ここのところかなり頻繁にジャニーズ関連の記事を書いている。心底ゲスな野次馬の私には、ジャニーズのいまの状況がとても興味深いのである。しかしおもしろがりすぎるあまり先走っているところもある。たとえば最新のトピックスでいえば、SMAPの元チーフマネージャー・飯島三智(58)がついに芸能界復帰に向けて動きはじめたと私には見え、そう書いてもいるのだけれども、これについての説明がまだ足りないのではないかと思う。
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これからのジャニーズのなりゆきは飯島三智が帰ってくる、あるいは帰ってきたという前提で考えなければ理解できないことが多くなるはずである。そこで今回は飯島三智の帰還の根拠を示し、ランドマークとしておきたいというこころづもりである。もちろんSMAP離脱派の4人にも深く関わってくるお話である。
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ここから6段分は10月23・24両日の当ブログに書いた内容の要約になる。もしすでにお読みいただいている方は飛ばしていただきたい。
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飯島三智の活動再開の第一歩は、マスコミ各社にファクシミリで「警告書」を送りつけたことである。いまは一般人である自身の写真を使用しないようにという内容で、1週間ほど前の10月23日にネットニュースになっている。しかし残念というか無念といおうか、それを報じたニュースサイトにはファクシミリはついに送られてこなかったらしい。いまから考えればそれへの腹いせか、記事にはペッタリ飯島三智の写真が貼られていたのがおかしい。
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もとい。「警告書」がなぜ活動再開、芸能界復帰への第一歩なのかといえば、差出人として、本人の名前とともに芸能プロダクション「ケイダッシュ(K DASH)」の顧問弁護士の名前があったからである。ケイダッシュといえば田辺エージェンシー直系のグループ企業である。田辺エージェンシー社長の田邊昭知(77)は芸能界のドンであり、もう1人のドン、バーニングプロダクション社長の周防郁雄(75)と仲よしである。
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つまり、飯島三智はこの「警告書」で、「このたび私、ドン(×2)にお世話になっております」と挨拶したようなものなのである。自分の写真の使用を控えてほしいという「警告」だけなら、なにもわざわざケイダッシュの顧問弁護士にご登場いただかなくてもいいのである。
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弁護士であれば誰でも、たとえば高畑裕太(23)の一見でいまをドキめく弘中惇一郎(71)でもいいのである。むしろそのほうが飯島三智、いよいよ芸能界へ復帰か? などと騒がれずにすむ。そこにあえてケイダッシュの顧問弁護士の名前を出したのには、やはりこれからまたはじめますよ、と布告するというもうひとつの目的があるのである。
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マネージャー、プロデューサーとしての飯島三智の手腕は誰もが認めるところである。さらに中国との太いパイプももっている。ジャニーズ事務所として数年前から取り組んでいた中国進出計画の中心にいたのが飯島三智である。2011年9月にはSMAPが北京でコンサートを開き、約3万人を動員した実績もある(入場制限あり)。また現在も中国政府の要人とのつながりがあるともいわれている。
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現在、飯島三智が中国系の家電量販店ラオックスのPR部門に籍を置いているのもそうしたつながりからであろう。また、今年4月から山下智久(31)が映画『解碼者(暗号解読者)』の撮影やテレビのバラエティショー出演のためなどに頻繁に中国と往き来しているけれども、これも飯島三智が開拓した仕事である。ヤリ手である。
