2017年5月31日水曜日

宮脇咲良みたいにサイボーグ化するヒトとヒト化するロボットの競争



5.22マンチェスター・アリーナ自爆テロ被害者救済のためのチャリティ・コンサートの開催が決まった。



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【アリアナ6・4に慈善公演 J・ビーバーら出演予定】


英中部マンチェスターの自爆テロ現場となったコンサート会場で公演をしていた米歌手アリアナ・グランデが、被害者のための慈善公演を6月4日にマンチェスターで行うことが分かった。AP通信などが30日伝えた。

慈善公演にはカナダ出身の人気歌手ジャスティン・ビーバーら世界的スターも出演する予定。場所はマンチェスター南西郊外のクリケット場で5万人収容。BBC放送で中継されるという。

テロはグランデのコンサートの終了直後に発生。ファンの若者ら22人が死亡、多数が負傷した。グランデは犠牲者や遺族らの支援のため、コンサートを開く意向を示していた。(共同)

 (※「日刊スポーツ」2017年5月31日配信)

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速い。6月4日が日本時間だとすると今度の日曜日ではないか。BBCの中継まで取り付けて。たぶん徹夜続きで深海魚みたいな目になっているヤツが相当数いるに違いない。



発表からわずか5日後に北西イングランドのマンチェスターに5万人が集結する。その全体運営とセキュリティの確保がどんなふうに行われていくのか、とても興味深い。



なんといっても5万人といえば長渕剛の富士山麓オールナイトライブの半分なのである。自称。アリアナ・グランデおよびスタッフのみなさん、もうひと頑張りふた頑張り、ぜひ成功させていただきたい。



で、しかしおそらく当日は反ISが声高かつ盛大に叫ばれるのであろうけれども、少なくとも5万人の憎悪を煽り立てるばかりのコンサートにはしてほしくないと願う。



もちろんテロや捕虜の処刑など絶対に許すことのできない間違った行いである。しかしISにはISなりの都合、事情があることも忘れてはいけない。人間まともに食べられていれば集団で殺す殺されるの状況には到らないと思うのだ。



こういうことを書くとたぶん少しイヤな気分になられる方がいらっしゃるであろう。あんなヤツらを忖度する必要はない。しかしそれは私たちの社会で生きているからのバイアスかもしれないのである。ISを非人間的で残虐きわまりないバケモノ、あるいは変質者としてしか見ない視点からはまた新しい残酷が生み出されるだけである。もちろんISのやり方など絶対に認めないけれども。



少しイヤなことついでにもうひとつ。これも『日刊スポーツ』、2017年5月30日配信からである。



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【有村架純の姉、藍里「自分を醜いとは思わんの?」】


《女優有村架純(24)の姉で、旧芸名「新井ゆうこ」から改名したグラビアアイドルの有村藍里(26)が、中傷や暴言をSNSで発信するユーザーに対し「自分を醜いとは思わんの?」と嫌悪感をあらわにした。

藍里は、架純の姉だと公表した15年の夏頃からメディア露出が増えはじめたが、同時にネット上では「売名行為」だと批判する声や、容姿が妹とあまり似ていないと揶揄する書き込みも少なからず見受けられるようになった。

それでも今月26日に発売された写真集「i」(講談社)でヌードを初披露したほか、同日放送のテレビ朝日系「金曜☆ロンドンハーツ」の水泳企画では水着姿でM字開脚を披露するなど体を張り、妹とは違った魅力でファンを獲得している藍里。ネット上の心無い書き込みに対して「自信ない、共感されたい、承認欲求を満たしたい等の理由でSNSで他人に対する容姿等の中傷を全世界にわざわざ発信する人は、普段何食わぬ顔して生きてるの?実際会っても同じ事を相手に言うの?ぶす!きも!って発信してる自分を醜いとは思わんの?」と問い掛けた。》

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なんだか尻切れだけれどもこれが記事の全文である。しかもこの「〜自分を醜いとは思わんの?」という発言がいつどこでどんなふうになされたものかも記されてない。ひどく愛のない、ぞんざいな扱いである。



わかった。5月30日0時28分の有村藍里のTweetである。で、「〜自分を醜いとは思わんの?」のあとにまだ「私も承認欲求の塊だからこういうことを発信しちゃう。」という一文が続いて終わる。『日刊スポーツ』、ここをカットするとは少し意地が悪い。Tweetの文章をまとめてみよう。



「自信ない、共感されたい、承認欲求を満たしたい等の理由でSNSで他人に対する容姿等の中傷を全世界にわざわざ発信する人は、普段何食わぬ顔して生きてるの?実際会っても同じ事を相手に言うの?ぶす!きも!って発信してる自分を醜いとは思わんの?私も承認欲求の塊だからこういうことを発信しちゃう。」



これがTweetの全文になる。悪口をいわれ激昂して書いたもののほどなく少し冷静に戻ってわが身を振り返っているの図、である。実に健康的である。ネットに散見されるネチネチと陰湿な攻撃とは無縁で、いってみればしごく純粋、素朴である。



「醜いとは思わんの?」もたとえば「恥ずかしいとは思わんの?」と同じように、しっかりとした価値感、倫理観が身に備わっていなければ出てこない言葉でもある。



いやいや「新井ゆうこ」からの改名の件といいテレビに出れば妹トークばかりの件といい、私も有村藍里はあざといと思うところはある。事務所の方針かもしれない。おそらくこの姉妹の芸能生命はそう長くはないので稼げるときに姉妹でせいぜい稼いでおけばいいのだ。



ともあれ私はこの健康な怒りを好ましいと感じたのである。26歳にしては子どもっぽいけれどもうわべを取り繕うことが先にくる最近のネット上のものいいにはなかった鮮やかさがある。自分に正直に、とかなんとかそんなこと考えるまでもない。人の目なんか気にしていられない。よしよし。



まあたぶん『日刊スポーツ』の担当者はそうは思わず、あいかわらずイヤな女だくらいに考えていたのであろう。みなさんもそうかもしれない。おおっと、有村藍里のTwitterに図星のリプライがきていた。



《嫌な時代だよね。容易に中傷が届いてしまうし、ちょっとでも荒立てると「こんなこと言ってる!」って切り抜かれてネタにされて叩かれてしまうし。 あいりやん、言葉選んでると思うけど、気を付けて。悪意を持ってそういうのを取り上げて記事書いてる記者って間違いなくいるから。》



たいへんもうしわけない。ただいまは深堀りしていく体力がないのでベターッと横に広げていこう。有村姉妹から叶姉妹。近ごろ叶姉妹のブログを読むといい香りがしてくる、という冗談が流布されているらしい。



《「いつものように叶姉妹関連のツイートをやコメントを検索しておりましたら『叶姉妹のブログは心の癒しになってます』『叶姉妹のブログは読んでいると凄くいい香りがしてくる…』『叶姉妹のブログみてるだけですごいいい匂いがしてくる4DXブログだよ』と、いうようなものがたくさんありましたよ」—〈略〉—》

(※「叶姉妹オフィシャルブログ」2017年5月30日)
エントリータイトル:
【絵画のようにお花のように、私達の「おっぱい」を鑑賞くださいませ】



こちらのブログもなかなかのことになっていたのである。まあだいたいのページにおっぱいの付け根の写真が載っている。この徹底した、しかもわかりやすいプロ意識はIKKO(50)とさえ肩を並べる。しかしいい香りはしてこない。画面上の圧倒的なボリュームの肌色とピンクがそういう印象を与えるのである。あとは以下のごとき文章。



《 甘いキャンディのような
美香さんの輝くオーラで
マーベラスでセクシーな
スーパー美脚で
キャンディサンダルを履くと
甘すぎてたいへん…
トロけてしまうから…。》



うーん。なんだか私としては一緒のエレベーターには乗りたくない感じになってくる。いろんな意味でクサい。



ああ、そうそう。最近「肌色」は児童教育の場ではあまりつかわれなくなっているらしいのである。替わりにどう呼ばれているかというと「うすだいだい」とか「ペールオレンジ」らしい。私の肌は柑橘系か? 南原清隆(52)じゃねーし。ブラマヨ・吉田敬(43)でもねーし。



しかしまあ、ポリティカル・コレクトネス(=political correctness. 政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語〈Wikipedia〉)とかいう以前にいろいろな人種の集まりで「肌色」といってしまっては混乱が生じるのだから仕方がない。



もとい「私達の『おっぱい』」である。叶姉妹の体は「女」がことごとく外部化されているようで、それはつまり欧米人向けということなのであろうけれども、私にはまったくセックス・アピールがない。たぶんそういう方はたくさんいらっしゃるはずだ。女に囲まれて育てば必ずそうなる。



叶姉妹の「おっぱい」がニセモノ、整形手術でつくられたものだということは、おそらく小学生以上の男子ならみな知っている。みな知っているけれどもそれはそれでいい、というか敢えて取沙汰されないのもたぶんそこに理由があるのであろうと思う。叶姉妹は私たちにとって「女」でも「ヒト」でさえもない、抽象化された、いってみればダリの『セックス・アピールの亡霊』みたいなことになっている。



おお、エントリータイトル【絵画のようにお花のように、私達の「おっぱい」を鑑賞くださいませ】とはよくいったものである。



それと同時に、やはり世間一般に美容整形手術の結果というモノに対しての忌避感が薄れ、それほど抵抗なく受け容れられはじめているのも事実であろう。



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【「顎がどんどん伸びてる」!? 『Mステ』AKB48新曲センターメンバーに「この子、誰?」の声】


《—〈略〉—

「『誰?』と騒ぎになったのは、HKT48の中心メンバー・宮脇咲良です。彼女は最近、『顔が変わった』との指摘が相次いでおり、視聴者も久々に見た彼女が宮脇だとは気付かなかった模様。しかし、宮脇は松井珠理奈と共に新曲のダブルセンターを務めており、今回の世間の反応は、AKB48の行く末が心配になりますね……」(芸能記者)

宮脇といえば、2015年5月の17歳当時に出演した『ミュージックステーション』でも、「顔が変わった」と話題に。ネット上では、「また目が変わった」「涙袋入れすぎ」「まだ17歳なのに……」といった声が相次いだ。

「これまでも、何度か顔の激変ぶりが指摘されてきた宮脇ですが、ここ最近で顎がますます前方に突き出したようにも。さらに、頬のたるみが消え、顔がシャープな逆三角形になった印象です」(同)

—〈略〉—

「放送中の連ドラ『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)で主演を務めている宮脇ですが、昨年発売されたAKB48の10周年記念シングル『君はメロディー』(キングレコード)でも、運営は単独センターに抜擢。彼女に圧し掛かる重圧は相当のものでしょう。コロコロ変わる容姿は、彼女の責任感の強さの表れかもしれません」(同)

—〈略〉—》

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宮脇咲良のたび重なる美容整形手術が「責任感の強さの表れ」と解釈されるのである。つまり仕事上の責任を果たすために美容整形手術で顔貌を変えることはそれほど重大な倫理的問題を含んではいないのである。そういう時代になっている。



うむ。いまなぜか唐突にショーンマクアードル川上、略してショーンK、またの名をホラッチョ川上(49)を思い出した。日本人にあるまじき鼻が、いまやどこへいってもひとつやふたつはある。どこへいっても、は大袈裟か。たとえばどこのキャバクラにもある。アダルトビデオのカタログのなかでは9割方美容整形手術のあとが窺える。もう、オジサン誰が誰だかわからないぃ〜。



サイボーグ化である。これからはヒトのサイボーグ化が速いかAI搭載ロボットの進化が速いか、という状況になっていく。ロボットがヒトと同じように機能し社会にとけ込み行動するにはヒトの側からの歩み寄りもたいせつなのである。



そしてすでに歩み寄っているのであるからロボットに社会を乗っ取られるなどという不安は意味をなさなくなり、ヒトはただ排泄という習慣だけでロボットと識別されるようになる。そうそう、クリケット場の5万人分のトイレはどうするのであろう? うむ。ヒトにはそういうところの改良も必要である。(了)



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2017年5月30日火曜日

松本人志に謝る必要がどこにあるの? この件の中田敦彦まともよー



えっと、たとえば安倍晋三総理(62)の奥方であられる安倍昭恵夫人(54)がお笑いトリオ「我が家」の谷田部俊(39)によく似ているという事実をテレビで口に出すとどうなるのであろう?



「アベアキエ」とカタカナ表記すればピンのお笑い芸人みたいだとか、谷田部俊の子ども時代のニックネームが「俊子」だったとか、夫人が満月の夜に自転車前方の荷台に乗って空を飛んでいたとか、「スター・ウォーズ」にヨーダという名前で出ていたなどということをついでに口走ってしまうとどんなことになるのであろう?



失態を重ねて自重しなければならなくなる前は公人としての活動も多くツッコミどころ満載、ネタの宝庫の夫人であるのに誰も手を出さないのはなぜであろう? ってか、そんなこと干されるからに決まっているのである。素人をブスだとかデブだとかさんざんイジっておいてチカラのある者に対してはスルーを決め込む。



お笑いというのはそういうものである。2007年、東国原英夫(59)が宮崎県知事選挙に出馬するとき、ビートたけし(70)は「どんな政権になっても生き延びるのが芸人であり、社会の問題をただすのは芸人ではない。政治家として活動するのであれば、たけし軍団を脱退し、師弟関係を一度解消すること。」(Wikipedia)といったと伝えられるけれどもその通りである。



芸人には芸人の領分がある。それを超えた要求、たとえばテレビにおける政治風刺などを安易に求めるべきではないし、芸人の側もそうした自分たちの立場の限界をわきまえなければならない。つまりはっきりいわせていただければ、現状において芸人は世間さまに対して上から目線でモノをいう立場にはない、ということである。権力にひどく脅えへつらっているくせになにをエラそうに、である。



しかし見回せばいつのまにかあるときは芸人、あるときはコメンテーターみたいな、動物戦争のコウモリみたいなヤツが大量に発生、跋扈しているのである。そもそも自分たちの窮屈な状況が理解できていないのであろう。



ちなみに2017年4月に発表された「報道の自由度ランキング」(国際NGO「国境なき記者団」による)で日本は180ヵ国中第72位。韓国、セルビア、モンゴルの下、もちろんG7(フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)中では最下位である。



私の周囲を見渡しても窮屈さは徐々に増している。かつては一緒に仲よく遊んだ皇室ギャグなどもってのほか。最近では『週刊新潮』(2017年5月26日発売号)が秋篠宮眞子(25)との婚約が予定されている小室圭(25)の父親が自殺していたことを報じたのに対し、「わざわざそんなことまでほじくり出さなくても」な意見が主流なのである。その直前まで菊川怜(39)の旦那の穐田誉輝(48)の婚外子はもう打ち止めかよ〜、などとうそぶいていたくせに。



『トピックニュース』(2017年5月29日配信)である。



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【松本人志を批判した中田敦彦に反響 吉本の社長らが「謝れ!」】

《28日放送のラジオ番組「らじらー! サンデー」(NHKラジオ第1)で、オリエンタルラジオ・中田敦彦が松本人志を批判した後の反響を明かした。

ことの発端は、脳科学者の茂木健一郎氏の発言にある。茂木氏はかねてより、日本のお笑いについて「日本の『お笑い芸人』のメジャーだとか、大物とか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとはかけ離れているし、本当に『終わっている』」「日本のお笑いは空気を読み過ぎなんじゃないか。大御所が面白いと言うか面白くないと言うかで価値が決まる」と持論を展開していた。

しかし、3月26日放送回の「ワイドナショー」(フジテレビ系)出演時、コメンテーターの松本人志に対し、茂木氏は「誤解を与えてしまって本当に申し訳なくて…」などとしょげ返る様子をみせていた。

中田はこの話題をブログで取り上げ、自分は「茂木賛成派」だと表明する。そして、「大御所にセンスがないとか価値を決められてしょげ返っている様子こそが茂木さんの意見通りだったのに」「茂木さんの指摘、当たってたのに」と、日本のお笑いの状況が茂木氏の言う通りだったと綴ったのだ。

「らじらー! サンデー」では、中田がこの記事が引き起こした「反響」を明かした。松本を暗に批判した記事に対し、吉本は「大騒ぎ」となり、「幹部と社長に今僕は『(松本に)謝れ!』と言われている」と明かしたのだった。その他、はんにゃの金田哲ら同じ吉本に所属する芸人からも心配の声が集まっているとか。

こうした事実を報告した後、中田は「謝らない」という意志を表明し、明るく「どういうことになるか、楽しみじゃない?」「あの松本人志さんを批判する吉本の方、いなかったじゃない?」とコメントしていた。》

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これについては『日刊スポーツ』(2017年5月29日配信)も【オリラジ中田敦彦、松本人志批判に対し「謝らない」】で報じている。



それにしてもよしもとクリエイティブ・エージェンシーの「幹部と社長」はいったいなにを考えているのであろう? いやいや、同じ会社の芸人同士でギスギスするのも剣呑なのでひとこと謝っとけ、そういう軽い話です。ということであろうけれども、それを「幹部と社長」が口に出しては絶対にいけないのである。



あっちゃん(中田敦彦・34)がまたまたデッカいツラしていい募ってしまうではないか。「幹部と社長」が口に出すということはそれは会社の意思ということであって、その時点ですでに“そういう軽い話”ではなく業務命令なのである。「幹部と社長」がそんなこともわからないのではちょっと不自由な会社である。



