最近、笑うことに疲れていらっしゃいませんか? いえいえ、きっと意識しなくても、ちゃんと疲れていらっしゃるはずです。私の場合、笑うのを止めたらほんとにスッキリ!! ラクになりました。
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なぜ、笑うのを止めようと考えたのかといいますと、笑い過ぎだと思ったからです。そんなに楽しくもないのに、モテてもいないのに、貧乏なのに、いつもいつもニコニコニコニコしていられるか!! と思ったのです。もういい加減にしようぜ!! と。あ、いまでもニタニタはしていますが。
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仕事で誰かに会うたび、笑顔で「こんにちは」、話し中も適宜、冗談をはさみ、そして笑顔で「さようなら」です。それがどこかの会社であれば、受付でも笑い、飲み物を供されても笑います。
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さらに食事会だ飲み会だといえば、たぶん、その時間のだいたい8割は笑っています。ちょっとお茶でも……なら9割。別に笑いを取りにいっているのでもなく、周囲にあわせて笑っているだけなのですけれども、疲れます。それだけ、笑いは気をつかわせる、そしてエネルギーも使わせるということです。楽しくもないのに、モテてもいないのに、貧乏なのに笑うのは疲れます。
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で、それでまた友達に会えば笑い、区役所の受付で笑い、近所の居酒屋で笑い、たまに実家に帰れば笑い、風邪を引いて病院へ行っても1回くらいは笑います。よく考えてみると人前ではほとんど笑っています。
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そしてあるときそんな自分を振り返ってみて、不憫に感じたわけです。飢えた子どもみたいで。そして、もうそんなに笑わなくてもいいんじゃないの? と。
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なぜ笑っていたかといえば、友愛の情を示す、ってヤツですか。あなたに敵愾心はございませんよ、と。やはりそれがいちばんで、しかしそんなことは、もう物腰を見ればわかるでしょう、この弱腰を見れば一目瞭然でしょうよ、と思ったのです。
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そして楽しくもないのに、モテてもいないのに、貧乏なのに、気の置けないいいヤツだ、陽気なヤツだ、と思われていたほうがいーだろーな、という計算は、結局、たいこもち根性ではないのか、と。
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私は楽しくない、モテてもいない、貧乏だという事実をむき出しにして必死に生きることのどこが恥ずかしいのか、と。
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でもって、笑っているほうが人付き合い上、ラクに決まっていることはよくわかります。しかしそうして、ある意味うわべを取り繕って生きることが、たいへん面倒になってきたのです。で、人に会うのが億劫になり、いっそ世捨て人になろうか、みたいな気分になることさえありました。
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あー、タルイタルイ。もしかしたら私は人間嫌いなのではないだろうか? とまで思い、いやいやそう決めつける前に、1度笑うのを止めてみたらどうだろう? というところまで、ようやくたどりついたのです。
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〈笑いを止めるメリット〉
アタマのなかと気分がスッキリします。これが最大のメリットです。たぶん無意識のうちに四六時中、話題のネタのアンテナを張っていたのでしょう。これが知らず知らずそうとう負担になっていたようで、止めると3割がたアタマの動きが軽くなったような気がしました。そう、笑いという負荷がかかっていたのです。
笑いに気を取られないぶん落ち着いて考えられます。その反面、あまり笑わずにあたりまえのことばかり喋っていると、つまらない、バカなヤツだと思われます。
間がもてなくなります。話を転がすのが不得意な人というのはいますから、そういう人と対座していると、どうしても間が空きます。なぜこれがメリットかというと、1度だけ、ひとりだけ、間がもてなくても気まずい雰囲気にならないことがあったからです。ニコニコその場を取りなしていてはできない発見でした。
まあ、あれですよ。まったく緊張を感じさせずにスキがない、というヤツです。達人の領域です。ああいう人になりたいなあ、と思わせてくれました。ほんとうはただ眠くてボーッとしてただけかもしれませんけれど。
勝手に怒っていると勘違いされて、チヤホヤされることがたまにあります。「はいお愛想!! 端数カットしときました」とか。小さい。しかしそんなことをいう店はどこかやましいところがあるからに違いないので、二度といきません。
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〈笑いの効用〉
ところで一方、笑いにはさまざまな効用があるらしいので、笑いを止めることは、それを自ら放棄することにつながります。以下、その効用をWikipediaを頼りにまとめてみました。
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■生理的な効果
「笑い」によって自律神経の頻繁な切り替えが起こる
この結果、交感神経と副交感神経のバランスの状態が変わり、副交感神経が優位の状態になる。
副交感神経が優位な状態が続くとストレスが解消される
逆に交感神経が優位な状態が長く続くとストレスの原因になる
免疫細胞のひとつ、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化し、ガンの予防と治療の効果がある
糖尿病の治療にも有効との研究がある
■医学的証明
笑うことで頬の筋肉が動くことにより、ストレスを解消する
鎮痛作用たんぱくの分泌を促進させ、ストレスが下がることにより血圧を下げる
心臓を活性化させ運動した状態と似た症状を及ぼし、血液中の酸素を増す
さらに心臓によい影響を与えることから、循環器疾患の治療に用いられることもある
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〈笑いを止めるデメリット〉
まずは、上記の笑いの効用が失われます。つまり、医学的にはストレスが溜まり、ガンや糖尿病に対する抑止力が弱まり、血圧が上がり、血液中の酸素が減る可能性があります。ムリして笑い続けるストレスと、どちらをとるか、です。
シヴイ!! とは誰もいってくれません。まずは「最近どこか調子が悪いんですか?」「気分が悪いの?」というようなことを、どこへいっても執拗なほどに訊ねられます。これは少し意外なくらいです。そうかあ、そんなにいつも愛想笑いしていたのだなあ、と驚きました。
男の私でこうですから、たぶん女の人だと、この反応はもっと強烈でしょう。「女は愛嬌」は日本の鉄の掟です。“愛想よくなければならない”という圧力は男の比ではないように思います。
さすがに生意気、とまではないでしょうけれども、無愛想なヤツだくらいには思われていそうです。あと、気取っている、とか。こちらの思い過ごしかもしれません。しかし、女よりも男のほうに、いっそうそういう殺気を感じます。
顔がたるみます。顔の筋肉の運動量が減りますから、たるんできます。とくに頬だとかアゴ、あと小鼻のあたり。なんだか小鼻が膨らんできたような気がします。運動不足は、顔面ヨガだとかアイーンだとかで解消するようにしています。
友達が増えそうにありません。笑いを止めて約1ヵ月ですけれども、とうぜん友達は増えていません。というかできていません。あ、そうか。もともと友達なんかいなかったんだっけ。
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そんなようなことで、みなさまには、あまりいつもいつも愛想よくニコニコしていなくてもいいのではないですか? といいたかったのです。ニコニコニコニコしているうちに忘れてしまう大事なことというのもあるような気がします。誰にも彼にもすぐ懐かれなくてもいいじゃないですか。
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「笑い」を節約して、もう少し利口になろう!! おー!! 笑ってるヤツが善人だとは限らない!! おー!! 一般庶民にも笑わない自由を!! おー!! (了)
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