2019年6月13日木曜日

たかが、固定資産税。と思っていてごめんね。競売のピンチ!!



あせった。あやうく自宅マンションが競売にかけられるところだった。っていうか、もうかけられていたのかな。この6月19・20・21日が入札予定日だから。で、最終的には7月2日の落札者決定・引き渡しまでに滞納していた固定資産税その他延滞税など全額を納付すれば私はここを出ていかずにすむ、という設定になっていたのである。



そうなのよ。固定資産税を納付しなかったためにそれの大元である自宅を競売にかけられるというなんとも情けない話なのよ。こういうの「軒を貸して母屋を取られる」っていうんだけ? 違う? そう。



どのくらい固定資産税を納付しないとこうなるかといえば、ほぼ13年か。長いのう〜。当時は事務所を潰したころで激貧に喘いでいたのである。やむなく納付できなかったのだ。で、相談にこい、と呼ばれるたびに固定資産税徴収窓口までいって事情を説明していた。



しかし、そもそも納付するためには稼がなければならないのだけれども、そこのところでまったくやる気を失ってしまっていた。仕事する気なし。仕事なんかしたってなんになる? カネのためになんかミリも動くものか。



そんなこといっている場合か? なのだけれども、とにかく仕事の意欲を失ってしまった。やる気なし。しかし「仕事なんかやってられませんよ」とはいえないので、ウソをついて誤摩化すことになる。



納入できない口実は仕事先に騙された、仕事先が倒産した、仕事先が火事になった、仕事先に強盗が入った、とエスカレートし、とうとうオフクロが脳卒中で倒れた、とも。これはのちにほんとうになった。仕事したくないばかりに。



ところがこのウソが見え見えのいいわけがけっこう通用してしまったのだ。ウソが通用するのは怖い。お調子者の私は、よし、言葉で現実を読み替えてやろう!! とバカなことを考え、行けるところまでいってみよう!! と決心をしたわけである。



もちろんウソで負債が消えるわけがない。そうこうするうちどんどん滞納額は膨らみ、あわせて延滞税も増えていく。自宅マンションが差し押さえられたのは、あれはそーさなー、もうよく覚えていないけれども5年は経ったころだったかズラ。



でもって差し押さえをされると、これまた悪いことに督促もなんとなくのんびりした感じになる。徴収するがわからすると、取りっぱぐれる可能性はなくなったし、いつまでも差し押さえという不体裁な状態にしては置かないだろうという判断だったのであろう。しかしこの男、そういう恥の感覚がないのだ。



督促がゆるくなったのをいいことに姉のアタマがおかしくなったとか妹が離婚してたいへんだとか、あんまり関係ないことまで並べ立てて、さらにズルズルと納付を延期。



そしてついに今年アタマに、3月末までに納付しなければ競売にかける、というありがたーいお話をいただいたのである。これ以前までのお話では何回かの分割納付でもよかったのだけれども、このときから全額ぴったり耳を揃えてもってこい!! になった。



うむ、全額といえばささやかな税金でも滞りに滞ってけっこうな金額になっておるではないか。うーむ。うーむ。といっているうちに3月末日を迎えた。しかしまだそんなに緊迫感はなかった。最終的に人手に渡るのは7月2日というスケジュールを聞いていたので、まあ、それまでになんとかしましょう、と木で鼻をくくったような対応をしてしまったでござる。たぶん。



それがなんだかちょっと緊迫してきたのは4月3日の不動産鑑定士による物件の査定当日、「什器備品等の所有権の放棄」みたいな正確な名前は忘れてしまった書類に判を押したときだった。つまり7月2日がきてマンションが新しい所有者のものになったら、そこにある家具、電化製品など勝手に処分してもかまいませんよ、ということである。



これでようやくぼんやりアタマの私も少しリアルに目が覚めた。自宅が人手に渡るということは、自分んちがなくなるということなんじゃないの? そうするとあれかい、メシは外食で済ますとして、トイレはどうなる? トイレがなくては困る。トイレは困る。トイレは困るぞー。



自由に、のんびり気ままに本を読みながら落ち着けるトイレがないのは困る。風呂? 風呂は川で済ませばよい。そんなもの。ちょうど最近はシャンプー使うの止めたし。



ということで、6月10日支払いの約束で急ぎ仕事を入れて頑張ったのである。トイレがかかっているので、進行はいつになく前倒しで手際よく。あとは6月10日を待つだけ。



ところが、納付の日にはなにを着ていこうか、と考えはじめた矢先の6月7日の金曜日になんと「支払いを1、2週間待ってくれないか」との人でなしメールが!! これまでにそんなこと1度もなかった取引先なのになぜ? なぜなの? 担当役員が海外出張中? 頼むよー、イレギュラーなんだから早めに稟議回してくれよー。女なんか放っておけよー。



しかしマジメな話、これ仮に2週間待たされて入金になったとして6月24日である。うっかり担当役員が海外で他の女に手を出してトラブルになり帰国が遅れたりなんかすればすぐに7月2日はやってくるではないか。



で、あせった。ここのドタバタがけっこうたいへんだったのであるけれども、結局、入金し次第お返しするという約束で知り合いを頼っちまっただよ。情けない。固定資産税の滞納分、延滞税、それから不動産鑑定士のギャラも含めた競売手数料を一昨日、ついに納付してきた。



うむ。税金の滞納がないというのは思いのほか気持のいいものである。コホン。っつーかさんざん滞納しておいて顔色まで変えていたのにシレッとこんなことをいうとはホントにいい加減なヤツ丸出しだけれどもスッキリしたことは事実。それでも地球は回っている。



それにしても、徴収担当の青年、今年に入ってからだけの付き合いだったけれども、納付のやりとりのあいだ1度もこちらの顔を見なかったのはどういうわけだ? そんなに私のことが嫌いになったか? だろうな。いままでのくーだらないいいわけやすっぽかしを腹に据えかねてついに競売、って感じだったもんな。それを聞かされてりゃ、な。



今年度分はついでにもう納入してしまったから、来年、もし担当が変っていなかったらまた仲よくやろうな。(了)




 † あの日、土下座までして帰ってきてもらった妻と離婚したビートたけし。これで天寿全う、あるいは天命尽きた説





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