しかもいうまでもなく、これは明らかに憲法で守られている「思想・信条の自由」を侵しているのである。人権侵害、憲法違反オーイエイエイオー! である。ちなみに最近ではなぜか「思想・良心の自由」というふうにいいかえられていることが多いけれどもこれはなぜなのであろう? ああん、神経質になっちゃう。



「天下の吉本」とはすでにクリシエである。であるからそこの「幹部と社長」ともなれば天下人というわけであろうか? 少なくともお笑いの会社であるのに稼ぎ頭の松本人志(53)に「謝れ!」ではあまりに強圧的、閉鎖的ではないか? びーっつり!! もちろん中田敦彦が謝る必要などまったくない。



それこそあからさまにチカラの強い者には巻かれよという気味の悪い風潮、時代の空気が、多少なりとも吉本興業(現:よしもとクリエイティブ・エージェンシー)にも影響を与えているのであろう。上が命令をすればなんでもその通りになると思い上がっている。



これが顔デッカ中田敦彦VS.汚顔筋肉バカ松本人志の乱闘事件に発展し、取っ組み合う2人のあいだに慌てて割って入ろうとする「幹部と社長」の写真などが週刊誌に掲載されれば拍手喝采なのだけれども、ま、ムリであろうのう。



だーから今日びのお笑いはつまらんのよ(by金子信雄as山守組組長・山守義雄、享年71)。



思い出した。いい出しっぺのクセにイチャモンがつくとひとことの反論もせずただちに尻尾を巻いて三拝九拝、見苦しきことこの上なき醜態を晒した茂木健一郎(54)はどこへいったのであろう。いまごろどこかで頬っかむりをしているのだろうけれども、中田敦彦の抵抗をよく見ておくがよろし。



せっかく上がった火の手はみんなでボンボン大きくしないと。(了)




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2017年5月29日月曜日

藤原紀香のブログリニューアルにヘンタイの匂いをかぐ



ネットニュースでは明日香キララ(28)が競馬「G2・目黒記念」で573万円獲った、かもしれない、とか、松本人志(53)がボクシング村田諒太(31)の試合に厳しい指摘、とか、もう日本がイヤになるくらいのバカげたニュースともいえぬ世間話ばかりである。



しかし明日香キララや松本人志ごときのために日本から追い出されるのも割が合わないべ、と自分を励ましながらフラフラしていたら漂着したのが藤原えりりかおっと間違いた(by荒木経惟)、藤原紀香(45)の公式ブログ「氣愛と喜愛で♪ノリノリノリカ ★ NORIKA's sensation ★」であった。



たぶん泰葉のブログが更新停止されたのでこういうことになってしまったのであろう、とわれながら推測する。そんなに毛嫌いしなくても、とは思うけれども、こういう異様なまでに自己顕示欲の強い人はどうしてもあまり好きになれない。



あまり好きになれないのなら遠ざかって放っておけばいいものを、それでもブログなど覗いてしまうのは恐いもの見たさとあら探しのためである。重箱の隅をつついてわずかな失態でもほじくり出し、嘲笑ってやりたいのである。私だけではあるまい。藤原紀香の人気にはそういうゲスな野次馬たちがそうとう貢献しているはずである。



で、久しぶりに訪れてみるとなんとブログが少しリニューアルされているではないか。藤原紀香、オレンジ色のアンサンブルスーツに身を包み七三に構えてお待ちかねであった。以前のページトップがどうであったかは忘れた。



七三に構えて立っている背景が、これたぶん瀬戸内海かどこかの海と岬のどんよりした景色なので、なんとなく血のつながらないママの温泉旅行を思わせる。羽織った上着の下、両手でバッグを抱え込んだりしているし。



お顔がこれまた若干お疲れ気味、化粧は薄く髪の毛は後ろで無造作に束ねられてあるだけというありさま。なので、ゲスな野次馬としてはただちに「事後」を連想してしまうのである。事前・さいちゅう・事後の事後である。



そうに違いない。シャッターを押したのはもちろん旦那の片岡鶴太郎(62)、もとい片岡愛之助(45)である。愛之助、事後の妻を表に引っ張り出して写真を撮り、それを本人のブログのページトップにレイアウトさせるとはなかなかの趣味人である。養父・片岡秀太郎(75)ゆずりのヘンタイカメラ術をしっかり自分のものにしておる。歌舞伎のほうもよろしく。



ちなみに片岡秀太郎はかつての唄う時代劇スター高田浩吉(享年86)の娘、高田美和(70)を嫁にもらったものの、すぐにムリムリ日活ロマンポルノ『軽井沢婦人』(小沼勝監督・1982)に出演させ、その撮影風景を写真に収めて悦に入っていたという筋金入りのヘンタイ趣味人である。とうぜんまもなく逃げられたけれども。



そんな秀太郎 & 愛之助のチーム・エロのところに嫁にいった藤原紀香、あらちょっとヤバくない? ヤバいに決まってんじゃん。紀香バディ! だもん。秀太郎が興味を示さないはずがないじゃない。義父のなんとか。もうアダルトビデオそのまま。お義父さんもうカンニン。



連想は妄想となり、われながらどうしてこういうことしか考えられないのであろうとたぶんニヤニヤしながらスクロールしていくと、例によってなぜか左斜め上からのクローズアップ=お稲荷さんショット。顔の下半身にパースがかかってキツネに似ているヤツ。これがお気に入りというのも不思議なのである。



で、とうとう出てきました。今日の重箱の隅。5月27日付エントリー「千秋楽です☆」の写真である。衝動買いしてしまったというダサい指輪をネットショップのアドレスつきで自慢しておる。細かく稼ぐいい嫁ではないか。



写真はその指輪を右手の薬指にはめ、たぶん着物地を背景にしている。その揃えて伸ばした小指が短いのである。さらに少し外側に反っているのでよけいに短さが目立つ。突き指でもしたことがあるのであろうか? 指毛は年老いた目には朦朧としてよく見えんのう。



小指が短い? やったじゃん。これはきっとなにかある、とネットで手相占いを見てみたのである。はい、まずは『TABI LABO』というブログの「『小指』でわかる、あなたの性格診断!」である。



さすが藤原紀香案件らしく冒頭に出てくるのが【01. 薬指の第一関節より「短い」
→シャイで優しい】である。??? シャイでやさしい? シャイでやさしい女が人前で水着になったりするか? ヤだよ人前で水着になってるやつなんて(byおぎやはぎ)。



《「短い小指」の持ち主は、初めて会う人の前ではちょっぴりシャイ。だけど内気な性格とは裏腹に、大きな夢を心の内側に秘めています。ときに消極的なときもありますが、あなたの広い心と優しさが、多くのチャンスを引き寄せるでしょう。》



おかしい。絶対におかしい。当たらぬも八卦当たるも八卦、当たらぬほうに転んだらしい。もう少し見てみよう。次は『しらべぇ』である。「指の長さでわかる『人間関係占い』 小指と人差し指を見ればタイプが判明!」。おお、頼もしいではないか。



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【■小指が薬指の第一関節より短い:控えめなおもてなしタイプ】


《相手に余計な気遣いをさせまいと、おもてなしの心で人をひきたてる。たとえば、センスの合わないモノでもプレゼントされたら使い続けるなど。主張するかどうでもよいかをわきまえている。

複数の集まりでは、会話のパス回しに徹する。「〇〇さんって、野球部でしたよね」など、他人のトークを引き出す技はかなりのもの。相手の懐に入り、最高のセールスマンになりえる。

※人差し指の長短を加えた、恋愛の傾向をみると…

長い人差し指は、奥に秘めたプライドがブレーキとなり、恋に情熱的になれない。“友達どまり”の壁を越えられない悩みも。》

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藤原紀香の人差し指は若干だが長めの部類に入る。ぜんぜんまっぴら、もといまったく当たっていないではないか。みなで口裏合わせをしているのか? 「人をひきたてる」? 「主張するかどうでもよいかをわきまえている。」? 「会話のパス回しに徹する。」? 「“友達どまり”の壁を越えられない悩み」? バカも休み休みいえ、とはこのことである。これでは息をもつかせぬバカの連打ではないか。



おお、そういえば近所のスナックのぜんぜん血のつながっていないママの小指も短いのであった。そいつは客同士の話に出しゃばってきてうるさく、しかもセンター志向が強いので調子に乗せるとこちらはひどく興醒めがするのである。そうなると狭小店のこととてちょっとあっちへいっていてというわけにもいかず、スゴスゴと退店するしかないのである。



手相占いなどよりも近所を眺めていたほうが人を見るには役に立つということがよくわかった。



いまさらではあるけれども嫌いな人間について書くのはあまり気分のいいものではない。しかし、それもこれも嫌わせる藤原紀香が悪いのである。今日の話はこれだけである。勝手で申しわけなす。(了)




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2017年5月28日日曜日

テロの現地でチャリティ。アリアナ・グランデの強さはどこから?



驚いた。アリアナ・グランデ(23)が被害者救済のためのチャリティ・コンサートをイギリス・マンチェスターで開催すると発表したのである。被害者というのはもちろん、5月22日マンチェスターの「マンチェスター・アリーナ」でコンサート終了直後に起きたISによる自爆テロの被害者である。



つまりアリアナ・グランデは事件の起きたその土地に戻ってもう一度コンサートを開くというのである。たいへんに強い意思、闘志を感じる。



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【マンチェスターで慈善公演へ=米歌手アリアナさんが声明発表】


【ニューヨーク時事】米人気歌手アリアナ・グランデさん(23)は26日、自身のフェイスブックに声明を投稿し、英中部マンチェスターで自身の公演時に起きた自爆テロの被害者らを支援するため、現地で慈善公演を行うと発表した。日程など詳細は決まり次第明らかにするという。

グランデさんは声明で「驚くほど勇敢なマンチェスターに戻って慈善公演を行い、被害者やその家族に敬意を表し、寄付を募る」と表明。被害者らへの支援も約束した。

グランデさんはテロ直後、ツイッターに「言葉がない」などと短く投稿。その後、世界ツアーの中断を発表した。しかし、声明は「やめたり、恐れながら活動したりしない」「憎悪に勝利させない」とテロに屈しない姿勢を強調。ツアー継続の意欲を強くにじませた。

(*「時事通信社」2017年5月27日配信)


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これが社会派といわれるU2であるとか去年12月にBABYMETALをサポート・アクトに同じマンチェスター・アリーナでコンサートを開いたRed Hot Chili Peppersだとしたらわからないでもない。しかし若干23歳の、可愛いが売りのお嬢さんにこんな毅然とした強さがあったことに驚いている。



もちろんセキュリティの問題があるので実際に開催されるかはまだわからない。しかしアリアナ・グランデがこうした反テロリズムの姿勢を明確に強く示したことは社会的にたいへんな意義がある。とくに若年層への影響は大きいはずだ。



アリアナ・グランデは2015年のアメリカ独立記念日(7月4日)に、北カリフォルニアのドーナツ店でまだ売り物,陳列中のドーナツを勝手に舐めつつ「アメリカ人は大嫌い。アメリカは大嫌い」("What the f― is that?" "I hate Americans, I hate America.")と発言したと映像と音声つきで報道された(Wikipedia)ことがある。アメリカ生まれのアメリカ人なのだけれども。



たぶん一般がもっているイメージとは大きく異なって、アリアナ・グランデは社会的な関心を強くもっている人物なのであろうと思う。当時は気にもしないでスルーしていたけれども、建国記念日に悪態をつきながら棚のドーナツを舐めるなどとは完全に確信犯的にアメリカを嘲笑している。見直そうっと。



おお、そういえばBABYMETAL のYUIMETAL(17)も好きなミュージシャンにアリアナ・グランデを挙げていたのであった。こちらのお嬢さんも見る目がある。



ことがことなのでそのアリアナ・グランデにひきかえ、とはいわないけれども、アリアナ・グランデがチャリティ開催の声明を出したと同じ26日、6月2日のロンドン、同4日パリでの公演の中止を発表した「GENERATIONS from EXILE TRIBE」は、ちょっとバツが悪い。オラオラなのに。



しかしもちろん「GENERATIONS from EXILE TRIBE」はなにも恥じる必要はない。アリアナ・グランデも続くワールドツアーのロンドンO2アリーナのほか、ベルギー、ポーランド、ドイツ、スイスで予定されていた合計7公演をキャンセルしている。安全第一。これにともなうアリアナ・グランデ側の損害は5億円を超えるらしい。(「Forbes JAPAN」2017年5月27日配信)



であるから「GENERATIONS from EXILE TRIBE」はただ間が悪かったというだけなのである。しかし落ち目のときは間が悪いことが起きるもの、ともいえてしまうのである。



それにしても子どもにもファンの多いアリアナ・グランデのコンサートをそれと知ってターゲットにしたISはほんとうに酷い。他人の命までも引き替えにしてかまわない大義など存在するわけがないし、ましてやそれが子どもとは。



今回のテロではマンチェスター・アリーナのロビーで爆発が起きて、22名が亡くなり、59名が負傷している。ISの犯行声明の一節には以下のように書かれていた。



「アラーの恩寵と支援と共に、カリフの戦士の1人がアラーの宗教への復讐として、異教徒へのテロの企てとして、ムスリムの地への犯罪に対する報復として、イギリスの都市であるマンチェスターの十字軍が集まる場所に爆発物を仕掛けた」



「復讐」「報復」とは、もう個別に特定などできるわけもないけれども、たとえば以下のような状況に対してである。



《昨年10月から始まったイラク軍と米軍によるモスル制圧作戦は現在、ISがチグリス川西側の旧市街地に追い込まれ、一時は5000人もいたと見られる戦闘員はもはや400人程度しか残っていない、という。IS戦闘員の捕虜がほとんどいないのは結果的に「“皆殺し”にされている」(ベイルート筋)からに他ならない。》(「WEDGE Infinity」2017年5月25日配信)



『Don't Kill It』(マイク・メンデス監督、2016)という悪魔憑きがテーマの映画がある。悪魔に憑かれて人を殺す人が出てきて、その悪魔に憑かれた人は銃で撃ったりすると簡単に死ぬのだけれどもその瞬間に今度はその悪魔は銃を撃った人に憑依してしまう、というしかけである。



襲いかかる悪魔憑きを撃った瞬間に撃った人間の目の色が文字通り変り、その場に居合わせた人たちまで無造作に殺してしまう。で、こりゃいかんと慌てて誰かがソイツを撃つと、また悪魔はその誰かに乗り移る、という悪魔の堂々巡りなわけである。そこにやってきたデビルハンターというのが“人間核弾頭”ドルフ・ラングレン(a.k.a.ロッキー4の敵役ドラゴ・59)であった。



最初、これは人間の世界で行われている報復の応酬、憎悪の連鎖のカリカチュアかと思ったのだけれど制作側にその意図はないようである。しかし悪魔憑きを退治したすぐその場で悪魔憑きになってしまうのだから、たとえ話としてものすごくわかりやすい。



次々に自分の宿主を殺したヤツに憑依していく悪魔を最終的にどうやってストップさせるのかはネタバレになるのでなんともいえないけれども、わかるでしょ? うむ。たぶんそれほどの決意がなければ報復の応酬、憎悪の連鎖は止められないのであろうと思う。しかし止めなければならない。人間は悪魔ではないのだから止めなければならない。



《テロ事情に精通するベイルート筋は「ISは中東の戦場で米軍の空爆やイラク軍に追い詰められ、滅びが間近に迫っている。折からイスラム教徒の宗教心が高まるラマダンが27日から始まる予定で、米欧に最後の報復を開始したのではないか。欧州全体でテロが続発する危険がある」と警告する。》(「WEDGE Infinity」2017年5月25日配信)



殺されるのはイヤだし殺すのもイヤだ。弱虫上等。(了)




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2017年5月27日土曜日

有料メルマガに移行した泰葉はやっぱり炎上商法?



田口トモロヲとタモリは似ている。恋愛が複雑な経緯をたどりがちなのは、男の性愛は無価値で女の性愛は金になる、ということがめぐりめぐってどこかで作用しているからではないか。



考えを整理するために散歩に出て4時間、約12kmも歩いて得た成果がこのふたつだけである。しかもこんなことを考えるために散歩に出たわけではない。ちなみに田口トモロヲとタモリのいちばんの相似点はポストのようなクチである。



泰葉の公式ブログ「Yasuha Style」が本日5月27日をもっていよいよ、というかようやく、というか更新を停止した。はず。これからは「まぐまぐ!」のメールマガジン「泰葉エイドシェルター」が主な発信場所になる予定らしい。購読料880円(税込)/月である。私は読まない。



アメーバのほうの「Yasuha Style」は更新はなくてもそのままにしておくということなので、衝撃の告発をお読みになりたい方はどうぞ。



で、その告知をした「Yasuha Style」の最後、になるはずのエントリー「and forever」では、行きがけの駄賃とばかり和田アキ子を告発している。



************************

《 —〈略〉—

最後にもう一人
告訴します

和田アキ子です
(※参照ページのURL)

明らかなる
営業妨害
名誉毀損

いいかげんにせんかい

こちらのセリフ!

