2017年5月6日土曜日

仏大統領候補の妻は25歳年上。私にはなかなかの難題である



年齢が上に振れるにしろ下に振れるにしろ、男と女の立場が入れ替わるにしろ、さらには同性愛までも含めたなかで、飛び抜けてただひとつだけまったく私の共感、つまり想像を受け付けないのが、“自分よりはるかに年上の妻あるいは恋人”というものである。“はるかに”というのは、そうさなあ、少なくとも10歳、だいたい20歳くらいは離れているイメージである。



私がなぜ“自分よりはるかに年上の妻あるいは恋人”を受け付けないのかといえば理由ははっきりしていて、そのくらい年上の女にはすぐに母親をイメージしてしまうからだ。母親のイメージが濃い霧のように湧いてきてほかの考えをマスキングしてしまう。敢えてそれを払いのけ、試みにでも母親を恋愛や結婚の対象として考えることには猛烈な不快感がある。



これもひとつのマザーコンプレックスのあり方なのであろう。母親に女としての性を認めない。ついでにいってしまうと、そんなわけで私は遙か年上の女を、それがだれであれ女として認知できないのである。ここはそーさなー、20歳も違えばそうなるかな、やっぱし。



しかしいわせていただければ世のなかの男はすべからくマザコンである。マザコンではない男というものを私は見たことがない。そしてマザコンだからといって世の中の男すべてがニューヨークに行きそびれている綾部祐二(39)のように年上の女が好きなわけでもない。マザーコンプレックスと“自分よりはるかに年上の妻あるいは恋人”とは、そう簡単にイコールで結びつくものではないはずだ。



で、そんなこんなをいっているうちに、なんとなく世間では“自分よりはるかに年上の妻”が増えているようなのである。たとえばこの記事をご覧いただきたい。



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【「息子の同級生と再婚」も! 今、圧倒的な姉さん女房がトレンドに!?】
『AbemaTIMES』(2017年4月29日配信)

《今、年上女性に年下男性という「姉さん女房」が増加傾向にあり、しかも、その年齢差が大きいカップルが多いのだという。芸能界を見てみても、SPEEDの島袋寛子(32)と早乙女友貴(20)の年の差は一回り。藤あや子(55)は30代前半、二回りも年下の男性と結婚した。"姉コン"なる新語まで流行しており、もはや10歳以上年上の姉さん女房は当たり前のようだ。

「初婚年齢が29.4歳にまで上昇、30歳でも未婚という人が多くなってきている。そうなると"結婚対象"として年下層も厚くなってくる。一方、男性側も年収が減少する中、30歳以上で社会的地位がある女性に憧れをもつ傾向にある」と、統計学者の鳥越規央氏は推測する。

都内で開催された年上女性と年下男性の婚活パーティを取材すると、
「年下男性の方が気を使わなくていい。楽かな」(初参加の32歳女性)
「楽しかった。カップル成立した。弟みたいで可愛い。頼られるのがいい」(30歳女性)
といった声が聞かれた。一方、男性たちからも
「大人の女性は甘えさせてくれるのが魅力。落ち着いていて聞き上手」
という評価が。

別の会場でも、「年上男性は苦手。おじさんが嫌い、年下だとダメなところでも許せる」(35歳女性)、「若さが魅力。なんでもきれいな方がいい」(36歳女性)と、年下男性が大人気のようだ。

そんな中、"姉さん女房界のレジェンド"といわれる禁断夫婦を発見した。熊本県在住の上田文香さん(53歳)と勝美さん(33歳)ご夫婦だ。奥さんが20歳年上というのもさることながら、なんと勝美さんは「文香さんの息子の同級生だった」というから驚きだ。

「出会いは自分の両親が妻と友達だった縁で」(勝美さん)、「私の息子と主人の弟が同級生で、息子の友達だった」(文香さん)。

当時、文香さん42歳、勝美さん22歳。息子の事で勝美さんに相談に乗ってもらっていたのが交際の始まりだったという。

当初は勝美さんの母親に泣いて反対をされるなど、逆風の中での結婚だったが、今は家族仲良く暮らしている。「甘えられるのが年上の魅力」「優しくて頼れる所がいい」と、お互い幸せそうに話してくれた。(AbemaTV/「勝手に出口調査」より)》

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ああ、これ、この記事の前段に出てくる女30代前半で年下好き、という方々は今回の議論の対象ではない。ご本人たちはなんだかんだおっしゃっているようであるけれども、この年代の女は年下の男が好きになるものなのである。翳りゆく自分の若さへの執着や郷愁がそうさせるのである。こんなものは不思議でもなんでもない。



