和田アキ子がツイッターをはじめたらしい。昨日、9月18日のことである。なんという暴挙!! なんという愚挙!! アキ子、ついに捨身の大作戦に出たのであろうか? 申し訳ないが、そうとしか考えられないのである。
*
はっきりいうのも気が引けるが、アキ子はひどい嫌われ者なのである。『週刊文春』の「女が嫌いな女」ランキングでは、当然のごとくいつも上位に君臨しているのである。2005年~2007年は3位、2008年4位、2009年2位、2010年3位、2011年2位、2012年はランキング中止、2013年1位、2014年は女優限定、2015年1位という具合である。
*
他誌で行われた同様のランキング企画でも、アキ子はいつも圧勝、完勝なのである。『週刊女性』(2015年8月4日号)の「嫌いな女性有名人ランキング」で1位。また 2012年には『アサヒ芸能』のニュースサイト「アサ芸プラス」が実施した「見たくない紅白出場歌手ランキング」でも見事1位を獲得しているのである。
*
嫌われている理由を紹介しておくと「偉そう」、「威張り過ぎ」、「大物ぶって鼻につく」、「態度が傲慢」、「まるで猿山のボス」といったところである。つまりアキ子が出ているテレビを見て「えっらそーに、てめー、いったい何様のつもりだ!! と内心で叫んでいる人間はたいへん多いのである。
*
そんな反感渦巻く中でのツイッター開設ともなれば、アンチが殺到することうけあいなのである。それでなくても世情にうとく、失言を連発しているのである。又吉直樹の芥川賞受賞や宇多田ヒカルの第1子出産への非常識な発言は、まだ記憶に新しいのである。ツイッター大炎上はもはや時間の問題なのである。
*
*
であるから、失言、暴言を期待して、明日20日のTBS『アッコにおまかせ!』の視聴率がいつもより上がってしまうのは明らかなのである。ツイッター開設は7%台まで落ち込んだ同番組の視聴率対策なのかもしれない、と思わせるほどツボにはまって、期待してしまうのである。
*
これまでの事情を振り返ると、アキ子にはスタッフ総がかりでの情報隔離が行われているのである。アキ子にとってよくない、あるいはアキ子が傷つくと思われるような新聞や雑誌の類は、どこへいってもスタッフが目を光らせていて素早く隠すのである。ああ見えてもアキ子、自分の噂を極端に気にするし、ひどく小心な一面をもっているのである。
*
であるからアキ子の情報源は主に周囲の人間とテレビに限られているのである。これが、アキ子がどれだけ世間から嫌われていようとも、いつまでもシャアシャアと傲慢な態度でい続けられる理由である。裸の王様なのである。そこからの想像はしたくないが。
*
結局、このツイッターの管理もスタッフ任せになるのである。それでも、アキ子がいつどんな拍子にとんだ嫌われ者の自分という評判に気付かされるのか、わかったものではないのである。いや、必ずそのときはくるのである。いまやアキ子陣営は、ツイッターという大きな火種を抱え込んだのである。
*
*
ではなぜ? とまた考えると、まずはアキ子の立ち位置がたいへん不安定になっていることが上げられるのである。シングルCDの場合、アキ子は1000枚売るのがやっとの歌手といわれているのである。実際、2013年の秋元康作詞、プロデュース「今でもあなた」、2012年の握手会付「今夜は夢でもみましょうか」は、ともに販売実績ジャスト1000枚とされているのである(オリコン調べ)。
*
で、2014年に発表したさくらももこ作詞の「すばらしき人よ」の実績がわからないので(オリコンは200枚以下は発表していない)アキ子が発表した曲のなかでのランキングを見てみると、2010年に348枚を売った「人生はこれから」(14位)のさらに下であることはわかったのである。
*
で、あるので、たいへんなのである。今年こそ紅白歌合戦に落選か、ともいわれているのである。そこでなりふりかまわぬプロモーションを展開中なのである。対象曲は6月3日リリースの新曲「晴レルヤ」である。
*
このところバラエティ番組に頻繁に出演しているのもそのためだし、テレビ東京『三匹のおっさん2~正義の味方、ふたたび!!~』の主題歌のタイアップも頑張って獲得したのである。
*
さらにさらに、パパイヤ鈴木振り付けによる『「晴レルヤ」を一緒に踊ろう』なる動画をYouTube上に公開しているのである。これには小島瑠璃子、優香、さまぁ~ず、などホリプロ所属のタレントが総出演しているのである。しかもこのホリプロバージョンのほかに、さらにレコード会社バージョンなるものまであるのである。
*
まさに挙国一致、総力を結集しての猛プッシュなのである。しかしながら、本日9月19日現在、「晴レルヤ」はオリコンシングルチャートの50位にも入っていないのである。YouTubeの再生回数は10万回に満たないのである。
*
*
アキ子はこれまで38回も『NHK紅白歌合戦』に出場しているのである。うち1回はなんと白組からの出場である(2005)。しかも1986年からは連続なのである。唯一のレギュラーテレビ番組『アッコにおまかせ!』が低迷しているいま、紅白歌合戦から落とされることは、このままでは歌手アキ子にとって致命傷になりかねないのである。
*
で、ツイッターがあまりの炎上すれば、当然紅白歌合戦の選考にも影響するに違いないのである。アキ子の公式ファンクラブなど2010年に終了しているから、サクラも頼めないのである。きわめてリスキーなのである。
*
であるから私は、スタッフがついにアキ子を情報隔離することを止めたのではないのか、と思うのである。アキ子の悪評はもうシャレではすまされないレベルなのである。ここらで自分の姿に目を開いてもらおう、もう少し謙虚な、人当たりのよい態度を心がけてもらおうというわけである。いままで庇っておいたくせに。
*
*
しかしアキ子すでに65歳である。もうゴッド姉ちゃんでもないのである。ご意見番だとも思われていないのである。まったくヒット曲もないのである。このあたりでキャラチェンジをしておかないと先はない、と読むのがむしろ普通である。
*
アキ子のツイッターのアカウントは、『@wadasoul2015』である。そして11月18日にはニューアルバム『WADASOUL』の発売が予定されているのである。つまりそのプロモーションがらみといういいわけが、まずアキ子に対して立つのである。
*
実際、『WADASOUL』には、グラミー賞で4冠を受賞したサム・スミスの「ステイ・ウィズ・ミー」のカバーなどが収録されるのである。力が入っているのである。12月には『ブルーノート東京』など4公演からなる小規模な「WADASOULツアー」なるものも企画されているのである。おそらくアキ子はこれから地味にソウルシンガーをめざすことになるのである。
*
アキ子陣営が狙っているのは「大炎上→アキ子真っ青→なんらかの謝罪→延命」になるか、または「アキ子ってけっこういいやつじゃない」になるか、である。たとえ大炎上しっぱなしにしろ、話題になれば、『WADASOUL』のプロモーションにはなる。
*
つまり、アキ子陣営としては、「晴レルヤ」の手応えが芳しくないいま、アキ子には秘密で、すでに紅白歌合戦の落選後に向けて動きはじめているのである。アキ子、どこまでいっても情報隔離である。いいスタッフに恵まれて幸せ者である。ちなみに、ただいま現在、ツイッターのフォロワー数は約2万5000人である。 (了)





0 件のコメント:
コメントを投稿