どれほどの
人間が
虐待を
受けているか
わかりません

そして
義兄
峰隆太の
涙ぐましい
努力

アッコにおまかせ
笑わせます
隆太におまかせ
なんです

提訴理由
そして
裁判経緯は

泰葉エイドシェルター
(※URL)

こちらで
きちんと
報告します

—〈略〉— 》


************************



たしかに和田アキ子からどれほどの人間が虐待を受けているかわからない、といえないこともない。しかし虐待 → イジメ → 和田アキ子 → 明日(5月28日〈日〉)は『アッコにおまかせ!』(TBS)の放送日、という計算が働いているとすると、同番組のレギュラー、義兄・峰竜太(65)まで登場させて見事である。



で、泰葉の「and forever」中で指示されている参照ページがこちら。

************************

【アッコ、泰葉に苦言「何を今頃。どうしたの?」】

《歌手の和田アキ子(67)が29日放送のニッポン放送「ゴッドアフタヌーンアッコのいいかげんに1000回」(土曜・前11時)で、元夫で落語家の春風亭小朝(62)を告発することを突如発表したタレント・泰葉(56)の行動に疑問を投げかけた。

和田は「何を今頃。どうしたの?」と泰葉の行動に疑問を抱き「何でなんですかね?金髪豚野郎って言ったときでも小朝さんは反応してないでしょ? 脅迫メールを100通近く送ったら小朝さんが被害者というか…」と理解に苦しむ様子だった。

さらに・泰葉がブログで故・四代目桂三木助さんに触れていることに「お亡くなりになられた方に失礼だと思う。家族の方がいるし、ちょっと違うと思う。小朝さんは元夫婦ってことで(揉めることは)100歩譲ってしょうがないかなと思うけど、言っちゃいけない事だと思う」と苦言を呈し、「なんか分からないけど、後味が悪い」と語った。》
  (※「スポーツ報知」2017年4月29日配信)

************************



まあ、これを営業妨害、名誉毀損というのは高須のカッちゃん(72)くらいのものであろう。



この一連の虐待告発騒動では虐待被害者である泰葉に軸足を置いて考えてきたけれども、いま現在、泰葉がやっていることは炎上商法そのものである。告発をはじめた4月24日からここまで、ブログでの発言はすべて有料メールマガジン「泰葉エイドシェルター」や音楽活動への誘導を目的に行われていたのではないか? という疑念さえ浮かぶ。



あーら、なにやってんのかしら、すっかり、まんまとやられちゃったわねえ。冷静に振り返ってみれば、泰葉の発言には商魂と憤りと顕示欲が整理されずにまだらに入り交じっている感じを受ける。双極性障害の影響かもしれない。



金にしたい気持もあり、苦しみを訴えたい気持もあり、なのであろう。人間そんなに白黒はっきりしていることばかりではない。とはいえ虐待を受けたとする春風亭小朝に対してここまで具体的な行動には出ずブログ読者を引っ張ってきたことは事実である。



4月24日の「告発」含め今回の5月27日「and forever」まで34日間で82回というブログの多投ぶりも、なんとか「泰葉エイドシェルター」のオープンまでつなげようという努力であったのかもしれない。



まあ、昨日、5月26日付エントリーは「記者会見」。泰葉は以下のように語っているのである。



************************

《記者会見を
行うことになりました

6月2日金曜日
午前11時30分より

帝国ホテル
桜の間

このお部屋は
金屏風会見を
行った
記念すべきところです

帝国ホテルさまが
快く
お貸しくださいました

みなさま
わたしが
ブログだけで
言っていることが
本当かどうか
お知りになりたいでしょう

当日は
着物姿

3分のスピーチ後
全ての記者の皆さまの
質問にお答えします》

************************



6月2日、来週金曜日の記者会見を待とう。泰葉は金になる、と踏んだ人たちの思惑に乗っかってしまっていたのでした、という最悪の結論に到らぬよう祈る。(了)




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2017年5月26日金曜日

手越〜ぃ!! 坂道を転げ落ちるジャニーズの悲鳴が聞こえる



『週刊女性』2017年5月30日発売号の抜粋からご覧いただこう。

***********************

【ジャニー喜多川社長の“CDデビュー打ち止め”発言にJr.らが将来を不安視】

《元KAT-TUNの田口淳之介や田原俊彦など、元ジャニーズタレントのメジャー復帰が続くなかで、本家ジャニーズ事務所では信じがたい異変が起きていた。

「今後は、Jr.のCDデビューがなくなるようです」(レコード会社関係者)

4月上旬、Jr.のダンスレッスンの際に、ジャニー喜多川社長からの「お達し」が、ある人物から言い渡されたというのだ。

「ファンにはおなじみの振付師・Sさんが“もうお前らはデビューできないから、もし進路に迷ったら相談してくれ”と言ったんです。Jr.の“CDデビュー”という形態を今後は取らない、という趣旨の言葉だとみられています」(ジャニーズ事務所関係者)

—〈略〉—

「しかも、レッスンをしていたのは人気メンバー20~30人でした。すべてのJr.は“CDデビュー”を目指しているので、本人たちもそうとうにショックを受けていますよ。“いつジャニーズを辞めようか”という話も出ています。“Sさんのように振付師という道も……”という子もいます」(前出・ジャニーズ事務所関係者)

インターネットでの音楽配信が盛んになるなか、ジャニーズはむしろCDを出すことにこだわってきたはずなのだが……。

「オリコンで1位をとるのが難しくなってきているんです。ただ、ジャニーズは時代に逆行していて、最新のシステムに非常に弱いところがあるんです。

先日も電子チケットのトラブルがあったり、いまだにWEBでの写真使用を禁止したりしてますからね。ですから、楽曲のネット配信についても体制が整うまで時間がかかるんじゃないでしょうか」(音楽誌記者)

—〈略〉—

『日経エンタテインメント』元編集長の品田英雄氏は「CDのシステムは、利益がうまく確保できない時代になっている」としたうえで、

「ジャニーズならファンがいくらでもCDを買ってくれるので、インディーズで作ってコンサート会場で売れば成り立つと思います。おそらくメジャーで出すのをやめるということなのかもしれませんね。

流通コストもかからないし、在庫を抱えるリスクもないわけですから、今後は音楽配信の時代になっていくことは間違いないと思います」

—〈略〉—》

***********************



なんでっしゃろ。「信じがたい異変が」というわりにこの穏やかな調子は。後追いのニュースもいまのところ出ていない。ぜんぜんあてにできない社長、ジャニー喜多川がこのニュースの出元だからであろうか? ただ、実際にJr.のメンバーに“お達し”を伝えたのは“振付師Sさん”であるから、CDデビュー廃止という話が社内的にまったく取沙汰されていないわけではないのであろう。



デジタル配信にシフトしていく流れのなかで事業縮小、東西あわせて約300人も在籍しているといわれる(2016年7月時点・Wikipedia)Jr.の整理をしてしまおうという魂胆なのであろう、と私は思う。これでは辞めるJr.続出である。あと記事にもあるようにオリコンランキングからの撤退も目的のひとつ。



すでにCDデビューを果しているグループとJr.とが完全に一線を引かれた感じである。しかしJr.全員をバッサリ切るというわけではなくて、とりあえずコストが安いデジタル配信で割とユルくデビューさせておいて、反応がいいグループについては次回からはCDも、という戦略を取るのではないのか、という気はする。プレ・デビュー。またファン同士の競走が煽れるし。



いやいやいまのジャニーズ、そこまで計画するチカラはない。



少なくともジャニーズ事務所としては経営の合理化・効率化をめざしていることは間違いないわけで、またまたジャニーズ時代の終焉を実感させる話題ではある。たぶんジャニーズ事務所にとってはあまりさわってほしくないところであろう。さすがは犬猿の仲の『週刊女性』である。



経営を徐々にスリム化する努力のいっぽうで、ジャニーズのイメージを傷つける事件が連日伝えられている。まずはご存じ元KAT-TUN田中聖が24日に大麻取締法違反容疑で逮捕された件である。



これについて小倉智昭(70)が25日「ヒルトン東京お台場」で開かれた『とくダネ!』(フジテレビ)主催の「古希祝いの会」で「なんで薬物に手を出すのか」と語ったらしい。



まあ、確かに法律的には大麻も麻薬の仲間であるけれども、なんと大雑把ないい方であろう。世のなかに疎くなりかけているジジイそのものである。覚醒剤とか向精神薬などと無造作にいっしょくたにされては、高木沙耶(53)がどこかでむせび泣く。



ああ、そういえば田中聖(31)と志村けん(67)は自撮りチンコ写真送りつけ同盟である。ジャニーズ事務所、まったくふんだりけったりである。この件についていいたいのはこれだけである。



で、さらにさらーに、これである。『ビジネスジャーナル』2017年5月24日配信。

***********************

【手越祐也「金塊強奪容疑者」交流疑惑に騒然!? 「スキャンダルだらけ」過去も含め大ダメージ必至?】

《23日の「日刊ゲンダイ」が、福岡の7.5億円金塊強奪事件で逮捕された自称会社役員・小松崎太郎容疑者の人脈に関する記事を掲載し「モテモテ人気アイドルT」が小松崎容疑者と交流があったと報じた。

ネット上では小松崎容疑者のSNSにあった手越と疑われる男性と同容疑者の写真が拡散され、「やばい」「本当なの?」と波紋が広がっている。

無論、これが手越の「そっくりさん」という可能性も否定できず、現状は疑惑の域を出ない。仮にこれが本当だったとしても、たまたま食事に居合わせて写真をねだられた結果とも考えられる。

その一方、これまで手越は多くの醜聞を流してきた「スキャンダル王」の一面があるのは事実だ。

「手越はAKB48の柏木由紀との浴衣抱擁写真をすっぱ抜かれたのを代表として、北原里英や鬼頭桃菜などのAKBメンバー、益若つばさにきゃりーぱみゅぱみゅと次々と女性タレントと浮名を流しています。ジャニーズ事務所も散々注意しているようですが、聞く耳持たずということでしょうか」(記者)

最近はまだおとなしくなった印象もあったが、それでも過去のインパクトは絶大。完全なる「遊び人ジャニタレ」という称号を得ているわけだが......。

—〈略〉— 》

***********************



で、犯人グループはいわゆる半グレ集団らしいのである。でもっていまだ指名手配中の野口直樹容疑者(43)らが事件後、被害男性側に1億数千万円を提示して示談を持ち掛けていたことが明らかになったとされているけれども、自分たちの取り分だけ返せばいいというものでもないであろう。野口直樹らが加担していなければ約7億5000万円相当の金塊は盗まれていないのである。不思議な考え方をする人たちである。



写真を見たけれども小松崎太郎容疑者(40)と一緒に写っていたのは間違いなく手越祐也(29)であろう。LINEアカウントが流出して複数の女性との交流や「コネチケ」疑惑も浮上していた矢先にコレである。グレーの霧に包まれている。



女性とのトラブルから大麻、そして半グレ集団(関東連合)とのかかわり、ジャニーズ事務所のイメージはボロボロである。コンプライアンス面から見れば、ジャニーズ事務所はすでに芸能事務所として1.5流のところまで滑り落ちている。



それもこれも問題が起きてしまってからそれを対外的にチカラでねじ伏せてきたこれまでのやり方のツケが回ってきているのである。バレなければいい、黙らせればいい。それではダメダメ。そのうちチビッコギャングの巣窟、スキャンダルの宝庫と呼ばれるようになる。



ジャニーズ事務所はいま内部から外部から、過去から未来から後ろから前から(by畑中葉子)着実に崩壊に向かっている。山崩れの映像を超スローモーションで見るような感覚で、世間はそれを見ている。行き着く先はもう決まっているので、いまはただその山の崩れ方をこと細かく観察しているのである。今回はその途中経過報告。



あ、はい。ちなみに「過去から」というのは過去の悪行でかってしまった業界内の恨みつらみ、「未来から」というのはジャニー、メリーの喜多川姉弟の寿命である。「後ろから前から」は所属タレントの人気下降と元SMAPたちの独立問題、ということにしておこう。メンドくさいようなあからさまなようなヘンなものいいで申しわけない。(了)




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2017年5月25日木曜日

この老木・日本は切り倒さなければ新しい世代に更新しないのか



「長野産ぶなしめじ・小」99円(税別)を眺めてつくづく思うことには、日本は年寄りの国だということである。まあ貧乏くさい話で恐縮である。



「長野産ぶなしめじ・小」はたぶん1株づつ栽培されてそのままトレイにパッケージされ出荷されている。全体は中央が盛り上がって小さなドーム型である。その薄灰色の小さな丸い頭が窮屈に密生した姿を眺めながら、このまま食べずに置いておいたらそろそろいたんでしまうなあ、と考えたときに日本を連想したのである。だいぶいたみかけている日本を。



日本は年寄りの国。少子高齢化とか超高齢社会とかさんざ耳にしてきてそれはもちろんわかっていたのであるけれども、ひとつの個体群、カタマリとして老いぼれていると実感したのははじめてであった。軽い衝撃であった。



“超高齢社会・日本”はジジババだけの話で、実際に私はまだまだ老人にはほど遠い年齢だし、他人事のように感じていたのである。ところがぎっちょんどっこらしょ。“老い”は老いぼれた個体だけではなくて群れ全体に影響を及ぼす。あたりまえか。



みんな1つの群れカタマリとして老いぼれている。生まれたばかりの赤ん坊から老人まで含めて年寄りの国なのだ。そう考えると途端にゾワゾワしてくる。そしてそう考えるとイヤーなことにいろいろツジツマが合ってくるのだ。



たとえば小説や映画や音楽がちっともおもしろくないのも、産業に本質的なイノベーションが起こらないのも日本が老いぼれているからなのだ。うむ。老いぼれた日本は静かに自省し再出発を期せばいいものを、老いぼれの自覚をもたず現役のつもりでいることでさらに事態を悪化させている。



最近の邦画界における学園ものラブストーリーのまるで気がふれたような粗製濫造ぶりを見よ。あれも老いぼれ社会による若者マーケティングの結果だと考えれば深〜く納得がいく。老いぼれはぜんぜんわかってねーんだ、過去の成功体験にしがみつくのに精いっぱい、という感じに日本というカタマリがなっている。



いやいやおっしゃりたいことは十分わかる。生きていくには飯を食わなければならない。であるからペイするなら、金が回るならそれをつなぎにしてやっていくしかない。



しかしいくらやっていっても所詮は同じことの繰り返し。先細りの悪あがきから脱却できない。創造力が枯れている。1980年代からこっち脚光を浴びたモノにしろ人物にしろ、ほとんどそんな二番煎じの感じがする。



これと同じことをいたるところでやってしまっているのがいまの日本なのだろう。で、それをまた唯々諾々として若い世代が受け容れている。金を握っているのはジジババだし。これをひとつの群れ、カタマリとしてみれば、私たちはたぶん内田祐也(77)くらいのところまできている。たいへんである。シェゲな。



テレビを見ればホリエモンのあと、バラエティ、情報、報道、みーんな椅子に座ってグチュグチュ話をしているだけである。これも年寄り日本だからである。最近ではお笑い芸人までもが椅子に座ってなにごとかグチュグチュしたり顔で喋っている。まるで横町の隠居。口先だけ。けれどもそれが仕事として成り立つのが老いぼれの群れカタマリ・日本なのである。アクチュアルな刺激よりも二次三次のヌルーい茶飲み話。



そういえば昨夜、知り合いのところにいたら突然「ホリエモンが逮捕された〜!! ギャハハハ」と歓声が上がったので指差すテレビを見ると、札幌で宝石店強盗が若い警官に追いかけられ逮捕された一部始終が報道されていたのであった。



テレビ朝日系で繰り返し流されていたのでご覧になった方も多いであろう。あの後ろ姿、走り方、まるで堀江貴文その人であった。警官に押し倒され確保されながら「アイ・キャント・スピーク・ジャパニーズ……」と必死にトボケたところもよく似ていた。シェゲな。



でもってホリエモンもどき、赤信号の交差点を全速ダッシュで突っ切ったのだけれどもこれが異様なほど遅い!! 小太り中年だからまだ走れる年ごろだと思うのだけれども、すでに老いぼれて体がいうことをきかないのである。足がもつれたのであろう警官に押し倒される前にはしっかりと抱きついていたのであった。警官は男の娘・大島薫(27)ではない。シェゲな。



で、子どものころから「年寄りくさい」といわれつづけてきた私が「長野産ぶなしめじ・小」99円(税別)をジットリ眺めて考えるわけである。この老いたカタマリを更新するにはどうすればよいのか、と。大きめのヤツを1本2本間引いてもどうにもならない。自然界ではどうしているのであろう?



樹木の場合はなんらかの理由で折れたり倒れたりした場合、残った株からまた新しい芽が次々に生まれて成長してくる。老木になって斃れた場合にもそうなる。そこで世代が更新されるのである。しかしきのこはそれに似た話を聞いたことがない。いつもの通り胞子を飛ばして別の場所で繁殖し続ければいいじゃんというわけだろう。



そうか。であるならば老いぼれ日本もシャープや東芝だけではなくてソニーも日立も三菱も松下もぜーんぶ一度ダメになってバッタリ斃れればいいのかもしれない。そして胞子をせっせと外国に飛ばす。ピース・綾部祐二(39)みたいなヤツがどんどん出てくればいいのである。笑ってはいけない。とにかく外に出る。シェゲな。



ああ、そういえば「King Gizzard & The Lizard Wizard」というオーストラリアのバンドをYouTubeで見ていたら、開演前に流していたのは70年代アタマ、内田祐也に率いられてカナダに渡った「Flower Travellin' Band」の『SATORI Pt.2』であった。シェゲな!!



