2018年5月14日月曜日

ところでなぜテレビ局はジャニーズに依存するのか?



えっと、たとえば5月3日の「とくダネ!」(フジテレビ)で小倉智昭(70)が山口達也(46)の強制わいせつ容疑での書類送検について、はからずも“NHKが第一報を流す前にジャニーズ事務所にキチっと連絡を入れていれば〜”とコメントしていました。



そうすれば山口達也以外のTOKIOメンバーが報道で事件を知るようなことにはならなかった、という文脈でしたけれど、報道内容を事前に容疑者の所属事務所に知らせるべき、というのですからホント理解し難い報道オンチです。



それだけならまだアタマの中身もそろそろ新品と換えてもらえ、とかなんとか毒づいて終わりますけれども、背景にやはりジャニーズ事務所ベッタリの局内の雰囲気があるのだろうと思えばゾッとします。



もうわざわざソンタクしようと思わなくても自然にソンタクしてしまう環境ができあがっているのです。ちなみにこのときコメンテーターの古市憲寿(33)が“これがもし事務所から「ちょっとやめてくれないか」といわれてそれをのんじゃうのも違う気が〜”と突っ込んだのは、まことに古市憲寿らしからぬ美技でした。結果的にバランスを取って小倉智昭を補完したという意味で。さすがヅラ兄弟です。デスマスで書くといちいち皮肉っぽく嫌味になって困ります。



それにもめげず、要するに今回ワタクシがいいたいことは、なぜこんなにジャニーズにソンタクしなければならない状況になっているのか、といえばテレビ局が強くジャニーズに依存している関係があるからでしょう、それではなぜそんなに依存しているのか? という疑問が浮かばないですか、ということです。ワタクシにはこれがついさっきようやく浮かんできました。



民放テレビ局が出演させるタレントを選ぶ場合、視聴率が取れるか、がまずポイントにあって、次にその視聴率はスポンサー企業が望んでいる層からのものか、スポンサー企業および商品とそのタレントのイメージがマッチしているか、などが検討されるはずだとふつうは考えます。見た目とか人気とかは「視聴率が取れるのか」に含まれます。



しかしジャニーズ所属タレントの場合、その視聴率においていっときの勢いはもはやありません。年齢層的にはたしかに10代から40代後半までのタレントを幅広く抱えているのでドラマ、バラエティ、と対応が利きます。しかしいまの日本の人口ボリュームゾーンである40代以上の中高齢層なり、もともと得意とする10代以下の層でも、圧倒的なタレントパワーを誇る、というわけにはいかなくなっています。



なのにどうしてテレビ局はジャニーズに依存し続けるのでしょう。さんざん依存しておいて、だからソンタクをしてそれを視聴者から笑いものにされている、まさに自分で自分の首を絞める愚行をなぜ続けているのでしょう。



これはたぶん、テレビ局が先ほど書いたタレント選びの地道な作業をきちんとやっていないことがひとつでしょう。民放テレビ局の営業ほど殿様商売のところはない、とはよく聞きます。スポンサー回りはだいたい代理店任せです。



しかしたとえ代理店にいわれるままにキャスティングしているにしても、ここまで依存しなくてもよさそうなものです。ねえ、おだてられて2階に上がったはいいもののハシゴを外されるなんて危うさは誰でも感じることでしょうし。



これはきっとなにかあります。癒着。袖の下、はあくまで個人的にやるものですから依存状態を全社的な暗黙の諒解事項にまでもっていくことはできません。マクラ、はジャニーズですから。男ばっかりですから。



で、いろいろ探して出てきたのが『東洋経済ONLINE』のこの記事です。かなりの長文なので、各小見出しごとに内容をまとめました。





◆『東洋経済ONLINE』2018年1月17日配信
【冬ドラマにジャニーズ主演が溢れかえる理由 強気の全方位営業はスゴいのかやりすぎか】木村隆志

● 2018年スタートの冬ドラマでは、プライム帯(19~23時)で、テレビ朝日系、TBS系、フジテレビ系、日本テレビ系に各1本。深夜帯でもフジテレビ系と日本テレビ系に各1本のジャニーズ所属タレントの主演ドラマが放送される(1月17日現在)

