2015年7月17日金曜日

又吉直樹、芥川賞受賞記念!! ギャグと分析






お笑いコンビ、ピースの又吉直樹(35)が書いた『火花』が第153回芥川賞を受賞した。おめでたいことである。



『火花』は最初『文學界』2月号に掲載され、同誌が創刊以来の増刷をするなどの話題作となった。3月に発売された単行本はすでに32万部を売り上げて今年上半期のBOOKランキングの4位に入るヒットとなっているのである。喜ばしいかぎりである。



なぜ『火花』が受賞するに到ったかといえば、思うに直樹の文芸、文学に対する敬意が十分に伝わっていたからである。それはもちろん作品にも表れているし、作家としてのインタビューにも一貫している。



今回の受賞にあたっても、通常の会見に続いて特別に2度目の会見が開かれ、直樹は都合2時間もの長丁場につきあっているのである。


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出版界の話題づくりといったうがった見方も出てくるであろうが、今回の芥川賞受賞は、まずは作品としてのレベルの一定の高さと、直樹の文芸、文学に対する謙虚で誠実な姿勢によるものだと私は思う。



そもそもでいえば芥川賞はあくまでも作品に対して与えられるものなので、直樹の場合も少々逸脱といえば逸脱なのではある。しかし選考委員としては、たいへん安心した気持ちで決定できた授賞だったはずである。



いま気がついたのだが、文芸や文学に対する直樹の謙虚で誠実な姿勢、敬意は、たぶん芸人であったから保ち得たのである。ごくふつうの若い男が文芸を熱く語れば、いまではちょっとズレて面倒くさい人でしかない。



文学や作家に対する憧れを臆面なく口にでき、それが受け入れられたのは、芸人という演者の役割をもっていたからである。ワンクッション置けたのである。いまの世の中、正論を語るには異形でなければならないというようなところがある。


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それと関連するが、直樹が太宰治(享年38)を敬愛しているというのもよい巡り合わせの感じがする。若者の読書傾向には長いあいだいわゆる太宰派と三島派(三島由紀夫・享年45)という2つの大きな流れがあり、そのあいだには近親憎悪にも似た気分が漂っていたのである。



で、アンチ太宰の三島派も、前後したいいかたになるが、太宰は読んでおかなければならないのである。まだ戦後まもないころ、東大卒業を目前にした若き三島由紀夫が太宰治を囲む会に出席して、「ぼくは太宰さんの文学は 嫌いなんです」と面と向かっていい放ち、太宰は太宰で「嫌いなら来なけりゃいいじゃねえか 」と吐き捨てた、と伝わる有名な出来事もあるからである。三島の真意はもちろん太宰の作品に隠されているのである。



もうほとんど不毛の砂漠と化した日本の文学畑も、こうして太宰治まで遡るだけでまた豊かに耕されはじめると思うのである。同じ芥川賞作家、西村賢太(48)オススメの藤澤清造では、そうは広がらない。そういう因縁を考えてみれば、又吉直樹に三島由紀夫賞など、なにをかいわんやである。


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まあ、そんなこんなで、それにしてもなのは選考委員、山田詠美(56)の感想、失礼、講評である。



「最初の投票の時点で、又吉さんが最も高い得票だった」と選考の経過を報告したうえで、「読むと、どうしても書かざるを得ない切実なものが迫ってくる。主人公と先輩の間の、まさに火花が散るような関係が良く書けている」なのである。



同工異曲、同じようなセリフをこれまで何度聞かされたことか。もっと踏み込んだ評を語れないものか。ヘッドラインに上がるように。若い連中を文学から離れさせているのは、実はこんなしょうもない大御所たちなのだと思うぞ。そんな意味で直樹の作品に噛み付くピリピリした若手が出てこないかなー、と期待しているのである。



話は大きく変わるが、剛力彩芽(22)の腹筋コマーシャル「ワンダーコア」である。宇梶剛士(52)とほぼ変わらない内容なのだが、剛力彩芽がやると七転び八起き、何クソ魂を感じるのである。頭が下がる。




そういえば佐々木希(27)「アサヒ すきっと レモン」も、このところはっきりとランクを下方修正した感が満載である。というか渡部建(42)との合鍵デートの一件で、蝶はすでに地に落ち、泥にまみれているのである。



で、ロッテアイス「クーリッシュ」では 改造人間NOZOMINとなって両肘から液体、ではなかったビームをほとばしらせているのである。これでは戦隊ものではなく、母乳&コスプレAVのパロディである。膝ビームバージョンなど哀れすぎて見る気にもならん!!



渡部建、3.8%(6月3日)しかとれない「水曜歌謡祭」といい、さすが人でなしの「建」である。「芸人なのか? 芸能人なのか?」と何かの番組で問い詰められていたが、それをいうなら「人なのか? 疫病神なのか?」である。人でなしなのである。はやくお祓いをして消し去るべきである。



はっきりではなく、ずっとこっそり下げ続けているのは藤原紀香(44)「シエロ ヘアカラー」である。紀香はいわゆるセレブのセンをめざしているらしいのだが、結局はなんにもできない、ただのウチワみたいなデカヅラの女である。



高橋英樹(71)と真麻(34)父娘。越後製菓「日本のごはん」、NTTドコモ「家族まとめて割」ときて、ショップジャパン「トゥルースリーパー」である。メシ食ってSNSして寝るわけである。あと歯磨き粉なんかがあればループが完成する。もちろん、真麻は絶対に家を出て行かないという前提である。  (了)




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