2016年10月31日月曜日

「嵐」の新譜売上、10万枚ダウン。ジャニーズの根本的問題



「嵐」の通算15枚目のアルバム『Are You Happy?』が苦戦している。10月 25日付ランキングでの売上総数は約31.6万枚(正式発売日は10月26日)。前作『Japonism』(2015年10月発売)の初日売上41.3万枚と比較すると約10万枚、23%のダウンである。ほかから見ればいずれも夢のような羨ましい数字ではあるけれども、「嵐」としては確かに厳しい。



この事態をいち早く察知したジャニーズ事務所は、10月26日に公式サイトで「緊急告知」を行ったのである。アルバムの発売と5大ドームツアー(11月11日スタート)の開催を記念して、「嵐から皆さまへ感謝の気持ちをご用意させていただきました」なのだそうである。ついてはアルバム通常盤の「ユーザーコード」を保管しておくように、である。なにかオマケでもくれるつもりらしい。



予約状況を見てこりゃイカン!! と慌てて泥縄式に動き出した特典商法である。なんというお安さ!! プライドのカケラもない、まるでバッタものかバナナの叩き売りの感覚である。こういう、ほんとうに目前の数字だけを追いかけるマーケティングがやがては自分の首を絞めるというあたりまえの道理がおわかりになっていないのであろうか。



宇多田ヒカル(33)の新譜『Fantome』(9月28日リリース)が通常版のみの発売でオリコン週間アルバムランキングで3週連続1位を記録し、Hi-STANDARDが事前告知一切なしで発売した16年半ぶりのシングル『ANOTHER STARTING LINE』(10月5日リリース)が初週13.6万枚を売り上げて10月17付オリコン週間シングルランキング(10.3〜10.9)にトップで初登場したという事実が一方にはあるのである。ゴミステーションに吊るすカラス除けをやたら増やしてもらっても困るのである。すぐに効き目がなくなるし。



こうした音楽制作に携わる基本姿勢の問題はさておき、「嵐」の“マイナス10万枚”の原因はなにかいろいろと取沙汰されている。『デイリーニュースオンライン』(2016年10月30日配信)の解説はこうだ。



《それにしても、この1年でなぜ売り上げが下降してしまったのか?

「去年9月には大野智(35)、今年は二宮和也(33)の熱愛が週刊誌で報じられました。その上、いずれもSNSで彼氏の存在をアピールする“匂わせ女子”だったこともあり、女性絡みのスキャンダルでメンバーに失望するファンが続出したんです。また、嵐といえばコンサートチケットの高額転売が横行している関係で、正規ルートのチケットを入手できるファンはほんの一握り。なかなかコンサートに参加できず、最近ではHey! Say! JUMPやジャニーズWESTなど、若手グループに流れるファンが多いようです」(ジャニーズに詳しいライター)

平均年齢33.6歳の嵐。彼らの天下はいつまで持つのだろうか?》※原文ママ



“ジャニーズに詳しいライター”は、たいへんファンとファン目線に近いところで書いておられるようである。「嵐」に対してはいくつかの不満があって、それがファン離れを起こしているように見える、ということであろう。ジャニーズに詳しくない素人はこれをそう読む。なんだかイヤミじゃのう。



もうひとつ、『ギャンブルジャーナル』(2016年10月30日配信)のヨミはこうだ。



《一部では昨年の大野智や今年の二宮和也の熱愛報道により、ファン離れが加速したという情報もあるが、もはやそういった問題ではないという声も......。

「SMAP解散騒動によるジャニーズ事務所イメージの低下、若手の有望株であるHey! Say! JUMPの度重なるスキャンダルを考えれば、嵐の熱愛報道など大したインパクトはありません。ジャニーズ全体のイメージが悪くなったことで、嵐にも影響が出ていると捉えるほうが納得がいきますね」(記者)

SMAP解散騒動によって、メリー喜多川副社長を中心とした幹部の横暴などがささやかれ、これまでは何となく許されていたテレビ出演の「ジャニーズ偏重」も頻繁に叫ばれるようになる始末だ。テレビ朝日の会長が「事務所ごとの優遇はない」という趣旨の発言をしたことも話題になった。

「CD売上はダントツの1位ですし、当分ジャニーズの力は大きなままでしょうが、5年後どうなっているのかといえば不透明な部分もあるでしょうね。

かつてはアイドルの象徴としてメディアの頂点にいたジャニーズですが、価値観やエンタメが多様化した今、ジャニーズでさえその中の一つに過ぎない扱いになってしまうかもしれません」(同)

大きなターニングポイントを迎えているジャニーズ。今後の展望は果たして》



「果たして」で終わるところがなかなかオサレである。ここではつまり、SMAPの解散やHey! Say! JUMPのたび重なるスキャンダルなどによってジャニーズ事務所全体のブランドイメージが低下していることを、「嵐」の“マイナス10万枚”の原因として挙げているのである。



両方とも当たっているのであろう。しかし、そろそろもう少し根本的な問題にも着目しておく必要があると思うのである。なんのための必要かはわからないけれども。



かんたんにいってしまうと、供給過剰なのである。ジャニーズ事務所所属でCDデビューを果しているグループが15組、これにさらにジャニーズJr.および研修生が200名弱いる。ジャニーズJr.にもファンはついている。おそらくデビュー組はそれなり微妙にキャラクターやターゲットが分けられているのであろうけれども、なかなかわかりづらい。受け取り側としても差別化しにくい。



たとえばHey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWESTのメンバーはほぼ同年代である。でもってやっていることは、いってしまえば歌とダンスとバラエティである。みな同じ。こういう状態で選択肢がたくさん用意されていることは、かえって不親切である。



数が増えると、その数自体がアイドルグループのスタイルそのものと矛盾してくる。ここにA、B、C、D、Eの5人のメンバーからなるグループがあったとして、ジャニーズのやり方だと、それぞれにファンとなるターゲットを振り分けながら選抜されているように思うのである。逆にファンの立場からいうと、誰でも好みのタイプが見つけられるようにグループがつくられている。



こうしたやりかたでは、いくつグループをつくっていっても全体のキャラクターのバリエーションはA、B、C、D、Eの5タイプである。どこを切っても同じ金太郎飴。全体としては各タイプがダブって何人もいることになる。ややこしい。スターの輝きが打ち消し合ってしまう。グループごとのカラーをはっきり区別して打ち出せればいいのだけれども、それが難しいのはAKBでも証明済みである。



いわゆるこれまでのジャニーズ系タレントの枠を超えるグループを誕生させられればいいのである。しかし現状ではただ拡大再生産の道を歩もうとしているように見える。もっぱら美少年の中性的魅力をよしとするジャニー喜多川の限界である。



さらに困ったことに、供給が過剰になっている一方で、市場は小さくなっている。具体的なデータはないけれども、おそらくアニメーションやゲームにそうとう食われているはずである。ファンになってくれる女の子の数も、そして彼女たちの自由になる時間も金も限度というものがある。これまではたとえばBLものというアニメやコミック、ライトノベルとの相互作用で市場の広がりが期待できたかもしれないけれども、これからは逆にせめぎ合いである。



ほんとうに大ザックリではある。たとえば「嵐」がデビューした1999年の日本の18歳人口は約155万人であった。2016年では推定119万人である。36万人も減少している。新規参入してくるファンの数が頭打ちになっているのである。これにブランドイメージの悪化や業界内での影響力の衰退、さらにはこれまでの専横に対する反発などを加えて考えると、ジャニーズ事務所はほんとうに危うい崖っぷちに立たされているといわなければならないのである。



打つ手はふたつであろう。Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWESTのなかのいずれか2つ、できれば3つを解散させること、さもなくば地方の拠点をつくって移動させること、そしてもうひとつはさっさと引退を決め込もうとしているらしいジャニー喜多川(85)、メリー喜多川(89)に死ぬまで頑張ってもらうことである。



うむ。こんなことを考えながらテレビを観ていたら相葉雅紀(33)が四国でショウガを掘って齧っていたのである。四国名物、四万十ショウガ。『相葉マナブ』(テレビ朝日)であった。なんというのか、相幅雅紀、アイドルという積み増しがまったく感じられない仕事っぷりであった。「嵐」であることさえ忘れてしまっていたのかもしれない。あれではただの、ふつうの体験レポーターである。



相葉雅紀の隣りで同僚ヅラでボケッと突っ立っていたハライチ澤部佑(30)とアンジャッシュ渡部建(44)も悪い。悪いけれども、SMAPと「嵐」、煎じて飯島三智(58)と藤島ジュリー景子(50)の力量の違いをまざまざと見せつけられてしまった感じがするのである。



キャイ〜ン天野ひろゆき(46)が香取慎吾(39)のことを“王子”と呼び続けていた『香取慎吾の特上! 天声慎吾』(日本テレビ)を思い出していただきたい。いまのジャニーズ事務所の危機が実感されるであろう。(了)




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2016年10月30日日曜日

北野武もEXILEのHIROも、受賞でドタバタ、オロオロ



毎年、秋から年の暮れにかけてはさまざまな賞が発表される。国内では主なところ10月17日に世界文化賞(高松宮殿下記念世界文化賞)授賞式が行われ、11月3日には文化勲章の宮中親授式も行われる予定だ。こういう大きな文化賞の話題に接するたび、文化と革新と権威というソリの合わないもの同士を無理矢理ひとくくりにしているようで居心地が悪くなる。



まあ、今回はオレンジ色のおかっぱアタマでインタビューに現れたフザけた出川哲朗(52)、もとい文化勲章受賞者、草間彌生(87)が、そんな不快感を宥和してくれる救いの女神だったわけである。まあ、この人ほど“アメリカで芸術家として生きること”を忠実に演じている人はいない、と私は思う。



その文化と革新と権威の三つ巴のあいだを実に巧みにすり抜けたのがボブ・ディランであった。御年75歳、ダテにトシをとっていないというかタヌキジジイというか、天晴である。まだ20代の頃、つまり約半世紀前に早くも「イメージが大切」だと語っていたといわれる、その面目躍如である。



振り返るとボブ・ディランのノーベル文学賞受賞が決まったのは10月13日であった。同日ボブ・ディランはラスベガスでコンサートを開いたのだけれども、受賞についてのコメントは一切なし。その後も沈黙を貫き通して、ようやく28日になって、英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)のインタビューのなかで、今年のノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)受賞者に選ばれたことに言及したのである。



ボブ・ディランは「信じられない」「素晴らしいことだ。こんなことを夢見る人がいるか?」と語り、12月10日にストックホルム(Stockholm)で行われる授賞式への出席の意向を問われると「もちろん、できることなら」と答えた、らしい。(「 AFPBB News/AFP時事」2016年10月29日配信)



しかし受賞決定からコメントの発表までのほぼ2週間、なんのアクションもしていなかったというわけではない。21日には自身の公式サイトから「ノーベル文学賞受賞」という表記を消していたのである。まあ、これは気を利かせたつもりの、しかしカンの鈍いスタッフの仕業だろうと思う。とはいえ時期が時期だけに辞退するつもりなのだろうか? というような憶測を呼んだわけである。雲隠れ作戦はさらに効果を発揮する。



スウェーデン・アカデミーは17日、ボブ・ディランへの直接の授賞連絡を断念したことを明らかにし、事態を静観していた。けれどもついにこの21日になって業を煮やした選考委員、ペール・ベストベリィが、ボブ・ディランは「無礼で傲慢だ」と苦言を呈してしまったのである。



もちろん、勝手に授与すると発表しておいて連絡が取れないからと非難するとは「無礼で傲慢」なのはどちらだ、というお話の展開になったのである。そこで「無礼で傲慢だ」というのは個人の意見であってスウェーデン・アカデミーの見解ではない、という公式の発表までなされた。



こうしてボブ・ディランは自身の革新、反権力というイメージを損なうことなくノーベル文学賞を受賞することに成功したのである。見事である。それにひきかえ、というか較べることさえ気が引けるのではあるけれども、ボブ・ディランに大きな影響を受けたということになっている吉田拓郎(70)のつまらなさである。『スポニチアネックス』(2016年10月28日配信)によると、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞について以下のように語ったらしい。



「彼がえんび服を着て賞をもらうのが想像できない。僕はレコード大賞にジーンズを着て出てひんしゅくを買ったことがあるけど、彼もディラン的なファッションで出たら格好いいと思う」



「ディラン的なファッション」の段階でアウトである。ボブ・ディランはいわゆるファッションとして衣服を選ぶ場所にはいないのである。格好いいとか格好わるいというのも大きなお世話だろう。というか、この吉田拓郎の上から目線のものいいの無神経さには呆れる。バカなのか?



こちらはバカではないのであろうけれども、つまらなかったのが10月25日(現地時間)、レジオン・ドヌール勲章叙勲式での北野武(69)であった。テレビニュースで見たけれども、これまでにないほど激しく緊張しているようすがありありであった。で、叙勲後のコメントも恭順そのものである。



「こんな素晴らしい賞を頂いて感激です。ここにいられないほど恥ずかしい褒め言葉を頂いてどうしていいかわかりませんが……(笑)、自分がいろいろなジャンルの垣根を超えたと言われますが、本当のところは超えようとして超えられず引っかかっているところで、この受章でまた新しいジャンル、違うジャンルでも活躍できるようにと、力をもらったような気がします。本当に感謝しています」(「映画.com」2016年10月26日)



いくら「レジオン・ドヌール勲章」がフランスで民間人に与えられる最高の国家勲章という格のあるものだとしても、もう少しなにかなかったのか、と思うのである。INとOUTを巧みに使い分けるのが北野武/ビートたけしの自己イメージ管理術であって、今回は思い切りINに入ってみました、というところなのであろう。



それはわかるのである。わかるのではあるけれども、もうそろそろそれもマンネリ、手詰まり感がいなめないのである。ジャンルの垣根を超えるとか新しいジャンルをつくるとかの前に、古びてしまった自分自身のIN & OUTの戦略を脱ぎ捨てるべきだと私は思う。



で、賞といえばたいへんなことであるはずなのにほとんど誰にも見向きもされない「レコード大賞1億円買収疑惑」である。10月26日発売の『週刊文春』が、バーニングプロダクションからLDHにあてた1億円の請求書の写しの写真つきでスクープしている。



買収の対象になったとされるのは、昨年、2015年のレコード大賞である。受賞曲は、三代目 J Soul Brothersによる「Unfair World」であった。オリコン年間シングルランキングでは31位という、それほどたいしたことのない曲である。立派なのは「Unfair World」というつけもつけたりのタイトルだけである。



『週刊文春』はこれを記事にするにあたって、LDH代表取締役のHIROあてに質問状を送っていたのだそうである。HIROの手元に届いたのは10月21日とされている(「LITERA」2016年10月29日配信)。で、23日に突如として発表されたHIROのLDH代表取締役退任につながっていくのである。



まあまあ、なんといえばいいのか、いまにも倒壊しそうな古い建物の楽屋裏でグニョグニョと薄汚い駆け引きが行われていたわけである。ご苦労さまである。あと数年もすればレコード大賞は消滅し、近年のレコード大賞を受賞したことは黒歴史でしかなくなるというのに。1億円? やっすーい!! と思っていたけれども、そう考えると1億円でも高いくらいな気がしてくる。そういう私は500円でお金持ち気分になれる小学生並みの人生である。



で、マスコミの目をくらますための工作が行われたらしいのである。それがスクープを掲載した『週刊文春』と同日発売の「女性セブン」(10月26日発売/11月10日号)の「上戸彩『HIROと娘と』初めての昼下がり撮」という記事である。『LITERA』からご紹介しよう。



《しかし、そこに掲載された家族スリーショットは、かなり不自然なものだ。長女を抱くHIRO。そこにおどけたように手を開いて駆け寄る上戸。また別のカットではカメラ目線で長女を抱くHIROに、まるでグラビア撮影のように微笑んで娘を見つめ、HIROに腕を絡める上戸の姿が収められている。

通常の散歩や外出ならバギーや抱っこ紐があってもいいと思うのだが、それらもすべてなし。しかも、マンションから出て車に乗るまでの写真というのだが、芸能人が公衆の面前に姿をさらすような車への乗り方をするはずがないだろう。

とにかく誰が見てもわざわざ撮り下ろししたとしか思えない写真なのだが、調べてみると、この記事もレコ大疑惑から少しでも話題を逸らそうとするHIROが仕掛けたものだった。

「21日に『文春』からの取材を受けて、レコ大疑惑について取材されていることを察知したHIRO、そしてバーニング・エイベックスがセブンにもちかけたようです。同日発売の『文春』にぶつけて、話題をそらすため、セブンは校了直前に“やらせ”撮影をして、急遽、記事をつっこんだようです。そのため、グラビアには間に合わずモノクロのみ、代わりにネットニュースでカラー写真を大々的にばらまいています」(週刊誌記者)

芸能界とはズブズブ、とくにバーニング系とは完全に癒着構造にある「セブン」がその意図を組んで、カウンター記事をやるのは今更驚かないが、呆れ果てるのはHIROが自分のスキャンダル潰しのために、妻である上戸彩を利用したことだろう。いや、上戸だけではない。HIROはこれまで決してメディアに公開しなかった娘まで使ったのだ。自分の不祥事を隠し、保身のために家族を利用するというのは、どういう神経をしているのか》



厳しいのう『LITERA』。そういえばこのところ、厄介だけれども素晴しいもの、だとかなんとか、「家族」の二律背反的なありかたがさかんに取沙汰されているのである。HIROんちもヤバくなったら一蓮托生&一心同体であり、調子がよくなったらお互いにあまり束縛し合わないように、という感じなのであろう。めずらしくもない話ではあるけれども。



この件に関しては、とにかく最低限、誰も死なず怪我もせずに落着してほしい、と思う。マジで。2005年の12月には、当時日本レコード大賞の審査委員長だった阿子島たけし(享年65)の自宅が全焼し、不可解なことに3日後になってから、その焼け跡で遺体が発見されるという事件が起こっているのである。しかも司法解剖の結果、煙を吸い込んだ形跡なし。



この年のレコード大賞はEXILEに大賞を獲らせるかどうかで大手芸能プロ同士が水面下で綱引きをしていたといわれている。審査委員長の阿子島たけしも、そこに巻き込まれていたのかもしれない。



《「業界関係者との金銭授受があった」「阿子島はレコ大委員長を辞めろ」などという阿子島への怪文書が出回るようになる。怪文書はプロダクション担当者で構成される「音楽業界有志一同」名で、辞任勧告文書であった。阿子島は怪文書について、「全く根も葉もないこととまで言わないが、事実関係を捻じ曲げている」「出した人間は分かっている。詳しいことは後日話す」とコメントしていた》(Wikipedia「阿子島たけし」の項)



1億円を支払ったとか買収したとかくらいならまだしも、命まで落してしまってはお話にならない。心に思い当たりのあるレコード大賞関連、および周囲の方々には、一刻も早い逃亡をオススメする。



ちなみに2005年のレコード大賞は倖田來未の「Butterfly」(オリコン年間シングルランキング85位)であり、EXILEはまったくなにも受賞できていない。それから11年、なんだかいろいろなものが落ちていく2016年の暮れである。(了)




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2016年10月29日土曜日

元関東連合幹部、柴田大輔著『聖域』に学ぶゲスな野次馬道



たとえば、ジャニーズタレントの“熱愛”報道の連打から、SKE48には仕事がない、NMB48の三秋里歩(22)には金がない、坂口杏里(25)にはしまりがないまで。近ごろは秘密の話、内輪の話、ぶっちゃけ話のたぐいが多過ぎる。ほぼ心底どうでもいい話ばかりではあるけれども。