“30代前半くらいでの年下好き”、はみ〜んなが必ず1度は通る道。でもってまたその物欲しげな目付を恥じらいもせず“姉コン”なんていう安直なマーケティングにやすやすと引っかかっているのである。まあ、スケベヅラ下げてのこのこ出かけていく男も男である。そもそも30代前半といえば現代の実年齢としてはまだまだ若いし、ここにご登場のみなさんは、いま考えようとしている“自分よりはるかに年上の妻あるいは恋人”の範疇には入らない。



そうそう、そうざんす。さいざんす。最近さらに人嫌いが増してきている私なのである。そういえばごくたま〜に「惚れた男を育てて一人前にしてやる」みたいなことを口走るお姐さんがいらっしゃるけれども、もし女にそんなことをいわれたらただでもデカいこの顔面がさらに一気に膨張して爆発するくらいの自信が私はある。ただでさえ人さまから指図を受けるのは大嫌いなのである。なのにそれってどこからのなに目線の話?(by濱松恵)っつーことですよ。



ああ、私には“自分よりはるかに年上の妻”をもつ資格も資質もないのだ。



でもって上田さんご夫婦である。53歳と33歳でちょうど20歳違い。しかしタイトルにもある「息子の同級生と再婚」は違うでしょ。まったくどいつもこいつも。《「私の息子と主人の弟が同級生で、息子の友達だった」(文香さん)》わけじゃん。本文にそう書いてあるじゃん。きちんと「息子の同級生の兄と結婚」としてもらわないと。で、結局、いまご主人には弟と同じ年の息子がいることになるわけだわよ。



そういうわけだけれども《当時、文香さん42歳、勝美さん22歳。息子の事で勝美さんに相談に乗ってもらっていたのが交際の始まりだったという。》ことしか交際の経緯が分からないので、ここに引き合いに出すのは失敗であった。申しわけないのう。とっとと次にいこう。



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【仏マダムののウーララー】(原文ママ!!!!!!!!!!!!!)
『BLOGOS』(2017年5月4日配信)

《5月9日に行われるフランス大統領選挙の決選投票がまもなくですね。

マクロン候補(39歳)の妻ブリジット(64歳)が"年の差婚"で、マクロン氏が15際の時に演劇部の顧問の先生だったブリジットと出会ったことは知っていましたが、ブリジットの実家が裕福なチョコレートメーカーだということやブリジットが前の夫との間で授かった3人のこどものうち長女がマクロン氏と高校の同級生で、30歳の次女がいま選挙戦を手伝っていること、さらにフランスの女性の間でブリジット旋風が起きていることは知りませんでした。

大統領選挙と言えば本来、おかたい話題ですが、ブリジットの登場でフランスのマダムたちの間でちょっとした"あらら(ooh-la-la)"が起きているそうです。

The SunのFuture First Lady? Who is Brigitte Trogneux? Emmanuel Macron’s wife who met the French presidential favorite when he was 15(将来のファーストレディか?フランス大統領選挙で先行するマクロンが15際の時に出会った妻ブリジットはこんな人)によると、Brigitte Trogneuxは、フランスチョコレートの巨大企業を経営する裕福な一家の6番目のこどもとして生まれ、1974年にAndre Louis Auziereという銀行家と結婚して、3人のこどもにめぐまれました。

マクロン氏との出会いは1992年。彼が15歳のとき。フランス北部の私立高校で長女のLaurenceと同級生でした。演劇部に所属していたマクロン氏が夫とこどものいる40歳の顧問の先生と恋に落ちたと知った両親は驚き、パリの学校に避難させます。

それでも2人は連絡を取り合い続け、マクロン17歳のときに結婚を約束。ブリジットの離婚が成立したあと、2007年に2人はついに結婚します。

同年齢の長女Laurenceのほか、2歳年上の長男Sebastian、さらに弁護士で30歳の次女Tiphaineはみな戸籍上、マクロン氏のこども。Tiphaineは今、継父の選挙対策本部で働いています。さらに39歳のマクロンには7人の孫がいます!

Forbesは、「どの写真を見ても、どんなイベントでもいつも彼の横にいる女性がブリジット。マクロンのキャリアに深くかかわり、大統領選挙への出馬を後押しした」と報じています。

先月の大統領選挙で決戦投票に進むことが決まったマクロン氏がまず感謝の意を伝えたのは妻ブリジット。「いつも横にいてくれるブリジット。彼女なくして今の私はない」と言うと、会場からブリジットコールが起きたそうです。

フランスにはファーストレディという正式な名称はありませんが、大統領に選任されればブリジットを政府の役職とファーストレディの地位をつくることを宣言しています。

ブリジットについては「物事をはっきり言い、スレンダーな金髪で日焼けしていて、シックであり、華やかだ。ミニスカートや超ピンヒール、ノースリーブのワンピース、皮パンツはもうはけないとは絶対に言わない」と紹介しています。

