2019年4月21日日曜日

ジャニーズソンタクの突破口を開くか? 香取慎吾と元Love-tune



『週刊実話』が2019年4月17日付で【「奴隷契約」に触手! ジャニーズvs公取委“独禁法違反”の攻防戦】という記事を配信している。冒頭にこう書いてある。



《 テレビ局がジャニーズ事務所の意向を忖度するというのは業界では当たり前のこと。元『SMAP』の稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾らが地上波に出てこない(CMを除く)ということがそれを物語っている。それを見かねてか、公正取引委員会がついにジャニーズ事務所への聞き取り調査に動き出したという情報が流れている。》



事実であればまことに喜ばしいニュースだ。しかしこのニュース、タイトルも含めて見るといささか混乱もある。すでに「奴隷契約」については独占禁止法に抵触する恐れがありますよ、と2017年に公正取引委員会が認識を示している。だからそれについてジャニーズ事務所と公正取引委員会が“攻防戦”を展開している段階ではもうない。



ちなみに「奴隷契約」とは多くの有力事務所が所属する業界団体『日本音楽事業者協会(音事協)』が作成した『専属芸術家統一契約書』、略称「統一契約書」をひな形とするもので、 芸能人が契約を解除する際には事前に書面で承諾を求めることが規定されていたり、また、事務所には一定期間契約を延長できる権利が認められていたりで、圧倒的に事務所側に有利な内容になっている。



これにさらに契約解除後の2年間は芸能活動を行わない、などの露骨な制限条項を加えたものも決してめずらしくはなかった。いや過去の話ではなく、いくなお多く存在しているだろうけれども、それは不当であると抗議できる環境にはなっている。



いまの問題はその先で、ご紹介した記事の冒頭にある「テレビ局がジャニーズ事務所の意向を忖度するというのは業界では当たり前のこと」という状況そのものだ。ソンタクが消えない限り、たとえばジャニーズを退所したタレントの自由な芸能活動は望めない。



しかしソンタクである。テレビ局側が、ここで元SMAPを起用したりしたらジャニーズのご機嫌を損ねるだろうなー、タレント総引き上げなんてことになったら困るなー、などと勝手に気を回して行うものである。したがってジャニーズとしては、そんなソンタクなんて私は知りません、と突っぱねることができる。というか、むしろ突っぱねておかないと後々面倒なことになる。



ソンタクとは元をただせばそうした状況のことなので、なかなかなくすのは難しい。まずはどこかが積極的に退所組を起用して暗黙のタブーを破り、その後のジャニーズ事務所の対応状況をつぶさにチェックしてからでなければ前にすすめない。



圧力がかからなければそれでよし。他局も雪崩を打つように起用に走るだろうし、圧力が認められれば退所者に対して就業制限、移籍制限をしているとして訴えることができる。あー、どこか勇気をもって一歩踏み出してくんねえかなー、と思っていたら、やってくれていたのだ。(↓)少々長いけれどもご紹介しておこう。





◆『週刊女性PRIME』2019年4月19日配信
【ジャニーズ退所のJr.グループが事実上の再結成、“隙間勝負”で挑むジャニの壁】

《 昨年、メンバー全員のジャニーズ事務所からの退所が発表され、ファンに衝撃を与えた、Jr.の人気ユニット『Love-tune』。

安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央の7人組で、歌とダンスのほかに、バンド演奏も武器のひとつ。いずれも人気Jr.で、2018年春には横浜アリーナでの単独公演も成功している。

順風満帆に見える活動ぶりだったが、同年11月末に7人全員が退所を発表した。うち5人が発表と同時に、森田美勇人が12月末に、そして安井謙太郎が今年の3月いっぱいで退所し、7人全員がジャニーズ事務所を去った。

◆ 事実上の再結成

彼らのその後の動向に注目が集まっている中、4月18日深夜スタートで、お笑いコンビ『タイムマシーン3号』がMCを務めるTOKYO MXの新番組『イケダンMAX』に安井を除く元メンバー6人が、レギュラー出演すると電撃発表された。

[6人のイケメン男子が単なる「イケメン」ではなく、世のため、人のためになることを追求し、頭と体を使ってそれを実践していく番組である](番組公式サイトより)

「最初は、それぞれが今後も芸能活動を続けていくのかどうかもわかりませんでした。しかし、1月には萩谷くんの仮面ライダーの舞台出演が決まり、続いて真田くんが楽曲の配信を開始、諸星くんも舞台が決定。ジャニーズを退所しても、おのおのがすぐに芸能活動を再スタートさせました。とはいえ、さすがにグループとしての活動は難しいと思っていたので、事実上の“再結成”には驚くばかりです」
と、ジャニーズJr.事情に詳しいあるテレビ誌記者は言う。

「退所後の2月、真田くんと阿部くんが、MXの情報番組にいきなり出演したんです。テレビで元気な姿が見られたことにファンは大喜びでしたが。それが伏線だったのか、すでにある程度、番組の企画も進んでいたのか、もしくは、これが好評だったのか、いずれかがレギュラー出演決定のきっかけでしょうね」(同記者)

