[浦沢直樹先生と大手出版社社員にラブホW不倫の真相を直撃《一問一答》]というネットニュースのタイトルにオヤオヤだったのである(「週刊女性PRIME」2016年10月10日配信)。「杉浦直樹先生」、たいへんご立派な漫画家であられるとは承知していたけれども、ラブホW不倫に“先生”は違和感がある。
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調べてみるとこの記事は第2弾であり、第1弾は同じこの日(10月10日)、[漫画家・浦沢直樹がラブホW不倫、お相手は大手出版社の50代元編集者]のタイトルでアップされている。ここでは“先生”なしの呼び捨てである。同じ『週刊女性PRIME』なのにずいぶん扱いが違う。
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そうすると、第2弾の“先生”は“センセ”の意味なのであろうか? 『週刊女性PRIME』、浦沢直樹(56)をバカにしているのであろうか? それとも“先生”付けは出版界の慣例なのであろうか? 第1弾ではウッカリ忘れてしまったけれども。
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そういえば出版界には“作家タブー”(作家のスキャンダルにふれてはいけない)なるものが存在しているのに、漫画家は“作家タブー”の対象外なのであろうか? さらに「 お相手は大手出版社の50代元編集者」ってことは、『週刊女性』の主婦と生活社、同業であるほかの出版社に喧嘩を売っているのだろうか? という疑問まで湧いてくる。もちろん、その大手出版社がどこなのかも気になる。「?」だらけになってしまった。
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とりあえず、『週刊女性PRIME』が浦沢直樹をバカにしているかどうか、第2報の[浦沢直樹先生と大手出版社社員にラブホW不倫の真相を直撃《一問一答》]の内容を抜粋して見てみよう。
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《浦沢には妻と娘がおり、Aさんにも家庭がある。つまり、W不倫ということになる。「週刊女性」本誌は8月と9月に、このふたりが密会する現場を2回ほどキャッチしている。
そして10月5日の午後2時過ぎにも、原宿のカフェ『M』で軽食をするふたりを目撃。時折、親密そうに顔を寄せて話をする。店内を見ると、面接をしている客が。
浦沢「(声を潜めて)なんかの入社試験なんじゃない?」
Aさん「入社試験で、最近読んだ本の感想聞くと“あ、この子。本読んでないなー”ってすぐわかるんですよね」
と、Aさんの敬語は崩れないものの、腹を割って話をしているような親密ぶりが感じられる。Aさんが支払いをすませ領収証をもらっていた。店を出て、駐車場に戻ってきたところを直撃した。》
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うむ。なかなか知的な話しぶりの50代、イソジ熟女である。私はバカにしていない。第1弾をご覧になっていない方のために注釈すると、2人が密会したとされる8月には目黒、9月には渋谷のラブホテルにしけこんでいるのである。お手軽、お気軽なものである。バカにしていない。
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ここで気にかかってしまうのは、2人のラブホテル滞在が2回とも約3時間であったと報告されている点である。しけこむたびに、いわゆる「休憩」の基本時間MAXまでなんだかんだしていたわけである。なんとなくスゴい感じがしてしまうのである。浦沢直樹56歳。バカにしていない。
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しかし2人の立場で考えれば、お互いに家族がいるのである。しかも浦沢直樹には娘がいるし、イソジ熟女の年下の夫は同じ職場で働いているらしい。ダメージMAX!! マァ〜〜〜ッックス!! である。おっと、以下、肝心の《一問一答》の内容である。
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《─おふたりは交際されているのですか?
浦沢「なんですか、急に。全然、心外ですよ。そういったことはありません」
Aさん「打ち合わせでお会いしました。今日もそうです」
息の合った受け答えは冷静だが、次の質問で顔色が変わった。
─おふたりで渋谷のラブホテルに行かれていますよね?