うむ。考えているうち日本における超高齢社会の衝撃というのはたいへん大きなものなのだとつくづく思ったのである。いままでの日本という1株がごっそりダメになってしまうわけである。であるからなんとかして社会に新しい生命力を産み出さなければならない。超高齢社会の到来は、今度こそホントにホントにホントに第2の黒船なわけだわよ。



子どものころから年寄りくさいといわれ続けてきた私も、ヒマをかこって「長野産ぶなしめじ・小」99円(税別)をジットリ眺めている場合でもないのである。なんとか行動を開始せねば。(了)



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2017年5月24日水曜日

ふつうの人より頭のハチが大きい私の半生の記



オーディオ、とりわけスピーカーが好きである。音楽好きではなくオーディオ好きといった段階で早くも倒錯の香りがしてくる。さらに加えてスピーカー好きである。スピーカーに較べればアンプや音源はほとんどどうでもいい。倒錯に禁忌の香りが加わってくる。



しかし、いくら惚れたスピーカーだとしても、都会のアパート暮らしでは十分に性能を発揮させられるわけがない。それほどの大音量で鳴らせば確実に警察官が飛んでくる。そんなわけで大きなスピーカーは眺める専用である。ふだん音楽を聴くのは目の前のデスクトップ。



しかも低域のレスポンスを上げるにはスピーカーの重さが絶対的にモノをいうと固く信じ込んでいるので、眺める専用スピーカーの上には重石までしてある。で、狭い部屋がさらに狭くなっている。われながら非合理このうえない。だからオーディオという趣味の本質はショッピング、などといわれてしまうのである。買ったら終り、というヤツである。



もともとはお金持ちのための趣味に貧乏人が手を出すからこんな非合理なことになってしまうのである。基本、一戸建てに暮らさなければオーディオは無理である。鉄骨コンクリートだから大丈夫などというのは大きな間違いで、その鉄骨を伝わって低音がどこまでも響いてしまう。



しかもさすがに最近は分不相応なスピーカーに金をかける人間は少なくなった。むかしは木造の6畳間くらいに劇場用のスピーカーを運び込むなんてことも多々あったらしい。オーディオは倒錯なのである。



現実として大型スピーカーを買う人間が少なくなったらその分、さらに商品価格は上昇する。元を取らなければメーカーもやっていけない。フロア型スピーカーなど、いってしまえばもはやいまの規格ではないのである。



で、実ははじめてここに告白するけれども私の頭は並外れて大きいのである。帽子は頭回り63㎝でカツカツ。男物だとだいたい61㎝が最大だけれどもそれだとムリして強引にかぶっても、かぶれても痛くて1分ともたない。緊箍児(きんこじ)に締め付けられる孫悟空の苦しみがよくわかる。でもって脱ぐときには目尻どころか上まぶたも全体が引っ張られて釣り上がる。



私の頭はフロア型の大型スピーカー。きっともてる能力をフルに発揮することもなく眺められる専用で一生を終えるのであろう。もうすでにヘタっているような気もする。



オトナになってしばらくは帽子をかぶっていなくて、それでも必要になれば輸入品を探せば十分サイズはあるだろうと安心していたのである。で、あるときネットでカタログをチェックしてみて気がついたのである。そういえば外人は頭が小さい。日本人向けに輸入しているからかもしれないけれども、輸入品にもなかなかサイズがない。規格外の哀しみである。



そんな私はいつから頭がデカかったのか、と実家に帰ったついでに古いアルバムを覗いてみたことがある。幼少のみぎり、戸外ではだいたい目が額の影に入ってどこを見ているのかよくわからなかい。小学校の運動会の写真では運動帽をアゴ紐でかろうじて頭上に留めていた。



小中学校の学生帽はどうしたのであろう? 1人だけスゲ笠というわけにもいかないし。たぶんこれはサイズがあったのだと思う。全国の頭のデカいよい子のために。ああそうか、とうとう被るものがなかったら学生帽でもいいのか。



高校の水泳の時間、バタフライで泳ごうとしたら後ろにすすんでしまったことがあった。力つきて沈むときには頭が下の八つ墓村スタイルである。新米の社会人時代には勢いよく挨拶したら目の前の相手が仰け反ってしまったこともあった。



ハイネック、タートルネックの類は1度頭を通すとユルユルになる。丸首、Tシャツも同様である。しかしこれは一度ひどくエラが張った男がいたので確認したのだけれども、エラのほうが破壊力がある。ちょうどエラが釣り針の「かえし」の役割をして引っかかり、容易に脱げなくなるのである。



そんなようなことなので、映画館が混み合っているときにはたいへんに肩身が狭い。肩身は狭いけれども頭は大きいのでなるべく身を低くし、なおかつ首をフラフラ動かさないように気をつけている。



規格外の頭のデカさを不憫に思った母親が帽子をつくってくれたことがあった。さっそくその帽子をかぶって皆で飲みにいき、ふと気がつくとどこにも見あたらなくなっていたので慌てたことがあった。しかしなんのことはない仲間の1人が座布団と間違えて尻に敷いていたのである。



母には感謝しなければならぬ。いろいろ世話になったことにはもちろん、なによりこんなデカい頭を産んでくれたのである。ありがたいことである。なんでこんなにデカい頭に産んだんだようー、という恨みより先に感謝がくる。デカ頭ならではである。



あー、今日はいつにもましてくーだらないお話で失礼した。(了)




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2017年5月23日火曜日

過ぎし日の日本の母親を思い出させる山田花子の野望



しばらくこのニュースのトリコであった。笑い、泣き、そしてまた笑い、連想に耽ってまたまたオマケのような一日を費やしてしまったのである。



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【山田花子 子供を「東大に」の英才教育明かす】

お笑いタレント・山田花子(42)が18日、日本テレビ系で放送された「グサっとアカデミア 林修VS悩める美女!」にVTRで出演。長男(4)、次男(1)を「東大に入れたい」と野望を抱き、英才教育していることを明かした。

2010年にトランペット講師の福島正則さんと結婚。1年前から子育てのため、友人や親族のいる大阪に移住した花子。4歳の長男には「バイオリン、英語、フランス語」など5つの習い事をさせていることを明かし、「やっぱり東大に入れたいですね。あそこが最終目標やから」と野望を告白した。

子供を東大に入れたい理由については「自分がなりたいやつ(職業)を、色んな選択肢をあげたい。東大やったら政治家にもお医者さんにもなれる」と説明していた。

 ※『デイリースポーツ』 2017年5月18日配信

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最初に、やはり山田花子と東大という組み合わせで笑ってしまったことを告白する。決してバカにしているわけではないけれども、山田花子が東大を頂点とする学齢社会の価値感、あるいはそれへの憧れをもって生きていたという発見が意外でつい笑ってしまったのである。懐かしの「東大一直線」みたいなコミックの世界のようでもある。



で、次にこれが花子姐さんの女としての上がりか、と思ったら涙が出た。子どもを東大に入れることが彼女の勲章すなわち存在証明になるのであろう。いくらボケをかまして笑いをとっても、生活力にモノをいわせてラッパ吹きを夫にしても女・山田花子はたぶん満足できなかったのである。



おお、そして高校卒業後JWP女子プロレスの練習生となったものの受け身がまったく取れず、練習中に頭蓋骨骨折の重傷を負って断念した(Wikipedia)あの日のことを思い出すではないか。器量にも頭にも恵まれず生きた母・山田花子の血と汗と涙の半生である(by武田鉄矢)。涙が出る。



おっと、いま確認したところ最近になって山田花子、受け身ができずそのたびに失禁してしまったのがプロレス断念の理由だと語っているではないか(「痛快! 明石家電視台」MBS・2016年5月3日放送)。“受け身”と“失禁”のあいだに「ずっと頭を打ってて。マヒしてきて」という実に微妙な文言が挟まっているのだけれども、やはりまとめれば失禁で断念、である。



ほんとうは頭蓋骨骨折で断念したのか失禁で断念したのか? うむ。ふつうならばそれは考えるまでもなく頭蓋骨骨折のはずなのだけれども、ではそれをなぜ後になって失禁にシフトさせたのか? 頭蓋骨骨折で通せばよかったではないか。



『痛快! 明石家電視台』での発言は1年前。いま虎視眈々と東大を狙っているはずの長男はまだ3歳であった。しかし思うにこのころから花子姐さんの人間観に「頭」すなわち頭脳、知能というものが存在するようになったのである。



母親に頭蓋骨骨折の過去があっても子どもの知能には関係がないけれども、母親の私の頭が割れていては幼稚園だの小学校だのの入学試験にまずいのではないか、と考えるのが花子姐さんである。



退屈な私のヒマ潰しに付き合わせてしまい、たいへん申しわけない。



そして山田花子は東大について「あそこが最終目標やから」といい、「自分がなりたいやつ(職業)を、色んな選択肢をあげたい。東大やったら政治家にもお医者さんにもなれる」という。



「東大やったら政治家にもお医者さんにもなれる」について、いやいや大学には学部学科というものがあって、と正してもそれは野暮というものである。それはそのときになって考えればいい。



そんなことよりも、続けて「あそこが最終目標やから」という言葉を置いてみよ。「東大やったら政治家にもお医者さんにもなれる。あそこが最終目標やから」。ほら、山里深く、夕陽に赤く照らされた農家の軒先でうずくまるようにして働く花子姐さんの姿が浮かんでくるではないか。まるで『まんが日本昔ばなし』(TBS)である。



そうなのである。なにか学歴主義が立ち上がって間もないころの明治の感覚なのである。田舎を出て刻苦勉励、立身出世はお国のため、そしていつか錦の衣を着て故郷に帰らむ、の世界である。そして富国強兵、脱亜入欧。



勉学のため都に出る息子を見送る母親は、実際に息子がどんな勉強をするのかを想像できなかったし、その勉強が息子の人生を具体的にどのように助けてくれるのかももちろんよくわからなかったけれども、しっかり学問を身につけさえすれば、末は博士か大臣も夢ではないと思えたのである。「東大やったら政治家にもお医者さんにもなれる」。そうして眩しそうな眼をして息子を見るのである。



笑ってはいけない。ほんの2世代前、3世代前まではこんな母親たちがあたりまえだったのである。たとえば娘、息子の高校の数学の教科書を覗いてその内容が理解できる母親、父親のほうが少なかったのではないか。



そうそう、そう考えればいまの母親たちがやっていることも花子姐さんとあまり変りはないように思える。親は踏み台、カタパルトであって、あなたも頑張ってパパやママの後についてきてね、というのはまだごくごく一部である。むしろ、パパやママみたいになっちゃうわよと脅すほうが多い。



学歴主義というのはいってみれば社会的ダーウィニズムである。人生は試験であり闘争である。強者であるほど進化の道筋は末広がりに拡がり増えていく。山田花子の「東大やったら政治家にもお医者さんにもなれる」は、まさにそのことと重なり合っている。



こういう山田花子みたいな母親が日本をつくってきたのである。山田花子、これからは郷愁の母親としてオジジ人気が出るかもしれない。まあ、実際の子どものほうは堪まったものではないけれども。(了)




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2017年5月22日月曜日

「キレる中高年」。いままでムダに生きてきたの?



「おうぅぅいっ!!」



昨日、スーパーで買物をしていたら突然怒鳴り声が聞こえて、驚いて振り返ると60歳くらいのオヤジが突っ立っている。その視線の先には、さも不服そうにしきりに振り返りつつカートを押して菓子パンの向うへ去っていく痩せたオバサンの姿があった。



オヤジが地団駄を踏むようにしながらズボンの腰の辺りをパンパンと払ったので、オバサンのカートと軽くぶつかりでもしたのであろう、ということがわかった。



それにしてもオヤジの「おうぅぅいっ!!」は見事な大音声である。腹の底から低域豊かに噴き上ってあたりの空気を震わす迫力があった。こんな声は一朝一夕に出せるはずがない、剣道か空手かカンフーかをやっているその鍛錬の賜ではないのか。



しかしひとり取り残されたいまのオヤジは手持ち無沙汰で、動物園のゴリラのようにただひたすら場違いな感じがする。と、そのとき



「バカ野郎!!」



再びオヤジが吠えたのである。「おうぅぅいっ!!」よりもいっそうの大音声である。ああ、これが最近話題の「キレる中高年」なのだ。1ヵ月ほど前、道端でいいトシこいてクチ喧嘩しているのを見て以来の邂逅である。中高年なのであるからいいトシこいているのはあたりまえだけれども。



ああ、あのとき道端で一方のオヤジが中腰になって両掌を上向きに腕を広げ「やるか! こいっ!!」と叫んだのはなかなかにクラシックで印象的であった。そうそう、そうか。たぶん昔のケンカは取っ組み合いだったんだよなー。いまはすぐパンチだけどなー。



で、気がつくと私はいつものクセでニタニタと思い出し笑いをしながら「キレる中高年」オヤジと眼を合わせていたのである。おお、またまた他人さまに無礼をしてしまった。



空想癖というのか連想癖というのかがあり、さらに人の顔が好きなので、しばしばまったく関係のないことを考えながら他人さまの顔面に視線を止めてニタニタしているのである。通りを向うから歩いてくる人の顔は、渋谷の交差点ででもないかぎりはすべて見る。



しかしこれは人を不快にさせてしまうほんとうによくないクセで、笑う口元を隠すために人さまの多いところに出るときにはマスクをするようにしているくらいなのである。近場なのでつい安心していた。



でも、ついでだからどうして「キレる中高年」はキレるのか聞いてみたい。



まあ、そんなふうに考えるのは私くらいなものかもしれないし、さらにそんなことを面と向かって聞いてもただのいいがかりにしか取られないかもしれないけれども、それにしても逃げることはないではないか。お話しをすればわかります。



「なんだこの店わああ!!」



叫びながら足早に去っていく「キレる中高年」オヤジの四角い後頭部を見ながら、私はふと、私という人間も相当窮屈なものだなあ、と思ったのである。



そんなわけでスーパーで出くわした「キレる中高年」オヤジへの謝罪の意味も込めて、私なりになぜ「キレる中高年」になってしまうのかをボンヤリ考えてみた。しかしまあ、「会社での役職振る舞いがプライベートでも通用すると思っている」から「そんな親に育てられた」まで実に多岐にわたる理由が考えられるのである。それらを整理して書くのもたいへんな労力だしダラダラと長くなっては読むほうも面白くない。



そこで「キレる中高年」に共通する属性を私なりに勝手にいくつか書き出してみた。ご機嫌を損ねてしまったとしたらたいへん申しわけないけれども、ここでキレてはダメダメ。自分を顧みるひとつの材料にしていただければ幸いでござる。



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【「キレる中年」10のアティテュード】

◆ 不幸である

◆ 嫁が怖い

◆ 姑が怖い

◆ 営業職である(であった)

◆ 殴られたことがない

◆ 坊っちゃん育ち、嬢ちゃん育ちである

◆ あまり泣かない

◆ 気にされていたい

◆ ふだんクチ下手である

◆ 怒鳴って意見を通したことがある


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いかがであろう? とりあえず、そうさなあ、上の10項目のうち3つ以上に心あたりがあれば要注意ということにしておこう。お互い怒ってもそれで物事がよい方向に転がっていくことはないので、いつもニコニコと微笑んでいられるように心だけたい。ニヤニヤはダメダメ。(了)




2017年5月21日日曜日

清水富美加、レプロとの契約終了。芸能界は何も変わらず



宗教団体「幸福の科学」に出家し、「千眼美子(せんげん・よしこ)」の法名で活動していくことを発表した清水富美加(22)と芸能プロダクション「レプロエンタテインメント」の契約が5月20日に終了した。



発表は「レプロエンタテインメント」と「幸福の科学」それぞれのホームページ上で同時に行われたらしい。それぞれのコメントの全文をご紹介しよう。とはいえ2つのコメントは一字一句まったく同じで、自分と相手方の呼称が入れ替わっているだけである。お読みになるのはどちらかひとつで十分である。



そんなものをわざわざ2つ並べたのは、ここに芸能界刷新への希望が潰えたその墓碑銘として掲げておきたいからだ。世のなか結局こんなもんざんす。なかなか前に進まない。



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※レプロエンタテインメントのコメント


【清水富美加 契約終了につきまして】

ファンの皆様方、関係者の皆様方
平素は格別のご高配賜り、厚く御礼申し上げます。

この度、弊社と所属タレント・清水富美加との間で締結しておりました専属芸術家契約が、今般、終了致しましたことを、ご報告申し上げます。

これまで長年に渡り、清水富美加を応援して頂いたたくさんのファンの皆様方、支えて頂いた関係者の皆様、お仕事に起用して頂いた様々な企業様には、心より感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。

