2016年10月23日日曜日

SMAP元マネ、望まなくてもいまだジャニーズの火薬庫



《SMAP“キムタク以外”独立の可能性と、糸を引く「飯島元マネジャー」の悪評とは》というタイトルの記事を、『日刊サイゾー』が2016年10月12日付で配信していた。うっかり見逃していたのであるけれども、読んでみると“悪評”部分が全体の約8割を占めるという、なかなかリキが入った書きっぷりであった。リキ、これまた古くてすまんのう。どんどんジジイが湧いてくる。



記事は、まず木村拓哉以外のSMAPメンバーが独立する可能性は、元チーフマネージャーであった飯島三智の動き次第であるとしている。そのうえで、しかし実際に独立したとしても《芸能界でこれまで通り順調にやっていけるかどうかは別の話》で、それには《飯島氏の過去の振る舞いに対して評判が悪いことも大きい》としている。ここから飯島三智への、リキむばかりであまり中身のない誹謗中傷が続く。以下ご紹介しよう。



《SMAPと長年の付き合いがある番組プロデューサーは「飯島さんほど厄介な取引相手はいなかった」と断言している。

「とにかく口出しが多い。台本から収録現場に至るまで、少しでも気に入らないことがあると、その場で変更させていました。あるバラエティ番組では、お笑い芸人の下品なネタに怒って、その場から退場させ、収録済みの部分までカットさせたほど。ドラマや映画では、台本をSMAPメンバーのキャラに合わせて書き換えまくることでも有名でした。例えば実写版の映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は、主人公のキムタクが古代進にはまったく見えない作りで、原作の世界をぶち壊し、酷評されました。あれこそ、まさに飯島さんが文句をつけまくって変えさせたからです。そういうことにウンザリしてきた人たちは、SMAPメンバーが独立して飯島さんが面倒を見たとしても、関わりたくないでしょう」》



そうかそうか。たしかに『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は酷かったし飯島三智は製作総指揮に名前を連ねていた。けれども、飯島三智ひとりのチカラで天下の東宝があそこまでグーダグダにはならないと思うのである。しかもこの発言は「番組プロデューサー」によるもので映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』のプロデューサーによるものではない。誹謗中傷は続く。



《SMAP騒動では、一部ファンがジャニーズ事務所を巨悪のように批判し、辞めた飯島氏こそ正義であるような見方をしていたりもするが、現場評は飯島氏に厳しく、別のテレビディレクターも「飯島さんは一度怒りだすと、しつこく延々と文句を言い続け、関係者みんながひたすら謝るということの繰り返しでした。仕事を与えているのはこっちなので、内心、“なんでそこまで偉そうにされなきゃいけないんだ?”と思ってました」という不満を明かした。

これもSMAP側に立てば、メンバーを守ってきた最大の功労者ではあるのだが、飯島氏がそんな女帝ぶっていられたのは、ジャニーズ事務所という巨大帝国が背後にあったからこそだ。》



おお、お言葉ではございますが「ジャニーズ事務所という巨大帝国」の「女帝」はメリー喜多川である。「女帝」は天上天下メリー喜多川ただひとり!! せっかく意向を代弁した記事を書いているのであるから、ここで間違っては台無しではないか。



つまり飯島三智は口出しが多く怒るとしつこい、やりづらかった、ということである。本人にしてみれば、そんなことをいまになってグチグチいわれても、であろう。だいたいにしてSMAPの独立・解散騒動と飯島三智の現場での評判は関係のない話である。あまりに小さい。隅of重箱である。まあこの記事、ゲスの目で判断させていただければ、飯島三智をなんとか叩いてやろうというあらかじめの魂胆の上ででっちあげられた文章に見える。なんのためにいま飯島三智を叩くのであろう?



その前に、この記事が誰に向かって書かれたのかを考えてみたい。テレビ局や広告代理店の現場の人間ではない。現場の人間であれば直接、飯島三智と仕事をした経験をもつ人物も多いであろうし、直接のかかわりはなくても評判は伝わってくる。改めて悪評を吹き込む意味はない。世間一般に向けて? 世間はもう飯島三智になど関心はない。



考えられるのは飯島三智の比較的新しくできた、おそらく芸能界以外の関係者、そして意外なところでSMAPメンバー、当の飯島三智自身に対して、くらいのものだと思う。ホントは飯島三智、業界の評判悪いんだよー、独立しようとか一緒に仕事しようとか思っているかもしれないけど、考えたほうがいいよー、なわけである。飯島三智自身に対しては、なにか企んでいるならこうやってマスコミ使って潰すよー、である。