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そしてこの山下智久をはじめKis-My-Ft2などSMAP以外のタレントにも強い影響力をもち続けていることも、ケイダッシュ、田辺エージェンシーには魅力になろう。要するに飯島三智は金のニオイがするのである。周囲が放っておかない。
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では、飯島三智自身はなぜ芸能界への復帰を決断したのであろう? ここのところがきちんと説明できていなかったのである。たいへん失礼をしてしまったのである。それは、ひとことでいえばSMAPのメンバーとの深い関係からであると思う。『サイゾーウーマン』(2016年8月23日配信)に以下の記述がある。
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《10年近く飯島氏と接してきたテレビ番組制作の女性スタッフは、次のように話す。
「良くも悪くも女らしい人です。女の塊といってもいい。最近はビジネスライクなマネジャーが増えていますが、飯島さんはその真逆、感情で動くところがあります。『飯島さんがSMAPを連れて独立を企てた』という報道もありましたが、それはないはず。独立しようとか、次のジャニーズ事務所の社長になろうなんて野心を、飯島さんが持つはずがない。なぜなら、彼女にとって、SMAPのメンバーは自分の息子であり、彼らを一人前にやっていかせることだけが願いなんです。スターを育てたいというよりは、メンバー一人ひとりに、男として満足できる人生を歩ませてあげたいと考えていたのでしょう」》
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つまり飯島三智は“母親”なのである。飯島三智退所後の香取慎吾(39)の抜け殻じみたただならぬようすを見ても、それはうなずける。
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《また、こんなエピソードもある。90年代、他メンバーがスターになっていく中で、草なぎ剛だけ落ちこぼれている時期があった。それに対して飯島氏は意外な行動に出たという。
「取り立てて容姿に華があるタイプでも、バラエティを盛り上げる話術があるわけではない。そういうタレントを普通マネジメント側は切り捨てていくんですが、飯島さんは『剛はやれる! 一緒に頑張ろう!』と励まし、彼の売り出しに力を注ぎました。あの時、飯島さんってすごいなと思ったのは、草なぎのような親近感のある容姿に、どんな商品価値があるのか見抜いていたことです。従来のジャニーズを『かっこよすぎてちょっと』と敬遠するような、控えめな女子層というターゲットをちゃんと狙っていった」(前出の女性制作スタッフ)》
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また、『週刊女性』(2016年2月2日号)はこう書いている。少々長いけれども飯島三智のSMAPに対する献身ぶりがよく伝わってくる文章なのでご紹介したい。文中「I氏」とあるのは、とうぜん飯島三智のことである。
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《SMAPのCDデビューは'91年。結成はそれからさかのぼること3年前の'88年のこと。
「“SMAPは私の命だから”と、Iさんはことあるごとに言っておりました」(スポーツ紙記者)
彼らが人気アイドルと称されるまでには、思った以上に長い時間がかかっている。
「事務所の社長であるジャニーさんが彼らを呼んで、“ユーたち、なんで売れないの”と叱責したほど、当時はCDが売れませんでした」(音楽誌編集者)
そんな彼らを見るに見かねて、手を差しのべたのが、今回の騒動でキーマンのひとりとなっている女性マネジャーのI氏だった。
「当時、Iさんはジャニーズのファンクラブである『ジャニーズファミリークラブ』のデスク、いわゆる事務員だったのですが、あるときからSMAPのマネジャーとして現場に来るようになったんです」(ワイドショースタッフ)
実は、SMAPにはそれまでマネジャーはついておらず、自分たちでスケジュールを管理していたという。現場でのI氏の評判は?
