2017年7月31日月曜日

お笑いをつまらなくしたのはビートたけしの弟子たちじゃない?



安倍政権がダメ、その誤ちを糺すべき民進党がダメ、というお話ではない。もう政治そのものがダメになってしまっているのである。社会正義もイデオロギーも理想も、そしてそのために懸ける命も、そんなものはすべてむかしむかーしのお話、政治家になることは出世の階梯を上がることでしかない。でしょ。



そういう、意味が失われてしまった世界でひたすらエリートをもって任じ、権力を司る方々は、やはりやることなすことナンセンスなコメディなのである。御大ビートたけしも嘆いているらしい。



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【ビートたけしが相次ぐ議員の問題に痛烈な皮肉「最近コメディアンが困ってる」】

《30日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)で、ビートたけしが、現役議員の言動に痛烈な皮肉を放った。

番組では、疑惑が続出する安倍政権の今後や、小池百合子東京都知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」の国政進出の可能性などについて、ゲスト出演の議員らと意見を交わしていた。

終盤、たけしが議論の総括を述べる中で「最近コメディアンが困ってるんですよ。実際の議員の方が面白いって」と切り出す。「このハゲー!」発言で有名となった豊田真由子衆議院議員など、騒動を引き起こした議員の言動がおかしいというのだ。

続けて、たけしは「現役のお笑い師が『あれにはかなわない』と言っている」「あの人達がネタやったほうがいいんじゃないか」と語り、スタジオに笑いが起こる。最後にたけしは、政治活動ではない話題で議員の注目が続く現状に、「困ったもんだ」と嘆いていた。》

(※「トピックニュース」2017年7月30日配信)


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こうした状況にはひとつ、「週刊新潮」が芸能人から政治家へとスキャンダル報道の標的を移したことが大きく影響している。豊田真由子(42)の暴言・暴力騒動も、中川俊直の不倫・ハワイ“重婚”ウエディングも、今井絵理子(33)の「一線問題」も、火を点けたのは「週刊新潮」である。そして書かれた政治家は公僕 兼 国民のオモチャになった。



しかしヤリ玉に挙げられているのはご覧いただいたように下っ端だけなのである。どこまで大物に噛み付いていけるのか、権力にはからきし弱いタブーの構図は変わっていないので、まったく心もとない。



なかには「週刊新潮」の「噂の真相」化だなどと喜んでいるヤツがいるけれども、それはかいかぶりすぎというものである。逆に政治への不満をかわすガス抜きに利用されている感じすら受ける。



たとえば安倍晋三(62)の仲よし、元TBS社員・山口敬之(51)による「準強姦事件」である。被害者が自ら顔を出して訴えても起訴・逮捕に到らず、あろうことか事件のもみ消しに奔走した中村格刑事部長が警察庁総括審議官に、北村滋内閣情報官が官房副長官にそれぞれめでたくご栄転というグロテスクなニュースも、もうすっかり忘れ去られようとしている。



今井絵理子と橋本健(37)の「一線問題」は、その後、橋本健の妻が“夫婦関係の破綻”時期を巡って異議を唱えるなどして、さらにおもしろくなりそうな気配である。しかしそれにかまけて忘れてはいけないニュースもあるのである。



ご紹介したビートたけしの発言、「最近コメディアンが困ってるんですよ。実際の議員の方が面白いって」は、“痛烈な皮肉”ではなくてほぼほぼ本心なのであろうと私は思う。そして「実際の議員」とはいうけれども、いまどきのコメディアンが議員を演じることなどない。ビビリだから。



コメディアンは最初から腰が引けていて、いわゆる政治家イジリなどなかなかできないけれども、政治家のほうからガラガラと崩れてくれるのである。おもしろさで敵うわけがない。しかし繰り返すけれども、そのネタはあくまでも大勢に影響のない下っ端の不始末だけなのである。ヘラヘラそれを笑っているあいだに大物と悪党は逃げてしまうかもしれない。



ということで、批評精神を捨ててしまったお笑いもすっかりダメになってしまっているのである。庶民の代弁者だった時代もあったはずなのに。



政治がダメ、お笑いがダメ、芸術がダメ、哲学がダメ。意味が失われた世界で呆けたようにフガフガと笑おうではないか。身の回りのことだけはしっかり、見つからないようにやりながら。(了)





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2017年7月30日日曜日

中川俊直、この国会議員は実在する!!



中川俊直(47)、自民党の「魔の2回生」の1人である。「魔」の仲間入りを果たしたのは、主に「週刊新潮」(2017年4月20日発売号)に不倫・重婚ウェディング・不倫二股・ストーカー登録、と毒々しいばかりの活躍ぶりが報じられたおかげである。



「魔の2回生」には中川俊直のほか、武藤貴也(未成年男子との淫行疑惑など)、務台俊介(台風被災地・岩手県岩泉町でのオンブ)、宮崎謙介(やり手グラドルとの不倫)、大西英夫(暴言、推薦文の捏造など)、橋本英教(公務中のビール)、豊田真由子(「このハゲーーーーー!!」)がいる。



これらのなかで傾斜のキツさ加減で中川俊直と比肩しうる者はおそらく武藤貴也くらいのものであろう。なにしろ中川俊直、「週刊新潮」の第1報の後も「FRIDAY」(2017年4月28日発売号)では輪姦疑惑を、「週刊新潮」の第2弾(2017年6月1日発売号)ではSMマニア疑惑を取沙汰されているのである。しかし写真で見るかぎり、「オレは縛りがうまいんだ」と豪語していたらしい割にはショボい縄さばきであった。



その中川俊直が経済産大臣政務官を辞任し、姿をくらませて以来はじめて、ほぼ3ヵ月ぶりの7月29日に地元の東広島市で記者会見を行ったのである。中川俊直なんかどーでもよござんす、とおっしゃる方も多いとは思うのであるけれども、私は満喫した。そしてこのバカバカしさをぜひ、あなたと分かち合いたいのである。



ちなみに姿をくらましていた理由は「心因反応で、不眠、不安、身体症状が認められ、しばらくの間、休養が必要な状況です」(中川俊直 公式ホームページ2017年4月28日)だったのだそうである。4月18日の謝罪も公式ホームページ上であったし、なんというホイチョイ感!! ひとり自宅の玄関先に正座し、頭を下げ続けていた病身の妻が可哀想でならないではないか。



では、「スポーツ報知」(2017年7月29日配信)掲載の一問一答をご覧いただきたい。ネットでは2回に分けて配信されているので、ここでもそれにならってご紹介することにした。



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【中川俊直氏、夫人に謝罪「生涯をかけて贖罪していきたい」…会見その1】


(リード文省略)

 

― 支援者にはどのような説明をしたか


「心からのおわびを申し上げました。これまでの経緯をお話させていただいた後、出処進退について『生き恥をさらしてでも国民、郷土のためにお役に立たせていただきたい』と話しました」



― 問題発覚後は、どのように過ごしていたのか



「家内と『一番大事にしていこう』と話していたのは、子供たちをいかに守っていくかということ。私が家にいるとマスコミが来るので、自宅近くで一人で暮らしながら、時々、子供たちと会ったり、妻が食事を作りに来てくれていたりしました。一連の不祥事に対して、毎日どう変わっていくかを猛省しながら過ごしていました。人生の中での貴重な時間でした」


― 夫人とは離婚の話などは出なかったのか

 

「結婚して22年、女性問題ではないですが、いろんな危機がありました。でも今回は夫婦の中で最大の危機でした。これからも、なかなか(溝は)埋まらないと思います」



― 夫人には謝罪した?



「もちろんです。それでもなかなか(今後は)大変だと思います。ただ、色々話していて、最近はようやく手をつないだり握り合ったりできるようになった。生涯をかけて贖罪(しょくざい)していきたい」



― 不倫は夫人の闘病中のことだったのか

 

「2014年から相手の方とけんかするようになり、15年に(関係が)終わっています。その年の夏に家内と2人で検査に行き(病気が)分かった。闘病中のものではないということは、理解していただければ」

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中川俊直が「お詫びと再起の会」として都内千代田区のホテルニューオータニで8月23日朝8時からの朝食会を予定していると報じられたのが、7月14日のことである。



とうぜん1人2万円という会費の高さと記者会見も開かずに逃げ回っているばかりだったのにいきなり資金集めに走るという非常識に、自民党内からも批判の声が上がったのである。



で、あわててこれを引っ込めたのが7月14日。それからはいつ記者会見を行うべきか、タイミングを計っていたはずなのである。



そして豊田真由子(42)の暴言・暴行騒動に加えて、今井絵理子(33)の不倫疑惑(26日)、蓮舫(49)の民進党代表辞任(27日)、稲田朋美(58)の防衛庁長官辞任(28日)と立て続けにきた、そのどさくさに紛れるように、しかも報道陣が多く集まる東京を避け、地元東広島市でようやく会見を開いたのである。



「お詫びと再起の会」が都内千代田区で、肝心の政界復帰のための記者会見が東広島市。しかも、しかーもであーる。フタを開けてご尊顔を拝してみれば深く反省し、心因反応による症状で長く休養が必要な状態であったにもかかわらずキレイにタンニングまで施して相変わらず健康そのもの、精力ムンムンおっと間違いた(by荒木経惟)、精力満々のご様子ではないか。



回復しつつある夫婦関係を語るのに「ようやく手をつないだり握り合ったりできるようになった」、という直接的というか肉体的な接触を持ち出すのもこの人ならではであろう。これを読んで私は仰け反った。ふつうは「お互いに冗談をいいあえるようになった」などではないのか。



「生き恥を晒してでも」とはおっしゃるけれども、中川俊直、小賢しさと厚かましさばかりが先に立つのである。自分で自分のことを「猛省しながら過ごしていました」と語ってしまうようなヤツなのである。そもそも晒すような「恥」の心をお持ちなのであろうか? ないものをあるふりしてはいけないのである。



後編にすすもう。



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【中川議員、不倫相手との写真撮影は「私が愚かだった」…会見その2】


(リード文省略)


―不倫相手との連絡は

「今、連絡を取っているというようなことはありません」

― 重婚説もあった

「相手の女性が『自分は結婚を考えてはいないが、ウェディングドレスを着たい』と話したので、夢をかなえてあげようと思いました」

― 写真を撮影した時の気持ちは

「私が愚かだったのですが、相手の女性の要望がかなって良かったなと思っていました」

― 相手にストーカー行為をしていると報じられた

「昨年末にメッセージをもらい『許せない』との言葉があったので、家内とも話して相手の自宅に直接うかがった。その時に扉を感情的に叩いてしまったら、警察が来たという事実はあります。そこで状況を説明して帰ったというのが実際です」

― 議員との関係も報じられている

「前川さんですか? 仕事上のお付き合い以外はありません。今回、私自身のことで迷惑をかけ、大変申し訳ない。恋愛関係ではありませんでした」

― 不倫相手の女性は「中川さんに前川さんとの旅行の写真などを見せられた」と話している

「そういうことはございません。私は写真を見せてはいません」

― (父の)中川秀直さんも女性問題が報じられたことがある

「父からは『男として、自分がまいた種なんだから自分で責任を取って解決しろ』と言われました」

― 次回、選挙があった時には無所属で出馬するのか。自民党への復党の意志は?

「私一人で申し上げる段階ではないと思いますが、今日をもってケジメとして次の総選挙に向けてスタートしていきたい。(自民党側からは)私がお願いをする前に『しっかり(活動を)やって報告しろ』と言われている。どう変わったかを見てもらう必要があると思う。私の立場から(復党は)言えない」

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目を引くのは不倫相手とハワイで結婚式の真似事をし、その記念写真を撮影したときの気持を語っている部分の異様さである。正直ビビったのである。中川俊直の、あのありすぎる、強すぎる目ヂカラも恐いけれども。



「私が愚かだったのですが、相手の女性の要望がかなって良かったなと思っていました」



妻に対する後ろめたさであるとか、不倫相手に対する申しわけなさとか、教会ひいてはイエス・キリストに対する冒涜の意識とか、そういう自責の念、少なくともよくないことをしてしまっているという気がかりが、中川俊直にはまったくないのである。



中川俊直のアタマのなかは、女の要望がかなってよかった → これで女の機嫌がよくなる → 楽しく過ごせる、ということくらいしかないのである。たぶん。ウルトラポジティブ、ウルトラポジティブスケベである。



そしてウルトラポジティブスケベはこのあと「アベノミクス? わかんない」の衆議院議員・前川恵(41)との交際もスタートさせるのである。「週刊新潮」にはその二股不倫の経緯も愛人によって詳細に語られている。



たとえば記事にあるストーカー行為についてである。前川恵とのことなどで揉め、自宅にまで尋ねてきた中川俊直に愛人がインターフォン越しに「あなたを卑劣な男だと思っている。議員止めますとか死にますとかいっているけど、その言葉通りにしてください」というと、外で叫びながら号泣し、土下座までしていた、と書かれているのである。



前川恵と中川俊直は「週刊新潮」の報道以前にも、3月24日号の「FRIDAY」にツーショットを掲載されている。もちろん2人とも男女の関係は一切否定している。しかし法的措置を含むそれ以外のアクションはなにも起こしていない。



この期におよんでなおシラを切り、それで「生き恥を晒してでも」なのである。道理がひっくり返る。宇宙が歪む。スゴーい、もうなにがなんだかわかんなーい、である。まったく腹が立つのう。バカにするのもいい加減にしていただきたい。



そんなようなわけで、ウルトラポジティブスケベは絶対にまたやらかす、と深く心に刻まれてしまったのである。あなたもでしょ。(了)





——〈献辞〉——————————

ハハハ ダメなヤツはダメなんだ!
オマケの人生に向かってGO! GO! GO!!!

ダメなヤツはダメだようー





※ 筋肉少女帯の名作「レティクル座妄想」(1994)のラスト「飼い犬が手を噛むので」のそのまたラストのシャウトである。結尾句。たいしたことではないけれども妙に耳に残る。これを頻繁に思い出すようになったときにはすみやかにおやすみになることをおススメする。作詞はもちろん大槻ケンヂ(51)。ちなみに大槻ケンヂの本名は大槻賢二、はるな愛(45)の本名は大西賢示である。ハハハハハハ






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2017年7月29日土曜日

両脚のスネとフクラハギが同時に攣って、その夜の悪夢……



近所の居酒屋へ行ったらオヤジがニヤニヤして迎えてくれた。なにか仕込んで待ち受けていた感じである。案の定
「“一線は越えていない”っていってた今井絵理子(33)のイッセンつーのはどこにあんだろね」
と目下もちきりの話題で話しかけてきた。SPEEDだから法定速度のことじゃないの? と離婚成立前の気の早いちょっかいにかけて答えたら、オヤジ、カウンターの向うから身を乗り出して
「メコスジ」
とひとこと。素敵なおもてなしである。もう70代のはずなのにお達者である。漢はこうでなければいけない。



「週刊新潮」(2017年7月27日発売号)のスクープ《仕事より男に溺れる「安倍チルドレン」 「元SPEED今井絵理子参議院議員」の略奪不倫》でいちばんトクをしたのは反自民勢力でもテレビ局でもなく大宮エリー(41)である、なぜなら日陰のようなブスだから今井絵理子の登場でまったく見えなくなった、せっかく男好きの激しさがオモテに出はじめていたのに、という点で私たちの意見は一致し、さらにオヤジは
「女好きはブスだからっつってほかすんじゃなくてブスもバリエーションのひとつに入れんだよ。だーから女好きっていうんだよ」
ときわめて冷静で現実的な見方を示したのであった。



ロクでもなく楽しいひとときはあっというまに過ぎ、帰り途、ふと車道の反対側のマンションを見上げると灯りの漏れている窓がひとつもないのに気がついた。8階建て、道路に面して1フロアたぶん6戸が入っているそのどの窓にも灯りの気配がないのである。



夜の11時過ぎで、まさか入居者すべてが遮光カーテンを使っているなどということはないであろうし、上の階なら窓を開けて夜風を入れていてもいいはずである。全員がいっせいに退去したのなら居酒屋のオヤジが話の種にしたはずだ。いや、いま思えば私はこのときから異界に足を踏み入れていたのである。



