中居正広がこの3月末でジャニーズ事務所を退所することになったらしい。とりあえずそれを伝えた『週刊実話』(2017年2月18日12時配信)→『リアルライブ』の記事を抜粋しよう。タイトルは【独走キャッチ! 中居正広が3月末ジャニーズ事務所独立へ (1)】である。
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《ジャニーズ事務所から独立すべく、ついに腹を括ったようだ。再び芸能界を揺るがす“中居独立Xデー”が、当初の予定から3ヵ月以上も早まった!
「メディアでは、ジャニーズ事務所との契約が満了となる9月前の6月に更新するか否か意思表示をするのが既定路線となっていた。だが、実際はさらに早まり、中居の独立はズバリ3月末頃に決まったようです。もはやSMAPというグループが解散し消滅した以上、契約満了時期も無効だとする知恵を授けられたようです」(芸能プロ幹部)
中居独立説を裏付ける一つの根拠となっているのが、笑福亭鶴瓶と共にMCを務めるバラエティー番組『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系・水曜日21時~)の枠移動。4月から人気番組がひしめく火曜日19時への再編成が発表されたからだ。
「表だけを見ていたら何も見えてこない。裏ですよ。実は、4月から中居がテレビ朝日で水曜21時の新たな情報スポーツバラエティー番組のMCに内定しているんです。裏被りするため、日テレが人気番組を移行させたと言われている」(芸能プロ関係者)
仄聞すれば、次は日テレと中居のバトルに発展…と深読みしたくなるのだが、実情は円満に話し合いが進んだという。
「すべては中居の独立をサポートするためです。局の利益よりも、将来のある中居のタレント性を重視したんです。日テレは枠移動することで『ザ!世界仰天ニュース』や火曜19時に編成されている『火曜サプライズ』の番組価値を毀損してしまうかもしれないのに…。一方のテレ朝はジャニーズ事務所にケンカを売る形になってしまった。これは言わばテレビ界を代表する2局が中居独立を後方支援しているということ」(業界事情通)
一時はジャニーズ事務所からの圧力など様々なプレッシャーから、独立を断念したこともあった中居。1月には、気管支炎と肺炎のため1週間の入院を余儀なくされている。
「独立を巡る心労がたたってダウンしたんです。入院直前の彼は思い悩み、食事も取らずほとんど寝られなかった。最近は独立へ腹を括りスッカリ元気になったんです」(放送作家)》
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記事はこのあと中居正広の独立を後押ししているといわれる元SMAPのチーフマネージャー飯島三智(58)やさらにその背後のケイダッシュ、田辺エージェンシー、大手総合免税店『ラオックス』の存在にふれて終わっている。
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ただいま『週刊実話』の配信からほぼ半日経っているけれども、後追いするメディアはまだない。単独スクープである。「(1)」と打たれているので「(2)」があるはずだとすると、それはこれまでの流れからいえば24時間後、今日の12時(正午)に配信される。『週刊実話』が「独走キャッチ! 」と早くもぶっちぎり状態を印象づける文言で煽る気持もわからないでもない。
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問題は信憑性である。中居正広(44)の新しいレギュラー番組を放送するテレビ朝日、それとの裏被りを回避するために『ザ!世界仰天ニュース』の枠を異動させる日本テレビ、この2社は協調していることになる。なんのためにそこまでするかといえば、中居正広ひいてはSMAP独立派の残り3人、それから飯島三智を中心とする新事務所に期待をかけているからだ。これで大きな貸しをつくったことになる。
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「一方のテレ朝はジャニーズ事務所にケンカを売る形になってしまった」と書かれているのはすなわち、新しくスタートさせる情報スポーツバラエティ番組の出演契約はジャニーズ経由ではないことを示している。他方、日本テレビから見れば他局の、ジャニーズの手を離れた中居正広の番組のために自局の、まだジャニーズ経由で出演契約を結んでいる番組を動かすのである。
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日本テレビ、ジャニーズ事務所に対して、文句があるなら番組を終了させてもいいんですよ、といわんばかりである。いやたぶんそうしたいのであろう。独立する中居正広としてもいつまでもダラダラとジャニーズ事務所の仕事はしたくない。『ザ!世界仰天ニュース』の出演契約がどうなっているのかはわからないけれども、日本テレビは早々に切り上げる方針であろう。というかすでに切り捨てている。
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日本テレビはテレビ朝日よりも激しくジャニーズに喧嘩を売っている。というか、この2社による脱ジャニーズ共闘が結成されている。キー局2つが手を組めば強力である。ジャニーズとくに「嵐」では視聴率が取れなくなっているといわれて久しいけれども、ついに見限られるときがきたわけである。
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で、引用の最後ではとってつけたように1月の中居正広の1週間の入院の話になっている。たぶんこの時期に今回の中居正広の3月独立、それを受けての日本テレビとテレビ朝日の協調・連動という枠組みができあがったのであろう。うむ。つまり私は『週刊実は』もとい『週刊実話』の「独走キャッチ!」を信じるのである。
