昨日(5月1日)の当ブログでもふれた郷ひろみの母親が被害を受けた特殊詐欺事件、その後の報道を見ていると、犯人は最初から息子であると名乗って電話をかけたらしい。たいしたタマである。この能力というか度胸をまっとうなものに向ければもう少しなんとかなっていそうなものなのに、と思うのはワタクシだけではあるまい。
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ここからは謝罪文評論家・ゴメンネ一筆の出番である。ジャニー喜多川(86)が昨夜遅くコメントを発表しました。
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これを読むポイントは、(1)ジャニーズ事務所の社長として事件の総括と謝罪かきちんとできているか、(2)本日午後2時から予定されているTOKIOメンバー4人の露払い、後押しができているか、(3)そして実権を姉のメリー喜多川副社長およびその娘の藤島ジュリー景子に握られている名目社長という立場のねじれがどんなふうに顔を覗かせるか、の3点でしよう。たぶん。
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さっそく見てみよう。
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◆『産經新聞』2018年5月1日午後11時18分配信
【ジャニー喜多川社長がお詫びのコメント発表 TOKIOの4人は2日に記者会見】
《 強制わいせつ容疑で書類送検された人気グループ「TOKIO」の山口達也メンバー(46)の起訴猶予処分を受けて、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長は1日、お詫びのコメントをファクスで報道各社に発表した。所属タレントの不祥事について、喜多川社長がコメントを出すのは異例。また、同事務所は、山口メンバーについて「TOKIO」の他のメンバー4人が2日に記者会見すると発表した。
コメントは以下の通り。
◇ 関係各位殿
弊社所属グループTOKIOのメンバーである山口達也が起こしました事件により、被害を受けられましたご本人様とそのご家族様、ならびに今まで山口をご支援頂いておりましたファンの皆様、関係各位の皆様には多大なるご迷惑とご心配をお掛けして参りました。
ここに改めて深くお詫びの念をお伝えさせて頂きます。
本日、山口達也に不起訴処分が下されましたが、山口が起こしました事件の事実並びにことの重大さに変わりございません。
弊社としましては、ことの重大さを真摯に受け止め、全員がそれぞれの立場で信頼回復に全力を尽くす覚悟です。
TOKIOのメンバーもそれぞれが23年の時を重ねて今の場所に立っています。
彼らが、まず何をすべきか、これからをどうしていくか、彼らが考えて決めていくことを受けとめます。
私自身は全ての所属タレントの「親」としての責任を負いながら今後も彼らが“ひと”として成長できますよう、支援し続けて参る所存でございます。
2018年5月1日
株式会社ジャニーズ事務所
代表取締役社長 ジャニー喜多川 》
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『産經新聞』には山口達也の年齢は記載してもいいけれどもジャニー喜多川の年齢は秘密にしようというルールでもあるのでしょうか? おお、これはこれは細かなことからネチネチと失礼つかまつりました。生来の難儀な性格故お許しくださいませ。
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一読して印象に残るのは、どうでしょう、前半と後半とではずいぶん印象が異なることではございませんでしょうか。前半というのは冒頭から「〜全員がそれぞれの立場で信頼回復に全力を尽くす覚悟です。」まで、そして後半部分は次の「TOKIOのメンバーもそれぞれが〜」から末尾までです。
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前半部分は謝罪と今後への決意表明に割り当てられています。後半に較べて紋切り型、事務的であり、かついささか高飛車な感じもあります。この文章の、謝って許しを乞い願うという役目からすればへりくだりかたが足りません。ただのお約束事であってもここはきちんと膝を折り腰を曲げ低く低〜く頭を垂れている印象を与えるべきところです。それができていませんね。
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たとえば最初のセンテンスです。誰が謝っているのか、その主語が明確にされていません。社長なら社長の監督不行き届き、として前面に立って謝罪すべきなのに、「山口達也が起こしました事件により」となんとなく逃げてしまっています。
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また「お詫びの念をお伝えさせて頂きます。」「信頼回復に全力を尽くす覚悟です。」も間接的ないい回しに逃げています。「深くお詫び申し上げます」「再びご信頼をいただけますよう精進いたします」と率直にアタマを下げることができないのですね。
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さらに申し上げますと、ジャニーズ事務所はとどのつまり芸能をなりわいとしているわけでございます。その、芸能者としての謙虚さが見えません。他の芸能者のみなさまがたの言葉遣いに比較すればかなりガサツです。
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これらはNHKの報道によって事件が明るみに出た直後、4月25日に配信されたコメントと共通する特色です。もう一度見てみましょう。
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《 報道関係各位
お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております。被害者の方には誠心誠意謝罪し、和解させていただきました。
ジャニーズ事務所 》
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へりくだってな〜い。まあこのときはこれは謝罪文ではなくてプレスリリースなのでしょう、とふだんのマスコミに対する尊大ぶりに思いを馳せながら理解をしたわけです。
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ふつうこうした文章は公表の前に社内でチェックをして修整をかけるものですが、今回のジャニー喜多川名義の謝罪文の前半部分とこの「報道関係各位」にはそうした手は加えられていないようです。
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なかなか率直に謝れていないこととあわせて考えれば、この二つの文章はこれまでまったく謝り馴れていない人、社内的な地位が高いだけでなく人としての成長過程においても甘やかされてきた人物が書いたものと推定されます。はい、ワタクシは藤島ジュリー景子(51)の筆によるものと考えます。
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「TOKIOのメンバーもそれぞれが23年の時を重ねて〜」からの後半部分、具体的にTOKIOについて書かれている部分は、一転して人間味を感じさせます。ここはジャニー喜多川翁(86)ですね。
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「彼らが考えて決めていくことを受けとめます。」「全ての所属タレントの「親」としての責任を負いながら」と、なかなか思いやり深い言葉が連なっております。
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ただし、残念なことにジャニー喜多川翁のこうした言葉は経営的な判断からか、つまりメリー喜多川(91)&藤島ジュリー景子チームによって、ことごとく無視されてきました。
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結果としてジャニー喜多川翁のこの手の発言はほとんどが空手形に終わります。たとえばワタクシたちはSMAPの解散・独立騒動時に「SMAPは解散しない」「解散させない」「冗談じゃない」となんど聞かされたことでしょう。
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たぶん今回もその轍を踏むのではないかと危惧されます 。したがって、この後半部分はまったくアテにしないほうがよいでしょう。ああ……、前半部分はピーナッツ姫と水かけ姫とその母を足して3で割ったような女による謝罪のようで謝罪でないもの、後半部分は夢見るジャニー喜多川翁の空想です。ですから実質なにも語っていないのと同じなのです。
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いえいえこうしたヨロヨロと覚束ない謝罪文が出されたことで現状のジャニーズ事務所の危機的な状態というのはよく伝わってきました。先に書いた3つのポイントはどこかへいってしまいましたけれども、こんなところでいかがでしょう。
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付け足しです。本日午後2時からのTOKIOメンバー4人による記者会見です。すでに山口達也を含めた5人で話し合いがもたれたという情報が流れています。とするとワタクシとしては山口達也のほうからグループ脱退の申し入れがあり〜、という流れの可能性が浮かびます。
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これは小室圭(26)問題と一緒で問題のご本人自身から辞退するというのがいちばんスムーズにことが運ぶと思うからです。小室圭の場合はそれで1億円の慰謝料だか手切金だかが提示されているという噂ですけれども、そんな感じでカタがつくのではございませんでしょうか。
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オラたちの税金のなかから小室圭に1億円などとんでもねえ!! (了)
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