Aさん「いえ、別人です」
浦沢「関係はないです」
─写真があるのですが。
Aさん「別人です」
浦沢「(事実は)ありません」
別人というなら、浦沢が誰かほかの女性とラブホテルに入ったことになる。
─ラブホテルに入るような関係は一切ない?
Aさん「関係はないです。先生と行ったことは、ね」
浦沢「ないですよ」
─では、先生にそっくりな方とホテルに入ったことは?
Aさん「ないないない、ないですよ!」
浦沢「めちゃくちゃだね」
少しずつ答えが乱れ始める。
─でも、目黒の『E』には行かれていますよね? その前に食事もされています。
Aさん「それは私のプライバシーですから……」
完全に否定する言葉にはならなかった。あくまで打ち合わせで会っていたと主張。
Aさん「私も人のことを言えない会社にいますから。こうして公人の方と食事に行くとなると、そういう見方をされることもわかります」
Aさんの会社の雑誌でも週刊誌を出版しているので、取材には理解を示してくれたようだ。今回はサイン本を渡しただけだと話す。
─ラブホテルに行っているということがあったので。
Aさん「それは誰が目撃したんですか。先生と私に嫉妬する人とか?」
─8月と9月に、少なくとも2回行っていますよね?
浦沢「僕ひとりでラブホテルに行ったとしても、それは大問題ですよ」
必死に取り繕ってはいるが、その目には明らかに動揺の色がうかがえる。
─写真があっても、一緒ではなかったと?
浦沢「一緒ではないですね」
ホテルに行ったことは否定できなくなっても、Aさんとではないと強調する。
浦沢「ただ、こういうふうにして、根も葉もないところでも(記者が)いらっしゃるのだなぁと。(漫画の)取材にはなりましたけどね。僕の取材になったってことですよ、ドラマ作りの」
─では、写真の人物は別人なんですね?
Aさん「それはとてもプライベートなことなので。申し訳ないですけど」
話を終えると、ふたりはそろって街の喧噪に消えて行った》
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そうか、一問一答とはこういうことであったか。畳み掛けていくべき質問が不発に終わってしまっている。浦沢直樹と“Aさん”にのらりくらりとはぐらかされたのであろう。最後には「(漫画の)取材にはなりましたけどね。僕の取材になったってことですよ、ドラマ作りの」とまで毒づかれる始末。唯一、「では、先生にそっくりな方とホテルに入ったことは?」という質問がイヤラシい感じでポイントを挙げている。ま、バカにしている。
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おおっと、バカにしているしていないでふざけている場合ではないのである。衝撃のニュースが飛び込んできたのである。Aさんが勤務する大手出版社とは、なんと「文藝春秋」であったのである。なるほど、先の一問一答で“Aさん”の「私も人のことを言えない会社にいますから。こうして公人の方と食事に行くとなると、そういう見方をされることもわかります」というコメントをピックアップしている意図もそこにあったわけだ。
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以下、このニュースを報じた『LITERA』(2016年10月11日配信)の抜粋である。
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《そう、この女性、なんと"文春砲"を擁する文藝春秋の社員だったのである。しかも、現在は広告関係のセクションで働いているが、かつては「週刊文春」にも所属していたという。
「写真を見てすぐにわかりました。Aさんは編集者としてもすごく優秀で、『CREA』で長く編集者をつとめていましたし、一時は『週刊文春』で連載班のデスクをしていたこともある。たしか当時は、村山由佳さんの不倫小説『ダブル・ファンタジー』を担当していたんじゃないですかね。旦那さんも月刊『文藝春秋』のナンバー2として知られ、"将来の『週刊文春』編集長"の呼び声も高い人物です」(文春関係者)
〈略〉
「面識は数年前からあったようですが、この去年のタイアップ企画がきっかけになって、二人は急速に親しくなったようです。今年1月から始まった浦沢直樹展でも、Sony Musicが共催する形で、『ボブ・ディラン 聴いて歌って描きまくる』というイベントが開催されたんですが、これもAさんがつないだもののようです」(前出・文春関係者)
