相手を騙して利益を奪おうとするウソ、急場しのぎの逃げにつくウソ、不安感や圧迫感からついついてしまうウソ、ただただおもしろがってつくウソ、ウソにもいろいろあります。
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ワタクシの場合はむかし借金を背負ったときにさんざん急場しのぎのウソをつきました。ウソばかりついているうち「ウソで世界を読み替える」すなわち「言葉で世界を読み替える」みたいな芸術家的野心まで抱くようになりました。それでもってさらに返済が遅れる、と。
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もちろん「借金」というリアルな問題に世界の読み替えの目論見など通用せず、むしろ相手と正対し、背筋を伸ばし、クチビルを尖らせ、瞼を閉じてできるだけ早く「ムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリ……」と繰り返したほうが効果はありました。これでダメなら脱糞遁走。
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ワタクシの姉の場合は決して失敗をおかしてはいけないという強迫神経症的な病を抱えていて、なにかやらかすとつかなくてもいいウソまでついて責任から逃れようとします。できてしまったことはしかたがない、と善後策を講じようとしているときに、「ちょっとこうなった理由を話させて」とわざわざ手を挙げてまでウソをつきます。
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それは一聴するとたしかに整合が取れていて、そうかなあ、という気持になります。しかし細かく付き合わせ、あり得る、あり得ないという蓋然性から判断していくと、とたんに綻びが出ます。
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おもしろいことに、つかなくてもいいウソのほうが違和感が立って綻びやすい傾向があります。でもって最終的に見ると、それにしても必死に知恵を絞った結果がコレかあ、と哀しい気分になったりする程度のシロモノなのです。行き倒れた人間を見下ろしているような切なさが漂います。
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どうも泰葉(57)という人は、こんなワタクシの姉に少し似ているところがあるようです。↓
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◆『デイリースポーツ』2018年9月4日配信
【泰葉、今度は高級ホテルで100万円踏み倒す!「これも私の信用」と呆れた言い訳】
《「芸能人だからって信頼して連泊させてしまったホテル側も脇が甘いのかもしれませんが、それにしても悪質すぎますよ」(地元の旅館関係者)
昨年9月、元マネージャーの自宅へ脅迫状と包丁、犬のフンを送りつけたとして刑事告訴された泰葉。それだけでなく、数々の金銭トラブルを起こしていることを週刊女性はこれまで報じてきた。
「CD制作費の600万円が未払いで、クレジットカードの代金や事務所家賃、車のリース代に税金関係などの借金が膨らんでいる。現在、ブログの収入が月30万円ほどあるようですが、“焼け石に水”状態みたいですね」(スポーツ紙記者)
過去に泰葉は、返済していない借金が2000万円から3000万円あると週刊女性に明かしている。また、CD制作のために集めたクラウドファンディングの資金を、生活費として使ったことも、悪びれる様子もなく話していた。
〜 後述 〜 》
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これならワタクシが編み出した「ムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリ……」作戦でとりあえずの対応ははかれます。いえ、たぶんそれに近いことはもうすでにやっているはずです。借金とウソについてはかなりの手練同士、通じるものがあるのでわかります。
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泰葉がワタクシの姉に近づくのはここから先です。
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《 さすがに巨額な借金を背負っているからか、ブログではホームレス生活を告白。
例えば5月1日付のブログでは『自分のお家』と題し、
『ホームレスは辛いよ。自分のお家で過ごしたい。自分のお風呂に入りたい。いいなぁお家がある人は』
と、自身の不遇を嘆いていた。
◆ ホームレス生活のはずが……
だが、このとき泰葉はホームレス生活とは真逆の場所で目撃されていた。
「確か彼女は4月25日から5月4日までの9泊10日で、神奈川県箱根にある超高級ホテル『ハイアットリージェンシー箱根』に滞在していました。1泊10万円以上すると言われているペット同伴OKの部屋に泊まり、愛犬と一緒に楽しそうに散歩していましたよ」(居合わせた宿泊客)
〜 略 〜
1日でも早く、1円でもいいから返済してもらいたい債権者にとっては腹立たしい話だろう。
だが、話はそれだけではすまない。なんと100万円近くにもなる9泊分の宿泊費を踏み倒していたのだ!