で、隠そうとしてもどういうわけか次々に報道されてしまうのが「ダダ漏れ」、秘密のつもりがそのうち自分でもどうでもよくなってオープンにしてしまうのが「ダダばらし」、それらの結果なにか大切なものが壊れてしまうことを「ダダ崩れ」というのである。「ダダ漏れ」、「ダダばらし」、「ダダ崩れ」。覚えておいていただきたいのである。



しかしそれらがどんどん増え続けていてもスッキリしないのはなぜだろう? ふつう隠し事が明るみに出るなど情報が公開されるのはいいことだと思うのだけれども。どうも気分がよくない。鬱々としてくるばかりである。なぜだろう? と考えていて、意外なところに答えが見つかった。



この10月27日に宝島社から出版された『聖域 関東連合の金脈とVIPコネクション』という本をご存じであろうか。宝島社のホームページによると

《累計27万部突破! 大ヒット作『いびつな絆』シリーズ完結編
「関東連合」と芸能界、
IT長者と「関東連合」
半グレと著名人の蜜月を描く、
衝撃的すぎる手記!》

である。1380円プラス税、である。



著者は前作まで「元関東連合幹部・工藤明男」を名乗っていた「柴田大輔」(37)である。それが今作『聖域 関東連合の金脈とVIPコネクション』ではなぜ本名の「柴田大輔」名で上梓することにしたのかについて、本人が『LITERA』(2016年10月28日配信)のインタビューに応じてこう答えている。



「実名を出さないのは卑怯だと言われるのが癪だからです。すでにネット上でも人間関係でも工藤明男イコール柴田大輔、もしくは元関東連合というのは周知の事実ですからね。『いびつな絆』執筆時は、虚像とも言える肥大化された関東連合のイメージを等身大に伝えることで、フラワー事件における裁判が適正に行われることが目的でした。しかしまだその虚像に取り憑かれているのか悪用しているヤカラがいるので、関東連合ということを語ることすら恥ずかしいという風潮を作りたいと思い、『聖域』を実名で刊行することにしたのです」



「フラワー事件」というのは2012年に六本木のクラブ「フラワー」で関東連合メンバーが起こした人違いによる撲殺事件である。首謀者とされる関東連合元リーダー見立真一(37)は、いま現在も国際指名手配を受けながら海外逃亡を続けている。



つまり柴田大輔は、関東連合という神話、虚像を、現実に存在するちっぽけな一個人として語ることで陳腐化したかった、といっているのである。たぶんここでそれを勇気ある行動、とかなんとかいってしまってはいけないのである。ふうん、そんなもんなの、と聞いておけばいいのだ。『LITERA』の記事を抜粋しよう。



《同書でも柴田は、〈幻想に次ぐ幻想で膨れ上がった「関東連合」の虚像を壊したかったのだ。「俺は関東連合だ」などと口にすることが恥ずかしくなるような風潮を作りたかったのだ〉と述べている》



「ダダ漏れ」、「ダダばらし」、「ダダ崩れ」など、ゲスな野次馬の私としては、最近の状況は両手を上げてウェルカムなはずなのに、どうもスッキリしない理由がこれでわかったのである。それはひとことでいうと、他人さまのせいにするつもりはないけれども、社会の自浄作用が働いていないからだと思うのである。



世間の底のほうには人の目にふれさせたくない汚い泥のようなものがたくさんたまっている、とする。「ダダ漏れ」、「ダダばらし」、「ダダ崩れ」を唆したり語ったりすることは、それをいたずらに棒で掻き回して舞い上がらせ、世間という水溜りをわざわざ暗く濁らせているようなものなのである。



以前であればその舞い上がった泥を水ごと入れ替えるとか、鎮静化するのを待ってすくいとるとか、微生物が水と二酸化炭素にかえるとか、なんらかの自浄作用が働いていたのだと思うのである。ところはいまはなかなかそうはならない。いったん舞い上がった泥はそのままいつまでも舞っていて、ますます視界や呼吸を塞いでしまう。



こうした状況に柴田大輔は苛立っているのだと思うのである。私のスッキリしなさも、きっとそういうことからくるのだろう。なんだかんだいっても結局は泥水を掻き回しているだけ。 SKE48には来週も来月も仕事がなく、NMB48の三秋里歩にはやっぱり金がなく、坂口杏里にはしまりがないままであろう。



いやいや、なんとか世の中を変えんといかん、などとエラそうなことを思っているわけではないのである。ものごとが「ダダ漏れ」、「ダダばらし」、「ダダ崩れ」でいったん砕片になって、そのまま放置されているのがどうも居心地が悪い、といっているのである。



ものごとのごく一部だけがかすめ取られ撒き散らされてそのまま、情報によって世界の全体像を掴もうとして、見れば掌に残っているのはただ砂のように細かな破片ばかり、というイメージ。おわかりいただけるであろうか? これに逆らうのはとてもたいへんなことである。私には不可能。



ではどうすすればいいのであろう? まあ、とりあえずすべてのものが砂粒のような細かな破片になるまで「ダダ漏れ」、「ダダばらし」、「ダダ崩れ」を続けるしかないような気がするのである。いまさら時代遅れの還元主義といわれるかもしれないけれども、すべてバカバカしくなるところまで還元してから、またイチからやり直そうね、というのがいま私の感じである。「ダダ漏れ」、「ダダばらし」、「ダダ崩れ」でGO!!(了)




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2016年10月28日金曜日

飯島三智、ついにSMAPの母親業に復帰を決意!!



ここのところかなり頻繁にジャニーズ関連の記事を書いている。心底ゲスな野次馬の私には、ジャニーズのいまの状況がとても興味深いのである。しかしおもしろがりすぎるあまり先走っているところもある。たとえば最新のトピックスでいえば、SMAPの元チーフマネージャー・飯島三智(58)がついに芸能界復帰に向けて動きはじめたと私には見え、そう書いてもいるのだけれども、これについての説明がまだ足りないのではないかと思う。



これからのジャニーズのなりゆきは飯島三智が帰ってくる、あるいは帰ってきたという前提で考えなければ理解できないことが多くなるはずである。そこで今回は飯島三智の帰還の根拠を示し、ランドマークとしておきたいというこころづもりである。もちろんSMAP離脱派の4人にも深く関わってくるお話である。



ここから6段分は10月23・24両日の当ブログに書いた内容の要約になる。もしすでにお読みいただいている方は飛ばしていただきたい。



飯島三智の活動再開の第一歩は、マスコミ各社にファクシミリで「警告書」を送りつけたことである。いまは一般人である自身の写真を使用しないようにという内容で、1週間ほど前の10月23日にネットニュースになっている。しかし残念というか無念といおうか、それを報じたニュースサイトにはファクシミリはついに送られてこなかったらしい。いまから考えればそれへの腹いせか、記事にはペッタリ飯島三智の写真が貼られていたのがおかしい。



もとい。「警告書」がなぜ活動再開、芸能界復帰への第一歩なのかといえば、差出人として、本人の名前とともに芸能プロダクション「ケイダッシュ(K DASH)」の顧問弁護士の名前があったからである。ケイダッシュといえば田辺エージェンシー直系のグループ企業である。田辺エージェンシー社長の田邊昭知(77)は芸能界のドンであり、もう1人のドン、バーニングプロダクション社長の周防郁雄(75)と仲よしである。



つまり、飯島三智はこの「警告書」で、「このたび私、ドン(×2)にお世話になっております」と挨拶したようなものなのである。自分の写真の使用を控えてほしいという「警告」だけなら、なにもわざわざケイダッシュの顧問弁護士にご登場いただかなくてもいいのである。



弁護士であれば誰でも、たとえば高畑裕太(23)の一見でいまをドキめく弘中惇一郎(71)でもいいのである。むしろそのほうが飯島三智、いよいよ芸能界へ復帰か? などと騒がれずにすむ。そこにあえてケイダッシュの顧問弁護士の名前を出したのには、やはりこれからまたはじめますよ、と布告するというもうひとつの目的があるのである。



マネージャー、プロデューサーとしての飯島三智の手腕は誰もが認めるところである。さらに中国との太いパイプももっている。ジャニーズ事務所として数年前から取り組んでいた中国進出計画の中心にいたのが飯島三智である。2011年9月にはSMAPが北京でコンサートを開き、約3万人を動員した実績もある(入場制限あり)。また現在も中国政府の要人とのつながりがあるともいわれている。



現在、飯島三智が中国系の家電量販店ラオックスのPR部門に籍を置いているのもそうしたつながりからであろう。また、今年4月から山下智久(31)が映画『解碼者(暗号解読者)』の撮影やテレビのバラエティショー出演のためなどに頻繁に中国と往き来しているけれども、これも飯島三智が開拓した仕事である。ヤリ手である。



そしてこの山下智久をはじめKis-My-Ft2などSMAP以外のタレントにも強い影響力をもち続けていることも、ケイダッシュ、田辺エージェンシーには魅力になろう。要するに飯島三智は金のニオイがするのである。周囲が放っておかない。



では、飯島三智自身はなぜ芸能界への復帰を決断したのであろう? ここのところがきちんと説明できていなかったのである。たいへん失礼をしてしまったのである。それは、ひとことでいえばSMAPのメンバーとの深い関係からであると思う。『サイゾーウーマン』(2016年8月23日配信)に以下の記述がある。



《10年近く飯島氏と接してきたテレビ番組制作の女性スタッフは、次のように話す。

「良くも悪くも女らしい人です。女の塊といってもいい。最近はビジネスライクなマネジャーが増えていますが、飯島さんはその真逆、感情で動くところがあります。『飯島さんがSMAPを連れて独立を企てた』という報道もありましたが、それはないはず。独立しようとか、次のジャニーズ事務所の社長になろうなんて野心を、飯島さんが持つはずがない。なぜなら、彼女にとって、SMAPのメンバーは自分の息子であり、彼らを一人前にやっていかせることだけが願いなんです。スターを育てたいというよりは、メンバー一人ひとりに、男として満足できる人生を歩ませてあげたいと考えていたのでしょう」》



つまり飯島三智は“母親”なのである。飯島三智退所後の香取慎吾(39)の抜け殻じみたただならぬようすを見ても、それはうなずける。



《また、こんなエピソードもある。90年代、他メンバーがスターになっていく中で、草なぎ剛だけ落ちこぼれている時期があった。それに対して飯島氏は意外な行動に出たという。

「取り立てて容姿に華があるタイプでも、バラエティを盛り上げる話術があるわけではない。そういうタレントを普通マネジメント側は切り捨てていくんですが、飯島さんは『剛はやれる! 一緒に頑張ろう!』と励まし、彼の売り出しに力を注ぎました。あの時、飯島さんってすごいなと思ったのは、草なぎのような親近感のある容姿に、どんな商品価値があるのか見抜いていたことです。従来のジャニーズを『かっこよすぎてちょっと』と敬遠するような、控えめな女子層というターゲットをちゃんと狙っていった」(前出の女性制作スタッフ)》



また、『週刊女性』(2016年2月2日号)はこう書いている。少々長いけれども飯島三智のSMAPに対する献身ぶりがよく伝わってくる文章なのでご紹介したい。文中「I氏」とあるのは、とうぜん飯島三智のことである。



《SMAPのCDデビューは'91年。結成はそれからさかのぼること3年前の'88年のこと。

「“SMAPは私の命だから”と、Iさんはことあるごとに言っておりました」(スポーツ紙記者)

彼らが人気アイドルと称されるまでには、思った以上に長い時間がかかっている。

「事務所の社長であるジャニーさんが彼らを呼んで、“ユーたち、なんで売れないの”と叱責したほど、当時はCDが売れませんでした」(音楽誌編集者)

そんな彼らを見るに見かねて、手を差しのべたのが、今回の騒動でキーマンのひとりとなっている女性マネジャーのI氏だった。

「当時、Iさんはジャニーズのファンクラブである『ジャニーズファミリークラブ』のデスク、いわゆる事務員だったのですが、あるときからSMAPのマネジャーとして現場に来るようになったんです」(ワイドショースタッフ)

実は、SMAPにはそれまでマネジャーはついておらず、自分たちでスケジュールを管理していたという。現場でのI氏の評判は?

「特に偉そうにすることもなく、彼らに尽くしている感じでした。マネジャーというより、子どもの世話を焼く“お母さん”みたいでしたよ」(前出・ワイドショースタッフ)

素人同然のI氏だったが、マネジャーとしての手腕を発揮すると、SMAPはまたたく間に人気アイドルに上りつめた。そして12枚目のシングル『Hey Hey おおきに毎度あり』で念願のオリコンチャート1位に。デビューしてすでに3年が過ぎていた。

「彼女はマネジャーの経験はなかったのですが、スケジュール管理だけでなく、テレビ局に毎日のように通い続け、強引ともいえるほど積極的にSMAPを売り込んでいました」(前出・スポーツ紙記者)

またSMAPは、バラエティー番組にも出演、当時のアイドルとしては異例の本格的なコントにも挑戦している。

「実は、以前からジャニーさんがSMAPをバラエティー番組に出したいと考えていたようですが、それを実現させたのはI氏です」(前出・ワイドショースタッフ)

I氏の尽力で、今では日本を代表するアイドルとなったSMAPだが、決して順風満帆だったわけではない。

'96年、メンバーの1人、森且行がオートレーサーになるためSMAPを脱退。'01年には稲垣吾郎が道交法違反と公務執行妨害で現行犯逮捕され、'09年には起訴猶予処分となったが、草なぎ剛が公然わいせつで現行犯逮捕されるという事件が起きている。

「結局、メリーさんはOKしませんでしたが、Iさんは、森クンがタレントとレーサーの2足のワラジをはくこともよしとしていたんです。稲垣クンのときは、イメージダウンを避けるために、各マスコミに“容疑者”という表現をしないように申し入れるなど、常にメンバーのことを思っていました。いまSMAPがあるのは、すべてIさんのおかげといっても過言ではありません」(前出・ワイドショースタッフ)》



飯島三智がSMAPをつくったことに間違いはない。そして飯島三智もまたSMAPによってつくられたのである。まさに母親と子どもの関係そのものである。おそらく「SMAPは私の命だから」という飯島三智の言葉は掛け値なしの本音であろう。



で、いまその大切な子どもたちはどうしているかといえば、事務所勤務が決まった木村拓哉(43)とテレビ番組司会者として確固たる地位を築いた中居正広(44)を除けば、みな不遇をかこっているのである。ようやく草彅剛(42)に来年1月スタートのドラマ『嘘の戦争』(フジテレビ)の主演が決まった程度である。それにしてもその次があるのかどうかははっきりしない。



稲垣吾郎(42)はかろうじてドラマや映画の脇役に活路を見出そうとしているレベルといわれるし、香取慎吾に到ってはあまりの虚脱ぶりに精神状態さえ危ぶまれている始末である。彼らをこのまま放ってはおけないというのが飯島三智の偽らざる心境であろうと思う。つまり芸能界復帰の理由は、SMAPたちの面倒をみたいから、ということなのである。最近このタイプの、母親が濃〜い人が多いような気がする。



飯島三智の退所にあたっては、おそらく慰労金とか功労金とかいう名目でそうとうな額のお金が支払われているはずである。ジャニーズ事務所からしてみれば内部のアレコレに関する口止めもしておかなければならない。であるから飯島三智が金のために芸能界に復帰するということは考えられないし、新しい芸能プロダクションを立ち上げようという気持ちなどはサラサラないであろう。一発当てようと芸能界に飛び込んだ人物ではないのである。SMAPのメンバーの幸せこそが飯島三智の願い。20数年間、自分の人生のほとんどすべてをかけてきたのであるから。



いってみれば母性に突き動かされての飯島三智の芸能界復帰である。これにビジネスとして関わってくるケイダッシュや田辺エージェンシー、バーニングプロダクションなどとの折り合いがどう付いていくのかはこれからの問題である。田辺昭知としてもただ軒先を貸すつもりだけではないはずである。ただ、飯島三智がメンバーのために芸能界復帰を決めたことは、とくに草彅剛、稲垣吾郎、香取慎吾の将来を案じている方々には朗報であろう。



ではSMAPの再結成はあるか? 残念ながらそれはもうほとんど見込みがない。SMAPの再結成はないけれども母と子のリユニオンはある。木村拓哉? 早くに1人だけ売れた木村拓哉は飯島三智にとってあまり情が移る相手ではなかったらしいし、嫁は犬猿の仲といわれる工藤静香である。飯島三智としてもあまり再び係わり合いたくはないという気持ちのように思う。



子どもが6人いて、そのうち1人は早くから家を飛び出し、もう1人は利に聡く、かえってそれが原因でほかの兄弟たちと仲違いをしてしまう。うむ。まあいいところじゃないのー。そんなもんなんじゃないのー。エラそうにいえた義理ではないけれども。(了)



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2016年10月27日木曜日

森田剛に恋愛解禁。背後にあるジャニーズ事務所のもっと深刻な事情



『デイリー新潮』(2016年10月26日配信)に、《宮沢りえの自宅に泊まった“年下ジャニーズアイドル”。事務所は「プライベートは任せています」》という記事が出た。“年下ジャニーズアイドル”の名前は本日(10月27日)発売の『週刊新潮』で明らかにされるということである。下馬評ではV6の森田剛(37)であろうとされている。



衝撃である。宮沢りえのマンションで2人がなんと10時間も過ごした、ということではない。これではジャニーズ事務所はすっかり中高年女優御用達の男娼置屋ではないか、ということでもない。ほんとうに衝撃なのは、ジャニーズ事務所が取材に対し、「プライベートなことは本人に任せています」と語ったことだ。宮沢りえと森田剛がどうしたこうしたということよりも、こちらのほうがよほど重大なニュースである。2016年の十大ニュースのひとつに選ばれなければおかしい、というくらいのものだ。



いままでジャニーズ事務所が公式にここまでストレートに恋愛というか女性との交際を容認した発言を聞いたことがないのである。これ、歴史的なひとことなのである。いやいや大げさではなく。はったりでもなく。それではみなさん、昨年9月、TOKIO国分太一(41)の結婚発表の翌日になにがあったかをお忘れか?



