2016年4月9日土曜日

ピストン矢口と乙武洋匡の「ルンバ型人間」症候群





3月30日からオンエアされていた、日清カップヌードルの新シリーズCM「OBAKA's UNIVERSITY」の第1弾が、4月8日までに中止になりました。ビートたけし(69)を学長とし、教授に小林幸子(62)、畑正憲(80)、新垣隆(45)、准教授に矢口真里(33)という布陣で、「CRAZY MAKES the FUTURE.」をテーマに物語が展開していく予定だったそうです。



日清カップヌードルのホームページには『カップヌードルのCMに関するお詫び』が掲出されています。ちょっとメンドくさいですが以下の通りです。

《この度、3月30日より開始いたしましたカップヌードルの新CMに関しまして、お客様からたくさんのご意見をいただきました。
皆様に、ご不快な思いを感じさせる表現がありましたことを、深くお詫び申し上げます。
皆様のご意見を真摯に受け止め、当CM、「OBAKA's UNIVERSITY」シリーズの第一弾の放送を取り止めることに致しました。
今回のCMのテーマであります、「CRAZY MAKES the FUTURE.」のメッセージを伝える「OBAKA's UNIVERSITY」シリーズは、若い世代の方々にエールを贈ることが主旨であり、今後も、そのテーマに沿って、このシリーズをよりよい広告表現で、引き続き展開してまいります。この度は、誠に申し訳ございませんでした。》



「ご不快な思いを感じさせる表現がありましたこと」が中止の理由です。で、見てみました。YouTubeで。小林幸子、畑正憲、新垣隆に混じって、“危機管理の権威 心理学部准教授”の矢口真里が「二兎を追う者は、一兎をも得ず」と力強く語っていました。これにご意見をした人が多かったわけです。私自身はぜんぜん不快でも快でもありませんでしたけど。



 

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次はオンエア開始翌日、3月31日の矢口真里のBlogです。真里の文章はぶつ切りセンター揃えでたいへんに読みづらいので、こちらで適当に行のレイアウトを直してご覧いただきましょう。



『カップヌードルのCM!!』

実は、昨日から!!
日清食品さんのカップヌードルのCMに出演させていただくことになりました!!!!!
このお話をいただいた時は、嬉しすぎて一人で泣きました
私でいいのでしょうか? って何回も聞きました
日清食品さんからの優しくて熱いお手紙をいただきました
本当に本当にありがとうございます
家族も友達も、もちろん私の周りのスタッフさん達も、
みんな喜んでくれました
(略)
きっとこんな准教授はいないと思いますが
OBAKA’s大学にはいるんですね
皆様 これからも温かく見守ってください
日清食品さんとカップヌードルをよろしくお願い致します



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日清食品の担当者、オファーを念押しする真里に「優しくて熱いお手紙」を書いているではありませんか。 その割には“お客様からのたくさんのご意見”に、なんの反論もせずにさっさと白旗を揚げてしまっています。なんともカッコ悪いこと。



しかも、このCMのテーマは「CRAZY MAKES the FUTURE.」というメッセージを伝えることであり、CMのなかでビートたけし学長ははっきりと「世間の声とかどうでもいい」とおっしゃっているではありませんか。日清食品、少しは闘えなかったのでしょうか?



具体的にどんな世間の声が寄せられたのかといえば、『スポニチアネックス』(2016年4月9日配信分)によると、「『不倫や虚偽を擁護している』など」、らしいのです。えっとピストン矢口は、CMのなかで「二兎を追う者は、一兎をも得ず」と語っているわけですから、言葉尻で争う限り“不倫を擁護”しているわけではないとする強弁は可能なのです。



いやいやわかります。なんだかんだいっても9日間はオンエアしたし、話題にもなったし、すでに十分元はとれているわけです。世間があまり騒がしくなる前に撤収してしまえ、ということです。そしてそれはまんまと成功しました。



しかし、いくらCMとはいえ、日清食品の「CRAZY MAKES the FUTURE.」はほんとうに口先だけの三百代言だということも、よくわかりました。消費者にも、それから「優しくて熱いお手紙」を送りつけた矢口真里にも、たいへん失礼な話です。お詫びにあるような「若い世代の方々にエールを贈る」などもできるはずがありません。よくいえたものです。



