重盛さと美(28)はスゴい。素晴しい。『めちゃ×2イケてるッ! 20周年突入!2時間半スペシャル』(2016年10月8日放送)の「20周年記念中間テスト」では、4年後のオリンピック開催地を「京東」と答えてめでたく優勝したのである。「最強のバカ=ヤフートップバカ」だそうである。
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かつて木下優樹奈(28)が『踊る! さんま御殿!!』(日本テレビ)で国会議事堂のことを「国会ジギ堂」と発言したときも大笑いしたけれども、たぶん重盛さと美は木下優樹奈以上の逸材である。それにしても、国会辞儀堂。なんだかとてもトクした気分になったものである。
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確認してみると、ヤフートップバカ重盛さと美はやはりYahoo!に捕まっていて、映像トピックスに「20周年記念中間テスト」の特別映像が上がっていた。このなかでも「自分の名前も『重盛さと2』と書いたりしてしまう、たぶん手が聞き間違えたりするのかな」と、語っているのである。視力は「2.5」で、「メガネ屋さんに『計り知れない』といわれた」のである。
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もうここまでで十分、我々の1年間分くらいのボケをカマしておられるのである。超弩級というか、ケタはずれである。世上いわれるように天然のおバカキャラというには疑問があるけれども、ヤラセにしてここまでのネタを仕込むのもたいへんだと思う。
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で、こんなふうに突き抜けてしまうと実生活にも支障が出るのではないかと心配になる。案の定、である。番組中で「家族が、私と一緒の名前が恥ずかしい、って名字変えたんです」と告白していたのである。テロップで「注:実話です」と流されていたので事実であろう。つまり重盛さと美は重盛家を消失させてしまったということになる。恐るべし。
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これはたいへんなことなのである。名字、姓を変えるということは、このままでは末代まで祟るという恐怖感があったからなのである。きっと。ということは、重盛さと美、あまり大きな声ではいいたくないけれども、差別の系譜の起点になりそうなほどバカだということである。ちなみにご両親はともに東京理科大学の卒業であるらしい。
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この点について重盛さと美自身は、アタマのいい人とアタマのいい人で、とフられて「3人に1人バカが生まれる!」と語っておられたのである。ここのところの一連のやりとりはかなりギリギリである。人間に対しての血筋、血統のたぐいは取扱い要注意。差別的な見方を生む、という危惧からである。
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しかし、重盛さと美のような人物の魅力、ひいていえばお笑いの魅力はこういう危なさにもあるのである。そんなふうに考えると重盛さとみ、常識破りの範疇には留まらず、日常や常識を攪乱するトリックスターといってもいいのである。
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計り知れないケタはずれのバカはトリックスターになりうる。とはいえ、やはりバカなばかりでは、いったきりの人ではダメなのである。普通の人としての魅力、しっかりしたところもなければいけない。トリックスターは矛盾のカタマリ。この点においても重盛さと美、たいしたものだと思う。
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たとえば、坂口杏里改めANRI(25)のAV出演情報が出回ったころ、9月18日放送の『「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)』で、かつての所属事務所(アヴィラ)の先輩として見聞きしていた坂口杏里のようすを明け透けに語って、売名だと炎上したことがあった。しかし、このとき当時いわれていた坂口杏里の借金額、500万円を貸そうと思った、とも話していたのである。実際は「とてもお前が助けられる額じゃない」とマネージャーに諭されて止めたというけれども、いいヤツではないか重盛さと美。
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さらに「20周年記念中間テスト」の特別映像では、「重盛さと2」と書くという話から、わかりやすく「さとみ」に改名したほうがいい、そうすればAVにも出やすい、というくだりがあって、このとき重盛さと美、素早く岡村隆史に向かい「ラジオでフォローしてくださってありがとうございました」と頭を下げたのである。岡村隆史がラジオでなにを語ったのかは知らないけれども、売名疑惑で炎上したことについてコメントしたのであろう。こんな機敏な対応ができるのであるから、決してただバカとは片付けられないのである。
