2015年5月7日木曜日

もっと怒ってもいいかもね


怒りは自分自身にとっても不快な感情だ
それに
怒りにとらわれていると正しい判断がしにくいし
仕事や勉強の妨げにもなる
だから怒りを早く鎮めたいと思う

怒りを鎮める方法は 書籍だけでなくネット上でも
本当にたくさん紹介されている

たとえば
自分の怒りを認める 深呼吸する
数をかぞえる 客観視する
あらかじめ決めておいた“魔法のフレーズ”を口にする
相手をやりこめる妄想をする
落ち着いた音楽を聴く 自分の常識から離れる 
などなど

こうして怒りをコントロールすることを
アンガーマネジメントというのだそうだ

どれも少しずつは効果がありそうだけれども
こんなにいくつも方法があるということは
決定的なきめ手はないということだ
いくつかを組み合わせて自分なりの方法を
見つければよいのかもしれない

そこで疑問になるのは
こうして怒りを抑え込むことが
より大きな視野で見たときに
プラスになることばかりだろうか
ということだ

自分のなかで怒りを鎮められれば
それ以上の摩擦や衝突を起こさなくてもすむ
時間やエネルギーを消費しなくてすむ
なにより安全地帯にいられる

けれどもこんなふうに怒りを
なかったことにするばかりでは
世の中は進歩していかないのではないか
と思うのだ

あなたの怒りには理由があって
それがまた他の誰かを
嫌な気持にさせてしまいそうなのであれば
あなたがはっきりとそのことを指摘するべきだと思う

怒りの鎮め方 アンガーマネジメントは
いってみれば痛み止めの薬のようなものだ
それで痛みは和らいだり消えたりするかもしれないけれど
本当の痛みの原因 病気はなくならない
そしてそうこうしているうちに
さらに病状が悪化して
取り返しのつかないことになるかもしれない

怒ったって得になることはなにひとつない
だから怒りを鎮めて静かにしていよう
そう考えるべき場面ももちろんあるが
そればかりでは無責任なことになってしまうかもしれない

今度 怒りがわき起こってきたとき
これははっきり怒ったほうが
他の人たちのため 世の中のためになるのだろうか
と落ち着いて考えてみよう
そうすれば無責任なことにならずにすむし
いつしか怒りも鎮まっているはずだ   (了)




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