異界での第1撃は寝入りばなに右足の脛を襲った。筋肉が激しく攣ったのである。その筋肉に引っ張られて逆立つつま先を左足の踵で押さえながら時計を見ると午前2時過ぎであった。痛くてたまらぬ。しかも脛とは反対側のふくらはぎまで固くムクムクしてきた。強引につま先を伸ばそうとすると今度は後ろのふくらはぎまで攣りそうである。自慢ではないけれども痛みにはからきし弱い。



たとえばある国を旅行中、突然いわれなく拘束されたとする。完全になにかの間違い,誤認逮捕である。無実の罪。しかし取調室で「素直に話さないと痛い目にあうぞ」とひとこと凄まれようものなら「拷問? あらー、どうしましょ。さっそくどこからお話ししましょ」と聞かれないことまで手当たり次第、嘘までついて必死にいいつのってしまう自信がある。取り調べ官の呆れ果てた目付きまで目に浮かぶ。



で、攣って反ろうとする右足のつま先を左足の踵で押さえ、つまり仰向けに寝て脚を重ねウトウトしはじめたとき、追撃がきた。今度は左足の脛である。「前脛骨筋」。触ってみると、これが真ん中あたりで力こぶのようにくびれている。右の脛ももちろんまだ痛い。さらにまた攣りが激しくなる。よりによってこんなときに小便もしたい。膀胱が固くなってしまったのだろうか。



「あぶないあぶない……」(by福田和子)とかなんとか、痛みをこらえたロボット歩きの果て、ようやくの思いで便器に腰掛け、排泄をはじめても両方の脛はますます激しく攣っている。まったくなんの因果か!! 両方のつま先が反って虚空を指しているのである。なんだろうなあ、走り幅跳びの着地直前のポーズである。



大袈裟だと笑われるであろう。しかし痛みへの耐性は人それぞれだ。それは若いころ、というか子ども時代から鍛えないと強くならない。中高年になってからキックボクシングなどをはじめても続かないのはそのせいが大きい。幼児のころから一貫して書斎派・メタル派だった私には足の攣りとはいえ非常事態に近いのである。



スポーツには縁がなかった私ではあるけれども、歩くのは好きで握り飯と手拭いさえあればどこまででも歩いていく。ときどきヤマシタあるいはキヨシと呼ばれさえする。昨日は日中、片道6kmほどの道のりを人に会うため、どいうわけかかなりのハイペースで往復した。そのあと近所の居酒屋でそこのオヤジと飲み、疲れて帰ってストレッチやマッサージをしないまま寝てしまったのが失敗の原因であった。



そしてついに、ふくらはぎも攣りはじめたのである。脚、膝から下が前も後ろも攣っているのである。うっしろからまえっから攣っている。反り返るわけにも伸びるわけにもいかないつま先が板挟みの状態でもがき苦しんでいる。どうなるのだろう? 自分の筋肉に引っ張られて脚が縮んでしまうのではないか? とまで考えた。



水分補給に水をゴクゴク飲んだのがきいてまた小便がしたい。トイレに向かう姿はたぶん脚の短いトールマンである。



で、ほうほうの体でベッドに戻り、縛り付けられたように仰向けになって必死に痛みをこらえていると、枕元右側に気配が近づいた。右側は壁である。誰かが入り込めるような隙はない。



しかしたしかに気配はあるのだ。たぶん犬くらいの大きさのもののようで、かすかな呼吸まで聞こえる気がする。そのうち唸り、あるいは気味の悪い笑い声が耳元で炸裂するに違いない。



子どものころの私を溺愛してくれた亡き祖母は巫女的な人であった。それを仕事にしていたわけでもないのに、人づての評判を聞きつけて占いやら祈祷やらを頼みに大勢が寄ってきて家族が困ったこともあったらしい。



おばあちゃんは、——いいトシをして子どものように、おばあちゃんはこんなときどうする? 念仏でも唱える? とアタマのなかで聞いてみた。そういえば私と同じように祖母に愛されたはずの父親は抗がん剤で幻覚を見るようになったとき「武士の首が飛んでいる」と訴えたことがあった。



「脚は抽き出しのなかにしまってある」



ささやき声は確かにそういった。
ああそうか、おばあちゃんは新しい脚を用意してくれているのだ。



起き上がってクロークを開け衣類箪笥のいちばん上の取っ手を恐る恐るひくと、果たして裸の左脚が1本ゴロンと横たわっている。少し汚れているだけで臭いもないけれども、膝から下の肉がごっそりとこそげて灰色の骨が剥き出しだ。



これをどうすればいいのだろう?



いつのまにか紺色のジャンパーにひっつめ髪の女が手袋をしてその脚を検分していて
「頭と胴体は別々に下の段に入れてあるはず」
と白い顔をこちらに向けて説明してくれた。そうか、頭と胴体もあるのか、とそのときの私は目の前の左脚のことはもう忘れて安堵し、ベッドに戻ったのである。



ベッドに戻って目を閉じ、考えるともなく考えるのは、あの女はいったい何者なのであろうか? ということであった。まったく見ず知らず。50歳くらい。中肉中背でまったく化粧っ気がない。なのに不思議なことに恐怖は湧かず、であるからどこからどうやってこの部屋に入ってきたのだろうなどという当然の疑念も浮かばなかった。



気になるのは、ただ女が警察の捜査員なのか、考古学のための発掘チームの一員なのか、ということだけであった。捜査員であれば私は最近殺されたことになるし、発掘チームの一員であればきっともう大昔に命を失っていたことになる。最近殺されたのであればその恐ろしい出来事を思い出すかもしれず、すでに大昔に絶命していたのであれば、きっとやすらぎの境地がもたらされるであろう。



ひき出しのなかに転がる左脚には血糊が付いていたっけか? いやいやそんなことを考えるより箪笥の下の段の頭と胴体を確認したほうがいいのではないか? ちょっと待て!! 左脚と頭と胴体はわかったけれども右脚と両手はどこへいった? 私の右脚と両手は!!



そして気がつけば、私は縛り付けられたように仰向けにベッドに横たわり、攣って反ろうとする右足のつま先を左足の踵で押さえ、つまり脚を重ねて一線を越えられないように頑張る今井絵理子のポーズで眠っていたのである。



クロークのなかの箪笥のひき出しはまだ確認していない。(了)





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2017年7月28日金曜日

写真判定をしたくなる、今井絵理子の「一線は越えていない」



「とっちゃんぼうや(父ちゃん坊や)」という言葉がある。オトナなのに見た目が子どもっぽい男を指す。では逆に見た目はオトナなのに中身は子どもの場合はなんと呼べばいいのであろう。若年寄というところまでも中身が成長していないので、やはり「ぼうやとっちゃん」であろうか。銭形警部みたいである。「ぼうやとっつあん」にしておこう。



そうすると女の場合は、実際にはない言葉だけれども「ばばじょうちゃん(婆嬢ちゃん)」であり「じょうちゃんばば」ということになる。アクセントだけに注目すればこの9月にUFCデビューするトルコ系のキックボクサー、グーカン・サキ(33)にたいへんよく似ている。ジョーチャン・ババ。平成のカマキリ夫人、ターカオカ・サキ(44)は日本の女優である。



久しぶりに見た今井絵理子(33)は典型的な「じょうちゃんばば」であり、花王やP&Gから商標の無断使用で訴えられかねない顔になっていた。以下、「じょうちゃんばば」が7月27日にマスコミ各社に配信したファクシミリの全文である。長いのでヒマな方以外は読まなくてもよろし。



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【本日発売の「週刊新潮」掲載記事についてご説明致します。】


この度は、心から応援してくださっている皆さまには、私の軽率な行動により多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことに対しまして、深くお詫び申し上げます。そして、自由民主党が大変な時期に私事でさらなるご迷惑をおかけしましたことにつきましても重ねてお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。

昨年の参議院選挙の際には、全国各地で様々な方からご支援をいただき、全くの素人だった私に一から選挙をご指導いただき、おかげさまで当選を果たすことができました。ご支援ご指導いただいた中には国会議員の先生のほかに、多くの全国各地の地方議員の方々もいらっしゃいました。本日の記事にある市議もその中の一人です。

私が立候補することで以前お付き合いをしていた方とは、すれ違いの生活になり、当選してからは慣れない仕事に一から勉強をする日々になり、昨年末頃にはお互い話し合い新しい人生を歩むことになりました。

今年に入って地方での活動も多くなり、市議ともお仕事で一緒になる機会が増えました。議会の話や政治の話などこの世界の先輩である市議の話は興味深く、私も政治家として付き合う立場から、個人的に好感を持つようになりました。そして、多くの友人や知人を交えて話をしていた仲から二人だけでお話をする機会も増えるようになりました。その際に、市議から「長いこと結婚生活は破たんしていて、別居している。妻と離婚の協議をしているが、近く離婚調停になる。」というお話を聞きました。

そして、最近になって市議から交際の申し込みがありました。私も好意を抱いていたのは事実ですが、市議の結婚生活が長く破たんし、現在離婚調停をしているとはいえ、法律上はまだ妻帯者なので“一線を越えてはいけない”と思い、「きちんとけじめをつけてから考えましょう」と申し上げました。そして、今日までこの約束を守ってもらっています。

しかし、掲載された写真や動画などを見ると疑いの目を向けられることはごもっともなことだと思い、深く深く反省しています。そして深い失望感を与えてしまったこと、信頼を傷つけてしまったことに対し、今はただ頭を下げることしかできません。

ただ、これだけは言わせてください。雑誌のタイトルであるような「略奪不倫」ではありません。断じてないということを言わせていただきます。どうかご理解いただけたらと思います。今後の市議との関係については、皆さまの信頼回復を優先に行動を律してまいります。

子育てについては現在、自宅に同居する母のサポートを受けながら仕事と両立しております。しかし、夜遅いお仕事や早朝の会議などで自宅に帰れないことがあるため、家族で話し合い、都内にマンションを借りて利用していました。中学生になった息子が学校のない日は一緒にマンションで生活しております。今回の騒動により、皆さまの誤解を招いてしまったことは大変申し訳なく思っております。今後は、しっかりと自覚を持って行動してまいります。

今日の私を支えていただいているすべての皆さま、そして何よりも世界で一番愛している息子へ、私の人生をかけて向き合っていきたいと思います。

本当にこの度の私の軽率な行動により深く傷つけてしまった方々へ、心からお詫び申し上げます。

(※「オリコン」2017年7月27日配信【今井絵理子議員、橋本市議との報道謝罪 “略奪不倫”は否定〈コメント全文〉】)


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昨夕のニュースショーでさかんに「一線を越えてはいない」と強調したことがいわれていたけれども、ホントに「“一線を越えてはいけない”と思い、『きちんとけじめをつけてから考えましょう』と申し上げました。そして、今日までこの約束を守ってもらっています。」と書いてある。



キャー恥ずかしい。いうにことかいてまあまあ(byウチの祖母)、「そして、今日までこの約束を守ってもらっています。」の下りはもう完全にポルノである。互いの下半身を忖度するオトコとオンナのこの生臭さは「“一線”ってどこに引いてあんの?」という冷やかしを遥かに凌駕して激しくアダルトである。



性的にフィジカルな面では激しくアダルトであるけれども、あれ、なにをいっているのだか、性に関連して肉体的な面ではオトナ顔負けであるけれども、精神的には中学生かそれ以下である。といえはばいいのか。



「DはダメだからCまでにしようね、ってゆってホントにガマンしてもらってる(好きだからマジこられたら断れないけど)」なのである。しかも「今日までこの約束を守ってもらっています。」なのである!! “守ってもらっていました”ではなくて現在進行形、“守ってもらっています”!! なのであるる!! あー!! しかもしかもしかも“今日まで”!!! !!!! !!!!! あーっ!



あー、ヤラシい。ヤラシすぎる。この謝罪文の言葉を愚直に信じるにしても、きっと28日未明のいまごろは「もうバレちゃったし、いいよね!」とかなんとかになっているのに違いないのである。



あー、ヤラシい。いやいやいやいや、そういうふうに実態的には性交渉実行済みと同等の関係である、とこの謝罪文は告白しているようなものだ、といいたいわけである。性交渉実行済み、というのもスゴいがのう。



「週刊新潮」(2017年7月27日発売号)に濡れ髪にパジャマだかバスローブ姿だかで互いの客室間を移動している写真を掲載されて、それでもなおこのいいわけ。「だってそこのシーンは誰も見たわけじゃないじゃん」なのであろう、きっと。



「しかし、掲載された写真や動画などを見ると疑いの目を向けられることはごもっともなことだと思い、深く深く反省しています。」は、一転して目の前に証拠らしきものを突きつけられて萎れる中学生である。「このときはAまででした」などとシレッといい通せないのも子どもな証拠なのである。



「週刊新潮」には新幹線の車内で2人が手を繋いで寝ている写真も掲載されている。これ、今井絵理子はたぶん眠っていないと思うのである。いかがであろう? どうでもいい? たしかに。



昨夜の疲れのために口半開きで寝落ちしてしまった橋本健(37)が右側(通路側)の座席で今井絵理子は左側。で、心臓を下にするようにして座席横の壁にもたれ掛かっている。ふつう心臓を下にしては寝ないものなのである。



想像するに今井絵理子は昨晩の密着の感触がまだ残っているので橋本健の肩なりに頭を預けるのはいささか鬱陶しい感じがする。それでいつもとは違って左下にはなるけれども、少し離れてみた、ということである。



であるから今井絵理子は新幹線の車内で完全に眠りこけていたわけではない。ときどきはウトウトするという程度であった。と思う。その状態で通りがかりの誰の目にも見えるカタチで手を繋いでいるということは、コレ、2人の関係がバレても問題にはならないと考えていたことを示している。



ふむ。「すでに破綻している婚姻関係は自由恋愛を妨げないという認識が、私の脇を甘くさせてしまい、今回の騒動を招いた。不貞行為はなかったものの、軽率な行動は逆に世間の疑いを強めるものとなりました」(橋本健・「朝日新聞デジタル」2017年7月27日配信【「私が今井絵理子氏に交際迫った」 神戸市議がコメント】)



橋本健は同じコメントのなかで「騒動は今井議員による略奪不倫ではなく、私が積極的に交際を迫ろうとしたもの」とも語っている。「(今井絵理子は)高嶺の花」とも。



つまり「私たちの夫婦関係がずっと前から破綻しているのはもうあなただってご存じでしょう。いますすめている調停が終りさえすれば私はあなたと生きていきたい、そう考えているのです。ね、いいじゃないですか。私たちは遅かれ早かれそうなる運命なんです。ね、ね」とかなんとか迫っていったのである。「迫ろうとしたもの」と本人がいっているのであるから、そうに違いない。



そんなことをいわれて今井絵理子のほうはすでに事実婚というのか実質的に夫婦というのか、そういう関係だと考えていたのであろう。中学生レベルである。というかバカである。もしそんなことを口外すれば国会議員としての資質だけではなく成人としての常識まで疑われてしまう。橋本健の妻から訴訟を起こされる可能性さえある。で、誰も見たことのない「一線は越えていない」になった。



その「一線は越えていない」も、繰り返しになるが実に幼稚な弁明である。「生け花には絶対にさわらないように」といわれていた子どもがさわってしまって花が散りこぼれてしまい「先っちょしかさわっていないもん!!」と強弁するのと同じである。先っちょ。



ああ、楽しい。楽しすぎてついはしゃいでしまうくらい楽しい。気に入らないのは以下の2人のコメントだけだ。



◆ 今井絵理子
「今日の私を支えていただいているすべての皆さま、そして何よりも世界で一番愛している息子へ、私の人生をかけて向き合っていきたいと思います。」

◆ 橋本健
「また、子供のためにも、一日でもはやい問題解決に努めてまいる所存です。」



都合のいいときだけ人の親ヅラをしないでいただきたい。それにしてもこのコメントを見るかぎり今井絵理子のほうが橋本健よりもはるかにふてぶてしくあざとくエゲツない。残念ながらそのせっかくのお人柄を生かすのにうってつけの場所からはこれで放逐が決定してしまったけれども。



三原じゅん子(52)と今井絵理子の違いは70〜80年代アイドルと90年代アイドルの違いというだけであろうか。SPEED再結成のつもりでいたら自民党に今井絵理子を引き抜かれ、でも若い早乙女友貴(21)と結婚できてうれしい島袋寛子(33)にも聞いてみたいものである。あ、こちらもヤラシー。



いいたいことはこれだけ、のはずである。(了)






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2017年7月27日木曜日

「このハゲーーーーー!!」が爽快な私はどうなんだろ?