まさに「公私混同」と言われてもしかたのないW不倫劇。この報道に文春社内は凍りつき、厳しい箝口令がしかれているという。それも当然だろう。本サイトでも指摘したことがあるが、"文春砲"で注目を集めている文春がいま一番警戒しているのが、社員の不祥事発覚、とくに不倫スキャンダルだったからだ》
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881!! ヤバい!! ヤッヴァ〜〜〜ウィッ!! たいへんじゃんイソジ熟女。処刑雑誌「週刊文春」の元編集者社員が逆処刑されたんだもん。しかもダンナが同じ職場だもん。ありがとうウーマンセルフ!! アタマ悪そうだけど。で、この『LITERA』は“作家タブー”についても詳しく説明してくれているのである。便利。ついでに抜粋しよう。
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《出版界において作家の威力は絶大だ。作品がベストセラーになれば自社の利益に直結する大切な存在であるのはもちろん、雑誌のコラムやエッセイ執筆、インタビューなどで付き合いも深い。そのため、作家の批判やスキャンダルは絶対的なタブーになっている。
芸能人のスキャンダルを書きまくっている週刊誌も、作家に対してはどんなスキャンダルが浮上しても沈黙を決め込むどころか、逆に作家の意を受けて記事を潰すなど不祥事隠しに加担することもあるほどだ。
浦沢直樹は小説家でなく漫画家だが、それでも大ベストセラーを連発する"大作家"だ。今回、不倫を報じた主婦と生活社は小説や漫画をメインとしていないため、こうした報道が可能だったのだろうが、しかし他の出版社が追随する可能性は極めて低い》
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そういうことである。ではなぜ『週刊女性』およびそのネット版『週刊女性PRIME』は、浦沢直樹と文藝春秋社員のW不倫を大々的に取り上げたのであろう? 最後に残った疑問もこれであった。「『週刊女性』の主婦と生活社、同業であるほかの出版社に喧嘩を売っているのか? 」。答えは「Yes」である。元も子もない話ではあるが、喧嘩を売るつもりでなければ書けない。
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ではなぜ、喧嘩を売らなければならなかったのか? である。というか、このネタ、美味し過ぎるのである。いまや泣く子も黙る「週刊文春」を擁する文藝春秋である。注目度は抜群に高い。しかもイソジン熟女、もといイソジ熟女は女性週刊誌の中心読者層とほぼ同年代である。売れないわけがない。
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日本雑誌協会の調べによれば、各女性週刊誌の発行部数は以下の通りである。女性週刊誌全体にいえることだけれども、ネットニュースなどに押され、読者年齢が高いこともあって、このままではジリ貧が目に見えているのである。なかでもダントツビリの『週刊女性』は、そうとうな危機感を募らせていると思うのである。そうした『週刊女性』が形勢の逆転をめざして噛み付くには、「週刊文春」を擁する文藝春秋がピッタリなのである。口惜しいことに自分のところの3倍、約68万部も売っているし。
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『週刊女性』:約22万9000部
『女性自身』:約38万3000部
『女性セブン』:約38万部
※部数算定期間 : 2014年10月1日~2015年9月30日
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それにしても、『週刊女性』の出版社である主婦と生活社、名前の穏やかなムードとはやっていることがずいぶん違う。闘争心旺盛である。ほぼすべてのマスコミを掌握しているジャニーズ事務所とも仲が悪いままだし、これで出版界の雄、文藝春秋にも喧嘩を売った。自分よりも大きな相手に果敢に立ち向かっていくその姿からは、『噂の真相』以来途絶えていた、リアルガチ(by出川哲朗)なスキャンダル・ジャーナリズムの芳しい匂いさえする。
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おお、いま気がついたけれども『週刊女性PRIME』のロゴ下にはこんなキャッチが入っているではないか。「YOUのココロ刺激する[シュージョプライム]!! ファンになりそうである。『噂の真相』の血を引く『LITERA』も、もう少し頑張れ。(了)
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