2016年6月15日水曜日

人権ってなに? 年寄りから選挙権を取り上げろ!! という世界が……



ついに人がツキノワグマに食べられたことが確認されました。4人が相次いでクマに襲われた秋田県鹿角市の山林の、4人目の女性が襲われた現場付近で射殺したクマを6月13日に解剖したところ、胃の中から人体の一部が見つかったのです。



『東スポWeb』( 2016年6月12日配信)は次のように解説しています。

《(ツキノワグマは)肉食のイメージがあるが、食事の9割はナラやブナの根、セリ、フキ、タケノコなどで、1割の“肉食”もハチやアリなど昆虫が主だけに人を襲った揚げ句に食べたとすれば、まれなケースともいえる。

「クマが100メートル先から追っかけて人間を襲うことはまずない。だが、最初の犠牲者が持っていた食べ物の味が何らかの原因で人間と関連付けられて、次々と人を襲った可能性は考えられる。繁殖期で、気持ちが高ぶっていたのかもしれない」(佐藤栄記:動物ジャーナリスト)》



つまり事件は例外的な出来事だったということです。しかし亡くなられた方々やご遺族にとっては、たとえたったひとつの例外であったとしても、それは取り返しのつかない「すべて」です。慎んでご冥福をお祈りいたします。



このニュースを知ったときにアタマに浮かんだのは、文化・社会人類学者クロード・レヴィ=ストロース(享年100歳)が2009年の死の7年前に遺した「ここ3世紀、ほかの生きものから人間を孤立させてきた『人間』の定義を再構築する作業が必要だ」という言葉です。われながらイヤなアタマです。



「人間」の定義を再構築するということは、とうぜん「人権」を再検討することです。誰にでも平等に生来的に備わっているとされる生きる権利や幸福を追求する権利、自由を確保する権利を見直す、といわれればギクリとします。



レヴィ=ストロースの発言は2002年に刊行された『百年の愚行』に収載されたものです。『百年の愚行』は、爆発的な人口増がもたらす食糧危機、エネルギー危機、環境汚染など、人類の持続可能性の危機についてまとめています。そこでのレヴィ=ストロースによると、さらに、これまで人間は自然に対して権利を主張するばかりで義務を果たしてこなかったのだそうです。義務? モヤモヤ。



なんでしょうね、この「義務」といういいかた。たしかに人間は自然を浸食してきましたし、いまもそうしています。しかし、それは「権利」をふりかざしたわけではなくて、単純に生きるために行ってきたことです。ですから「義務」を果たそう、ではなくて、ここらで少し手加減しないとヤバいよ、という話のはずです。



人間が自然に対して「義務」を負っているという考え方は、誰かが自然を擬人化し、自然の代弁者になっている、ということです。「義務」が果されたかどうかを判定するのは結局、人間なわけです。しかもその根本に人間の持続可能性の問題があるのだとしたら、人(自分)が生きるために人(他の人)を判定する、という事態になりかねません。恐ろしいことです。



え? そうすると人間の基本的な権利である「人権」もおかしなことになりはしないか? しません。「人権」を脅かしているものは自然ではなくて人間です。「人権」は人間の人間に対する横暴と闘っています。まだアタマは大丈夫。



人間が自然に対して「義務」を負っているという考え方は、一見ものわかりよさそうで、口当たりもいいものです。命は平等。しかしそれを実践しようとすれば、すぐに曾野綾子が『週刊ポスト』(2016年2月8日号)のインタビューで語った「高齢者は『適当なときに死ぬ義務』がある」というお言葉まで、あと一歩のところに迫ります。



飛躍ではありません。人間は自ら「万物の長」の座を、自然に対する義務のために「持続可能性」に譲らなければならないのです。またアタマが……。



いま世界の全人口は、約73億3000万人です(アメリカ国勢調査局と国連データからの推計)。で、毎年約7000万人ずつ増え続けています。地球上で何人まで生きられるのかについては、これからの科学技術の進展の度合いにもよりますから、なかなかはっきりとした数字が出せません。一般的には、ざっくり100億人といわれているようです。つまりあと40年以内に地球は満員になる、という不吉な予測が立っているわけです。



