まずは訂正から。5月12日のBABYMETALに関する記事中、ただいま展開中のワールドツアーに帯同されている2人のサポートダンサーを篠原さや(32)と丸山未那子(30)らしいとしていましたが、1人は篠原さや(32)ではなく佃井皆美(32)だということです。たいへん失礼いたしました。
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佃井皆実はジャパンアクションエンタープライズ所属で「仮面ライダー鎧武」にも出演していたアクション女優だそうで、映像で拝見すると、夫長渕剛(61)を中弾回し蹴り一発で病院送りにしたというツワモノ、志保美悦子(62)によく似て見えるときがあって、ワタクシ久しぶりに悦び組です。
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“アクション女優”という呼称、そして殺陣の最中の「はあっ」とか「とおっ」とかいう女声の気合いが子ども時代に観ていた変身もの、戦隊もののままですっかり郷愁を誘われました。もう少し変っていてもよかったような気もしますけど。
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もう1人、丸山未那子はBABYMETALの振り付けを担当しているmikikoのダンスカンパニーelevenplay所属。ですからリオ五輪閉会式にも出演していたはずです。この2人はBABYMETAL界隈では“筋肉姉さんズ”と呼ばれてすでに超有名人ですから、これからますます脚光を浴びることになるかもしれません。
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でもって、BABYMETALはYUIMETALを欠いたままアメリカを快進撃中です。なんだか宇宙戦艦ヤマトみたいなんだよなあ、と呟いたら近所の居酒屋のオヤジは数秒の間を置いて涙腺を決壊させていました。
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沈みゆく日本から日本人の生き残りをかけて旅に出たものの満身創痍、それでもなお、ってBABYMETALファンの急所を衝く衝く法師のイメージだと思われますのでぜひご利用くださいませ。
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ねえ。宇宙戦艦ヤマトと仮面ライダーですよ。70年安保以降、若者の文化的土壌を耕してきたのはそんなものなのです。現実世界ではとても恥ずかしくて居場所がなくなった正義や理想、つまり青臭〜い人生の大問題が、みんなアニメや特撮に逃げ込んだわけです。現実的にもプログレッシブ系のロックをやる方々がアニメで生きながらえてきた歴史があります。
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そういう歴史の延長としてBABYMETALがあるというドラマを無意識に感じているからこそオジジオババは泣くのです。そうすると、ここは誤解されやすいところなのですが偏狭なナショナリズムとは相容れないことになりますから、BABYMETALの運営がコンサート会場に国旗の持ち込みを禁止したのはその意味でも正しかったのだといえます。
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おお、今回はワタクシにとっての久しぶりのシンクロニシティ、双極性障害について書こうと思っていたのでした。シンクロニシティといってもたかがマライア・キャリー(48)と山口達也(46)関連でほぼ同時にその名前が出てきたというだけですけど。たぶんこれからよく聞くことになる病名です。
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よく聞くことになるというのはポピュラーな病気になるということですね。なぜポピュラーになるかといえば薬がたくさん売れてどこぞの製薬会社だのが儲かるからです。日本での「高血圧」の診断は欧米に較べて遥かに広範囲で、欧米では治療の対象とされていないレベルのものにまでガンガン薬が処方される、というのはすでによく知られたお話です。次は双極性障害。『現代ビジネス』の記事から見てみましょう。
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◆『現代ビジネス』2018年5月13日配信
【マライア・キャリー「双極性障害」告白から見える精神医学の風景 「病気の売り込み」とは何か?】
《 〜 略 〜
1990年代に起きた躁うつ病から双極性障害への名前の変化をたどると、いまの精神医学の少し歪んだあり方が見えてくる。
◆ 感情のアップとダウン、どこから病気か
感情がダウンしたうつ状態については、はっきりした不幸な出来事もないのに本人が気分の落ち込みに苦しみ、会社や学校を休んでいるときに、それを「病気」と見なすことには、そう不思議はないだろう。
これに対して、躁状態とは本人にとってみれば気分がアップして高揚した状態だ。何でもできると考えて、いろんなことに手を出し、多くの場合は失敗する。金銭上のトラブルで家族や周囲が迷惑を被ることも多い。
そのため、社会生活という点では躁のほうがより問題になりやすい。
もともとの「躁病」はかなり重症の状態を指していて、誰が見ても「これはおかしい」と感じる。古代のギリシャ・ローマ時代の記録を現代の精神科医が見ても「躁病(マニー)」ははっきり分かるとも言われるほどだ。
