もう一方の億万長者はWWE会長のビンス・マクマホン自身であった。もちろんジジイ2人で試合ができるわけもなく、互いにレスラーを立てての代理戦争である。結果トランプが勝ち、ビンス・マクマホンはリング上で丸坊主にされている。



くっだらなーい。けれどもこのときの「レッスルマニア23」は約8万人の観客を会場に集めているのである。さらに「WWE会長がリングの真ん中で丸坊主にされる様子は、記録的な視聴率を上げた。」(WWEホームページ)らしい。



そんなWWEホームページの「HALL OF FAME」ではドナルド・トランプ を1ページを割いて紹介している。そのごく一部を抜粋しよう。



《この億万長者は役員室でも四角いリングの中でも、常に攻撃的な姿勢を崩さない。自信に満ちた表情を漂わせ、数々のテレビ番組、人気トークショー、雑誌の表紙を賑わせるポップカルチャーのアイコン的存在でもある。


だが、この男の本性は「ユー・アー・ファイヤード!(お前はクビだ!)」を叫ぶことに至福の喜びを感じる、容赦ないボスとしての姿だろう。


—〈略〉—


アメリカで最も高名でカリスマ性を持つビジネスマン、ドナルド・J・トランプは、不動産業とリアリティショーの革命児として、その名を轟かせてきた。》



つまりドナルド・トランプをWWEに出ていた億万長者のトランプとして記憶しているアメリカ人はそうとう多いはずだと思うのである。そしてそんなことを考えながらトランプの選挙運動を眺めていると、演説はリング上での試合前のアオリとほとんど変わらない罵詈雑言、いいたい放題だし、それを聞きに集まっている聴衆は「億万長者対決」にエキサイトしていた観衆とほとんど同じに見えたのである。バカにしているわけではない。ないけれども、みなさんそうとうフラストレーションがたまっていたのだろうなあ、とは思った。



ちなみに「億万長者対決」にもちこむために、ドナルド・トランプはビンス・マクマホンの「ファン感謝祭」に突如登場し、会場の天井から何万ドルもの現金をファンの上にまき散らすという究極の荒技に出たらしい。それで主役の座を奪われたビンス・マクマホンが怒り狂い……、という筋書き。うむ。日本のIT成金のみなさまにもぜひ見倣っていただきたいものである。



ああ、もうひとつ。ドナルド・トランプは次期政権の中小企業庁長官にリンダ・マクマホンを抜擢すると発表している。2016年12月7日であった。このリンダ・マクマホン(68)は、なにを隠そうWWE会長ビンス・マクマホンの妻である。これはプロレス界への恩返しというよりも、プロレスファンをつなぎ止めておくための作戦であろう、と私は思う。



WWEでのリンダ・マクマホンについては『ロケットニュース24』(2017年12月8日配信)が要領よく解説している。抜粋してご紹介しよう。メンドくさいとおっしゃる方は飛ばしていただいてもかまわない。

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【〈WWE〉トランプ政権に抜擢された「リンダ・マクマホン」とはどんな人物なのか?】

《WWEはストーリーに沿って展開されるドラマ的要素が強いのだが、その中でのリンダ・マクマホン氏の立ち位置を説明したい。

リンダ氏の夫はWWEの最高経営責任者、ビンス・マクマホン氏だ。2人には息子(シェーン・46)と娘(ステファニー・40)がいて、4人がマクマホンファミリーとされている。同団体内に絶対的な権力をマクマホンファミリーは、重要なストーリーに必ず絡むキーパーソン的存在だ。

基本的には、夫も息子も娘も悪の限りを尽くすのだが(ただし、最後にお仕置きされる)リンダ氏だけは違う。基本的にはベビーフェイス(正義)サイドに立っており、どうしようもないマクマホンファミリーの中で「唯一の良心」とされることが多い。

一度だけヒール(悪役)転向のストーリーもあったが、いまいちパッとせずにそのストーリーは終了してしまった。少なくともWWEファンの中では「リンダ氏だけは信用できる」とされており、悪役が板につかなかったのかもしれない。

まとめると、WWEにおけるリンダ氏は「正義のためなら家族と対立することもいとわない、良識的な女性」というポジションである。》



禍い転じて福となす。ヒールに失敗しておいてよかった、と喜んでいることであろう。またドナルド・トランプがビンス・マクマホンではなくリンダ・マクマホンを抜擢したということはすなわち、プロレスファンの目線を強く意識していることの証しといってもいいであろう。マジで。



リンダ・マクマホンは2010年と2012年の上院議員選挙に出馬してともに落選しているけれども、これはWWEのテレビ番組のレーティングを低く設定させるためだといわれている。レーティング(rating)というのはこの場合「オトナ向け度合いの格付」という意味で、レーティングが低くなるとより低年齢層の視聴者にも見せられるようになるからだ。ガツガツしとるのう。