もともとふつうの会話では満足できない男である。「撥水ヘッド」、「二重ヘルメット」または「met on met」、デブの場合は「座るとお腹にオバQの唇が……」くらいのところまでお互いに笑い合えるようにならないと心が通じあった感じがしない。



もちろんそんなイカレたヤツはどこにでもいるというわけではないので友だちは極端に少ない。しかしそういうふうにしかコミュニケーションをとれないし、それはそれでいいのである。現状で十分満足している。



しかしどうしてこんなことになってしまったのかといえば、たぶん人を信用していないからだと思う。信用していないから無意識のうちにいつも試している。イヤなヤツである。



試しているときはもちろんたいへん慎重である。ここまでは口にしても大丈夫だろうか? もう半歩踏み込んだらどうであろうか? 相手を傷つけたりイヤな気分にさせたりは絶対にしたくないので腫れ物に触るような、という言葉そのままのへっぴり腰である。



でもって打って響けばとうぜんその相手も踏み込んでくるので、そこのところのお互いの読み、駆け引きで性格やオツムの具合がわかる。生意気な口吻で申しわけなかと。しかし実際には、はじめて会って二言三言でおよその見当はつく。またまたエラそ気で申しわけなか。



こんな私にとって豊田真由子(42)の「このハゲーーーーー!!」は実に爽快であった。いきなり天井から荒馬に跨がったカウガールが「ヒャッホー!!」と黄色い歓声を上げながら躍り込んできたくらいの心地よさである。カウガールはちょっとムリか。カバガール。



いやいやだからもちろん上司が部下の身体的特徴を取り上げて罵倒するなど言語道断であるし、国民からの負託を受けて国政にかかわる国会議員ならなおさらあるまじき行いであることは重々承知しておる。ふだんあまりおおっぴらには口にできない言葉を叫ぶ、その爽快感をいっているのである。



だがしかし、やはり世のなか私のようなイカレポンチばかりとは限らないようで、たいへん深刻に捉えている方もいらっしゃるようなのである。記事に署名はないけれども、文中「『コンプレックス文化論』を刊行した」とあったから、この記事を書いたのも武田砂鉄(35)その人であろう。少し抜粋してみよう。「現代ビジネス」2017年7月26日配信分からである。



***************************

【豊田議員「このハゲー!」発言が、根こそぎ吹き飛ばしてしまったもの 本当の罪深さはここにあった】


《自民党・豊田真由子議員が秘書(現在は退職)に向かって叫んだ「このハゲーーーー!」という暴言は、当事者のコンプレックスとそこへ向かう差別意識をリセットさせてしまった感がある。

無論、そうやって言葉で陵辱したことは問題だが、録音された音声を追えば、豊田議員が暴力を浴びせたと思しき鈍い音が記録されているし、秘書は医師から「顔面打撲傷」「左背部打撲傷」等の診断書をもらったと明らかにしており、彼女が傷害罪に問われる可能性もある以上、こちらを問題視すべき。

でも、報じる側が優先したのは「このハゲーーーー!」発言なのだった。「ハゲ」発言は問題だが、これほどまでに「ハゲ」発言を中心に紹介されていく様子もまた異様に思えた。》



武田砂鉄、こんなに真面目であったとは。もちろん事件性に照らして鑑みれば暴言よりも暴行のほうが重い。こちらをフィーチャーしろ、というのは分かるし正しい。しかしながらハゲのほうがおもしろいのである。異様でもなんでもない。みんなおもしろいものが好きなだけだ。そんなことわかっているだろ?



それをわざわざ「コンプレックスとそこへ向かう差別意識」などと一般化して難しそうに議論する必要もない。これは「ハゲ」のお話なのである。



《〈— 略 —〉

『コンプレックス文化論』の中では、カツラの着脱をバラエティ番組で公開して話題となった臨床心理士・矢幡洋に、ハゲについてのインタビューを試みている。矢幡はこのご時世、チビやデブやブスが言いにくくなっているのに、「『ハゲ』だけはみんな安心して言えるから、差別パワーが『ハゲ』に集中しているんじゃないですか」との見解を示す。

続けて、「相手を嘲笑したいという気持ちは、人間のかなり根本的なところにあります。その比較的安全な矛先が、身体的欠陥では『ハゲ』しか残っていない」と分析する。》



この場合の“安全”とは、あまり社会に指弾されない、ということである。なぜであろうか? ひとつにはハゲの分布がある。ハゲは女に少なく、さらに年配者に多い。つまりそれなりの社会的地位にある男を多く含んでいるわけである。そのために「ハゲーーーーー!」と叫んでも弱い者イジメの印象が薄い。



もちろん個人レベルでは「ハゲーーーーー!」とおおっぴらに叫ぶことにはそれなりの危険がともなう。激高したハゲに殴られるかもしれないし、ハゲの上司に飛ばされるかもしれない。



もうひとつはハゲがかなり柔軟な性質をもっているからである。ハゲはそれ自体で機能障害をもたらすものではない。いったんハゲてしまってもまた生えてくる可能性もあるし、いまはフッサフサでもいつかズルッとハゲるかもしれない。後述されるようにウイッグなど手当もさまざまある。それやこれや考えれば、見た目以外の部分ではハゲと白髪はほぼ同等である。



「ハゲ」という言葉自体に、たとえば「チビ・クロ・サンボ」のように歴史的、伝統的な差別の意味合いが含まれていないことも重要である。まあ、とりあえずそんなようなわけで「ハゲ」は口に出しやすく、「差別パワーが『ハゲ』に集中している」と矢幡洋は主張するわけである。そうであろうか?



集中しているのではなくて、ただハゲの場合にのみ「差別パワー」が顕在化しやすい、ということではないのか。デブでもブスでも差別はされる。しかしハゲのみはおおっぴらに差別される。それだけのことである。それでもたいしたものではあるけれども。



で、いままで少しだけ残っていた「ハゲ」と口外することの抵抗感を豊田真由子の「このハゲーーーーー!!」がかーなり削り取ったのである。差別の状況をリセットしたのではない。



《〈— 略 —〉

森正人『ハゲに悩む 劣等感の社会史』(ちくま新書)では、ハゲという私的な問題がいつから公的な問題になったかが検証されているが、大きなタイミングとして、1980年代に入り、育毛剤やカツラメーカーの広告が増えた時点をあげる。

ハゲ=放っておいちゃいけない、との風土ができあがればメーカーとしてはしてやったり。彼らの広告が浸透すればするほど、逆にそれに取り組まない人が「何かこだわりがあってそのままにしている」との見解が生まれる。

ちっとも気にもせず、そのままにしている人だって多いわけだが、例えば「ハゲ散らかしている」という残忍な言葉のように、そのままにしていることに別の言葉を与えようとする。他のコンプレックスでは「○○散らかしている」の「○○」にはめこんで使うことはできない。ハゲだけが、散らかしているのだ。

自著『コンプレックス文化論』の中でも取り上げているが、須長史生『ハゲを生きる 外見と男らしさの社会学』(勁草書房)で問題視されるのが「ポジティブハゲ」問題。とりわけメディアに出る、明るい「ハゲ」の存在が、「ハゲた男性に特定のイメージの付着した男性像(明るい、精神的に強い、外見を気にしていない等々)を要請している」ことにつながっている。

豊田議員の発言を踏まえ、「ポジティブハゲ」芸能人がネタとして賑やかに消費する場面を何度か見かけたが、そういう乗り越え方をハゲ全体に強いてはいけないのだ。

豊田発言は、ハゲを、すこぶるシンプルな形で窮地に追い込んだ。ようやく、薄毛を解消する方法も増えてきた、逆に、そのままでもカッコいいという印象も浸透してきた、両軸の土台がしっかりとしてきたところで、土台を根こそぎ崩す勢いを「このハゲーーー!」が持っていた。これまでの慎重な議論を瞬時に吹き飛ばしたのだ。その罪はなかなか重い。》



果してそうか。「このハゲーーーーー!!」は、ハゲを救いようもなくカッコ悪いものにし、恥じ忌むべき身体的欠陥の奈落に突き落としたであろうか? 「ポジティブハゲ」をハゲ克服の態度として標準化したであろうか? 少なくとも私には違う。



カッコいいハゲもいるし、ダッサいハゲもいるし、暗いハゲもいるし、剽軽なハゲもいる。それをみんな一緒くたにして差別されるべき「ハゲ」に還元してしまうチカラなど「このハゲーーーーー!!」にはない。繰り返すが私には感じられない。



ハゲはハゲである。ウス毛はウス毛である。ノッポはノッポでデブはデブである。デカ頭はデカ頭であり、鼻デッカは鼻デッカである。それだけのことであり、「このハゲーーーーー!!」はそのことを改めて確認させてくれたのである。なんという全的肯定!! それも爽快なのだ。



で、たいへん申しわけないけれども、人さまをその身体的特徴で呼ぶのはハゲなどの場合に限りたいへん便利で合理的であるということも、元も子もないほどあっけらかんと明瞭に知らしめてくれたのである。



もし豊田真由子の元秘書の方がハゲていなかったとしたら、豊田真由子は「この鼻デッカーーーーー!!」なり「このひょっとこヤローーーーー!!」(by田中真紀子on麻生太郎)なり「このゲジゲジ眉毛ーーーーー!!」なり叫んでいたはずである。そういう豊田真由子は顔面に大の字が貼り付いている、歌川国芳のだまし絵(寄せ絵)に似ている。



豊田真由子の「このハゲーーーーー!!」は「これまでの慎重な議論を瞬時に吹き飛ばした」のではない。差別用語狩り、言葉狩りに代表されるしゃちこばっだ不毛な議論と運動の果てにようやく掴んだ、自由なコミュニケーションの空気をさらに前進させるものである。



もちろん、また再びしゃちこばった不毛な議論と運動に戻るのか、あるいはお互いにもっとズケズケとものをいいあう関係づくりを後押しするのか、それは受け取る側の個人の資質とふるまいに委ねられている。



豊田真由子自身にとってはたぶん怒りの悲鳴のごとき噴出であり、元秘書の方にとっては不愉快極まるただの罵詈雑言であっても、「このハゲーーーーー!!」は、私には未来を照らす灯りなのである。豊田真由子ごときでみなが一斉に後ろを振り向く必要などないのである。(了)





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2017年7月26日水曜日

上西小百合、SNSでやたら大声でしゃべる人



荒い言葉づかいが蔓延している。荒いというより悪いというべきか。ここ数年、見ても聞いてもずいぶんいやな感じになってきたなあ、と思っていたら、最近になってまたいちだんと悪くなった。ここまでくると炎上商法だといって簡単に片付けてもいられない。



これを語るには、申しわけないけれども上西小百合(34)がうってつけである。下の記事をご覧いただきたい。



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【「くたばれレッズ」発言の上西議員「そんなにキツい言葉ではない」】


《サッカーに関するツイートで炎上した“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員(34)が25日、TBS系情報番組「ビビット」に生出演した。

上西氏は、J1浦和とドルトムントの一戦(15日)に関するツイートをきっかけに「サッカーの応援しているだけのくせに、なんかやった気になってるのムカつく。他人に自分の人生乗っけてんじゃねえよ」とサポーター批判を展開。すると、浦和サポーターと思われる人物から殺害予告が届き、19日に警視庁麹町署に被害を相談した。22日には、浦和ファンを名乗る人間が大阪にある上西氏の事務所に押しかけたため、上西氏が「くたばれレッズ」と怒りのツイートをし、再び炎上した。

上西氏は公設秘書の笹原雄一氏と並んで出演。上西氏は「くたばれ」発言について「事務所に押しかけてくるような一部の人へのもので、サポーター全員に言っているわけではない」と説明。笹原氏は「ミュージカル、映画にもなった『くたばれヤンキース』から来た発言。そんなにキツい言葉ではないというのが上西事務所としての共通見解です」と補足した。

これに対し、MCの国分太一(42)は「その説明がないと(発言の真意は)分からないですよ」と指摘。同じくMCの真矢ミキ(53)が「アイドルとマネジャーのように、発信する前にチェックしたりできないんですか?」に尋ねると、笹原氏は「彼女の持ち味が消えてしまう。(炎上を)フォローするのが私の仕事」と放任する考えを示した。

納得できない漫画家の倉田真由美氏(46)から「一部の人に向けたというけれど、くたばれ発言で傷ついた人は多い。その人への謝罪はないんですか」と聞かれると、上西氏は「私が言われた言葉からしたら、くたばれなんてそんなにキツい言葉ではない」と答えた。

さらに上西氏は一連の発言について「個人の自由だし、(サッカーの)専門家ではないし、こんなに注目される理由が分からない」「いい試合、悪い試合というのは自由に言わせてほしい」「当たりさわりのない言葉を使うのは簡単だけど、伝わらない。政治の部分ではもっと過激な言葉を使う」などと持論を展開。政治活動では「伝えるためだったら、何でもします」と言い切った。

そして、一連の炎上騒動について「私みたいな議員は“お騒がせ”ばかり取り上げられがちですけど、国会質問に何度も立たせていただいております。仕事はきっちりさせていただいている。お騒がせばかりがメディアに取り上げられるのは、私の努力不足なので、もっと前にいかなければと思います」とコメント。「サッカーに対して、これ以上私が発言することはないが、レッズさんとはお話する環境をつくっていただきたい」と浦和側に改めて要求した。

また、政治家としての今後について「今は高度成長期と違っていろんなところにお金をばらまけるわけではない。それを国民にしっかり伝える。お金を使う優先順位をつけていくことが大事だと思う。国際貢献の名のもとに多額のお金が外国に流れていますが、それでは日本国内で大変な思いをしている人が報われない。国際貢献は、結局返ってくるという人もいますが、あれはお金持ちのための仕組みなんです。それをぶっ壊していかなければいけないと思います。官僚にだまされないで、しっかり自分の意見が言える政治家として、これからも頑張っていきたい」と述べた。》

(※「東スポWeb」2017年7月25日)

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「くたばれレッズ」は誰がどう聞いてもキツい言葉である。正しくは「死んでいただけませんかレッズ」、あるいは「みまかりたまえレッズ」といわなければならない。



おかしいでしょ? おかしい。なぜなら「死ね」という言葉が意味するのは強者が弱者に、攻め手が受け手に強制する行為であって、決して丁寧にお願いをする態を表すものではないからだ。すなわちどんないい方をしようと、レッズに死を求める言葉は乱暴でキツいのである。



と、いうように言葉はそれ自体に論理を備えていてあまりにムリな用いられ方をすると破綻してしまう。逆にいえば「くたばれレッズ」といい放った以上は、その責任を負ってレッズを死なせるか、あるいは死なせるように努力していただきたいと思うのである。



もちろんそれほどの覚悟があっての発言ではないので、あとになって「事務所に押しかけてくるような一部の人へのもので、サポーター全員に言っているわけではない」とか、「ミュージカル、映画にもなった『くたばれヤンキース』から来た発言」とか、奇妙奇天烈な弁明をしなければならない羽目に陥る。



しかし「(くたばれ)レッズ」は「一部の人」を意味しないし、「くたばれヤンキース」であろうと「くたばれハリウッド」であろうと、それ自体はキツい言葉である。しかも物語としての「くたばれヤンキース」は万人が心得るところの常識的教養でもない。



ついでにいっておくと、「そんなにキツい言葉ではないというのが上西事務所としての共通見解です」というのもおかしないい回しで、法人格と同じように上西事務所という人格を設定しているつもりなら「上西事務所の見解です」になるべきであるし、そうでないのならば「上西事務所全員に共通の見解です」になるべきである。



重箱の隅を突ついているようであるけれども、そもそも上西事務所を持ち出してきたところから、こうして責任の所在隠しがはじまっているのである。情けない。



上西小百合が「くたばれレッズ」とTweetしたのには、もちろんひとつには注目を集めたいという気持がある。これだけ激しい言葉づかいをしておけばきっとびっくりして振り向いてくれるだろう、という計算である。



つまり大西小百合はSNS上で大声を張り上げているのである。従来、テレビはいろいろな意味で声の大きな特定の人間のものであり、対してネットやSNSは声の小さな人間がたくさん寄り集まって主張なりをするもの、という認識があった。というか私はそのように考えていた。



それが最近、ネットやSNSでも大西小百合のようにところかまわず大声を張り上げるヤツが出てきたわけである。「電話してくる人とは仕事するな」の堀江貴文(44)もそのひとりである。「突然の電話は相手の邪魔になるかもしれないので気をつけよう」でいいものを「電話してくる人とは仕事するな」と極論化することで注目を集めようとする。



まずは最大限の注目を集める、そのことだけに目的を絞ればこれでいいのかもしれないけれども、こうした言葉が蔓延すれば思考の短絡を招く。人間は言葉で考えるのであるから、言葉は人間をつくる。それはとても怖い。



多角的な視点を極力排除することからはじまる堀江貴文の近視眼的発想は、熱湯を注ぐなり副菜を追加するなりして十分食べられるようにしてからでなければ私には受け容れられない。



上西小百合の「くたばれレッズ」には大声効果とでもいうべきものともうひとつ、表現力の不足がある。おそらく上西事務所に実際に浦和ファンを名乗る人物が登場したことで昂ったのであろう、その感情を表すためにキツい言葉を用いたのである。「私が言われた言葉からしたら、くたばれなんてそんなにキツい言葉ではない」。



自分の気持や感情をきちんと説明できない。いわゆるキレる子ども、キレる中年とここのところは同じだ。政治家は言葉がイノチ、芸能人は歯がイノチなのにいったいどうしたことであろう。



こんなふうにして言葉が荒れ、論理が無視されていく果ての果てには、きっと獣性しか残らない。地獄である。ブヒ。(了)





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2017年7月25日火曜日

「うんこ親和文化」「うんこ忌避文化」考えたことある?



