2016年4月20日水曜日

いまのテレビ界、1度休むと2度と復帰できないと覚悟すべし






福山雅治(47)主演のフジテレビ月9ドラマ『ラヴソング』が、おおかたの期待通り、低迷している。4月11日の初回平均視聴率は10.6%。これは全話平均視聴率の月9最低記録(9.7%)を叩き出した前クールの『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の初回平均視聴率(11.6%)までも下回る快挙だ。



で、4月18日放送の第2話の平均視聴率は9.1%である。早くも1ケタ台に突入してしまっている。偉業である。視聴率男といわれた福山雅治が、昨年9月28日、女優の吹石一恵(33)との結婚を発表して以来のドラマ復帰。しかもフジテレビ月9は3年ぶりなのに、である。“ましゃロス”効果ゼロ。



しかも『ラヴソング』には、その3年前に全話平均視聴率19.9%を記録した『ガリレオ』のスタッフが再度結集させられているのだ。監督は西谷弘、さらに脚本は2014年に「隣のレジの梅木さん」で第26回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞した倉光泰子だ。



万全の態勢で勝ちにいって、おっと!! ガッツリ大コケにコケたのである。前にばったり倒れて勢い止まらず、そのままエビ反りの恰好で前方回転してしまうくらいの大コケである。スポンサーにはなんといいわけしているのだろう? たいへん申しわけないが喜び組である。



 

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コケた理由については、久しぶりにまじまじ見る福山雅治がけっこう本格ジジイだったこと、ヒロイン役がワケのわからない小娘なこと、お話がたいそう暗そうなこと、が上げられている。しかしもっと根本的な理由が2つある。



ひとつは、1時間もののテレビドラマは重すぎるということだ。オンエアにしろ録画にしろ、1時間もテレビの前に居続けるのは、いまの生活スタイルからいえばたいへんなことなのである。バラエティ番組はその点、どこで切ったり点けたりできてラクなのである。



たいへん大きな駆動力がなければ、1時間ドラマのこの重さを転がしていくことはできない。駆動力とは、話題性、時代性、ドラマとしてのクォリティの高さだ。だから『ラヴソング』では福山雅治の本格復帰など話題性も十分確保したし、『ガリレオ』のスタッフを再結集させたではないか、おっしゃるかもしれない。しかしそれではまだまだ不十分なのである。このドラマはどうしても見なければ、という気持ちにまではさせてくれない。



1時間ドラマそのものがテレビコンテンツとして終わってしまったというのではない。まだ可能性は十分にある。しかしすっかり沈み切ってしまっている現状では、たいへんに重いのである。



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ここでコケた根本原因のふたつめである。それは「復帰」の難しさだ。あの視聴率男、福山雅治の復帰ですら視聴率1ケタ台なのである。結婚を発表したときにはあれだけワーワーギャーギャー騒いでいたのに、いまは静まり返っている、というか閑古鳥である。ヒドイ、ヒドスギル。



これはいったいどういうことなのだろう? みんなもの忘れが激しくなったのだろうか? それもあるかもしれない。しかしふつうに考えれば、ほんとうは福山雅治にそんな人気はなかった、と見るのが正しいのだ。熱量が少なすぎてあっというまに冷めてしまうくらいの人気でしかなかった。



空気を送り続けないとしぼんでしまうバルーン、またはこぎ続けていないと転んでしまう自転車のようなもので、メディアや広告代理店が盛大にもりたてていかないとなりたたない人気だったのである。ひとり雅治に限らず、いまはすべからくこれである。千年にひとり? 千年にふたりめ? バカな。



メディアや広告代理店は人気者がいないと金が回らないので、必死に空気を送り、ペダルを踏むのである。ドラマ主演→CM契約→タレント関連商品やライセンスの販売、は、集金の定番コースである。



そんなようなことで、福山雅治は人気者だと思わされていただけなのである。元も子もない話だが、人気者のようでも、その人気の正体は、最初から薄く、軽く、ヌルいものだったのである。それをメディアと広告代理店がなんとか必死に煽り立てていたということだ。



 

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“ましゃロス”なんて本当にあったのか? である。なかった。視聴者は、福山雅治の姿をメディアで見かけなくなってすぐ、いなければいなくてもいいじゃない、どうってことないじゃない、唇で演技する47歳なんて、と思えたのだ。まあ、唇で演技してもいいけど。



いなければいなくてもいいじゃない、と思われて半年。すでに過去の人になっていた雅治が、ただ大物然とかまえて1時間ドラマの主役を務めても、誰も振り向きもしないのはあたりまえである。



いなくてもよくなってしまった福山雅治は、その前に、新人と同じように改めて実績を重ねてこなければいけなかったのだ。「復帰」というより再デビュー。たとえばヒット曲を出すとか。それでもまっさらの新人よりはずっとラクなのだ。



メディアや広告代理店も怠けていたのである。福山雅治の人気は自分たちが膨らませるだけ膨らませてきたものだということは知っていたはずだ。そうであるなら、なぜ「復帰」を念頭において空気を送り、ペダルを踏み続けてやらなかったのか、である。話題づくりくらいしてやらないともたないのである。



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思い出した。日清食品、カップヌードルのCM中止の件だ。矢口真里(33)の「一兎を追う者、二兎をも得ず」おっと逆だ、「二兎を追う者、一兎をも得ず」にクレームが殺到したからだ、ということになっている。



確かに一兎しか追っていないと二兎は捕まえられない。二兎ぐらいは捕まえたいものだが、そうすると収穫ゼロになるらしいしなあ。やっぱりしかたないから、一兎にしとくか。考えてみればひどく打算的な考えである。もともとは古代ローマの諺らしい。



しかし、したり顔で「二兎を追う者、一兎をも得ず」といい募ってきた日本人も、たいそうつまらないのである。一兎を追った結果、それを逃がしてしまう可能性だってあるのである。そうすると完全に手ぶらである。取り返しがつかないではないか。どうして「二兎を追う者、大群に抱きつかれる」というふうには考えられないのだろうか?