たとえば、先に紹介した北杜夫氏であれば、躁状態のときに急に映画を作りたいと思いついて投機に手を出し、1億円以上の借金を抱えたことがあるという。
それに比べて、マライアの場合だと、自分のキャリアに見合った仕事をしようとイライラしながら不眠不休で仕事を続けるのが「躁状態」の症状と診断されている。
私はあれっ?と思ったのだが、ここに違和感をもつ人は多いのではないか。
華やかなトップアーティストなのだから、仕事に熱中して徹夜し、一般人よりも多少ハイにはしゃぐぐらいがハリウッド流の「普通」に思えるからだ。
〜 略 〜
一言でまとめれば、やる気が無くて落ち込んだうつ状態が続いたかと思うと、ちょっと元気になると自分の好きなことや趣味にだけ熱中する(軽躁状態)、その繰り返しである。
ここで、ははんと思う読者もいるかもしれない。
これはまさに、いわゆる「新型うつ病」として職場のメンタルヘルスで問題になっている症状だ。
実際のところ、双極性障害2型は「新型うつ病」のかなりの部分を占めていると思われている。ただ、この点は話せば長くなるので、ここでは突っ込まない。
◆ うつ病と双極性障害2型
うつ病でのうつ状態にも、多くの場合はアップダウンがあって、年がら年中ずっと気分が落ち込み続けるわけではなく、気分が良く普通に過ごせる日とそうでない日があることは知られている。
問題は、この「うつヌケ」がその人の健康な普通の状態に回復した姿なのか、普通よりも過剰にアップした軽躁状態なのかというところにある。
精神科の専門家であっても、前者のうつ病と、後者の双極性障害をしっかりと区別することは難しいといわれている。
普通に考えても区別は難しそうなところを、なぜわざわざ分類する必要があるのか。
精神医学での一般的な既成の説明としては、病気の違いによって治療が異なるからだ、となっている。それは次のような論理だ。
うつ病には抗うつ剤を治療に用いる。
双極性障害のうつ状態に抗うつ剤を使うと、うつから急に逆転して躁状態になってしまい社会的トラブルを引き起こすリスクがある。
昔から躁うつ病の患者さんが抗うつ剤を服用していると急に逆転した躁状態になって大騒ぎになることはよく知られていた。
だから、双極性障害を正確に診断して、抗うつ剤ではなく躁病に効果のある薬剤(気分安定剤:ムードスタビライザー)で治療して、感情が過剰にアップダウンすることを防ぐ必要がある。
そして、双極性障害に使われる気分安定剤は、抗うつ剤とは異なる抗精神病薬や抗てんかん薬なのである。
〜 略 〜
そうでなくてもうつ病か双極性障害か判断がつかない場合には、躁病になってしまうリスクがあるなら、抗精神病薬や抗てんかん薬のほうが好ましいということになる。
これは、抗精神病薬や抗てんかん薬を販売している製薬企業にとっては魅力的な話だ。》
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さらに記事によると、そもそも「感情のアップダウンに対して特異的に有効な治療薬が存在するという科学的根拠はかなり希薄で、感情のアップダウンを強調する双極性障害という診断名の流行が1990年代以降に起きた理由は、うつ病=抗うつ剤というイメージに対抗するための製薬企業のブランド戦略だったのではないか」、なのです。
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双極性障害と診断されることで売れる薬がある、で、双極性障害という病気が増える、ということですね。ワタクシの知り合いにも長年躁鬱病を患っている男がいて、ほぼ1年ごとにはっきりとした躁状態と鬱状態を繰り返しています。彼の場合、薬は鬱状態に入ったときの抗鬱剤だけです。抗精神病薬や抗てんかん薬は処方されていません。
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躁状態のとき? 彼は医者には定期的に通っていますけれども、躁状態のときには顔を見るなり「典型的なマニー(mania=躁病)だね」とひとこと吐き捨てるようにいわれるだけだそうです。
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医者の気持はよくわかります。医者と彼とはもう長い付き合いなのと、躁状態のときは周囲にいろいろ迷惑がかかるからです。細かな迷惑が山ほどかります。たとえば2人で街を歩けばあちこち寄り道の連続でまったく前に進みませんし、飲み屋に行けば静かなクラブのフロアで唐突に全力でよくわからないソロダンスを踊ったりもします。なので、早く帰ってくれんか!! となってしまう医者の気持はよくわかります。
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ともあれ、双極性障害とはかなり曖昧な定義のもので、元TOKIOの山口達也にしても仮に報道が事実であったとして実際にどの程度のものであるのかはわからないということです。また、この病気が強制わいせつの根本的理由のような理解がされそうなのは、まったく言語道断です。
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どこかに商売熱心なお薬屋さんがいたのでしょうか? というか時流に敏感な三百代言でしょうか?
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TOKIOのまわりは曖昧で怪しい話ばっかり。(了)
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