尾籠なお話である。もしかして食事中、あるいはこれからお食事という方は、たいへん恐縮であるけれどもご遠慮をいただきたい。

琵琶湖博物館の研究顧問・嘉田由起子が発明した言葉に「うんこ親和文化」と「うんこ忌避文化」というのがある。かつてし尿を肥料として活用していた日本は「うんこ親和文化圏」にあり、し尿はできるだけ早く遠ざけたいとする東南アジア、インド、アフリカ、ヨーロッパなどは「うんこ忌避文化圏」にある。



おっと、この嘉田由起子とは滋賀県知事だった嘉田由起子(67)だったのではないのであろうか? どうやらそうらしい。なるほど、「うんこ親和文化」「うんこ忌避文化」というネーミングが実にチャーミングだなあ、と思っていたら名付け親は後の滋賀県知事であったか。そういうことであったか。だからどうということでもないけれども。



もとい、嘉田由起子によれば、たとえばアフリカ・マラウイではうんこに呪いをかけられるという恐怖があるのだそうだ。それが各戸にうんこを溜め置くトイレがなかなか普及しないひとつの理由になっているらしい。



しかしもっと元をたどれば話は逆で、うんこは誰のものかわからなくなるような家から離れたところでするべき、という衛生規範の教えのために呪いというお話がつくられたのかもしれない、とも考えられる。いずれにしろうんこは忌むべきものなのである。



「うんこ親和文化」の日本にもうんこにまつわるそれらしい話がある。「うんこが温かいうちは捕まらない」という泥棒のジンクスは、仕事は手早く済ませろということであるけれども、ここではうんこが時計代わりである。親しんでおる。



極端な例ではうんこを生薬として用いていたという事実もある。

《徳川光圀の命により編纂された救民妙薬の、"河豚の毒を解す妙薬"の項には人糞を用いる方法が記されている。さらに、便壷の底に蓄積される泥状物質を「糞坑底泥」と呼び、これは発背(身長の発育)や悪瘡(悪性のできもの)に適用とされた。》(Wikipedia)

「糞坑底泥」、“フンコーテーデー”と読むのであろうか。すごい。



中国ももちろん「うんこ親和文化圏」である。最近はこんなニュースがあった。


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【これぞ人民の最終兵器! 逮捕を逃れるため、自らのウンコを塗りたくる事件が相次ぐ】


《日本では戦国時代、籠城戦などにおいて攻めくる敵に対し、人の大小便を武器として使用した記録があるという。しかし中国では、21世紀の現在でも現役の武器として有効なようだ。

「新浪新聞」(7月18日付)によると、広東省清遠市清新区の道路で、電動バイクを運転していた中年の女が道路を逆走し、パトロール中だった交通警察に止められ、路肩で聴取されたことから事件は始まった。

聴取の結果、女はなんと無免許運転だったことが判明。警察は現場ですぐにバイクの押収に取りかかったのだが、女は突然、ズボンとパンツを脱ぎ出し半ケツの状態になると、自らの手に大便と小便を排泄し、バイクのシートに塗りたくり始めた。想像もつかない事態にあっけに取られた警察だが、交通違反に加え、業務執行妨害の容疑で女を現行犯逮捕したという。取り調べに対し、女は「排泄物をバイクに塗りたくれば、警察もあきらめると思った」と、あきれた理由を口にしたのだった。女はしばらく拘束された後、処分が言い渡されることになっている。

一方、陝西省永寿県では6月18日、青果店に侵入した男が店内の店員が所持していた携帯電話とハンドバッグを盗み、逃走する事件が発生している。店員が男を追いかけ、捕まえようとしたその時、男は突然ズボンの中に手を突っ込み、大便を排泄しだしたのだ。男は自らの大便を自分の顔面と体に塗りたくると、さらに逃走を試みたが、近くをパトロール中の警察官に囲まれ、現行犯逮捕された。実はこの男、過去に窃盗事件を3回起こしており、いずれも今回同様、大便を全身に塗りたくり、警察の追跡から逃れようとしていたという。

ちなみに中国では、以前にも遼寧省のバス車内で運転手とトラブルに発展した女性が運転手の顔面に使用済みナプキンや小便を塗りたくるという事件が発生している。

イタチの最後っ屁ならぬ、人民の最後糞というわけか。》

(※「日刊サイゾー」7月24日配信)


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この記者はいったいなにをよりどころに上から目線の記事を垂れ流しているのであろう。われわれの数世代前の先祖はうんこ(し尿)を肥料として重宝し、江戸および近郊ではその売買が立派なビジネスになっていたというのに。



それから現代のわれわれには「脱糞逃走犯」というヒーローもいる。パトカーで高速道路を移送されている途中に脱糞し、慌てる警官を尻目に、走る車の窓から手錠のまま逃走した泥棒である。確か2003年のことであった。この男はそのまま町工場に駆け込み手錠を切断し、それからたぶん約100kmは離れた自宅までいったん徒歩で戻って着替えまでしているのである。



再び逮捕されるまでにいくらかジタバタした、身体能力がスゴい、という点は人民に誇れるかもしれない。



脱糞といえば今年6月25日のUFC(Ultimate Fighting Championship)大会で、女子選手がリング上でやってしまったのが記憶に新しい。失神寸前まで追い込まれてのことらしいけれども、翌日には「私は戦士だ。クソをしたからといって戦うのをやめたりしない。またすぐに試合で会おう」(I am a warrior, and I will never quit #ShitHappens haha be back soon.)と堂々とTweetしている。素晴しいではないか。



恐怖のあまり脱糞してしまうこともある。以前一緒に暮らしていた犬は男のくせに飼い主によく似てたいへん臆病なヤツで、知り合いが連れてきた自分よりも小さな犬にも恐慌をきたし、姿が見えなくなったと思ったら、外に逃げたかったのであろう、閉めた玄関ドアにすがるようにして大量脱糞してしまっていた。



その数時間のちには知り合いが連れてきたそのお嬢さん犬を追いかけ回してキャンキャンいわせていたから、そんなところも似ているといえば似ていた。



臆病で女好きなアイツにも寿命の尽きるときがきて、息を引き取ったのは3年前の夏、まだいくらかは涼しい夜明け前だった。それから夏になるとアイツとうんこが瞼に浮かぶ。同じく夏に死んだ父親のことはあまり思い出さない。私は「うんこ親和型」である。(了)





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2017年7月24日月曜日

島崎遥香を見て思う、理解してもらうってたいへん!!



まったく話が合わない、ダメだこりゃ(byいかりや長介)と感じるヤツはいる。というか7割がた合わない。私はワガママだし、しかたがないのでそういう方々には寄らず触らず生きている。



たとえば赤ちゃんとかご老人とか、ここで大雑把7割型合わない、と語っているその対象年齢以外の方々ももちろんいらっしゃるわけで、それを勘案するとお互いに話が合う、わかる人間はたぶん数%だろうと思う。それを3割の10分の1、3%とすると日本全国に話しが合う人間は約380万人。おお、380万人もいれば心強い。なんとかなりそうな気がする。なにがなんとかなるのかわからないけれども。



とはいえ現実問題として7割がたの人々と合わないというのでは、組織のなかで生きるのやはりムリだ。ワガママ? 結果、ふと見回せばたいへん狭い人間関係のなかで暮らしていることになる。でもまあ、たぶん人間とはそんなものであろう。うむ。100年ほどさかのぼればみなそうだったに違いない。



そういう狭い、そのぶん親密な人間関係だといちいち相手がどう感じているかなどと詮索しなくていいし、少々の説明不足、舌足らずも受け手のほうで補完して理解してくれるのでラクである。



ああ、そうか。ときどきアメリカ人が意外に洞察力鋭く人さまや社会現象を分析しているのに出くわすことがあるけれども、あれもこういうことなのね。多民族社会だからそうしないことには人間関係のとっかかりからはじまらないのね。日本人にもそういう訓練は大切だと思うなあ。



でもって、そういう100年前は地縁血縁の狭い関係のなかで生きていた者がやがて不特定多数を意識するようになり、さらにやれネットだSNSだでその不特定多数のなかの1人ひとりと直接コミュニケーションが取れるようになると、もともとコミュニケーションスキルが鍛えられる環境にはなかっただけに、そらまいろいろ問題も起こりまっせ。



と、いうことで次の記事にザックリ目を通していただきたい。いろいろなレベルでコミュニケーションの難しさが集約されていておもしろい。



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【島崎遥香、体調不良に理解得るのは「とても難しい」】


《女優の島崎遥香(23)が、自身の抱える体調不良についての苦悩を吐露した。

島崎は、ぜんそくを抱えており、AKB48時代も持病に悩まされた。現在も絶好調とは言えない状況らしい。23日未明にツイッターで、「この数年間もとまらない原因不明の咳と生涯生きてくのか?私は仕事したい、恋愛は分からない、仕事したい、たまに休みたい。結婚して可愛い子供と大型犬と過ごしたい」と胸の内を吐露した。

さらに同日夕方、同じく体調不良に悩んでいるというリプライに答える形で、「あ、これ、風邪じゃないんです、うつらないので大丈夫です」と自ら説明しないといけない苦労を明かす。

島崎は、「心と身体が元気な人に不調を理解してもらうのはとても難しい。ただ、理解してもらう必要性もないよ、そう言う人達に。悲しいけれど仕方がないことだとそう言い聞かせるしかない。私は2年前がピーク。今だから話せる」と持病を抱える身として嘆く。「このツイートで少しでも楽になる人がいてくれたらなという思いでのつぶやき」とつづっている。》

(※「日刊スポーツ」2017年7月23日配信)


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病を得るとたとえば虫歯でさえも健康でニコニコしているヤツが脳天気なバカに見え、そのバカに「他人の不幸は蜜の味」などと嘲笑われているような気持になって、地球を木っ端微塵に爆破してやりたくなる。ならない? 私だけなのであろうか。



記事に出てくる島崎遥香がTwitterで「私は仕事したい、恋愛は分からない、仕事したい、たまに休みたい。結婚して可愛い子供と大型犬と過ごしたい」というのは、ただふつうに、しあわせに暮らしたいのだという願望を少し婉曲に表現したものである。この場面で「しあわせになりたい」という直接的な言葉をつかえば悲愴感が滲んでしまうと考えてのことであろう。



もうひとつここにはファンに対する配慮もある。「私は仕事したい、恋愛は分からない、仕事したい、たまに休みたい。」と直前にはさむことで、以下に続く「結婚して〜」をいささか他愛のない夢のように感じさせている。じゃあオラたちはどうなるんだよ〜、といわれないために。



さらにこの記事での引用ではカットされているけれども、実物では最後に「これこそつぶやきじゃない? これこそTwitterじゃない?」とまで追加しているのである。宣言でも告白でもありませんよ、ただのつぶやきですよ、と念を押している。



実際のところ、ネットやSNSでは驚くほどこちらの意図が伝わっていないことがままある。どうしたらそういうふうに読めるかなあ、と首を傾げたくなることがある。それはまあ、外国からのお客さまか気が合わない7割がたの方々のおひとりなのであろうと考えてソッとしておく。



あ、当ブログにコメントをいただいている方々にはそんなことはまったくござりませぬ。気になさらないでくださりませ、と、ほら気をつかう。



記事の最後で島崎遥香はさらに「このツイートで少しでも楽になる人がいてくれたらなという思いでのつぶやき」と、不特定多数に向けて気を巡らしている。最近はイメージチェンジ中といわれる潮対応おっと間違いた(by)塩対応も、いくらかは体の不調が影響していたのかもしれないと思わせる気のつかい方である。



こうしてコチコチに身構えてしまうのは、アイドルから女優という特殊な存在であることとはあまり関係がないであろう。いまの若い皆さんはきっとこんなふうにしてネットやSNSと付き合っているのであろう。と思う。



それというのは、ふつうに黙っていると「どうしたの? 具合が悪いの?」と声をかけてくる勘の鈍いおせっかいたちに囲まれているようなものではないのか?



便利になったようではあるけれども、みなさんたいへん。友だちや知り合いの数をやたら増やすのも考えもの。メンドくさい世のなかになった。(了)






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2017年7月23日日曜日

中居正広と木村拓哉が食事会? 工藤静香がなんというか……



SMAPが解散してからというもの、そのプロセスや元メンバーたちの今後の身の振り方について実にさまざまな情報が流されてきた。サイドストーリーも膨大である。



それらにはたぶんほんの少しの事実があり、推測・憶測が加わり、さらに利害関係にある者が故意に流す内部情報なども混じって、混沌とした状況が生まれている。



こうした状況の前提にはもちろんジャニーズ事務所の情報公開に対するとても強固な閉鎖性がある。そうするとこの混沌こそが彼らの望むところなのかもしれない、と疑いたくもなる。



ともかく、いつも錯綜する情報のなかで元SMAPのメンバーたちは日本に住む現実の生身の人間でありながら、いまやビッグフットやネッシーのように正体の掴めない謎の存在にされてしまってるといっても過言ではない。誰でもいいから、このいつまでも終わらないSMAPの物語にスッキリと1本の軸を通してくれんもんかのう、と思うのである。



さらにできればそれはジャニーズ事務所は利己的な欲望に支配されている「悪」で、それに抗って「義」と「情」に生きる男たちという構図を描き、最終的には「義」と「情」が勝利するという筋書きを予感させるものが好ましい。



以下の記事は私も含めそうした希望を抱くピューリタン的なSMAPファンの心に響くものである。と思う。一部抜粋をご紹介しよう。



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【木村拓哉と中居正広が遂に極秘和解へ!?「キムタクはバラエティでも煙たがられていて…」】


《 〈— 略 —〉

「独立以降、2人は顔を合わせることすらしていない。しかし今回、中居の方から木村のマネージャーに打診があったという噂が出ているようで、近々ご飯を兼ねた会談の場が開かれる可能性があるようです。木村としても、解散騒動の後に報道でしか元メンバーの状況がわからないだけに、二つ返事で応じたとか。しかもその席に、当初はジャニーズの幹部も同席するという話でしたが、中居が拒否。今回も、六本木にある堺正章の経営するイタリアンで食事会を行うという噂が入ってきています」(週刊誌記者談)

深い絆で結ばれた二人、電撃の和解かと思いきや、そう話は簡単ではないようだ。

「今回はジャニーズへ残留した中居ですが、来年以降、先に独立したメンバーと合流することは内定済みです。ジャニーズをクビとなった元SMAPマネージャーの飯島三智の元に行くのではないでしょうか? 飯島氏の新事務所は、アジア向けのビジネスから展開し、これまでSMAPとして活動していた国内での活動はジャニーズからの下請け、新規の仕事は田辺エージェンシーからの下請けという形でマージンを払って活動をしていくといわれています。

この新事務所に、木村を何とかして誘うのが中居の真の目的ではないでしょうか。このままジャニーズにいても過去の栄光にしがみつくしか無い木村に、具体的なプランと工藤静香を納得させるための金銭面でのプランを説明するつもりのようです」(週刊誌記者談)

まだ終息をしていないSMAPの独立騒動、果たして彼らの未来はどうなっているのか?》


(※「TOCANA」2017年7月23日配信)


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なかなかいいお話である。いまでも木村拓哉のことを気にかけ、SMAP再結成も視野に入れて動いている中居正広にはアタマが下がる。



これで終われればいいのだけれども、この記事には不安材料もいくつかある。ひとつはいうまでもなく信憑性で、「今回も、六本木にある堺正章の経営するイタリアン」などという記述にはドキッとさせられる。



「今回も」というのはこの記事の前段で《昨年末には、堺正章が経営するイタリアンでこの4人が元メンバーの森且行も交え、木村拓哉抜きでのSMAPとして最後の忘年会を行ったほどに、木村拓哉と他のメンバーの間には埋められない深い溝が確かに存在した。》と語られているからである。



これはほんとうは堺正章がプロデュースしている「炭火焼肉 An」ではないのか? こういう単純な事実関係の間違いを見せられると不安になってしまう。



もうひとつは、さて木村拓哉に来年以降のお話をしても鬼が笑わないか? ということではなくて大丈夫か? である。例の解散・独立騒動のときには、いきなり自分ひとり身を翻して事務所側についた男である。今回もうやうやしく“実は中居のゲーハーが……”などとご注進におよぶのではないのか?