また皆様には、一連の騒動により大変なご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。

今後ともご支援とご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

 2017年5月20日
 株式会社レプロエンタテインメント
 代表取締役社長 本間 憲



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※幸福の科学のコメント


【株式会社レプロエンタテインメントとの契約終了につきまして】

ファンの皆様方、関係者の皆様方

平素は格別のご高配を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

この度、私と株式会社レプロエンタテインメントとの間で締結しておりまし
た専属芸術家契約が、今般、終了致しましたことを、ご報告申し上げます。

これまで長年に渡り、私を応援して頂いたたくさんのファンの皆様方、支えて頂いた関係者の皆様、お仕事に起用して頂いた様々な企業様には、心より感謝申し上げます。

誠にありがとうございました。

また皆様には、一連の騒動により大変なご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。

今後ともご支援とご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

  2017年5月20日
  千眼美子(本名・清水富美加)

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清水富美加が突然、出家を表明した今年2月の段階では、その2月いっぱいでの契約解除を求めていると伝えられていたけれども、結局は当初からの契約期間通りの5月20日をもって契約終了となったわけである。



問題の立ち上がりのところを改めて眺めてみよう。



◆2月12日 
清水富美加が「幸福の科学」を通して直筆メッセージを公開し、出家を報告。同日「幸福の科学」が記者会見。内容は以下の通り。

※「ビジネスジャーナル」2017年2月14日配信【出家・引退騒動の清水富美加、重大な契約違反か…奴隷労働の有無や損害賠償めぐり裁判か】より

《—〈略〉—

幸福の科学は同日会見を開き、レプロにおける清水の労働実態について「芸能界にしばしば見られる奴隷契約、そうした雇用、就労関係があった」と述べ、次のように批判を展開した。

「当初は歩合制であったものの、事務所は何もしてくれなかった。次第に稼ぐようになったら、事務所から月給制を持ち出された。お父様から事務所に『厳しいのではないか?』とお話ししたところ、仕事を干された」

「清水さんは『仮面ライダー』シリーズのオーディションに自分で申し込み、役を射止めましたが、睡眠時間3時間で1カ月31日働いても月給制。ボーナスは支給されなかった」

「嫌な仕事の典型は、水着のDVDであった。性的対象にされるのが嫌で事前に拒否していたにもかかわらず、『もう決まっている』と無理に入れられてしまった。仕事を断ると干されるという恐怖の中で仕事をしていた」

「弁護士に依頼し、迷惑をかけないよう今の仕事をどう整理していくのかという段階になったけれど、事務所に相談すると『せめて決まっている仕事はやってもらわなきゃならない』という、聞く耳を持たない強硬姿勢に出られました」

ちなみに幸福の科学は、清水がレプロから給与を月額5万円とする契約を迫られ、受け入れていた時期もあったとしている。》



◆2月12日
「レプロエンタテインメント」が会見。

《出家の事実を認める一方、幸福の科学側の主張について「事実と違うところが多く含まれている」と否定。さらに「やりたくない仕事を押しつけたことは一切ない」「仕事の内容、仕事量に見合う適切な報酬を支払ってきた」と反論した。
—〈略〉—》(前掲「ビジネスジャーナル」)



◆2月14日
「レプロエンタテインメント」が本間憲社長名義でコメントを発表。「連日の報道の中で様々な憶測が飛び交っておりますが、弊社といたしましては、当初から一貫して、清水富美加本人の意思を最大限尊重し、可能な限り本人の希望に沿う形で円満に話を進めていくつもりでおります。」と主張。

※本間憲社長名義のコメント全文とさらにこれに対する「幸福の科学」の反論の全文は末尾《備考》に添付。



つまり、この問題の立ち上がりの時点では2月14日の「幸福の科学」の記者会見で語られた「芸能界にしばしば見られる奴隷契約、そうした雇用、就労関係」の有無あるいはその是非が「幸福の科学」と「レプロエンタテインメント」とのあいだの争点だったのである。



で、時は移り日は変り5月20日、契約は終了した。しかしたとえば総額10億円といわれた違約金(「アサ芸プラス」2017年2月23日配信【清水富美加は違約金を払わずに済む?10億円と言われる損害の行方は!?】)の処理がどうなったのかは明らかにされていない。であるからこれですべて契約問題が解決したのかはわからない。



それはわからないけれども、とうぜんながら水面下で交渉がもたれている、あるいはもたれていたことはわかった。お互いの利害関係が厳しくしのぎ合っているからこそ、契約終了を報告するコメントにも一字一句、神経質にならざるを得ないのである。



ああ、そういえば清水富美加の契約終了のコメントの最後の一文「今後ともご支援とご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。」を取り上げて『デイリースポーツ』(2017年5月20日配信)は「芸能活動継続への意欲ともとれる文章を記している。」としている。



しているけれども、「レプロエンタテインメント」とまったく同一の文章でなければならない以上、これは書かざるを得ない文章なのである。『デイリースポーツ』は「レプロエンタテインメント」からのコメントも読んでいるはずなのに、わかるでしょ!! そんなことくらい! 下心ミエミエ、武井咲(23)の『黒革の手帖』は絶対ムリムリなのである。


もとい。たとえば極端な話、違約金の割合負担でこちらが少し多くなってもかまわないけれどもこの事実については一切不問・口外無用にしてくれ、という話し合いがされている可能性もある。これは条件闘争である。お互いの得失のバランスを考えて落しどころをどこにするかを交渉するだけのお話。



「レプロエンタテインメント」はとりあえず契約期間は在籍させたし、清水富美加=「幸福の科学」はこの間レプロエンタテインメントの仕事は一切していないので、かたや名前、かたや実質をとっておあいこな感じである。あーよかったよかった。うれしくて涙が出る。



清水富美加の出家・事務所からの逃避問題のそもそもの原因は「芸能界にしばしば見られる奴隷契約、そうした雇用、就労関係」にあったのであり、これが問題の本質なのである。つまりこれは条件闘争で終わるものではなく、いってみれば理念で闘われるべきテーマだったのである。



しかるに、しかるに、しかるにあーしかるに、「幸福の科学」は条件闘争に乗っかってしまった。条件闘争に乗っかったということは理念闘争を放棄したということである。たとえば理念としてまったく認められない相手となにがしか条件を話し合うなどということはありえない。



あーあ、理念に生きるのが宗教というものではないのか? 宗教から理念を取ったら何が残る? 宗教団体であるなら理念を闘わなければなにを闘うの? である。



かくしてまた日本の芸能界はなにごともなかったかのように奴隷契約を繰り返すのである。そして新たな能年玲奈(23)や清水富美加が生み出されていく。契約終了が発表された4月20日の清水富美加(千眼美子)のツイートがある。以下全文である。



《1人じゃ絶対に、無理でした。

いつの日も。今も。

本当にありがとうございました。

ありがとう、も

すみません、も

言うだけしかできないのは絶対に嫌だ。

だからこれからは、もっと強く

もっと自由に、頑張ります。》



傍から見れば大きな問題を残したうえでの契約終了だけれども、それすらも芸能人一人のチカラではどうにもならないというのである。お先真っ暗くらくらじゃん、日本の芸能界。「契約満了」といわず「契約解除」ともいわず「契約終了」なんていうところもぜんっぜん気に食わねえんだよう、なんだかよう。(了)





《備考》

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◆2月14日
「レプロエンタテインメント」代表取締役社長 本間憲のコメント全文


【大切なお知らせ】

ファンの皆様、及び関係者の皆様へ

平素は大変お世話になり誠に有難うございます。

この度は、弊社所属タレント・清水富美加の「出家」に関する一連の報道において、お騒がせしており誠に申し訳ございません。

日頃より、清水富美加を応援してくださっているファンの皆さま、そして関係者の皆様にはご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。

本件につきまして、改めて弊社が把握している事実及び弊社の方針をご報告させていただきます。

本年1月末頃、清水富美加本人から弊社スタッフに、幸福の科学に出家すること、そして出家に伴い弊社との契約を終了させたいことの希望がございました。

弊社としては、突然の告白に大変衝撃を受けましたが、出家及び契約の終了について一切の否定をしておりません(ただし、契約の終了時期につきましては別途協議の申入れをしております)。

もっとも、お取引先等の関係各位にご迷惑をおかけすることのないよう、既に決定しているお仕事に関しては、プロフェッショナルとしての責任を持ってやり遂げてもらいたいという弊社の思いから、本年2月2日から弊社代理人弁護士と清水富美加の代理人弁護士との間で、契約終了の時期について協議を進めてきた次第です。

連日の報道の中で様々な憶測が飛び交っておりますが、弊社といたしましては、当初から一貫して、清水富美加本人の意思を最大限尊重し、可能な限り本人の希望に沿う形で円満に話を進めていくつもりでおります。

現在、上記方針のもとで、弊社の代理人弁護士が清水富美加の代理人弁護士との間で協議を行っている最中でございますが、本件が一刻も早く解決に至り、皆様にご報告ができますよう鋭意努力して参る所存でございます。報道関係者各位におかれましては、どうかご理解・ご配慮をお願いしたく存じます。

末筆ながら、このたびの騒動につき、皆様にご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、重ねてお詫び申し上げます。

 株式会社レプロエンタテインメント
 代表取締役社長
 本間憲


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◆2月14日
「幸福の科学」の反論のコメント全文


【レプロ声明に対するコメント】

本日夜、清水富美加さんの出家に対して、レプロ側はウェブサイトに「大切なお知らせ」と題する声明を出しましたが、重要部分で事実に反したものです。

レプロ側は、「出家及び契約の終了について一切の否定をしておりません」とし、「既に決定しているお仕事に関しては、プロフェッショナルとしての責任を持ってやり遂げてもらいたいという弊社の思いから、…弁護士との間で、契約終了の時期について協議を進めてきた次第です」と述べています。

たしかに富美加さんの弁護士とレプロ側の弁護士とは、2月1日から文書で交渉を開始し、2日には面談で交渉を行ないましたが、そこでは契約終了の時期と契約終了までの仕事の整理をどのようにするかにつき、協議を進めることで一致したはずでした。

ところが、レプロ側は、これまで抑圧され我慢を重ね、体調を崩しながらも頑張り続けてきた富美加さんの状態を一切考慮せず、すでに入っている仕事をすべてやり遂げよと押しつけて来ました。そのレプロ側の強硬な姿勢に、まずはなんとか2月中の仕事の大半を責任をもってやり遂げようと努力を重ねていた富美加さんは、心身の状態がさらに悪化し、2月8日以降、不本意にもドクターストップで仕事をすることができなくなったのです。

この交渉経緯は、レプロ側の健康管理を軽視する体質を典型的に示したものです。

当教団といたしましては、富美加さんの健康状態の悪化に関するレプロ側の使用者責任に思いを致し、解決に向けて協議してまいります。

幸福の科学グループ 広報局


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2017年5月20日土曜日

結婚前のこととはいえ夫に4人の子ども。菊川怜には超難問



やっぱり「モノ」をつくらないと面白くない。ITビジネスで億万長者になったとしてもその仕事がつまるところただ情報を右から左に動かすだけのようなものではなかなか世のなかの身にはならないと思う。



以前そうした新進企業の採用関連の仕事をしたときにも語るべきことがなくて困った。企業理念などとってつけた陳腐なものだし企業としての奥行き、深さなど望むべくもない。こうなったらBack to the Future 第2次産業(secondary industry)である。



しかし、なかにはITビジネスで億万長者になりつつもコツコツと励んでおられた方もいらっしゃったわけである。しかもこちらは「モノ」ではなくて「子」である。子づくり。ケケケッ。自分嫌いになりそうである。頑張れ自分。



穐田誉輝。いまさら説明の必要もないけれども千葉県出身の48歳、資産総額200億円以上といわれ、この4月28日には『とくダネ!』(フジテレビ)で同番組のキャスター・菊川怜(39)と結婚したことが発表された。



「一般の方です」。思い出すのう。結婚相手の素性を尋ねられて答えた菊川怜の得意絶頂を押し殺した顔つきも、「祝 脱・独身」の垂れ幕に流した涙も、いまとなってはただただ虚しく哀しいではないか。たしかに勉強はできるかもしれないけれどもどこかでいきなり間抜けに落ちてしまう、という世評をはっきり裏付けるカタチになってしまった。そんな世評あったでしょ?



だけれどもどうしても腑に落ちない。バカなのでもともと世のなか腑に落ちないことだらけなのだけれども、この疑問に捉えられてからというもの首が傾いたまま真っ直ぐに伸びない。とても不思議だ。理解できない。



穐田誉輝はなぜ子どもをつくるのか? である。えっと、たしか穐田誉輝に婚外子がいるとの第1報では子どもは1人であり、直後実はもう1人女がいてそちらにも、で2人になり、さらに2人の女の片方は2人産んでいる、で3人になり、あろうことか続けて掘ってみると当時女子高生と付き合ってそちらにも1人、で合計4人なのである。いまのところな、ざっくりとな(by麻生希・銀行口座に約1億)。



まあ、少子高齢化だの男の草食化・絶食化だの3割が生涯未婚だのいわれているいまでは穐田誉輝、たいへん得難き有用なオスではある。だがしかしこんな男がどんどん増えて何世代か経つとみんなの顔が似てくるのではないか、とふと不安にもなる。



「バカじゃないの?」、そう考えておぞましさを感じるのはやはり男だけらしく、居酒屋にいたババアには「いいからっ!!」と途中で話を奪われるほど問題にされないのである。やはり群やテリトリーを奪われてしまうかもしれない野性のオスの本能のおびえが男の場合にはあるのである。はぐれ猿の惨めさが胸を震わせる。「何世代も先だったらもう生きてないでしょ」。



もとい。穐田誉輝はなぜ子どもをつくるのか? である。エゲツないお話をさせていただく。穐田誉輝がセックス好きであることは疑いようがない。間違いない(by長井秀和)。しかし現代の日本において子どもを産ませることとセックス好きとはかなりの部分で相容れない状況をつくりだす。



子どもを産ませるということは、いろいろな場合があろうけれども、最も一般的には結婚を前提にしている。結婚しているのならば、とうぜん不貞=配偶者に対する不法行為、である婚外交渉は厳に慎まなければならない。もちろん道徳的にもである。



しかもどれほどの期間なのかわからないけれども、女が妊娠すればセックスできない時期がある。出産したあとも育児に体力気力時間を削がれる。猿山の猿ならほかのメスを探しにいけばいいけれども人間の場合それはできない。セックス好きには不利である。



あ? 単純にセックス好きと結婚とは相容れないというお話である。なにをごちゃごちゃといっているのであろう? で、穐田誉輝の場合は結婚もせず子どもをつくっていたということである。うむ。穐田誉輝、正しいのではないか? 正しくない。女たちがしあわせになっていない。自分勝手のしわ寄せがみいーんな女たちの方へいっている。



穐田誉輝の場合は、子どもの数でいえば3人目までのパートナーはまだ口が堅いようであるけれども、4人目はそうはいかないはずである。4番目の子どもの認知を拒否し、出産費用の100万円のほかは養育費も払わず連絡を一切絶っているのであるから、不満、憤懣はいかばかりか、である。



しかも付き合っていた当初は女子高校生だったわけだし、これからさまざまな醜聞ネタが暴露されていく可能性が大である。



ほんとうに教えてほしい。穐田誉輝はなぜ子どもをつくるのか? 一歩踏み込んでなぜ避妊をしないのか? 百歩譲って少なくとも危険日くらいは避けようという理性はないのか? 一歩踏み込んで百歩譲って、トータル九十九歩も譲ってしまっておる。ほんとうにエゲツないお話で恐縮だけれども中絶という選択肢もあったのではないか。なのになぜ?



実は穐田誉輝はああ見えてほんとうはむかし気質の経営者で、愛人や妾を何人も囲い、子どもができてもそれを男の甲斐性と考えるようなヤツなのだ、と解釈できないこともない。しかし実際のところはその甲斐性も貫いていない。養育費も払っていないのだ。なぜだ? なぜなのだ?