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見るところ、重盛さと美はそうとうアタマがいい。思考はすぐれてスマートである。しかしウッカリが凄まじいのである。そしてアタマのよさと凄まじいウッカリに、さらによいアタマで仕込んだネタが加わっていいるので、騙されてしまうのである。
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アタマのよさのたとえを上げれば、いまや一部では伝説と化しているらしい『ロンドンハーツ 格付けしあう女たち』(「テレビ朝日」2015年4月21日放送)での発言がある。重盛さと美が格付け順位を予想したときの各人物評である。とりあえずそれを見ていただきたい。ここでの並びは順不同である。
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ダレノガレ明美(26):「そもそも性欲がない」
益若つばさ(30):「"元"カリスマですよね」「ダメ男が似合う」
三船美佳(34):「高橋ジョージさんみたいなダンナさんをつくってしまう人」
麻木久仁子(53):「熟女の火照りとあせりは見るに堪えない」
紫吹淳(47):「男に口説かれたことありますか」「美貌とお金もあるのに結婚できないのはなにか問題がある」
矢口真里(33):「イケメンからイケメンにいったのでタチが悪い」
遠野なぎこ(36):「人間的には好きなんだけど、自分が男なら結婚したくない」
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別なところではmisonoに対してこんな発言もしている。
◆「でもやっぱりブログの文章はだらしないです」
◆「長い。ほぼいらないところが多いので」
そしてさらにその具体的例を出しているのである。
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引退宣言を撤回した際のブログについて:
「辞めると言った私にまだ仕事を下さる方がいるからやってる」という内容は、「お騒がせする内容を書いてすいません。まだこの職業をがんばりたいので頑張ります」でよかった。
マネジャーの連絡ミスで仕事に支障が出そうになったときのブログについて:「ちゃんとしようと思われへんタレントのウチが悪いんやけどな」、は「いろいろあったけど、何とか仕事できてよかったです」だけでよかった、なのである。
で、締めくくりに「misonoちゃんも得しないし、見ているマネジャーさんとかmisonoさんを応援しているファンも複雑に捉えちゃうので、スッキリ簡潔に」。どうだろう、重盛さと美は決してバカではない。
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『ロンドンハーツ 格付けしあう女たち』では、本人が「インターネットでいろいろ調べた」というようにあらかじめ仕込んであった部分もあるとはいえ、やはり非常な洞察力である。加えてひき出しも多い。夏目三久との熱愛報道から逃げたことで大幅に評価ダウンしている有吉弘行のかわりに座らせたいくらいのものである。
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であるから重盛さと美は利口なウッカリ者なのである。利口だからバカを演じることもある。藤田ニコルが「家の住所を覚えられない」といえば、すかさず「さすがに自分の住所は忘れないですけど、自分の名前はたまに忘れるときがあります」、なのである。
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この利口でかつ猛烈なウッカリ者というこれまでにないキャラクターをうまく生かせれば大ブレイク間違いなし、失われてしまった危険な笑いが蘇るかもしれない。しかしそれにはどうしても相方がいるのである。ウッカリをフォローし、体裁をととのえ、ときに翻訳できる人間である。トリックスター・重盛さとみを教祖だとすれば、教学、教宣を担当する人物である。
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重盛さと美の相方は、そうとうアタマの切れる人物でなければならない。あるいはすべてを諦めて「やめなさいよ」受け一択のビートきよしタイプか。うーむ。今回名前が出ているなかでは、やはり矢口真里だろうか。ミニモリ。だってファンだから。
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おっと、いまWikipediaの重盛さと美のページを覗いていたら
◆ジャンル:タレント、グラビア 、歌手
◆モデル内容:一般、水着
と書いてあって、次に
◆他の活動:ピン芸人、
とあった。「ピン芸人、」。読点までついていて、笑う。(了)
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