2018年9月11日火曜日

大坂なおみの優勝は日本人の大きな転換点になるかも



大坂なおみが全米オープンで優勝(2018年9月8日)してしばらく関連報道を眺めているうち、ふとあることを思い出して自分がイヤになりました。恥ずかしながら思い出したそれがこの記事です。↓





◆『Newsweek日本版』2018年8月29日配信
【黒人はなぜ水泳が苦手なのか】

《黒人の子供たち向けの水泳教室で偏見を打破するメダリストの挑戦

オリンピック選手が子供向けのワークショップや教室を開くのは珍しくないが、アメリカの競泳金メダリスト、カレン・ジョーンズがこのほど水泳教室を始めた理由は少し違う。黒人の子供たちに水泳を教えることで、「黒人は水泳をやらない」という世間の思い込みを打破しようとしているのだ。





米ABCテレビに出演したジョーンズは、子供も親も水泳を習うことに及び腰になる「一番の理由は恐怖心だ」と述べるとともに、歴史的に見てプールがいかに「人種差別的な場所」だったかについて語った。ジョーンズによれば、黒人がプールや海水浴場を怖がるのは、泳ぐのが苦手だというだけでなく、自分たちがどう扱われるか不安に思うことが多いからだという。



米自由人権協会(ACLU)の人種的正義プログラムの責任者を務めるデニス・パーカーもABCに対し、「(プールや海水浴場での)有色人種に対する排斥の歴史があった。プールで黒人が白人に暴力を振るわれたこともある」と述べた。パーカーによれば、白人には黒人は汚いとか不衛生だといった思い込みがあり、それが全米各地のプールでのあからさまな人種差別につながっているという。



また、親からなかなか泳ぎを教わることのできない有色人種の子供たちにとって、水泳教室は水難事故防止にも役立つとジョーンズは言う。



17年の米水泳財団の研究によれば、アフリカ系アメリカ人の子供の64%、ヒスパニックの子供の45%が「ほとんどもしくは全く」泳げないという。同財団によれば、アメリカで1年間に溺れて亡くなる子供の数は2010年以降、減少しているが、それでも溺死は14歳未満の子供の不慮の事故死の原因の第2位になっている。



また米疾病対策センター(CDC)によれば、黒人の子供たちが溺死する率は、同年代の白人の子供の3倍近いという。



「今も全米で1日に約10人が溺死している。(でも)簡単な対策がある。水泳のレッスンだ」とジョーンズは言う。「オリンピック選手を育てようというのではない。もちろんそういうことが起きる可能性もないとは言えないが。大切なのは泳ぎ方を学ぶこと、そして水のそばで安全に過ごせることだ」

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こうした内容がなぜ2018年の夏に「黒人はなぜ水泳が苦手なのか」などという時代錯誤なタイトルを付して流されなければならないのか、と訝しく思ったので記憶に残っていました。



とてもイノセントなワタクシは心のなかで記事にこう答えました。「水泳まで黒人に取られちゃ白色人種はいよいよいる場所がなくなるじゃん。ウインタースポーツはまだあるけんど」。



かつて人種的偏見から白人は黒人と同じプールに入らない、入りたがらないということがありました。いまもあるでしょう。また、水泳を学ぶのにはバスケットボールや陸上などよりもお金がかかるという事情も影響しているはずです。



そしてこれらの背後にワタクシが咄嗟に答えたこと、つまり白人側の危機感、どんなスポーツでも黒人には勝てない!! かもしれない!! があります。ご本人たちはあまり認めたがりませんけど。



でもってずいぶん以前から、いわば暗黙の諒解として陸上は黒人に、水泳は白人に、というすみわけがされてきました。まあ、そうしてしまえば一見平和ですけれども、自然な状態でないことはいうまでもありません。



2000年のシドニーオリンピックの100m自由形予選で半分溺れそうになりながら泳いでいた黒人選手「うなぎのエリック (Eric the Eel)」をご承知でしょうか? いまちょっと調べてもどういうわけか出てこないのですけれども、「多様性」だか「調和」だか「融和」だか、なんだかそんな感じの大会コンセプトの象徴として泳がされてしまっていたのです。しかも広いプールにたった1人で。



ほんとうはあと2人出場選手がいたのですけれども、2人ともフライングで失格になったのです。これは故意だったというお話もあります。真偽のほどはわかりません。



というわけで、「うなぎのエリック」は満場の喝采を受けながらぬらりぬらりと、とてもオリンピックに出られるはずのない遅さで泳ぎ切りました。その、おそらくは差別してしまいがちな人も差別はなくすべきだと考えている人たちも感動させたであろう光景をワタクシは忘れることができません。



「うなぎのエリック」は一方では白人優位を象徴する見世物であり、同時にもう一方では、それは差別撤廃へのアピールだったのです。しかしいずれにしろオリンピックのプールをたった1人で泳いでいる姿は異様でした。



いくら陽気なギニア代表、Eric Moussambani Malonga(エリック・ムサンバニ・マロンガ、40)とはいえ、しめしめ今回はオイラの独り占め、などとは思っていなかったでしょう。



「差別」は誰の心にもあります。乗り越えるにはそれぞれがその「差別」を直視し相対化することが必要ですけれども、とくに人種・民族差別の場面ではそれが極端に苦手な日本人にとって、今回大坂なおみが全米オープンで優勝したことはたいへん幸運なことだったとワタクシは思います。



セリーナ・ウィリアムスの執拗な抗議・暴言に対するペナルティが性差別的だとする以前にそこには人種差別があるという議論をするには、ワタクシたち日本人はまだまだあまりにイノセントです。そこからの脱却は、大坂なおみに注目し応援するところからはじめられるような気がします。



書いているうちにまともになってしもうた。(了)


※ 身辺が50年に1回くらいの霹靂!! な感じでゾワゾワしております。昨日も失礼してしまいましたが、やむを得ず更新がいよいよ不規則になるやもです。なにとぞ長い目で見てやってください。よろしくお願いします。




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