● これは冬ドラマ全体の約3割を占めるうえに、民放各局をほぼ総なめ状態である。なぜこのような状態が起きているのか


【「今年も連ドラの中心はジャニーズ」の戦略】


● ジャニーズの所属タレントが他の俳優と比べて、圧倒的に人気や演技力があるわけでも、高視聴率を獲得しているわけでもないことを踏まえると、営業力の凄さを感じる

● 民放各局、各曜日、各時間帯に、各グループのメンバーをパズルのように送り込めるのは、相当な営業力のたまもの

● そのセールスを“2018年の頭”にそろえたのも「今年も連ドラの中心はジャニーズ」と印象づけるための戦略であり、だからこその全方位営業(各局まんべんなく営業)だった

● ジャニーズ事務所は各局の編成担当やプロデューサーなどの実力者とやり取りしつつ、周辺のスタッフやブレーンともコミュニケーションを取って、早い段階から企画案やスケジュールを投げかけるなどの営業努力をしている


【「売りっぱなしにしない」アナログ作業】


● ジャニーズ事務所は、主題歌も主演俳優が確保する。後輩タレントを助演として送り込む(バーター出演)

● 自社タレントのドラマ主演を勝ち取って終わりではなく、各局のスタッフとやり取りしながら番組PRを進めている。情報番組やバラエティ番組への番宣出演に加えて、テレビ誌や新聞などの各媒体にくまなく露出している

● 各局にとってPR面で後押しが期待できるのは心強く、他にここまでのことを行っている芸能事務所はない


【一般層は「演技力・役柄へのフィット」志向に】


● 近年連ドラでは人気やルックスよりも演技力や役柄へのフィットが優先される傾向が強く、ジャニーズタレントの主演作が発表されると必ずといっていいほど批判の声があがる

● 連ドラに限らず適材適所ではないと感じたキャスティングには、放送前から容赦なくバッシングの声があがっている

● 裏を返せば、一般層の志向を受け入れず、演技力や役柄へのフィットよりも人気やルックス重視のキャスティングを採用するテレビ局側の問題である


【アイドルに地上波の番組は厳しい時代】


● 地上波のテレビ番組全体が、老若男女からすごく好かれるよりも嫌われないことが求められている。その点、ある層から熱狂的に支持される反面、それ以外の層から嫌われやすいアイドルにとって地上波の番組は必ずしも居心地のいい場所ではない





はい。ジャニーズ事務所がテレビ各局にとってある程度、使い勝手がいい、ということはわかりました。なんだか肩すかしですけれど。



ですから、たとえばもっとあからさまにドラマ制作に関わる業務を肩替わりするなど、これ以上のズブズブの関係になっていないのには逆にジャニーズ事務所側の節度を感じてしまうほどです。いくら“全方位営業”とはいってももっともっと踏み込める部分はあるはずでしょう。ま、個人レベルのお話は知りませんけれど。



黙っていても企画をもってきてくれる、番宣にもよく動いてくれる、でもってスポンサー対応などの細かな調整は代理店に任せておけばほぼ番組づくりの骨格はできあがります。少なくとも、苦労して汗水流してでも日本国中がビックラこくくらいの番組をつくってやろうという気迫は、いまのテレビ局には感じられません。



民放各局のジャニーズ依存とは、要するにテレビ局のほうからジャニー事務所にしなだれかかっているわけです。そして演者であるジャニーズタレントにあわせた番組が量産され、視聴者離れを起こしている、ということでしょう。テレビ局が変らない限りジャニーズ帝国は先細り感を滲ませながらも存続していく、ということなのかもしれません。



まったくもう、どいつもこいつも、どこまで続くぬかるみぞ、な現代日本的風景がここにも広がっているようです。ほかに見るものがないわけじゃなし別にいいんですけど。



小倉智昭、テレビカメラの前でお辞儀してヅラ落しただなんて視聴者をナメきってるよなあ。ババアのツムジ隠しでもあるまいし。それとあの妙な膨らみ方をしたおかめちゃんみたいなほっぺもイヤ。(了)





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