2015年4月1日水曜日

優雅な日本人


なにもかもががおぼろげで
悲しみがあふれている

よく生きようとしてきたはずなのに
握りしめた手のひらには苛立ちと憎しみばかり


これが人生というのだとしたら
ずいぶん惨いものだな と思う


見送ったあとの身のおきどころなさと
遥かに届かぬ遠い思い

窓の向こうの空に重ねた願いと祈り
どうやらそれすら過ちだったらしい


これが人生というものだとしたら
ずいぶん惨いものだな と思う


迷いくたびれて立ちつくす朝は
悲しみで胸がいっぱい

打ち明けるべき秘密などないし
新しいドアを開ける気力もない


これが人生というものだとしたら
ずいぶん惨いものだな と思うんだ





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