2019年1月9日水曜日

野生動物にむやみにエサを与えるみたいなZOZO前澤友作のバカ




ZOZO前澤友作(43)がリツイートした100人に100万円をプレゼントするという企画を聞いたとき、最初に浮かんだのは花咲か爺だった。焼かれた臼の灰を撒いて桜の枯れ木に満開の花を咲かせたという、昔ばなしのあの人である。前澤友作に茶人帽子を被らせたらクリソツ、右に出る者はいないではないか。



しかし枯れ木に満開の花を咲かせる、というところが経済低迷、意気消沈している日本を元気にする、みたいな前澤友作のゴタクと合致し過ぎていて気持が悪いので、ただちに却下した。



次に浮かんだのは子どものころ田舎町で見た建前(上棟式)の光景である。「建前」とは建物を新築する際の祭り事のひとつで、その田舎では棟木が上がるとまだ骨組みだけの屋上から、集まってきた近所の人々に向って施主が丸餅や小銭の入ったおひねり、お菓子などを撒いていた。



みなさん我先にキャーキャーワーワー大騒ぎだったけれども、ワタクシは屋上の施主からは足元で祝いの品を奪い合っている者どもはどんなふうに見えるのだろう、などと考えて加われなかった。クソ小生意気にええかっこしいのガキだったのである。



つまりワタクシは、前澤友作の100人×100万円=1億円プレゼントに「お大尽さまからの施し」のイメージを抱いたのだ。これは花咲爺よりも少し面白くて、前澤友作はやはり富豪ではなくて「お大尽さま」クラス、つまり町村レベルでの金持ちが似合っているからだろう。もちろん中世ヨーロッパの荘園主など足元にも及ばない。



これがもし前澤友作がエスタブリッシュ然とした上流階級に連なる人間であればそうとう激しい反発が起きたであろうと思うのだけれども、幸いなことに前澤友作はどこをどうひっくり返しても庶民のなかの「お大尽さま」である。一介の芸人娘とねんごろになるなどエスタブリッシュに喰い込んでいこうとする気配すら見えない。



したがって、「お大尽さま」でいるために頼れるものはほんとうにカネしかない。そんななにやら薄ら寒い状態が思いやられるのである。ワタクシのほうが遥かに遥かに薄ら寒いが。



そうねー、日本にはあからさまな特権階級なんて存在しないもんねー、などと思いつつ最後に浮かんだイメージは「野生動物にむやみにエサを与えることは愛護の精神に反する」である。ダメよー、そんなことしてあなたあの猿に責任取れるの? 大丈夫、猿は猿でエサがなくなれば見事に散っていく。



前澤友作は何者であるか? という視点から今回の1億円プレゼントを眺めれば、やっぱり田舎のお大尽なのである。愛すべき花咲か爺かもしれない。まあ、それならそれで特権階級の逆鱗に触れない程度に派手な立ち回りを演じていただきたい。と、エラそうに高みの見物を決め込んでいたらこんな記事があった。↓






◆『東スポweb』2019年1月9日配信
【ZOZO前澤社長「1億円バラまき企画」の波紋】

《 〜 略 〜

突然のトンデモ企画は本紙既報のZOZO株急落や、一部メディアが報じた“ゾゾ離れ報道”に対する焦りの裏返しと見る向きもある。

「普段通り装っていますが、内心は相当焦ったんじゃないでしょうか」

そう語るのは前澤氏を知る関係者だ。同氏といえば、女優・剛力彩芽(26)とのオープン交際で話題を集め、2023年に予定される民間人初の月旅行の契約を結ぶなど、何かとお騒がせのイメージが強い。

それでいて話し方は常に冷静沈着。剛力との交際の話題がネット上で炎上しても、取り乱すことはなかった。

そんな前澤氏が自身のツイッターで“1億円バラまき企画”をブチ上げたのは、5日夜。「ZOZOTOWN新春セールが史上最速で取扱高100億円を先ほど突破」したとして、前澤氏個人から自身のフォロワー100人に、現金を100万円ずつプレゼントすると発表した。ツイッター上には「海外旅行に行きたい」「100万ほしい」などといった声から「1億円使ってフォロワーほしいのか」「こういうのをリツイしたら終わり」などの批判も寄せられている。

 〜 略 〜

ファッション通販サイトを運営する「ZOZO」を巡っては、本紙5日発行紙面で同社の株価が急落し、株主から批判が上がっていると報道。「東スポWeb」には同日午後4時30分に掲載された。同日に「東洋経済オンライン」は、ZOZOTOWNから老舗アパレルの「オンワードホールディングス」が撤退するなど、“ゾゾ離れ”が起きていると報じた。市場関係者の話。

「東スポと東洋経済の記事がネットにアップされた数時間後、バラまき企画をブチ上げている。ネガティブな話題をかき消すためにしか見えない。ZOZOの個人筆頭株主は前澤氏で、彼の錬金術は自社株の売却にある。株価の鍵を握る海外投資家の目に記事を触れさせたくないのでしょう」

前澤氏はゾゾ離れ報道について「オンワードさんが商品を一時的に非表示にされ、様子を見られているのは事実ですが、正式に『撤退を決めた』という連絡は私は受けておりません」とした上で「読者に対して、多くのブランドの退店が相次いでいるかのような印象を与える『ゾゾ離れ』というタイトル設定に非常に違和感と悪意を感じます」と反論したが…。

 〜 略 〜 》





「株価の鍵を握る海外投資家の目に(“ゾゾ離れ”が起きていると報じた)記事を触れさせたくない」ので、「史上最速で取扱高100億円」達成記念の1億円企画を急遽考え出したのなら、切れ者である。いま一度、時系列を確認しよう。



◆「東洋経済オンライン」の「ゾゾ離れ」記事の配信:5日午前7時10分

◆「東スポWeb」の株価急落記事の配信:5日午後4時30分

◆ 前澤友作のプレゼント企画発表:5日午後10時35分



なんだよう、「東スポWeb」。ZOZOの不安材料報道はさも自分が口火を切ったようなくちぶりだけれども、少なくともネットに関する限り、実際は「東洋経済オンライン」のほうが半日近くも速かったんじゃないかよう。まあいいけどよう。



「東洋経済オンライン」の配信を受けて朝から必死にアタマをひねってコレ、というなら、それほど驚くには当たらない。かもしれない。「史上最速で取扱高100億円」達成記念、というネタはそれ以前から仕込んであっただろうから。



ここでいま一度「前澤友作は何者であるか?」という視点からこの動きを眺めると、実業家というよりは投資家に近い印象になってくる。自社株を舞台に活動する投資家。



すると株価誘導だとかインサイダー取引だとか指摘されるのを避けつつなんとか株価を上げるニュースを提供しようとすれば、やれバスキアの絵を124億円で買ったとか月旅行にいくとか、2018年度の納税予定額が70億円だとか、そして今回の1億円プレゼントだとかくらいしか思いつかないのではないか? という気がしてくるのだがいかがなものであろう。



でもってしかしながらそんな金遣いをしていてはいくらカネや株があっても足りないわけで、堂々巡りの悪循環に陥っているのではないか、という気もしてくる。



そんなに頑張ってもイメージ的には村や町のお大尽さまレベルというのなら悲しいくらいに庶民である。少し応援してやろうかという気にも、やっぱりならないのである。やっぱり。貧乏人がお大尽さまを応援するなどという話は聞いたこともない。欲に目が眩んだお大尽さまはいつも天罰を喰らってひっくり返ることに決まっているのだ。(了)





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