どう考えてもわからない。腑に落ちない。合理的な説明がつかない。ただダラダラと子どもを産ませているなら自動田植機みたいなものではないか。みたいなものではない? そう。



そうこうしているうち、ついに思い当たってしまったのである。その瞬間、首が伸びたぜシャキーンとよ。回らないけどよ。



私のバカなアタマが考えることには、これは子どもをつくることもひとつの目的であったに違いない、ということである。もちろんセックス1番子どもは2番。なので、できたらできたでオレの子どもを産めよ殖せよ、の感覚でいたのかもしれないと思ってしまうのである。



憶えておられないであろうか、“タイ代理出産事件”。『LITERA』(2014年8月26日配信)に関連する記事があったので、抜粋してご紹介しよう。



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【タイ代理出産事件で大新聞が光通信御曹司の名前を伏せ字にした理由】

《 なんとも奇怪な“事件”が日本を騒がせている。24歳の独身日本人男性がタイで体外受精と代理母を使い、自分の子どもを16人も出産させていた。しかも、この問題はメディアの奇怪な対応も引き出すこととなった。

このニュースがタイからもたらされたとき、当初、疑われたのは人身売買や臓器売買だった。東南アジアでは幼児が誘拐され売春婦にされたり、臓器を取られたりという犯罪が頻繁に起きていることからの憶測だったが、そういう事実はなかった。そして、かわりにマスコミが色めき立ったのが、この男性の正体だった。男性は大手IT企業の「光通信」創業者・重田康光氏の長男だったのである。

—〈略〉—

週刊誌は御曹司の代理出産ネタをこんなふうに大きく取り上げた。

「毎年10人子どもを作り、最終的には100人か1000人ももうけたいと語っている」

「カンボジアに子どもを育成する秘密の隠れ家を持っていた」


「光時の父親と母親も大量出産を支援している」

「莫大な資産の相続税対策」


「多くの子どもを作るのは選挙に出て勝つための人員」

「新たなカルト集団を作ろうとではないか」

「光時と行動を共にしているパートナーは性転換した元男性」

                    (原文ママ)

—〈略〉— 》

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「大新聞が光通信御曹司の名前を伏せ字にした理由」は、光通信という企業への配慮からだということである。またあの弘中焞一郎弁護士から「プライバシーを侵害する取材・報道行為が行われた場合には、必要な法的手段をとる」という内容の警告書が送られていたという話も掲載されている。弘中焞一郎といえば大物芸能人絡みの事件では必ずといっていいほど顔を出す“無罪請負人”である。



しかし御曹司・重田光時(26)が盛大に代理出産を依頼していた理由はまだ不明である。愛読書はヒトラーの『わが闘争』だったという説もある。奇妙な優生思想に囚われていたのかもしれない。そういわれれば欲しいのは男児だけで出産は必ず帝王切開で、という条件であったといわれているのも黒く怪しい感じがするではないか。



重田光時 と穐田誉輝との接点はいまのところ見つからない。むしろ穐田誉輝と接点があるとすれば年齢的には父親の重田康光(52)のほうが可能性がある。しかしいまのところそれらしき情報は出てこない。まあ、行き当りばったりで書いているので、ここでばったり行き止まりになってしまったわけである。申しわけない。



ただし、なにを考えてのことかはわからないけれどもたくさん子どもをつくりたいという男はいるらしいのである。誇大妄想に駆られて世界征服でも目論んでいるのであろうか? 短期間に大金を稼いだこともあって、ありがちな自我インフレーションを起こしているのかも、という気はする。



もしもそうであるなら、これからも婚外子の存在がさらに新たに報告されるであろう。お楽しみ。



いっぽうでホトホト困ったちゃんは菊川怜である。沈黙を守って立ち尽くしている。笑いごとではない。



《「週刊文春」(文藝春秋)と「週刊新潮」(新潮社)による「新潮の中吊り広告を文春が入手問題」が大きな話題となっているが、18日の『とくダネ!』(フジテレビ系)がこの事案を取り上げた。
 
—〈略〉—

今をときめく「文春砲」に関する思いもよらぬ出来事だけに、議論はヒートアップしていた印象だが、この件に関し何一つコメントしなかったのがMCの菊川怜だ。

菊川といえば、先ごろ結婚したIT長者の夫に「婚外子」がいたと「文春」で報じられ、大きな話題に。さらに18日発売の同誌では「4人目の婚外子」ということでさらに大々的に報じられており、夫の関係女性に対する冷酷な振る舞いを紹介。世間から呆れと怒りの声も多くあがっている。

ネット上では「なんでこんな男と結婚したのか」「小倉さん、立派な人って言ってたよね......」「とくダネ!でくわしくやって」という声が殺到。ただ、同番組はこれまでその件については一切触れることはなかった。

そして今回、その報道をした「文春」の話題にもかかわらず、今もっとも関わりのある菊川は終始ダンマリ......。これが吉と出るのか凶と出るのかは定かではないが、「身内のことは黙殺のテレビ」という印象はやはり拭えない。

—〈略〉— 》

※「ギャンブルジャーナル」2017年5月18日配信【菊川怜「文春中吊り」問題と夫「婚外子4人」を徹底ダンマリ。心象は最悪?】



菊川怜は、もうとっとと離婚するしかないようにも思えるけれども、離婚したらしたで“やっぱりよく知りもしない相手と金目当てで結婚したのだろうから別れるときも簡単ねー”、といわれそうだし、結婚しないで頑張るにしても“やっぱり200億もあればどんなゲス亭主でも一生遊んで暮らせるもんねー”といわれそうである。前門のババア後門のババア、行けどもババア退けどもババアである。こんなふうに考えるのは私だけか?



難しいこの問題を解決するにはどうすればいいのであろう? あ、はい。はい。通りがかりの知り合いの案は、〈取り急ぎ妊娠して記者会見を開き「それでも私にとっては夫ですし子どもの父親ですから〜あ」と泣く〉、である。それで一生安泰!! かなあ。自問の多い今日であった。(了)



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2017年5月19日金曜日

阿川佐和子63歳、それでも結婚したかったのかと思うと……



他人のしあわせ、慶事にいいかがりをつけるとはなにごとか、だと自分でも思うけれども書いてしまう。阿川佐和子(63)の結婚は思いのほか不快であった。こんなゲンナリした気分になるのははじめてくらいのものである。佐々木希と渡部建? あれは不快というのではない、まったくの不条理である。考えようとしてもアタマが揺れて受け付けない。



なにが不快なのか? ホントは阿川佐和子に惚れていたのか? いやいやそんなことはない。『サワコの朝』(毎日放送・TBS)だってゲスト次第で月に1回見るか見ないかの感じだし、『週刊文春』の連載対談「この人に会いたい」も目に入れば読む程度で探してまでは読まない。



阿川佐和子といえばピーター・パンというくらいのもので、いつまでもトシをとらず少年のような、というイメージが覆されたからであろうか? どうしてピーターパンが出てくるのか? しかし私は現在の天地真理(65)を見ても不快感は抱かない。ああ、それをいうなら舞台の初代ピーター・パン榊原郁恵(58)というべきか。



なぜ不快なのか? とりあえず第1報を見てみよう。『サンケイスポーツ』(2017年5月17日配信)からである。



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【阿川佐和子、一般男性と結婚 「苗字を変えるのは、面倒なものなのですね」】

《エッセイストの阿川佐和子(63)が17日、一般男性(69)と9日に結婚したと所属事務所を通じて発表した。お相手については「バツイチです。もはや定年退職した隠居の年齢ではありますが、幸いにして、まだ細々と教育関係の仕事を続けております」とジョークを交えて紹介した。

阿川はこれまで“結婚できない女”を自虐ネタにしてきたが、母親に結婚を報告すると、「え? サワコが結婚するの? 誰と? どうして?」と驚かれたという。

お相手を家族に紹介するために小さな食事会を開いたが、挙式の予定はないという。「苗字を変えるのは、面倒なものなのですね。この歳になるまで知らなかったです」と苦笑いだった。

今後については、「互いの健康に気遣いつつ、足腰が丈夫なうちにできるだけたくさん好きなゴルフをし、おいしいものを『おいしいね』と言い合い、くだらないことに笑い合って、ときどき言い争いつつ、穏やかに老後を過ごしていければ幸いかと存じます」とコメントした。》

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キャーッ!! もうわかった。あまりににあからさまである。あからさますぎて瞬時にアタマに血が上った方もあたま、おっと間違いた(by荒木経惟)あまたいらっしゃるに違いない。



「苗字を変えるのは、面倒なものなのですね」



なにをいうてくれておるのか。そんなに面倒なら入籍しなければいいではないか。で今回、私のほうは法律上の、いってみればたかだか紙切れ一枚の婚姻手続きにたいへんなナマナマしさ、いや生臭さを感じて不快になっているのである。



この生臭さは、阿川佐和子のいかにも屈託なげで聡明、明朗・公明正大な飲み屋の請求書みたいなキャラクターによってひき立てられている。しかも阿川佐和子、抜け目がないくらいに回りに目が行き届いている。



「互いの健康に気遣いつつ、足腰が丈夫なうちにできるだけたくさん好きなゴルフをし、おいしいものを『おいしいね』と言い合い、くだらないことに笑い合って、ときどき言い争いつつ、穏やかに老後を過ごしていければ幸いかと存じます」



まずは2人の関係をほのぼのと紹介する。好々爺という言葉を思い出す。いいわねー、静かで和やかで。しかしこの言葉「好々爺」の、女に対する同じ表現はないのである。「好々婆」はなぜないのか? それはたぶん「好々爺は」女にしたたかにまつりあげられた存在だからである、と私はいま疑っている。性格が悪いので。



そして結婚の発表は自分が連載をもつ『週刊文春』誌上に8ページの「独占手記」である。日ごろお世話になっている文春さんに感謝を込めて、というわけである。ソツがない。



ここで取り上げた『サンケイスポーツ』の記事も、おそらくデジタル版でひと足早く出された「独占手記」からの抜粋で成り立っている。そのことをはっきりとことわっていないから、実際にどうやっていつ取材したものかさっぱり見当がつかない不思議な浮遊感に満ちている。「と苦笑いだった。」って、誰が見たの?



それにしても所属事務所に問い合わせて『週刊文春』の記事を送りつけられたその他マスコミ各社もいいツラの皮といえばツラの皮。しかしまあ阿川佐和子として『週刊文春』に筋を通そうとすればこうするしかないのであろう。どんなに屈託なげで聡明、明朗・公明正大であっても、いやそうであればあるほどこうして陰の部分は生まれるのである。



はい、そうである。陰の部分といえばこの場合、旦那の前妻の存在である。旦那がいつ前妻と離婚したのかは具体的には明らかではないけれども、阿川佐和子とのツーショット写真が最初に週刊誌で報じられた2014年11月にはまだ婚姻関係は継続していて、別の写真週刊誌が離婚を知って動いたのは昨年11月であるらしい。



つまり現旦那と前妻との婚姻関係が解消されたのは2014年11月から2016年11月のあいだ、ということになる。阿川佐和子は28歳のときに現旦那に出会っているそうだから、それは63−28=35年前である。意地が悪いのう。



そうすると、かねてから一部で報じられていた現旦那は「30年来の友人の元夫」という表現とは微妙に食い違ってくる。現旦那とは35年前に知り合い、その前妻とは30年前から友達付き合いをしている、というのが正しいのではないのか?



いったいこれはどうなっておるのか? ということで女性週刊誌がその前妻に突撃したらしい。5年間のタイムラグなど佐川阿智子おっと間違いた(by荒木経惟)阿川泰子また間違いた、阿川佐和子の側からはなんとでもいいわけができるけれども、前妻ご本人はどうおっしゃるのか? 『東スポWeb』(2017年5月18日配信)からの抜粋である。



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【阿川佐和子さん「熟年婚」“略奪愛”疑惑に元妻は…】

《作家でエッセイストの阿川佐和子さん(63)が9日に結婚したことを17日、明らかにした。“熟年婚”の相手は、慶応大元教授のS氏(69)。3年前に週刊誌に報じられていた「30年来の友人の元夫」(関係者)とゴールインした。



所属事務所を通じ「くだらないことに笑い合って、ときどき言い争いつつ、穏やかに老後を過ごしていければ幸い」とのコメントを発表した阿川さん。自身の対談企画を連載する「週刊文春」18日発売号で、結婚を読者に報告した。28歳の時の出会いや結婚までの経緯、2015年8月に亡くなった父親で作家の阿川弘之さん(享年94)に交際を報告した際のエピソードなどを8ページにわたり、つづっている。



阿川さんは初婚だが、S氏は離婚歴がある。最初にツーショット写真が週刊誌で報じられたのは14年11月だった。


「当時S氏は妻帯者だったんですが、阿川さんは『純愛ですから』と親密な関係を否定していた。そもそもはS氏の奥さんが30年来の友人で、最初に会ったのは28歳の時。昨年11月には、S氏の離婚を知った写真週刊誌が『阿川佐和子63歳! ついに結婚を明言』と報じていたんです」と出版関係者。



友人からの“略奪愛”か?と怪しむ声もあったが「Sさんの元奥さんは女性週刊誌の取材に『私にとってはもう終わっている話ですから、お幸せでいいと思います』と話したほどだから、再婚でトラブルに発展することはないでしょう」(同)とか。



“結婚できない女”など自虐ネタで知られた阿川さんだが「互いの健康に気遣いつつ、足腰が丈夫なうちにできるだけたくさん好きなゴルフをし、おいしいものを『おいしいね』と言い合いたい」と今後の新婚生活をコメント。挙式や披露宴の予定はないという。》

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いささかおさらいになってしまって恐縮である。それにしても「私にとってはもう終わっている話ですから、お幸せでいいと思います。」とはなかなか凄みを感じさせる発言である。



「終わっている話」は、つまり、「終わっていなかった時期がございました。あちらさまはもちろんまだ終わっていないどころかこれからのようですからお幸せでなにより!! 」と私の駄耳には聞こえるのである。



だがしかし、当事者3人のあいだでトラブルになっていなければ世にいう略奪でもなんでもいいのである。そんなことでは不快にならない。不快になったのは、そう、なぜか結婚、入籍をしてしまったことに、である。



ふつうに考えればこの2人にとっては、結婚はせず従来通りの関係を続けていくのがいちばんスムーズで面倒くさくないはずである。事実婚状態でも。むしろそのほうが風通しがいい。阿川佐和子だって十分に独りで生きていける財力はあるし、現旦那にしてもそうであろう。周囲に波紋を広げず静かに穏やかに生きていきたいと願うならば、なぜその道を選ばなかったのであろう?



ここが私にはたいへんナマナマしくて不快だったのである。阿川佐和子が『週刊文春』に発表した8ページの手記全文は読んでいないけれども、あえて“熟年婚”だかを選んだ理由はわかるような気がするのである。



「苗字を変えるのは、面倒なものなのですね」



世間の一部に盛大な悲鳴を上げさせたはずのこのセリフである。つまり阿川佐和子、「妻」もっといえば「正妻」になりたかったのだ、と勘繰ってしまうのである。35年間か30年間か、おそらくいずれにしろそれくらい長いあいだ阿川佐和子は我慢してきたのである。辛抱か。



とはいえ、いまの阿川佐和子の立ち位置では、そんな結婚願望があったとは口が裂けてもいえない。結婚願望は“結婚できない女”として冗談として扱われる分にはかまわないけれども、自立して着々とキャリアを積み重ねてきた阿川佐和子がともかく入籍、なにがなんでも「正妻の座」を願うなどというイメージでとらえられては人気に傷がつく。



かといって純愛物語にするにはまだ時間が若すぎる。純愛物語の側面もたしかにあるのだろうけれども。



母親に結婚を報告すると、「え? サワコが結婚するの? 誰と? どうして?」というくだりがあった。この「誰と?」の部分はアリバイづくりだと根性曲がりの私は思う。そしてこの記述があったおかげで、邪推するところの結婚の理由から「母親との軋轢」を除き、それは「正妻」願望に違いない、と決めつけたのである。



いや、いいのである。結婚したかったら結婚すればいいし、結婚したくても結婚できないなら、結婚できるまで待つしかない。かもしれない。かもしれないけれども、あの阿川佐和子にして、と考えるとやっぱりナマナマしすぎるのである。屈託なげで聡明、明朗・公明正大な阿川佐和子が、ソツのない阿川佐和子が、と思うと困惑してしまう。「おんな」の3文字、「女の道」の3文字がアタマの回りで演歌調に明滅する。



30年間だか35年間だかに溜まりに溜まった膨大な阿川佐和子のナマナマしさに私は息がつまりそうなのである。長く長〜く温め続けられた結婚願望は、乙女が抱くそれとは異質ななにかに変質してしまっているはずである。人さまのことをアレコレいえる立場ではないけれども、しかもおめでたいお話であるのに、このまま口を閉ざし続けることに重大な身体上の危機を感じるのである。(了)



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2017年5月18日木曜日

便乗・炎上・売名タレントが、いまいちばんホットだぜ!!