ここに1本の音声データがある。
5月下旬に当ホテルの経理部に勤めるA氏が、泰葉と近しい人物に返済の相談について電話でやりとりした一部始終だ。そこにはA氏が困り果てた様子で、
《一応、5月11日に返済ということで念書をですね、チェックアウトのときに交わさせていただきまして……。私のほうで心配でしたので事前に携帯にお電話を差し上げたんですね。そうしましたら、返答がなかったと。まあ、留守番電話にもなってなかったもので。結局、ご本人と話すことはできませんでした》
そして会話は続き、
《11日の午後3時までという約束だったので待ったのですが結局、入金がなかったもんですから、それで(泰葉に)電話したんです。そうしたら、着信を見られて返信のほうはいただきました。そのときは総支配人が電話に出ましたので、直接は話していないのです。“6月になれば様子が変わると思うので、それまで待ってほしい”という話でした》
◆ 詐欺罪に当たる可能性も
そして宿泊費が約100万円であることに話題が及ぶとA氏は、
《そうですね…… 》
と、弱々しくも切実に訴えているのが印象的だった。
〜 略 〜
◆ 両者に言い分を聞く
被害者であるハイアットリージェンシー箱根にも泰葉の件を質問すると、A氏の存在は認めつつも、
「お客さまのことをお話しすることはありません」
そこで、泰葉に電話で事実関係について直撃取材した。
─4月25日からのハイアットでの宿泊費約100万円を踏み倒しているのは事実ですか?
「全部は払っていないですが、返済はしています」
─いくらほど払ったのですか?
「1回5万円払って、そのあとは1000円ずつとか。6万円くらいは返しました。でも、(ホテル側は)分割でいいとおっしゃってくださっています。これも私の信用だと思います」
と悪びれる様子もない。
─数千万円の借金が残っているにもかかわらず、なぜ1泊10万円ものホテルに10日間も泊まったのですか?
「これは周りのスタッフに騙されたんです。ユーチューバーになれば10億円、新曲のCDがヒットすればすぐに入金があると言われたので、それを当てにして泊まってしまったんです」
─仮にそのようなお金が入ったとしても、借金を返済するほうが先なのでは?
「自分の認識不足でしたし、ハイアットにはご迷惑をおかけしたんですけど、今まで何度も泊まらせていただいて信用もあったんですね。私はPTSDもありますし、身体も疲れていましたので、泊まってしまいました。頭がおかしくなっていましたね。
ただ、命を狙われたり、付け回されたり、危ないなと思ったので駆け込み寺だと思って泊まったんです。命の危険があったので、ハイアットさんにすがるしかないと思ったんです」
返済するどころか新たな借金を増やしていく泰葉。インタビュー中に「払うつもりはある」と口にするたび、その言葉は空虚に響いた。》
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新たな借金を増やしていくことよりも新たなウソが自動的に生成されていくさまが異様です。「ホームレス」はもちろん「返済はしています」も「私の信用」というのも現実にはかればウソでしかありません。「周りのスタッフに騙された」「頭がおかしくなっていました」「命の危険」、あともろもろの虚実混淆、話半分ウソ半分としか聞こえないいいわけ。どんどん自分を窮地に追い込んでいます。
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姉にはカウンセリングを受けるよう奨めましたが、もちろん応じることはありませんでした。それは自分自身が“失敗”そのものだと認めることになるからです。その後ワタクシは姉を含めたある事情が膨らんで家を離れました。姉はひたすら自分の無謬に固執しつつ実家で暮らし続けています。たぶん死ぬまでなにかに脅えて暮らすでしょう。
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泰葉のウソは実際的であるだけ姉のそれよりも少しユルい感じがします。しかしいつかなにかの拍子にどこかへ飛んでいってしまわないよう、くれぐれもお気をつけいただきたいと僭越ながら気を揉んでおります。(了)
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