39歳と64歳の年齢差は、トランプ大統領とメラニア夫人とほぼ同じなのに、女性の方が年上だと理不尽な扱いを受けると指摘。

そこに焦点をあてているのがWashington PostのEmmanuel Macron is 39 and his wife is 64. French women say it’s about time(マクロン39歳、妻64歳。フランス女性はやっとそんな時代がきたと言う)。

「24歳の"年の差婚"は、トランプ大統領夫妻とほぼ同じだが、違いはマクロンの妻の方が年上のこと」と伝えています。正確にはトランプ夫妻は23年と10か月の差、マクロン夫妻は24年と8か月の差ですって。

男性が年上だと問題ないのに逆だと一般的でないという常套句「親子のよう」は、フランス人女性の反逆心に火を付けたようです。「若い男性と結婚したっていいじゃない。私なんていつもデートしているわよ」という女性の声を紹介しています。

大統領選挙と言えばきまじめな話ばかりのところ、フランスではブリジットの登場でちょっとした"あらら(ooh-la-la)"が加わったとも伝えています。

〈—略—〉 》

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そうなのである。40歳と15歳で出会い、42歳と17歳で結婚を約束し、55歳と30歳で結婚する。しかも妻ブリジットには前夫がいた、のである。“自分よりはるかに年上の妻”とはこうでなければならない。お互いがどこに惹かれたのかは書かれていない。しかし、深窓の令嬢でありもともと野心家の性質をもっていたブリジットが銀行家との政略的な結婚に飽き足らず、と、おっとっと、考えるのは間違いのようだ。



記事には「フランスチョコレートの巨大企業を経営する裕福な一家の6番目のこどもとして生まれ」とあるけれども、ブリジットの一族が経営しているチョコレートメーカー「Jean Trogneux(ジャン・トロニュー)」の年間売り上げは400万ユーロ(約4億7千万円)程度である。創業1872年の老舗であり、地元のフランス北部ソンム県アミアンは人口約13万5000人の小さな街であるから地域の有力・有名企業ではあっても決して「巨大企業」ではない。



いっぽうマクロンは神経学者である父と医師である母の子としてソンム県アミアンに生まれている。アミアンには1968年に創設された学生数約23,000名の総合大学ピカルディー・ジュール・ヴェルヌ大学があるので、両親はおそらくここの関係者であろう。典型的な地方の秀才パターンである。であるからマクロンのパリ行きは「夫とこどものいる40歳の顧問の先生と恋に落ちたと知った両親は驚き、パリの学校に避難させます。 」といった事情からだけではなかったように思う。



パリに出たあとのマクロンは名門アンリ4世高校(リセ・アンリⅣ)で学び、高等師範学校(École Normale Supérieure)の受験に2度失敗するものの、その後はフランス屈指のエリート養成校グランゼコールの1つであり、ハーバード大学やオックスフォード大学と肩を並べる世界トップクラスの最難関校とされるパリ政治学院、フランス随一のエリート官僚養成学校である国立行政学院を卒業している。はい。地方出の秀才がようやく大都会の逸材レベルに達しましたとさ、と。



で、 マクロン、はじめは教員とか研究職とかをめざして高等師範学校を志望していたのであるけれども、途中から政治を志向するようになったわけである。このときにブリジットがなんらかの示唆を与え、支えとなり、それ以降、マクロンに対する影響力を揺るぎないものにしていったと考えてもなんら不思議はない。



ブリジットも「惚れた男を育てて一人前にしてやる」みたいなお姐さん系の一人だったわけである。ああ、私も顔面を膨張させずに育てて貰っておけばよかったのかもしれぬ。いやそんな声は1度もかからなかったのだ。見栄を張ってしもうた。



そんなようなことなのでもしマクロンがフランス大統領になれば、それはほぼブリジットの傀儡というか二人羽織というか二人三脚なのである。実際にマクロンは大統領に選任されればブリジットを政府の役職に付け、正式にフランスのファーストレディの席を創設することを宣言しているし、ブリジットは今回がマクロンにとって大統領を狙える最後のチャンスになると訴えている。つまり64歳の自分が政権運営に携わるにはもうあとがない、といっているのである。



あらあらそんなことでいいの? と首を傾げる方がおられるかもしれないけれども、いいのである。私が見るかぎり世の中などというものはみんな女が陰で動かしているのである。表に出ているか出ていないかの違いだけで、戦争も革命もバブルもみーんな女が唆したのである。



20世紀は戦争と環境破壊の世紀、野蛮な男の時代であった、しかし21世紀は女の時代、やさしさと調和の世紀なのだ、と囃し立てられていちばん困惑しているのは当の女たちであろう、と私は思う。それなら、いまこそ自信喪失している男たちを奮い立たせることを考えるべきではないのか? 次に乗り移れそうな船を探すのを諦めて。



