いまのところはまだ日本ボクシング連盟会長の山根昭は78歳、日本大学理事長・田中英壽は71歳。それでもまだ71歳なのかあ、というくらいに日本はあらゆる場面で年寄りに牛耳られた年寄りの国です。
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年寄りにはもうあまり先がありませんから、もし万一バレたとしてもその先のことを深く心配する必要もありません。それで権力を濫用するわ癒着はするわ、脱法行為の花盛りです。でもって国政のトップはウソのつきまくりですから、これはもう見事なモラルハザード。ひどく退廃した社会でございます。
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年寄りは若い子が大好きです。ふつうのジジもババもそれは同じ。でもって金のチカラで、あるいは口利きの約束とやらでなんとかならんもんかいのう、というあくまでも年寄り側の欲望に道を拓いたのが、いわゆる「パパ活」なわけです。
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「パパ活」といえば一見、女の金銭的欲求からはじまっているように見えますけれども、アレはジジ向けに春をひさぐ行為を半ば公然化するための口あたりのいいいいまわしにほかなりませぬ。モラルハザード日本とはそんなところでございます。
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そこまでの欲、つまり金や立場にモノをいわせてまでいまさらなにをどうこうという欲までは湧かなくても、ステージやテレビで若くて美しいタレントを見ていたいという気持は、ジジババ死ぬまで抱えています。しかも高齢者はお金をもっています。ここに顕在化していない巨大なエンタテイメントの市場があるわけですね。
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業界としてはここを狙わない手はないのですけれども、いまのところそれなりジジババにうまくヒットできているのはアナウンサー、キャスターくらいのものでしょうか。しかしアナウンサー、キャスターでは年寄りたちからの集金方法がありません。マネタイズというのでしょうか、人気をお金に換える手段が見つかりません。
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一方でタレントのほうは、アイドルをはじめほとんど同年代を対象として考えられています。それをテレビで眺めてカワエエのう、とうっとりしている年寄りが大勢いても、ここでもそれをお金にする手立てはありません。
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ジジババはわざわざ並んで握手会にはいかないでしょうし、なんとかちゃん押し!! などと無邪気に喜ぶにはスレ過ぎています。楽曲は聴くとうるさいだけなのでミュージックソフトはダメ。映像ソフトも愚に着もつかない初恋ものばかりなのでダメ。いけるのはイメージビデオくらいのものでしょうか。それにしてもジジババ向けの演出が一切考えられていませんからねえ。ジジババ向けの演出? ともあれゆったりしたテンポの長回しじゃないでしょうか。
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女子に較べれば男子のアイドルや戦隊ものの新人などにはデビュー時からある程度幅広い女性ファン層が見込まれているようですけれども、しかしそれにしてもテレビ視聴率どまりのお話で、オバサンにお財布の紐を緩めさせる効果的な手段は女子タレントと同じくまったく未開拓な状況にあります。
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ああ、ジジババ、若年層の両方にヒットしている見事な成功例がありました。
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BABYMETALです。60歳代のファンもめずらしくなく、しかも性別にもとらわれていません。なぜそれが可能になったかといえば、一にも二にもヘビーメタルという音楽ジャンルから出発しているからです。
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音楽から攻めていくアイドルというのはもっともありそうで、しかしありませんでした。アイドルといえばいつも適当にお茶を濁したようなバブルガムというのかアイドルミュージック、と安易に決めつけていたのではないのでしょうか。あとタレントのスキルの問題もあって。
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そういえばドイツの高齢者２人がメタルフェスに行くために老人ホームを抜け出して警察に保護されたというニュースが入っていました。※『CNN.co.jp』2018年８月７日配信【「メタルのフェスに行きたい」、老人ホーム抜け出すも途中で保護 独】
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おかげさまでBABYMETALの人気もいまやワールドワイドです。〈アイドル＋ヘビーメタル〉という目の付けどころが最初から計算づくだったのか、それとも思いつきがたまたま正鵠を射ていたのか、それはわかりませんけれども。
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もちろん特定の音楽ジャンルから出発するのは、万人向けではなく特定のジャンルのファンに向けて、ということになりますから、パフォーマンスのクォリティが厳しく問われます。ここでつまづいてはお話になりません。歌えなくても踊れなくても可愛ければよしというアイドルは、ここでは通用しません。
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そのうえで、同時に対象層についてもアメリカのようにはっきりセグメントしたほうがいい時期なのかもしれません。現状はとりあえずオタク向けとしてざっくりとくくりつつ、ビート系、ネオクラシック系、と細分化していけばいいんじゃないすか? それぞれにジジババのファンも着いてくると思います。
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結局「アイドル」はジャンルとしては根付かなかったわけですよ。YUIMETAL帰ってきてー!! とかなんとかいい加減なことをいっているうちにこんな（↓）ニュースが。
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◆『Business Journal』2018年8月7日配信
【嵐・松本潤「創価学会入信」で井上真央と結婚確定？ 二宮和也「強行結婚」とどちらが先？】
《 人気アイドルグループ・嵐にとんでもないニュースが飛び込んできた。
「週刊女性PRIME」（主婦と生活社）が、同グループの二宮和也と松本潤が「結婚間近」だと大々的に報じている。
二宮は以前より交際が囁かれている元フリーアナウンサーの伊藤綾子さんと本気で結婚したいと考えており、事務所に詰め寄ったらしい......事務所は20周年アニバーサリーが終わってからという状況で承諾したという。それだけの「覇気」を見せていたとか......。詳しくは本誌を御覧いただきたい。
2016年に交際が発覚してからすでに2年、真剣に結婚を考えていい年齢である。ただ、ジャニーズ事務所としては「事情」もあるようで......。
「同誌では、松本潤と井上真央の結婚を早めたいという事務所の思惑もあるとか。松本の『2股交際』発覚後も別れてはいなかったようです。
また、驚きなのは、松本がすでに井上やその家族と同じ『信仰』を持つことにした、という点。以前井上は家族揃って『創価学会の会員』であると『週刊新潮』（新潮社）に報じられており、井上の母親も認めたとか。信仰が同じでないと結婚できない、という場合もあるようなので、これはもう『本気』ですね」（記者）
それぞれ事情があるようだが、いよいよ国民的アイドルも結婚へ。ジャニーズ事務所の焦りはいかばかりか。》
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うーむ。記事中の「20周年アニバーサリー」は今年11月16日の札幌ドームから来年１月13日の京セラドーム大阪までの全18公演で、これまでの最多86万人を超える動員数を見込んでいるそうです。嵐、なんだかんだいってもたいしたものです。
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唸ったのにはもうひとつ理由があって、それは松本潤（34）が創価学会に入会、というところです。正確な会員数は不明ですが、ジリ貧傾向にあって、一説には現在約300万人〜400万人といわれている創価学会です。松本潤は広告塔としてぜひ欲しいところでしょう。もしほんとうに入会すれば井上真央（31）さ〜んお手柄で〜す!!
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これからはジジイになったアイドルという前代未聞の境地に挑まなければならない松本潤にとってみても、創価学会は心強い後ろ盾に感じられるのかもしれません。
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いや、まあだからどうというわけではなくてただこれはこれだけのお話なんですけど。ジジババの金を宗教経由で回収するというのもなんだかなーですし。いや、そうか。スピ系っぽいイメージで楽曲はヒーリング系、終活グッズなんかも売る、と。名前はカーネーション。どうですか?
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働こう。（了）
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