《「国分は真面目でちゃんと仕事をやっています。(結婚は)当たり前だと思いますよ。良かったと思います」。ジャニー氏も所属タレントの結婚について「(立場上)奨励するわけにはいかないけど」と前置きしたが、アイドルの自覚を持った上での結婚は促した。

「遠慮なく適齢期になったら結婚すべきです。将来、(未来を担う)子供も必要だしね。人として当然のことです。ただ、自分の責任のもとで結婚するわけで、『人気が落ちたりするのはプロダクションのせい』と思うタレントなんていない。結婚は結婚として、本人は(自分を)認めながら信じながら、結婚するんじゃないですか。それは当たり前のことです。その上で我々は応援するだけです」と語った》(「日刊スポーツ」2015年9月13日配信)



この報道を知ってついにジャニーズも恋愛解禁か? とファンも芸能界も一気にザワザワついたではないか。そしてとうぜん結婚にはその前に恋愛がなればならない。見合いもあるけれども。



しかしまあ、それもひとときの夢。その翌月、10月には「嵐」大野智(35)の交際&同棲発覚→宮城復興コンサート直前の“ほぼ晒し首謝罪”、で、そんな甘い見通しははかなく消し去られてしまったのである。姉のメリー喜多川(89)に押さえ込まれたジャニー喜多川(85)の存在感の薄さが露呈した出来事でもあった。



ともかく去年の夏までは、というかこれまでは、ジャニーズ事務所の公式見解として「プライベートなことは本人に任せています」が出てくるとはまったく考えられなかったのである。え? 森田剛と大野智の違い? いやいや、2人は2歳違いでほぼ同年代のはずである。えっ? 稼ぎ? たしかに。しかしこれは公式な見解なのである。すなわちこれがジャニーズ事務所のいまのルールなのである。どーだ、衝撃ではないか。



ではなぜジャニーズ事務所はこれほど大きく姿勢を変えたのであろう? ひとつめに考えられるのは、あまりにゴシップが頻発して追認せざるを得ない状況になったのではないか、ということだ。で、次から次にゴシップが発生する理由は



1)SMAPの一連の騒動で事務所内がゴタゴタし、タレント管理がいき届かなくなった

2)マスコミへの影響力が弱くなり、スキャンダル報道をコントロールできなくなった



であると考えられる。と思う。だがしかしこれだけで一気に「プライベートなことは本人に任せています」という完全な自由恋愛の保障、交際の大開放にまで到るものであろうか? “開放”と“解放”では少し意味が違ってくるけれども、いったん解放してしまえば後戻りはできないのである。男と女は断乎“開放”である。そして大開放してしまえば、我も我もとみな先を争ってやりはじめるに違いないのである。目に見えている。なにをいっているのであろうか。



「ゴシップが頻発してしかたなく追認せざるを得ない状況になった」というほかに、何かもっと大きな理由があるのである。アイドルだって恋愛するのは常識、あたりまえ、時代の流れ、ということも、もちろんある。いまやAKBの“恋愛禁止”など、え? なにそれ? みたいなものである。無農薬野菜でスタートしていまや農薬てんこ盛りみたいなものだ。ムシがつく、つかないからの連想である。きっと。情けない。



ゲスとしては、それらに加えてSMAP解散の影響が大きいと勘繰るのである。SMAP解散は、ジャニーズのタレントに「そうか、解散という手があったか」と教えてしまったのである。自分たちの都合でジャニーズ事務所を退所すれば干される、しかしグループを解散してそのまま事務所に居残るということはできる。もちろん事務所としては大ダメージを被ることになる。



ジャニーズのタレントたちは事務所に対抗する「解散」というカードを手にしたのである。いままで事務所に対してはまったく徒手空拳、発言の拠り所さえ持たず、いいなりになるしかなかったのである。しかしこれからは、イザとなれば「解散」をチラつかせながら意見をいうことができる。たとえば結婚を認めろ、ギャラを上げろからマネージャーを替えろ、に到るまで。これは大きいと思うのである。



おそらくジャニーズのタレントたちもこのことにはすでに気付いているはずだ。たとえば大野智は35歳、売り出し中の「Hey! Say! JUMP」伊野尾慧でさえ26歳、女装している「TOKIO」の松岡昌宏で39歳である。いいオトナである。それくらいのことは考える。ジャニーズといえば子どもというイメージは遠いむかしの話だ。



で、おおそうか、解散という方法、脅し文句があったか、ならひとこといわせてもらおう、と、ここぞとばかり溜まっていた不満が一気に吹き出しかねないのである。それを怖れて、ガス抜きも兼ね、先回りするかっこうで“恋愛の自由”が打ち出されたのでは、とゲスは考えるのである。実際としてはまだ100%というわけではないとは思うけれども。



そう考えると腑に落ちることがもう一つある。それは『週刊文春』(2016年9月21日発売号)の直撃取材に答えた滝沢秀明(34)の言葉である。



「ただの少年が百八十度人生を変えてもらったわけですから、(ジャニーズ事務所に)感謝するのは当たり前。それをわからなかったらアホでしょう」

「僕らの仕事は、ただキャーキャー言われてるだけじゃないんです。自分の後ろにはスタッフとかたくさんの方がいて、その人たちの生活もかかっている」



これについてはほとんど誰もがSMAP独立派の4人を念頭においての発言だと解釈しているであろう。しかし滝沢秀明にとってSMAPは曲がりなりにも先輩である。礼儀正しいといわれる滝沢秀明が先輩に向かって喧嘩を売るような言葉を吐くだろうか? という疑問が時間が経つにつれて大きく膨らんでいたところなのである。どうも釈然としない。



そう。であるから、この滝沢秀明の言葉は、つまりSMAP解散を目の当たりにして、おお、その手があったか、とよからぬことを考えたり揺らいだりしはじめている内部のタレントたちに向かって放たれた牽制の一撃だったのである、と考えたほうが落ち着くのである。



もうひとつ、SMAP解散に関してジャニーズ事務所顧問の小杉理宇造との個別面談で香取慎吾(39)と草彅剛(42)が語ったといわれる言葉も、ジャニーズ事務所のタレントであり続けることのたいへんな窮屈さを示している。




「昨日今日に始まったことではないんです。僕たちは15年前にもう壊れていたんです。でも、そこから10年やり続けた。それを理解してください」(『週刊文春』2016年8月17日発売号)



そう、そしていま現在も「昨日今日に始まったことではないんだ……」と考えているタレントたちは必ずいるはずである。



さらに、ジャニーズ事務所の恋愛解禁の理由は内部だけにあるのではない。恐るべき外圧がいまやひしひしと迫っているのである。SMAPの元チーフマネージャー・飯島三智の芸能界復帰である。しかも、詳しくは10月24日付の当ブログの記事をご覧いただきたいのであるけれども、ジャニーズ対日本芸能界連合の抗争にも発展しかねないほどのおおごとの予感なのである。



ジャニーズ事務所としてはタレントの退所、引き抜きというばかりでなく、芸能界における男性アイドル枠独占の状態がついに終るという可能性まで考えなければならないのである。こんなときに内部がガタついていてはたいへんなのである。そこで宥和政策、恋愛解禁という流れもあったのであろうと思う。



うーん。いささか大げさな書き方になっているかもしれないけれども、あながち間違いばかりではないはずである。いまジャニーズ事務所では経営の世代交代を背景にして、大きな“なにか”が動いていることはとりあえず間違いないのである。そんなこんなでここのところず〜っと目が離せないでいるのである。私に根性というものが間違ってでももし備わっているとすれば、それは野次馬根性というものだけであろう。(了)




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2016年10月26日水曜日

私にもジャニーズの青少年のように元気な時代はあった



昨日(2016年10月25日、島原の乱の日)、ジャニーズ所属青少年のゴシップについて、繁殖適齢期なので女性との交際をあまり厳しく制限したり禁止したりするほうが不自然ではないのか、ともののついでに書いたのである。そしてそんなこんな考えているうち、自分が青少年であったころの体の記憶がまざまざと蘇ってきてしまったのである。



毎朝すこぶる爽快に目覚めたあのころ、気がついたらいつのまにか目が覚めていたあのころ、目覚めたとたんベッドの中からつけっ放しのテレビに向かって悪態をついていたあのころ、そしてそう、毎朝必ず勃起していたあのころである。



しかしそんな黄金色に輝く朝はもはや2度と訪れないのである。厭な夢、夜中の頻尿、寝汗、そしてようやくうつらうつらしたかと思ったときにははじまっている疲れ切った朝。それがたぶんこれからの一生続くのである。



で、悔しいので、もし万が一イザとなったときに繁殖適齢期の青少年に遅れを取らないように準備だけはしておこう、と考えたわけである。まだまだ男(notお床)を捨てたわけじゃねえ、という気分で生きていきたい、と。



最初に思い浮かぶのはやはりED(Erectile Dysfunction)治療薬である。ここのところにわかに増えた年の差婚とか後妻ビジネスの密かな推進力になっているに違いない、悪魔のクスリである。代表的なものはご承知バイアグラ、レビトラ、シアリスなどで、イザというときのだいたい2〜1時間前には飲んでおかなければならない。



だがしかし、いまざっとシミュレーションしてみたところ、2〜1時間前にその予定が確定するとなると、よっぽど親しい間柄に限られてくるのではないのであろうか。ベテランの恋人同士とか夫婦とか。しかしそーんなものに興味はないのである。



目標はジャニーズ所属の青少年のごとく、出会いがしらの交通事故みたいな1発である。ジャニーズのみなさんが揃ってそんなことをしているとは限らないけれども。下品ですまんのう。であるから、出会いがしらの1発に対応するには相当なヨミを働かせなければならない。必死に顔色をうかがいご機嫌を取りつつ1時間前に服用して空振りでは悲しい。エッチなことを考えなければ勃たないとはいうがきっと考えるだろうし。



次に注目されてきた治療法というのが、ICI(Intra Cavernous Injection=陰茎海綿体注射。not 石井スポーツ)である。読んで字のごとく、チンチンに直接薬剤を注射するのである。チンチンの背中側、根元近くだそうである。スッポンのクビの付け根である。すると約10分後には、気分や状況には関係なくギンギンに勃起するのだそうである。



約10分後に勃起するといわれても医者から慌てて走って戻ってくるわけにもいかないので、これは自分で注射することになっている。料金は1回分およそ1万円。バイアグラのジェネリックに比較して7倍ほどである。シャワーなんかのついでに隠れてチンチンに針を刺す自分の姿を想像すると、なんとも哀れである。大事な大事なチンチンを虐待しているようにも思える。なにもそこまでして、という気持ちにもなってくる。



しかしここで諦めてはいけない。瞬発力では負けてもしぶとさでは負けないのがオヤジの特質ではないか。しつこいともいうけれども。どうやら最終兵器が出現したらしいのである。その名を『ED1000』というマシンである。「ED」はたぶん「 Erectile Dysfunction」の略であろうが「1000」がなにを意味するのかはわからない。まあ、農耕機械などの製品番号などに照らして考えれば、おそらく“最高”、“最大”、“最上”くらいのことであろう。



『ED1000』はペニスにあまり強くない衝撃波を照射することで、「EDの主な原因であるペニス内の血管障害を解消する機器です。〈略〉『血管新生』という現象を引き起こし新たな血管を生み出す。これにより血流が良くなり勃起能力が回復します」(「週刊ポスト」2016年10月28日号)だそうである。うむ。高齢者のセックスといえばやはり『週刊ポスト』である。



つまり『ED1000』は薬剤による対症療法ではなく、根本療法だというわけである。おお、素晴しいではないか。チンチン若返り法である。元々『ED1000』は 尿管結石などを体外から衝撃波で粉砕するために開発された医療マシンだそうである。で、衝撃波を当てた患部の血管が再生することに目をつけたらしいのである。顔に照射すれば顔の血管が再生して若返るかもしれない。



『ED1000』による治療は1回20分程度で週に1~2回を3週間継続し、3週間休み。その後、再び3週間施術。だそうである。都合12回の治療で、代金は約35万円だそうである。35万円でチンチンが若返るのなら安い買物である。しかし問題は、『ED1000』が昨年末時点で国内にまだ32台しかないことである。かわりに低周波治療器をつかっても意味ないんだろーなー、きっと。



うむ。いまいましいことである。いいトシをして繁殖適齢期のジャニーズ所属青少年とわたりあおうとすれば、それなりにカネも勇気も必要になるのである。勇気とは恥をかく勇気、チンチンを虐める勇気である。



よ〜しわかった。そうであれば逆に繁殖適齢期のジャニーズ所属青少年たちのチンチンを勃たなくしてしまえばいいのではないか? 手越祐也(28)のヤツとか。そうすれば少しは気が晴れるというものであろう。



とはいえ、こちらは立派なオトナである。向精神薬みたいな安直な手は使いたくない。なにかないかと思って探していたら、耳の穴に指を入れてグリグリすると勃起がおさまる、というのが出てきた。なんとなく効果がありそうな気がするではないか。



いやいや、彼女とイチャイチャしているジャニーズタレントにこっそりうしろから近づいて、いきなり指を耳に突っ込めといっているのではない。ジャニーズ事務所内のタレント教育において、この秘義を伝授していただくのである。で、最近ヤリ過ぎだと思ったら少しこれで抑制しなさい、と教えるのである。なかなか紳士的な方法だと思うけれども、いかがであろう?



実際に耳に指を入れて勃起がおさまるのか? うむ。なかなか鋭い質問である。しかし申しわけないけれども、ちょっとお答えしづらい。そんな実験のためだけにバイアグラを飲んでみる気にはなれないのである。(了)




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2016年10月25日火曜日

ジャニーズのみんなは、どうして急にエッチになったのか?



ジャニーズに所属する青少年諸君のゴシップが立て続けに報じられている。事務所のタレント管理がユルんでいるとか業界での威光が薄れているとかいろいろなことがいわれている。ファンのみなさんからすれば衝撃の背信行為ということになるのであろうか。



男、私のように青年期を過ぎた男から見た場合は複雑である。羨ましいやら可哀想やら呆れるやら、いろいろな感情が湧いてきて、なんともいわくいい難い気持ちになる。いやまあ、ほんとうのところは一部を除いて、ただたいへんそうだなあという感想しかないのであるけれども、いろいろ考えているうち複雑になってしまうのである。そんなお年頃なわけである。



ジャニーズ所属タレントたちの今年のゴシップをざっくり並べてみよう。ついにジャニーズJr.まで浮上してきたところがなかなか熱い感じである。



4月:「Hey!Say!JUMP」の中島裕翔(23)が吉田羊宅(42)に7連泊。『週刊ポスト』

7月:「関ジャニ∞」大倉忠義(31)の自宅マンションに吉高由里子(28)。『フライデー』

7月:「嵐」の二宮和也(33)とフリーアナ・伊藤綾子(35)が熱愛。『女性セブン』

9月:ジャニーズ所属の3人を含む乱交で17歳少女が妊娠。『東京スポーツ』
※その後「Hey!Say!JUMP」の山田涼介(23)が“父親”であるとネット上で“特定”される

9月:「Hey!Say!JUMP」の伊野尾慧(26)が今年1月、シンガポールのホテルでAV女優の明日花キララ(28)と密会。『週刊女性』

10月:ジャニーズJr.内ユニット「Snow Man」の佐久間大介(24)と若手女優“あき”の写真やLINEのスクリーンショットが流出。『サイゾーウーマン』



こうしてオモテに出てきたケースはたぶんごくごく一部であって、そしてずっと以前からも密かな交際はたくさん行われてきたと思うのである。それはいってみれば繁殖適齢期の青少年なのであるからあたりまえのことで、制限したり禁止したりするほうが生物学的には不自然なわけである。やりたくてしかたがないのである。でもファンの手前あまりおおっぴらにもできない。ここらあたりが冒頭に書いた、可哀想に感じられる部分である。



で、ジャニーズ事務所のタレント管理という点から見れば、このゴシップの大量発生は、もしかすると男女交際禁止のルールを少しユルめたからではないのであろうか? と疑いたくもなるのである。ふりかえればジャニーズ事務所は以前はペットの飼育さえも禁止だったはずである。ペットに注がれる愛情がファンを寂しい気持ちにさせるとかなんとかで。



ところがいまやそれはむかしのお話。「Hey!Say!JUMP」の山田涼介(23)などはチワワ、トイプードル、ウサギ、ハムスター、モルモット、カメ×3と暮らしているらいし、「嵐」の稲葉雅紀(33)もヨークシャテリア×2、グレートピレニーズ、リクガメ、リス、オウム、リスザルを飼育中だそうである。山田涼介、やることが激しい。



解禁された途端に歯止めがきかなくなって追い回すのはペットにも女性に対しても同じなのか? といぶかしくもなってくる。いきなり40女の部屋に7泊!! だもんなあ。AKB48を卒業した高橋みなみ(25)でさえ3連泊だったけどなあ。とてもマネできないよなあ。余談になったけれども、ここが冒頭に述べた「羨ましい」の部分である。そんなに元気なチンチンがまずは羨ましい。



あ、それからたしかジャニーズ事務所は所属タレントがマスコミに自室を公開するのも禁止だったはずである。だけれどもこのあいだテレビを観ていたら『メレンゲの気持ち』(「日本テレビ」10月22日放送)で、「Hey!Say!JUMP」の知念侑李(22)が自室を自撮りVTRで公開していた。



いずれにしても、ジャニーズ事務所のタレント管理が以前に比べておおらかになってきていることは事実である。去年の「嵐」大野智(35)の熱愛報道への対応と、今年の二宮和也(33)と伊藤綾子(35)の熱愛報道への対応とを比較すれば、それは明らかだと思われるのである。



うむ。事務所としては異性と交際してもタレントの人気に傷がつかなければそれでいいわけである。同性でも。そこのところは相手次第の部分もあるけれども、ファン心理をどう読むかも大きなポイントになる。許される範囲なのか、許される範囲ではないのか。



ファンの年齢によってももちろんそれは変わってくる。とはいえそれぞれのファンの年齢層に従って憧れるタレント側の年齢も変わっているのであろうから、低年齢のほうは一般社会のルールに準じておけばいい。(18歳未満の男女に対する淫行は青少年保護育成条例によって禁止。13歳未満の女子に対する場合は強姦罪の適用)、つまり18歳未満のジャニーズたちは女子との交際禁止である。そんなにリキんでする話でもないけれども。



18歳以上の場合をどう読むか、である。まあ、30歳を超えて童貞というと少し頼りない感じはしてくる。実際に相模ゴム工業が2013年に行った全国アンケート調査でも、初体験年齢の平均は男女ともに20.3歳であり、童貞率は20代で40.6%、30代で9.5%である。



であるから20代半ばの男に対する一般女性の心理は、いいトシをして童貞なんて気持ち悪〜い、彼女がいたほうがあたりまえじゃな〜い、のほうにいささか傾いている、と読むべきであろう。となると、タレント管理にしてもやはり20代に入れば男女交際あるいは女遊びについては少しユルくしてやろうというのが賢明な策であろうと思われるのである。たぶんジャニーズ事務所もそう考えるようになってきたのだと思う。所属タレントたちはさらに高齢化していくわけだし。気持ち悪〜い、といわれてはたまらない。



少しユルくなった男女交際の決まりにマスコミに対するジャニーズ事務所の影響力の低下が重なって、所属タレントたちのゴシップはこれからも続々と明らかにされていくのである。今年は不倫の年といわれる。しかし同時にジャニーズ事務所の男女交際解禁の年だったかもしれないのである。そこのところ、ぜひ大野智にもう一度、試してもらいたいものである。



さて、暗黙の了解でのお話ではあるけれども、男女交際が解禁されたとなると、ジャニーズ事務所に対する男たちの視線が一気に熱くなるだろう、と、またゲスの勘繰りが働くのである。いやそっち方面の男たちではなく、女が好きな男たちである。



ジャニーズに入ればモテるゾ、やれるゾ、なのである。下品じゃのう。ともかく男子憧れの職場になるのはほぼ確実ではないか。そう。そうすると、男性アイドルが活躍するフィールドがこれまたグーンと大きくなるのである。



ジャニーズの男性アイドルたちが男性を対象とするマーケットでも大きく活躍できるようになる。たとえば、極端にいえば男性向けの恋愛指南をするTV番組みたいなものも受け入れられるようになるであろうし、ファッション、コスメ関連の仕事なども有望だ。松本潤(33)は「ジュレーム!!」と叫ぶより「密着5枚刃!!」と叫んだほうが役に立つかもしれないのである。



ああ、できるものなら私もジャニーズの青少年諸君くらいの年頃に戻りたいものである。戻っても別にモテもせず、ただ欲求のやり場に困ってウロウロするだけなのは経験済みなのである。とくにやってみたいなにかがあるわけでもない。行くも地獄、戻るも地獄。ああ、これが人生というなら酷いものである。(了)




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2016年10月24日月曜日

ジャニーズ 対 田辺エージェンシー&バーニング。開戦です



『サイゾーウーマン』(2016年10月23日配信)が、SMAPの元チーフマネージャー・飯島三智(58)からマスコミ各社に「警告書」が送られているという話を伝えていた。いまは一般人である自身の写真を使用しないようにという内容らしい。



ちょうど『日刊サイゾー』の“〜「飯島元マネジャー」の悪評とは”、という意図的な個人攻撃ともとれる記事についての文章をブログに上げたばかりだったので、おお、私も同時代を生きているのだ、シンクロニシティだ、と少し自惚れたのである。



しかし写真使用を控えてくれとの警告書が送られていると伝える『サイゾーウーマン』の記事にも、違和感がいっぱいなのである。なぜならこの記事にも飯島三智のほぼ全身写真が掲載されているのである。まー、イジメっぽい、というか、バカにしているのか? である。ジャニーズ事務所VS.個人の、圧倒的にアンバランスなチカラ関係の構図も透けて見える。



たとえばジャニーズ事務所がこうした通達を出したとして、それをそのままこんなのがきたよ〜とニュースにできるところがどれだけあるのか? というお話である。チカラのない者はいいように弄ばれる。自分の写真がこうして意思にまったく反してネットに拡散していくのである。最近の言葉でいえばデジタル・タトゥーである。いやいや飯島三智の写真がリベンジ・ポルノ並みだといっているわけではない。いやいや私は誰も弄んではいないっ!!



