2015年7月18日土曜日

ひと昔まえは、もしテレビがなくなったらどうしよう、と思ったものさ






テレビ放送がはじまったのは1953年。人間でいえば、ただいま62歳である。いろいろなところにガタが出てきてもおかしくない、というよりライフサイクルの終末期を迎えつつあるのである。



そうさなー、20世紀のころの私はほぼ毎日、少なくとも8時間はテレビを視聴していた。テレビ漬けである。仮に視聴時間を8時間だとした場合、1日はテレビと睡眠と雑事でほぼ三等分されて終わる。テレビが課業に置き換われば、見事な8時間労働制の遵守である。私は実に勤勉なテレビ視聴者であったのである。



とはいえいつまでも毎日ボーッとテレビを見て過ごすわけにもいかず、さらにインターネットに割く時間も増える。断腸の思いでテレビの前を離れるようになったのは10年ほど前か。



すると、テレビなど観なければ観ないでどうってことはないのである。逆に、当時の私としては意外なことに、観ないことのメリットが大きかったのである、まずは時間の余裕ができたし、アタマのなかがスッキリした。シンプルな生活とはこれか、と思ったものだ。それまでも超シンプルだったのに。なぜか肩の荷が下りたような気がした。誰にも何も頼まれていなかったのに。


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気がつけば子ども時代のようにテレビの話題で盛り上がる仲間も周りにはいないのである。盛り上がっていたのは私だけだったのである。というか、それは薄々感じていて、しかし私には贅沢にもテレビを見続けることができるテレビ特権階級である、みたいな気分もあったことは正直に告白しておかなければならぬことであろうのう。



しかし、最初は渋々だが、テレビと距離を置いてみたら、なあーんだ、であったのである。魔法が解けた気分になった。



「テレビ離れ」は、私の場合は極端にしても、おそらくほとんどの場合、こんなふうにして起きるのだろう。しかし若い世代はもともとライフスタイルにテレビの占める割合が大きくないから「テレビ離れ」という言葉すら、そりゃ僭越、傲慢な感じである。



で、いまやテレビ放送は惨憺たるありさまなのである。この4月から安藤優子(56)をMCに据えてスタートしたフジテレビの情報番組「直撃LIVEグッディ!」にいたっては、平均視聴率1・1%を記録してしまっている。(7月14日放送の第2部・午後2時55分〜3時54分/ビデオリサーチ調べ、関東地区)


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もちろん情報番組ばかりではなく、ドラマやバラエティの衰退ぶりもまた凄まじい。ドラマのほとんどが視聴率1ケタ台だし、バラエティには番組打ち切りの噂が絶えない。



こうした状況はアメリカやイギリスでも同じらしく、いわゆる識者たちもまた同様に、インターネット、SNS、ビデオゲームといったメディアの選択肢の増加をその理由に挙げている。つまり、いまやテレビ放送はアナログレコードみたいなもの、というわけである。



で、視聴者が散っていけば従事する人材も散っていく。というか集まってこない。やらせだとか過剰演出、それから取材対象とのトラブルだのがひっきりなしに問題になるのも、基本的には現場の人材の質の低下によるものである。バカが死に体のテレビ業界に潜り込んで有頂天になっている図が目に浮かぶ。



まあ、視聴率が上がらない→予算がつかない→仕事にムリがかかる→人材が集まらない→面白い番組がつくれない、と鶏と卵の喩えのごとく堂々巡りに責任は転嫁されるのだろうが、そうやって転がって行き着く先は結局同じ奈落なのである。ついでにいえばテレビコマーシャルさえクソ面白くなくなった。



これからはもっとコンパクトなテレビ放送、なんてことになるのかなあ。ならないだろう。とにかく金を回さないと気が済まないからなあ。もっともっと露骨に「じゃらん」とか「Hot Pepper」みたいになるのかなあ。観るのタダだもんなあ。タダでもらえるものなんて、所詮はやっぱりそんなもんなんだろうなあ。と、思うのである。


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話は変わるが、「相棒season14」の相棒が反町隆史(41)に決まったそうだ。寺脇康文(53)、及川光博(45)、成宮寛貴(32)に続いての4代目である。水谷豊(62)は「出会うべくして出会った相棒」とかなんとかまたまたベタ過ぎるコメント。こんなところにも人望の薄さ、思いやりのなさがよーくにじみ出ているのである。



相棒、反町隆史のニックネームは、もちろんドーベルマンである。ドーベルマンカイザーである。マンションなんかで飼われてストレスが溜まり、隣に住んでいる人を齧っちゃうのである。



ドーベルマン刑事っていうのもいいかもねえ。オリジナルは懐かしいコミックである。深作欣二(享年72)、千葉真一(76)のコンビで1977年に映画化もされている。そういえばサニーチバ、54歳年下の女子大生愛人とはまだうまくいっているのだろうか?  元嫁は過活動膀胱の仕事で忙しかったらしいぞ。




うむ、女子大生愛人! なんと典雅な響きであろう。泥棒貴族、神父レスラー、ジキルとハイド。きっと人間の二面性を、もろもろの感情をぐいっとこめて表す手法なのであろう。



「相棒season14」は今年10月からの放映である。ドーベルマン刑事の、あの1725万円もの損害賠償金を支払った事件が一件落着してからほぼ丸2年の記念すべき頃合いである。屁生意気な小天皇、水谷豊なんか、挨拶がてらがっつり齧ってやればいいのである。



反町隆史、名前が同じ岡村隆史とは犬猿の仲。  (了)




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