朝に目が覚めるのとほぼ同時にテレビに向って悪態を吐くというのがここ数年来のワタクシの1日のはじまりですけれども、考えてみれば十代のころのような天晴なほどの寝起きの爽快感は失われて幾歳月、です。それどころか朝がくるたび老けていくのが実感されるようになりました。
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すると、おのずから老人や老人性のものごとに興味が向かいます。テレビを観ていても出演者の老け具合がまず気になります。こちらもみなさん日いちにちとシワが増え、シミが出てたるんでいかれます。最近では神田正輝(68)の老けっぷりがスゴいですね。週1でしかお目にかかっていませんけど。還暦を迎えてパイプカットした甲斐はあまり大きくなかっただろうと推察させます。
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その点、松重豊(56)や遠藤憲一(57)のように50代近くになってから売れはじめた役者は、最初からトシをとっているので老けたという感じが少ないので有利です。このパターンでスゴかったのはなんといっても三波春夫(享年77)でございます。第2次世界大戦後、一時シベリヤに抑留されていて帰国したのが1949年、歌手デビューは1957年とやや遅いデビューでしたから、死ぬまでほぼ変らないイメージを保っていました。
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三波春夫のキューピッド人形、つくってほしかったなあ、と思いますね。実はもう少しで物故芸能人たちのブームがくると予想していますけれども、大物のなかでも三波春夫はキャラクターといい、なにより商材の圧倒的豊かさといいピカイチだとワタクシは睨んでおります。豊和(63)に交渉してみようかなあ。
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もとい。男ばかりでなくとうぜん女も年老いていきます。最近目立っているのは安藤優子(60)でしょう。シワ飛ばしのキャッチライトが強過ぎて隣の高橋克実のアタマまで光らせています。
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そんなにまでしてもアタマのほうのライトは接触が悪くなっていて、なにをいっているのやら考えているのやらよくわからないことがしばしばです。憧れの郷ひろみ(63)にはとても見せられないていたらく。ご本人は「70歳までは現役でやる」、とおっしゃっているそうですけれどもムリです。
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女の場合はある日突然、顔が変わるということもしばしば見受けます。整形手術です。岩下志麻(78)にはいまだに初見の衝撃が覚めやりません。メナードのCMはアバターかと思いましたから。それにしても顔面を大幅に改修して化粧品のCMに出るというのはいささか奇手に過ぎるように思うのですがいかがでしょう? メナードはOKしているのでしょうけど、どうなの? って感じです。
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老けていくのはテレビの出演者ばかりではなくて視聴者も同じ。65歳以上(高齢者)人口が総人口の27.3%(2016年推計、総務省統計局)にも達していますから、なにがなんでも視聴率、のテレビとしては高齢者を無視できないどころかぜひほしいわけです。
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じゃあ出演者も老けていくしちょうどいいんじゃない、自然で、というのは大きな誤り。年寄りは自分と同じような年寄りを見たがりません。いつまでも若い子を見ていたがります。ですからこれからは若いタレントが出演していながらもゆっくりペースで展開したり話したりする番組が好まれるようになるでしょう。ドラマなんかもゆっくりゆっくり。
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でもってその“若いタレント”の範囲が40代くらいにまで拡大する、と。マジで孫の年代に憧れたりするんでしょうね。オジジの場合。あー、そういうことでいえばAKBタイプのわんさかしている女の子たちのほうがペット的に可愛いだけですし、年寄り向け、ということがいえるのかもしれません。
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オババにはジャニーズのエルダークラスが適当、と。なのでムリしてアイドルを卒業などということは考えなくていいのかもしれません。40代でも50代でもいいんじゃないですか。
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まだ実行可能性のあるジイさんには憧れの孫年代、実行可能性が失われたバアさんには逆に現実的にイケそうな気がする息子世代、という感じもします。男は何歳になってもエロいというのはよく聞く話です。
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テレビを観てうなずきながら目を細めるジイさんバアさんたち。曲調もGSやフォークソングにするとウケるでしょう。さらにジイさんバアさんなのでわざわざ会いにいくのもたいへんなので家まできてもらえると助かります。というニーズもあるでしょう。宅配アイドル。
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そんなこんなしているうちに家庭のテレビは彼岸と此岸を繋ぐゲートみたいになってきて、つまり仏壇です。テレビの仏壇化。仏壇仕様のテレビ、なかなかよろしいのではないでしょうか。
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ここでひとつ注意を喚起したいことがあります。まだまだそんなトシでもないのにボケた感じのタレントもなかにはいるということです。先週、『ノンストップ!』(フジテレビ)の水曜コーナー「ミニバスで行く!東京ちょこっと旅」で観てしまった北陽の虻川美穂子(44)が典型といえるでしょうね。
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もともと北陽はおもしろくないし、なによりすぐにふざけて顔を崩して見せるのが嫌いだったので十数年ぶりかの虻川美穂子(44)でしたが、以前に較べて実におっとりやさしい雰囲気になっていて、あらら印象って変わるものだなあ、と思ったのです。顔からもケンが取れ、目なんかぱっちりつぶらになって、黙っていれば間違いなく美人じゃないのー、と思いました。
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しかしなんとなく動き、反応が鈍いのです。ミニバスの降車ボタンを押すのも実は間に合っていなかったのを編集でなんとかした感じがあって。で、なんとか降りて歩き出した全身があなた、前屈みでフラフラしていてまるで老婆ではあーりませんか(byルーキー新一)。
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着ているものもなんといえばいいのか割烹着みたいなコートに長靴だか防寒靴だかわからないようなハーフブーツで。とても44歳のコーディネイトではありません。行く先々で飛び込み訪問するお店とのやりとりもよくいえばおっとり、悪くいえば失語症気味です。
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さらにパン店のイートインで来店中の客に取材した際には自分が味見したパンのクズが客のテーブルに落ちたといって素手で掻き集め、それを自分のパンの残りに乗せて食べていました。
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これをどう解釈すればよいのでしょうか? 軽々なことはいえません。しかしながら、なにかの異変があったと考えるほうが自然ではないかと思います。問題はそれを制作サイドがしっかり把握したうえで起用しているのか、ということです。どこを探してもこれに関連する情報は出てきませんでしたから、気になります。手遅れにならないうちに、と心配にもなります。
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心配になるといえば前回の『解決えみちゃんねる』(関西テレビ)での上沼恵美子(63)の常軌を逸して下品なはしゃぎぶりもまた不安な気持にさせるには十分でした。フジテレビがネットすることになってはりきっているというだけでは済まされないなにか歪な気配が横溢していました。調べてもらったほうがよいでしょう。
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これから芸能界のみなさんどんどん年を重ねていくに連れてこうした事態は増えてくるでしょう。みのもんたが食べ物を喉に詰まらせてひっくり返ったり(74)、黒柳徹子(85)が突然けたたましくバカ笑いをはじめたり、最近ホラー映画『Pan's Labyrinth 』の『Pale Man』みたいになってきた和田アキ子(68)がスカートのなかに脱糞したりという日が目前に近づいているかもしれないのです。
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トシを取るということは、関係のない他人から見れば実に愉快なことであります。ワタクシの場合は、最近は早起きがさらにどんどん前倒しになっています。血相を変えて通販番組を罵っております。(了)
† 最近カネに細かくなったと噂のビートたけし(72)、クローゼットに現金をカメに入れて隠していて、深夜ひとりで何度も数え直しては悦に入っているらしい
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