2018年5月9日水曜日

精神的に追い詰められているジャニーズ。もうガクブル



ジャニーズ事務所が5月6日に発表した山口達也の契約解除に関するコメントについて、ワタクシ、ゴメンネ一筆が謝罪文評論家の立場からいくつかの指摘をしておきたいと思います。

↓文書全文








【報道関係各位 当事務所所属、山口達也に関する契約解除のお知らせ】


この度の山口達也の事件に際し、被害者とそのご家族の方々には多大なご迷惑をお掛け致しました。誠に申し訳ございませんでした。



またご負担をお掛けしております仕事関係者の皆様や、報道関係者の皆様、さらに報道をご覧になった多くの皆様にもご心配をお掛けしておりますことを重ねてお詫び申し上げます。



山口達也の処遇につきましては、5月2日のTOKIOの4人のメンバーの会見において本人からの辞意表明があった旨の説明がございましたが、重ねて6日本日、本人からも直接、弊社に対し強い意思表明がございました。それを踏まえ本日、弊社社長とTOKIOリーダー城島茂との協議が行われ、この申し出を受理する判断に至りましたことをご報告申し上げます。これにより弊社は、山口達也と契約を解除することとなりますが、事件の社会的な影響や、現在、山口の置かれている状況等に鑑み、彼を育ててきた立場として、社会に責任を果たすために必要な支援を今後も積極的かつ継続的に行って参る所存でございます。



●経緯について



弊社では山口達也の処分について、23年間、バンド活動を軸に芸能活動をグループとして行ってきたTOKIOのメンバーの意思も尊重すべきとのスタンスを取ってまいりました。メンバーは4月26日の山口の会見によってその詳細を知り、5人での会合を30日に実施いたしましたが、その際に本人からの辞意表明があったこと、結果としてその場で辞意への回答ができなかったことは、話し合いの直後に弊社社長に伝えられておりました。弊社と致しましてはTOKIOメンバーの心情に配慮しながらも、社会的影響の大きさから、すみやかに意思決定をすべきとの考えでしたが、本日6日にメンバーの総意として辞表が社長に託され、当人からも別途、社長への直接の意思表明があったことも踏まえ、辞意の受け入れとなりました。



●契約解除の理由について



4月26日の会見では、山口が事件への十分な認識と反省をしていないとのご不安を皆様に与える形になってしまいましたが、その後のメンバーとの話し合いの際の「TOKIOを辞めたい」との意思表示は、被害者の方への謝罪の念、引き起こした社会的影響力の大きさ等を自覚し、責任を取るという本人の強い決意をメンバーがそれぞれに感じており、弊社もそれを確認しております。



山口は今後、被害者へ誠心誠意、謝罪を重ねることはもちろん、事件の要因となったさまざまな問題を克服すべき状況にあります。一人の人間として再び社会に復帰するためには、本人の強い意思と周囲のサポートが不可欠です。そのためには無期限謹慎という曖昧な形ではなく、本人の強い意思でもある辞意を受け入れ、山口が一人の人間として自分と向き合う形をとらせるべきだと決断いたしました。今後も山口をサポートしていく旨は、弊社社長からメンバーの意思を預かるリーダー城島に伝えられ、今回の選択の最終合意に至りました。



●今後について



山口の籍は残りませんが、彼を長年育んできた立場として、彼が健やかな一人の人間としての精神と振る舞いを取り戻し、被害者の方の許しを十分に得た上で、どのような形であれ未来を描けるまでを具体的に支援することが弊社の責任と考えます。



また弊社が、TOKIOを大人のグループとして尊重し、意思決定に強く関与させたことについて、さまざまなご批判もいただきましたが、今回の事件での意思決定と責任はすべて弊社にあることは言うまでもありません。彼らは、会見でも言及した通り「4人のTOKIOが必要とされるのか」という命題を背負い、茨の道を歩むことになります。



弊社も当然、彼らとそれを分かち合い歩んでいきますが、これまでご理解、ご支援をいただいた皆様におかれましては、彼らの今後の活動へもあたたかいまなざしを注いでいただけましたら幸いです。



重ね重ね申し上げていることですが、被害者、ならびにご関係者の方々の精神的な負荷がこれ以上大きくなることを防ぐため、報道関係者の皆様には「被害者の方、被害者のご関係者の方、および山口の家族への取材自粛のお願い」をお願い申し上げます。



2018年5月6日

ジャニーズ事務所 》

※『産經新聞』2018年5月6日配信【山口達也さん契約解除 ジャニーズ事務所が報道機関向けに文書 解除理由など説明】から





とにかく外部からの批判にひどく神経質になっている印象です。SMAP騒動のときにさんざん叩かれた苦い経験がこれほどキツく効いているとは改めて少々意外に感じるくらいです。たとえば冒頭のこれです。



「この度の山口達也の事件に際し、被害者とそのご家族の方々には多大なご迷惑をお掛け致しました。誠に申し訳ございませんでした。」



いろいろな読み取り方ができますけれども、ワタクシには、もうこの事件は終わったことにしたい、もういいでしょ、あっちにいってよう〜、という悲鳴のように読めてしまいます。



