人という本を読む
人はそれぞれ十人十色 なんていうけれど
やっぱりカチンときたり イライラしたり
どっちが正しいのなんて 思うときがある
だから少し考えてみる
人はみんなどこか違っている
それは考え方だったり 感受性だったり
感情の振れかた 振れ幅だったり
表現のしかただったり
からだの大きさ 強さ弱さだったり
髪の毛や瞳や肌の色 信じている神様
行動のしかた
好きな食べもの 好きな音楽
好きな服装 好きな場所
辛い体験 喜び 悲しみ しあわせ
それに成長するにつれて
いろいろなクセもついてくる
そんなものが全部ひとつに織り合わさって
そのたったひとりの人ができている
どっちがよいとか悪いとかではない
そもそも
みんな生まれ育った場所や時間や環境が違う
それは自分では選べない
でも十人いればその一人ひとりが中心だ
それぞれのモノサシで生きている
それは認め合わなければいけない
私も十人十色のなかの一色で
まわりから見たらとても変な色かもしれない
そんな私がほかの人たちを見て
ああだこうだ なんて思っているのだから
考えてみればずいぶん傲慢な話だ
でもそうして観察をしていくと
少しづつ人を見る目が変っていく
人はまるで本のようだ
思いがけないドラマに満ちている
それをたくさん
見たり聞いたりさせてもらううちに
自分のなかの色が知らず知らずに増えていく
十人十色がわかるまで
まだまだ時間はかかりそうだけど (了)
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