親しげだった顔が いまは陶器のように固く冷たく
あからさまに時間の無駄だといっている
やさしかった微笑みを 憐れみが歪めている
オレとの約束はひとひらの枯れ葉より軽い
一日を生き延びるたびに大切な想いを失う
まだ使い果たしていないはずのオレの人生のクレジット
なのにどうしても暗証番号を思い出せない そんな気分
誰を責めているつもりもないさ オレも裏切ったし
ほら歌っている
冷たい雨は きっと雪になるだろう
なにもかもが悪くなるばかりだ
これが落ち目ってやつなんだろうな
思い出す子どもの顔は いつも笑っている
思い出すあなたの顔は いつも泣いている
人生を見失っていたんだ
思い出に光を求めれば それだけ闇が深まるばかり
もし父さんだったら こんなとき
どんなふうに切り抜けただろうと いまは思うよ
本当に愚かなことだけど もう一度聞かせてくれれば
よく飲み込めそうな気がするんだ
ほら歌っている
冷たい雨はきっと雪になる
なにもかもが悪くなるばかりだ
これが落ち目ってやつなんだろうな
小鳥たちは飛び立っていく
陽の当たる空を飛びたいから
ここにこうして立っているだけで精いっぱいで
とてもあなたの所までは辿り着けそうにないな
ほら歌っている
冷たい雨が降っている きっと雪になる
なにもかもが駄目になるばかりだ
これが落ち目ってやつなんだろうな
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