しかし、ピストン矢口も軽率であったと思います。ピストン矢口がこのCMのオファーを受けて泣くほど喜んだのは、セリフが「二兎を追う者は、一兎をも得ず」だったからです。オマケにCMのコンセプトが「CRAZY MAKES the FUTURE.」であり、ビートたけしは「世間の声とかどうでもいい」です。



ついに不倫・不貞のイメージを克服できるときがきた、とピストン矢口が喜ぶのもとうぜんです。つまりピストン矢口にとって今回の日清カップヌードルのCMは、不倫騒動以来はじめてのCMというだけでなく、次につながる大きな意味のあるCMだったわけです。



 

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しかしここはピストン、オトナとしての見識を示すべきだったと思います。出演を辞退するか、あるいは役柄を変更してもらうか。「二兎を追う者は、一兎をも得ず」と語る教授の役は誰か他の人に譲って、自分はそれを廊下で偶然耳にして逃げ出す学校医の役にしてもらうとか。



学校医の役ですから白衣姿です。ここにピストン矢口のエロスを表現するわけです。アレっ、なんだか妄想っぽくなってます? 私はピストン矢口をモーニング娘。在籍当時からはっきりとお色気担当として見てきましたから、他人とは思えないわけですよ。シモのゆるーい妹を見ているような気分です。10代から一貫してお色気担当という人生、スゴいと思いませんか?



なんだかんだ語っておりますが、私は、ピストン矢口は自分の不倫・不貞を安易に取り扱ってしまう内容のCMは辞退すべきだったと思います。それは世間が許さないからというようなことではなく、シャレや冗談で扱うべきものではないからです。オトナの見識として辞退すべきだったということです。



しかし、それでは芸能人としてはいつまでも過去の過ちに脅かされて生きなければならないことになる、というのであれば、先ほどの学校医くらいのところまで攻めてみる、というのもありかなあ、という感じです。



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さて、ここからが本論です。この日清食品「OBAKA's UNIVERSITY」CMの中止騒動について、日本社会の息苦しさを指摘する声があります。たとえば古市憲寿(31)は「社会が不寛容になったのか、『普通の人』が苦情を言いやすくなったのか、苦情が可視化され企業が影響を受けやすくなったのか、企業内の調整不足なのか」と、4月8日にTwitterで語っています。



4つ喋っているうちの“企業内の調整不足”というのを除く残り3項目は、すべて「日本社会の息苦しさ」に通じるものです。たしかに今回の日清食品の放映中止という措置は日本社会の息苦しさを感じさせはするものでしたが、実際に息苦しいのかは、日清食品がちっとも闘っていないのでわかりません。闘えばなんとかなったような気もします。まあ、ここいらは日清食品の炎上商法といわれる由縁でもあります。



私としては、これはピストン矢口の見識不足だと思います。ピストン、これまでも見識がないので叩かれないとわからない。そして叩かれるとすぐに反省する、ということの繰り返しです。つまり自分を律するモノサシを自分の中にもっていないのです。自然、世間との摩擦や衝突も多くなります。



 

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こうした傾向はひとりピストン矢口だけでなく、さまざまな人物に見ることができます。たとえば『週刊新潮』(2016年3月24日発売)で不倫が発覚した 乙武洋匡(40)は30日、報道各社に対して当面の活動自粛と参議院選挙への不出馬の意向を伝えています。



しかし4月5日、乙武洋匡はホテルで「乙武洋匡を囲む会」というパーティを開催してしまいました。もともとは選挙出馬のための資金集めパーティとして計画されていたものです。当面の活動自粛というなら、ここでみずから一歩引く見識を見せてほしかったと思います。乙武洋匡も、世間に叩かれてはじめて、引き返すという生き方のように見えます。



ピストン矢口も乙武洋匡も、いってみればお掃除ロボットの「iRobot ルンバ」みたいなものです。「ルンバ型人間」。ぶつかっては謝って方向転換。ぶつかっては謝って方向転換。時間がたっぷりあって体力が続き、誰も止める者がいなければ、この方法でどんな迷路でも抜けることができます。現実はそうもいきませんけど。



で、世間一般でも自分を律するモノサシをもっていない「ルンバ型人間」が増えているので、世間のほうもフラフラしています。ときどきフラフラとフラフラがぶつかりあってすったもんだしたりしています。



とりあえず今回は「ルンバ型人間」というオリジナルのネーミングを見せびらかしたかっただけなので、このへんで失礼します。あ、みなさん「ピストン矢口」っていってますけど、正確にいえば「シリンダー矢口」ですよねえ。またまたシモネタですみません。(了)




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