それにしても「山口メンバー」といういいかたは間抜けだ。書類送検の段階ではもちろん有罪とは決まっていないので呼び捨てにするわけにもいかず、なにがしかの肩書きなりをつけるという報道の決まりになっているらしいのである。
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「容疑者」とすればいいと思うのだけれど、それだとのちのち悪印象がついて回る可能性があるので実刑判決が少ない書類送検の場合には、たとえば安倍晋三首相というように肩書きを付けるのだそうだ。
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で、山口達也(46)の場合は「メンバー」。最初これを聞いたときには山口達也はいけないグループの一員だったのか!! と思ったものである。しかしほんとうに関東連合みたいなグループのメンバーが逮捕送検されれば確実に「容疑者」と呼ばれるわけで、その場合ただ「メンバー」としか呼ばれないメンバーはやっぱりちょっと間抜けなのである。
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僭越ながらワタクシの場合はどうなるのであろう? 仮に万一ワタクシが酒に酔い61歳の女に無理矢理キスして逮捕され書類送検されたとしたら安倍晋三自営業とでもなるのであろうか? 安倍晋三ジエーギョー。あ、この場合はアタマにつける? 自営業安倍晋三? ふうん。
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それでも「メンバー山口達也」ではいったいなんのメンバーなのよ? という疑問が噴出するであろう。それほど「メンバー」は座りが悪い。
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「メンバー」という肩書きは「TOKIOメンバー」としてはじめて意味をなすのである。そこに踏み切れないところにモヤモヤを感じる。TOKIOメンバー、あるいは 「TOKIOのメンバー 山口達也」だよねえ、ふつう。
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不祥事として公になっているのは2011年の無免許運転くらいのものだけれども、酒癖の悪さでは抜群の定評がある山口達也である。TOKIOのほかのメンバーにすればこれまでにも山口達也にはさんざん迷惑をかけられてきているはずである。
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であるから、山口達也はたとえば「ZIP」(日本テレビ)に左眼に眼帯、アゴに絆創膏という痛々しい姿で出演して視聴者を驚かせたことがあった(2016年7月4日・那須の日)。あれはメンバーの鉄拳制裁を受けたためだとワタクシは確信しているのである。
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あのとき本人は自転車で転んだと説明していたけれども顔面から突っ込んでいくのは新日本プロレスの本間朋晃(41)の必殺技「こけし」くらいのものである。誰でも転倒するときには無意識にでも顔を庇う。でもって、離婚報告の記者会見はそれから1ヵ月後の2016年8月5日・箱の日であった。
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そういうことであるから、今回の女子高生強制わいせつ容疑での書類送検の一件にしてもメンバーたちのコメントは厳しくなる。なかでもリーダー城島茂(47)はキツかった。
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◆『J-CASTニュース』2018年4月28日配信
【「さすが、リーダー」城島茂に賞賛の声 心を鬼に山口叱咤「ありえない!」】
《 山口達也メンバー(46)のグループ復帰願望について、TOKIOリーダーの城島茂さん(47)がテレビ出演で「ありえない」と突っぱねたことに、ネット上で大人の対応だと感心する声が上がっている。
黒スーツに黒ネクタイと、いつもとは違う服を着た城島さんは、冒頭から苦渋の表情を浮かべる。
報道後に事件を知ったとして、「恥ずかしい限り」とも
テレビ朝日系で2018年4月28日朝に放送された「週刊ニュースリーダー」でのことだ。
「今回、TOKIOの山口達也が強制わいせつ罪で書類送検され、大変ご迷惑をおかけしました」。番組司会の城島さんは、言葉を詰まらせながらこう切り出し、「被害に遭われた方、そして、ご家族の皆様に対し、心より深くお詫び申し上げます」と頭を下げた。
この件を知ったのは、NHKのニュースが25日に流れた後の、TOKIOのレギュラー番組の収録直後だったとし、「グループのリーダーとして恥ずかしい限り」と告白した。
続いて、山口メンバーの会見映像が流された後、どう受け止めるか聞かれた。これに対し、城島さんは、「まず自覚がないなっていう...」と漏らすとともに、報道や会見を通じて知ったことが多いとして、「何を言ってんだろうな」と不信感を露わにした。
そして、山口メンバーが会見でTOKIOに席があるなら戻れればという趣旨の発言をしていたことに、あきれた様子でこう言い切った。
「ありえないですよね。普通に。ありえない、ありえないですよ!」
「被害者に謝罪の念があれば、復帰を言えないはず」
山口メンバーがほかのメンバーがどう思っているかを会見で気にしていたことについては、こう気持ちを明かした。
「テレビを通して言うことじゃなくて、まず最初に4人に『こうなることになりました』と、『申し訳ございません』と言うのが筋じゃないかって」
「何でしょうね、30年やってきたのかなっていう。裏切りですよね。筋を通す男だと思っていたんですけどね、一番筋通していないなっていうのは、正直な気持ちです」
4月26日の会見後には、国分太一さん(43)も一緒に山口メンバーと少しの時間話したという。しかし、山口メンバーが謝罪しているのを見ても、「僕はちょっと一歩引いて、もうなんかこう、その話を聞くというよりかもう、あきれてましたね」と率直な感想を述べた。
さらに、再び復帰の話を持ち出し、「ただ、まず被害者の方、そして、そのご家族の方に対しての謝罪の念があれば、『戻ってきたい』とか、そういうことまず言えないと思うんですよね」と批判した。
放送後には、城島さんの言葉は仲間に対して厳しすぎるとの声もツイッター上などであったが、言いにくいことをよく言ったとして賞賛の声が続々寄せられている。
「さすが、リーダー。大人だね」「毅然とした、素晴らしいものだと思う」「まさに正論。復帰はありえないと思う」「本人よりメンバーの方が被害者の事考えてるよな」...