うむ。まあ、みなさんが想像していらっしゃるよりも若い女の入れ知恵を嬉々として受け入れる社長ジジイだとか会長オジンだとかがほんとうに多いのである。自分は仕事だの勉強だのに振り回されて生きてきて世間知や広い意味での教養が備わっていないのでコロリとやられてしまうのである。それはたとえばネクタイを選ぶ程度の些細な、しかも焼き刃の思いつきに過ぎなくても、ある意味イノセントなジジイだとかオジンだとかにとっては目からウロコ、世界観が変わるほどの革新的な出来事なのである。



そんなようなことで“自分よりはるかに年上の妻”にひかれる理由は、まず仕事や人間関係、人生のうえでの適切な助言者になりうるということであろう、と思うのである。でもってさらに舵までも渡してしまえば男の気分としてはラクなものだ。あらかたの責任も義務も消える。自分のアタマで考えることが苦手なヤツにはうってつけである。かくして“自分よりはるかに年上の妻”は保護者にもなり、相互依存が完成する。



もうひとつは、“自分よりはるかに年上の妻”は、自分と同時代のさまざまな文化、思潮だとか流行だとか価値感だとかのクビキから微妙に解放してくれるところもポイントなのではないか、と思うのである。つまりあまり情報に敏感ではない男たちにとってはモノを知らないとバカにされることもなくセンスを比較されることもなく、これまたたいへんラクなのではないか、と思う。でしょ?



で、ここまでは私もダラダラ考えれば分かるのである。別にめずらしくもないお話である。そして遂に最後の難関である。たとえば20歳も年上の女にセクシュアリティを感じるというのはどういうことなのか? これが私にはわからない。私にはわからないけれども、そう感じでしまう男は現実に相当数存在しているようなのである。そしてそう感じてしまえれば、たとえば子どもができにくいとか、介護生活が近いとかいうことはそれほど問題ではないのである。たぶん。



うむ。たとえば、いつもいつもシモの話になって恐縮だけれどもアダルトビデオである。あるアダルトビデオのカタログには〈タイプ〉として「母」「義母」「彼女の母」「母親の親友」「叔母・伯母」「四十路」「五十路」などの項目が並んでいる。しかもそれぞれ相当数の作品があるようなのである。そのうちの何割かはあまりに若い「母」や「義母」であったにしても、まちがいなく20歳も30歳も年上の女を性の対象としてとらえる男たちがたくさんいるのである。



そうするとまたまたたいへん申しわけないけれども、このジャンルではまったく下戸の私としてはペドフィリア(英:paedophilia=幼児・小児性愛)と対をなすphiliaつまり病的愛好があるのか、と考えてしまうわけである。ペドフィリアの対義語。



辞書を調べればそれはいちおうゲリアトロフィリア(英:Geriatrophilia=高齢者性愛)ということになっている。アーマイガーっ、なんてこった『ゲリアトリックGスポット3』なんていう無修正洋物ビデオの広告ページに行き当たってしまったではないか!! $26.5だそうではないか!! しかも売り切れとる!! ゲリアトロフィリアもけっこう生息しているらしい。



しかしながら『ゲリアトリックGスポット3』のパッケージ写真を見る限り、やはりゲリアトロフィリアと“自分よりはるかに年上の妻”とは別ものと考えたほうがよいと思う。“自分よりはるかに年上の妻”の魅力とはいかなるものなのか、これはぜひピースの綾部祐二(39)にニューヨークに行く前に問いただしておかねばならないであろう。



結局、あまりよくわからない話になってしもうた。申しわけない。お詫びのしるしに、引用した記事に出てきた藤あや子(24歳差)、島袋寛子(12歳差)以外の“自分よりはるかに年上の妻”を思いつくだけ上げておこう。あまり大きな声ではいえないけれども、なんとなく一貫したものは感じる。



吉田美和(52)& JUON(32)=20歳差

三原じゅん子(52)&中根雄也(28) =24歳差

千秋(45)& TBS社員(30) =15歳差

ほしのあき(40)&三浦皇成(27)=13歳差

秋本奈緒美(54)&原田篤(38)=16歳差

大地真央(61)&森田恭通(50)=10歳差

角田光代(50)&河野丈洋(38)=12歳差

磯野貴理子(53)&高橋東吾(29)=24歳差

菊地凛子(36)&染谷将太(24)=12歳差

益子直美(50)&山本雅道(38)=12歳差

金田朋子(43)& 森渉(33)  =10歳差

熊谷真実(57)&中澤希水(39)=18歳差

            ※順不同・敬称略


どうすか? あなたも。(了)



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