さてどうしましょう? 生まれてくる子どもに対しての抑制策、産児制限は、地球温暖化ガスの排出規制と同じで、開発途上国には歓迎されません。生産、国の発展のブレーキになるからです。で、温暖化ガスの問題では、温暖化ガス排出権というものが設定されました。これにならって子ども産出権というものを考えてはいかがなものでしょう。ああ、だんだんアタマが……。



世界最大の人口(約13億5000万人)を抱える中国は、2015年10月の中央委員会第5回全体会議で、「一人っ子政策」の廃止を決定しました。これからは「二人っ子」の時代になります。しかも経済発展にともなって肉の消費が増えていますから、食糧難にさらに拍車がかかります。でも、お前たちは肉を食うな穀物を食え、とはいえません。アタマが……。



結局のところ、人類的見地に立てば、曾野綾子的地獄しか解決策はありません。生産力をもたない年寄りは社会のお荷物になるだけ、頼むから早く死んでくれ、ということです。



いまの私の関心は、曾野綾子的地獄の可能性よりも、むしろそれがどのように出来(しゅったい)するのか、です。そういう目で眺めれば、まず、最近になって人口問題についての報道があまりなされなくなってきているのが不気味です。準備の第1段階に見えます。ああ、これはもう人口調整に入ったな、と勘づかせないためですね。うぅ……。



で、次は選挙権、参政権の制限でしょうか。票をもっている年寄りをないがしろにするのは政治家として自殺行為ですから、それなら先に選挙権を取り上げてしまえ、というわけです。認知症やボケのお年寄りはご遠慮願いたい、というあたりから徐々に。



で、次には平均余命で足切りですね。投票の結果にコミットできないので。そして最後には、若者に未来を託そう! 65歳以上、参政権返納!! 人権の再検討、人間の定義の再構築とは、たぶんこんなことのような気がします。どんどんアタマが……。



そうしたところで、平均寿命を60歳代まで引き下げるべく、医療費の高騰、年金の減額をやっていきます。尊厳死、バリバリOKっす!! 一方で、両親が60歳代までに死んだ家庭にお見舞金をドーンと出します。超高齢社会→多死社会→適正死社会、です。生と死は裏表、素晴らしい人生には素晴らしい死を!!



いやいや、そーんななまぬるいことをやっていては間に合わない、とおっしゃいますか? そうしますと、やはり世界的パンデミックですか? なるほど年寄りだけを狙い撃ちする謎の病原体の開発は、人類にとって素晴らしい光明になるでしょうね。生物ではなくてナノマシーンかもしれませんけれど。やっぱりアタマが……。



しかし、なまぬるいとおっしゃられても、パニックをひき起すような劇しい人口調整は適当ではありません。戦争も。抵抗が激しくなります。謎の三百人委員会は世界人口を10億人にまで減らす計画をずいぶん前からあたためているようですけれども、いまだになにも実行されていないようです。ウゥ……。



それにしても私は思うのですが、みなさん、モノ、物質的な発展を追いかけるのをやめてはいかがでしょうか? モノではなくて、知的な活動に価値を見いだす世界、いかがでしょう? あまり動かずにじっとしていればそれほど食べなくてすむでしょうし。ウゥゥ。



え? ダメ? そんなことをしたら逆に子どもが増える?  たしかに。時間があったら知的活動よりは、やっぱりそちらですよねー。困りましたねー。いろいろ悩みますねー。モヤモヤしますねー。



おっと!! こんな人間こそ、私のような人間こそ、早く死んでくれーなのでしょうね、きっと。わかっております。わかってます。わかってまあーすってばよんよんよん、だよんよんよん、と(by純次)。(了)


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