いやまあ、中居正広もその点は心得て十分に配慮した話し方をするのであろう、としよう。



そして、最後に残る難関が工藤静香である。いくら具体的に金銭面でのプランを説明したとしても、それがとびきりの好条件ではないかぎりは、とても夫のジャニーズからの独立を了承するとは思えないのである。



ジャニーズ事務所の外でSMAPが再結成されるとすれば、それは事務所の顔に泥を、しかもてんこ盛りに塗りたくるようなものである。メリー喜多川と昵懇らしい工藤静香に賛成できるわけがない。再結成が実現されれば、イメージ的に、想像しただけでもジャニーズももう終りか、と烙印を押された感じになってしまう。



もしなにかが幸いして木村拓哉も他のメンバーに合流することになったとしても、契約の問題などを考えればその実現はこれからさらに数年先のことになる。中居正広としては、ただ木村拓哉をつまはじきにした状態で新たな行動を起こしたくない、他のメンバーのこれまでの経緯や考えていることを、とりあえず耳に入れておきたいということなのかもしれない。



元SMAPのメンバーたち全員が正体不明のUMAからふつうの人間に戻るには、もう少し時間がかかる。そのつもりで氾濫する雑多な情報に一喜一憂することなく、落ち着いてしっかり見守っていきたい。(了)





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2017年7月22日土曜日

船越英一郎、海外に逃げたほうがいいよ。世界中に崖はあるから



今回はコンパクトなお話を3本。いよいよ売れなくなってきたAVがやるオムニバスみたいなヤツ。いつもいつもたとえがAVでお恥ずかしいことでござる。古い順からはじめよう。



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【1本しか書いてないのに…沼田真佑氏「芥川賞」受賞に戸惑い】


《第157回芥川賞・直木賞の発表が19日、都内で行われ、芥川賞には「影裏(えいり)」(文学界5月号)の沼田真佑氏(38)、直木賞には「月の満ち欠け」(岩波書店)の佐藤正午氏(61)がそれぞれ選ばれた。



デビュー作で芥川賞を受賞した沼田氏は、いきなりのひのき舞台に緊張気味なのか終始、表情も硬い。カメラを向ける報道陣も「もうちょっとニッコリ、お願いしまーす」と、どうにか“受賞の喜び”を引き出そうと躍起だ。



当の本人も「1本しか書いてないというのがあるので…。ジーパンを1本しか持ってないのにベストジーニスト賞を取ったみたいな…」と戸惑いを語り、笑いを誘った。



受賞作は医薬品会社の岩手支店に勤める「わたし」の視点で描かれ、釣りに行くほど仲良かった元同僚の転職で疎遠になっていた最中、震災を通じて見えていた人格とだいぶ違う元同僚の人間性を知ることになる…という震災小説。



沼田氏は北海道小樽出身。福岡市の西南学院大学卒業後は塾講師などをしていた。震災の翌年の2012年、両親が建てた実家に転がり込む形で岩手・盛岡に移住。2年ほどニート生活を送り、塾講師時代の貯蓄を食い潰したという。



「今、座っている場所からそのころの自分にどんな言葉をかけたいか」と聞かれると「半年後に自分が生きているかも分からないし、そのころの自分は聞く耳を持っていなかったので何も言わないほうがいいのではないか」とボソッと語り笑わせた。


〈— 略 —〉


 (※「東スポWeb」2017年7月20日配信)


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マスコミでの扱いがどんどんどんどん雑になっていく芥川賞・直木賞がついにここまで、な感じである。たしかに文学は国内に限っていえばいわゆるアートと先を競ってダメに、おもしろくなくなったけれども、それにしても、ねえ。



そんなわけで今回の作家デビュー作が受賞作という芥川賞のなりゆきにも、なんとか世間の耳目を集めようとする思惑が働いている感じはある。しかし38歳という年齢がそれを邪魔してしまった。残念でごわす。もともと芥川賞・直木賞は文壇的には新人賞であったはずであるから、その点からも若いといっていいのかいささか微妙ではある。時代は14歳だし。



おお、直木賞受賞者の佐藤正午は作家キャリア34年目の61歳であったか。こりゃまたたいへんでごわす。あ、文学の世界も超高齢社会に向けてシフトしはじめている? となるとこれからは定年を満了した方々が続々と暇つぶしに小説を書きはじめ、芥川賞・直木賞を取り、文学を豊かにしてくれるのであろう。慶賀の至りDeath!!



芥川賞・直木賞がさほど話題にならないもっとも大きな理由は、文学のマーケットが小さいからである。大々的にニュースにしてもほとんど読まれない。受賞作品が大金を稼いでくれることもない。



たとえばIT関連でスタートアップを成功させた幼稚な経営者たちが100億円、200億円とゴッソリ稼いでキレイなねーちゃんにーちゃんをはべらせているのに較べれば、コツコツ黙々ゴソゴソと文章を紡ぐ作家たちの収入はまったく微々たるものだ。販売部数でただひとり例外的に突出している村上春樹にしても、どんなによい年でも10億円にまでは達していないであろう。



しかし、しかしである。オリジナルの物語を創造する、新しいコンテンツのつくり手として作家を考えれば、まだまだ可能性は残されているような気がする。映像関係者などもそこのところもう少し貪欲な目で見てやっていただきたいものだと思う。いや、文学の使命は金を稼ぐことなどではないとお考えの方はそれはそれでよろし。



うむ、ローマオリンピックで獲得した金メダルを川に捨てて「こんなものなんの役にも立たない」といったというモハメド・アリの伝説に沼田真佑が見倣ってくれれば、少しはおもしろくなるかも。あ、芥川賞の正賞は懐中時計? そう、使い途がまったくないわけではないのね。



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【TBS「世界の怖い夜」で放送の心霊写真は合成か 元画像には霊が写っておらず持ち主は怒り】


TBS系で19日に放送された番組「生き物にサンキュー&世界の怖い夜 合体3時間SP」で合成の心霊写真が使われたと、元画像の持ち主がTwitterに投稿し、波紋を広げている。

「世界の怖い夜」は、背筋の凍る怪奇現象など、科学では解き明かせない不思議世界を紹介する人気シリーズ。第19弾となる19日の放送では、ロンドンブーツ1号2号の田村淳を司会に、「恐ろしい噂がある廃ホテルに潜入!」「心霊研究家 池田武央氏が選ぶ最恐動画ベスト」などを紹介した。

問題となっている写真は、心霊写真のどこに霊が写っているかを当てるコーナーで、とある展望台で友人と撮影した写真として紹介された。肩を組んだ3人の男性の後方、手すり下部の暗闇にぼんやりと女性の姿が浮かんでおり、心霊研究家の池田武央氏は「この場所で事故死した女性の霊 この世に強い未練を残している」とコメントしていた。

しかし、放送を見た画像の持ち主やその友人は、番組で使用された画像と元画像を並べてTwitterに投稿。元画像には、霊らしきものは写っていないことを明らかにした。画像の無断使用と加工に持ち主は、「おれはTBSを許さない。」と怒りをあらわにしている。

 (※「BIGLOBEニュース」2017年7月20日配信)


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またまたおトボケを、である。ネットには完全にニセモノとバレた“心霊写真”にもっともらしい解説をした心霊研究家・池田武央(64)を嘲笑する記事が溢れ返っている。しかしおトボケはそこではない。



この一件ではなにが問題なのかといえば、TBSがなんの承諾も得ず勝手に素人の写真を使用した、ということである。そこにお化けらしき画像が合成されていようがいまいが、そんなことは二の次である。そのあおりを食って明日からのメシのタネを失った池田武央は気の毒でごわす。



であるから、【TBS「世界の怖い夜」で放送の心霊写真は合成か 元画像には霊が写っておらず持ち主は怒り】というタイトルからしてたいへんに不適切なのである。まるで持ち主は写真を合成されたことに怒っていることになっている。違うでしょ。怒りの軸足は無断使用のほうでしょ。無断使用されなければヘンなお化けなんか合成されたもされないもないわけであるし。



ではどうしてこんなカタチのニュースになってしまったか、といえば、もはやTBS、素人写真の無断使用くらいではニュースバリューがないのである。たとえば今年1月31日放送の「白熱ライブ ビビット」においてヤラセと差別や偏見を招く表現などがあったとして謝罪した玉川ホームレス事件がある。



マスコミ的視点から見れば、TBSの信用問題は心霊写真の信用問題よりも軽いのである。いや違う? 池田武央をディスりたいだけ?



そんなこんなのマスコミに業を煮やしているのは、Japanese Jealous Mom,松居一代も同じである。例のYouTube投稿に英訳を付けて発信すれば世界中で人気が出ること間違いなし(by 長井秀和)、と数日前に書いたけれども、昨晩(7月21)アップされた最新版ではご本人が英語で呼びかけていらっしゃる。



【“THE TRUTH” FROM KAZUYO JAPAN】である。“KAZUYO”の部分を“TOKYO”と記述している箇所もある。ともあれ松居一代、例の黒いTシャツ姿で壁の前に立ち、やや見上げる角度で堂々、ときに切々と訴えている。すでに現在(7月22日午前7時33分)のところ視聴回数13万6000回を超えている。



しかし視聴者の評価は厳しく〈↑〉1080に対して〈↓〉3235である。6分少々のあいだに夫がハワイ在住の私の親友と浮気した、夫はカツラと糖尿病だけどバイアグラ100mgは強力だ、私は22個だったかの国際特許を取得している、夫はそれも狙っている、どうか日本へ来てください、とぎゅう詰めなのである。松居一代の名前すら知らない外国人にはきっとなにがなんだかなのであろう。



だ〜から、これまで公開している分に英訳を付けて最初からひとつづつ上げるようにって書いたじゃん。お願いしますよ、家族のみなさん、お願いします。頼みましたよ(by 松居一代)。



7月21日は松居一代の夫・船越英一郎(57)の誕生日である。誕生日に英語圏デビュー。なかなかやるものである。これを機に船越英一郎も世界へ飛び出してはいかがであろう。世界各国どこへいっても崖はあるから。(了)






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2017年7月21日金曜日

「戦うのは今なのよ!!」って通りになってきた松居一代の不思議



「これでお分かりになられたでしょう。黒い権利、黒い膿っていうのは
つまりこれ(ホリプロの圧力)ですよ。
私とホリプロの戦いは2016年の1月から始まった。
動画でも触れましたが、ホリプロの手先となって私を苦しめてきたのは
女性セブンです。」



『週刊新潮』2017年7月20日発売号(7月27日号)【告白6時間! 渦中の「松居一代」独占手記】の一節である。はじめてホリプロの名前が具体的に明かされたのであるから、記念すべき記事ということになるのかもしれない。



それから当ブログで何度も“船越英一郎と仲よし”と書いてきた『女性セブン』についてもはっきりと名指しをしている。YouTubeでは両手で抱えた表紙を見せるだけであったから、さらに一歩踏み込んでいるといえるであろう。



「船越自身が女性セブンと繋がっているわけではありません。
船越がホリプロに報告し、ホリプロが女性セブンに漏らしているのでしょう。」(「女性セブン」同上)



恐縮である。厳密にはそういうことになっていたのだそうである。で、この『週刊新潮』の発売と同じ7月20日、松居一代(60)はブログを更新してこう書いている。



****************************

〈— 略 —〉

しかし
夫が所属する黒い事務所が
日本の芸能界から
私を
抹殺するために
汚い手を使っていることに
私は、怒っているのです

所属俳優を
被害者に
仕立て上げたいわけです

私は、
39年間
芸能界に身を置かせて
いただきました

しかし
その、すべてを、
投げ売って
戦い挑む決意をしたのです
自分の人生を賭けています

そこで
私は、時代の流れを読みながら
日本のマスメディアの
弱点をつくことにしたのです

黒い事務所の
圧力がありますから
テレビを
使えないことは
百も承知です

しかし、
今の時代は
SNSがあります

〈— 略 —〉

****************************



うむ。なかなかおもしろくなってきたのである。ここでは『ホリプロ』や『女性セブン』の名前は控えられていて以前にも目にした文章に近いけれども、これは抗議される煩わしさを避けたものであろう。



おっと、そういえばたしか7月2日だったか、弁護士事務所でのスナップ写真まで掲載して上沼恵美子(62)を訴えたと書いていた件はいったいどうなったのであろう? おお、7月2日、3日のエントリーは削除されておる。アメブロ運営からの指導があったからであろうか? わからない。



まあ、これはこれでうやむやになったのかもしれないけれども、ホリプロと『女性セブン』の件についてだけは、お言葉の通り、妥協せずに徹底的にやっていただきたいと願っているのである。



このブログでも何度もふれているように、ちょうど折よく、公正取引委員会が芸能人と芸能プロダクションの契約慣習(いわゆる「奴隷契約」)や、就業の妨害(いわゆる「干す」行為)などについて調査をはじめている矢先である。ぜひスッピンの、そのままのあなたで公正取引委員会に駆け込む姿を見せていただきたいのである。お願いする。



タイミングといえば今回の『週刊新潮』の記事も実に見事である。ハワイ在住のエステティシャン(42)から大宮エリー(41)と、グイングイン注目を集め引っ張ってきての“敵はホリプロ、女性セブン!!”宣言である。



この間、「この、ハゲーーーーー!!」の豊田真由子(42)や「私、そんなにブスですかね?普通よりちょっといいぐらいだと思うんですけど」の上西小百合(34)や、報告を受けてもその内容がわからないらしい稲田朋美(58)など、近年稀に見る大豊作のなかで鈍〜い輝きを失っていないのはたいへんなことである。クセがすごい(by千鳥・ノブ)強豪ひしめくなかの快挙である。



しかし、これを松居一代の戦略性の高さだと考えるのは持ち上げすぎであろう。思い出そう。7月4日付のブログ&YouTubeでの「週刊文春に裏切られました!!」「週刊文春に騙されました!!」を。



このときまで松居一代はハワイ在住のエステティシャンのセンから船越英一郎(57)を攻めにかかっていたのである。しかし失敗。今度はエステティシャンよりは見た目かなり駒が落ちるけれども大宮エリー(41)に乗り換えると同時に、不倫疑惑では上手くいかないと読んだか、ハゲ、ED、さらに「芸能界の黒い権利、黒い膿」との闘いを全面に押し立てて「週刊新潮」に売り込んだのである。



そして「週刊新潮様が、松居を救ってくださった」という状況が発生する。「ホリプロ 宣伝部」が「テレビ局ご担当様」に宛てて送ったファックスを『週刊新潮』が入手したのである。一部抜粋をご紹介しよう。



****************************

テレビ局ご担当者様

別紙にて、私どもホリプロの顧問弁護士より、テレビの芸能ニュースを
ご担当する皆さんにお願いしたいことがありますので
FAXにてご連絡申し上げました。
尚、私どもが皆さんにこの文章をFAXしたことは放送なさらず
また、この表紙も含めて文書を撮影、放送することなさらず
よろしくご配慮お願いします。

〈別紙〉

 〈— 略 —〉

船越氏が私生活を一定程度公開されることを予定して活動しているタレントであることを考慮してもなお、これらの動画やブログ等を公開する行為は、船越氏の人格権、すなわちみだりにその名誉を害されない権利や私生活を公開されない権利を侵害する違法な行為であることが明らかです。


(中略)


つきましては、今後、本件動画及び同動画中でなされている松居氏の発言、ブログ等の記載等を取り上げ、一方的な報道をされることは避けて頂きたく、その旨通知する次第です。

 〈— 略 —〉

****************************



このファックスは7月9日に発信され、その功あって報道番組は翌10日と11日は「松居さんネタ」を自粛。
12日以降は再び取り上げるようになったものの、ホリプロへの過剰は配慮を続けている(「週刊新潮」)。らしい。このファックスの存在があったから『週刊新潮』は松居一代の話を取り上げたのである。



ちなみにファックスについて『週刊新潮』が直接ホリプロに問い合わせたところ

「私どもの代理人弁護士がテレビ局にそれを送ったのは事実です。
ただし、それは注意喚起であり、圧力ではありません」

という回答だったそうである。



それにしても、恐るべきは松居一代のパワーである。この、世のなかの動きとシンクロし、さらになんとなくツジツマが合って願望が達成されるように流れてしまう強さはいったいなんなのであろう?