いわれてみれば最近、ネット上で飯島三智のご尊影を拝見することが多くなっていたような気もするのである。名前の表記のしかたも以前は「I女史」というのが一般的であったように思うけれども、近ごろでは「飯島氏」という書き方のほうが多いように思う。なんだか、かすかな雌犬の匂いを嗅ぎ取ろうと鼻をひくつかせる雄犬のようである。また例えが悪いのう。ワシはコブクロの小渕健太郎(39)ではない。



もとい、ここで書いておきたいのは、昨日のブログに上げた文章では書き切れなかった飯島三智VS.工藤静香(46)のバトル再び、というゲスの勘ぐりと、飯島三智はほんとうに芸能活動を再開させるつもりなのであろうか? の2点である。



飯島三智VS.工藤静香については、工藤静香のジャニーズ事務所内の位置を知っていただかなければピンとこないと思う。木村拓哉(43)はSMAP独立・分裂騒動のときにいち早く1人、事務所残留を宣言したその功績で経営幹部への道が開けたといわれている。しかしメリー喜多川(89)の覚えがめでたいのは木村拓哉よりもむしろ工藤静香のほうであろう、と、私はゲスっているのである。



突き放して見れば、木村拓哉は他のSMAPメンバー4人、つまり仲間を裏切った男である。以前にも、20年も前の話だけれども、1人だけ独立を画策したこともある。そんな男をギリギリのところで信用できるか、と考えれば、いくつもの修羅場を潜ってきたメリー喜多川である。おいそれとは受け容れないであろう。



それよりもメリー喜多川が注目したのは、夫婦間のイニシアチブを握り残留を説得した妻の工藤静香のほうだと思うのである。実際のところ木村拓哉、公私ともに工藤静香に依存し過ぎているといわれているらしいのである。メリー喜多川はそんな子どもみたいで頼りのない男を経営幹部としてはとらないであろう。むしろリーダー格、アタマの工藤静香のほうをとって、しかもすでに娘・藤島ジュリー景子(50)をサポートする将来の副隊長、No.2に据えている、とゲス的には考えているのである。もともと工藤静香がお気にらしいし。



その、メリー喜多川からジュリー景子への事業の継承は、いままさにおこなわれているところである。このあたりのことについては10月22日付の当ブログに詳しく書いてあるので、興味のある方はそちらもご覧いただければと思う。



で、工藤静香は飯島三智が大嫌いだといわれているのである。木村拓哉との結婚(2000年)を反対されたことが未だに尾を引いているらしいのである。今回のSMAP独立・分裂騒動のときには電話で直接「木村拓哉の人生をどうしてくれるんだ!!」と怒鳴りつけたという話まである。おお、なんともメリー喜多川好みではないか。



というわけで、飯島三智VS.工藤静香というのは、いまやジャニーズ事務所の権力に近づいた工藤静香がさっさく飯島三智潰しにとりかかっているのではないか、といういささかみみっちいお話である。写真とか実名をバラまいての飯島三智攻撃。先の『日刊サイゾー』の“〜「飯島元マネジャー」の悪評とは”、という記事も怪しい。



そういえば最近、ジャニーズ事務所のマスコミ操作が、ベッキー(32)を復帰させようと必死になればなるほど墓穴を掘ったいっときのサンミュージックくらいにヘタなのである。少し脇道に逸れるけれども、一例をご紹介したい。『リアルライブ』(2016年10月23日配信)の《“良い意味”でSMAPをブチ壊したかった木村拓哉》という記事である。



記事は《一部では、“木村拓哉は裏切り者”との見方も強いようだが、木村は“SMAP改革”を進めようとしていたようだ》としたうえで、次の談話を紹介している。



《「木村さんは、あまり人の事に口を出す性格でもなく、自らの行動をもって、メンバーを良い意味で刺激し、SMAPをまとめてきた。今年25周年目を迎えたSMAPですが、その際に木村さんはSMAPで何か新しい事にチャレンジしようとしていたようです。いわば、“良い意味でのSMAP改革”ですね」(週刊誌記者)》

《「かつてに比べると、実際にジャニーズの勢いは劣っている。そのためにも、SMAPが率先して新しい事にチャレンジし、後進のために道を切り開こうという考えもあったようです」(芸能関係者)》



これだけである。なんと。「新しい事」っていったいなんであろうか? それにはまったく触れられてもいないので、なにがになんだかまったく意味が不明の不思議な記事になっているのである。いまさらなぜこうムリをしてまで木村拓哉を持ち上げなければならないのであろうか? 逆効果でしかないけれども。



もうひとつ。この記事を配信した『リアルライブ』は「内外タイムス」を前身にもつ歴史のある企業ではある。しかし現在ではニュースサイト、記事提供サイトとしてのネット上での展開がもっぱらである。ご承知のとおり、メリー喜多川が極端なデジタル嫌いである。そのためにジャニーズ事務所はこれまでほとんどネットニュースなどのたぐいは無視してきたのである。ああ、そういえば“〜「飯島元マネジャー」の悪評とは”を掲載した『日刊サイゾー』もブログ形式のニュースサイトである。それをいまになってなぜ?



なぜムリをしてまで木村拓哉を持ち上げる? なぜネットニースにまでマスコミ操作の触手を伸ばす? うむ。この2つのなぜ? の向うに、ほらほらほらバタリアンのような工藤静香の顔、少なくとも事業継承の節目の景色が浮かんではこないであろうか?



とはいえ、いくら飯島三智のことが気に入らないからといって、いまの飯島三智、客観的には一般人である。ジャニーズ事務所の中枢に食い込んだ工藤静香がムキになって潰しにかかるまでもない、と思われるかもしれない。しかしそれも飯島三智が再び芸能界で活動するらしいとなると話は違ってくる。なっにぃ〜、あのクソババア、またノコノコ出てこようってのかあ〜、である。ヤンキーの闘争心に火が点いてしまうのである。もちろんそれだけではない。



そう、たぶん、飯島三智は芸能界に再び戻ってくるつもりである。これが今回の2つめのポイントへの回答である。それは各マスコミに送付した「警告書」の差出人として、本人の名前とともに芸能プロダクション「ケイダッシュ(K DASH)」の顧問弁護士の名前があったことから推察されるのである。



ケイダッシュといえば田辺エージェンシー直系のグループ企業である。田辺エージェンシー社長の田邊昭知(77)は芸能界のドンであり、もう1人のドン、バーニングプロダクション社長の周防郁雄(75)と仲よしなのである。つまり、飯島三智には、ほぼほぼオール全日本芸能界がついていますよ、ということなのである。有吉弘行(42)が夏目三久(32)の目の前からすごすごと尻尾を巻いて引き返すのもあたりまえの強大なケツ持ちである。



ちなみに日本の芸能界は4人のドンに牛耳られているといわれているのである。田辺エージェンシーの田邊昭知社長(77)、バーニングプロダクションの周防郁雄社長(75)、オスカープロモーションの古賀誠一社長(74)、そしてジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(85)もといメリー喜多川副社長(89)である。このなかで唯一、聖域(男性アイドル)を囲い、他を排除し続けてきたジャニーズ事務所がハブられようとしているのである。おお、話が大きくなってきたではないか。



したがって、将来のNO.2、工藤静香にとっては私怨と仕事上の立場の両方から飯島三智はどうしても潰さなければならない存在になったのである。飯島三智VS.工藤静香の反目は、16年の歳月を超えていまや日本芸能界連合VS.ジャニーズ事務所の軍団抗争にまで発展してしまったのである。



ケイダッシュの顧問弁護士との連名による今回の「警告書」は、飯島三智による工藤静香、ジャニーズ事務所に対する宣戦布告である。ただ自分の写真の使用を控えてほしいという「警告」だけなら、なにもわざわざケイダッシュの顧問弁護士にご登場いただかなくてもいいのである。だれでもいい、たとえば弘中惇一郎でもいいのである。むしろそのほうが、飯島三智、いよいよ芸能界へ復帰か? などと騒がれないですむのである。



そこをあえてケイダッシュの顧問弁護士に頼んだのには、やはり理由があるわけである。つまりこれからはじめますよ、ということ。日本芸能界、いよいよ戦争状態に突入!! である。さぞかしヤンキー工藤静香の血も騒いでおることじゃろう。これの展望については偶然、昨日(10月23日)付の記事に書いてある。そちらも読んでいただければ幸いである。



ゲス、わくわく。メディアにしても同様のはずだ。なかでもゲス的な興味をそそるのは木村拓哉のふるまいである。木刀振り回す工藤静香の後ろでなにをしでかすのであろう。あと、すぐ人質に取られそうなダメ弟のジャニー喜多川からも目が離せない。ああ、楽しい。ああ、そわそわ。生きていてよかった。(了)



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2016年10月23日日曜日

SMAP元マネ、望まなくてもいまだジャニーズの火薬庫



《SMAP“キムタク以外”独立の可能性と、糸を引く「飯島元マネジャー」の悪評とは》というタイトルの記事を、『日刊サイゾー』が2016年10月12日付で配信していた。うっかり見逃していたのであるけれども、読んでみると“悪評”部分が全体の約8割を占めるという、なかなかリキが入った書きっぷりであった。リキ、これまた古くてすまんのう。どんどんジジイが湧いてくる。



記事は、まず木村拓哉以外のSMAPメンバーが独立する可能性は、元チーフマネージャーであった飯島三智の動き次第であるとしている。そのうえで、しかし実際に独立したとしても《芸能界でこれまで通り順調にやっていけるかどうかは別の話》で、それには《飯島氏の過去の振る舞いに対して評判が悪いことも大きい》としている。ここから飯島三智への、リキむばかりであまり中身のない誹謗中傷が続く。以下ご紹介しよう。



《SMAPと長年の付き合いがある番組プロデューサーは「飯島さんほど厄介な取引相手はいなかった」と断言している。

「とにかく口出しが多い。台本から収録現場に至るまで、少しでも気に入らないことがあると、その場で変更させていました。あるバラエティ番組では、お笑い芸人の下品なネタに怒って、その場から退場させ、収録済みの部分までカットさせたほど。ドラマや映画では、台本をSMAPメンバーのキャラに合わせて書き換えまくることでも有名でした。例えば実写版の映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は、主人公のキムタクが古代進にはまったく見えない作りで、原作の世界をぶち壊し、酷評されました。あれこそ、まさに飯島さんが文句をつけまくって変えさせたからです。そういうことにウンザリしてきた人たちは、SMAPメンバーが独立して飯島さんが面倒を見たとしても、関わりたくないでしょう」》



そうかそうか。たしかに『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は酷かったし飯島三智は製作総指揮に名前を連ねていた。けれども、飯島三智ひとりのチカラで天下の東宝があそこまでグーダグダにはならないと思うのである。しかもこの発言は「番組プロデューサー」によるもので映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』のプロデューサーによるものではない。誹謗中傷は続く。



《SMAP騒動では、一部ファンがジャニーズ事務所を巨悪のように批判し、辞めた飯島氏こそ正義であるような見方をしていたりもするが、現場評は飯島氏に厳しく、別のテレビディレクターも「飯島さんは一度怒りだすと、しつこく延々と文句を言い続け、関係者みんながひたすら謝るということの繰り返しでした。仕事を与えているのはこっちなので、内心、“なんでそこまで偉そうにされなきゃいけないんだ?”と思ってました」という不満を明かした。

これもSMAP側に立てば、メンバーを守ってきた最大の功労者ではあるのだが、飯島氏がそんな女帝ぶっていられたのは、ジャニーズ事務所という巨大帝国が背後にあったからこそだ。》



おお、お言葉ではございますが「ジャニーズ事務所という巨大帝国」の「女帝」はメリー喜多川である。「女帝」は天上天下メリー喜多川ただひとり!! せっかく意向を代弁した記事を書いているのであるから、ここで間違っては台無しではないか。



つまり飯島三智は口出しが多く怒るとしつこい、やりづらかった、ということである。本人にしてみれば、そんなことをいまになってグチグチいわれても、であろう。だいたいにしてSMAPの独立・解散騒動と飯島三智の現場での評判は関係のない話である。あまりに小さい。隅of重箱である。まあこの記事、ゲスの目で判断させていただければ、飯島三智をなんとか叩いてやろうというあらかじめの魂胆の上ででっちあげられた文章に見える。なんのためにいま飯島三智を叩くのであろう?



その前に、この記事が誰に向かって書かれたのかを考えてみたい。テレビ局や広告代理店の現場の人間ではない。現場の人間であれば直接、飯島三智と仕事をした経験をもつ人物も多いであろうし、直接のかかわりはなくても評判は伝わってくる。改めて悪評を吹き込む意味はない。世間一般に向けて? 世間はもう飯島三智になど関心はない。



考えられるのは飯島三智の比較的新しくできた、おそらく芸能界以外の関係者、そして意外なところでSMAPメンバー、当の飯島三智自身に対して、くらいのものだと思う。ホントは飯島三智、業界の評判悪いんだよー、独立しようとか一緒に仕事しようとか思っているかもしれないけど、考えたほうがいいよー、なわけである。飯島三智自身に対しては、なにか企んでいるならこうやってマスコミ使って潰すよー、である。



となると、前々から噂があった木村拓哉以外のメンバーの独立→中国進出の話がいよいよ現実味を帯びてきたので、それへの牽制か? とゲスりたくもなるのである。そもそも中国への進出は飯島三智が中心となり、数年前からジャニーズ事務所として取り組んできた案件である。2011年9月にはSMAPが北京でコンサートを開き、約3万人を動員した実績もある(入場制限あり)。



飯島三智が現在、中国系の家電量販店ラオックスのPR部門に籍を置いているのもそうしたつながりからであろう。また、今年4月から山下智久が映画『解碼者(暗号解読者)』の撮影やテレビのバラエティショー出演のためなどに頻繁に中国と往き来しているけれども、これも飯島三智が開拓した仕事である。ヤリ手である。



飯島三智の手にはたいへんお金になりそうな「中国」というカードがある。爆買い終了でラオックスはいまたいへんらしいけれども、飯島三智には中国政府の要人にも太いパイプがあるらしい。そして山下智久とKis-My-Ft2というSMAP以外のタレントにも強い影響力を持ち続けている。それらを怖れた、あるいは奪おうとしたジャニーズ事務所が叩きにかかってもおかしくはないと思う。



中国での評判を落したいのに日本で、日本語で『日刊サイゾー』に書かせても遠回りし過ぎじゃね? と思われるかもしれない。しかしは動き出せば日本国内での対応もとうぜん出てくる。であるからそんなヤツと組んでいいのかー、といいたい気持ちなのであろう。



だとすると、やはり国内でもなんらかの動きがあるのであろうか? そういえば飯島三智は今年8月14日にSMAPの年内解散が正式に発表される前後から活動を活発化させているという話がある。しかし実際に調べてみると、それぞれ一連の騒動の後始末を連想させるもので特別キナ臭い印象のものはない。だいたい以下のようなものだ。



◆7月下旬:電通とつながりのあるキャスティング会社の関係者と接触
◆8月17日:7月末に渋谷のホテルのガーデンラウンジで田辺エージェンシー社長・田邊昭知と接触していたと『週刊新潮』が報道
◆8月18日:日本テレビ本社を訪問。『ナカイの窓』プロデューサーらに挨拶
◆8月18日: Kis-My-Ft2の玉森裕太と都内のホテルの高級中華料理店で接触していたと『FRIDAY』が報道



まあ注目されるのは、8月18日の『FRIDAY』の報道以降、Kis-My-Ft2の玉森裕太と藤ヶ谷太輔(29)の露出度に大きな差が出ていることに思わずニガ笑い、程度のことである。飯島三智、動いていないように見える。



ああそうか。仮に飯島三智自身にその気はなくても、飯島三智を担ごうとする者は確実に存在しているのである。なんといっても、中国との強力なコネクションとSMAPメンバーをはじめジャニーズ所属タレントへの強い影響力があるのである。業界の人間にしてみれば金のニオイがプンプンするはずである。プンプン!! (byさとう珠緒、43)



たとえば、これまでジャニーズ事務所に煮え湯を飲まされ続けてきたプロダクションである。あるいはジャニーズ事務所の一極支配に嫌気がさして、対抗する第二極の誕生を願っているテレビ局、映画製作会社、広告代理店、関連業者。飯島三智が腰を上げ、具体的なビジョンが練られれば、大挙参集する可能性は十分にある。



しかもタイミングがいいというのか悪いというのか、いまジャニーズ事務所は世代交代の真っ最中なのである。ガバナンスがゆるみ、求心力が衰えている。おそらくこの状態は来年いっぱいは続くであろう。このタイミングで飯島三智を中心とした第2勢力が実際に動きはじめれば、タレント、スタッフのジャニーズ事務所からの大量離脱も起こり得るであろう。ジャニーズにとって、というか後継者、藤島ジュリー景子にとっては最悪・最恐のシナリオである。



飯島三智はこれまで漠然と考えていたよりも、ずっとずっと大きな存在なのである。『日刊サイゾー』の記事は、そんな飯島三智に対するジャニーズ事務所の怯えの表れなのかもしれない、と私はゲスる。恐怖に脅えて闇雲に打つ鉄砲みたいなものである。飯島三智の具体的な動きが見えないのであるから、とりあえずはそういうことにしておこう。鉄砲。古いのう。なんとかならんかのう。(了)