女たちの愚痴や噂話を聞くのは楽しい。語られる人間の人生を裏側から垣間見た気分になるからだ。彼氏や旦那、お嬢の場合なら客の悪口などナイスである。私は根っからのゲスな野次馬野郎であるうえに悪趣味なのである。



たぶんふつうの男ならとても付き合ってはいられないであろうくーだらない女たちの世間話が、私には苦にならない。これは神が唯一私に与えたもうた美質である。あとはすべてほんとうに悪い冗談。ただただババアくさいだけかもしれないが。



くーだらない世間話とはいうけれども、ときどきは株取引のネタになりそうな企業内の話とか公人・半公人の愚行やスキャンダルなんかも耳に入る。



しかしそれをカネにしたことは一度もない。それは反則である。話すほうはそんなつもりで話しているのではないし、そしてこのバカになら話してもなにがどうなるということもないという安心感を担保してあげるのである。口外するなどもってのほか。



私は、であるから「王様の耳はロバの耳だよ〜ん!!」と理髪師が叫ぶ井戸、嫁が日ごろの憤懣をぶちまけるために掘った庭の穴、みたいなものである。



女たちに話を聞かせてもらえるのは、世間話が苦にならないのとそれで利益誘導しようとしないのに加えて、この地面より低い立ち位置があるからである。謙虚といえば聞こえはいいけれども、エラそうに威張るヤツにだけはなりたくないと思っていたらいつのまにかこんなに低くなっていた。いささか低くなり過ぎである。



女たちがふつうでは耳に入らないような話を聞きつけてくるのも、要するに下に見られているからである。間抜けな男どもは下の者には気を許す。いってみればセクハラやパワハラ、モラハラと同じである。で、そういうヤツに限って女の気をひこうとして、というかカラダ目当てに喋らなくてもいいことまで勝手にベラベラと口に出す。



で、いくら下に見られても女たちがそこで憤怒のまなざしを上げて見返したりすることは少ない。恭順なふりを崩さずバカにする。それはそうせざるを得なかった長年の女たちの社会的境遇の産物ではあるけれども、いまは知恵の部分も大きい。女のほうが男よりもオトナだというのもこんなところからなのであろう。そして地面より低い立ち位置の私はそんな女たちの同類なのである。



こちらで勝手に名付けさせていただければ、そんな女たちによる「くノ一」情報が、最近ではマスコミでも飛び交うようになった。発信元はいわゆる便上タレント、炎上タレントといわれる女たちである。



「加藤紗里、濱松恵、門楼まりりん。伝説の売名トリオ」と『デイリーニュースオンライン』(2017年5月17日配信【ガリガリガリクソン飲酒事件で売名?大阪のグラドルに非難殺到】)も書いておる。もうすでに“伝説”にされているところに、どうせ短命だろお前たち、という蔑みが透けて見える。気をつけな。



だがしかし、私が見るところスキャンダルを封印した加藤紗里(26)はもうこれ以上の首尾は期待できない抜け忍であるし、さらにお上の側に寝返ったようすまで窺える。門楼まりりん(25)はわが忍びの門下とするにはまったくの実力不足である。門楼まりりんの発言がある。



「捜査中にも関わらず言及してしまうような発言をしてしまい申し訳ございませんでした。悪意等全くなく辻褄が合うよう発したつもりだったのですがこれにより多大なるご迷惑を掛けてしまう結果となり大変申し訳ございませんでした」
※『サンケイスポーツ』2017年5月17日配信【ガリクソンの酒量暴露したグラドル、ブログで謝罪 「悪意等全くなく辻褄が合うよう発したつもり」】より抜粋)



いったいなにをいっておるのか。警察沙汰になっていることについてはありのままを作為なく話すのがあたりまえで、「辻褄が合うよう発したつもり」では困るのである。この『サンケイスポーツ』もタイトルで取り上げておきながら記事中に一切の言及がなかったのはどういうわけだ?



いやいや、おそらく門楼まりりんとしては警察発表や聴取された内容を念頭において間違いのないように話した、といいたかったのであろうけれども、日本語があまりお上手ではないのである。で、ただいま現在、4月21日以降のエントリーはすべて削除されている。これでは先が思いやられるのである。



すると「伝説の売名トリオ」で残るは濱松恵(34)ただひとり。こちらは5月14日付のブログで「プロ野球ゲス合コン」を報告するなど、なかなか精力的に任務をこなしている。前出『デイリーニュースオンライン』からご紹介しよう。



《 —〈略〉—

のっけから「クズ過ぎてある意味人生最大のインパクト(笑)」と毒を吐き、「年下のくせに挨拶も出来ない」「いきなり部屋に誘ってくるわ、スカートめくるわ」「喋る内容も低レベルで、私生活で空振りしてるよ(笑)」「プロ野球選手という名のセクハラ集団」と悪口のオンパレードだ。

—〈略〉— 》



もちろん「暴露するあんたもゲスい」「性格悪い」「安い女代表」(『デイリーニュースオンライン』)などなど批判もさまざまにあるようだけれども、最後のトドメは刺さないところなども含め、マスコミ「くノ一」としては優秀である。



そして最近、思わぬ角度から頭角を現してきたのが泰葉である。公式ブログ「Yasuha Style」での衝撃的な春風亭小朝攻撃は当ブログでたびたび取り上げてきたけれども、5月14日の「勝利宣言」で更新をストップするかと思いきや逆にあれよあれよと量産体制に入り、さらにターボまでかかってあれから丸4日で9本のエントリー。徐々に話題も広がっているので、マスコミ「くノ一」として期待できる。



というわけで最近は藤原紀香(45)のブログは素通りして、もっぱら濱松恵と泰葉のブログを巡回しているのである。藤原紀香、どうしているのであろうか? 来月46。



マスコミ「くノ一」がいるとすると男版はどうなのであろう? ととうぜんの疑問がわく。やっていることからいえばウーマンラッシュアワーの村本大輔(36)の発言が近い位置にある。しかしダメなのである。間抜けな「男」が顔を出してダメにしてしまうのである。



『トピックニュース』(2017年5月13日配信)の抜粋をご覧いただこう。



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【村本大輔が自身に無礼な女優「T」に怒り「大女優か知らんけど『調子に乗んな!』 」】

《12日放送の「全力!脱力タイムズ」(フジテレビ系)で、お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔が、失礼な態度をとった女優への怒りを露わにした。

—〈略〉— 

村本は「大女優かどうか知らんけども、『調子に乗んな!』 っていう話ですよ」と不満を吐き出す。

村本によると、あるバラエティー番組で女優Tと共演したそうだ。村本が挨拶するも、その女優は「ああ…」とだけそっけなく返したそう。しかし一方では、番組司会者に対して「おはようございます!」と深々と頭を下げていたというのだ。

—〈略〉— 》

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怒るのがよくないというのではなくて、ただ村本おまえいつからそんなにエラくなったのだ? というお話である。大女優にシカトされて本気で腹を立てるなど身のほど知らずもはなはだしい。これでは世をしのぶ仮の姿で生きる忍びとしてはまったく使えない。



しかもお笑い芸人であるなら、人さまより下に見られることへの覚悟と耐性ができていなければならないはずである。しかしそれもない。そしてそれもこれも元はといえば村本大輔が不必要に「男」であるからだ。こんなところで男のプライドがつい顔を出してしまうなど忍びの風上にもおけない器の小さな男である。



これからマスコミ「くノ一」情報への需要はますます高まる。便上タレント、炎上タレント、売名タレント、なんでもいから発信力を強化して頑張っていただきたい。とりわけ襲撃・撃墜していただきたいのは、毎度まいどクドいようだけれども渡部建(44)である。お手柄を待つ。(了)




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2017年5月17日水曜日

拝啓 ジュリー景子さま 生き延びる道はこれしかござりませぬ



泰葉(56)が公式ブログ「Yasuha Style」に

《わたしの
撤退は行いますが

このブログは
虐待掲示板として
残します
わたしからの
更新は
ありません》

と書いたのは5月14日午前4時14分42秒であった。しかし気になって先ほど覗いてみたところ、案の定、新しく「虐待大魔王」から「虐待大魔王5」まで、あれから6回も更新しているではないか。



「虐待大魔王5」のエントリーは5月16日午後8時20分57秒。約2日と16時間で6本。量産体制に入っておる。しかし、あまりに長きにわたる抑圧と病からのリハビリには時間がかかる。書きたいだけ書けばよいのだと思う。過去の発言の言葉尻や記憶の細かな整合性などにとらわれる必要もない。



で、そんなこんなでなにか気分が軽くなる楽しい話題がないものかとダラダラしていたら見つけたのである。『日刊サイゾー』、2017年5月16日配信である。



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【葵つかさ「変態じゅんじゅん」ネタ連発で、嵐・松本潤のイメージ大崩壊! オムツなどCMへの影響は?】

昨年末に嵐・松本潤とのセフレ疑惑が浮上した人気AV女優・葵つかさが、レギュラー出演中のバラエティ番組『マスカットナイト・フィーバー!!!』(テレビ東京系)で“変態じゅんじゅん”ネタを連発している。

先月26日深夜放送回では、出演者がMCのおぎやはぎ・小木博明を興奮させるコメントを言っていく企画を放送。葵は、「夜中でも電話1本で駆けつけるよ」「私すご~く都合のいい女なの。だからスルだけしたら、すぐに帰ってあげるね」と、松本の女優・井上真央との“二股疑惑報道”を連想させるワードを連発。さらに、「もうアソコが“じゅんじゅん”いってる」と、松本の名前と掛けたような発言も見受けられた。

また、今月10日深夜の放送でも、小木から「最近どうなの? 変態プレイとか。聞きたいんだよ俺、葵のそういうの、毎週」と振られた葵は、「最近は、パンツの匂いを嗅いでくる……って、コラ!」と、ノリつっこみを披露。小木の口ぶりから、今後も同様のやり取りが繰り返されそうな予感だ。

「葵の捨て身のネタは、『ギリギリの笑いで面白すぎる』『つーちゃんの好感度上がった』と視聴者の間で大好評。一方、ネット上では、葵ファンから『ジャニーズに消されないか心配』『つかさちゃん、大丈夫かな』と心配する声が見受けられるほか、嵐ファンからの猛批判も。ただ、松本は報道に対し完全スルーしているうえに、芸能界とAV界は近いようで完全な畑違い。ジャニーズ事務所も、現段階では静観するしかなさそうです」(芸能記者)

葵といえば、かつて同番組で「彼氏におしっこを飲ませるのが好き」と発言したことも。これが後に、「松本のことでは?」との臆測に発展している。

「松本は現在、ビールや紅茶といったドリンク類や、紙オムツのCMに出演中。ほかにも、チョコレートやキッコーマンの調味液など、口に入る商品のCMが多く、これ以上“変態プレイ”のイメージが定着した場合、契約に支障をきたす可能性も。実害が生じた際は、ジャニーズ事務所が番組に横槍を入れてくるかもしれません」(同)

芸能界のタブーに触れたネタで、ノリに乗っている葵。松本のイメージは、どこまで崩壊していくのだろうか?

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ジャニーズの落日の光景。翳りゆく空よ、沈みゆく帝国の残照よ、である。メランコリーとマニーが縞状に押し寄せてくる。というか、気の弱さがバレてしまったイジメっ子の悪口で盛り上がるアタマの悪い中学校の昼休み、みたいな気分である。

その教室のなかで、さらに野次馬の私たちは席を外しているイジメっ子が帰ってくるのを半分ドキドキ待ちながら教室の隅で笑っているミソッカスである。すっかりC・D級専門MCの地位を確立したおぎやはぎは機を見るに敏、すばしっこさだけが取り柄のイジメっ子の元・子分である。

こうなってしまうとジャニーズ事務所の影響力は、移籍した途端にゲス川谷絵音(28)の電撃復帰を可能にした田辺エージェンシーグループよりもいまや遥かに小さい、という印象になってしまう。

なにしろいまさらこんなことをいうのも気が引けるけれども、所属タレント松本潤(33)を守れないのである。『サイゾー』は“芸能記者”に「芸能界とAV界は近いようで完全な畑違い。ジャニーズ事務所も、現段階では静観するしかなさそうです」と語らせているけれども、ふつうここで圧力をかけるとすればそれは葵つかさ(26)の所属プロダクション(エイトマン)でもなくAV制作会社でもなくテレビ局、テレビ東京であろう。



松本潤およびジャニーズ事務所はが報道に対して完全スルーしているからなにもいえないというのもおかしな話である。そんな無責任な報道に乗っかるような番組づくりは止めてくれといえばいいだけのお話である。チカラのあるころなら。



ジャニーズの落日。秋の夕陽はつるべ落とし。これからは早い。これからは松本潤がどうの、嵐がどうのという問題ではなくて、事務所としての信頼度が問われる事態になってくる。ジャニーズのタレントに任せておいて大丈夫なのか? という話である。



テレビをはじめとするマスコミにジャニーズ事務所のニラミが効いているうちは、それはスポンサーにとっても安心材料のひとつになっていたのである。あまり喜ばしいことではないけれども、契約期間中にタレントが万一なにごとかしでかしてくれた場合でも必ずそれを握りつぶしてくれるというなら心強い。とくに東京オリンピックのような公共キャンペーンへの起用時には大きなポイントになるであろう。



で、ジャニーズ事務所に大型オファーがこれまでのように次々に寄せられるという事態は次第になくなっていく。出演しているCMが小粒なものばかりになればますますジャニーズ事務所の凋落はあからさまになり、結局SMAPの穴を埋めることができなかった人気タレントの不足とあいまって、日はストンと落ちる。



こうした崖っぷちの現状をなんとかまた元の位置にまで引き上げるのは並大抵のことではない。そこでいま思いついたのだけれども、思い切ってフジテレビと業務提携してしまってはいかがなものか。



次期社長・藤島メリー景子の経営手腕には引き継ぎ中のいまから盛大なバッテンがついていて誰かに見てもらわないとほんとうに危ないし、いっぽうついに民放キー局の最下位、テレビ東京のわずか上のところまで業績が転落したフジテレビは、この6月に予定されている社長、会長の交代になにか花になるもの、景気づけがほしい。



いくら迷走を繰り返してきたフジテレビでも、まだジャニーズを扱うくらいの余力はあるのではないか。それにジャニーズ事務所は好調時、年間売上高1000億円にも達していたのである。フジにもメリットはある。タレントが余ったら地方の系列局に押し込めばいいのである。北海道のUHBで地上波レギュラー復帰したベッキーみたいに。ご当地ジャニーズ。いいんでない。



その場合、櫻井翔(35)と小山慶一郎(33)、そしてHey! Say! JUMPの伊野尾慧(28)は当然ながら別会社をつくって切り離す。櫻井翔と小山慶一郎は日本テレビでキャスターを担当しているし、伊野尾慧にはもう女子アナの匂いを嗅がせられない。



うむ。なかなかいい考えである。落ち目同士の起死回生の野合である。なりふりなどかまっていられない。



しかしこんなことを考えても気分が軽くなるでも楽しくなるでもない。不毛である。人さまのことなどどうでもいい、もっと自分のことを考えなければならないのである。とはいえそうすると今度はもっともっと激しい気分の落ち込みを避けられないのである。野次馬のジレンマである。(了)




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2017年5月16日火曜日

ある年齢になると、案外ブスのほうがしあわせそうに生きている



キレイごとをいってもはじまらない。ブスはブスだしブオトコはブオトコである。しかしほとんどのブスやブオトコは自分をブスだブオトコだと心底では認めていない。自分の顔なので見慣れてマヒしてしまっているだけなのかもしれないのだが、ついうっかりこちらの角度から見ると……などとまで思っている。



しかし申しわけないけれどもブスやブオトコに角度などないのである。あるのは美醜、好悪、そして善悪という二択の、必ずうしろ側にくっついている冷酷かつ的確な判定だけである。



世間では個性が大切などということがいわれる。しかしブス、ブオトコは個性に入れてもらえないのである。大切にされないだけならまだしも、相手にもされない個性がブス、ブオトコなのである。どう生きていけばよいのであろう?



では『ナリナリドットコム』(2017年5月16日配信)のあまりにも無邪気な記事をご覧いただきたい。



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【悲しい“ブスハラ”告白に同情の声】

《 5月15日に放送されたバラエティ番組「おぎやはぎの『ブス』テレビ」(AbemaTV)では、自称“ブス”たちの悲しい“ブスハラ”(ブスハラスメント)告白に、視聴者から同情の声相次いだ。

「おぎやはぎの『ブス』テレビ」は、お笑いコンビ・おぎやはぎの2人がMCを務め、“ブス”をテーマに語り尽くすバラエティ番組。この日、「先生・上司のココがムカつく!」のトークテーマでは、スタジオにいる自称“ブス”たちから、先生や上司から受けた仕打ち“ブスハラ”について語られた。

「先生から顔だけで問題児と決めつけられて、家庭訪問で母親に告げられた」「女として扱ってもらえず、気軽に胸やお腹を触ってくる」など、次々に語られる経験談。

さらに番組終盤には、痴漢について話題があがると、「痴漢をされて、その人の顔を見たら『何見てんだよ!』と逆ギレされた」「痴漢をした男性を捕まえたら『こんなブス触るわけないだろ!』と言われた」など、切実なエピソードも連発で、そんな話の数々に視聴者からは「今日はなんか泣ける回だね」「可哀想過ぎて抱きしめたい」「逆ギレはヤベえわ、、、」など、同情の声が数多く寄せられていた。》

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「あまりにも無邪気」なのは「同情」という言葉である。悪気がないのは重々承知しているけれども、ブスやブオトコはこれに激しく傷つく。なにしろ自分では心底からブスだブオトコだと思っているわけではないし、もとよりそんな憐れみにすがって生きていくつもりなど毛頭ない。同情するなら男をくれ!! 女をくれ!! である。



考えてもみたまえ。先ほど、ブスやブオトコであることはまったく大切にされない、相手にもされない個性であるといった。しかし現代ではおのれの個性を重視するあまり他者とのつながりを失ってしまった者がいかに多いことか。彼らに較べればブスやブオトコにはまだ未来の可能性がある。そもそも帰属する母集団を失った個性など矛盾した存在である。



さらに見てみたまえこの世の妻や夫たちを。ほぼほぼどんなブスでもブオトコでも結婚できることを実証しているのである。ブスはブスなりにミリでも美しく、ブオトコはブオトコなりに人にやさしくできる強さを磨けばシアワセはやってくるのである。



おお、そういえば美人と評判の知り合いのミセスは、贅沢なことにたぶんシアワセの実感がないのであろう、一貫していわゆるスピ系に深く傾倒していたのである。たとえば「日本心霊学研究会」の隈本確に入れあげて浄霊をしてもらったかと思えば得体の知れない気功師にチャクラを開いてもらったと歓び、かと思えば宇宙人とのコンタクティーの後援を手伝ったりもしていた。



