2018年8月17日金曜日

「生存放棄症候群」という、いまふうの、しかしとても怖い病について



名前のないものに名前を与えるのが詩人の仕事という説がありますけれども、名前を与えられたことによってある概念が定着するだけでなくいっそう顕在化する、ということもしばしば起こります。



「おたく」や「ひきこもり」はその典型例で英語にもなっていますし、もともと日本語にあった言葉で英語に加えられたもの、つまり英語圏の新しい“名前”には「津波」や「可愛い」があります。最近では「過労死」に続いて「痴漢」もそのまま通用するようです。たいへん名誉なことでございます。



そしてこれはちょっとマズいなーという、ワタクシにとっては初お目見えの名前を見つけてしまいました。コレです。↓





◆『GIGAZINE』2018年8月15日配信
【子どもがある日突然眠り込んで起きなくなる「生存放棄症候群」がスウェーデンだけで発生】

《 ショッキングな出来事がきっかけで、ある日突然、眠りから目覚めない子どもたちがスウェーデンで多数みられています。「Resignation Syndrome(あきらめ症候群、生存放棄症候群)」と名付けられたこの症状の回復には、移民政策が大きく影響を与えるとの指摘があります。

スウェーデンでは過去20年間に、あきらめ症候群の子どもたちが多数現れてきました。あきらめ症候群の特徴は、歩いたり話したりするのをやめてしまい、場合によっては目を開けることさえやめるとのこと。そして、この症状は「亡命を望む家族の子どもにだけ発生する」という特徴があることがわかっています。

スウェーデン中部に配置された難民向けの居住施設で保護されている少女「ソフィー(仮名)」をBBCが取材しました。あきらめ症候群にかかったソフィーはベッドで眠り続けたままで、何も食べることができずチューブで鼻から栄養補給しています。

ソフィーの一家は旧ソ連出身の亡命希望者で、2015年12月にスウェーデンにやってきました。ソフィーの父は2015年9月に出身地で自動車を運転しているところを警官の制服を着た男に制止されました。そして男はソフィーの父と母を車外に引きずり出し殴ったとのこと。この様子を車内のソフィーは見ていました。

男はソフィーの母を解放したため母はソフィーを抱きかかえて現場から逃げ去りましたが、父はその場に留め置かれたとのこと。ソフィーの父はその直後からの記憶を失っており、何が起こったのかはわからないそうです。

知人の家に逃げ込んだ母とソフィーでしたが、ソフィーはひどく動揺しつつ「パパを探しに行って」と叫び、壁を蹴っていたとのこと。3日後に父と連絡が取れたそうで、ソフィー一家は知人の家に身を隠して、3か月後にスウェーデンにたどり着いたそうです。

スウェーデンに到着後、警察に拘束された直後からソフィーの状態が悪化し、ソフィーは姉と遊ぶのをやめました。すぐに家族が「スウェーデンに滞在できない」という報告を国境沿いで聞いたソフィーは、この時点からソフィーは会話や食事をやめたそうです。

Doctors of the Worldのエリザベス・ハルクランツ医師によると、ソフィーの血圧は正常だとのこと。BBCが訪問した時は脈拍が少し高かったことから、ソフィーは来客に反応しているのかもしれないと述べています。ソフィーは口を開けることがないため、栄養補給チューブにトラブルが生じた場合、窒息死してしまう危険性をハルクランツ医師は心配しています。

あきらめ症候群の子どもを見てきた多くの医療従事者は、子どもたちが眠りにつくことで外界との交信を止めてしまった原因が、ショッキングな出来事にあることに同意しているとのこと。両親に対する激しい暴力を見たり、家族が深刻で不安定な環境から逃れてきたりした経験を持つ子どもがあきらめ症候群に陥っているそうです。

あきらめ症候群のメカニズムははっきりわかってはいませんが、不安定な環境から脱することで症状から回復することも確認されています。「最も説得力のある説明は、この病気が発症するためには、社会的文化的な要因があるということです」とストックホルムにあるアストリッド・リンドグレン小児病院のカール・サリン博士は話しています。

