2016年10月7日金曜日

ついにテレビ局も掌返し。溜まったツケが回ってきたジャニーズ



「ポトリ」という音が聞こえたのである。ついにジャニーズが落ちてしまった。誰の目にも明らかなカタチで、ジャニーズ時代が終わったのである。テレビ局幹部が公の場で「ジャニーズ事務所も芸能プロのひとつに過ぎない」、「事務所の影響力で(テレビ局が)右往左往しているように見られるのは、ちょっと残念」と発言したのである。



発言したのはテレビ朝日の早河洋会長兼CEO(72)で、9月27日の定例会見の席上であった。あらら、もう10日も前のことである。「ポトリ」が耳に届くまでずいぶん時間がかかってしまったのである。すでに、たとえば『デイリーニュースオンライン』(2016年09月29日配信)が《テレ朝会長のジャニーズ批判、SMAP擁護発言に記者が騒然》というタイトルで伝えていたのである。知らなんだ。



最近の『デイリーニュースオンライン』はジャニーズ事務所にはマイナスと思われる記事もずいぶん掲載されるようになっているので注意しなければならなかったのに、うかつであった。まあ、こういう『デイリーニュースオンライン』の動き自体がジャニーズ事務所のパワーダウンを物語っているわけである。あとひとつ感想を。いまさらテレ朝、よくいうよ。



テレビ朝日の定例会見のニュースを知ったのは『週刊文春WEB』(2016年10月6日配信)であった。タイトルは《ジャニーズ事務所の“影響力”を否定
 テレ朝会長発言の衝撃》。「衝撃」は以下のように説明されている。



《 民放トップの発言はなにを意味するのか。
「これまでテレビ界は人気アイドルを多く抱えるジャニーズ事務所には平身低頭だった。特にメリー喜多川副社長は絶対的な権力を持ち、彼女の一声ですべて決まるとまで言われていた。それをテレビ局側が“影響力はない”という主旨の発言を公然とするということは、テレビ界のパワーバランスが崩れたと見るべきです」(芸能デスク)》



そして「テレビ界のパワーバランスが崩れた」理由については次のように説明する。



《その要因を民放テレビ局員が解説する。

「昨年、週刊文春誌上でメリー氏が、当時の飯島三智マネージャーとメンバーを扱(こき)下ろしたことや、『SMAP×SMAP』での謝罪の件を酷いと思っているテレビ関係者は多い。造反組と言われる4人にも同情的で、支持する傾向さえある。TBSは顕著で、中居とはさらに信頼関係が強くなっている。いま番組に圧力をかければ、逆に反発を買うだけ。それはジャニーズ側もわかっているはずです」》



おお、恥ずかしながら浅学にして「こき」を「扱き」と書くとは、いまはじめて知ったのである。ひとつ利口になった。ありがたいことである。扱き扱き。ともあれ『週刊文春WEB』は、ジャニーズ事務所のパワー・ダウンは、多くのテレビ関係者がSMAPの一連の騒動に関連してジャニーズ事務所は酷いと思っているからだ、というのである。



で、ジャニーズ事務所がテレビ局に反発されることを怖れるくらいに、「テレビ界のパワーバランスが崩れた」というのである。芸能界、メディアに「嫌ジャニーズ事務所」的な雰囲気があからさまになりはじめていることは確かである。木村拓哉(43)はドラマの相手役をなんと13人もから拒否されたらしいし(来年1月からのTBS新ドラマ『Get Ready!!(仮題)』、「東京スポーツ」2016年10月4日号)。



しかし、そんな雰囲気的な話だけでパワー・バランスは崩れない。結局、ジャニーズのタレントでは視聴率が取れなくなったのである。元も子もない話である。そしてそのうえで、これまでのやりたい放題の横暴が生んだジャニーズ事務所への反感が、テレビ朝日・早河洋会長兼CEOの発言に代表される冷淡な態度になって現れているのである。因果応報、世の習いである。いくらエラく強くなっても増長慢にならないよう、くれぐれも気をつけたいものである。そんな心配はいらないか。



ジャニーズ所属タレントの最近の視聴率がどのくらいか、ざっくり見てみよう。

◆Hey! Say! JUMP『スクール革命!』(日本テレビ、9月25日放送):6.9%。

◆嵐・二宮和也(33)『ニノさん』(日本テレビ、9月25日放送):6.4%。

◆KinKi Kids『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ、9月25日放送):4.8%

◆関ジャニ∞『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日、9月25日放送):3.7%

◆関ジャニ∞『今景気イイ芸能事務所に潜入! 関ジャニ特命捜査班7係』(日本テレビ、9月10日放送 ※ゴールデン):9.5%

◆嵐『VS嵐』(フジテレビ)、『嵐にしやがれ』(日本テレビ):6~8%台をウーロウロ



いずれも決して自慢できる数字ではない。ジャニーズ所属タレントがメインを務める番組で、ほぼ確実に2ケタの視聴率が期待できるのはTOKIO『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ)くらいなものなのである。



こうなってしまっては、いくらメリー喜多川が「それならウチのタレントは出しません!!」と大見得を切っても、それほど痛くないのである。メリー喜多川はかつて『週刊文春』の記者(現・バイキング中村竜太郎、約52歳)に「殴るぞ!!」と暴言を吐いて恫喝したことがあったけれども、いまや「殴りたいなら殴りなよ」なのである。あと2ヵ月ほどで満90歳になるメリー喜多川に、もうそれ以上争うガッツ石松、もといガッツはないのではないか。



それにしても、それにしても、SMAPが解散した途端にコレである。まるで魔法がとけてしまったかのように、ジャニーズ事務所および所属タレントがくすんで見える。ジャニーズ事務所は、いまやシンデレラを乗せた馬車ではなくてただのカボチャなのである。もうすぐハロウィンなのでムリしてたとえたのである。



こう考えると、ジャニーズ事務所にとってSMAPはただ単に売れっ子、稼ぎ頭、というだけではすまない、たいへんに大きな、象徴的な存在でもあったということを思い知らされるのである。SMAPのいないジャニーズは、エベレストのないヒマラヤ山脈、富士山のない日本、万里の長城をコンクリートで固めた中国みたいなものなのである。



しかもそれがただ解散というだけでなく、メンバー間の裏切りだとか反目だとかで傷だらけ泥だらけになってしまったのである。「ポトリ」と落ちた衝撃はとてつもなく大きい。で、地にはハイエナがゾロゾロ、空にはハゲタカがグールグルである。しばらくはジャニーズ所属タレントのウンザリするようなスキャンダルに付き合わされるであろう。楽しみなことである。(了)




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