「特に偉そうにすることもなく、彼らに尽くしている感じでした。マネジャーというより、子どもの世話を焼く“お母さん”みたいでしたよ」(前出・ワイドショースタッフ)
素人同然のI氏だったが、マネジャーとしての手腕を発揮すると、SMAPはまたたく間に人気アイドルに上りつめた。そして12枚目のシングル『Hey Hey おおきに毎度あり』で念願のオリコンチャート1位に。デビューしてすでに3年が過ぎていた。
「彼女はマネジャーの経験はなかったのですが、スケジュール管理だけでなく、テレビ局に毎日のように通い続け、強引ともいえるほど積極的にSMAPを売り込んでいました」(前出・スポーツ紙記者)
またSMAPは、バラエティー番組にも出演、当時のアイドルとしては異例の本格的なコントにも挑戦している。
「実は、以前からジャニーさんがSMAPをバラエティー番組に出したいと考えていたようですが、それを実現させたのはI氏です」(前出・ワイドショースタッフ)
I氏の尽力で、今では日本を代表するアイドルとなったSMAPだが、決して順風満帆だったわけではない。
'96年、メンバーの1人、森且行がオートレーサーになるためSMAPを脱退。'01年には稲垣吾郎が道交法違反と公務執行妨害で現行犯逮捕され、'09年には起訴猶予処分となったが、草なぎ剛が公然わいせつで現行犯逮捕されるという事件が起きている。
「結局、メリーさんはOKしませんでしたが、Iさんは、森クンがタレントとレーサーの2足のワラジをはくこともよしとしていたんです。稲垣クンのときは、イメージダウンを避けるために、各マスコミに“容疑者”という表現をしないように申し入れるなど、常にメンバーのことを思っていました。いまSMAPがあるのは、すべてIさんのおかげといっても過言ではありません」(前出・ワイドショースタッフ)》
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飯島三智がSMAPをつくったことに間違いはない。そして飯島三智もまたSMAPによってつくられたのである。まさに母親と子どもの関係そのものである。おそらく「SMAPは私の命だから」という飯島三智の言葉は掛け値なしの本音であろう。
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で、いまその大切な子どもたちはどうしているかといえば、事務所勤務が決まった木村拓哉(43)とテレビ番組司会者として確固たる地位を築いた中居正広(44)を除けば、みな不遇をかこっているのである。ようやく草彅剛(42)に来年1月スタートのドラマ『嘘の戦争』(フジテレビ)の主演が決まった程度である。それにしてもその次があるのかどうかははっきりしない。
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稲垣吾郎(42)はかろうじてドラマや映画の脇役に活路を見出そうとしているレベルといわれるし、香取慎吾に到ってはあまりの虚脱ぶりに精神状態さえ危ぶまれている始末である。彼らをこのまま放ってはおけないというのが飯島三智の偽らざる心境であろうと思う。つまり芸能界復帰の理由は、SMAPたちの面倒をみたいから、ということなのである。最近このタイプの、母親が濃〜い人が多いような気がする。
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飯島三智の退所にあたっては、おそらく慰労金とか功労金とかいう名目でそうとうな額のお金が支払われているはずである。ジャニーズ事務所からしてみれば内部のアレコレに関する口止めもしておかなければならない。であるから飯島三智が金のために芸能界に復帰するということは考えられないし、新しい芸能プロダクションを立ち上げようという気持ちなどはサラサラないであろう。一発当てようと芸能界に飛び込んだ人物ではないのである。SMAPのメンバーの幸せこそが飯島三智の願い。20数年間、自分の人生のほとんどすべてをかけてきたのであるから。
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いってみれば母性に突き動かされての飯島三智の芸能界復帰である。これにビジネスとして関わってくるケイダッシュや田辺エージェンシー、バーニングプロダクションなどとの折り合いがどう付いていくのかはこれからの問題である。田辺昭知としてもただ軒先を貸すつもりだけではないはずである。ただ、飯島三智がメンバーのために芸能界復帰を決めたことは、とくに草彅剛、稲垣吾郎、香取慎吾の将来を案じている方々には朗報であろう。
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ではSMAPの再結成はあるか? 残念ながらそれはもうほとんど見込みがない。SMAPの再結成はないけれども母と子のリユニオンはある。木村拓哉? 早くに1人だけ売れた木村拓哉は飯島三智にとってあまり情が移る相手ではなかったらしいし、嫁は犬猿の仲といわれる工藤静香である。飯島三智としてもあまり再び係わり合いたくはないという気持ちのように思う。
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子どもが6人いて、そのうち1人は早くから家を飛び出し、もう1人は利に聡く、かえってそれが原因でほかの兄弟たちと仲違いをしてしまう。うむ。まあいいところじゃないのー。そんなもんなんじゃないのー。エラそうにいえた義理ではないけれども。(了)
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