もうすぐ夏。夏といえば怪談話。しかし最近はどこかで聞いたことのあるストーリーで結末だけが違っていたり登場人物の設定が異なっていたり、と、既存の焼き直しみたいな話ばかりでつまらない。もうネタ切れか、いやいやそんなことはあるまい、と自分でも考えてみたりする。なにしろヒマなので。
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今回、最初に出てきたのがこれ。
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「稲川淳二(71)が、『ヤだよー、オレ死ぬの怖いんだよー。助けてくれよー』と凄まじい形相で怯えもがきながら死んでいく」
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怖いでしょ? 怖くない。そう。
とかなんとかは(↓)この記事のための前フリであった。私にはかなり怖い。
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◆『ATLAS』2019年6月3日配信
【超常現象「十年殺し」鬼に10年かけて食われる現象】
《 〜 略 〜
ある山で野営していると、風に混じって人の悲鳴が聞こえる。どこかで助けを求めている人がいるのかと耳をすますと声は空中から聞こえる。山に詳しい人から聞いた話によると、山に住む鬼に食われた人が10年くらいかけてゆっくり食べられているのだと言う。この声が聞こえている間は、鬼は新しい人間を取らないので安心であるらしい。これを「十年殺し」と呼ぶのだそうだ。
〜 略 〜 》
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「 山に住む鬼に食われた人が10年くらいかけてゆっくり食べられているのだと言う」というのは文章的にちといただけないが怖い。
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しかしこれがたとえば怪談(Horror Story)として欧米の方々の目に触れたとしたら「え?」な感じになる。「これだけ?」。そう。欧米人ならきっと悲鳴の主を捜しに山に入っていって人食い鬼と死闘を繰り広げたりする展開を期待するであろう。
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それとも鬼の棲む山から1人、また1人、と、ずっと以前に食べられてしまったと思われていた人間がかつての姿のまま里の村に帰ってくる、なんつってゾンビものになるか。
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ああ、そういえば海難事故で遺体も上がらなかった漁師たちが、毎年お盆の近くになると海から上がって女が1人でやっている理容院にやってくる。そのヒゲがどういうわけか剃っても剃ってもすぐに生えてくるので難儀する、というお話もあった。
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こういう自然と人間と霊的なものが一体になったような怪談話は日本や中国などアジアに独特かなとも思う。
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思い出した。子どものころ、外で遊んでいたとき、夕方になってそろそろ帰らなきゃいけないかな、なんて空を見上げたら空いっぱいに巨大な人の顔がこちらを見下ろしていたことがあった。ババアのようなジジイのようなシワシワの顔だった。
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日本人はなぜ人食い鬼だとかの怪異に対して闘おうとしないのか? それは農耕民族だったから、というベタな結論になるしかないのであろうか? 先祖代々、一族郎党、汗水流して働いてきても台風一発で全部パー、日照り干ばつで大飢饉、みたいなことを繰り返していれば未知の脅威と闘う気持も失せるというものではないのかえ。でもって、ただただ数珠を握って空拝む(by吉幾三)だけになってしまう。
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だがしかし、だーがしかし、我々はここで怪談話についての重要な教訓を学ぶのである。恐怖というものはまったくの無力感からはじまる、と。したがって欧米のそれは禍々しきモノどもの圧倒的なパワーの前での無力が演出され、日本のそれは理解不能な超常現象として描かれる。
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最近はこうした「無力感」を大きくフィーチャーしたホラー映画もいろいろ出てきている。地下室だとかエレベーターみたいな場所に閉じ込められて虐められちゃうとか、お互いを虐め合うように強制されるとかの、いわゆるソリッドシチュエーション・ホラーにそれに当たるものが多い。ネコがネズミをいたぶるようにいたぶられちゃうのよお。
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つまり日本人の中には最初から無力感があるのに対して、欧米人の場合にはそれをわざわざソリッドシチュエーション(限定されたスキのない状況)に主人公を落し込むことでつくり出さなければならない、というわけなのである。
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ここまでくると恐い話のデッチ上げまであと一歩だ。たとえばある朝目が覚めたら顔が稲川淳二になっていた!! なんていうのはそうとうな絶望感ではないかえ? 堀江貴文(46)とかも。女だったら林真理子(65)か泉ピン子(71)、和田アキ子(69)だな。まだまだ若いもんにゃ負けませんて。
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ああ、いまなら原田龍二(48)もそうとういいかもしれんね。どこへいっても原田龍二10分間。サウナ風呂かオマエは、みたいな罵声を投げつけられて。
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もとい。つい筆が滑ってしもうた。だからそれそのものは後天的なものにせねばならぬ。毎朝目が覚めたら指が1本づつなくなっていく、とか増えていく、とか。歯がどんどん増えて口から溢れるというのもいいかもしれん。で、なにか喋るたびにポロポロ欠け落ちていく。トライポフォビア(集合体恐怖症)には禁物。
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ストレスが溜まってんだね、きっと。(了)
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††† 原田龍二(48)みたいに正直に生きたい。悪さがバレる前に
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