2015年4月27日月曜日
鏡・みかけ
人は見かけが大切である
見かけ というと
さもうわべだけのことのように
思われるかもしれないが
やはり見かけには
その人なりのすべてが現れる
とくによく現れるのが 顔である
顔は雄弁にその人を語り
またその人とともに変化する
人の顔は美醜だけではない
快い顔があればどこか不快な顔もある
たとえどんなに美人でも
見る者が不快になってしまう顔はあるし
造作だけ見れば決して美人ではなくても
とても魅力的な顔もある
内面のチカラである
内面のチカラも顔に出る
さらに相性や好みという
見る側の条件もある
いま人気の誰かとは正反対でも
流行りの顔ではなくても
まったく気にすることはない
自分に自身をもって
毎日を生きることが
あなたを美しくする
人相学というものがある
古代ギリシャ時代に
最初のまとまった見方ができたようだ
およそ三千年ほどの歴史になるのだろう
多くの人の顔を観察して
カタチと性格などの共通点を見出した
統計である
私たち一般の人間は
写真というものができてから
ようやく人の顔を
まじまじと見つめられるようになった
とくにテレビができてからは
いながらにして世界各地のさまざまな人たちの
さまざまな表情を眺めることができるようになった
テレビが家庭に入ってからの約半世紀は
それ以前の三千年よりも
顔を見る能力を飛躍的に
広め高めたのではないかと思う
だからますます 見かけが大切である
少なくとも 毎朝しっかり鏡を見てから
出かけよう
そしてもしそこに少しでも翳りや歪みを見つけたら
このごろの生きかたを振り返ってみよう
そんな些細な顔との付き合いだけでも
よい人生のきっかけになる (了)
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