2016年2月17日水曜日

AVの白々しいアニメ喘ぎ声はみなさんのお好みですか?





私、ただいま深く思い悩んでおります。なにかといえばアダルトビデオの、あの喘ぎ声です。みなさんひとしなみにキーを上げ、舌足らずに喘いでおられます。演技をしておられるわけです。で、みなさんこういうのがお好きなのですか? それともこれはAV業界とAV女優さんが勝手に演出されていることなのですか? ということです。



僭越ながら勝手に忖度させていただきまするに、たぶんAV女優さんにしても、ふだんあんなにアヘアヘ喘ぐ人は少ないでしょう。ですから、なにかひとつの定番スタイル、ヒナ型があったほうが安心して演技しやすいのではないか、それでみなさんひとしなみにキーを上げ、舌足らずに喘いでいらっしゃるのではないか、と思いますがいかがでしょう?



しかしまた同時に一方では、ディレクターはじめ業界の方々も、これが売れセンというふうに思い込んでいらっしゃるところはないか、とも危惧するのであります。日本男児のお好みといえば「童顔、巨乳、アニメ声」が三種の神器といわれて、もうずいぶん経ちますから。



で、なぜこんなことを申し上げるかといいますと、私このアニメ声の類がまったくダメなのです。白々しくて、なんというのか、それほど可愛らしくもないくせに厚かましい感じさえして、応援する気にもなりません。“応援”についてはまたのちほど述べます。



 

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で、もしや熟女であればふつうのトーンの喘ぎが聞けるかと思い、ベテラン女優、紫彩乃(46)の『彼女の母は色狂い』(小林興業、2014.11.28発売)のサンプルを観てみました。しかし、これももうはっきりとつくったアニメ声で「山内君サイコー!!」と喘いでおられました。46歳ですよ。シソジのなかほどです。



そうであれば、と大人気熟女女優、風間ゆみの『嫁の母』(マドンナ、2016.1.25発売)をチェックしてみました。『あふん。スゴいっ』とアニメ声でアヘっておられました。それにしても2人とも義母設定です。義母というのもポイントが高いのですね。「童顔、巨乳、アニメ声、ギボ」。



みなさん、本当にアニメ声がお好きなのでしょうか? バーカ、ブスのクセして調子こいてんじゃねーよ、というお気持ちにはならないのでしょうか? 知り合い数名に尋ねたところ、それほど気にはならない、という答えでした。きっと私の質問のしかたが悪かったのでしょう。ホントは好きなのだけれどもいいだせない、という感じでした。信じられません。



以前にも何度か書きましたが、私は上と下を女に挟まれた3人兄弟で育ちました。ですから女というものに対してまったく幻想はありません。神秘的な女? いるんだったら見せてくれ、というような男です。そういう生育歴のために、芝居がかった声を出されると鼻白むのかなあと思っているのですが、なんとなく解せない気持ちです。



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それから、男優のシャベリもダメです。「今日はヒーヒーいわせてやるからな」とか「いい思いさせてやっからよー」とか。吹きます。でもそんなのはまだマシなほうで、フェラチオシーンで「どうだおいしいか?」ってそんなものおいしいわけがありません。で女優がまたアニメ声で「オイチイ」とか答えるわけです。バカです。ああ、味付きコンドームというものもあるらしいですけれども、それは置いておいて。



さらに、ビデオが盛り上がってきたところで、横からディレクターの声が「頑張れ!!」とか入ってくるときもあります。しかもこうした場合は必ず男優にではなくて女優にエールを送っているのです。これは最悪ですね。そのまま静かにスイッチを切って寝ます。あ、さっきの応援というのは、この「頑張れ!!」のことです。アダルトビデオに声援を送る侘しい身過ぎです。



AV男優、ご承知でしょうけれども、業界ではサオ師と呼ばれます。まったくよくいったもので、サオ以外は必要ないからです。タマ師はいません。その代わりに汁男優という、汁だけの男優がいます。



汁男優というのも酷いですけれども、サオ師といういいかたもまた人格を無視しています。こんな酷いことになったのは、一説によると、カメラ目線で絡みができる女優がどんどん出てきたからだそうです。カメラ目線があれば男優がなにも演技などをしなくても、なんとなく間がもつというわけです。



しかしむかしの女優は人前でセックスをするのが精一杯でカメラ目線などはとんでもない話だったらしいのです。ですから、清水大敬(67)とかチョコボール向井(49)みたいな個性的な男優が話を回して進行する必要があったというわけです。