で、これらはすべて実話なのであるけれども、その美人なミセスは旦那の稼ぎめでたく若いうちに一軒家を手に入れたのである。しかし半年経たないうちに「2階でラップ音がする」といいだし転居。転居した先のマンションでは1ヵ月も経たないうちに隣戸の奥様が白昼ベランダから飛び降りて即死、そこも転居を余儀なくされてしまったのであった。アーマイガッ!! である。



美人なミセスはその後しばらく消息が不明なのであるけれども、ある神社近くの横断歩道に設置された手押し信号の下でシャネルのサングラスをかけ、頭上に大きなカラスを載せて立ち尽くしていたという目撃情報がある。



繰り返すけれどもこれらはすべて実話である。そんなようなわけでシアワセか否かは美人かブスか、イケてるかブオトコかで決まるものでもない、といいたいわけである。



誕生日を迎える前から祖母に悪魔の子だといわれて可愛がられ、4歳で赤痢の診断を受けて隔離され5歳で脳膜炎のご託宣を受け、いずれもあれは誤診ではなかったかと首を傾げていた矢先、6歳で自宅の便所に落ち、7歳でアデノイドを切除された私も、こうしてロクでなしなほどになんとなくシアワセに生きているのである。



世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな人生がある。そこでブスだとかブオトコだとかいうのはフィーチャーのごくごく一部に過ぎない。めげずに頑張りましょうよ、お互い。(了)



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2017年5月15日月曜日

お笑い芸人のメシのタネ、世論サーフィン。いい加減にしてね



もしこの時代の日本にも思潮というものがあるとして、それはなにによって導かれ、どこへ向かっているのだろうか? と、ときどき考えることがある。まだまだ若いのである。いやただヒマだからか。



世の中や時代は決して一様ではなくさまざまな色をした薄い雲母の結晶が無数に重なり合っているようなものだ。いまとりあえず持ち出してしまった「思潮」もそのなかのごくごく小さなわずか1枚の欠片にすぎない。



そのわずかな欠片は私の記憶と皮膚感覚によってつくられ、壊れ、またつくられる。もちろんきわめて私的で普遍性を担保するものなどなにもないけれども、ふと時代の潮流にふれていると実感することはある。



そんな状態のときには物事のなりゆきがよく見通せる。知り合いのなかには競馬が当たるようになるという者もいる。いわく、街の風に当たらなければレースは読めない。欲に眼が眩んだギャンブル好きの直感であるからこれは話半分に聞いておいたほうがいいかもしれない。しかし実際にそういう感じはある。



で、最近、そんな時代の潮流のつくられ方を改めて思わせる記事に出会ったのでご紹介したい。『スポーツ報知』2017年5月14日配信分からである。



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【茂木健一郎氏「お笑いオワコン発言」を反省「僕が妙な正義感ふりかざす面倒くさいヤツだった」】

《脳科学者の茂木健一郎氏(54)が14日放送のテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(日曜・後9時58分)に出演。「日本のお笑いは終わってる発言で大炎上しちゃった先生」として、登壇した。

茂木氏は今年3月、ツイッターで「日本のお笑い界は本当に終わっている」と発言。多くの批判を受けたが、番組冒頭に「僕が妙な正義感を振りかざす面倒くさいヤツだった」と反省。生徒役の「オードリー」若林正恭(38)から「反省しているんだ?」と聞かれると、「そうです」と即答。「言い方とか多様性とか。アメリカにはアメリカのお笑いの文化。日本には日本のお笑いの文化があるということ」と振り返った。

茂木氏は学者らしく「しくじり研究論文 オワコン騒動の真相」と題した論文を事前に用意し、学者らしく自らのしくじりについての研究発表を披露した。「僕は後先考えずに発言してしまった。僕はツイートする時、ほとんど1分も考えていない。そもそも僕のツイートなんか、そんなに見ていないと思っていました」など、いきなりツイートしてしまったことを反省。今回の体験から学んだ炎上を防ぐ方法を解くほか、人間はなぜ批判に走り、炎上を引き起こしてしまうのか、そのメカニズムも徹底解析した。しかしスタジオの若林、「平成ノブシコブシ」吉村崇(36)、「銀シャリ」橋本直(36)、前宮崎県知事の東国原英夫氏(59)らお笑い関係者からは、批判の言葉が次々と噴出した。

「みんな、そんなに茂木さんのこと、気にしてない」(若林)、「僕の中では、隣の人がカレーを注文しているくらいの(どうでもいい)感覚」(橋本)、「この人、大丈夫かな? 本業にも影響するような発言じゃないかなと思ってました」(東氏)と散々。

モデルの泉里香(28)からも「頭の中で考えてから(ツイッターなどで)発言しますよね」と、バッサリ切られていた。

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なんのことかと思ったらたいへんくーだらなくて申しわけない。しかし私はこれでいまの時代の潮流、というかひとつの潮目のつくられ方がわかったような気になったのである。こういうくだらないことでしか考えられないので。



2014年に当時Googleの会長であったエリック・シュミットと ジャレッド・コーエンによる『第五の権力 ― Googleには見えている未来』という本が出版されて話題になった。



エリック・シュミットはこの本のなかで、国は司法、立法、行政の「三権」プラス「第四の権力」と呼ばれる報道によって統治されているけれども、近い将来、SNSとネットで繋がった大衆による「第五の権力」が誕生するだろう、というようなことを書いている。2025年には世界人口80億人のほとんどがオンラインで繋がるようになるのだそうだ。ほんとうか?



「第五の権力」は、日本ではいまのところ大筋「ネット世論」という控えめな名前で呼ばれていてその影響力は拡大し続けている。で、司法、立法、行政の「三権」、そして「第四の権力」と呼ばれる報道には最終的な責任者、管理者がいるけれども「第五の権力」にはそれがない。てんでんバラバラな個人の集まりである。



どうしてそこに一定の方向への動きが生まれ、潮目ができるのか? 暴走したらどうなるのか? 少なくとも潮目を読むのはますます難しくなっている。



はい。そこで無数の個人によって形づくられる「第五の権力」を海のようなものだとイメージするわけである。よく見るとそこには「ネット世論」のほかに旧来からの「世論」があり「テレビ世論」もある。そしてこの3つの流れがときどきぶつかりあったりしている。



全体として「第五の権力」はまだ実体が明瞭ではないので蜃気楼の海のようなものといったほうがいいかもしれない。そんなふうにイメージしながら自分はその蜃気楼の海の岸辺に立って今日は凪いでいるとか荒れそうだとか、風がきつくなる、とか思う。



そこで海のようすを読むのに手がかりになるのがそんな蜃気楼の海でサーフィンに興じる者たちだ。まあ、大袈裟にいえば世論サーフィン。そう、いまここでいえば『しくじり先生 俺みたいになるな!!』の出演者たちである。すぐにみな海中に落ちるけれども、それをなりわいにマスコミで頑張っている。



『しくじり先生 俺みたいになるな!!』では、「第五の権力」を怖れて惨たらしいほどの恭順の姿勢を見せ、へっぴり腰になった茂木健一郎(54)はすで落水していて、自分は「ネット世論」の波を捕まえていると思っているその他の出演者がここぞとばかりその茂木健一郎をまさに水に落ちた犬のようにビシバシと叩いていた。



茂木健一郎は「日本のお笑いはオワコン」とした自分の主張がなぜ「第五の権力」に受け容れられなかったのか、「日本のお笑いはオワコン」説は論理的に間違っていたのか正しかったのか、を分析し報告すべきであったのに、一般的な批判の心理や炎上のメカニズムのほうに軸足を置いて逃げてしまった。



となってくると「本業を批判されると黙っているわけにはいかない」(by 松本人志「ワイドナショー」2017年3月26日放送)お笑い芸人たちは論理的に反駁する必要がないのでラクなものである。若林正恭、吉村崇、橋本直、東国原英夫、に泉里香まで加わっていいたい放題、からかい放題である。あ、 東国原英夫はお笑い芸人ではないのか。



うむ。いっておいたほうがいいか。「本業を批判されると黙っているわけにはいかない」? なにをいっておるのか。たとえば塗りムラばかりのペンキ職人がやり直せといわれて「本業を批判されると黙っているわけにはいかない」といい返すであろうか? それなら政治家は1年365日「黙っているわけにはいかない」と喚き続けていなければならないではないか。バカなのか?



そう、まだ未熟な「第五の権力」はこうした世論サーファーのふるまいに動かされているのである。そしていまもっとも目立っている世論サーファーは松本人志(53)を筆頭とするお笑い芸人なのである。お笑い芸人がダメといっているのではなくて、バカなお笑い芸人がダメなのである。



「第五の権力」を怖れてノコノコと「ワイドナショー」や「しくじり先生 俺みたいになるな!!」に出てきた茂木健一郎は、まるでソビエト連邦崩壊後にマクドナルドの総会にゲストとして招かれたミハイル・ゴルバチョフ(86)みたいだ。アカデミックな世界からの論客に対する「第五の権力」の勝利の宴に敗残者の首、晒しものとして花を飾ったのである。



クドいようだけれどもそれを司ったのが松本人志をはじめとするお笑い芸人たちである。お笑い芸人たちはそれが自分たちの勝利だと思い込んでいるかもしれないけれども、勝利したのは未熟で蜃気楼のような「第五の権力」である。茂木健一郎は戦ってさえいない。戦う前から白旗を上げて平伏してしまっている。



もうお気づきであろうけれども「第五の権力」とはいうものの、いまだテレビという旧メディアにリードされている、いってみれば「第四・五の権力」みたいなものである。松本人志などは「第五の権力」がぶら下げている「第四の権力」の小さな尻尾みたいなものだ。「第四の権力」にとって「第五の権力」は鬼っ子であり、やがて自分の重要な一部を肩替わりするものである。



タブーだらけで、体制を補完することに汲々としている「第四の権力」は、もはや十分に機能していないし、一方「第五の権力」もまだ十分に成熟していない。世論サーファーはその潮の淀みで「本業を批判されると黙っているわけにはいかない」というようなバカな言説を垂れ流して生きている。



そしてそんなこんなをしているうち、淀んだ海の下ではプレート同士が軋み、強大なエネルギーが蓄えられる。でもってある日、未熟で蜃気楼だったはずの「第五の権力」が突然巨大な大津波となって立ち上がり、なにもかもを木っ端微塵に破壊してしまう。そうなってから、あのときあんなバカのいうことを聞いて暇つぶしをしていなければ、と後悔してももう遅い。



ダラダラと日々を過ごすヒマな私の潮目読みは必ずカタストロフに終わるのである。(了)



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2017年5月14日日曜日

泰葉「勝利宣言」。いろいろございましょうが、前を向くしかない



昨日、5月13日、かねて可能性が指摘されていた九州北部での大地震は起こらなかった。熊本では小さな地震が連続していたようなので不安を感じていらっしゃった方も多かったかもしれないけれども、とりあえずはなにより。



で、さらに1人、とりあえずはなによりな方がいらっしゃるのである。一昨日、昨日と続けて取り上げた「虐殺と虐待」の泰葉である。本日早朝に公式ブログ上に「勝利宣言」を出しておられる。



泰葉のいう「勝利」とは、春風亭小朝のサディズムの起点を彼女なりに客観的に分析し、相対化できたということである。ある人間を原理的に解釈するということはつまり丸裸にし、噛み砕き、呑み込んでしまうことだ。自我の勝利である。たぶん泰葉はそういいたいのであろう。そのことに私も賛成する。



その「勝利」について、おそらくは最後の投稿になる2017年5月14日付のエントリーを抜粋してご紹介しよう。



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【勝利宣言】

静かな
そして
厳かな
時を迎えています

ここに
わたしの告発の
勝利宣言を
行います

〈—略—〉

春風亭小朝事
花岡宏行は
1955年3月6日
東京都に生まれました

母は小笠原×子
父は花岡。
父の名前を知らないのは
その存在をひた隠しにしているからです

お気付きの通り
母の性と名前が違います
それは
小朝が幼少の頃
離婚したからです

父は女を何人も作り
腹違いの兄弟が沢山存在します
母×子は
離婚の痛手から
小朝を置き去りに
逃避行し
アパートの管理人が
面倒を見ていました

その母を小朝は
心底恨んでいました
愛情のかけらもなく
ほとんど口をききません

生き場所を失った×子は
小朝のところに戻ります

スナックを経営し
生計を立てますが
大変な貧困が彼らを襲います

小朝は貧困と失愛と
孤独の中で
落語に一筋の
希望を見つけます
でもそれは
儚いものでした

中学生の時
気に入らない友人に
襲い掛かり
椅子でその男子の
頭めがけて
ふりおろそうとした瞬間
思いとどまりました

そして
その時自分の中の
暴力を発見します

孤独の中で見つけた
落語でその才能を発揮し
時代の寵児となります

松本清張の
「砂の器」です
自分の生い立ちを
隠すため
殺人を犯す
主人公です

母はその名誉だけにすがり
そして金欲に走りました
母は息子の凶暴性を
知っていました
そして
見て見ぬ振りをしていたのです
子供を捨てた
やましい
自分があったからです

そして
わたしと
結婚します
わたしの中にある
輝かしい生い立ち
そして
父の血脈に
嫉妬しました

その瞬間
小朝の落語は終わりました
そして
金に走ります

オーケストラの指揮をし
クラッシックコンサートの営業
ジャズを歌いジャズフェスへの出演
競馬ではトークショー
ボサノヴァで夏フェス
AKBを利用して
テレビ媒体出演
篠笛を始め東儀秀樹を狙います

落語が終わった
小朝には
小手先ばかりの手段しか
残されていませんでした

そして
虐待の数々を行なってゆくのです
疲れ果てた
わたしが
母×子に相談しても
しらを切るばかり
挙げ句の果てには
金の無心でした


小朝が
知らんふりを
決め込んでいるのは

騒がれれば
また金になると思っているからです

これが
春風亭小朝の真実です

〈—略—〉

わたしの
撤退は行いますが

このブログは
虐待掲示板として
残します
わたしからの
更新は
ありません
でも
必ず
皆様の声は
拝読させていただきます

皆様の真実を
コメントしてください

虐待を知るには
その根幹を
深く追求する事が
何よりの
手がかりであり
根絶の一歩であると
考えます

静かな
静かな
勝利宣言です

そして
この心理に導いてくれた
天国の父に
深い哀悼を捧げます

そろそろ
夜明けですね
わたしも
朝日を見て
少し休みます

海老名泰葉

       (一部抜粋・原文ママ)

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この「勝利」を簡単に整理してみよう。



三遊亭小朝のサディズムはいわゆる機能不全家庭に産まれ育ったことに起点があり、実際に行われた虐待や暴力は幼少期に求めても得られなかった愛情への強い欲求の故である。



虐待や暴力は得られなかった愛情の代償、埋め合わせを求めてのものなのか、それとは逆に無意識に母親なりを仮想して下した懲罰なのか、いずれの場合も、そしてその両方の場合も考えられる。根は同じものだ。



機能不全家庭で愛情に飢えて育った人間は人に対する観察眼が鋭く、また人の心を掌握する能力に長けていることが多い。であるから三遊亭小朝にとって落語家はまさにうってつけの仕事、天職であったといえるであろう。



春風亭小朝が落語を武器に夢見たのは有力な真打ち噺家となり落語界の名門の家柄に連なることであった。7代目林家正蔵 → 初代林家三平と続いた格式ある名跡の娘である海老名泰葉と結婚したことで、この小朝の夢は果たされる。



「その瞬間 小朝の落語は終わりました」と泰葉が書くのは、つまりは落語を武器にしての春風亭小朝の野望は達成されてしまったのであり、さらにこれ以上精進する理由がなくなったということであろう。たしかに泰葉と結婚したのちの小朝に、36人抜きで真打に昇進した当時の迫力はない。



その一方で、春風亭小朝は現在も泰葉の2人の弟、9代目林家正蔵(旧名・こぶ平)と2代目林家三平(旧名・いっ平)の後見人を務めている(Wikipedia)。つまり林家の名跡を継いでいくには春風亭小朝の落語の技能、素養を借りなければならないという辛い事情が泰葉および家族にとってひとつの枷になっていた可能性はある。



落語を武器にひたすら這い上がってきた春風亭小朝にとって、この泰葉の告発は大ダメージである。もともとマスコミ露出の少ない落語界とはいえ、人気商売であることには変わりがない。泰葉の頼りない弟たちはどうするのであろう? このまま何事もなかったかのようにして過ごしていくつもりであろうか?



ああ、そうそう。4月29日付けのブログエントリー「虐待落語」で泰葉は以下のように記していたのである。



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結論です
泰葉はこの数日で
アメブロから撤退することにしました

これから私が発していく
告発があまりにも
無残だからです

海老蔵さんと麻央さんが
その愛で
このアメブロを
美しくしている中
それを汚すようなことを
したくない

スタッフの意見でした

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うむ。この言葉に反して“あまりにも無惨な告発”はアメブロにこの先ずうーっと残っていくわけである。まあ、自分が呑み込めてしまえばそれでもうお終い、という気持はわからないでもない。それぐらいの目には遭ってきたのだ。それにブログ「Yasuha Style」全体をサバイバルと回復の物語だと読めば無惨さも少しは和らぐ。



泰葉のこの「勝利」が時を経て赦しへと向かうのか、それともさらなる復讐に向かうのかは、いまのところまだ判然とはしていない。(了)



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