しかもリンダ・マクマホンが就く予定なのは中小企業庁長官であり、中小零細企業の経営者たちはトランプにとっての厚い支持層なのである。ちなみに全米自営業連盟(NFIB)が1月10日に発表した12月の中小企業楽観指数は、前月から7.4ポイント上昇して105.8と、2004年末以来の高水準に達している。



しかしヘラヘラ笑って観ていられるのはここまでである。ここまで、ドナルド・トランプは国中を観客にした「レッスルマニア」にうつつを抜かしていたのである。次々に行き当たりばったりの公約をぶっ放してその実現性を疑われても平気だったのは、それがプロレスだったからである。



しかしいうまでもなく選挙というショー、プロレスは終わったのである。リングは解体され観客はみな帰途についた。その観客に向かっての政治家・トランプの第一声が1月12日の記者会見であった。ところがドナルド・トランプは演じていたはずの、WWEの、プロレスのトランプから一歩も踏み出していなかったのである。うっかりCNNの記者と小競り合いを演じて、CNNとは犬猿の仲のはずのFOXからも痛烈に批判される始末である。



ドナルド・トランプはプロレスというショーを演じることはできるけれども政治はできない、ということが明白になってしまった。プロレス止まり。その“プロレスのトランプ”の象徴が、壇上にうずたかく山をなして積まれていた茶封筒である。事実があるのならその証拠を記者会見の席にわざわざ持ってこなくてもいいのに。あんな茶封筒になんの意味があるというのであろう? 怪奇派レスラー、アンダー・テイカーがリングまでズルズルと引きずってきた棺桶と同じではないか。



それにそもそも自身のビジネス「トランプ・オーガニゼーション」を第三者に売却するのではなく、息子2人、つまりドン・ジュニア・トランプ氏とエリック・トランプ氏に託すということが「利害相反問題」の解決にどれほど効果があるのか? という話である。



トランプは大統領職に在職中、「トランプ・オーガニゼーション」は「外国との間には新しいビジネス上の契約は結ばない」し、「国外における企業活動が生んだ利益は国庫に寄付する」としてはいる。しかしその一方でアメリカ国内では相変わらず新しい契約はどんどんすすめる、つまり稼ぐといっているのである。



「利害相反問題」といえばなんとなく穏便に聞こえるけれども、これははっきりと「『トランプ・オーガニゼーション』に利益を誘導しますよ」と宣言しているようなものではないか。ぜんぜんダメである。まるでプロレスのヒールのやり口である。まあ、これはそのうち、あーあ楽しいプロレスは終わっちゃったんだ、と気付いたアメリカのファンのみなさまがなんとかしてくれるであろう。



プロレスの客は世界で最も無責任な観客であるといわれる。「なにやってんだよ。あんなのぜんぜん効くわけねーだろ」、「おお、これは痛い」、「ヤバいくらいくらい効いてんじゃん」、「病院送りだーっ」って、実際にやってる身にもなってみろ、である。しかし観客は日頃の鬱憤ばらしにきているのであるから、これが正しい観戦態度でもある。トランプの支持者って大方そんなものだったのである。と、私は思う。



トランプが選挙に勝ち、アメリカは名実ともに立派なプロレス大国になった。しかし仮に中国との関係が非常にマズくなったとしても謎の中国人フー・マンチューをリング上で叩きのめして溜飲を下げるだけではモノゴトは納まらないのである。あのイラク戦争のときにはアイアン・シークがその役を買って出ていた。繰り返すけれどもアメリカのみなさん、ぜひ頑張っていただきたいのである。



もちろん我らが日本もみなさんの同盟国として協力を惜しまないのである。強力な助っ人を送り込んで差し上げたいと思うのである。われらが闘魂、アントニオ猪木である。WWEの八百長プロレスとははっきりと一線を画するガチなプロレス、新日本プロレスの創設者であり長く絶対的スターであったアゴ男である。ガチなプロレス、微妙だけれどもまあいいではないか。



そんなに遠くないある日、必ずアントニオ猪木は「レッスルマニア」に登場するのである。帯同するパートナーは金正恩(33)である。核を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)を背負っている。せっかくの大陸間弾道ミサイルなのになぜかわざわざアメリカまで担いでいく。



「ビンス!! テメエ、貴様、この野郎!!」
「トランプ!! テメエ、貴様、この野郎!! 出てこい!!」



である。……ああ、これではプロレスに逆戻りか。ううむ。もとい。急な話でたいへん恐縮ではあるけれども、これから私はドナルド・トランプ大統領を応援するほうに回ろうと思う。他国の大統領を応援するのは、そーさなー、ああ、人喰い大統領、ウガンダのイディ・アミン(享年78)以来である。ええど、えーど。プロレス大統領、ドナルド・トランプ!! 無責任ですまぬ。(了)







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