BBCによると、かつてナチスのホロコーストでもあきらめ症候群と同様の病気が確認されていたとのこと。しかし、サリン博士の知る限り、近年、スウェーデン以外ではあきらめ症候群が発生した例はないそうで、なぜスウェーデンでのみ発生しているのかは明らかにはなっていません。

スウェーデンの全国保険委員会の調査によると、過去10年間にあきらめ症候群の子どもの数は減っており、2015年から2016年には169件が残っているとのこと。また、1998年に初めてあきらめ症候群が発見されると、その報告後に同じ地域にあきらめ症候群の子どもが増えたことが観察されているため、あきらめ症候群は「感染」するという見解もあるそうです。

 〜 略 〜 》





「生存放棄症候群/あきらめ症候群」、まるでいかにも腐敗だらけでお先真っ暗な日本でウケそうなネーミングではありませんか。さもさも一般大衆が喜びそうな(byレオナルド熊)。「生存放棄症候群」より「あきらめ症候群」のほうがとっつきやすいので、こちらのほうがいささか歪曲されたカタチで広がるかもしれません。



そういえばワタクシ最近「そこそこ」という言葉を流行らせようとしているのですけれども、もしよければあなたもひとつご協力願えませんでしょうか? モノゴトの程度を尋ねられたら必ず「そこそこ」とお答えください。「どう? 調子は」「そこそこ」「寝すぎじゃないの?」「そこそこ」「あきらめてるの?」「そこそこ」な感じですね。



「そこそこー」とやるとIKKO(豊田一幸・56)みたいになるので、できれば「そっこぅ!! そっこぅ!!」とスクスクのリズムでお願いいたします。



しかしこれ、実際に病気なのでしょうか? 記事に書かれている症状をざっくり雰囲気的に把握すると従来からある「過眠症」に強度の「鬱」が加わった感じがしますけれども。



とはいえ「過眠症」は「日中の過度の眠気、または長時間の夜間睡眠が繰り返されることによって特徴付けられる」(Wikipedia)ものであり、何日間も眠り続けることはありません。小説家の色川武大(享年60)が悩まされたナルコレプシー(narcolepsy=居眠り病)もこの過眠症の一種です。



「生存放棄症候群/あきらめ症候群」の子どもたちがほんとうにタイトルにあるように「眠り込んでいる」のかについて、記事ではふれていません。ただ「子どもの前での「移民プロセス」に関する会話は厳禁」という記述が後半に出てきていますので、あるいは半睡半醒のような状態なのかもしれません。いずれにしても脳波を見ればすぐわかるはずなのでそこのところは判明しているはずで、しっかり押さえておいてくれないと困るのことです。



ともあれ、ワタクシは「生存放棄症候群/あきらめ症候群」というネーミングと、それが「感染」するという見解にグッときてしまうわけです。たいへん不謹慎ですけれども。



ここで思い出すのは“ネットで伝染る奇病”「モルゲロンズ病」です。2015年4月にはミュージシャン/画家のジョニ・ミッチェル(74)が意識不明で病院に搬送されました。



症状はかゆみが出てそこの病斑を掻くと、色とりどりのナノファイバーのような繊維が出てくるという不思議なものです。いっときアヴリィル・ラヴィーン(33)もこれに罹っているといわれましたね。



この「モルゲロンズ病」を揶揄して一部では「ネットで広まる奇病」といういい方をしているそうです。つまりネットを介した集団妄想であると。ワタクシ「生存放棄症候群/あきらめ症候群」もこれと同じ展開をたどるのではないかと危惧しているわけです。



国内のどこかで誰かが「生存放棄症候群/あきらめ症候群」に罹ったというニュースが流れれば、たちどころにいくつもの症例が報告されることでしょう。悲しいことですけれども必ずその日はくるとワタクシは確信いたしております。



唐突ですが、ワタクシたち人間は希望をもたなければ十全に生きてはいけない生きものなのです。(了)







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