「被害者とそのご家族の方々」にしてみれば精神的な傷はまだ完全に癒えているわけもなく、最近ではさらに故なき誹謗中傷まで受けている苛酷な状況があります。そこに配慮すれば「申しわけございませんでした。」と過去形であっさり片付けるのではなく、ここは「申しわけございません。」とすべきであり、むしろ心労へのいたわりの言葉くらいあるべきではないのか、と心根のやさしいワタクシなどは考えます。



ナーバスになっているジャニーズ事務所、具体的には藤島ジュリー景子とメリー喜多川両副社長母娘も、とうぜんそれは考えたはずです。で、考えて、しかしすでに示談が成立し、起訴猶予処分が降りて法律的には決着した事件であるので「申しわけございませんでした。」で問題はないのだという判断にいき着いたのでしょう。



「被害者とそのご家族の方々」に心を寄せるのではなく、むしろ遠ざけたい、忌避したい、そして自分を守りたい方向にいってしまった、ということです。



そうした忌避とそれから弁明の気持がこの文章を貫いています。全体で10の段落があり、そのうちの実に6つまでが冒頭のセンテンスが逆接で繋がれています。作文に馴れていないということももちろんありつつ、しかしそこには忌避と弁明の気分が充満しています。6つの逆接を並べてみましょう。




「山口達也の処遇につきましては、5月2日のTOKIOの4人のメンバーの会見において本人からの辞意表明があった旨の説明がございましたが、重ねて6日本日、本人からも直接、弊社に対し強い意思表明がございました。」


「4月26日の会見では、山口が事件への十分な認識と反省をしていないとのご不安を皆様に与える形になってしまいましたが、その後のメンバーとの話し合いの際の「TOKIOを辞めたい」との意思表示は、〜」


「山口の籍は残りませんが、彼を長年育んできた立場として、彼が健やかな一人の人間としての精神と振る舞いを取り戻し、〜」


「また弊社が、TOKIOを大人のグループとして尊重し、意思決定に強く関与させたことについて、さまざまなご批判もいただきましたが、今回の事件での意思決定と責任はすべて弊社にあることは言うまでもありません。」


「弊社も当然、彼らとそれを分かち合い歩んでいきますが、これまでご理解、ご支援をいただいた皆様におかれましては、〜」


「 重ね重ね申し上げていることですが、被害者、ならびにご関係者の方々の精神的な負荷がこれ以上大きくなることを防ぐため、報道関係者の皆様には〜」



保留・補完の逆接、「〜が」がたくさん。それもこれも承知しております!! 申しわけございませんてば!! という声が聞こえてきそうではありませんか。

あともうひとつのポイントは、4人組TOKIOの存続が決定事項として扱われていることです。「● 今後について」の部分ですね。



「彼らは、会見でも言及した通り『4人のTOKIOが必要とされるのか』という命題を背負い、茨の道を歩むことになります。」といいつつも実態として存続することを自明としているわけです。これではこの文章は自省のポーズを見せたいがための詭弁といわれてもしかたがありません。



全体としてこの文章は、会社としての自己弁護と利益保護が先に立っていてあまり気持のよいものでありません。世間に対する過剰な、というか異様なほどの怯えも伝わってきます。メリー喜多川の豪腕ワンマン経営だったジャニーズ事務所が、そのメリー喜多川の心が折れた途端ヘナヘナとへたり込んでしまった、という感じですね。読者の方からいただいたコメントの通り、ジャニーズ事務所の最期は驚くほど早くやってくるかもしれません。



TOKIOのメンバーも辟易したのか、この文章を受けて事務所経由で発表した4人のコメントには「これ以上言葉で語るべきものではない」との一節があります。↓ 



《 誰のために何をすべきか、それだけを考え続けた日々でした。



僕らメンバー、一人一人の今の気持ちを表現するには言葉だけでは足りませんし、何より、これ以上言葉で語るべきものではないと思います。



自分たちに変えられるものがあるとすれば、それは明日であり、目の前にあることからです。




今一度TOKIOとして原点に戻り、それぞれが己と向き合い、誰のために、いったい何をするべきなのかをしっかりと考え、前を向いていきたいと思います


TOKIO

城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也 》

※『SANSPO.COM』2018年5月6日配信 【TOKIO、残るメンバー4人のコメント全文「今一度TOKIOとして原点に戻り、それぞれが己と向き合い…」】



どうです? これもちょっと異様でしょ? ねえ。しかし記者会見で心情は吐露しているわけですし、事務所が下した契約解除という処分について語るわけにも、山口達也に向って語りかけるわけにもいきません。ましてや改めての謝罪など事件の記憶を鮮明に蒸し返すような言葉は事務所が許さないでしょう。せめて「誰のために」と繰り返して暗に被害者の存在を示唆するのが精いっぱい。ポエムになるしかないのです。



とはいえワタクシはこのTOKIO4人のコメントに強く心を揺さぶられました。外の世界を知らない従順なコドモオトナたち。ワタクシにはあなたたちの気持がしっかり伝わりましたよん。(了)





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