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2016年10月22日土曜日

だから木村拓哉は工藤静香よりも下に見られる。幹部に抜擢もなし



『週刊実話』が2016年10月20日と21日の2日に分けて《橋下徹、小池百合子が目の敵にする“裏切者”木村拓哉》という記事を配信している。読んでみれば、それ自体は橋下徹(47)、小池百合子(64)ともに“ビストロSMAP”(「SMAP×SMAP」フジテレビ)に出演したときに、木村拓哉(43)につれなかった、というだけの話である。



それでも、ついにキムタク叩きに『週刊実話』も参戦である。政治家までもがそんなに激しくキムタクを嫌っているのであろうか? 10月20日付の記事にはこう書いている。



《実は、魑魅魍魎が蠢く政界でも木村の不人気ぶりは静かに、深~く、そして確実に浸透している》



で、小池百合子はキムタクが調理したラーメンを見るなり「食品サンプルみたい」といったそうなのである。実際にオンエアを観ていないのでそれがどんなニュアンスだったのかはよくわからない。しかし記事によるとけっこう緊迫した空気だったようなのである。



《「周囲は固まりましたよ。だって料理は9割が完成されていて、残り1割をメンバーが調理するだけ。その点を上手い表現で木村だけをターゲットに皮肉ったからです。木村は目が泳ぎ、焦りまくっていましたが、気を取り直し『ちょっとかじってみてください』と試食を促した。だが、小池都知事は大してリアクションを取らずに草なぎの餃子を食べ『イケますね』と笑顔でベタ褒めしたんです。プライドの高い木村が再びラーメンを勧めると『ちょっと待ってよ』とピシャリ。極め付けはラーメンを食べた小池都知事がふと周りを見渡し『SMAPに見られながらラーメン食べるのって滅多にない』と一言。解散騒動に対する嫌味のように聞こえたんです。その瞬間、木村のイラッとした顔がアップになった」(番組制作関係者)》



なんだかまあ、どこかの雰囲気の悪い中学校の昼休みみたいな光景である。微妙な話ではあるけれども、政治家は皮肉やイヤミを言葉に潜り込ませたり、言外のメッセージを発したりするのが実に巧みな人たちである。そうした面での小池百合子のスキルの高さは十分に伝わってくる。



性格の違いからだろうか、橋下徹のキムタク忌避はもっとわかりやすい。日が替わって21日付の『週刊実話』によるとこうである。



《「SMAP解散騒動以来、木村を毛嫌いする政治家はかなりいます。最近では前大阪府知事&市長だった橋下徹氏(47)もダメなようです。橋下氏も『SMAP×SMAP』に出演した際に他のメンバーと談笑していたにも関わらず、木村を露骨に避けていた。最後に大阪のガラス工芸品である“天満切子”をメンバーにプレゼントした。ケンカをしないで、このグラスでまたメンバー同士で酒でも飲んでというメッセージが込められていたそうです。最後、スタジオでSMAPメンバーが橋下氏を見送る際、1人1人と握手を交わしていたが、木村だけは目も合わさなかったんです」(フジテレビ関係者)》



あらら、キムタクも挨拶をシカトとは大人げない。それにしても激しく嫌われたものである。さらに『週刊実話』は“政界関係者”の話として、首相の安倍晋三(62)からも嫌われていると伝えている。



《「安倍晋三総理も“キムタクNO”だといいます。解散騒動以降、大手広告代理店から2020年東京五輪や、他の政府広報系のイメージキャラクターとして名前が挙がった際、NGを出したという怪情報まで流れています」》



政界でのキムタク不人気が、ついに仕事にまで影響を及ぼしはじめているというわけである。どうしてそこまで嫌われなければならないのであろうか? 腹芸の得意な政治家が個人的な好き嫌いをはっきりと表に出すというのはよほどのことである。これにも『週刊実話』は“政界関係者”の話としてこう書いている。



《「政治家個人が最後に頼みとするのは仲間の絆。それを裏切ったら信用されるはずがない。しかも、好感度がダダ滑りの木村を擁護しても人気商売の政治家にしてみたら何のメリットもない。むしろマイナス面の方が大きいんです」》



で、《以前はSMAPの大ファンだったという小池都知事。先のSMAP解散騒動で木村のことが一転嫌いになったというのだ》ということも起こるのらしい。そんなことをいえば小池百合子だって日本新党→新進党→自由党→保守党→自由民主党と所属政党を変えた“政界渡り鳥”ではないか。裏切り者と憤っている方々も多いはずである。まあ、だからこそ裏切りを見せつけられるのがイヤだという気持ちのあり方もわからないでもない。



おお、この21日付の記事の最後にはさらにこんなことまで書いてある。



《木村の不人気ぶりは、もはや留まるところを知らないようだ。


 「バラエティー共演を切望していたマツコ・デラックスからスケジュールを理由にNGを喰らってしまった。本音は木村と共演することで自分の好感度を下げたくないということ。来年1月からスタートする日曜劇場『Get Ready!!(仮題)』(TBS系)もまったく盛り上がらない。相手役の女性は台湾出身の女優を連れて来る方向のようです」(ドラマ関係者)》



マツコ・デラックス、白米は食えるがキムタクは食えないのである。同じ高校の同級生だったというとびきりの話題を解禁する予定だったはずなのに。しかも、ドラマの相手役候補の女優に断られ続けて(一説によると13人!!)台湾出身の女優を連れてくるとは、ああ、なんという帝国主義的発想であろうか。キムタクにとってもトラウマレベルの屈辱であろう。引用した文章の最後が「(トラウマ関係者)」に見える。



しかしキムタクの不人気は実はこれだけではないのである。意外かもしれないけれども、ジャニーズ事務所の女帝、メリー喜多川(89)もキムタクを100%信用しているわけでは決してないのである。ふつうに考えていただきたい。土壇場で仲間を裏切って自分のほうに寝返ったようすをまざまざと見せつけられて、あなたはその男を100%信用できるだろうか? 私ならNO! である。しかもキムタクには前科がある。



『週刊女性PRIME』(2016年10月19日配信)に、いまや『バイキング』(フジテレビ)のセミレギュラー、元『週刊文春』記者の中村竜太郎(52)のインタビューが掲載されている。かつてメリー喜多川に「殴るぞ!!」と恫喝された男である。そこにこんなくだりがある。



《--目の敵にされていますね。
「僕は、木村拓哉のSMAPからの独立を報じたこともありましたからね。これも1996年のことです。当時、キムタクはSMAPで図抜けて人気があったから、独立しようとしたんですよね。

 お父さんが川島織物という会社に勤めていたんですけど、キムタクの写真集を川島織物の子会社から出したんですよ。実際にそういう具体的な動きがあったものだから、本当に芯を食ったようなことを書いたんです。

 そしたら記事が出た途端、キムタクがテレビ番組に突然現れ、どこの雑誌かは名指ししないものの、私が書いた記事は間違っているというようなことを長々と説明。そんなこともありました」

--今年の12月31日に解散するSMAP内の軋轢は、その頃からすでに生じていたのでしょうか?

「発端はここから始まっていたんでしょうね。キムタクは独立もしようとしたし、結婚もした。だけど、香取クンも稲垣クンもそれぞれお付き合いしていた人たちと本気で結婚しようと思っていたのに、許されなかった。

だから今回のSMAP解散騒動も、突発的に飯島さんに可愛がられていた香取クンがクーデターを起こしたわけではないと思うんですよね。長年にわたる小さな切り傷の積み重ねが、大きな溝になっていったんじゃないでしょうか」》



まあまあまあ、たいへんだわよ。SMAPは20年前からヒビが入って15年前に壊れた、ということになるだわよ。しかもその2つともキムタクの行動が原因。そうするときっと他の4人は紅白歌合戦には意地でも出場しないわよねえ。キムタクが大河ドラマに主演する条件らしいもの。



そんなわけでメリー喜多川から見ればキムタクは裏切りの常習犯なわけである。信用できない。しかし、SMAPの独立を阻止したという功績は認めてやらなければいけないし、論功行賞をはっきりと事務所内にも示しておく必要がある。で、キムタクは将来の経営幹部という話にもなっている。



とはいっても実際を見れば、キムタクが事務所離脱を踏みとどまったのは、生活の安定を重視した妻・工藤静香(46)の説得によってなのである。工藤静香の説得がなければ、キムタクはまた事務所を裏切っていた可能性、大なのである。メリー喜多川から見れば。そして論功行賞を与えるならキムタクよりもむしろ静香であろう、と。さらにまた、キムタクとの結婚を直訴にきたときからあのコ、工藤静香はいい根性してたわよ、となったのであろうと思うのである。



以前にも書いたことがあるけれども、ジャニーズ事務所は女が動かしている事務所である。女帝・メリー喜多川の経営手腕を土台に、娘・藤島ジュリー景子(50)、すでに退社したSMAPの元チーフマネージャー・飯島三智(58)、弟のジャニー喜多川(84、明日23日で85)までも含めて、すべて“女”の感性で男性アイドルをつくりあげてきた。



そして目の前にはジュリー景子への世代交代という喫緊の課題がある。ジュリー景子時代を片腕として支えてくれる腹心の部下が絶対に必要なのである。しかもそれは女であるほうが望ましい。そのほうがジュリー景子としても御しやすい。となると、もう工藤静香しかいないのである。メリー喜多川の超ワンマン、身内重視の経営のおかげで事務所内に人が育っていない。



その点、工藤静香なら芸能活動の実績があり、芸能界のしきたりなどにも詳しい。ヤンキー気質というのも鉄火肌のメリー喜多川には好ましい。当面はキムタクとセットという扱いにして、うるさい世間の目を逃れておこう。——— たぶん間違っていないと思う。



キムタク。芸能界で、また政治家からもフルボッコにされて、さらに妻にも先を越されてしまったのである。ここまでくると哀れを通り越してイタい、というか、人生大惨事である。すべて身から出たサビ、金に困らないだけまだまだマシではあるけれども。ああ、そういえば最近の激痩せもそんなこんなの心労のせいかもしれない。



僭越ながらここでアドバイスをひとつさせていただきたい。キムタク、ここらで思い切ってもうひとつのキャラクターイメージをつくってしまったほうがいいような気がするのである。国民的アイドル+国民的嫌われ者、キムタク+Nasty TAKUYA。国民的嫌われ者・ Nasty TAKUYAだけでは厳しいかもしれないけれども、上手く使い分けられればおもしろいことになると思うのである。



ああ、それにしてもそれをやり切るだけの時間、枠をどこのスポンサーがつくってくれるか、という話しになるだわよ、結局。どうしてもやりたければ奥さんに泣きつくしかないんだろうなあ。惨劇はさらに深刻になるけれども。いままできちんと腰を据えて生きてこなかったバチだわねえ。人のことはいえないんだけれども。(了)



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2016年10月21日金曜日

週刊現代に被害女性が告発!! 高畑裕太、絶体絶命!!!!



『週刊現代』(10月29日号・14日発売)に、高畑裕太(23)による「強姦致傷事件」の「被害者女性」のインタビューが掲載されている。弁護を担当した「弁護士法人法律事務所ヒロナカ 」所属の弁護士から出された「高畑裕太さん事件についての弁護人の説明」や、おそらくは世間一般がこの事件に漠然と抱いているイメージに対して激しく反駁する内容である。



また引きで申しわけないけれども、『Smart FLASH』(2016年10月19日配信)から一部をご紹介しよう。



《たとえば、高畑が供述している「エレベーターでのキス」について、「キスをしたなんて絶対にない。そもそも私はエレベーターに一緒に乗っていません」とAさんは否定する。

「ベッドに押し倒されると、すぐ耳元で、『脱げ』と低く凄みのある声で言われました」「加害者(高畑のことをAさんはこう呼ぶ)は、避妊具もつけずに性行為に及んで……。私は、『やめてください』と訴え続けましたが、『いいから黙れ』と脅すように言われました」

Aさんの告白を読む限り、181cmの大柄な高畑が力ずくで彼女と関係を持ったとしか取れない。

本誌はAさんの代理人である弁護士に連絡を取ったが、「週刊現代に書かれているとおりです」とのことだった》



『アサ芸plus』(2016年10月19日配信)の記事からもご紹介しておく。



《「14日に発売された『週刊現代』に、被害女性と、代理人を務める弁護士が同席の下で行われたインタビューが掲載されました。記事によると女性は、9月の『週刊文春』に掲載された、高畑と一緒にエレベーターに乗ったという、“合意”と受け止められるような行動は一切なかったと反論。彼女は高畑に頼まれ、歯ブラシを届けるために1人で部屋に向かい、ドアを開けた瞬間、強引に引きずり込まれたと話しています」(芸能記者)

また高畑側の言い分に依拠しているという「週刊文春」の記事では、当日の女性の服装は、エプロン姿にジーパンと記載されていた。しかし、今回女性は「勤務中にジーパンはありえない」とし、警察に提出したという当日の制服写真を証拠として掲載。「週刊文春」の記事が、いかに信憑性に乏しいものだったかを訴えた。

また当日の高畑の行動により、女性は取り返しのつかない傷を負ったという。

「当初、高畑の弁護士側の主張では『抵抗はされなかった』としていましたが、女性によるとベッドに押し倒された際、必死に抵抗したそうです。さらに彼女は行為を逃れるために『生理中だから』ととっさに嘘をついたとのこと。しかし高畑の衝動は収まらず、『咥えろ』と言われ頭をつかまれたり、避妊具も付けつずに生行為に及び、『出していいだろ。生理中だったら大丈夫だろう』と、そのまま中に出されてしまったとも告白。その時の心情について女性は『怒りを通り越した絶望』『思い出すと怖くて今でも身体が震えます』と苦しみの気持ちを話しています」(前出・芸能記者)》



で、これについての「弁護士法人法律事務所ヒロナカ 」所属の弁護人の見解は

《「当方が把握している事実関係とは異なる点も多々ありますが」「女性のお話によっても、このような明らかな暴行や脅迫は認められないものと認識しています」とコメントしている》(「Smart FLASH」)

なのだそうである。ムチャクチャである。「女性のお話によっても、このような明らかな暴行や脅迫は認められないものと認識しています」というけれども、“このような明らかな暴行や脅迫”は、その“女性のお話によって”語られているのである。女性が話しているにもかかわらずそんなことはなかったというのであれば、女性がウソをついていることになる。それしか落しどころがない。



結論から先にいってしまうと、今回の件がこれほどまでにもつれてしまった原因は、「弁護士法人法律事務所ヒロナカ」所属弁護士による世論誘導の企てにあると思う。前述の、高畑裕太の不起訴が決定し釈放された9月9日に間髪を入れず発表された「高畑裕太さん事件についての弁護人の説明」である。



これも不思議な文章である。本文全6段のうち、前半部分の3段はまったくの一般論である。要するに半分はお飾り。で、お飾りというのは貧弱な中身を隠すためによく施されるのである。とりあえず全文を掲載しておくので、担当弁護士の主張だけをお知りになりたい方は前半3段は飛ばして、担当弁護士の思惑にもお付き合いしてみましょうという方は全文をお読みいただきたい。



ちなみにこの文書は高畑淳子が所属し、取締役を務める「青年座」ではなく、関連会社の「青年座映画放送」のホームページに、9月9日の段階ですでに掲出されていたものである(「デイリースポーツ」2016年9月9日配信)。現在は削除されているけれども、私も確認している。



文書の署名(2名の担当弁護士)に添えられた押印が朱あざやかであったから、その画像は原本からのものであることがわかった。さすが「弁護士法人法律事務所ヒロナカ」、クライアントオリエンテッド、お客さま思いである。



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高畑裕太さん事件についての弁護人の説明

今回、高畑裕太さんが不起訴・釈放となりました。

これには、被害者とされた女性との示談成立が考慮されたことは事実と思います。しかし、ご存じの通り、強姦致傷罪は被害者の告訴がなくても起訴できる重大犯罪であり、悪質性が低いとか、犯罪の成立が疑わしいなどの事情が無い限り、起訴は免れません。お金を払えば勘弁してもらえるなどという簡単なものではありません。

一般論として、当初は、合意のもとに性行為が始まっても、強姦になる場合があります。すなわち、途中で、女性の方が拒否した場合に、その後の態様によっては強姦罪になる場合もあります。

このような場合には、男性の方に、女性の拒否の意思が伝わったかどうかという問題があります。伝わっていなければ、故意がないので犯罪にはなりません。もっとも、このようなタイプではなく、当初から、脅迫や暴力を用いて女性が抵抗出来ない状態にして、無理矢理性行為を行うタイプの事件があり、これは明らかに強姦罪が成立します。違法性の顕著な悪質な強姦罪と言えます。

私どもは高畑裕太さんの話は繰り返し聞いていますが、他の関係者の話は聞くことはできませんでしたので、事実関係を解明することはできておりません。

しかしながら、知り得た事実関係に照らせば、高畑裕太さんの方では合意があるものと思っていた可能性が高く、少なくとも、逮捕時報道にあるような電話で「部屋に歯ブラシきて」と呼びつけていきなり引きずり込んだ、などという事実はなかったと考えております。

つまり、先ほど述べたような、違法性の顕著な悪質な事件ではなかったし、仮に起訴されて裁判になっていれば、無罪主張をしたと思われる事件であります。以上のこともあり、不起訴という結論に至ったと考えております。

※高畑裕太さんは心身共に不調を来していることから、しばらくの間入院されるということです。報道関係者の皆様におかれましては、上記の内容を鑑み、過度な報道は慎んで頂きますようお願い申し上げます

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今回『週刊現代』に掲載された「被害者女性」のインタビューでの発言とまったく食い違っているのである。しかし担当弁護士が高畑裕太から「知り得た事実関係」がどのようなものであるのかがわからないので、直接的に検証する方法はない。一つひとつ傍証を積み上げて推論するしかない。いくつかの疑問に答えるカタチで考えていきたい。



◎「被害者女性」はなぜ『週刊現代』のインタビューを受けたのか?

インタビューは、9月9日に不起訴処分が決定してから約1ヵ月、事件そのものからは約50日のタイミングで行われている。この間さまざまな報道があり、ハニートラップ説までまことしやかに囁かれる状況があった。そうした不名誉を回復したいと考えての行動だと考えれば、理由としてもタイミングとしても納得できる。



◎なぜ「弁護士法人法律事務所ヒロナカ」は「被害者女性」の発言に積極的に反論しようとしないのか?

《しかしながら、知り得た事実関係に照らせば、高畑裕太さんの方では合意があるものと思っていた可能性が高く、少なくとも、逮捕時報道にあるような電話で「部屋に歯ブラシきて」と呼びつけていきなり引きずり込んだ、などという事実はなかったと考えております》

「高畑裕太さん事件についての弁護人の説明」文書のこの核心部分がウソだといわれているのである。また、これまでの「弁護士法人法律事務所ヒロナカ」のメディア対応の実績を考えれば、取材に答えて簡単な認識を示しただけというのも腑に落ちない。いつもと同じであれば、さっそく『週刊現代』なり「被害者女性」なりに抗議しているはずである。それがクライアントの利益を守ることにもなる。

しかもその簡単な認識であるけれども、「女性のお話によっても、このような明らかな暴行や脅迫は認められないものと認識しています」と、非合理的で、ただがむしゃらな子どものようにいい張っているだけというのは、いささか異様な感じさえする。だからそうなんだってば!!



◎物的な証拠はまったく残っていないのか?

客室に2人で一緒に上がっていったのかそれとも別々に上がっていったのかを明らかにする証拠。たとえば現場となったホテルのエレベーター、ホール、受付、廊下などに防犯カメラは設置されていなかったのであろうか? エレベーターの作動記録、客室のドアの開閉記録は?