ともかく、カップヌードルのCM中止の件では、なんとなく矢口真里が悪いみたいな空気がある。しかしそれはいうまでもなく大きな間違いで、責任は、それをやらせた広告代理店と日清食品にある。ピストン矢口のダメージも甚大である。



もし世間でいわれているように、クレーム→放送中止→話題→広告効果というなりゆきを、日清食品なり広告代理店なりが可能性としてでも織り込み済みであったのだとしたら、ピストン矢口としては訴えてもいいくらいの酷い利用のされかたである。



しかも、実際にそんな目で眺めると、制作費をかけすぎていることや、YouTubeに上がったCM動画がいっこうに削除されないことなど、けっこう臭ってはくるのである。ちなみに一般的な15秒CMの制作費は5000万円程度だ。しかし今回のカップヌードルのCMでは、ビートたけしなどその他の出演者のギャラから推定して軽く1億円は超えている。



クレームにによる放送中止が可能性としてでも織り込み済みだったとしたら、日清食品、ずいぶん傲慢でいやらしい企業である。しかもいまいましいことに、このCMで宣伝していた「カップヌードルリッチ」が品切れ店も出るほど売れているそうなのである。まったく腹が立つ。私はこれまでも、そしてこれからもAKAGI一筋である。



 

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で、まあ、話を戻すけれども、こういう傲慢さ、いやらしさがすっかりバレてしまっていることも、1時間ドラマの不人気の理由だと思うのである。あまりにも金儲けのためというのが露骨なのである。



かつては、ドラマが時代をすくいとる、とか、ある世代の生き方を代弁するとかいわれて、少しはそんな気になれた時代もあったのである。しかしいまは違う、いいかたを前にならえば、いまのドラマはある世代から金を巻き上げるためにやっていると見えてしまうのだ。だから叩かれ方も激しくなる。



不倫→休業→復帰=ピストン矢口、とくればベッキー(32)である。しかしベッキーは、いまだにゲスッチョ川谷(27)との不倫関係を認めていないのである。「仲のよいお友だち」なのだ。お友だちは仲がよいのに決まっているのである。



いや、そんなことではなく、ベッキーははっきりと事実関係を認め、あの1月6日の一方的な記者会見で吐いたウソを謝罪しない限り、復帰にしろ再デビューにしろ、そのスタートラインにさえ立てないのである。私は絶対に盗んでいませんとウソをつき続ける泥棒を、そうかそうか、とこちらから許すバカはいない。ファンや視聴者の立場でいえば、受け容れる理由がまったくないのである。



ピストン矢口が出演していたCMが放送中止になったアオリを受けて、ベッキーの復帰がまた遅れた、などといういいかたがあるが、まったくおこがましいのである。ベッキーはすでにピストン矢口のはるか後塵を拝しているのである。一緒にしてもらっては困る。



やったことは決して褒められない。長く厳しく糾弾されて当然だが、傷だらけになってもあんまりアタマがよくなくても頑張っているピストン矢口のほうが、ベッキーよりも生きものとしていささか上等だと私は思う。生きものはキツいか。なんだか今日の私は上機嫌である。



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ベッキーの復帰については、8月にハワイロケを行い、9月に放送する予定の『有吉の夏休み』(フジテレビ)で、という話がほぼ決定していたという情報もある。ベッキーと同じサンミュージック所属の竹山隆範(45)が土下座をして有吉弘行(41)に頼み込んだのらしい。



「ベッキーをなんとかして復帰させないと事務所がもたない」というのが最近のカンニング竹山の口癖である。しかし、ただ、稼がせてもらわないとたいへんだから稼がせてくれ、ではへ理屈にもなっていないのである。



で、結局この企画は流れ、サンミュージックのマネージャー職は続々退社しているのである。リストラである。カンニング竹山、有吉弘行に土下座をするヒマがあるなら、一刻も早くベッキーにしっかりとした記者会見をしてもらえ。それがものごとの順番というものだ。



最後に、見事な「復帰」についても書いておこう。6年ぶりの宇多田ヒカル(33)である。この4月に「花束を君に」「真夏の通り雨」を発表した。NHKの朝のドラマや民放のニュースショーのテーマソングという追い風設定も確かにあるが、見事なのは曲そのものの仕上がりである。曲のクォリティが高いのである。



なかでも、悲しみ、それもヒリヒリするような鮮烈な悲しみの表現で、もう17年も前になるデビュー作品「Automatic」からのアーティストとしてのアイデンティティをはっきりと前面に打ち出してきたのには驚いた。



自分の個性を正しく認識し、2016年といういまに改めて問い直してみせたのである。しかも鮮やかに。宇多田ヒカルは日本で“アーティスト”と呼べる、ごくごくわずかなうちのひとりである。しかもまだまだ歌わなければならない強く深い思いを抱えている。(了)




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