2018年6月21日木曜日

気がつけば誰の話もマユツバで聞いている私



ウソがまかり通る要因について。ウソをつく理由ではありません。と思って読んでいたら行きつ戻りつして結局“ウソをつく理由”に限りなく近いお話でした(↓)。タイトルからウソをついたらあかん!!





◆『NEWSポストセブン』2018年6月20日配信
【ウソがまかり通る社会 背景に過剰な自己愛など4つの要因】

《 先に言っておくが、ウソをついたことがないわけじゃない。でも後ろめたさもあるし、できればウソをつきたくないとも思っている。あの人たちもそうなのか。そうであってほしいけど──最新著書『高学歴モンスター』(小学館新書)でウソをつく人の精神構造をタイプ別に分析した著者が喝破する、渦中の人物たちのウソとごまかしの根底にある心理とは。どうしてあの人たちは平気でウソがつけるのか? 精神科医の片田珠美さんに聞いた。

* * *


世間を騒がせるウソやごまかしには、ある共通点があります。「責任逃れ」と「地位へのこだわり」です。自分には責任がないと主張することで、地位を追われることを避けています。

問題はなぜ、こうしたウソがまかり通る社会になってしまったのか。4つの要因が挙げられます。

1つは、成果主義。例えば日本大学の問題では勝利こそが大学の宣伝であり、評価です。そのため、勝つためにはなんでもありだ、そんな風潮を感じます。

2つ目は、過剰な自己愛です。自己のプライドを傷つけないため、保身のためのウソは、強い自己愛を持つ人がそれだけ増えたということでしょう。アメリカのトランプ大統領は典型ですが、財務省の官僚たちも自分の出世のため、プライドを守るためのウソですよね。安倍総理もまた、自己愛の強い無自覚型のナルシシストです。

3つ目は、世間が壊れてきたこと。最近は、近所づきあいが希薄になり、以前ほど世間体を気にする必要がありません。かつて世間に存在した、人を騙してはいけない、正直に生きるべきといった不文律がなくなりつつあります。

そして4つ目は、権威の崩壊です。かつて聖職といわれていた警察官や教師の不祥事が相次いでおり、これが「あの人たちだってやっているんだから」という空気を生んでいます。

 〜 略 〜 》




クドいようですけれども、1番目と2番目はウソをつく理由で、3番めと4番めはウソがまかり通る要因です。で、人はクチにした途端にバレるようなウソはつかないわけで、ウソをつく理由のなかにはあらかじめウソがまかり通る要因(バレない見込み)が織り込まれている、と考えることにします。



すると4項目からなるリストを真ん中から二つ折にするとちょうど都合よく収まります。



A:1「 成果主義 」+3「世間が壊れてきた」

B:2「 過剰な自己愛 」+4「権威の崩壊」



このAとBをもとに、なぜ人はウソをつくのか、多角的に考えてみましょう。



Aでは勝つためにはなんでもあり、しかも社会的規範や倫理が希薄になっているので咎められることも少なくなった、という理由が語られています。ワタクシとしてはこれに社会の融通の小ささ、敗者復活の難しさを付け加えたいと思います。負けたら終り、負けるくらいならウソをついてでもしがみついていたほうがいい、ということですね。でもってついには悪事をしでかしても、事実を認めればたいへんなことになるしウソをついてバレても元々、と考えるようになるわけです。んだす、安倍晋三タイプです。



BではAの「勝つためにはなんでもあり」と一部混乱が見られますけれども、そこを整理すれば自分をより強く大きく美しくみせたい、どうせホンモノを知っている人は少ないのだから、という理由が語られています。ここでは「権威の崩壊」が一方にあると同時に「テキトーな権威付け」が横行しています。〇〇賞受賞、とか〇〇の弟子、〇〇の友だち、みたいなヤツ。たとえばいまだに洋行帰りで箔がつくと勘違いしている芸能人みたいなタイプです。



さらにプラスしておかなければならないのが、いつもいつも日本社会特有の、といわれる二重構造です。オモテとウラ、本音と建前、権威と功利、などです。それを暗黙のうちに追認することもほぼ常態化しています。たとえば、ウソも方便であり、「オトナの事情で……」で明らかな不条理が不問に付されるのもしばしば目にするところです。



そしてそうこうしているうちに、権威権力は日々強化されるけれども誰からも決して敬われていない、という事態が広がっています。おエラいさんは適当に誤摩化しておけばよい、と。かくして日本はウソつき大国になりました。



子どものころ、家庭の年賀行事で新しい年の抱負を順番に述べていたとき、ワタクシがいざ語ろうとすると母親が素早く「今年はウソをつかないようにね」と口を挟んだことが何年も続きました。そんなことをいわれれば「今年こそはウソをつきません」というしかなく、新年早々、心の奥深くまでウソ色に染まってしまったような気持になったものでした。



人に仕組まれるウソ、サービス精神がいわせるウソもあるってこってす。(了)







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