加藤紗里（25）が大人気である。狩野英孝（33）の本命彼女として勇ましく名乗り出てきた痩身のキャラ立ち女である。顔に垂直尾翼がついている。「トリプルウェイ株式会社スーパーバイザー兼海外キティちゃんイメージガール」だそうである。
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大人気とはいっても、しかし微妙である。みなから愛されるアイドル、憧れのスターというわけではない。すまんのう、いやらしいいいかたで。しかしプロレスでいうヒール（Heel＝悪役）人気でもない。まずは中身のほうからいってしまえば、“狩野英孝の本命彼女”のひとことから伝わるイタさが最大のポイントである。
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そこに、いまがチャンスとばかりにテレビに出まくる抜け目のなさ、そして妙な強気、サバけて繰り返すタメ発言である。なんだコイツは? 気分を煽るのである。ついでに狩野英孝と共演した『ロンドンハーツ』（テレビ朝日、２月９日放送）では、英孝からもらったタイからの帰国旅費20万円が実は半分の10万円だったり、これも英孝からもらったといっていたネックレスが元カレからのプレゼントだったりということがバレているのである。バレても案外、平気な顔なのである。そういうヤツなのである。
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で、これまたわざとあつらえたように、紗里がスーパーバイザーを務める「トリプルウエイ株式会社」なる会社も、なにか得体の知れない感じなのである。なにしろ公式ホームページがほとんど記載のないペラ１枚だったりするのである。ということで加藤紗里、寄ってたかっていじり倒されている状況である。
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こんな一種のいかがわしさをいかして、紗里、トリックスターへの道もないわけではないのである。もちろん、本人がそうとう努力してスケールアップできたら、という但し書きははつくが。で、トリックスターといえば、紗里とやや似たような立ち位置に、2012年に「iPS 細胞を使った世界初の心筋移植手術を実施した」と大ウソを吐いた“ハーバード大学客員講師”森口尚史（51or52）、号泣県議・野々村竜太郎（49）、女では上西小百合（32）などがいるのである。
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しかし紗里、それらとは一線を画するバランス感覚はもっているらしいのである。“それら”とは、またわれながらひどいいい方をしてしまったものである。トリックスターの卵にもピンからキリまであるのである。いまのところ紗里の中身についていえるのはこれくらいである。
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そしてもうひとつ、そんな中身より強力な人気の理由。外見、アピアランスである。なかでもさまざまな解釈と連想を呼ぶ、その顔貌である。鈴木その子（享年68）、桂歌丸（79）、研ナオコ（62）、日出郎（41）はまだしも、「アバター」や『千と千尋の神隠し』に出てくる黒柳徹子（82）のオバケみたいな「湯婆婆」、始祖鳥までもち出されるとは、まったく気の毒である。気の毒ではあるが面白いのである。
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気の毒とはいいつつ、私のほうからもひとつ、ふつつかながら付け加えさせていただきたいのである。YouTubeへの投稿動画『Creepy Vintage Pictures That Will Keep You Up At Night』のサムネールおよび本編３枚目の写真にも、紗里、登場しているのである。ただし気の弱い方は、タイトルにもある通り、確実に眠れなくなるので閲覧をお控えいただいたほうが賢明かと思われるのである。
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しかし考えてみれば、である。こうして似ているとして幾通りもの案が提出されているということは、残念ながらそれらすべてがまだ正鵠を射ていない、核心を突いていないということなのである。どこかにまだ発掘されていない真実が眠っているのである。
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紗里の身長は167cmと公表されているのである。しかし体重は非公開なのである。どう見ても太りすぎで隠しているようには思えないので、痩せすぎているということである。公表できないほど痩せているとはどういうことであろうか? うむ。もしかすると体重がない、ということであろうか? 怖いではないか。マジで。
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怖いので狩野英孝について考えることにしよう。英孝、去年の夏までは川本真琴（42）と付き合っていたわけだし、そのあと間髪を入れずというか重複してか加藤紗里の彼氏に納まっているわけである。2012年には結婚もしているし、モテるのである。