◎「被害者女性」によれば事件当日はホテルの「制服」を着用していたのに、それがなぜ『週刊文春』では「エプロン姿にジーパン」となったのか?

『週刊文春』の記事は高畑裕太の証言にもとづいているとされる。とすると高畑裕太の当日の記憶は、案外あやふやなものなのかもしれない。8月23日未明に事件が起きたその前日、22日の夕方から夜にかけて高畑裕太は映画の撮影スタッフとともに飲食店2軒に立ち寄っている。

1軒目の居酒屋(映像で見るとたぶん店主)の話によると、滞店時間は「8時過ぎから11時くらい」であり、「最初はビール飲んでそれからウーロンハイ、ハイボール」を飲んでいたそうである。さらにこのあとホテルに帰るまでにバーにも寄っている。深酒するには十分である。事件が起きたのは午前2時ごろから同24分ごろとされている。



◎今回なぜ「弁護士法人法律事務所ヒロナカ 」の代表弁護士である弘中惇一郎(70)は登場しなかったのか?

今回の事件を担当したのは、序列的には弘中惇一郎を含め在籍している6人の弁護士のうち、下から数えて1番目と2番目の2人である。ともに30代前半だと思われる。

弘中惇一郎、たとえば2010年12月に麻木久仁子(53)が大桃美代子(51)に過去の不倫を暴露されたときにも、その釈明記者会見に付き添った男なのである。すこぶる面倒見がいいはずなのである。今回はどうして他の弁護士に任せたのであろう? またそこで担当に下っ端2人を選んだのにも、それなりの理由があるはずである。まあ、いいがかりといえばいいがかりであるけれども。

『週刊文春』(2016年9月22日号)によれば、「事件直後、高畑サイドは『のぞみ総合法律事務所』にマスコミ対策も含め、相談を持ちかけたけれども、タイミングが合わず契約しなかった。その後、高畑さんが頼ったのが“無罪請負人”として知られる弘中惇一郎弁護士率いる『法律事務所ヒロナカ』だったのです」という経緯があったらしい。

「のぞみ総合法律事務所」といえば、ジャニーズ事務所やバーニングプロダクションの顧問弁護士である矢田次男が代表を務める事務所である。



さてさて、ここからは推論である。高畑裕太は、やはり強姦致傷事件を起こしてしまったのである。「被害者女性」は、ふたたび世間から注視されることを承知のうえで『週刊現代』のインタビューに応じているのである。そうとうな決意である。そうまでして名誉回復にかけているのである。示談が済んでいるのであるから、わざわざ金にもならないウソをいいに出てくるわけがない。



事件当時、高畑裕太はおそらく泥酔していたのであろう。「被害者女性」の服装を勘違いし、また「被害者女性」が出ていったあと、そのままベッドで熟睡している。であるから、強姦であったか合意のうえであったかもたぶん記憶として曖昧なのであろうと思う。しかし性交した記憶はあるので「女性を見て欲求を抑えられなかった。やったことは認めるが、企てていたわけではない」(「産経ニュース」2016年8月23日配信)という供述になったのであろう。



高畑裕太としてはここで記憶を整理してきちんと供述しなければならないのだけれども、どうもはっきりしなかったのであろう。担当弁護士からいろいろな可能性が示唆される。ほんとうは向うのほうから誘われたんじゃないの? といわれればそんな気にもなる。はっきりしない。



母親の高畑淳子(62)は息子の無実を信じたい。無実ではなくても無実同様にしたい。それは事件のことを直接息子と話し合えるようになったときに、おそらくクチをついて出たはずだ。あなたほんとうは乱暴なんかしていないんじゃない? そんな子じゃないもの。そして裕太の気持ちもなんとなくそちらに傾いていく。釈放直後の報道陣に挑みかかるような目付きがそれを物語っているように思う。



おそらく高畑淳子は「弁護士法人法律事務所ヒロナカ 」に対しても、息子裕太の芸能人としてのイメージができるだけ毀損されないで済むようなんらかの手を打つべく、非常に強く要請していたのだと思う。しかし客観的に見れば状況は圧倒的に不利である。「のぞみ総合法律事務所」が契約に到らなかったのも、タイミングが合わなかったからではなくて、そもそも高畑淳子・裕太からの要請が無理筋だったからではないのか?



高畑淳子・裕太からの依頼を受けた弘中惇一郎にしても、かなり難しい案件であることはすぐに見て取れる。それで自分は表に出ずに若手2人が担当することを条件に引き受けたのではないのであろうか。もちろん適宜指導はする、として。ああ、若い女性弁護士が担当することで「違法性の顕著な悪質な事件ではなかった」ことをより強く印象づける狙いもあったのかもしれない。まあ、ゲスの勘繰りではあるけれども。



若い2人の弁護士にしてみれば、「のぞみ総合法律事務所」をある意味で凌駕したと誇れる実績を残すチャンスである。で、ついつい力を入れて頑張りすぎたのである。具体的には「高畑裕太さん事件についての弁護人の説明」文書と、できるだけはやく不起訴相当の結論を出させることである。



できるだけ早く不起訴相当の結論を出させるには、まずは示談を成立させることである。で、ここに全力を投入したのである。そして被害者とされている女性はこの件について、法廷ではプライバシーが傷つけられる不安もあるので、とかなんとかで、仮に立件されても検察に協力するつもりはない、ということを伝えたのである。ゲスの勘繰りであるけれども。



そんなこんなで十分な捜査が行われる前に不起訴相当の結論が導き出されたのではないか、とゲスゲスしているわけである。で、担当弁護士としてはここまでで切り上げておけばよかったのである。しかし、つい力が入りすぎて「高畑裕太さん事件についての弁護人の説明」なる文書まで公開してしまったのである。おかげでただいま現在、ガシガシと2つ並べて墓穴を掘っているのである。功名心にはやったあまりの失態である。



しかし、そもそもの元凶は、いうまでもなく高畑淳子である。ああ、その前に息子の裕太がいるけれども。ともかく、いくら泣いても喚いても金を積んでもムリなものはムリ。罪は償わなければならない。



一説によると、高畑裕太は今後、母親・高畑淳子が取締役を務める青年座の所属になるそうである。すべては一から十まで、なんとか息子を救いたいと願う親心からの行動である。あるけれども、今度は青年座まで巻き添えにするのである。あまりにも愚かである。



記憶を創り、自分は無実だといいたげな息子と、その息子を溺愛するあまりに逸脱しいていく母親の姿には、申しわけないけれども不吉な空気しか感じられないのである。背筋が寒くなる。(了)



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2016年10月20日木曜日

街の事件。浦安市、門真市で再び、そして私の住む街で……



大阪府門真市で2016年10月19日、侵入してきた男に刺されるなどして家族4人が死傷する事件が起きた。門真市といえば昨年12月29日に殺人、死体遺棄・損壊事件が起こっている。いわゆるバラバラ殺人事件である。この2つの事件が起こった現場を地図で確認すると、直線距離で1.5㎞も離れていない。



さらに家族4人死傷事件で逮捕された容疑者は現場近くに住んでいたし、バラバラ殺人事件では、遺体の一部が隠されていた第2の現場が、これもまたすぐ近くにある。近隣にお住まいの方々の不安はたいへんなものであろうとお察し申し上げる。



それで思い出したというわけでもないのであるけれども、私の住んでいる街でも最近、不可解で不気味な現象が起きているのである。昼食の時間帯になると毎日、南の方角から60代〜70代とおぼしきオバサンたちがゾロゾロと現れるのである。



みなさん測ったように150㎝台前半とおぼしき低身長で、小太り。リュックあるいは大きな手提げバックを携えている。身なりはそれほど裕福そうには見えない。そしてみなさん、たいへん申しわけないけれども、正直申し上げてなにを考えているのかちょっとわからないくらいのブスなのである。



オバさんたちは例外なく4人連れか5人連れで、歩道に横に広がりさかんに何事かを喋り合いながらやってくる。よく見るとシワがなんとなく楽しそうにも見える。ただやはり、近くまで迫っているそうしたオバサンたちの集団にふと気付いたときには少しギョっとするのである。



あっちにもオバサン、こっちにもオバサン。あんなオバサンやこんなオバサンにもたぶん旦那さんや子どもさんがいて、毎日飯を食い、テレビを見、口喧嘩なんかもして夜になったら寝て、ということを繰り返しているのだと思うと、いささか気が遠くなりかけたりもするのである。



で、あるとき、意を決してそのオバさんたちがどこからやってくるのかを突き止めることにしたのである。オバサンたちを引き寄せる吸引力の正体を、この目で確認してやるのである。いやいやオバサンたちは引き寄せられているとは限らないのである。逆になにかから放出されているかもしれないのである。空飛ぶ円盤だったらスゴいだろうなあ。



というわけで、ある日のお昼時、歩道を流れてくるオバサンたちの群れに逆らって南へ向かったのである。南の方角はほぼ住宅街で、道なりにどこまでも進むと市の境界になっている山々に行き当たる。もちろんオバサンたちがそんなに遠く山の向うから歩いてくるとは考えられないので、住宅街のなかに何かがあるはずなのである。しかし記憶にはない。



ほどなく、気のせいなのかもしれないけれども、奇妙なことに気がついたのである。オバサンたち、ほとんどこちらの顔を見ないのである。ふつう仲間と歩道をほぼ占領するように歩いていて正面から誰かがやってくれば、まずは顔を見て会釈のひとつもしつつ進路を譲り合うものだと思うのだけれども、こちらに顔を向けさえしないのである。しかしだからといって進路を塞ぐわけでもなく、するりと通り抜けていく。



ほどなく、オバサンたちは100mほど先のピザハットと理容室アダムとのあいだの小路から出てきていることがわかった。で、その角までいってようやく確認できたのであるけれども、いま歩いてきた表通りから30mほど入ったところに、まったく気づかないあいだに地区の文化センターが新築されていたのである。せっかく区民向けの月報を配布してくれているのにロクに目を通していないのでこんなことになるのである。ピンク色の外壁がオバちゃんたちにまったく似合わないのである。



なるほど、玄関ホールの奥に掲出されている予定表によると、大小の体育館、いくつかの実習室、和室、会議室それぞれで、いわゆる文化教室が開かれているのであった。小さなオバサンたちは、それぞれどこかの教室に所属しているのである。置いてあったチラシによると、ほとんどの教室が無料なのである。週に何度も利用しているオバサンもいるに違いない。



疑問は解決、不安は解消したのである。ふむ。しかし、である。オジサンたちはどこへいったのであろう? ここまでまったく出会わなかったオジサンたちは、オバサンが地区の文化センターで習いごとに興じているあいだ、いったいどこでなにをしているのであろう? お家でテレビか病院の待合室か、それともどこかの公園のベンチか。



それにオバサンのなかにも人付き合いが苦手、嫌い、という人もいるはずである。そういうオバサンもまたお家でテレビか病院の待合室か、それともどこかの公園のベンチか、はたまたスーパーか百貨店か、なのであろうか?



そんなことを考えていると、なんというのか、地区の文化センターに通っているオバサンたちも含め、とても孤独な印象を抱いてしまうのである。たぶん勝手な思い込み、センチメンタリズムであろう。きっと私の将来は行き倒れ、正確には行旅死亡人に違いないと思っているのでそう感じるのだ。



いや、それにしても、漠然とした話が延々で恐縮だけれども、いまの世の中、生活や時間の厚みが薄過ぎるのではないか、と思うのである。人と人との因果というものが、わずかな糸でしか繋がっていないような気がする。かつてそれは縦に横に織り合わさって1枚の分厚い布のように広がっていたはずである。それは面倒くさくてうるさくてうっとうしくて、あまり居心地のいいものではなかったりするけれども、人間はそういうなかで生きるもののように思うのである。人のことはいえないけれども。



門真市で、おそらくは面識もない一家4人を死傷させた24歳の男は16歳ごろから自宅にひきこもっていたという。その事件の前日の18日、千葉県浦安市で男女3人に無差別に斬りつけて逮捕された32歳の女にも通院歴があり、事件を起こした日の朝には、血が付着したタオルの写真とともに以下の文章をアップしていた。



「リストカットとか云うヤツですか…。アレ、ヤっちゃいました。だって、仕方ないじゃないですか。誰かに当たって逮捕されるより、物を壊して後悔するより、自分傷付けた方が、一番平穏なんですよ」(「東スポWeb」2016年10月19日配信)



あまりに薄く、脆く、寒々しい。あんなオバサンやこんなオバサンにもたぶん旦那さんや子どもさんがいて、毎日飯を食い、テレビを見、口喧嘩なんかもして夜になったら寝て、ということを繰り返しているのだと思うと、いささか気が遠くなりかけたりもする、などとエラそうに斜に構えていてはいけないのである。生活と時間に厚みを。
犠牲になられた方々のご冥福、一日も早いご回復をお祈りする。(了)




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2016年10月19日水曜日

ジャニーズ事務所のユルみは、ジュリー景子への世代交代の証



「かげりはじめたジャニーズ事務所の威厳と影響力」みたいなタイトルのネットニュースをときどき見かけるようになった。そこで扱われているのは、たとえば今年4月、Hey! Say! JUMPの中島裕翔(23)を自宅に7連泊させた吉田羊(42)がまだピンピン生きている、とか、木村拓哉(43)が主演する予定のTVドラマではなんと候補に上がった女優13人に次々に逃げられて相手役が決まらない、とかいう話である。



たしかに最近のジャニーズ事務所は少しようすがおかしい。以前であればとうぜん干されてしかるべき吉田羊の場合などは逆に仕事が増えている感じさえする。中島裕翔お疲れさま!! な感じである。ジャニーズ事務所にいったいなにがあったのであろう? 大方の見方は、SMAPの解散決定に到るまでのゴタゴタによる事務所全体のお疲れ、加えてメリー喜多川(89)の高齢からくる気力の衰え、といったところだと思う。



しかしほんとうに、そんないってみれば騒動の余波、自然ななりゆきだけで、わずか1年間にも満たないあいだにこれほど目に見えてパワーダウンしていくものなのであろうか? そうだよ、といわれればそれまでだけれども、やはりなにかしらもっとはっきりとしたきっかけ、原因があるようにも思われるのである。



そしてそれはつまり、「ジャニー喜多川・完全ハブり作戦の完了」と「藤島ジュリー景子体制への移行」だと睨んだのである。「ジャニー喜多川の完全ハブり」、ハブッたのはもちろんメリー喜多川と藤島ジュリー景子の母娘タッグである。



もののついでの書き方ではあるが、すでに「来年、ジャニー喜多川社長の退任が、既定路線になっている」(「ビジネスジャーナル」2016年10月12日配信))という報道まででている。つまり、もうお辞めいただく準備は万端!! な感じなのである。全体の60%を保有しているといわれたジャニーズ事務所の株式も、たぶんすでにジャニーの手元にはないのであろう。



ここのところの事情は10月14日付の当ブログに詳しく書いてあるので、ぜひ合わせてご覧いただきたいのである。それは、現状もっとも合理的な飯島三智(58)追放の経緯の説明でもある。ぜひ、ぜひぜひぜひ、ご覧いただきたい。



で、その10月14日の記事を書いたときには、おおよそここいらまでで時間切れになってしまったのである。であるけれども、その後もつらつらと考えるに「藤島ジュリー景子体制への移行」は、すでにかなりのところまで進捗していると見るほうが妥当に思えてきたのである。しつこいのである。ぜひ、ぜひぜひぜひ。



「藤島ジュリー景子体制への移行」は、まずはSMAPの元チーフマネージャー・飯島三智が事務所退所の意思表示をした今年1月の段階で大枠の設定が完了したのだと思う。もちろん内々での権限移譲の動きであるから、事務所内部にも正式には知らされていないであろう。藤島ジュリー景子で問題なくやっていけるのか、肝心なそこのところの見極めがまだできていないと思う。たぶん。イザとなればすぐまたメリーが出てこられるようにしておかなければならない。



となると、今年1月からこっちのさまざまな出来事を「藤島ジュリー景子体制への移行」を念頭において、改めてトレースし直す必要がある。しつこいのである。しかしそれは「藤島ジュリー景子体制への移行」現在実行中!! 説を検証することでもある。だからぜひ、ぜひぜひぜひ、なのである。



ジャニーズ事務所の場合、体制を移行していくうえで難しいのはなんといっても人の問題だろうと思う。2代目経営者といえば、たいていの場合、先代の時代から仕えていた大番頭はん的な存在がいて当面の業務を実質まかなっていく、というのがふつうである。であるから2代目経営者は、周囲から見れば当初たいへん保守的に映ることが多い。



ところがジャニーズ事務所にはその大番頭はんがいないのである。ガッチガチ(byザブングル加藤歩)の家族経営を貫いてきたので、血の繋がっていない他人が経営にタッチすることなどありうべくもない話だったのである。したがってジャニーズ事務所には大番頭はんも番頭はんもいなくて、いるのは丁稚どんばかりなのである。



ジャニーズ事務所にはおそらくメリー喜多川以外には全体を見通せる人間がいない。というか、全体を見渡せる人間にいてもらっては困るのであろう。であるから、2代目のジュリー景子にはジュリー景子だけに絶対服従するスタッフをつくってもらいたい、と考えているはずである。とくにマスコミ対策など所属タレントのスキャンダルにふれる機会のあるポジションなどには慎重になる。



今年2月に伊豆喜久江(68 or 69)というメリー喜多川の秘書が退任している。これもできるだけ他人を排除しようとするメリー喜多川の考えのあらわれであろう。伊豆喜久江は取締役を兼任し、2010年時点で株式の10%をもっていた“大物”である。しかしかつてはかなりなヨゴレ仕事も引き受けていたようであるし、2代続けて仕えさせることには不安があったのであろう。事業継承にあたってそのあたりの過去を清算するという意味も感じられる。



さらにジュリー景子への権限委譲はまだ内々の話、いってみれば試し運転みたいな段階なので、外部の人的ネットワークを2代目に引き繋ぐことも、おいそれとおおっぴらにはできない。こうした事情が、最近のジャニーズ事務所のユルさに繋がっているのではないか、と思う。



たとえばHey! Say! JUMPのスキャンダル3連発である。

◆中島裕翔の吉田羊7連発おっと間違いた(by荒木経惟)、7連泊(4月)

◆山田涼介(23)の17歳少女との乱交→妊娠疑惑(9月)

◆伊野尾慧(26)の明日花キララとのシンガポール密会報道(10月)



これらへの対応がすべからく後手に回っている、あるいはうまくいっていない。前述のように吉田羊にはお咎めなしで書かれ放題だし、山田涼介についても後追い報道こそ押さえたものの、東京スポーツの記事を押さえられず複数の出演CMの放映を中断して大損害、伊野尾慧(26)と明日花キララ(28)のケースにいたっては「シンガポールでは現地で偶然出会い、交際の事実はない」という、日本国内でもあり得ない奇跡のいいわけをする始末である。



おおっと、Wikipediaについ数日前まで掲載されていた明日花キララのデビュー前の経歴がゴッソリ削除されているではないか。恐ろしいことである。



ユルくなっているのはもちろんスキャンダル対応ばかりではない。事務所を飛び出した人間やライバルにもそうとうユルいところを見せてしまっている。



◎名古屋発のボーイズグループ「BOYS AND MEN」がシングル「YAMATO☆Dancing」でKis-My-Ft2のシングル「Sha la la☆Summer Time」に肉迫。Kis-My-Ft2はファンの購入呼びかけでかろうじて初週首位を獲得(8月)