それにしても、過去のジャニーズ事務所の退所組と比較すると、退所から再始動まで、かなりスピーディーな印象を受ける。これについて、ある芸能ジャーナリストは、「TOKYO MXという選択がよかったのでは」と言う。

「現在、MX制作の番組にジャニーズタレントがレギュラー出演する番組はありません。元SMAPで『新しい地図』の3人が出演するAbemaTVなどのインターネットTVもそうですが、ジャニーズタレントが携わっていないメディアという隙間を狙えば、ある程度、自由な活動ができるわけなんですよね」

とはいえ、多くのファンがこの顔ぶれを見ると、ジャニーズ時代を思い出すことは明白だ。それまでと同じ雰囲気を漂わせた状態での“再始動”は、ジャニーズ側にとっては、あまり望ましいことではないのではないだろうか。

◆ “隙間”で勝負

そこは、「新しい地図の3人の活躍も影響を与えているのでは」と、前出の芸能ジャーナリストは言う。

「たとえ、実際にはそうでなくても、彼ら3人の活動が制限されると『圧力がかかった』と、結びつけられてしまう時代。どちらかというと、テレビ局などが勝手に空気を読んで、控えているような状況です。

でも、現役ジャニーズと脱ジャニーズが“丸かぶり”しなければ、お互い問題ないといったところで落ち着いています。まさか、ほぼフルメンバーがそろった形で彼らの姿が見られるとは思っていなかったファンの喜びぶりを思えば、そこはよかったのではないでしょうか」

そして、現在のボーイズグループアイドルを取り巻く事情も影響しているのではないかと、同ジャーナリストは分析する。

「ジャニーズ以外の芸能事務所から、明らかに“ジャニーズっぽい”感じを漂わせるボーイズグループが次々と誕生し、それぞれに人気を得ています。さらには韓国系のグループも続々と日本に進出しています。

彼らもそれぞれの『隙間』を見つけながら順調にファンを増やしていますが、ジャニーズファンの母数は段違いなうえ、あくまでも『隙間』しか狙えていない状況です。そう思うと、たとえJr.でも確実に一定のファン数が存在するわけですから、ジャニーズの威力は衰えていませんね」

無事に初回放送をすませた元『Love-tune』。今後は安井も合流し、7人そろっての活動再開もあるのか、期待度は上がるばかりだ。》





ジャニーズタレントがレギュラー出演する番組のないTOKYO MXだからこそできたのは事実だろうけれども、TOKYO MXだって「隙間」とあからさまにいわれては哀しいだろうなあ。そういう意味ではなくても。



しかし、実は厳密には『Love-tune』の事実上の再結成は、すでに3月31日に行われていたのである。東京ドームシティプリズムホールで開催された『TOKYO MX FES.2019』に、「Love-tune」の元メンバー7人中6人が参加していたのだ(残る1人、安井謙太郎は同日がジャニーズ事務所退所日だったため欠席)。



なぜこのことがあまりよく知られていなかったかといえば、これこそソンタク。This is the SONTAKU. しかもジャニーズに近いテレビ局や新聞社がソンタクして報道を控えたのではなくて、主催者側があらかじめジャニーズの息がかかっていないメディアにのみ声をかけたのだという。



結果、テレビ局や新聞社はそんな出来事があったことすら知らず、報道したのは一部ネットニュースだけ、ということになったらしい。 TOKYO MX、根性があるんだかないんだかわからぬ。まあ、それでもとりあえずジャニーズ事務所VS.退所組の攻防は一歩踏み出したわけだ。



さらに4月27日放送の『人生最高レストラン』(TBS)には元SMAP香取慎吾(42)の出演が決定している。もちろんCMを除けば退所後初の地上波テレビ出演になる。こちらはサントリー1社の提供だから可能になったとかなんとか分析されているけれども、ジャニーズ事務所ってスポンサーにまで睨みがきくほどすごいのか? こういうのもソンタクの一種じゃないのか?



余談になるけれども、そんなによってたかってソンタクするのなら、誉めて誉めてダメにするのを「誉め殺し」というように、「ソンタク殺し」というのがあってもいいよねえ。



うむ。そうそう。あと気になるのが「Love-tune」の元メンバーたちの新しい所属事務所がまだ公になっていないらしいことだ。じゃあ業務連絡はどうしてるんだ? ということでそんなことはあり得ないはずなのだが、調べた範囲ではネット上に出てこない。



もし、万一、元SMAPのチーフマネージャー飯島三智(61)率いるCULENだったらおもしろいのだけれども、たぶん例によってバーニング系のどこかだろうなあ。



なにはともあれ、小さいけれどもジャニーズ専横のソンタク状況に穴は開いた。これはたいへん大きな一歩である。これをぜひグイングインと拡げていただきたいものである。(了)




 † 安住紳一郎(45)は藤子不二雄Ⓐのマンガ






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