まあ、コミックスの作画担当が女優で話を転がす原作が男優という感じでしょうか。ちなみに、そういうカメラ目線女優の先駆けは武藤蘭(a.k.a. 朝河蘭、清水優香、36)だったそうです。なかなか素晴らしいAVトリビアではないでしょうか。



 

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男優のシャベリといえばむかしSMショーを観ていたら、男優が「おまえはブタだ。ブーと泣け」といったのに女優が「もう止めて」と答え、すかさず男優が「モーはウシだ。ブーと泣け」と切り返した事件がありました。切り返したというより、真面目に再度要求しておりました。私、ステージのすぐ前で体育座りをしておりましたので、笑いをこらえるのにたいへん苦労しました。そこまでは「女に快楽は要らんっ」などとなかなかよかったのに残念なことでした。



なにがいいたいのかといえば、現代のAV男優は不必要にしゃべるな、ということです。こちらは女優のカメラ目線アニメ声だけでウンザリしているのです。もうこれ以上興をそぐようなことは止めてくれ、ということです。



ただいま通りがかりの知り合いから指摘がありました。ソレがいうには、AV女優に限らず、女がそういう状況下で出すアニメ声というのは甘えているのである、ということです。したがって、AVお決まりの演技パターンとも、売れスジとも関係はないのだそうです。アニメ声は甘え声、そんなこともわからないのか、と。そうですか。



ほんとうですか? 世間の女たちは実際にリアルでああいう声を出しているというのですか? ふむ。ここで議論するほどのネタを持ち合わせていないのが残念です。しかし、指摘しておいてからの捨てゼリフ「最近は贅沢になったねえ、タダでそんなもの見られて」ってなんでしょうか。ネットでイヤというほどエロが見られるのは、贅沢とという問題ではないと思いますけれども。「重宝なものができたねえ」の間違いじゃないですか?



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ともあれ、女というものは甘えるときに幼児化する、ということです。なるほど。おお、それはすなわち日本には女の子とオバサンしかいない、オトナの女がいないということを物語っていますね。いわゆる洋物のエロだとお姐さんたち「オオーッ」とか「グゥーッ」とか「アメイジング!!」とか野太い声で唸っていますけれども、その声がオトナの女です。しかし日本の女は幼児返りみたいなことになる、と。



わかりました。「童顔、巨乳、アニメ声、ギボ」のアニメ声は甘え声である。セックスは女にとってみれば甘える場面である、と。そしてそれが日本のあったりまえなのである、と。いまさらそんなことをいっているお前は童貞か? と。いえ、アニメ声の経験はございませんけれども。



で、私はアニメ声に鳥肌が立ってしまうのですから、そもそも日本の女に甘えてもらう資格はないわけです。とはいえ、欧米のお姉さんに甘えられたとして、まあ、2人の共通認識として、いざこれから、という雰囲気になっていればいいと思うのです。



しかしまだ、これから!! という共通認識にはなっていないとき、そのお姉さんの甘えが性的な意味あいを含むものなのか、日常のじゃれあいにすぎないのかを見分ける眼力は私にはありません。よく外人同士のカップルを見て、このまま道端ではじめられたらどうしよう? とドキドキするくらいですから。いえ、童貞ではありません。



で、今度は男優のセリフ「今日はヒーヒーいわせてやるからな」とか「いい思いさせてやっからよー」とかについてはどう考えればいいのでしょう? 世のなかの男がみんなこんなことをいうのか、それともヤクザ映画の「死んでもらいやす」みたいなキメセリフでカッコがいいのか、です。



「ヒーヒーいわせる」とか「いい思いをさせる」というのは、強い男です。強い男は男の憧れですから、キメゼリフでカッコいい、ということなのでしょう。「今日はヒーヒーいわせてやるからな」とか「いい思いさせてやっからよー」は、ヤクザ映画の「死んでもらいやす」であります。



というか、「ヒーヒーいわせる」なんていわないでしょ、ふつう。AV男優があまりにヒーローっぽくないので回り道させられただけです。AV男優はヒーローのつもりだったのです。ああ、メンドくさい。AV男優はしゃべらないでほしい、の以前に出てくるな、ですよ。しかし、まあなんといいましょうか。しあわせからはっきり遠いということがまたわかった今日の原稿でした。(了)




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