2017年5月7日日曜日

キュレーションで儲けようという、その根性が気に食わん!!!



“失われた10年”といっていたのがいつのまにか“失われた20年”になり、東京オリンピックが終わればまたたぶん“失われた30年”だといい出すんだろうなあ。しょぼくれた日本。どうしてこんなことになっちまったのであろうか? 原因はなになのだろう? と、そんな立場でもそんな能力があるわけでもないのにぼうっと考えていたらひとつのことに気がついた。



まずはお手数で恐縮ではあるけれども、次の2本のネットニュースをサクッと読んでみていただきたい。内容のディテールが問題になるお話ではないのであくまでサクッと。亀田のソフトサラダみたいに。



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【磯山さやか、菊川怜の結婚相手と11年前に出会っていた「もっと露出すればよかった」】(「スポーツ報知」2017年5月6日配信)

《タレントの磯山さやか(33)が6日、大阪・読売テレビで放送されたバラエティー番組「あさパラ!2時間SP」(関西ローカル)に出演。4月27日に結婚した女優の菊川怜(39)のお相手で「カカクコム」「クックパッド」の社長を歴任した投資家・穐田誉輝氏(48)について言及した。

磯山がプロ野球、ヤクルトの公認マネジャーとして活動していた2006年のこと。古田敦也兼任監督(51、当時)の就任とともにファンサービス向上や地域密着強化を目指す「F―Project」に穐田氏が参加していた。その際に出会った磯山は「めっちゃ、かっこよかったですね」スーツをピシッと着ていらっしゃってて。見るからにホントに『できる人だな』、(仕事ができる)オーラでイケメンですよね」という印象を抱いたという。

11年前にすでに穐田氏と出会っていただけに、「やだ!かっこいい(と思った)。もっと露出すればよかったんですけど」と、振り返っていた。》
                   (原文ママ)

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【神田沙也加が母・松田聖子を結婚式にも招待しない可能性 井上公造が断言】(「トピックニュース」2017年5月6日配信)

《6日放送の「今田・八光の特盛!よしもと」(読売テレビ)で、芸能記者の井上公造氏が、女優・神田沙也加の結婚式に、母である松田聖子が招待されない可能性に言及した。

番組では、先月26日に俳優の村田充との結婚を発表した神田と、松田の関係について井上氏が解説した。神田が結婚報告をしたインスタグラムには、父・神田正輝と村田の3ショットのみで松田の姿は出ていないことから、母娘の確執がささやかれている。

井上氏の取材によれば、神田は松田に結婚の相談をしておらず、村田の紹介すらしていないという。長きに渡る確執がささやかれていたふたり。その点に関しても、井上氏は「正確に言うとですね、中学時代のときから(確執は)ちょっとある」という。

そんなふたりの関係から、井上氏は神田の結婚式において「松田聖子を結婚式に招待しない可能性は大」だと断言したのだ。井上氏は、神田の所属事務所の関係者でもある祖母(松田の母)と伯父(松田の兄)は、父親である正輝とともに招待されると予想し、「聖子さんだけ浮いてる」と語る。

最後に井上氏は松田を「スーパースターはそういうもの」だとし、「こういうの(確執)って、時間が解決しますよ。どこかで」とフォローも入れていた。》

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この2本の記事からなにをいいたいのかというと、どちらもテレビ番組を観て、その内容をそのまま報告しているということである。それが“ニュース”なのである。なにをいまさら。しかし新聞社がテレビ番組を観てそれを記事にしているのである。かろうじて読売テレビ → 放置おっと間違いた(by荒木経惟)報知新聞、とグループ内の協調は保っているところが健気といおうかいじましいといおうか。



新聞社がコレをやるのであるから、ネットニュースの芸能関連はほぼ8割がたこの手でつくられている。こうした、すでにある情報を集約したり加工したりして商品化したものを〈二次〉と呼ぶことにした。二次使用、二次加工の二次である。二次創作はささやかなりとも“創作”しているのでこの範疇には入らない。