◎元KAT-TUNの赤西仁(32)と山田孝之(32)が組んだユニット「JINTAKA」がシングル「Choo Choo SHITAIN」を元気に発売(9月)



さらに、SMAP解散決定の経緯から1人木村拓哉が悪者にされていることについて、さまざまにカウンターのリーク情報を流してみたもののどれも上手く機能せず、ついには滝沢秀明(34)をして「事務所に感謝するのは当たり前。それをわからなかったらアホでしょう」という、独立組の4人を批判する発言をさせるまでに到っている(「週刊文春」2016年9月21日発売号)。



いったいなにを血迷っているのであろう。これではジャニーズ事務所内のゴタゴタをわざわざ広く世間に喧伝しているようなものではないか。仲間内の非難、誹謗など聞いていて気持ちのよいものでもない。まったくなにを取り乱して、である。案の定といおうか、10月13日発売の『週刊文春』には、さらに相方、今井翼(35)が抱く滝沢秀明への確執を書かれている。センテンススプリングもそうとうしつこいのである。



そんなこんなでジャニーズ事務所、9月27日には、テレビ朝日の会長に定例会見で「プロダクションのひとつ」と軽〜くいい放たれてしまうのである。これではジャニーズも石井光三オフィスと変わらないんだよ、といわれているようなものである。なぜここで石井光三オフィスなのかはわからないが。2代目ジュリー景子、ここまではお世辞にも調子がいいとはいい難い。



でもって、ジュリー景子には頼れる腹心がいない、外部のネットワークともうまく繋がっていない。そうした悩みを解決すべく、メリー喜多川が白羽の矢を立てたのが木村拓哉、工藤静香(46)だと思うのである。したがってこの夫婦にとっては、中居正広(44)以下4人が飯島三智(58)に着いていくといいだしたのは、まさに大いなる僥倖であったのである。



とりあえずは生活の安定のために事務所に残るとした決断が、そう時間を置かずに腹心不足、はっきりいえばメリー&ジュリーの人望のなさを補う人材としての信頼感に結びついていったのである。そこで、以下の「8月のなにやら怪しげなハワイ旅行」がクローズアップされてくる。



◆8月9日:木村拓哉、工藤静香一家がハワイへ出発
◆8月13日:メリー喜多川、ジュリー景子がハワイへ出発
◆8月14日:SMAPが年内で解散を発表



この一連の動きについて、これまでは国内にいるとSMAP解散に関連してマスコミに追いかけ回され、また激しい誹謗中傷を受けるかもしれないから、という憶測が語られていたのである。私もそういうふうに考えていた。



けれどもあの時期にメリー喜多川、ジュリー景子、木村拓哉、工藤静香の4人が揃ってハワイにいることにも、それはそれでそうとうな反感があったし、あることないこと推測されることは最初からわかっていたはずである。マスコミや一般の目を逸らすためだけなら、どちらかの2人は奄美大島とか西表島とかへいけばよかったのである。



そう「8月のなにやら怪しげなハワイ旅行」は、実はジュリー&メリーと木村拓哉一家の縁組みの旅だったのではないか、と考えてしまうのである。まあいくらなんでも養子縁組などまではしないであろうし、どんな方法でお互いに誓いを立てたのかはわからないけれども、とにかく8月のハワイで木村拓哉と工藤静香はジュリー景子の腹心となったのである。



そしてこれも数日前、10月16日付の回に書いたけれども、メリー喜多川の狙いは木村拓哉よりもむしろ工藤静香にあるように思えるのである。メリー喜多川→ジュリー景子→工藤静香という女系ラインを望んでいるのではないか。商品として男性アイドルを動かしていくというジャニーズ事務所の特殊な仕事においては、男より女に適性がある。それがメリー喜多川の感覚ではないのかと思うのである。ジャニー喜多川にしてもおそらくメリーからしてみれば“妹”であったであろうし。ジェニー喜多川。



また時間がなくなってきてしまった。事業の継承といえば人の次はカネである。ジャニーズ事務所は今年の4月、渋谷駅新南口に80億円といわれる12階建て「MTBビル」を取得。その後10月までに本社、関連会社を移転させている。



また、関連会社、個人名義で麻布、赤坂、渋谷の不動産を買い漁っていて、合計1000億円ともいう巨額な資金を不動産に投資しているという話もあるらしい。すでに赤坂や渋谷の一等地にビル11棟、マンション5件、駐車場まで所有しているともいわれている。資産の継承はどうやら不動産を介して行われているのである。羨ましい話である。磯野貴理子(52)に独立されて苦しそうな石井光三オフィスとはやっぱり違う。



さて、猛女メリー喜多川も今年12月25日で90歳になる。ジャニー喜多川が来年退任するという話と同様、メリー喜多川にもその時期は迫っているのである。おそらくはメリー喜多川自身も、キレのいい90歳、来年中には退任するつもりなのではないだろうか。あ、そうか。お誕生日はメリークリスマス。(了)




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2016年10月18日火曜日

松任谷由実、62歳。いつのまにか性格の悪いクソババア



松任谷由実(62)、荒井由美とはもはやまったく別人の松任谷由実である。ご存じない方のためにかつて存在した荒井由美という女はどんなだったかというと、X JAPANのToshi(a.k.a.バケモノアゴ男、51)であった。それがいつのまにかピンクの電話のヨッちゃん(58)を経て現在に至っているのである。



現在の松任谷由実はなにに似ているかというと、いまざっと思いつくのは魔法使いのサリーちゃんの友達のよしこちゃんの双子の弟、そのどちらかである。2人もいてはたまらない。あと晩年の淡谷のり子(享年92)にも少し似てきた。



すでにみなさん大方ご承知のように、その松任谷由実のTwitter投稿が物議を醸しているのである。投稿されたのは10月14日。まずはその内容をご紹介しておこう。



14:41▶「メンヘラ? 早く滅びておしまい!」
14:42▶「ワードが出来ると、それに甘えて寄りかかるやつが許せん!『僕、フリーター』って開き直るな!ツンデレとかもサブカルからきてるよね。『私、サブカル』って甘えるなよ。カルチャー知らないくせに!」



髪ふり乱し喚き散らしているようすが彷彿されておぞましい。以前、介護福祉士に、認知症になると始終イライラして怒っている人と、いつもニコニコ穏やかな人に大別される、というお話を聞かせてもらったことがある。松任谷由実は明らかに前者、さらにいわゆる「暴走老人」というワードで括られる人であるのかもしれない。施設では嫌われるタイプである。



そもそもこうした文言、モノのいい方は、これから社会を動かしていこうとする若者の特権である。その未来において責任を取ることが許される。松任谷由実はもう62歳のババアなのであるから、これ以上は人さまに眉をしかめさせるようなことのないよう、もう少し厳しくわが身を律するのがたしなみというものであろう。あ、もう62歳なのか。すると今回の投稿は更年期障害のせいではないわけである。もうとっくに終わっているはずだ。



少々アタリがきつ過ぎるかのう? しかし松任谷由実がする人物評がたいへんにきついので、それに合わせているのである。いわゆる「ブーメラン」というワードで括られるヤツである。その毒舌だか暴言だか、おもしろいので少しご紹介しておこう。



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いしだあゆみ:「ガイコツババア」
市川海老蔵:「インドの王子様」
河村隆一:「オットセイみたいな歌い方」
黒柳徹子:「乾燥イチジク」
小林麻美:「体は細いがウンコは太い」
財津和夫:「生乾きのスルメ」
玉置浩二:「小学生レベルの作曲」
天心木村:「ふすまカビ」
中森明菜:「差し歯がキレイな人」
浜崎あゆみ:「まつ毛がゴキブリの足みたい」
浜田省吾:「Mr.マリック」
林真理子:「だんだん松本清張に似てきた」
広末涼子:「ペロ末」
ピンクレディ:「下半身臭そう」
布袋寅泰:「高枝切りバサミ」
森進一:「半魚人」
山口百恵:「日本のアイドルのグレードの低さ」
吉田美和:「ド田舎フレーバーの勘違い歌姫」
RIP SLYME:「学級閉鎖」

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まあまあ、よくもここまで。まるで人の悪口をいうことを覚えはじめた女子中学生である。なぜ女子中学生かというと、これが男子中学生であるならとっくに殴られているはずだからである。そうやって躾けられるのである。ところが女に手を上げるわけにはいかないのである。「女」というワードに甘えて寄りかかるやつは許せん! ではないか。松任谷由実、精神的には女子中学生のまま成長していないのである。付け加えれば、決しておっとりしたお嬢さまのメンタリティではない。



しかしそれに反してTwitterの中身については、たいへん申しわけないが、一読してババアである。たとえば「『私、サブカル』って甘えるなよ。カルチャー知らないくせに!」である。お言葉ではございますが、カルチャーを知らなくてもサブカルチャーは十分に知れるのである。



で、ここに顔を覗かせているオーセンティック(=正統的な)志向が、もうひとつの松任谷由実の特徴である。「カルチャー知らないくせに!」。高踏趣味、貴族趣味といってもいい。なにしろ「私の音楽はブルジョア向けの音楽。貧乏人は相手にしてない」、「学歴もなく土建業なんかをしてる人にライブにこられたら質が落ちる」と、冗談半分にしろ臆面もなくいい放ったらしい女である。



一介の大衆音楽家がなにをいっておるのだ、という話である。ほんとうにブルジョア向けの音楽をやっているというなら、まずは自分自身のポピュラリティを恥じろ、ということである。松任谷由実の無自覚な発言は、だからいつも女子中学生の埃っぽいセーラー服のニオイがするのだ。実際に嗅いだことはないけれども。元キングオブコメディの高橋健一(45)ではないので。



2016年11月2日に、松任谷由実の3年振りのオリジナルアルバム『宇宙図書館』が発売される。ああ、このタイトル、「量子真空エネルギー場」とか「形態形成場」とか、「アカシックレコード」とか、まあとにかく宇宙のどこかにすべての記憶が保存されているというようなお話の、ひどく卑近な翻案とお見受けするのである。卑近な、というのはさもさも大衆受けしそうな、ということである。しかしせっかく歩み寄りいただいているのに恐縮ではあるけれども、こちらは3代続くほんものの貧乏人なので買わないのである。



ニューアルバムの発売に合わせて、『三菱UFJニコスPresents 松任谷由実コンサートツアー 宇宙図書館 2016-2017』が、11月18日の神奈川県横須賀市からスタートするのである。2017年09月22日 東京国際フォーラムでの最終公演まで、なんと全80公演が予定されているのだそうである。



いいのであろうか? なにしろ4、5年前から歌えなくなっている松任谷由実なのである。そんなに大規模なコンサートツアーを組んで大丈夫なのであろうか? お得意のホテルオークラ東京でのディナーショーでさえ散々な結果に終わっているではないか?



松任谷由実、どうやら死ぬまで歌い続けると心に決めていらっしゃるようなのである。けれども少しは傍の迷惑も考えていただきたいものである。わざわざ全国を股にかけて多くの皆さまにご迷惑をおかけしなくても、と思うのである。バックバンドがコントラバスやチューバばかりになるくらいまでキーを下げればなんとかなるかもしれないけれども。



そう。私は松任谷由実が大キライなのである。であるから今回の突如としてのTwitter投稿はニューアルバムとツアーのプロモーションに違いない、と読んでいるのである。受け手との距離感を測りかねて、というかいつものファンサークルのつもりで話をしてしまって反感を招いているのは、62歳のババアらしい哀れさである。



マジメに少し深刻な話をすれば、松任谷由実、病んでいる可能性もある。ステージでも猫背のまま突っ立っているのがやっとに見えることが多いし、このところの急激な衰え方には、やはりどうしても首を傾げる。メンヘラはお前だ!! という声になんとなく頷けなくもない。そこにもってきて今年8月に報じられた夫・松任谷正隆(64)の30代マネージャーとの不倫疑惑である。白昼堂々、手をつないで歩いているところを『週刊新潮』に激写されているのである。激写、懐かしいのう。



しかも2年前に松任谷正隆の事務所に入社したというこのマネージャーは、音楽にはまったくの素人であるにもかかわらず、松任谷由実のニューアルバム『宇宙図書館』に制作ディレクターとしてクレジットされているのである。プロデューサーならまだわからなくもないけれども、制作ディレクターである。イタタタタ! イタい!!



で、この30代の女性マネージャー、ネット上の写真を見るかぎり、芸能レポーターなんかをやっている山崎寛代(52)に似たがさつな感じの女である。イ、イタい!! 男が64年も生きてきてその結果がこれかと思うと、他人事ながらつくづくやるせない気持になる。



しかしその一方ではまた、ときとしてヒステリックな松任谷由実に傷ついた心を癒すのには、言葉をいちいち選ぶ必要もないこのくらいがちょうどいいのかもしれん、とも思う。イイイ……、イタい!!(byダチョウ倶楽部・上島竜兵)。



正隆の不倫疑惑について松任谷由実は『週刊新潮』の直撃に「問題外です」と答えたそうである。Out of MONDAI。しかしそうとはいえ、やはり精神的な衝撃は大きかったはずだと思うのである。であるから今回のTwitter投稿はニューアルバム&ツアーの下手っぴなプロモーションというほかに、やむにやまれぬ八つ当たり、またはなにがしかの副作用ということも考えられないでもないのである。とりあえずは無事にコンサートツアーを終えられることをお祈りする。(了)




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2016年10月17日月曜日

新進俳優、大野拓朗の魅力のポイントをクローズ・アップ!!



知り合いに、「最近、若いタレントや俳優なんかがまたずいぶん増えているんじゃないの?」と、もののついで、ついうっかり話しかけてしまったのである。そいつは根性がひどくネジ曲っていて、しかもまったく矛盾したことを平気でいい募るようなヤツなのである。精神の二重螺旋構造である。しかも厄介なことに異様なほどに勘が鋭い。「トシ」のひとことでバッサリであった。



ああ、ついにこのときがやってきてしまったのである。テレビを観ていても誰が誰だかわからない、覚えられない、覚える気もない、という、これはもう老境に足を踏み入れた証拠であろう。いやいやだからアイドル5000人時代だからだとか、みんなそっくり量産型女子だとか、AV出演経験者総数は約15万人だとか、そのうえ男もいるし、などと慰めていただかなくてもけっこう。



もうほんとうに、バラエティ番組などに出ているヤツの名前がなかなか出てこなくなったのは決定的である。「ほら、〇〇のダンナだよ」と手がかりを示そうとして、その〇〇が出てこないこともある。さらに「〇〇に似ている」といおうとしても、その〇〇も出てこない。本人含めて三重苦である。



そんなシワが伸びはじめている脳に、最近、深く深く刻み込まれた名前がある。大野拓朗(27)である。俳優デビューは2010年の映画『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』。それから『黒執事』、TVドラマでは「美咲ナンバーワン!!」「花燃ゆ」などで着実に実績を積み重ねてきた、と資料にはある。



さらに今年に入ってからの躍進はめざましく、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、ドラマスペシャル「がっぱ先生!」(日本テレビ)、湊かなえ原作のオムニバス形式サスペンスドラマ「望郷」のなかの「雲の糸」(テレビ東京)、映画では橋本環奈主演の『セーラ服と機関銃 -卒業-』とか、『高台家の人々』、『ホーンテッド・キャンパス』にも出演していたらしい。来年1月からはミュージカル「ロミオ&ジュリエット」のロミオだそうだ。



それにしても最近は製作される映画も多過ぎはしないか? 日本映画製作者連盟の発表データによると、2015年の邦画公開本数は581本であり、2000年の282本のほぼ2倍になっている。これに洋画555本が加わっているのである。いちいち覚えていられないのもあたりまえではないか。おお、また二重螺旋構造のヤツ、「データに頼るのもトシの証拠」だそうである。たしかに。



で、大野拓朗である。どうしてこの名前が刻み込まれたかといえば、10月15日放送の「満天☆青空レストラン」(日本テレビ)に出演していたのをたまたま見かけたのである。司会の宮川大輔と一緒に新潟で里芋を食べていたのである。「うま〜〜〜〜〜い!!」。



そのときはまだいま売り出し中の俳優だとは知らなかったので違和感はなかったのであるけれども、思い返せば大野拓朗、なにを思って新潟で里芋を食べていたのであろう? とくに出演作を宣伝しているようなフシもなかったし。それともただ私が忘れてしまっているだけなのであろうか? トシのせいで。



なぜアタマに刻み込まれたか、である。大野拓朗、きわめつきに食レポがうまいのである。紹介された里芋は砂地で栽培されている「砂里芋(サリイモ)」という銘柄里芋なのであるけれども、それをまずは掘り起こして「ずっしり!! 密度がスゴい!!」なのである。それを焼き芋にして「うわ、甘い。こんなに違うんですね、普通のと。スイートポテトを漉したようなキメ細かさで」なのである。



さらにアボガドとツナを加えてサラダ仕立てにすると「噛んだときの食感に悶えました。ふわっふわっです」「アボガドもツナもマヨネーズもすべてをサリイモが包んでくれて、うまくいくんですね」、揚げワンタンにすれば「サクフワトロプリ!!」、ポタージュにして「高級イタリアンの前菜に出てくるレベルですよ」なのである。



少し伝わりづらいかもしれないけれども、「うま〜〜〜い!!」「なにこれ!!」の宮川大介が押され気味であったのである。しかも調理中の細かな合いの手にもソツがない。俳優が本業であろうからいくら食レポが上手くてもどうということにもならないのであろうけれども、単独でレストラン巡りをさせても十分に通用するレベルである。佐々木希(28)の小間使い、渡部建(44)みたいに御託を並べるイヤミもないし、遥かに上をいく。



そう、いま私は食レポが上手いからといって贔屓の俳優を決めてしまおうとしているわけである。というか、あれだけ宮川大介をかわしつつ喋れるのであるからバカではないであろうし、27歳にしては幼いけれども、プラナリアみたいな星野源(35)よりはずっとずっと可愛い顔をしているのである。較べる相手が違うか。



大野拓朗、役者ぶっていないのもいい。肝心の演技はまだ見たことがないのだけれども。おおーっと、好きな女優は蒼井優、らしい!! あぶないあぶないあぶない!! 早く逃げてー!! ともかく大野拓朗、しばらくはこの名前にすがってトシを誤摩化していこう、と企んでいるのである。



最近、これもトシのせいであろうか、映画やドラマを見るのが億劫なのである。音楽も、ふつうのロックやポップスでさえ1曲フルで聴くということはめったにしなくなった。退屈してしまってダメなのである。その、物語が展開していく時間の流れに身を置くということができない。であるから大野拓朗の演技を観たことがないのである。いいいわけである。



世の中、3DVRだのなんだのといっているけれども、瞬時にフルムービーをアタマにインプットしてくれる技術をどなたか開発してもらえないものであろうか。音楽も1曲を1音に凝縮してくれるとか。そちらの技術のほうがよっぽど需要があるはずである。普及すればきっとコンテンツも爆発的に売れることになるであろうし。



それにしても、なんだかんだいいつつも、アタマの若づくりには力が入るのである。それに較べれば外見の若づくりなどどうでもいいのである。見た目は人として踏み外していなければそれでいい、というくらいのものである。おや、「バカづくり」とまた二重螺旋構造が。たしかに。本日いいたいことは、きっとたしかこれだけである。(了)