となると、前々から噂があった木村拓哉以外のメンバーの独立→中国進出の話がいよいよ現実味を帯びてきたので、それへの牽制か? とゲスりたくもなるのである。そもそも中国への進出は飯島三智が中心となり、数年前からジャニーズ事務所として取り組んできた案件である。2011年9月にはSMAPが北京でコンサートを開き、約3万人を動員した実績もある(入場制限あり)。



飯島三智が現在、中国系の家電量販店ラオックスのPR部門に籍を置いているのもそうしたつながりからであろう。また、今年4月から山下智久が映画『解碼者(暗号解読者)』の撮影やテレビのバラエティショー出演のためなどに頻繁に中国と往き来しているけれども、これも飯島三智が開拓した仕事である。ヤリ手である。



飯島三智の手にはたいへんお金になりそうな「中国」というカードがある。爆買い終了でラオックスはいまたいへんらしいけれども、飯島三智には中国政府の要人にも太いパイプがあるらしい。そして山下智久とKis-My-Ft2というSMAP以外のタレントにも強い影響力を持ち続けている。それらを怖れた、あるいは奪おうとしたジャニーズ事務所が叩きにかかってもおかしくはないと思う。



中国での評判を落したいのに日本で、日本語で『日刊サイゾー』に書かせても遠回りし過ぎじゃね? と思われるかもしれない。しかしは動き出せば日本国内での対応もとうぜん出てくる。であるからそんなヤツと組んでいいのかー、といいたい気持ちなのであろう。



だとすると、やはり国内でもなんらかの動きがあるのであろうか? そういえば飯島三智は今年8月14日にSMAPの年内解散が正式に発表される前後から活動を活発化させているという話がある。しかし実際に調べてみると、それぞれ一連の騒動の後始末を連想させるもので特別キナ臭い印象のものはない。だいたい以下のようなものだ。



◆7月下旬:電通とつながりのあるキャスティング会社の関係者と接触
◆8月17日:7月末に渋谷のホテルのガーデンラウンジで田辺エージェンシー社長・田邊昭知と接触していたと『週刊新潮』が報道
◆8月18日:日本テレビ本社を訪問。『ナカイの窓』プロデューサーらに挨拶
◆8月18日: Kis-My-Ft2の玉森裕太と都内のホテルの高級中華料理店で接触していたと『FRIDAY』が報道



まあ注目されるのは、8月18日の『FRIDAY』の報道以降、Kis-My-Ft2の玉森裕太と藤ヶ谷太輔(29)の露出度に大きな差が出ていることに思わずニガ笑い、程度のことである。飯島三智、動いていないように見える。



ああそうか。仮に飯島三智自身にその気はなくても、飯島三智を担ごうとする者は確実に存在しているのである。なんといっても、中国との強力なコネクションとSMAPメンバーをはじめジャニーズ所属タレントへの強い影響力があるのである。業界の人間にしてみれば金のニオイがプンプンするはずである。プンプン!! (byさとう珠緒、43)



たとえば、これまでジャニーズ事務所に煮え湯を飲まされ続けてきたプロダクションである。あるいはジャニーズ事務所の一極支配に嫌気がさして、対抗する第二極の誕生を願っているテレビ局、映画製作会社、広告代理店、関連業者。飯島三智が腰を上げ、具体的なビジョンが練られれば、大挙参集する可能性は十分にある。



しかもタイミングがいいというのか悪いというのか、いまジャニーズ事務所は世代交代の真っ最中なのである。ガバナンスがゆるみ、求心力が衰えている。おそらくこの状態は来年いっぱいは続くであろう。このタイミングで飯島三智を中心とした第2勢力が実際に動きはじめれば、タレント、スタッフのジャニーズ事務所からの大量離脱も起こり得るであろう。ジャニーズにとって、というか後継者、藤島ジュリー景子にとっては最悪・最恐のシナリオである。



飯島三智はこれまで漠然と考えていたよりも、ずっとずっと大きな存在なのである。『日刊サイゾー』の記事は、そんな飯島三智に対するジャニーズ事務所の怯えの表れなのかもしれない、と私はゲスる。恐怖に脅えて闇雲に打つ鉄砲みたいなものである。飯島三智の具体的な動きが見えないのであるから、とりあえずはそういうことにしておこう。鉄砲。古いのう。なんとかならんかのう。(了)





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