こんなことしてどうすんの? が最初に思ったことで、次に昭和のカビ臭い空気が漂ってきました。Koki(コウキ、15)の『ELLE JAPON』7月号表紙デビューです。あ、亀田さんではありません。木村さんちのコウキさんです。
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母親・工藤静香(48)による入念な根回しと猛烈なプッシュによってとりあえず有名になることには成功しましたけれども、これからどうすんの? 15歳ですから前途洋々なはずなのに、いきなり身動きすらできない窮地に立たされているように見えます。
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最大の理由は、やはり母親・工藤静香の存在です。野次馬目線で眺めれば、いろいろジタバタしてはみたけれどもようやく限界を悟った工藤静香が身代わりとして送り込んだパペット(puppet=操り人形)がKoki 。
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とはいえ工藤静香にはおそらく日本最大規模のアンチがついているので、その影を背負わされる負担に耐えられるのか? ですね。工藤静香がステージママとして頑張れば頑張るほど罪のないKokiへの反発が強まる、という傾向が出てくるでしょう。
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とくに気になるのはアンチの核をなしている木村拓哉(45)ファンの方々です。木村拓哉のファンにしてみれば娘をデビューさせるなどこれほんとうにたいへんなことで、工藤静香はついに木村拓哉にトドメを刺した、といわれても仕方がありません。
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あなた、キムタクパパ、パパキムタク、パパタク、パパキム、どれかいずれかでも受け入れられますか? キム父といえばキム兄の父みたいだし。娘の存在がクローズアップされ前面に出てくるのは旧世代のレッテルを貼られたようなもの。これからもムリして二枚目俳優でいこうと思っているのに、いったいなんてことを!! そこに思い至らない工藤静香の浅はかさがキムタクを殺します。間違いない(by長井秀和)。
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まあ、少なくとも“中年俳優”に向って否が応でも強烈に背中を押されるわけですよ。でもって木村拓哉の収録現場で娘の話はNG、みたいな窮屈なルールができる、と。
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“身動きすらできない窮地”のもうひとつの理由は、単純にKokiがこれから進んでいく方向が見えないことです。芸能活動をするのかしないのか、するとしたら歌か演技か、それともそうではなくて当面はファッション・アイコンをめざすのか。
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Kokiになにができるのかもポテンシャルもわからないのでそう思うだけなのかもしれませんけれども、超有名人2世の娘さんといえば16歳で歌手デビューした北野井子(もう35歳)がいますからねえ。どうなんでしょうねえ。ま、最悪の場合、母親と同様に秋山康に拾ってもらってAKB入りがあるさ、と開き直れれば気はラクですけれど。
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ファッション・アイコンについては、この概念自体がもう幻想で、1960年代、ツイッギーが出てきたころのような背景となるべき時代のうねり、新しい文化もありません。たとえばビートニク、ロンドン・ポップみたいな。
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少しお話が逸れますけれども、ただいま現在ファッション・アイコンといっても、誰かがまた勝手にカッコよさげに、なだけでしょ。これだけではメシのタネにもなりゃしません。ファッション・アイコンはただのキャッチ・フレーズや商標みたいなものではなくて、そう呼ばれるにはそれなりの時を経ての検証が必要なのです。
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“誰かがまた勝手にカッコよさげに”のついでにいわせていただければ、「今日からこの娘さんがスターです」が通用する時代でももうまったくないということです。ホリプロスカウトキャラバンにしてもデビュー後いろいろあって、それからようやく一人前に結果として落ち着いている、そのプロセスを視聴者は見ているわけです。
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たとえばゴリ押しのヘリコプターダンスが終了したと思ったらいきなり「ワンダーコア」で腹筋を鍛えてそれからゾゾるとか。デビュー前にはそれなりのレッスンを積んでそれからさらにさんざん苦労して、ようやく左ウチワのこの境地です。「この人が今日からお前の母さんだよ」的なやり方は反感を買うだけだとワタクシは思います。
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しかしながらいまは「この人が今日からお前の〜」の大合唱の真っ最中です。コレ(↓)を見てくだされ。
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◆『ザテレビジョン』2018年6月4日配信
【“驚異の新人”KOKI、初の笑顔ショット投稿で「無茶苦茶かわいい!」と話題に】
《木村拓哉と工藤静香の次女で、先日「エル・ジャポン」(ハースト婦人画報社)にて鮮烈モデルデビューを果たしたばかりのKOKI(コウキ)が、6月3日にオフィシャルInstagramを更新。
5月24日より開設された同インスタでは、これまでクールビューティーな動画のみ公開してきたが、今回初めて静止画、それも笑顔を“解禁”したかわい過ぎるショットを投稿し、30分足らずで5万を超える「いいね!」が殺到している。
KOKIは5月28日発売の雑誌「エル・ジャポン」7月号で表紙に抜てき。新人とは思えぬ堂々たる姿を見せ、大きな反響が上がった。
鮮烈なモデルデビューを果たし、情報番組などに取り上げられると「木村さんにソックリ!」「最強の遺伝子!」「両親のいいとこ取り!」「スタイルがすさまじい件」と、注目度はうなぎ上りだ。
芸能界からも歓迎と衝撃が入り混じった声が上がり、同じくモデルの藤田ニコルなどは「ちょっと世代が離れていて良かったなと思いました」といったコメントが出るなど、一流モデルですら戦々恐々とするポテンシャルの持ち主であることが、1週間足らずで芸能界を駆け巡っている。
また、3日に放送された「アッコにおまかせ!」(TBS系)では、和田アキ子も「音楽も出来るし英語も出来るしフランス語も出来るし。すごいよね。太刀打ち出来ないよね」と手放しで賛辞を送っていた。
そして3日夜に公開されたインスタには、コメント欄がないものの、写真を見た人からTwitterなどのSNSで「無茶苦茶かわいい」「笑顔の破壊力がやばい!」「めっちゃかわいい」との声が上がるなど、大きな話題を呼んでいる。
開設1週間ちょっとでフォロワー数は64万を超えるなど、今や日本中の注目の的となっているKOKIの次なる展開に、注目が集まる。》
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まるで大政翼賛ではないですか、気持悪い。木村拓哉が不憫で不憫で。こんなに木村拓哉に同情したのははじめてです。くれぐれも、ほかのことはどんなにいい加減にしておいても、嫁だけはきちんと選びましょう。ワタクシ、みなさまに自信をもって語れる教訓はコレだけです。
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KikoもといKokiに罪はないんだけどね。(了)
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