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2016年10月16日日曜日

工藤静香と藤原紀香、腹黒さが響き合う魂のメイト



生まれも育ちもまったく違うけれども、なんとなく響き合う関係というものがあるらしい。スピリチュアル系のお話にもしばしば登場するソウルメイトである。別に宗教がからなくても、よく気が合う、深い親しみを感じる相手をソウルメイトというらしいから、妻と夫がソウルメイトという事態も起こり得る。実物を見たことは1度もない。そういえば「2人はいつから付き合ってるの? 」と聞いたら「生まれる前から」と答えてくれたバカカップルがいた。完全に色ボケである。イヤなことを思い出してしまった。



勝手にソウルメイト探しをしてみよう、と見回して見つけたのが藤原紀香(45)と工藤静香(46)の組み合わせである。星座でいうと蟹座と牡羊座、血液型はA型とB型、体形ではガッチリ型とウスバカゲロウ型。まったく共通点はないのだけれども、なにかよく似たイヤな空気感が漂っている。



もう少し並べてみる。出身地は藤原紀香の兵庫県西宮市に対して工藤静香は東京都西多摩郡羽村町、学歴のことをいえば女子大学卒業と高校中退である。紀香は「ミス日本グランプリコンテスト」グランプリが芸能界デビューのきっかけであり、静香は「ミス・セブンティーンコンテスト」の特別賞であった。



このあたりまでくると後の2人の人生を貫くはっきりとした対照が見えてくる。脳内ロイヤルとヤンキーである。もちろんそれらは外見にもはっきりと現れている。藤原紀香といえば先の陣内智則(42)との結婚式での十二単におすべらかし、そしてそこで見せつけた富士額であるし、片や工藤静香といえば般若顔である。オラオラが顔の骨格にまで定着してしまっている。



余談だけれども、最近の工藤静香についてはヘビメタバンドIRON MAIDENのキャラクター「EDDIE THE HEAD」やホラーの「バタリアン」にもよく似ているという指摘もある。ヤンキーからホラーへ、本人としても予期せぬ展開であろう。



特技、スペシャリティにおいても2人は対照的である。藤原紀香の場合は脳内ロイヤルであるから、それ以上の特技、得意技、セールスポイント、スペシャリティなどはなから必要ないのである。ロイヤルはオールマイティー。ロイヤルであること、それひとつでいいのである。一方、工藤静香はヤンキーなので、なにか他を圧倒するカンバン、ウリがなければならない。そうでなければハッタリがきかないのである。そこで工藤静香、股関節が自在に外せるのである。なんの役に立つのかは知らないけれども。



2人のバランスを考えると藤原紀香にもうひとつくらい悪態をついておくべきであろう。顔があまりに大きいのでバタフライで泳ぐと後ろへ進むとか、あとは富士額の、その富士山のカタチに見える額の生え際中央部分に笑福亭鶴瓶(64)の全頭が埋まっているとか。



では逆にノリノリノリカとシズシズシズカの共通点はなにかというと、それは「↑」志向であろう。ひと皮むけば上昇志向でも上流志向でもなく、ただの「↑」志向なのである。えーっと、極端にいうとお隣りの入金は私の不幸、という感じである。ノリノリノリカの場合はそれですっかりアタマのなかがロイヤル化してしまっているし、シズシズシズカの場合はトップアイドルの妻では物足りず、いまやジャニーズ事務所のテッペンを取りにいっているわけである。



これもまた余談になるけれども、ジャニーズ事務所はこれからも女の覇権をめざしていくのだろうという気がする。女帝メリー喜多川(89)からその娘で後継指名を受けている藤島ジュリー景子(50)、そしてその下に新たに工藤静香が位置づけられるのである。46歳の工藤静香はジュリー景子よりも年下であり、しかも上下関係に厳しいヤンキーなのである。出過ぎた真似はしないはずである。メリー喜多川を籠絡したところを見ると営業、交渉ごとに強いようでもあるし、見込まれている可能性は高い。これについてはまた稿を改めよう。



しかしノリノリノリカもシズシズシズカも「↑」の先に最終的になにがあるのかはっきりとはわかっていない。アンジェリーナ・ジョリー(41)の最終目標が国連事務総長というのと同じである。園児のいう「いちばんえひらいひと〜」である。シドイであろうか。しかしとりあえずゲンナリさせてくれるのである。急に「ガッツよ!!」とか「ガッツ出せこら!!」とかいいだす声が聞こえてくるようである。



ノリノリノリカとシズシズシズカは、まず「↑」を通じてソウルメイトなのである。そして「↑」の最終目標が本人たちにもよくわかっていないらしいというところで、イライラさせられるのである。もちろんいまの日本は無数の「↑」によって支えられているけれども、それは明日の安心を切実に求める「↑」なのである。漠然とただ人よりエラくなりたいと思ってのことではない。



もうひとつの共通点は、これがイヤなニオイの最大の原因であろうと思うのだけれども、その「↑」志向をオトコ、結婚によってステップアップさせようとしてしまうところである。記憶に新しい藤原紀香の片岡愛之助(44)へのなりふりかまわぬ猛アタック、これはつまり脳内ロイヤルにふさわしく梨園の一員になりたかった、ということである。脳内ロイヤルが梨園に結びつくあたりがすでに脳内パーな感じではある。そして途中からはもうひとつ、20数年来の腐れ縁、バーニングプロモーション社長周防郁雄(75)との縁切りという目的もそこに加わっていたようである。



いずれにしろ、愛だ恋だというよりは生きていくうえでの手練手管、打算という印象が強い。たぶん自分のなかでもゴッチャになっているのであろうと思う。その愛だ恋だも、ようやく捕まえた片岡愛之助の場合は胸、ハートからくるのではなく下半身から萌えてくるのである。どうでもいいか。



工藤静香は、2000年12月5日に木村拓哉(43)と結婚している。妊娠4ヵ月でのデキ婚である。この結婚についてはSMAPの元チーフマネージャー飯島三智(58)の猛反対があり、工藤静香自身がメリー喜多川に直訴して認めさせたという経緯がある。そしてこれをきっかけに工藤静香と飯島三智とは犬猿の仲になるのである。



で、この話はこれだけでは終わらないのである。SMAPの独立・解散騒動のさなか、当時のジャニーズ事務所顧問・小杉理宇造が行った個別面談での、香取慎吾(39)と草彅剛(42)のあの発言でそれが露呈する。



「僕たちは15年前にもう壊れていたんです。
でも、そこから10年やり続けた。それを理解してください」(「週刊文春」2016年8月17日発売号)



「15年前」というのが木村拓哉と工藤静香の結婚を指していることは明らかである。具体的になにがあったのかはわからない。しかし結婚を経過したことで、SMAP5人のメンバーのなかでただ1人木村拓哉だけがなにか異質な存在になったことには疑いがない。木村拓哉は→工藤静香→メリー喜多川派であるし、ほかの4人はもちろん飯島三智派である。



シズシズシズカの場合、少なくとも結婚の数年前まではロサンゼルスでYOSHIKIとイチャイチャしていたはずである。しかも木村拓哉よりも年上なのである。それが突如として妊娠、結婚という話になって出てきた。このとき木村拓哉28歳、工藤静香30歳。こうなると妊娠の段階から計算づくで男、つまり結婚を餌食として「↑」しようとする、なりふりかまわぬ女のエゲツなさが透けて見えてしまうのである。私には。ああ、いやだいやだ。



もちろんジェンダーというものも考えなければならない。ならないけれども、「↑」にいきたいのであれば、まずは自分の力でなんとかしようとしてもらいたいものである。実際にノリノリノリカもシズシズシズカもそこらの男たちよりもずっと強いわけだし。女は男にしがみつくのが正義、というふうにアタマからふるまわれても困るのである。そんなヤツには絶対に捕まりたくないのである。誰も捕まえてくれようとは思わないであろうけれども。



しかし、ほとんどの男たちはそんなヤツらに簡単に捕まってしまうのである。であるから、そんなようなことで、この世の中はずうっと女の時代であったに違いないのである。



ノリノリノリカとシズシズシズカはソウルメイト。はるかな時空を隔て、「↑」と「♂」を介し、魂が響き合っているのである。しかし片岡愛之助と木村拓哉には、ついに生涯ソウルメイトは現れないのである。魂がなくなってしまっているので。(了)



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2016年10月15日土曜日

選考委員会からの痛烈な一撃「ボブ・ディラン」



2016年のノーベル文学賞にボブ・ディランが選ばれた。近ごろ眠たい文学をもう一度叩き起こしてやろうとするかのごとくの刺激的な選択だったと思う。いや目覚めさせてやろうと思っているに違いない。そして、ということは、今回は欧米先進諸国を念頭に置き、その文学状況に照準を合わせた結果の授賞であるということになる。



世界にはさまざまな国や言語があり、欧米先進諸国標準では評価しにくい素晴しい文学もたくさんある。スウェーデン・アカデミー、今回はそれらはとりあえず置いておいて、欧米先進諸国標準で選ぶということにしたのである。たぶん。別に差別とかいう問題ではなくて、ノーベル文学賞は地域持ち回り制みたいな傾向になっているのである。



また、最近はこれまで受賞者がなかった国や言語から選ばれることが多い。2000年からこちらを見てみよう。★印がその国で初の受賞者を示している。



★2000:中国(高行健)
2001:イギリス(V・S・ナイポール)
★2002:ハンガリー(ケルテース・イムレ)
2003:南アフリカ※2人目(J・M・クロッツェー)
★2004:オーストリア(エフルリーデ・イェリネク)
2005:イギリス(ハロルド・ピンター)
★2006:トルコ(オルハン・パムク)
2007:イギリス(ドリス・レッシング)
2008:フランス(ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ)
2009:ドイツ(ヘルタ・ミュラー)
★2010:ペルー(マリオ・ガルバス・リョサ)
2011:スウェーデン(トーマス・トランストロンメル)
2012:中国※2人目(莫言)
★2013:カナダ(アリス・マンロー)
2014:フランス(パトリック・モディアノ)
★2015:ベラルーシ(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ)



西欧優位は揺るぎないけれども、ノーベル文学賞の対象になった国、地域は確実に広がっている。こうした状況で前回のアメリカ人受賞者は23年前、1993年のトニ・モリソンであった。今回アメリカから受賞者が選ばれたのは妥当であろうと思う。ああ、つい先ほどうっかり「ノーベル文学賞の対象になった地域」と書いてしまったけれども、そう、ノーベル文学賞は、はっきりいえばもはや地域の文学賞なのである。世界は広い。これもいたしかたのない方法、割り切りであると思う。



で、じゃあボブ・ディランでどうなのか? という話である。下馬評で候補に挙げられていた同じアメリカ人の小説家、フィリップ・ロスやドン・デリーロではダメだったのか? である。いろいろとご不満はございましょうが、フィリップ・ロスはぼうっとして青白く、ドン・デリーロは実際の事件の前で青白い。要するに、勝手に推測する今回の選考意図からすれば、むしろもう一度目覚めよ、と刺激を与えられるべき側なのである。



ボブ・ディランが受賞したことについてはジャンル違いではないかとの批判もさかんである。え? シンガー・ソングライターでもいいの? である。いいのである。言葉で世界と対峙しようとするものすべて文学なのである。と、私は思う。世界をなぞっているだけではダメだけれども。



作品についても語らなければいけないのであろうのう。辛いのう。後年の作品はなにをいっているのかわからん、とか朦朧としているとかさんざんである。たしかに。しかしかつては素晴しき閃きの人であったのである。「バレンタインデーでも彼女の愛は買えやしない」などというフレーズは思春期の坊主の胸にキンキラリンと響いたのである。



なものであるから、ミュージシャンとしてのボブ・ディランもライブではむかしの曲に頼らざるを得ないのである。聴衆もそれを期待するし。しかしこれがまた酷いというか激しく崩して歌うのである。8倍速くらいの早口とか。するともちろんもうむかしの面影まったくなし。ボブ・ディランのパートだけ早回し? これにガックシきてしまったファンは多いと思う。



これについてはたぶん、ただむかしの自分を撫で回すような、傍から見れば自分自身のパロディをやっているようにしか見えない事態に陥ることを避けたいのだと思う。自分自身のパロディ? 松任谷由実とか中島みゆきあたりがその道の大家である。



なので、いまさら何十年前の作品を聴いても、とおっしゃる方には、2009年発表のスタンダード集『クリスマス・イン・ザ・ハート(Christmas in the Heart)』をオススメしたい。ちょうどシーズンだし。シブさの極み。



では、海外では今回のボブ・ディランのアカデミー賞受賞についてどのような反応が起きているのであろう? ざっと目についたツイートをまとめてみた。


◆ジョディ・ピコー


「ボブ・ディラン(が選ばれて)私も嬉しい。でもこれって、私もグラミー賞をとれるってこと?」



◆ゲイリー・シュタインガート


「ノーベル賞委員会を完全に理解した。読書は大変な仕事だ」



◆サルマン・ラシュディ


「(ギリシャ神話の吟遊詩人)オルフェウスから(パキスタンの詩人)ファイズまで、歌と詩は密接な関わりを持ってきた。ディランは吟遊詩人の伝統の優れた継承者だ。素晴らしい選択だ」



◆サラディン・アフメド


「これはノーベル賞の新たな方向性であり、ディランはほとんど滑稽に近い米国至上主義と思えるものの出発点だ」



◆ハリ・クンズル


「ブッシュでないという理由で彼らがオバマに与えた賞以降で、最もつまらないノーベル賞のように感じる」


◆ピエール・アスリーヌ

「ディラン氏の名はここ数年頻繁に取り沙汰されてはいたが、私たちは冗談だと思っていた」
「今回の決定は、作家を侮辱するようなものだ。私もディランは好きだ。だが(文学)作品はどこにある? スウェーデン・アカデミー(Swedish Academy)は自分たちに恥をかかせたと思う」

◆ジョイス・キャロル・オーツ

「傑出した、ユニークな選択」
「心に残る彼の音楽と歌詞は常に、最も深い意味で『文学的』に感じられた」

◆アービン・ウェルシュ



「私はディランのファンだ。だがこれは、年寄りで訳の分からないことを早口にしゃべっているヒッピーたちの腐りかけの前立腺からもぎ取られた浅はかな懐古趣味の賞だ」



◆スティーブン・キング



「ボブ・ディランがノーベル賞を受賞したことに興奮している。不道徳で悲しいこの時期に素晴らしく、かつ良いことだ」



私としては、最後のスティーブン・キングの称賛に同意する。あと『トレインスポッティング』で知られるアービン・ウェルシュの批判は、ボブ・ディランがなにかの音楽賞を受賞したというのならわかる。しかしノーベル文学賞はもっと普遍的な価値に着目しているのである。そもそも、こうした安直な世代論めいた言説こそ浅はかであろう。



ツイートとは別に感動的な文章を見つけたのでご紹介しよう。出ました。アメリカンオトコ、プルース・スプリングスティーンである。自伝『Born To Run』で綴っていたディランへの想いを、今回の受賞を機にあらためてオフィシャル・サイトに掲載したものである。



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■ブルース・スプリングスティーン

ボブ・ディランは俺の国の父だ。『追憶のハイウェイ61』や『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』は素晴らしいアルバムだっただけでなく、俺が物心ついて初めて、自分が暮らしていた場所の真実を見せてもらった出来事だったのだ。そこには闇も光もみな存在し、幻想や偽りのヴェールは脇へと引き裂かれていた。彼は人を無能にしてしまう礼儀正しさや、堕落と腐敗を覆い隠してしまう日々のルーティンに足を踏み入れたのだ。彼が描写した世界は、すべて俺が小さな町で目の当たりにしていたものだった。そしてそれはテレビを通じて俺たちの隔離された家庭に映し出されていたものの、コメントされることはなく、静かに認められていったのだ。

彼は俺にインスピレーションを与え、俺に希望を与えてくれた。彼は他の誰もが、特に15歳の少年にとって、怖すぎて質問できない質問を投げかけてきた。「自分独りでいるのは…どんな気がする?」世代間に劇的なギャップが生まれ、突如、歴史の流れの真っ只中で孤立したような、捨てられたような気分になった。方位磁針は回りっぱなし。心がホームレスになったのだ。ボブは真北を指し示し、アメリカが姿を変えた新しい荒野の中、自分の道を突き進む手助けとして導いてくれた。彼は旗を立て、曲を書き、その時代に欠かせない歌詞を歌った。当時の数多くの若きアメリカ人たちの心と魂を生き永らえさせるために。

ボブがケネディ・センター名誉賞を受賞したとき、彼のために「時代は変る」を歌う機会があった。俺たちはほんの少しの間、ふたりきりで裏口の吹き抜けの階段を下りていた。彼は俺が来たことに礼を言うと「もし君のために何かできることがあれば…」と言ってくれたのだ。俺は「冗談だろう?」と思い、こう答えた。「もうとっくにしてくれているじゃないか」

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おっと、肝心の選考理由を忘れていたのである。以下、スウェーデン・アカデミー サラ・ダニウス事務局長のコメント。



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■スウェーデン・アカデミー サラ・ダニウス事務局長

彼(ボブ・ディラン)は英語文学における素晴らしい詩人であり、伝道者なのです。とても独創的な伝道者です。54年にわたって伝統を体現してきました。それを邁進し、絶え間なく自分自身を再発明してきました。ボブ・ディランは、耳で楽しむための詩を書きます。しかし、それは目で読んでも完璧なのです。これは彼の目覚ましい韻の構成力と絵画的思考力を示す、並はずれた証拠です。歴史を遠くさかのぼると、ホメーロスやサッポーの存在が思い浮かびます。彼らが書いた詩は、聴かれ、演奏され、楽器と共に奏でられるべきものであって、これはボブ・ディランの詩も同じことです。我々は現在もホメーロスやサッポーの詩を読み、楽しんでいます。ボブ・ディランも同様です。よく読まれているだけでなく、読まれるべき存在なのです。彼は歴史ある英語文化における、偉大な詩人です。私も、彼の音楽に以前より感謝するようになりました。今ではすっかり、ボブ・ディラン愛好家です。

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でもって、受賞から丸1日経った10月14日午後9時現在、スウェーデン・アカデミーはボブ・ディラン本人と連絡がついていないらしい。13日夜にはラスベガスでコンサートに出演しているというのに。もしかして受賞辞退か? という噂まで流れている。



しかし大丈夫。いつもボブ・ディランはちゃっかり貰うものは貰ってきたのである。ロックの殿堂入りからはじまって、グラミー賞、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)、フランス芸術文化勲章、スウェーデンのポーラー音楽賞、ピューリッツァー賞(特別賞)etc. 。さらに、012年にはオバマ大統領から文民最高位の大統領自由勲章まで授与されている。代理人やコンサートツアー担当者には連絡がついているというし、無問題。にしてもメンドくさいジジイである。



あとひとつ、毎年この時期になると必ず騒ぎだすハルキストと呼ばれる方々がおられる。年々その数は減っているようであるけれども、来年は必ず、とかまた懲りずに語っておられるのをテレビで拝見したのである。しかしディスっているようにしか見えないのである。



もうこれ以上、村上春樹に恥をかかせるのは止めにしてはいかがであろう。村上春樹は来年も再来年も、いや永遠にノーベル文学賞など取れないのである。それにこういうこと自体、すでにあまりに俗すぎる。おおっと!! しからばこれにて失礼!!(了)


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