2015年4月17日金曜日

[ポイント別]恋愛の行動講座(2)


【食事】
ものを食べている姿には、その人の人格、品格があからさまに出る。だからお互いあまり打ち解けていないあいだには、できれば2人で食事などしないほうがよい。なかには人前で食事をするのが苦手というタイプもいるから、念のため何気なく確かめておくのもよい。とはいえいずれにしろいつまでも空腹を我慢してデートをするわけにもいかないので、まずは並んで座れる店(場所)と食べやすい形状のメニューを選ぶ。峠の茶屋のべこ餅などナイスである。もとい、カウンター席のあるレストランが無難である。お好み焼き、もんじゃのようにはじめからぶっちゃけきった食べものというのも、マナー、ふるまいを気にしなくていいのでひとつの手ではある。くれぐれも向かい合った席は取らないように。たいへん緊張する。

【会話】
相手に理解してもらいたいばかりに自分のことばかりを話すのはアウト。会話はあくまで五分五分。むしろ聞くほうが六分くらいのつもりでいると上手くいく。ふる〜いふる〜い言葉だけれども、話し上手は聞き上手なのである。相手が興味をもっていることや仕事、勉強、友だちなどについて、詮索にならない範囲で聞いてみよう。そしてその話してくれた内容に見合う程度に自分の情報も提供する。ここで信頼関係が生まれる。人は誰でも自分のことを親身に聞いてもらえば気持のよいものである。癒されるのである。つまりこれだけで彼氏彼女の役に立つことができる。

【指輪】
指輪には“契約”とか“しるし”の性格がある。別に婚約などはしていなくても恋人に指輪を送っていいのだが、相手の気持の負担になる場合があることは覚えておこう。また、指輪に限らずプレゼントには少なからず相手に対する独占欲、所有欲が秘められているという自覚も大切だ。そしてもし、独占欲や所有欲、つまりプレゼントで相手の歓心を買おうという気持を自分の中でコントロールできないのなら、プレゼントをしてはいけない。別れてから“あんなにいろいろ買ってあげたのに……”は最低である。

【挨拶】
相手の親、家族にはじめての挨拶をする。交際が進めばいつかは遭遇するシチュエーションだ。別に特段改まる必要もなく、ただふつうにしていればよいのだが、基本的に最初から好かれることはないと覚悟しておこう。向こうからしてみれば、あなたは息子か娘が付き合っているというだけの他人である。特別扱いを期待してはいけない。相手の笑顔は礼儀としてわざわざ笑ってくれているのである。くれぐれも勘違いをしてはいけない。あなたと先方とは、たとえれば公園ではじめて出会った2匹の犬がお尻の匂いをかぎあっている状態なのである。ああ、思い出した。はじめての挨拶には香りなしが鉄則だ。匂いは生理的な好き嫌いに直結する。わざわざリスクをおかすことはない。

【駆落】
お互いの親に反対されるなどして思い余った挙句、やってしまうわけである。もし、その反対をしている親なり何なりがわけのわからない鬼畜のような連中なら、一刻も早くとっとと逃げ出せばよい。しかしそうでなければ踏みとどまるべきである。いまは昔と違って流れ者が生きていくのは非常に厳しい。たとえばかつては夜逃げしてきたような2人でもとりあえずは住み込みで働かせてくれるパチンコ店のような場所があった。いまのパチンコ店は違う。いまはそういうセーフティ・ネットがないのである。だから駆落ちをすればただちに生活の危機に直面する。そんな苦労をするのであれば、時間をかけて親を説得するなり、いまいる場所での打開に賭けたほうがよい。もう一度、時間をかけてみんなの意見に耳を傾けて、考えてみよう。冷静に作戦を練ろう。

【破局】
おっと気がついたらすべては勘違いだった、という気分になることはある。この場合の別れかたがいちばん難しい。浮気なんかで相手に裏切られたのなら、気持的には苦しいが別れそのものは簡単にすむ。問題なのは、別に好きな人ができたのでもなく、ただこちらの熱が急に冷めてしまった場合である。そんなワガママな、といわれてもその通りである。自分勝手だ、といわれてもそうなのである。しかし、人を好きになったり冷めたりは気持の問題なので、いくら責められても元には戻せないのである。とはいえ、ただ気持が冷めてしまったので、といっても十中八九その通りには受け取ってもらえない。これは本当に難しい。ひたすら謝って罵詈雑言を浴びせられ続けるしかない。ただし相手がストーカー的な態度を見せたら、躊躇なく毅然とした対応をする。平謝りからのギャップが大きければ大きいほど、ストーカー対策にも別れにも効果的である。   (了)



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