強運と片付けるだけでは納まらない、きっと松居一代の怖さの秘密でもある。しかしできれば見倣いたい感じもする。いやぜひその秘密をご教授いただきたい。ワシもまだ人生を捨てたわけではないのである。



え? いや、だから答えは「ハードワーク」以外でお願いしたいのである。でないと見倣えないんだもんもんもん。(了)





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2017年7月20日木曜日

大島優子を見ていると、AKBの(報われない)たいへんさがわかる



上西小百合(34)が梅沢富美男(66)に激怒したとか、福山雅治(48)が「抱かれたい男」の1位から転落したとか、勝間和代(48)が「夢を食いものにしている」と宝くじを批判したとか、どうでもいいのである。



高橋みなみ(26)の全国ツアーに売れ残り続出なんかもどうでもいいし、山里亮太(40)が吉本興業の女性社員を恨んでいるなんていうお話はさらさらどうでもいい。浜崎あゆみ(38)が「太って見える映像を使った」と日本テレビにクレームを入れたという話もどっこいどっこいどうでもいい。



どうでもいいものばかりを覗いていてもしかたがないのでボウッとしていると、考えるのはあのことだけである。「大島優子(28)はなぜ突然海外に行くことになったのか?」。負けず劣らずどうでもいいお話であるけれども、気になってしかたがない。



いきなりきちんとした理由も告げずに海外へ、ということになればその用向きはおおよそ次の4点くらいのものであろう。



1)トラブルのほとぼり冷まし

2)大規模な整形手術

3)クスリ抜きおよびクスリ関連による逮捕逃れ

4)出産または中絶



まあ、このほかに一度外国で暮らしてみたかった、とか休養、とか外国語の習得、とかよりまっとうな理由も想定はできるけれども、そんなものはちっともおもしろくない。



実は、むかしむかしの札幌はなんの前ぶれもなく芸能人などの著名人が訪れる場所であったのである。唐突で恐縮である。もっとも頻繁に噂されていたのはやはり妊娠中絶のためで、札幌に愛人を囲っている俳優やお笑い芸人、プロレスラーもいた。あ、それからあまりオモテに出しにくい事情を抱えた家族や親族を住まわせたり。



札幌はマスコミにとっては番外地的な扱いで、そこそこ人口も多く人目を忍ぶには適当だったのであろう。いまは札幌の代わりに海外へ、というわけである。



一般論はひとまず置いて、大島優子に固有の事情を考えてみよう。置かれている状況も含め、だいたいのところは以下の抜粋のようなものであろう。



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【大島優子の海外渡航発表、そもそも仕事ない状態か…大炎上で「海外逃亡」「単なる旅行」?】


《 7月4日付デイリースポーツによると、大島の所属事務所である太田プロダクションは同紙の取材に対し、休業と海外渡航を認めたという。しかし、同日付東スポWebは「大島優子が海外渡航へ 休業については事務所否定」と報じており、事務所の「休業とは違います」というコメントを伝えている。いずれの報道でも、渡航場所や時期、期間などの詳細は現時点では未定であることを伝えており、デイリーは事務所の反応として「仕事が入ったら途中で帰ってくる可能性もある」とスケジュール次第ではすぐに復帰する可能性もにおわせている。

〈— 略 —〉

しかし、突然の海外渡航宣言にインターネット上では「海外逃亡ですか」「帰って来る頃には、居場所はないのでは」「干される前に自主的に避難」と辛辣な声が上がっている。「6月の『第9回AKB48選抜総選挙』開票イベントの騒動が原因です」と語るのは、週刊誌記者だ。

「同イベントでは、20位の須藤凛々花がまさかの結婚宣言。これについてはファンからも怒りの声が上がりましたが、大島はインスタグラムのライブ配信で『何考えてんのかしら』『この帽子がきっと、私のすべての言葉だと思うの』と『F』で始まる4文字のスラングを示したことで、『さすがに下品すぎる』『あまりに行動が軽率』と大炎上したのです。

同じく須藤を揶揄するようなコメントをした高橋みなみとともに『もはや老害OG』という声まで上がっており、特に大島は事務所の先輩である有吉弘行から苦言を呈されるなど、大失態を演じてしまいました。結局、ツイッターで謝罪する事態に追い込まれ、大幅なイメージダウンは免れません。

そんな折での発表は、あまりにタイミングが悪いと言わざるを得ません。また、海外に渡航するということで、騒動の発端となった帽子について危惧する声もあります」(週刊誌記者)

また、テレビ局関係者は「仕事次第での早期復帰を示唆したのもまずかった」と語る。

「仕事次第で帰国するというのであれば、単なる旅行や観光と変わりませんからね。また、逆にいえば今は仕事がないということを自ら明かしてしまったようなもの。『開店休業なのでは』という声も上がっていますが、留学するにしても、具体的なプランは示されていません。大炎上を受けて『ほとぼりが冷めるまで海外生活したいだけ』と見られても仕方ありません。
〈— 略 —〉 」 》


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やはり須藤凛々花(20)の一件が問題なのである。28歳にもなって童顔過ぎるとか、背が低い(公称152cm)とかはこのさいどうでもいいらしい。



しかし一般の日本人にとって「Fuck」がそれほどたいへんなことなのであろうか? 私ならFuck!! もSon of a bitch!! もShit!! もまったくどうということはない。Jap!! にはカチンとくるけれども。



いわせていただければ「Fuck」で大騒ぎするのも奇妙だし、まるでそれを待っていたかのように一斉に寄ってたかって大島優子を叩いた印象があるのも奇妙なのである。



さらに須藤凛々花の「結婚します」発言 → 大島優子の「Fuck」は6月17日、同日のことであり、6月18日に須藤凛々花は「DAMN(クソっ、どうでもいい)」Tシャツを着て報道陣の前に姿を現している。で、大島優子は19日にTwitterで以下のように謝罪することになる。



「この度は、インスタ動画で不適切なコメントをして申し訳ございませんでした。
不愉快な気持ちにさせてしまってごめんなさい。反省しています。」(2017年Jun19日 20:13)



いやいや、だから私は「Fuck」などではまったく不愉快にならないのである。いいのいいの。ともあれ、ここから大島優子の「海外渡航」計画を「デイリースポーツ」がはじめて報じた7月4日までは約2週間であった。このあいだになにかがあったのであろうか?



勝手な推測である。これは須藤凛々花が6月18日、「DAMN」Tシャツを着て現れるところまでは運営側によるヤラセであったのであろうと思う。「DAMN」Tシャツ調達の手際がよすぎるし、大島優子がふだんから「Fuck」キャップを被って歩いているとも思えない。



これでひと騒動起こしてAKBグループに世間からの注目を再び集め、同時にOGたちの露出を増やして活動に弾みをつけるという目論見であったのだと思う。なにしろ大島優子は7月末からは国内にいなくなってもいいくらいスケジュールを空けてあったのだし。



しかし、このヤラセの仕掛け人の1人である大島優子が、いささか想定外なほどのヒール(悪役)扱いに耐え切れなくなってしまったのである。本人としては主張していることは正論なのであるから、あそこまで叩かれるとは予想していなかったと思う。



須藤凛々花側としても「DAMN」Tシャツを着せて見せただけで大島優子の「Fuck」攻撃を受け切れなかった。そしてここで反撃できなかったのでヤラセも尻すぼみに終わってしまったのである。



須藤凛々花、芸能界の陰謀を完遂するほどタフでもしたたかでもなかった。もちろんハシゴを外されて1人ヒールとして浮いてしまった大島優子もたいへん困惑したはずである。要するに2人ともこうしたヤラセを背負っていくには華奢すぎたのである。



最も責任が大きいのは、これは須藤凛々花の所属事務所Showtitleであろう。Showtitleは吉本興業の子会社であり、「女性アイドルグループ『NMB48』のプロジェクトプロデューサーである剱持嘉一が代表取締役社長を務め、株式会社プロダクションノータイトルの代表者でNMB48のチーフマネージャーの關根清隆が副社長を務める」(Wikipedia)、2015年12月設立のまだ若い組織である。NMB48の運営のためにつくられたといっていいかもしれない。これでは「Fuck」への反撃もタマ不足というものである。



東京出身の須藤凛々花はグループ内のドラフト会議でNMB48の所属が決まった経緯があり、おそらくは東京へ戻りたかったのであろうと思う。6月21日には改めてNMB48からの卒業を宣言している。そうした経緯をからめての「結婚宣言」→「Fuck」のデッチ上げ、茶番劇だったのではないか。うむ。そうに違いない。



かくして大島優子は一連の不手際への怒りを鎮め、世間の逆風が納まるのを待つために海外に出かけるのである。であるから世間からなにをしに? と聞かれても困るのである。とりあえずはしばらくそっとしておいてやろうではないか。



と、こんなことを考えて1日が過ぎるのである。後ろしか向かねえ!!(了)





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2017年7月19日水曜日

女も男もあまりに怪しいヤツばかりなので、絶対に信じてはいけない話



このごろあまりバカ話をしていなかったので、今回少し集めてみた。ここに書いてあることはすべてただのバカ話、ヨタ話のたぐいであるので、決して信じないようにお願いしたい。その点、くれぐれもよろしく。



経済評論家の荻原博子氏(63)が「ゴゴスマ~GOGO!Smile!」(TBS・2017年7月18日放送)で、松居一代(60)がパンツも買えないといっているのはおかしい!! と指摘したらしい。たいしたものである。



たしかに松居一代は総資産150億円と噂されるほどの大金持だし、パンツならそこらのコンビニでも売っている。早朝、みそ汁を買いにいったついでになぜ買わなかったのか? と不思議がるのもムリはない。



しかしバカだなあ荻原博子、これは男がいないアピールに決まっているではないか。別にアピールする必要もないけれどもご本人はまだ現役感満々なので、つい気を回しちゃうのよ。スッピンでYouTubeに登場するのも同じ理由。わからないのかなあ荻原博子。あ、荻原博子、松居一代より3歳年上か。そーかそーか。



大宮エリー(41)はコロッケ(57)の隠し子である。もしかするとカオナシの可能性もある。



今回最初に大宮エリーのことをブス、しかも「すげぇブス」と罵ったのは、おぎやはぎ・小木博明(45)であった(「おぎやはぎのメガネびいき」TBSラジオ・2017年7月13日深夜放送)。



おまえは人のことをいえたツラか? というのはさておき、小木博明がこれをいえたのは、1)大宮エリーは個人事務所なので業界内バッシングの心配がない、2)結局は船越英一郎と大宮エリーはやっていないとなって大宮エリー擁護につながる、の2点からである。小木博明、タチが悪い。それにしてもブスだからやってもらえなかったというのも酷い。



しかしそれでもなお、さまざまな障害を乗り越えて大宮エリーと船越英一郎は男女の仲だったのである。下に大宮エリー事務所の、いわゆる松居一代への反論コメントというものを紹介しておくけれども、な〜んの根拠も示さずこれでなにもなかったと信じろというのはあまりにも驕慢なものいいではないか? 逆に、そうか、なにかありましたよん♪といいたいのか? と疑りたくもなるのである。



たしかに松居一代は少しいっちゃってる(byナダル)けれども、大宮エリーも十分いっちゃってる。



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【マスコミ及び、関係各位の皆様へ】


拝啓 猛暑の候、平素は格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、今回の一連の報道を受けまして、私共と本人との擦り合わせの結果、事実誤認甚だしく、大変迷惑な話しです、と一言だけ発表させて頂きます。重ねて、平素より大変お世話になっておりますマスコミの皆様にも、いつも応援してくれている皆様にも、ご理解を賜りたくお願い申し上げます。

尚、この件に関しまして、当事務所としましては、これを持って最初で最後のコメントとさせて頂きます事をお許しください。引き続き創作活動に邁進する所存ですので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
 敬具
  株式会社 大宮エリー事務所

 (※原文ママ)

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「これを持って最初で最後のコメントとさせて頂きます」とは、まるで「バーカ」といい捨てて全力で走り去る小学校低学年の子どものようではないか。完全な逃げの姿勢である。オトナの言葉で書いてはいるけれども中身は子ども。「これを持って」は「これを以て」の間違いであるし。絵はヘタだし。



しかしうまい具合に船越英一郎(56)は大宮エリーがランドセルを背負い、黄色い交通安全帽を被っている姿が好きとの噂。



大宮エリーが「もうさ、冗談じゃないよ、迷惑だわ!」とか「何もないって。本当にない。ないよ!あるわけないわ!」と強気でいられるのは、芸能界およびマスコミによる松居一代包囲網が完璧だと踏んでいるからである。もしかすると男女問題で話題になるのが嬉しいのかもしれぬが。



しかし博打の才能では松居一代の足元にも及ばないのは誰の目にも明らかなのである。そのヨミで果たして大丈夫か? ととっちらかる大宮エリーを懸念する向きは多いらしい。まあ、弱い犬ほどよく吠えるというヤツであろうか。あ、間違いた(by荒木経惟)、盗人猛々しい、であった。すまぬ。



日本全国のTSUTAYA/蔦屋書店で展開中の「大宮エリー展覧会『ELLIE EXPO in TSUTAYA』略してエリスポ)には狩矢荘助警部(船越英一郎)からの手紙がひっそり出展されているらしい。



大宮エリーが謝罪のためとして松居一代に約束した高校でのボランティア授業をドタキャンしたのは、折悪しく降りはじめた土砂降りの雨が鼻の穴を直撃したかららしい。



船越英一郎はゲテモノ喰いということであろうか。しかし山村紅葉(56)との噂は聞いたことがない。



「なに? 大宮? なになに? エリー? バカヤロー!!」と、あの温厚な桑田圭祐(61)が過去に大激怒との噂。



バイアグラ(100mg)にまでふれた松居一代が船越英一郎のヅラにふれないのは船越英一郎のCMスポンサー・アデランスへの配慮である。一方アデランス側はまもなくやってくるはずの事態を想定して、全頭ウイッグCMへの起用も検討中。



ただいま炎上中の上西小百合(34)への殺害予告。「近々浦和に行く」とブチ上げたもののビビった本人の自作自演説。



上西小百合は顔の肉が骨にちゃんとついていない。定かではないが安倍晋三の顔面と同じ病気らしい。



梅宮アンナ(44)が、男女関係が円滑に続くためには「女があまり稼がない方がいいと思う」と語ったらしい(「バラいろダンディ」TOKYO MX・2017年7月18日放送)。この女にしてはめずらしい言行一致である。