〈二次〉はもちろんニュースに限ったものではなくて、例のDeNAの垂れ流しで有名になったキュレーションサイトもそうだし、おお、そうそう菊川怜と結婚した穐田誉輝の「カカクコム」、「クックパッド」も立派な〈二次〉である。



話が逸れるけれどもこうしたネット上の〈二次〉ビジネスにはどうしてリクールートのアルバイト(A社員)みたいなヤツが多いのであろう? SPI満遍なく高得点みたいな。DeNAの謝罪会見を見たら雰囲気まるっきりリクルートだったし。ああそうか、もともとリクルート自体が〈二次〉ビジネスの先駆けみたいなものだからか。



近所の居酒屋に飲みにきているオッサンが「ヤフオクで商売したいなら“集める”っていうのも大事だんだよ」と教えてくれた。穐田誉輝みたいな人、キュレーションサイトはそれをネット上でシステムを組んでやっているわけである。であるからそのうちユーザーが直接情報を収集できるAIアプリなんかができて駆逐されるのであろう。



はい。そんなこんなで資産を200億円にも殖やした穐田誉輝が私は羨ましいのである。菊川怜とのことは全然羨ましくない。磯山さやかは穐田誉輝を「めっちゃ、かっこよかった」というならリクルートへ行けばよろし。あのくらいはいくらでもおる。いやいや。やはり200億円がなければダメなのか。そうかそうか。のう。ふっふっふっ。



「0」を「1」にするその最初の一歩を踏まないのが〈二次〉の絶対条件である。プロインタビュアー・吉田豪(46)なんかはその典型に見える。存在そのものが〈二次〉に特化しているといっても過言ではない。イヤないいかたをすればいつも他人のフンドシで相撲を取っている。なぜそうなってしまうのかといえば、 吉田豪の仕事にはなんの批評精神も感じられないからだ。プロインタビュアー、つまりただお話を聞くだけ、とはよくもつけた肩書きである。



ただお話を聞くだけ、ただ論評してみるだけ、パクられているテレビのほうにもそんな〈二次〉番組が多い。『ワイドナショー』(フジテレビ)だの『バイキング』(フジテレビ)だの、みんなそんな感じ。もうすこしコメントに独自の切り口や新しさがあればここまではいわないけれども。で、またそれに噛み付いたりして時間を潰す。そんな連中ばかりが集まっているのを〈二次会〉という。



こういうのがウヨウヨしているのが日本の現状だと思うのである。それでいくらか目先の金は回るのかもしれないけれど、しかし新しい価値は生まれない。「0」はいつまでも「0」のままで、「1」にならず、つまり新規のまったく新しい、新世界を開く可能性の卵は産まれないのである。停滞もするわけである。



うむ。ついでにこういう仕事の全体を〈二次業〉と名付けておこう。新しい価値を産むものではないので二次産業ではない。なんとなくちまちまとした生業(なりわい)の趣もあってぴったりではないか。で、こんな日本は二次大国。なんとか要領よくすでにあるものを利用して、と考えるばかりではなく、恰好は悪くても頑張って「0」を「1」にする努力をしなければいけない。と思う。



井上公造(60)のことを忘れておった。井上公造、いまはまだ差し障りがあるので話せないとかいってさもさもネタを掴んでいるフリだけしていることがちょっと多すぎやしないか? 横澤夏子(26)あたりの名前はいろいろなところで簡単に出すけれども。



井上公造もほぼ〈二次〉である。まあそれは、この神田沙也加と母・松田聖子との確執の話のどこまでが自分で探り当てたオリジナルか、ということにかかってくるわけである。ここにまったく独自のネタがないのであれば井上公造(60)は〈二次〉。この番組をそのまま記事にした「トピックニュース」は〈三次〉ということになってしまう。



でもってそれをネタにしている私は〈四次〉。まるで芯のないらっきょうか玉ねぎみたいなていたらくではないか。そしてそうはいってもこれがきわめていまの日本的な光景ではないのか。なんとかせねば。



全然関係がないけれども、ちょっと事情があって1週間ほど顔を洗わなかったら松本人志に似てきた。(了)



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