山口メンバーに対しては、「自覚の無さ甘さが凄すぎる」などとして、TOKIOからの脱退や芸能界引退をすべきだといった厳しい声も出ている。》
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たしかに厳しい。しかしリーダーとしてはこういうふうに断罪してあたりまえ、もとい断罪しなければならぬ。そうしなければTOKIOの全体が常識に外れたいい加減なヤツらだと看做されてしまう。TOKIOも被害者、こちら側の人間として理解を得られているのは、この城島茂の発言があったからこそなのである。
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さすが47歳、だてに年を取っているわけではない。アル中に違いない、ということになっているが飲み方はいつもいたって穏やからしい。ちなみにアル中といわれるのは3年ほど前、「ザ! 鉄腕! DASH!!」(日本テレビ)で料理をしたときに激しく震える手が映し出されてしまったからだ。まあ、山口達也を他山の石として少し酒量を控えていただいたほうがいいかも。大きなお世話か。
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だがしかし、なにかにつけ痛くもない腹を探られるのが有名人の宿命。今回の城島茂の激しい叱咤にはこうした声(↓)も上がっている。
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◆『週刊実話』2018年4月28日配信
【TOKIO・城島がロリ淫行メンバー・山口に激怒した理由】
《 TOKIOのリーダー・城島茂(47)が28日、MCを務めるテレビ朝日系「週刊ニュースリーダー」に生出演。女子高生に対する強制わいせつ容疑で書類送検された山口達也(46)に言及し怒りをあらわにした。
〜 略 〜
また、「被害者の方、ご家族の方に謝罪の念があれば『戻って来たい』とかは言えないと思うんですよね」と山口の考えの甘さを指摘。終始、厳しい表情だったが、それには理由があるようだ。
「交際中の25歳年下のEカップグラドル・菊池梨沙と菊池の誕生日の6月3日にも籍を入れる予定だった。ところが、山口の事件で今後、しばらくTOKIOは“お通夜ムード”。ジャニーズ事務所に相談するまでもなく、とても結婚できるような状況ではなくなったしまった。城島のみならず、山口に対してほかのメンバーも言いたいことが山ほどあるはず」(芸能記者)
ほかの4人のメンバーからすればは、現状ではたとえフルボッコにしても山口を許せないだろう。》
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うむ。その前にこのタイトルである。ここにもバカがいる。いろいろな定義があるけれども、だいたいは対象年齢が13歳までをロリータコンプレックスというのが一般的である。もちろん今回の16歳の被害者を「ロリータ」といっても間違いではないけれども。
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しかし、ここに「淫行」というかなり適用範囲が広くかつ重い意味合いを含む言葉をつなぐのには首を傾げる。被害者がこれを見たらいったいどう感じるのであろうか?
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これがセカンド・レイプである。こういう無神経は厳に慎んでいただきたいと思う。そして口幅ったいけれども、こうした心性が日常の底流に息づいているかぎりセクハラはなくならず、そしてセクハラと強制わいせつとは地続きである。『週刊実話』メンバーはぜひよく覚えておいていただきたい。
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『週刊実話』メンバーがこんなタイトルを冠した意図を考えてみれば、すでにお察しの通り、25歳年下の恋人がいる城島茂(47)への揶揄と当てつけである。でもマスコミとしてどうなの? 笑えないからもう止めてね、こんなこと。
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山口達也の事件は日本の暗さをあぶり出す。(了)
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