政治家を諦めた上西小百合が、次の一手を世界平和統一家庭連合か幸福の科学どちらへの改宗を先にすべきかと思案中。



豊田真由子(42)が叫んだ「チョギ!」とは、赤く染めておせち料理に入っている「チョロンギ(長呂儀)」というトグロを巻いたような形の植物の根のことらしい。「正月みたいにめでたいヤツ」か「クソ野郎」か、どちらの意味で使ったのかは不明。



渡辺謙(57)と船越英一郎が不倫同棲中。



信じないでね。(了)





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2017年7月18日火曜日

古舘伊知郎よどこへいく? 君にはこちらの道しかないだろう



どうしていったいいまごろ古舘伊知郎(62)なのであろうか? それを人さまに聞いてどうする? はい、私が古舘伊知郎です。と自作自演するような古舘伊知郎である。ただただウザッたい。



今回取り上げてみようという気持になった理由は、いま取り上げておかないともう後がない、お蔵入り一歩手前な気がするからである。いまを逃すとあとは10年後か20年後か、それもその他大勢の“たとえば”扱いでしか使えない、感じがするのである。



とはいえ、正直に申し上げるとここ数年は動く古舘伊知郎を見ていない。いや見なくなったのは「報道ステーション」(テレビ朝日・2004.4.5〜2016.3.31)がはじまって少ししてからであるから、もう数年どころかたっぷり10年は経つ。



動く古舘伊知郎は見ていなくてもスナップ写真1枚さえあればそれで十分である。私は、「人間のすべては顔に現れる」を基本理念とする全顔主義の創唱者である。どんなに厚くドーランを塗っていても本性はひと目でわかる。ご安心くだされい。



なぜ動く古舘伊知郎を見なくなったのかといえば、あまりの卑屈さに辟易したからだ。卑屈といえばすぐにアタマに浮かぶのは中山秀征(49)である。中山秀征は卑屈界の東京スカイツリーである。けれども、中山秀征と古舘伊知郎とでは卑屈さのタチが違う。



目の下がいつもドス黒い中山秀征が最初から腰を曲げ揉み手をしてヘコヘコしているのに対して、古舘伊知郎はちょっとちょっかいを出すフリをして反発されるとすぐに愛想取りにまわるという卑屈さである。まあ、群馬出身と東京出身の違いのような気もするが、オモチャにして楽しいのは明らかに後者であろう。



ガラでもないのにちょっとフリをするクセ、困ったものである。久米宏の「ニュースステーション」から引き継いだ「「報道ステーション」がスタートした直後のことを憶えておいでの方、いらっしゃるであろうか? 古舘伊知郎、「オレ」と自称していたのである。「オレなんかこんなふうに思うんですけど」。



それまで古舘伊知郎が「オレ」などという場面を一度も見たことがなかった私はキツネにつままれたようにその顔に見入ったものである。いつも「私(ワタクシ)」ときどき「私(ワタシ)」のはずであった古舘伊知郎がニュース番組のメインキャスターで「オレ」。番組が若返ったアピールか、はたまたオレ・アタシ目線でいくという宣言か、と思って期待していたけれどもなにひとつうなずけるような成果はなく、ほどなくして「オレ」は「私」に戻ってしまった。視聴者にひどく叱られたのであろう。



失礼ないい方であるけれども話をわかりやすくするためにいわせていただく。叱られるとすぐに尻尾を巻く気の弱い犬は態度が一定しない。キャンキャン吠えたかと思うと次の瞬間には頭を垂れて恭順のポーズをとる。古舘伊知郎は別になにもなくてもふだんからそうである。キツく突っ込んでみたりナアナアですり寄ってみたり。であるからいつまで経ってもキャラクターのイメージが固まらない。



これはメインキャスターとしては致命傷である。善かれ悪しかれ「報道ステーション」のような番組では、メインキャスターはそのキャラクターで番組を束ねていくことになる。番組の顔はキャラクターである。アタマのよさでも舌の滑りでもない。水戸黄門のセンター、ご老公みたいなものだ。そう考えると古舘伊知郎、よく12年間も「報道ステーション」を任せてもらえたものだと改めて不思議な感じがする。



これでは視聴者のほうはたまらない。疲れて仕事から帰ってきてテレビを点ければ不安定で卑屈な、ついさっきまで会社でツラ突き合わせていた上司と同じような鬱陶しい雰囲気の男。これはゲンナリである。



久米宏の「ニュースステーション」がものわかりがよくて面白い上司、美人で愛想のいい同僚、洒落たスタジオレイアウト、と理想のオフィス風景を演出して成功したのとまったく正反対である。その教訓が「報道ステーション」で生かされなかったのは、つまり「ニュースステーション」の成功がまぐれだったということを証明しているのであるけれども。



では、古舘伊知郎のほんとうの役回りとはどんなところであろう? うむ。先ほど水戸黄門の話が出たのでそれをベースに考えてみよう。水戸黄門の登場人物を整理すると、主役の水戸黄門(水戸光圀、ご老公)、町人になりすましている武士(助、格)、忍び(弥七、飛猿、鬼若、アキ、お銀、お娟)ということになる。



おっと困った、古舘伊知郎、どれにもあてはまらないではないか。武士か忍び、いずれにしても古舘伊知郎はそんなに頼りになるタイプではない。うっかり八兵衛かちゃっかり八兵衛? そんなにフットワークが軽いわけでもない。



うむ。いま考えたけれども、古舘伊知郎はヤジ専門である。国会では1年生議員をヤジ担当というらしいけれどもそれである。「こんな人たちに負けない」といわれてしまうヤツ。



野次馬といういい方もあるけれども、野次馬というほど実体がしっかりしていない。ただその場だけのヤジ専門。一緒にしないでいただきたい。そういえば子ども時代の知り合いに八百屋の息子のヤオジというのがいた。父さんはヤオヤオ。



古舘伊知郎の出世番組はご存じ「ワールドプロレスリング」(テレビ朝日)であった。たとえば身長224cmの巨漢アンドレ・ザ・ジャイアント(享年46)をつかまえて「1人民族大移動」だの「現代のガリバー旅行記」だの「1人と呼ぶには大きすぎる、2人と呼ぶには人口のツジツマが合わない」など、名フレーズを連発していた。



この中継の本質はヤジである。であるから古舘伊知郎にピタリとはまったのである。しかしヤジを飛ばせるような対象ではない、たとえばF1(フジテレビ)や少しのあいだ担当していた競馬だととたんにつまらなくなる。いわんや「報道ステーション」をや(by親鸞「歎異抄」)。



で、MCはムリだしサブに置いてもウザいだけ。こういう、テレビのなかではほぼ使い途のない古舘伊知郎を生かせるのは、バラエティ番組のひな壇くらいなものである。なにかメインになるものを視聴者目線でヤジる、遠くからガヤを飛ばすのがもっとも適している。と、私は思う。



ああ、元「報道ステーション」メインキャスター、いま貧乏浪人として芸人がやる情報番組に野次を飛ばしに押しかける、というキャラはいかがであろう? キャラクターの名前は「報道駄目ノ介」プライドが許さない? いやいや「報道ステーション」のほうが間違いだったのである。そう割り切ろう。古舘伊知郎はヤジ専門。



まずは手はじめに松本人志の「ワイドナショー」を1度奇襲していただきたい。松本人志がメインであのメンバーだといろいろな意味で危なっかしくてしかたがない。一気に徹底的お笑いに転じてくれたほうがいい。頑張れ古舘伊知郎!!(了)





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2017年7月17日月曜日

テレビを見てつくるニュースにはもう飽き飽き!!



イライラする。どいつもこいつもくだらねーことばかりほざきやがって、なんにもアタマにないときには黙っていればいいものをワケのわからん屁リクツでムリヤリしゃしゃり出てこようとするバカがなんと多いことか。それが仕事だといったって、あまりに低レベルだと逆効果、売りものにならんということも憶えておいてほしいものである。



「電話してくる人とは仕事するな」「秋元康は執着心がスゴい」「(淫行問題では)未成年の女にも罰則を」「(共謀罪は)免罪が多少あってもプラスになる」



さらに加えてニュースサイトの安直さが拍車をかける。テレビ・ラジオでの有名人の発言を切り取ってそのままニュース化する手口が大流行りだ。その結果とうぜんニュースとは呼べないシロモノが垂れ流される。



「加藤浩次が女性の勝負下着に断言」「タモリの知識に地質学者が脱帽」「松本人志の夫婦論に女子アナ涙目」「井森 群馬に海の家出現し高笑い」「鈴木奈々が中学時代の写真公開」



どこかの小中学校の「ねえねえ、昨日のアレ観た?」そのまんまである。そんなもの観てねーよ。いくら“芸能ニュース”だからとはいえもう少しなんとかならぬか。



たとえば公正取引委員会が芸能界のいわゆる「奴隷契約」問題について独占禁止法違反を視野に調査をはじめたことについて、業界のアチコチに話を聞いてみるくらいしてみてもバチは当たらないであろう。



もうひとつのデッチ上げのタイプは、ノウハウ、ハウツー、占いものの作文である。いっとき問題になったDeNAのキュレーションサイトでやっていたことに近いいい加減なものがある。というか、これは週刊誌主導の大昔からの常套手段なので、いまさら責めるのも気が引けるくらいのものである。



こんな他愛もない、いまさらめくじら立てずとも、というものではあるけれども、イライラしているのである。いちいち癪に障るのである。たとえば? ではこれを見ていただきたい。「恋愛jp」(2017年7月10日配信)からである。



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【その優しさは“包容力”じゃない!「何でも許すオンナ」が結局モテない理由】


《包容力のある女性はモテますが、何でも許す女性は残念ながらあまりモテません。

“包容力”と“何でも許す”は似ているような気がしますが、一体どうしてでしょうか?

●何でも許す女性が持てない理由

●(1)何でも許す姿に“嘘っぽさ”を感じてしまう

『何をしても「しょうがないな~」と許されると、自分に対して本気じゃないのかな?と感じるので、自分も彼女に対して本気にならない』(27歳/営業)

いくら優しい女性でも、もちろん怒りの感情が無いわけがありません。
例えば、彼氏が浮気やデートのドタキャンを何度も繰り返しても、彼女が一切怒らなかったらどう思うでしょう?

「何で怒らないの?」と、不審な気持ちになるのではないでしょうか。

何でも許す女性に、男性は何か裏があるんじゃないかと勘ぐってしまい、彼女を信用できなくなるのです。

●(2)完璧な姿が男性の劣等感を煽る

『劣等感を感じる。彼女は自分を許してくれるのに、自分は彼女を許せないことが多いので。結果、「相性が悪いのかな」と感じる』(31歳/エンジニア)

何でも許す女性というのは、ギャンギャン感情のままに怒る女性と違い寛容で、男性にとってある意味完璧な存在と言えます。
しかし、それが男性の劣等感を煽ってしまうこともあるのです。

男性は、基本的に女性よりも上位に立っていたい気持ちがあります。
何でも許してくれるその完璧な姿に対して、「完璧な彼女に対して俺は……」と比べてしまい、彼氏を微妙に落ち込ませてしまうのです。》


●(3)男性から舐められやすくなる

 〈— 略 —〉

●(4)彼の成長を妨げてしまう

 〈— 略 —〉

●「何でも許すこと」と「包容力があること」は違う

 〈— 略 —〉


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なにをいっているのであろうか? 「『何でも許すオンナ』が結局モテない」などとはいいがかりも甚だしい。私は自分の行動を制約されたり忖度されたりするのさえ大嫌いなので、「何でも許すオンナ」が大好きである。基本それでなければ付き合えない。



しかし、そんなオンナはどこにも存在しない。であるから私はほぼポッチである。ポッチでいいのだ!! イライラする。断っておくが、ポッチすなわちモテないということではない。ダメになるまでのスピードがほぼ光速だということである。



これはこの文章全体のあいまいさの根幹にも通じるのであるけれども、ただ「モテたい」というのと、たとえば「素敵なお付き合いをしたい」「結婚相手を捕まえたい」というのとは別物である。



言葉通り「何でも許すオンナ」であれば、男はワンサカワンサカブーンブン、とウンカのごとく寄ってくるであろう。その意味でもこのタイトルは著しく正確さを書いている。それなのにどうしてこんなタイトルにしたかといえば、なにか性的なお話でもあるのかな〜? とくすぐって読者を釣ってやろうという魂胆に違いない。ああ、ここへたどり着いてしまっては、もうなにをいうのも虚しいではないか。



(2)では「完璧な姿が男性の劣等感を煽る」というけれども「何でも許す」ことは人として完璧ということとはまた別であろう、だとか、(3)の「男性から舐められやすくなる」はこの場合「嘗められやすくなる」と書くべきであろうとか、(4)の「彼の成長を妨げてしまう」の上から目線が不快であるとか、それらももうただただ虚しい。



最後に男としてひとことだけいわせていただく。私は性的な意味あいを除いて「何でも許すオンナ」が大好きである。それは女神ではないか。しかし、繰り返すけれどもそんな女は存在しないのである。



もっとも腹が立つのは「何でも許すオンナ」のフリをしていて、それほどでもないところで急に「もうムリ」とかいい出す女である。しかし、それがあたりまえなのである。もう、イライラする。(了)





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2017年7月16日日曜日

渡辺謙はひたすら謝るしかないわけでしょ。激しいツッコミがない以上



みなさまお久しぶりです。謝罪文研究家のゴメンネ一筆でございます。今回は謝罪文ではありませんけれども、全体に文語体を思い起こさせる几帳面さで語られた、渡辺謙(57)の記者会見“一問一答”を紐解いてみたいと思います。



みなさま待ちに待った渡辺謙の記者会見です。とはいえ写真つきでこのスキャンダルを報じた『週刊文春』3月30日発売号からすでに117日、あいだに豊田真由子の「この、ハゲーーーーー!!」があり、松居一代の「日本では認可されていない100mg、バイアグラ100mgを飲んでセックスしまくっていたんです!!」があったので、当初のインパクトはかなり薄れております。



そういえば、全国ツアー真っ最中のMr.Children桜井和寿(47)に「この、ハゲーーーーー!!」はさぞかしキツかったことでしょうね。ヘアースタイルで誤摩化してもステージに出てきた瞬間に悲鳴が上がったほどの進行度合いということですから、そこからワンステージ、ヘコたれずに唄うのはたいへんな努力だと思います(「日刊ゲンダイ」2017年7月15日配信【ライブで女性ファン悲鳴! ミスチル桜井“頭髪変化”の衝撃】)。



渡辺謙に2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』島津斉彬役で出演が決定したと正式に発表されたのが6月27日でした。『週刊新潮』が豊田真由美の“絶叫暴言”、“暴行傷害”について報じたのが6月22日発売号。これだけでもなかなかのタイミングでございます。



でもって今回の渡辺謙の謝罪の日取りも慎重に計られたことは想像に難くありません。出演が決定した以上けじめを付けなければいけないけれども、いくらなんでも豪雨災害報道がひとつ落ち着いてから、ということでございましょう。その最中では人の不幸を隠れ蓑にして、と非難されるのは明らかです。これで3連休中にまたなにかくーだらない芸能ニュースでも勃発してくれればそれはとてもありがたいことになります。



囲みスタイルで行われた会見の模様は以下の通り。メンドくさければ飛ばしていただいてけっこうです。「謙さんが『ぉやすみぃ、チュッチュッ』とやると相手の方はどう返してきたんですか?」とか核心を聞いている記者もいないようですし。



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【渡辺謙不倫認める「妻に悲しい思いさせた」一問一答】


《 俳優渡辺謙(57)が15日、都内で会見し、3月に報じられた不倫疑惑についておおむね事実と認めた。冒頭の謝罪と、主な一問一答は以下の通り。



お休みの中、暑い中、私ごとのご報告のためお越しいただき、恐縮に思っています。本来なら記事が出てすぐに皆さんの前でお話しすべきだったかもしれませんけど、僕自身が事態を把握すること、妻のこともありましたので、冷静な時間を必要としたこと。そのときにオファーを受けていた仕事が今後どうなっていくのか、対処させていただくためにお時間をいただくことになってしまいました。



この春に出た記事に関してはおおむね事実でございます。軽率な、ふがいない行動で、たくさん応援してくださった皆さんにご心配をおかけしまったこと、仕事を託してくださった関係各位の皆さまにも多大なる迷惑、ご心配をおかけしまったこと、本当に申し訳なく思います。



