2015年9月3日木曜日

トレース王子からフルボッコ王子へ。佐野研二郎が憎まれる理由





2020年東京オリンピック公式エンブレムのデザイン盗用疑惑をひき起したデザイナー佐野研二郎(43)が袋叩き状態である。リンチ大佐だかリンチ判事だかの指示でフルボッコにされている状態である。



よってたかっての袋たたきはもちろんよくないが、研二郎、叩きたくなる要素をほとんどフル装備なのである。まず、たいへん不幸なことに悪役ヅラなのである。鉄仮面あるいは甲冑魚、カブトガニの甲羅みたいなのである。とても善人には見えにくいのである。



初期対応が不快だったのである。オリンピック公式エンブレムについてはもちろんだが、そのあと次々に明るみに出た疑惑にもシラを切り続け、証拠を突きつけられてどうにも逃げられなくなったものについてのみ、嫌々盗用を認めるというていたらくで呆れさせたのである。しかもそれを部下のしわざにするという姑息さで反感を煽ったのである。



なんとしてでも研二郎だけは死守、という往生際の悪さが見え隠れするのである。それに則ったのだろう研二郎の事務所の広報担当を名乗る嫁の強気な態度も火に油を注いだのである。


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そのくせオリンピック公式エンブレムのデザインの取り下げを申し出た理由が、バッシングがあまりに酷く、本人が「人間として耐えられない限界状況」になったからという腑抜けぶりなのである。これで完全に人間として見下されたのである。



さらにオリンピック組織委員会からは問題が明らかになってからも、なぜか丁重すぎる扱いを受けているのである。経済産業省、日本スポーツ振興センター、博報堂にまたがる人脈と血脈をもっているのである。これらが憶測を呼んで庶民の憎しみを手が着けられないほどに燃え上がらせたのである。



で、こんどは袋叩きにしているほうである。なんというのか、みんなで寄ってたかって袋だたきにしているところへ、なんの関係もないのに近づいていって、人のあいだから棒切れを差し込んでさらに突っつくみたいな、便乗叩きみたいな輩まで表れてきたのである。



たとえば漫画家の江川達也(54)である。ネット配信の記事のなかで、まずは「ネット記事で見ただけで、信頼性はわからんが、好みからいえば、この事務所のデザインはセンスがないと感じる」とし、「才能のない人の仕事場だと感じる。無能な空気が漂う。自分なら金があってもこんな事務所なんか作らない」と書くのである。


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達也は原稿をネット配信の写真を見て書いているわけである。自分で実際に足を運び、研二郎の事務所「MR_DESIGN」の空気に触れてみればなにごとか感じられるものがあるかもしれない。しかし、ただ写真を見ただけで「無能な空気が漂う」とまでいい切られると首をひねる。ボードの板書が誤字脱字だらけ、というようなネタを見つけない限り無理である。



さらに達也の文章は「クリエイトする空気じゃなく、コピペする空気にはピッタリはまる。どんなものでもコピーできる無個性な空間だ」、「自分の色は一切出さず、自分の創造性はカケラも出さず、何でも、注文どおり、探して、コピー、ペイストする無個性な無人格な無味乾燥した、どんな色にも染まる白い部屋」(原文ママ)と続くのである。(メディアゴン8月31日7時20分配信)。



まったく非論理的である。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の典型である。(筆者個人の感想なので普遍性があるかどうかはわかりませんが)と文末に註を入れているが、それで逃げられるレベルではない。



これまでの江川達也を知っている人なら、またやっちまったなあ、という感じかもしれないが、いまはなにごとに対してもできるだけ冷静沈着に、論理的に対処していかなければならない時期である。こういう、その場のムードに乗っかった思考停止の先走りは、ただただ恐ろしい感じがするのである。


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ところで、私の仕事場はマンションの小さな1室である。洋間だが、たぶん6〜7畳くらいである。「MR_DESIGN」に比べれば犬小屋もかくやである。そこにセミダブルベッドとルミナスのいちばん大きなメタルラックが2棹、それに机を置いてある。



窓は北側の廊下に面してひとつだけである。その窓にしても建て付けが悪いため開けることができず、磨りガラス越しの光はいつも弱く、薄暗い。ほかにも室内には衣装ラックだのユニットボックスだの細々したものがあり、ラックやボックスにはぎっしりガラクタが詰まっているから、ほんとうに狭く暗いのである。



たぶん潜水艦のなかというのはこんな感じなのではないかと思うのである。それでも換気ファンさえ回していれば別に息苦しくもならず、それなりに快適なのである。やはり潜水艦である。



こんな部屋であるから滅多に人は入れないが、あるとき偶然ばったり近くで出くわした高校時代の知り合いを招き入れたことがあるのである。そいつは普段私が座っている机の前の椅子に座り、キョロキョロと室内を見回しながら世間話をしていたのである。そして急に「いやらしいねえ。いいねえ」とニヤけた口調で呟いたである。




で、私としてはなにが「いやらしいねえ。いいねえ」なのかさっぱりわからないのである。およそ1年経ったいまも、皆目わからないままなのである。本人に聞いても「いやいや」「まあまあ」としか答えようとしないのである。



咄嗟に、そしてそいつが帰ったあとは念入りに、もしかしてアダルトな品々がうっかり顔を出していなかったか、いやらしいことを連想させるものはなかったかとさんざん点検したのだが、まったく見当たらないのである。



だが「いやらしいねえ」といわれて完全否定するほど潔癖でもないわけである。正味の話、身に覚えがないわけではないのである。だからこういうもののいいかたは、優秀なペテン師の罠のような気がしないでもないのである。



それとも世の中にはなにかこう、空間や人の気配について特別な嗅覚をもった人間がいるのであろうか? もしかして達也もそうなのであろうか? 「無能なヤツの部屋だ」とか。もしそうなら私の部屋もぜひ見てもらいたいものである。そして「いやらしいねえ」といわれてみたいものである。 (了)




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