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「独走キャッチ!」を信じるのには、その2日前に報道された元KAT-TUN、田口淳之介(31)のソロメジャーデビューのニュースもある。2月16日配信の『東京スポーツ』【元KAT-TUN田口 脱退から1年でメジャーデビューの裏にジャニーズの“歴史的転換”】から抜粋しよう。ジャニーズを中心とする今後の芸能界の動きにも言及しているので、ジャニーズ帝国の凋落を見届けたい私の下心にもぴったりフィットである。
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《昨年3月にジャニーズを辞めた田口は個人事務所を立ち上げ、インディーズで活動してきたが、このたび、大手レコード会社のユニバーサルミュージックと契約。4月5日にシングル「Connect」をリリースする。2年間の専属アーティスト契約。KAT-TUNのメンバー、ジャニーズ事務所から慰留されたにもかかわらず、自分の意志を貫いて辞めた田口が、退社から1年もしないうちにメジャーデビュー決定というのは、少し前までならば考えられない話だ。
「ジャニーズを辞めた人たちは、芸能界にいるにしても表立って活動はできなかった。たとえば、同じKAT-TUNだった赤西仁もインディーズで活動している。その理由は、テレビ局など各所に強い影響力があるジャニーズ事務所の意向があったから」と芸能プロ関係者。
—〈略〉—
「木村拓哉以外の独立派のメンバーを『スマスマ(SMAP×SMAP)』で公開生謝罪させたことが原因で、強権を振るうジャニーズ事務所、特にメリー喜多川副社長にファンから批判が集中。すっかり悪者扱いされた事務所サイドもさすがに参ってしまい、これまでの方針を変えることにした。基本的にジャニーズ以外のことには不干渉で、辞めた人間の芸能活動にも口を出さないことにした」と前出関係者。
当然、元SMAPの“独立派”4人が今後、退社しても、ジャニーズとしては干渉するつもりはまったくないという。
ジャニーズ事務所がこれまでの方針を変えたことは業界中に知れ渡っている。それによってある大きな変化が出てきそうだ。男性アイドルグループが次々と誕生するというのだ。
「これまでどの芸能プロダクションも、男性アイドルグループはなかなか手掛けられなかった。ジャニーズの“横ヤリ”が入るからです。やるにしても、ジャニーズにかなり気を使っていた。だけど、今後はもう干渉されることはないとわかったので、大手芸能プロは年内に男性アイドルグループを誕生させ、一気に仕掛けると話題になっていますよ」(テレビ局関係者)
SMAP解散騒動が思わぬ形で芸能界に“地殻変動”を起こしたと言えそうだ。》
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まあ、実際のところはジャニーズ事務所にとって中居正広の独立に較べれば田口淳之介のソロメジャーデビューなどどうでもいいお話ということなのであろう。かまっているヒマはない、と。そういう気配を感じることもあって中居正広の3月独立説を信じるのである。たいへん申しわけないけれども田口淳之介が売れる可能性はほとんどない。それでもケジメ、見せしめとして圧力をかけたのがこれまでのジャニーズ事務所だったのである。
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「これまでの方針を変えることにした。基本的にジャニーズ以外のことには不干渉で、辞めた人間の芸能活動にも口を出さないことにした」という方針がジャニーズ事務所の本心なのか、仮に本心であったとしてもこれから実際に完璧に貫かれるのかはわからない。
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わからないけれども、日本テレビとテレビ朝日の脱ジャニーズ共闘が組み上がってしまった以上、ジャニーズ事務所はそうしたニュアンスの立場を取るしかない。テレビ局を意のままに操っていたかつてのチカラ関係が逆転してしまったのである。いくらウチ以外のタレントを使うなと喚いても、もう誰も聞く耳をもたない。
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昨夜(18日)放送の『嵐にしやがれ』(日本テレビ)内で4月スタートのドラマ『ボク、運命の人です。』に主演する亀梨和也(30)が、共演の山下智久(31)とのスペシャルユニット「亀と山P」を結成して主題歌を歌うことが発表された。これもかつてメリー喜多川派と飯島三智派のあいだをウロウロしていた山下智久が、と考えればジャニーズ事務所の必死の防戦のようにも見えてくる。
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おお、なるほど。日本テレビは『ボク、運命の人です。』、同時にテレビ朝日では中丸雄一(33)の司会が早くもただならぬ緊迫を呼んでいる『世界ルーツ探検隊』がはじまるのである。脱ジャニーズ共闘もエサを投げているのである。飴と鞭。使ってやる、の感じ。SMAPが解散し、「嵐」が低迷して、なんとか出演をお受けしていただけませんでしょうか? の時代は終わってしまったのである。繰り返しになるけれども。
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さらにさらにさらーに、こうして「SMAP解散騒動が思わぬ形で芸能界に“地殻変動”を起こした」のに加えて、清水富美加とレプロエンタテイメントの引退・出家騒動もある。こちらはいわゆる“奴隷契約”に象徴される芸能界の前近代的体質、悪しき慣習がようやくにして世間的にクローズアップされつつあるので、より大きなインパクトに発展する可能性がある。“地殻変動”プラス“小惑星衝突”である。うむ。わくわくするのう。(了)
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