何より妻(南果歩)には苦しい、悲しい思いをさせてしまったことは申し訳なく思ってますし、少し時間かけながら、ゆっくり軌道修正を図っているところです。妻も無事に仕事をさせていただけるようになったし、私も今後、米国に渡って映画を撮影し、秋からはNHKの大きなドラマにも決まっている。本当にこんな男でございますけど、もう少し応援してやってもいいかなと思ってくれる方がいらっしゃったら、もう少し自分を見つめ直して、俳優という仕事の中で自分は何ができるのか、(考えながら)前に進んで行きたい。



-女性とはいつごろ知り合った



渡辺 大阪で舞台をやっていたときに、知り合いが見に来てくれて、そのときにご一緒に食事をしたのが発端。先方も一般の方なので、できればプライベートなことはこの場では控えさせていただきたい。



-お付き合いは3年ほどと報じられている



渡辺 これも詳しくお話しすることではないけど、ずっと続いていたというわけではなくて、その間何度もアメリカで仕事していたりしたし、僕の中の決断が付かずに何となく続いてしまった。



-報道後、女性とは



渡辺 もちろん、先方にもご迷惑をかけてしまったので、きちんと話をして関係は解消しました。



-付き合いがあったが、別れたということは



渡辺 そうです。



-報道後に別れた



渡辺 そういうことになります。仕事していく僕が、俳優として生きていくことを第一に考えてくれた。



-なぜその女性を求めてしまった



渡辺 それに関しては、プライベートなことになるので、お控え下さい。



-奥さんはショックを受けたと思うが、どんな話を



渡辺 最初はすごくショックが大きかったので、どうしていくかについては(話すのに)時間がかかった。時間がたって落ち着いたときに、きちんと謝罪はしたんですけれど、(南が)「こんなことであなたが積み重ねたことは消えることはないから、頑張ってね」とは言ってくれた。



-今は夫婦仲は持ち直しているか



渡辺 僕の方でどうこう言える立場ではない。丁寧に時間をかけなければならない。



-自宅には戻っているのか



渡辺 すぐには戻れないでしょう? きちんと少し冷静になる時間が必要だったし、仕事の準備で以前から山小屋に行って準備することはあった。NHKのために、鹿児島に1人で取材旅行に行ったり、ハリウッド映画のために体作りをしたりとか、今までと同じようにやっている。ただ、(南とは)連絡を取り合ってますし、彼女も時間が空けば訪ねてきたりしました。必要な荷物があったら、事務所に宅急便で届けてくれる。たたき出されたとか、そんなことはなくて、普通に宅配便で送っていただきました。



-十分な話し合いをしたのか



渡辺 まだまだ時間かかると思っているし、彼女は仕事が始まったので、その中で時間を見ては話をしている。



-南が病気療養中の出来事だったが、どう感じるか



渡辺 (釈明は)一言もありません。申し訳ないと思います。



-その女性とは本気だったのか



渡辺 分かりません。嫌いじゃない人とは、そうはならない。ですからそのことに関しても、一生背負っていかなくてはならない。



-交際女性は結婚を期待していたか



渡辺 ないです。そういう話もありません。僕の方ではそこまでのことはなかった。



-慰謝料などで解決したのか



渡辺 ないです。



-彼女にティファニーの指輪をプレゼントを渡したことで期待させてしまったのでは



渡辺 僕の中ではそういうことではないプレゼントだった。クリスマス(プレゼント)とか。



-妻と話し合いは今後もあると思うが、夫婦関係はどうなる



渡辺 僕が今、言える立場ではない。支えていきたいと思っています。



-感情的になってぶつけるとか)



渡辺 それもちょっと個人的なこと、夫婦間のことになるので察して下さい。



-怒っている感じだったか、悲しんでいる感じだったか



渡辺 そっち(悲しんでいる)だと思います。



-許してもらってない



渡辺 そんなに「ちゃんちゃん」とはならないと思う。それ(怒り)はないと思う。それよりも、これからどうやってすべきなのかを聞きたいということだと思う。



-すべての決定権は南にあるということか



渡辺 それは…2人で決めていくことではないでしょうか。



-渡辺さんとしては結婚生活を続けたい



渡辺 それを言える立場ではない。



-立場ではなく、思いとしてはどうか



渡辺 そうあったらいいなと思う。



-2人の子供(杏、渡辺大)には話をしたのか



渡辺 彼らも立派な社会人ですし、家庭も持っているので、報告はしました。いずれにしても親子の縁はなかなか切れないので、僕が一生、背負ってゆっくりと関係を修復していくしかない。



-南との結婚生活で、浮気がばれたことは初めてか

渡辺 今回だけです。》


(※「日刊スポーツ」2017年7月15日配信)


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渡辺謙はこの一問一答のなかで“一生背負っていく”という発言を2回口にしています。1回目は妻の南果歩(53)に対して、2回目は子どもである 杏(31)、渡辺大(32)に対してです。これからの人生までも差し出して謝罪をしているわけです。なんでもいうことを聞く、どうにでもしてくれ、だから許してくれ(と、いっている)、です。



記者会見の写真を見ると女ばかりの報道陣に囲まれ、スッキリと仁王立ちしているスーツ姿の渡辺謙は、しかし土下座しているのとおなじです。腰から刀を抜いて横へ置き、地面に這いつくばる、最近はジャンピング土下座やスライディング土下座というものもあるらしいですけれども、正統的な座礼の土下座です。



土下座をして地に伏せると、周囲のことはまったく見えなくなります。刀は腰から抜いて横に置いてありますから、蹴られようが叩かれようが踏みつけられようが、防御のすべがありません。土下座とはそういうものです。



しかしながら、そうして“一生背負っていく”と掻き口説いても、“いや、もうけっこうです”と返されてしまう可能性も、渡辺謙の場合はまだ残されているようです。その場合、土下座の作法としてはこちらも土下座をすることで拒絶の意思表示となります。



ふむ。ですから“(こんな夫 or 父親をもったことを)一生背負っていく”というようないわれ方をしてしまったら、それは一生許さないといわれているのとおなじです。まあ『ラストサムライ』(The Last Samurai・ 2003年)ふうにいえばこういうことになりましょうか。



で、こうした男女関係のトラブルが起きた場合、いつも思うのは、男が悪いのはたしかに悪いですけれども、それをお受けする女のほうはいかがなものでしょうか? ということです。『スポニチアネックス』(2017年7月16日配信)の記事にはこうあります。



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【渡辺謙タジタジ不倫謝罪会見 リポーター猛追及に「隙だらけ」】


《 〈— 略 —〉

約30分間の会見が終盤に差しかかっても、ぐるりと取り囲んだ女性リポーター陣の追及は緩まず、矢継ぎ早の質問に“ラスト・サムライ”は針のむしろ状態。「結婚生活で浮気がばれたのは今回だけ?」と確認され、「今回だけです」と恐縮しきり。妻や世間にばれることを考えずに女性と交際を続けたことを「世界のケン・ワタナベも普通の男性と同じだと思った」と指摘されると「おっしゃるとおり」と苦笑いした。



さらに、「男の人はバレないと思って浮気してしまうんですか?」と追及が続くと、「どうしてここは女の人ばかりなんですか。お答えしにくい」とタジタジ。「隙があった」と突っ込まれ、「隙だらけなんでしょうね」と笑うしかなかった。



不倫スキャンダルがあっても、ハリウッド大作など複数の出演作が控える。「こんな男ですが、もう一度自分を見つめ直して前に進んでいきたい」と再起を誓った。》


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たぶん「ぐるりと取り囲んだ女性リポーター陣」も渡辺謙と間近で接しられて少しうれしかったのでしょう。いささかはしゃいでいる感じが伝わってきます。そこでつい「男の人はバレないと思って浮気してしまうんですか?」です。場末のスナックのカウンターではないのですから気をつけていただきたいものです。



しかしまあ、これではまるでコンビニで「大人なガリガリ君」を盗み食いしたのと同じ扱いではありませんか。渡辺謙の不倫相手の女(36)は「大人なガリガリ君」ではありません。ご承知の通り「田中みな実似の清楚美人」ということになっています。



ですからいくら男がバレないと思っても「田中みな実似の清楚美人」がその気にならなければ不倫ははじまらないわけです。まず最初にコイツはイケそう、とかいう判断があって、その次にバレないかなー、という計算になるのではないでしょうか。なんだかとても空虚な質問です。こんなことを語っている私も。



さらに「『隙があった』と突っ込まれ」とあるのはもっと不思議です。女というものは男に隙があったら見逃さずそこを攻めてくるもの、ということにでもなっているのでしょうか? 男をコンビニの「大人なガリガリ君」泥棒扱いしておいて、そのすぐあとに今度は泥棒を見張るコンビニのバイト扱いするというのはいかがなものでしょう?



隙を見せるほうが悪いのか? それともそこにつけいるのが悪いのか? つけいるほうが悪いに決まっています。女ならほとんどがそう答えるはずです。にもかかわらず立場が変われば「『隙があった』と突っ込まれ」です。こんなものいいが女にさえ常識として流通しているかぎり、“女は盗まれるもの”という認識が消えることはありませんね。



しかし土下座中の渡辺謙にはそんなゴタクを並べる余裕も立場もなく、最近、人工透析中の渡辺徹(56)や夫は都会人・渡部建(44)と間違えられることが多くなったなあ、と気を逸らせるのが精いっぱいだったのでした、ということにしておきます。評論になっていなくてごめんなさいねえ。(了)




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2017年7月15日土曜日

タランティーノはマンソン事件を総括できるのだろうか?



あまりの暑さに「ジョンソン・ホームズ」を「ジョン・ホームズ」と読んだ。エコハウスはエロハウスである。エコ活動はエロ活動。いつまで善良な市民で保っていられるか自信がもてなくなってきた。



ジョン・ホームズ(John Holmes・享年43)は「古今を通じて最も有名なポルノスターの1人である」(Wikipedia)。伝説のデカさの持ち主で、ビデオで拝見したことがあるけれども、確かにデカかった。



しかし実際どれくらいデカかったかは不明で、これもWikipediaによれば10インチ(25.4cm)から15インチ(約38cm)まで諸説ある。スーパー・マリオみたいな顔をしたおそらくNo.1有名男優ロン・ジェレミー(Ron Jeremy・64)は9.75インチ(約25)とされているから、それよりはジョン・ホームズのほうが確実にデカい。暑苦しいのう。



エイズで亡くなった翌年、1989年に『Rolling Stone』誌に掲載されたジョン・ホームズのドキュメントは力作でおもしろかった。ジョン・ホームズがデカさを武器に世の中をわたっていくようすも描かれていて、そこはさしずめアメリカ版『好色一代男』の趣であった。



たとえば上流の金持ちババアが娘を連れてきて大金を払うから処女を卒業させてやってくれと頼むあたりは深く、深〜く考えさせられたのである。一見ひどく病んでいるように見えるけれども、見方を変えればたぶんそれが最も合理的だと考えたのであろうことも察しがつく。一発で男を仕留めるにはこれだ!! と。そしてそのように考えるババアがどうやってつくられたかも。



おお、女優でトム・クルーズの元妻、ケイテイ・ホームズ(38)はこのジョン・ホームズの親戚なのだそうである(Wikipedia)。伝説のデカさはさらに伝説を生む。デカいアタマはただ日陰を生む。



そんなこんなで過ぎし日に思いを馳せていたところに、なんとクエンティン・タランティーノがチャールズ・マンソンに題材を取った映画を撮るかも、というニュースが入ってきたのである。



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【クエンティン・タランティーノ、凶悪犯罪者チャールズ・マンソンの映画製作?】


《 これまで多くのバイオレンス映画を手がけてきた、人気監督のクエンティン・タランティーノ。
 
 そんな彼にうってつけのストーリーをタランティーノが製作するようです!



クエンティン・タランティーノが、凶悪犯罪者として知られるチャールズ・マンソンを題材にした映画作品を製作するようです。 
 


タランティーノ監督は、ブラッド・ピットやジェニファー・ローレンスらに出演を打診していると報じられており、1969年8月にマンソンが作り上げたカルト集団「マンソン・ファミリー」のメンバーによって、ロマン・ポランスキーの妻で当時妊娠中だった女優シャロン・テートが殺害された事件を同作で描きます。
 


関係者らが「ザ・ハリウッド・レポーター」に語ったところによると、ジェニファーはシャロン役で話を進めているわけではないとのことです。

 

同作品の脚本はタランティーノ監督がすでに書き上げており、これまでタランティーノ映画にプロデューサー陣として携わっていたハーヴェイ&ボブ・ワインスタインも参加するようです。


現在、資金提供先や配給元を探しているという同作品は、2018年夏頃から撮影を予定しているようです。


シャロンは殺害された当時、8カ月の妊婦でした。カルト集団のリーダーであったマンソンは、自身が以前取り合ってもらえなかった音楽プロデューサーの所有する家に集団のメンバー5人を送り込み、シャロンを含む5人を銃とナイフで殺害させたのでした。


現在82歳のマンソンは1971年に、他のメンバーらとともに別の事件にも関与。同じ時期に起こしていた殺人の罪で、終身刑を言い渡されています。
 

 
もし、この新作の製作が行われることになれば、タランティーノ監督にとって初めての実話をもとにした作品となります。


そんなタランティーノ監督は最近、「あと2本を製作した後には映画界から引退する」と宣言しています。》

 (※「MEN’S+/BANG SHOWBIZ」2017年7月14日配信)


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いやいやちょっと待て。シャロン・テート殺害事件、あるいはこの事件の翌日に他殺体で発見された夫婦の名前と合わせてテート・ラビアンカ事件と呼ばれる出来事に到るお話は、「そんな彼にうってつけのストーリーをタランティーノが製作するようです!
」と暢気に煽れるようなシロモノではないはずである。



たとえば妊娠8ヵ月のシャロン・テートが16ヵ所もメッタ刺しにされていたという陰惨さを知らないのであろうか? しかも夫であったロマン・ポランスキー(Roman Polanski・83)はまだ存命である。チャールズ・マンソン(Charles Milles Manson・82)も。



ロマン・ポランスキーは『戦場のピアニスト』(2002年・not「船上のピアニスト」)でアカデミー賞監督賞を受賞するなどして健在である。しかも諸事情によって1978に出国して以来ほぼもう40年間もアメリカに帰っていなかったものが、ようやく法的に解決のメドが立ってきた矢先という時期である。



諸事情というのは、どうも淫行のクセがあるらしく、それに関するいくつかの罪で収監されるのを怖れて国外に逃亡したのである。



こんな事件をどうやってエンタテインメントに仕上げるのか、それはたいへん難しい。おそらくは、60年代後半のアメリカ西海岸におけるヒッピー文化の終焉のほうにウエイトを置いて描くのではないか、と思う。



記事中に「自身が以前取り合ってもらえなかった音楽プロデューサーの所有する家」とある音楽プロデューサーはテリー・メルチャー(Terry Melcher・享年62)である。テリー・メルチャーは後にビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)のメンバーになるブルース・ジョンストン(Bruce Arthur Johnston・75)と共同で多数のサーフィンミュージックを制作したり、ザ・バーズ(The Byrds)の「Mr. Tambourine Man」をプロデュースしたりと、ウエストコーストサウンドの立役者の1人に数えられている。



ちなみにビーチ・ボーイズのメンバーであったデニス・ウィルソン(Dennis Carl Wilson・享年39)はチャールズ・マンソンの信奉者で、彼がテリー・メルチャーとチャールズ・マンソンを引き合わせたのらしい。おお、そうそう。そんなテリー・メルチャーはあのドリス・デイの一人息子である。



かようにガッチリ西海岸の若者文化に根を下ろしていたチャールズ・マンソンとファミリーの暴走は、カルトの誕生とヒッピー文化の終焉を示す象徴的な出来事だったのである。



これらの経緯は『ファミリー』(エド・サンダース著、草思社)に詳しくまとめられている。草思社文庫にもなっておる。で、『ファミリー』の最終部はスナッフフィルム(Snuff film:実際の殺人を撮影した映像作品)の存在を示唆したあと、たしか“冷たくなって路上に転がるのに値するような本はない”というようなフレーズで締めくくられていたと思う。なんらかの圧力のために追跡を途中で断念したということである。



クエンティン・タランティーノ(Quentin Jerome Tarantino・54)、やれんのか? である。(了)






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