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さらに川本真琴二、加藤紗里との２股疑惑報道以来、また新たな“交際女性”がネット上に登場しているのである。結局、５股疑惑なのである。英孝、これに対しては２月9日放送の『ロンドンハーツ』（テレビ朝日）で、「僕も尻の軽い男なんで。いろいろと心当たりのある方、本当、すみませんでした! すみませんでした!」なのである。たいしたものである。
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ではなぜ狩野英孝はモテるのか? である。いやいや、あのー、クォリティということをいいはじめてはいけないのである。質が量を台無しにしてしまうことは確かにあるのである。量質転化すると結果がゼロ。
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しかしいまはそのことにふれてはいけないのである。だいたい私は狩野英孝の元妻を見たこともないのである。ゼロと決めつけては彼女に不公平かもしれないのである。とにかく狩野英孝はモテるのである。
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さっそく、狩野英孝がモテる理由を述べている記事をネット上に見つけたのである。その前に、まず２月４日、加藤紗里は『PON！』（日本テレビ）にVTR出演し、狩野英孝の魅力について「ないです。ホントにないんですよ。自分のことをイケメンと思っている自信。ポジティブさぐらいですかね」と答えているのである。
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で、『アサジョ』（2016年2月9日 配信、徳間書店）によると、このポジティブさがポイントらしいのである。
《「ポジティブさが女心をグッとつかむんですよ」とは、狩野に何度か取材したことがある女性誌編集者だ。さらにこう続ける。
「狩野さんは周囲からどんなに『イケメンじゃない』『おもしろくない』と叩かれてもめげないどころか、自分の感性を少しも疑わず、確固たる自信があるので、叩かれている感覚がないんです。普通なら『自分はイケメンじゃないかも？ おもしろくないかも？』と悩んだりしますが、その部分の想像力が欠落しているので悩まない。ここまで自分に自信があってブレない男は、女から見ればキュートで可愛い。ある意味、希少動物だから守ってあげたくなるんです」》
なのである。
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ほんとうか? 私が思うに、ここで語られていることは半分だけ本当なのである。「ここまで自分に自信があってブレない男は、女から見ればキュートで可愛い。ある意味、希少動物だから守ってあげたくなるんです」。申しわけないが、後半のこの肝心の部分はウソである。
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ほんとうは、女のほうも英孝につられて、私の彼氏はイケメン、お笑いの才能もバッチリ、などと思い込むのである。はっきりいうが、そういう勘違いがだいたいの恋愛の現実なのである。
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そもそも「ある意味、希少動物だから守ってあげたくなるんです」って、それはどういう意味なのか? という話である。養ってくれるのか? である。ああ、ついムキになってしまうではないか。
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まあ、“女性誌編集者”とこの記事の、たぶん女の担当者のどちらかが未熟なのである。うーん。おそらく“女性誌編集者”から担当者がヒアリングする時点で、お互い張り合った感じになったのだろうなあ、と想像するのである。何を張り合ったかといえば、自立とか仕事ができるとか男前だとか、そんなようなことである。また底意地が悪いのう。
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で、底意地の悪さがすっかりバレたついでに狩野英孝がモテる理由である。単純なことである。女好き、女が好きだからである。ただそれだけである。いまの世の中、それほど女が好きでもない草食男子、絶食男子がたくさんいるのである。「相模ゴム工業」（コンドームで年間40億円稼ぐ）の調査によると、20代男子の40.6%が童貞なのである。つまり恋愛市場において女が余ってしまっているらしいのである。
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したがって狩野英孝のような尻軽お調子者は、たいへん重宝なのである。引く手あまたなのである。つまりここでは女の立場から見て、量の問題が質の問題を軽く凌駕しているのである。ひらたくいえば、背に腹はかえられないということである。まあ、なにはともあれ私にしてみれば腹立たしいことではある。（了）
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