優雅な日本人
なにもかもががおぼろげで
悲しみがあふれている
よく生きようとしてきたはずなのに
握りしめた手のひらには苛立ちと憎しみばかり
これが人生というのだとしたら
ずいぶん惨いものだな と思う
見送ったあとの身のおきどころなさと
遥かに届かぬ遠い思い
窓の向こうの空に重ねた願いと祈り
どうやらそれすら過ちだったらしい
これが人生というものだとしたら
ずいぶん惨いものだな と思う
迷いくたびれて立ちつくす朝は
悲しみで胸がいっぱい
打ち明けるべき秘密などないし
新しいドアを開ける気力もない
これが人生というものだとしたら
ずいぶん惨いものだな と思うんだ
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